JP2001269606A - 塗布装置 - Google Patents

塗布装置

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JP2001269606A
JP2001269606A JP2000087729A JP2000087729A JP2001269606A JP 2001269606 A JP2001269606 A JP 2001269606A JP 2000087729 A JP2000087729 A JP 2000087729A JP 2000087729 A JP2000087729 A JP 2000087729A JP 2001269606 A JP2001269606 A JP 2001269606A
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coating
liquid
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substrate
coating head
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JP2000087729A
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Toshinori Furusawa
俊範 古澤
Fumikazu Kobayashi
史和 小林
Yasuhito Kodera
泰人 小寺
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業が簡易で且つ経済的な洗浄操作を行いう
るダイコータを提供する。 【解決手段】 塗布ヘッド1の塗布ヘッド内部3及びス
ペーサ2の表面に、塗布液との接触角が55°以上とな
る金属或いは樹脂からなる被覆層4を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子デバイス製造
時における液体の塗膜を形成する塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、液晶ディスプレイなどの電子デ
バイス製造においては、フォトレジストやポリイミドな
どの塗膜形成が行われており、該塗膜の形成装置とし
て、スピンコータやロールコータといった塗布装置があ
る。
【0003】スピンコータは、回転する基板の表面中央
に塗布液を滴下することで、基板回転の遠心力により塗
膜を形成する手法である。このスピンコータにおいて
は、塗膜の膜厚を均一に形成することが可能であるが、
基板に滴下した塗布液の95%以上が吹き飛ばされて廃
液となるため、塗布液の使用効率が悪く、経済性に欠け
るという問題がある。また、吹き飛ばされた塗布液が、
装置内を汚染し、異物として塗膜の品質を低下させると
いう問題もある。更に、基板の端面及び裏面まで塗布液
が回り込むため、これを除去するための余分なプロセス
が必要となる。
【0004】ロールコータは、ゴムロールなどにより、
塗布液を基板に転写する方法である。このロールコータ
では、塗布液は開放された液溜めに入れられた状態で使
用されるため、塗布液への異物の混入や乾燥による塗布
液の物性変化が生じやすい。また、ゴムロール表面の模
様などが塗膜に出やすいといった問題がある。
【0005】これらの問題を解決する塗布装置として、
一般にスリットコータ、ダイコータなどと呼ばれる塗布
装置が知られている。この塗布装置は、ライン状のスリ
ットを設けた塗布ヘッドの該スリットから塗布液を吐出
し、該塗布ヘッドに対して基板を相対的に平行移動させ
ることで該基板上に部分的に塗膜を形成する方法であ
る。この塗布装置の特徴としては、基板上に直接塗膜を
形成するため、塗布液の使用効率がほぼ100%と高
く、また、塗布液は塗布ヘッドから吐出されるまで密閉
状態であるため、塗布液への異物の混入、乾燥による塗
布液の物性変化が少なく、安定した塗膜を提供できると
いったことが挙げられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ダイコ
ータにおいて、異なる塗膜を形成する場合に異なる塗布
液同士の混合を防止するため或いは、自然硬化する塗布
液、特に常温硬化型の接着剤などが塗布ヘッド内で硬化
するのを防止するために、塗布ヘッド内部を清掃する必
要がある。従来、該清掃としては、塗布ヘッドを一旦分
解し、溶剤にてふき取り清掃するか、もしくは塗布ヘッ
ドに洗浄液を流して塗布液を洗い出す方法が用いられて
いた。
【0007】しかしながら、塗布ヘッドを分解して清掃
する場合には、完全に清掃できるものの、分解・清掃・
組立・アライメントと非常に手間と時間がかかる作業と
なる。また、塗布ヘッドに洗浄液を流す場合には、手間
や時間がかからないものの、塗布ヘッド内の隅部、細部
まで完全に洗浄するためには、多量の洗浄液が必要とな
り、経済性に欠ける。
【0008】本発明の課題は、上記問題を解決し、作業
が容易で且つ経済的な清掃を行いうるダイコータ塗布装
置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、ライン状のス
リットを有する塗布ヘッドを備え、該塗布ヘッドの下方
に基板を配置して、上記スリットから塗布液を吐出する
と同時に、該塗布ヘッドに対して基板を相対的に平行移
動させることによって、該基板上に上記塗布液からなる
塗膜を形成する塗布装置であって、該塗布ヘッド内部及
びスリットを形成するために用いられるスペーサの表面
の少なくとも一部に、塗布液との接触角が55°以上と
なるように表面処理を施したことを特徴とする塗布装置
である。
【0010】上記本発明は、上記表面処理が、塗布液と
の接触角が55°以上の金属層或いは樹脂層を被覆する
処理であること、特にフッ素樹脂層被覆であること、さ
らには、クロム被膜上にフッ素樹脂を被覆してなること
を好ましい態様として含むものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明は、塗布ヘッド内部やスペ
ーサの表面の少なくとも一部に、塗布液との接触角が5
5°以上となるような表面処理を施すことによって、少
量の洗浄液によって塗布ヘッド内に残った塗布液を十分
に洗浄除去することが可能となったダイコータ塗布装置
である。ここで、塗布ヘッドに洗浄液を流した際に、塗
布ヘッド内に塗布液が残る原因としては、塗布ヘッド内
部及びスペーサ表面と塗布液との相互作用によるものと
考えられる。従って、この相互作用を小さくする、即ち
本発明の如く塗布液との接触角を大きくすることによ
り、洗浄液により塗布液を簡単に洗い流すことができる
ものと考えられる。
【0012】図1に、本発明の塗布装置の一実施形態に
用いられる塗布ヘッドの構成を断面模式図で示す。図
中、1は塗布ヘッド、2はスペーサ、3は塗布ヘッド内
部、4は表面処理としての被覆層、5はスリットであ
る。
【0013】図1の塗布ヘッド1において、塗布ヘッド
内部3及びスリット5を形成するスペーサ2の表面に
は、塗布液との接触角が55°以上となる表面処理とし
て、塗布液との接触角が55°以上の被覆層4が形成さ
れている。当該表面処理は、塗布ヘッド内部3びスペー
サ2の表面の少なくとも一部に施されていればよいが、
好ましくは、図1に示すように全面に施しておく。ま
た、表面処理の方法としては、被覆層4に限定されるも
のではないが、例えば金属や樹脂の被覆層が好ましく用
いられる。具体的には、フッ素樹脂やポリプロピレン樹
脂、シリコーン樹脂などの樹脂材料や、ニッケル、クロ
ムなどの金属材料が用いられ、中でも、フッ素樹脂が好
適に用いられる。またさらに、クロム被膜の上にフッ素
樹脂被覆を行ったものも好適に用いられる。
【0014】図2に、図1の塗布ヘッドを備えた塗布装
置を用いた塗布工程の一例を模式的に示す。図中、7は
配管、8は液体ポンプ、9は塗布液、10は塗膜、11
は基板である。尚、基板11は不図示の吸着ステージに
搭載されている。図2に示すように、塗布液9は液体ポ
ンプ8によって配管7から塗布ヘッド1に供給され、図
中の矢印方向に平行移動される基板11上に吐出され、
塗膜10が形成される。ここで、塗布液9の供給手段と
しては、液体ポンプ8に限定されるものではなく、圧送
などでも良い。
【0015】塗布ヘッド1を洗浄する際には、塗布ヘッ
ド1の下方に受け皿を配置し、上記塗布液9の代わりに
洗浄液を供給して塗布ヘッド1内の塗布液を洗い流せば
よい。
【0016】
【実施例】(実施例1)図1の構成を有する塗布ヘッド
を備えた塗布装置を構成し、基板上に塗膜を形成した。
SUS304を基材とする塗布ヘッドの内部及びスペー
サの全表面にアモルファスフッ素樹脂(旭硝子社製「サ
イトップ」)を2μmの厚さで被覆した。この塗布ヘッ
ドを用い、塗布液としてフォトレジスト(東京応化社製
「OFPR−800」、粘度:0.02Pa・s)を、
厚さ1.1mmの硝子基板上に塗布し、フォトレジスト
塗膜を形成した。た。上記アモルファスフッ素樹脂の塗
布液に対する接触角は68°であった。
【0017】上記塗膜形成後、塗布ヘッド内に残った塗
布液を排出し、洗浄液としてメチルエチルケトン(ME
K)を100ml流して洗浄した。その後、塗布ヘッド
を分解し、塗布ヘッド内部及びスペーサを目視にて観察
したところ、塗布液による汚れは見られず、完全に塗布
液が除去されていることが確認された。
【0018】(実施例2)塗布ヘッド内部及びスペーサ
の表面処理として、クロムメッキを施した上にアモルフ
ァスフッ素樹脂を電界重合させて被覆させる以外は、実
施例1と同様にして塗布装置を構成し、実施例1と同様
に塗膜を形成した。上記クロムメッキ状にフッ素樹脂を
電界重合させた面に対する塗布液の接触角は55°であ
った。塗膜形成後、実施例1と同様にして洗浄操作を行
い、塗布ヘッドを分解して観察したところ、実施例1と
同様に塗布ヘッド内部及びスペーサに塗布液による汚れ
は見られず、完全に塗布液が除去されていることが確認
された。
【0019】(比較例1)塗布ヘッド内部及びスペーサ
に表面処理を施さない以外は、実施例1と同様にして塗
布装置を構成し、塗膜を形成した。SUS304に対す
る塗布液の接触角は35°であった。塗膜形成後に、実
施例1と同様に洗浄操作を行い、塗布ヘッドを分解して
観察したところ、塗布ヘッド内部の隅部などに塗布液が
付着し、洗浄が十分でなかったことが確認された。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
少量の洗浄液を流すだけで、容易に塗布ヘッド内を十分
に洗浄することが可能となり、塗布ヘッドを分解して清
掃するような煩雑な作業が不要となり、塗膜形成工程の
生産性を大幅に向上させることができ、電子デバイス製
造の効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の塗布装置の一実施形態の塗布ヘッドの
構成を示す断面模式図である。
【図2】図1の塗布ヘッドを備えた塗布装置を用いた塗
布工程の一例を模式的に示す図である。
【符号の説明】
1 塗布ヘッド 2 スペーサ 3 塗布ヘッド内部 4 被覆層 5 スリット 7 配管 8 液体ポンプ 9 塗布液 10 塗膜 11 基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小寺 泰人 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H025 AA00 AB17 EA04 4F041 AA02 AA06 AB02 BA17 CA07 CA11 5F046 JA02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ライン状のスリットを有する塗布ヘッド
    を備え、該塗布ヘッドの下方に基板を配置して、上記ス
    リットから塗布液を吐出すると同時に、該塗布ヘッドに
    対して基板を相対的に平行移動させることによって、該
    基板上に上記塗布液からなる塗膜を形成する塗布装置で
    あって、該塗布ヘッド内部及びスリットを形成するため
    に用いられるスペーサの表面の少なくとも一部に、塗布
    液との接触角が55°以上となるように表面処理を施し
    たことを特徴とする塗布装置。
  2. 【請求項2】 上記表面処理が、塗布液との接触角が5
    5°以上の金属層或いは樹脂層を被覆する処理である請
    求項1に記載の塗布装置。
  3. 【請求項3】 上記表面処理が、フッ素樹脂層被覆であ
    る請求項2に記載の塗布装置。
  4. 【請求項4】 上記表面処理が、クロム被膜上にフッ素
    樹脂を被覆してなる請求項3に記載の塗布装置。
JP2000087729A 2000-03-28 2000-03-28 塗布装置 Withdrawn JP2001269606A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006272270A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Fuji Photo Film Co Ltd 塗布液の塗布方法、塗布液の塗布装置、および光学フィルム
US7255896B2 (en) 2003-05-21 2007-08-14 Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. Producing method for die coater and coating apparatus
JP2011120987A (ja) * 2009-12-09 2011-06-23 Toyota Motor Corp ダイ塗工装置
KR101057619B1 (ko) 2011-05-23 2011-08-18 유중석 액정표시장치 제조용 액상물질 코팅 헤드와 이를 포함하는 코팅 지그 및 이를 포함하는 코팅 장치

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Effective date: 20070605