JP2001268603A - 表示装置の評価方法および評価装置 - Google Patents

表示装置の評価方法および評価装置

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JP2001268603A
JP2001268603A JP2000077682A JP2000077682A JP2001268603A JP 2001268603 A JP2001268603 A JP 2001268603A JP 2000077682 A JP2000077682 A JP 2000077682A JP 2000077682 A JP2000077682 A JP 2000077682A JP 2001268603 A JP2001268603 A JP 2001268603A
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Akishi Fujiwara
晃史 藤原
Tomohiko Yamamoto
智彦 山本
Keiichi Tanaka
恵一 田中
Naohito Inoue
尚人 井上
Hideki Ichioka
秀樹 市岡
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】表示装置の動画表示特性を簡易に目視で評価す
ることが可能な評価方法および評価装置を提供する。 【解決手段】 表示装置に用いられる光源または表示装
置から観測者に向けて出射される光を、所定の周期で、
所定の期間だけ遮光する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表示装置の評価方法お
よび評価装置に関し、特に、表示装置の動画表示性能の
評価に好適に用いられる評価方法および評価装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】現在、様々な表示装置が用いらている。
これまで主流であったCRT(Cathode Ray
Tube)の他にも、LCD(Liquid Cry
stal Display:液晶表示装置)やPDP
(Plasma DisplayPanel:プラズマ
ディスプレイ)などが用いられるようになっている。
【0003】表示装置の利用分野は、据え置き型のテレ
ビだけでなく、パーソナルコンピュータなどの各種モニ
ター、携帯テレビ、デジタルビデオカメラの表示装置な
ど、その利用分野は多岐にわたっている。特に、液晶表
示装置(LCD)は、薄型、軽量、低消費電力等の特徴
を活かし、時計や電卓、ワドプロセッサー、コンピュー
タおよびナビゲーションシステムをはじめ、各種機器の
表示装置として広く用いられ、その用途は益々拡大して
いる。それに伴い、動画表示を行う用途での需要が広が
っており、動画表示性能の向上に対する要求も高まって
きている。
【0004】LCDをCRTと比較すると、LCDは、
厚さ(奥行き)を格段に薄くできること、消費電力が小
さいこと、フルカラー化が容易なことなどの利点をもっ
ている。しかしながら、現時点において、LCDの動画
表示性能は、CRTに及ばない。
【0005】LCDの動画表示性能がCRTに劣る主な
原因として、以下の2つが考えられる。
【0006】第1の要因として、液晶層の応答時間が長
い(応答速度が遅い)ことがあげられる。LCDは液晶
層が印加された電圧に応じて配向状態を変化する現象を
利用して表示を行う。液晶層の配向状態が変化する速度
が、表示状態の変化の速度を制限している。LCDにお
いて、液晶層に所定に電圧を印加してから、液晶層が所
定の配向状態に到達するまでに要する時間を、液晶層の
応答時間と呼ぶ。
【0007】現在、実用化されている主なLCDは、S
TN型およびTN型である。これらの液晶層の応答時間
は、STN型で数100ms、TN型でも数10msと
長い。従って、1秒間に60フレームの画像情報を書き
換える(表示する)ための時間16.7msの間で液晶
層の応答が終了しない。つまり、液晶層の応答速度が遅
く、画像の書き換えを行っても液晶層の応答が終了する
までに、数フレームの時間を必要とするので、画像ボケ
を生じてしまう。
【0008】第2の原因は、LCDとCRTとの駆動方
法の違いに起因する。図1Aに示したように、CRT
は、走査された電子ビームの当たった部分の蛍光体が発
光するデバイスなので、1フレーム中の一部の時間だけ
蛍光体からの発光がある、インパルス発光モードで駆動
(以下、「インパルス型駆動」と呼ぶ。)される表示装
置である。これに対し、図1Bに示したように、LCD
(TFT−LCD)は、1フレームに亘って画像情報を
保持している液晶層にバックライト(光源)から連続的
に照明される光を用いて表示を行う、ホールド発光モー
ドで駆動(以下、ホールド型駆動と呼ぶ)される表示装
置である。
【0009】実際、LCDにおいて、応答速度の速い液
晶層を用い、インパルス型駆動を行ったところ、その動
画表示性能は飛躍的に向上した。以上のことから、LC
Dにおいて、応答速度の速い液晶層を用い、従来のLC
D駆動方式であるホールド型駆動ではなく、CRTの発
光モードである、インパルス型駆動を行うことによっ
て、CRTと同等の動画表示性能が得られることがわか
る。
【0010】LCDの動画表示性能を改善する技術とし
て、例えば以下の2つの方法が提案されている。
【0011】特開昭64−82019号公報は、バック
ライトをフレーム周期に同期させて、間欠点灯させる方
法を開示している。この方法は、選択的に点滅可能な複
数のバックライトを設けておき、液晶表示の走査電極の
駆動のタイミングに同期させて、これらのバックライト
を順次点滅させるという方法である。それぞれのバック
ライトは、各々の照明範囲内にある画像走査電極がすべ
て選択され終わった直後に点灯し、それ以外の期間で、
バックライトは消されている。このように所望の期間だ
け画像表示を行い、それ以外の期間では強制的に非画像
表示状態を実現することによって、LCDにおいてもイ
ンパルス型駆動を行うことができる。
【0012】このようにしてインパルス駆動を行った結
果、互いに連続した別フレームの画像が、ある時間にお
いて一画面中に混ざって見えることを防止できるため、
LCDの動画表示性能を改善することができる。
【0013】しかしながら、上記の駆動方法を採用した
場合、バックライトの光学特性(発光、残光特性)がL
CDの動画表示性能に影響する。バックライトに含まれ
る蛍光体成分は、R、GおよびB(赤、緑および青)の
3種類である。この3種類の蛍光体の光学特性(Ris
e(立上り)とDecay(立下り))が互いに同じで
あれば問題はない。しかし、実際には、蛍光体の光学特
性はR、GおよびBのそれぞれについて異なっている。
その結果、バックライトを点滅させた時に、ある色(た
とえば、緑)の残光時間が他の色よりも長い場合、色づ
き(この場合、緑に色づく)が生じてしまう。
【0014】この不具合を解決するために、バックライ
ト点滅駆動をせず、バックライトが常時点灯している状
態においてインパルス型駆動を実現し、動画表示性能を
向上させる方法が、特開平11−109921号公報に
開示されている。上述した特開昭64−82019号公
報の方法ではバックライトを消すことによって非画像表
示状態を実現したのに対し、この公報に開示されている
方法は、液晶表示装置に画像を表示した後、一定期間、
たとえば黒表示画面を書きこむことによって、非画像表
示状態を実現している。つまり、バックライトを間欠点
灯させる代わりに、画像表示後、一旦その画像を消すた
めの画像(非画像)を表示し、インパルス型駆動を実現
している。この駆動方法を採用すると、バックライトを
常時点灯したままでインパルス型駆動を行うことができ
る。また、この方法を採用すると、バックライト点滅駆
動法における色づきの問題を排除することができる。
【0015】しかしながら、この駆動方法にも問題があ
る。1フレーム内で、所定の画像を表示し、さらに非画
像を表示する、というのがこの方法の特徴である。つま
り、1フレーム内で2画面を表示しなければならない。
従って、駆動回路が1/2フレーム内で信号を書きこめ
る(倍速書きこみ)ことが要求され、且つ、液晶層が1
/2フレーム内で応答することが要求されるが、液晶層
の応答速度を向上することは容易ではない。この駆動方
法の問題を図2および図3A、3Bおよび3Cを参照し
ながら説明する。
【0016】駆動回路で倍速書きこみを実行し、液晶層
が1/2フレーム内に応答すれば、図2に示したよう
に、理想的なインパルス型駆動が実現される。なお、以
下、非画像表示画面は黒表示画面として説明する。
【0017】しかし、液晶層の応答速度が十分でない
と、図3Aに示したように、所定の画像表示の書きこみ
(画素容量への充電に対応)および非画像表示の書きこ
みも不充分となり、動画表示性能の向上も少なく、コン
トラスト比も低下するという問題が生じる。
【0018】この問題を解決するために、画像書きこみ
期間を長くすると、所定の画像は十分書きこめるもの
の、非画像書きこみ期間が短くなり、非画像の書きこみ
が十分に行えず(図3B中では、輝度が完全に黒に落ち
ないことを示している。)、動画表示性能は低下してし
まう。逆に、非画像書きこみ期間を長くすると、図3C
に示したように、画像書きこみ期間が短くなり、十分な
画面表示が行えない。
【0019】以上のことから、LCDの動画表示性能を
CRTと同等に向上させるためには、インパルス型駆動
が必須であり、バックライト点滅によるインパルス型駆
動を行う場合にはバックライトの残光特性が問題とな
り、倍速書きこみによるインパルス型駆動を行う場合に
は、液晶層の応答速度(非表示画像の表示がどの程度実
現しているか、また、その場合の動画表示性能はどう
か)が問題となる。
【0020】しかしながら、LCDの動画表示性能を簡
易に目視で評価する方法がこれまでなかった。特に、上
述した動画表示性能を向上させる上で重要な3つの評価
項目:バックライトの残光特性、非画像表示の実現
状態、および表示媒体(例えば液晶層)の応答特性
(応答速度)を簡易に目視で評価するがことができなか
った。
【0021】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、動画表示性能に優れた表示装置
(例えば、液晶表示装置)の開発を進める上で重要な動
画表示特性を、簡易に目視で評価することが可能な評価
方法および評価装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の表示装置の評価
方法は、表示装置に用いられる光源または表示装置から
観測者に向けて出射される光を、所定の周期で、所定の
期間だけ遮光する工程を含み、そのことによって上記目
的が達成される。
【0023】前記所定の周期は、前記光源の点滅周期ま
たは前記表示装置の垂直同期信号に同期していることが
好ましい。
【0024】本発明の表示装置の評価装置は、遮光部を
有する遮光板と、表示装置に用いられる光源または表示
装置と観測者との間に、前記遮光板を移動可能に支持す
る支持部材と、前記光源または前記表示装置から観測者
に向けて出射される光を、所定の周期で、所定の期間だ
け遮光するように、前記遮光板を移動させる駆動装置と
を備え、そのことによって上記目的が達成される。
【0025】前記遮光板は、前記遮光部の移動方向にお
ける大きさを調整する機構をさらに備えることが好まし
い。
【0026】前記駆動装置は、前記遮光板の移動速度を
制御する機構をさらに備えることが好ましい。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を説明
する。以下の実施形態においては、LCDおよびCRT
の評価に本発明を適用した例を示すが、本発明は表示装
置全般に対して適用され得る。
【0028】本発明の表示装置の評価方法は、表示装置
に用いられる光源または表示装置から観測者に向けて出
射される光を、所定の周期で、所定の期間だけ遮光する
工程を含む。遮光が行われる所定の周期は、例えば、光
源の点滅周期または表示装置の垂直同期信号に同期して
いる。また、遮光が行われる所定の期間の長さおよびタ
イミングは任意に変更される。
【0029】本発明の評価方法によると、評価対象であ
る表示装置の光源または表示装置(例えば、LCDのバ
ックライト、CRTおよびLCD)を観測している観測
者の視界が、ある周期で一定期間だけ遮断されるので、
周期的に変化する表示状態のある時間における表示状態
を選択的に観測することができる。ここでいう表示状態
とは、具体的には、例えば、光源の点灯状態、非画像表
示状態、表示媒体(液晶層)の応答特性である。
【0030】つまり、観測者の視界をある周期(観測物
の表示周期と同じ周期)で遮断することによって、周期
的に起こっている振舞を切り取って観測することができ
る。また、ここでいう、ある周期とは、評価対象である
表示装置に表示されている画像の書きこみ周期、もしく
は、光源の点滅周期と同じ周期である。また、その周期
(観測者の視界を遮る周期)は任意に変更され得る。
【0031】まず、バックライトの点滅駆動を例に、本
発明の評価方法を説明する。
【0032】たとえば、白色バックライトが、ある周期
で点滅していたとする。その点滅周期は短く、点滅して
いることが人間の目には感じられないほどである。今、
簡単のために、図4Aに示すように、R、GおよびBの
光学特性(立上りと立下り)の中で、光の立上り特性は
R、GおよびBの三色とも同じで、Gの残光特性(立下
り特性)のみが悪い場合を考える。実際、このように
R、GおよびBの各色で、光学特性が違う特性のバック
ライトを点滅させた場合でも、肉眼でその特性(残光特
性)の違いに気づくことは困難である。
【0033】本発明による評価方法を用いて、図4Aに
示す光学特性を有する点滅バックライトを観測した場合
を、図4Bおよび図4Cを参照しながら説明する。な
お、図4Bおよび図4C中のハッチング部は視界(表示
光)が遮断されている期間を示す。また、横軸(時間)
の「1V」はバックライトの点滅周期または垂直同期信
号の1周期(典型的には1フレーム)に相当する期間を
示している。これらは、以下の図面でも同じとする。
【0034】まず、図4Bに示したタイミングで、バッ
クライトの点滅周期に同期して、所定の期間だけ遮光す
ると、R、GおよびBの全てがほとんど同じ輝度で点灯
している状態(つまり、白色)のみを観測することにな
る。しかし、図4Cに示したような、タイミングにおい
ては、RおよびBが消え、Gだけが点灯している(Gの
長い残光特性に起因する)状態のみを観測することにな
り、その際、観測者の目には緑の光が観測される。
【0035】このようにして、本発明による評価方法を
用いれば、通常、目視では観測できないバックライトの
残光特性を観測することができる。また、遮光するタイ
ミングや遮光する期間の長さを適宜変更することによっ
て、バックライトの残光特性の詳細を評価することがで
きる。
【0036】次にインパルス駆動における応答特性の評
価について説明する。CRTやLCDなどの表示装置を
インパルス駆動する場合、画像表示状態の前または後
に、非画像(典型的には、黒表示)状態が存在する。こ
の非画像状態が実現されていればいるほど(黒表示状態
が実現されていればいるほど)、互いに連続した別フレ
ームが、ある時間において、一画面中に混ざって見える
ことを防止できるので、インパルス駆動の効果が明確に
あらわれ、動画表示性能は向上する。しかしながら、こ
の非表示状態の実現状態を目視で確認することはできな
い。
【0037】本発明による評価方法を用いて、図5Aに
示したようにインパルス駆動されてういる表示装置の評
価をする例を説明する。なお、図5A中の縦軸は輝度で
あり、原点は輝度0、つまり、黒表示状態を意味する。
【0038】図5Aに示した駆動状態の表示装置を、肉
眼で観察したときに、人間の目に認識されるのは最大輝
度の表示状態であり、インパルス駆動における非表示状
態は認識されない。
【0039】これを本発明による評価方法を用いて、図
5Bに示したように、画像表示と同じ周期(具体的には
垂直同期信号の周期)で、あるタイミングで所定の期
間、観測者の視界を遮断することによって、観測者は、
非画像表示状態(黒表示状態)のみを選択的に観測する
ことになる。また、図5Cに示したように、非画像表示
状態が完全には実現できていない場合、同様な観測を行
うと、観測者には黒表示ではない、グレーの非画像表示
状態が認識されることになる。
【0040】このようにして、本発明の評価方法を用い
ることによって、パネルの非表示状態の実現の程度(具
体的には、非画像表示の黒濃度)を簡易的に目視で評価
することができる。さらに、本発明の評価方法を用いた
観測においては、非画像表示が1フレームの間に、どの
割合(1フレーム中で、非画像表示状態が実現されてい
る時間の割合)で実現されているかも目視で確認するこ
とが可能である。
【0041】次に、表示媒体(液晶層)の応答速度の評
価について説明する。
【0042】例えば、LCDの液晶層の応答速度を評価
するために、例えば、図6Aに示したように、黒い背景
中に白い四角が移動する(図6A中の矢印は移動方向を
示す。)画像を表示装置に表示し、その白と黒表示の境
界部を観測することで、液晶層の応答速度を評価するこ
とができる。
【0043】図6Bに示すように、液晶層が所定の表示
状態になるまでに3フレームかかる場合、白と黒との境
界の液晶層は、時間と共に白から黒へ(または黒から白
へ)移行する。ここでは、白から黒へ表示が変化する場
合を例に説明する。
【0044】この動画表示を本発明の評価方法を用いて
観測すると、白表示から、黒表示に移行する際のステッ
プ応答特性(画素容量の充電特性)、つまり、1フレー
ム内で液晶層がどの程度まで応答しているかを観測する
ことができる。つまり、本発明による評価方法を用いな
い場合には、白と黒との境界部はにじんで、ボケを生じ
るのに対し、本発明の評価方法を用いて、画像表示と同
じ周期(1フレーム周期)で、あるタイミングで所定の
期間、観測者の視界を遮断することによって、白と黒と
の境界部がくっきりと観察され、その振舞を見ることに
よって、液晶層の応答速度を容易に評価することができ
る。
【0045】次に、本発明の評価装置を説明する。
【0046】本発明の評価装置は、遮光部を有する遮光
板と、表示装置に用いられる光源または表示装置と観測
者との間に、遮光部を移動可能に支持する支持部材と、
光源または表示装置から観測者に向けて出射される光
を、所定の周期で、所定の期間だけ遮光するように、遮
光部を移動させる駆動装置とを備える。評価対象物と観
測者との間に設けた遮光部を機械的に移動することによ
って、上述した本発明による評価方法が実施される。
【0047】遮光板は、例えば、遮光性を有する材料か
ら形成されたフィルムに開口部を設けたものであり、開
口部以外の部分が遮光部として機能する。このフィルム
をベルト状に加工し、2本の回転軸(例えば、モータの
軸)間に取付けて、所定の回転数で回転することによっ
て、遮光部が一定の周期で観測者の視野を遮断する。観
察者に至る光を遮光する周期は、例えば、回転軸の回転
数(例えば、モータの回転数)を制御することによって
調整され得る。また、遮断する期間は、遮光部の移動方
向における長さ(開口部の幅)を変えることによって調
整され得る。遮光するタイミングは、評価対象物の駆動
のタイミングと回転のタイミングのいずれかを変化させ
ることによって、任意に調整され得る。なお、開口部を
透明の材料を用いて形成してもよい。
【0048】また、遮光板は、例えば、遮光性を有する
材料から形成された円盤に開口部を設けたものであって
もよい。開口部以外の部分が遮光部として機能する。円
盤の中心を回転軸に取り付け、円盤を所定の回転数で回
転させれば、周期的な遮光が実現される。例えば、回転
数を制御することによって、遮光の周期を調整すること
ができる。また、遮光部の大きさ(円周方向の大きさ)
を変化することによって、遮光する期間を調整すること
ができる。遮光部の大きさは、開口部の大きさ(円周方
向の大きさ)を調整することによって調整され得る。
【0049】具体的な例を図面を参照しながら説明す
る。
【0050】本発明の表示装置の評価装置の例を図7に
示す。図7の評価装置は、観測者1と評価対象物(表示
装置やバックライトなど)2との間に、光を透過させる
フィルム(以下、透過フィルム)3と、光を遮断するフ
ィルム(以下、遮断フィルム)4が、一定の長さの割合
で、交互に張り合わせられたベルト5を有している。ベ
ルト5は、上下に設けられた回転軸6によって回転し、
遮断フィルムが観測者の視界を周期的に一定期間、遮断
することにより、上述の評価方法の実施を可能にしてい
る。
【0051】この評価装置を用いると、観測者の視界
を、均一なタイミングで遮断(遮蔽)することができ、
良好な観測状況を得ることができる。また、この回転速
度(周期)は、評価対象物の表示周期(表示の垂直同期
信号やバックライトの点滅周期)に同期している。な
お、回転速度(周期)はベルト5を回転させるモーター
の回転周期を制御することによって任意に変更できる。
なお、複数の開口部(透過フィルム3)を設ける場合
は、開口部の数を考慮して回転速度は設定される。
【0052】図8に、本発明の評価装置の他の例を示
す。図8の評価装置は、観測者1と評価対象物2との間
に、透過フィルム3と遮断フィルム4が一定の長さの割
合で交互に張り合わせられたファン(円盤)7を有して
いる。ファン7は、ファン7の中心に設けられた回転軸
6によって回転し、遮断フィルム4が観測者の視界を周
期的に一定期間、遮断することにより、上述の評価方法
の実施を可能にしている。
【0053】この評価装置は、回転軸が1つであり、図
7に示した評価装置よりも簡潔な構造を有している。ま
た、この回転速度(周期)は、液晶パネルのフレーム期
間(垂直同期信号)に同期している。また、この回転速
度(周期)は、評価対象物の表示周期(表示の垂直同期
信号やバックライトの点滅周期)に同期している。な
お、回転速度(周期)はファン7を回転させるモーター
の回転周期を制御することによって任意に変更できる。
なお、複数の開口部(透過フィルム3)を設ける場合
は、開口部の数を考慮して回転速度は設定される。
【0054】図9に、本発明の評価装置の他の例を示
す。図9の評価装置は、図7に示した評価装置のベルト
5における透過フィルム3と遮断フィルム4との長さの
割合を自由に変化させる機構8をさらに有している。こ
の構造を採用することによって、遮光期間を自由に変化
させることができるので、対象物の表示状態に応じて、
確認しやすい評価条件を設定することができる。
【0055】図10に、本発明の評価装置の他の例を示
す。図10の評価装置は、図8に示した評価装置のファ
ン7における透過フィルム3と遮断フィルム4のファン
中の割合を自由に変化させる機構8をさらに有してい
る。この構造採用することによって、遮光期間を自由に
変化させることができるので、対象物の表示状態に応じ
て、確認しやすい評価条件を設定することができる。
【0056】なお、上記の説明においては、1フレーム
で画像情報が書き換わるとして本発明の実施形態を説明
したが、1フレームを複数のフィールドに分割して表示
する場合には、上記の説明における1フレームを1フィ
ールドに置き換えれば、本発明を同様に適用できる。
【0057】
【発明の効果】本発明による評価方法あるいは評価装置
を用いれば、簡易に目視で、表示装置の光源(例えば、
LCDのバックライト)の残光特性、非画像表示の実現
状態、および表示媒体(例えば、液晶層)の応答特性を
評価することができる。
【0058】これらの評価が可能になることによって、
動画表示性能に優れた表示装置の開発の効率を向上する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1A】CRTの発光状態(インパルス型駆動)を示
す模式図である。
【図1B】LCDの発光状態(ホールド型駆動)を示す
模式図である。
【図2】液晶層が1/2フレーム内で応答している場合
の表示状態の変化(液晶層の応答特性)を模式的に示す
図である。
【図3A】液晶層が1/2フレーム内で応答していない
場合の表示状態の変化(液晶層の応答特性)を模式的に
示す図である。
【図3B】1/2フレーム内で応答しない液晶層に対
し、画像書きこみ時間を長くした場合の表示状態の変化
(液晶層の応答特性)を模式的に示す図である。
【図3C】1/2フレーム内で応答しない液晶層に対
し、非画像書きこみ時間を長くした場合の表示状態の変
化(液晶層の応答特性)を模式的に示す図である。
【図4A】バックライトのR、GおよびBのそれぞれの
発光特性(残光特性)を模式的に示す図である。
【図4B】本発明の評価方法を説明するためのタイミン
グチャートであり、図4Aに示したバックライトの発光
特性を評価する場合を示す。
【図4C】本発明の評価方法を説明するための他のタイ
ミングチャートであり、図4Aに示したバックライトの
発光特性を評価する場合を示す。
【図5A】インパルス駆動型表示装置の表示状態を模式
的に示す図である。
【図5B】本発明の評価方法を説明するためのタイミン
グチャートであり、図5Aに示したインパルス駆動型表
示装置の非画像表示状態を観測する場合(完全に非表示
画像が実現されている場合)を示す。
【図5C】本発明の評価方法を説明するためのタイミン
グチャートであり、図5Aに示したインパルス駆動型表
示装置の非画像表示状態を観測する場合(完全に非表示
画像が実現されていない場合)を示す。
【図6A】液晶層の応答速度と評価するために用いられ
る動画表示の例を模式的に示す図である。
【図6B】本発明の評価方法を用いて、観測された液晶
層の応答特性を模式的に示す図である。
【図7】本発明による実施形態の評価装置の例を示す模
式図である。
【図8】本発明による実施形態の評価装置の他の例を示
す模式図である。
【図9】本発明による実施形態の評価装置の他の例を示
す模式図である。
【図10】本発明による実施形態の評価装置の他の例を
示す模式図である。
【符号の説明】
1 観測者 2 観測対象物 3 透過フィルム(開口部) 4 遮断フィルム(遮光部) 5 ベルト(遮光板) 6 回転軸 7 ファン(遮光板) 8 透過フィルムと遮断フィルムの割合を変化させる機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 恵一 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 井上 尚人 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 市岡 秀樹 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2H081 AA66 BB25 EE06 2H088 FA12 FA13 HA28 MA20 5C006 AA01 AF63 BB11 EA01 EB01 FA12 5C061 BB07 CC05 EE21 5G435 AA19 BB12 KK10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示装置に用いられる光源または表示装
    置から観測者に向けて出射される光を、所定の周期で、
    所定の期間だけ遮光する工程を含む、表示装置の評価方
    法。
  2. 【請求項2】 前記所定の周期は、前記光源の点滅周期
    または前記表示装置の垂直同期信号に同期している、請
    求項1に記載の表示装置の評価方法。
  3. 【請求項3】 遮光部を有する遮光板と、 表示装置に用いられる光源または表示装置と観測者との
    間に、前記遮光板を移動可能に支持する支持部材と、 前記光源または前記表示装置から観測者に向けて出射さ
    れる光を、所定の周期で、所定の期間だけ遮光するよう
    に、前記遮光板を移動させる駆動装置とを備える、表示
    装置の評価装置。
  4. 【請求項4】 前記遮光板は、前記遮光部の移動方向に
    おける大きさを調整する機構をさらに備える、請求項3
    に記載の表示装置の評価装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動装置は、前記遮光板の移動速度
    を制御する機構をさらに備える、請求項3または4に記
    載の表示装置の評価装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8111237B2 (en) 2006-03-22 2012-02-07 Fujifilm Corporation Liquid crystal display and method of displaying thereof
CN104216147A (zh) * 2014-09-17 2014-12-17 中华人民共和国四川出入境检验检疫局 基于图像质量评价的lcd显示屏运动模糊检测方法

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US8111237B2 (en) 2006-03-22 2012-02-07 Fujifilm Corporation Liquid crystal display and method of displaying thereof
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