JP2001268596A - 符号化装置及び復号化装置 - Google Patents

符号化装置及び復号化装置

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JP2001268596A JP2000074282A JP2000074282A JP2001268596A JP 2001268596 A JP2001268596 A JP 2001268596A JP 2000074282 A JP2000074282 A JP 2000074282A JP 2000074282 A JP2000074282 A JP 2000074282A JP 2001268596 A JP2001268596 A JP 2001268596A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 顕著な画質の劣化が生じることなく第1及び
第2画像信号の非可逆伝送を行うことができるようにす
る。 【解決手段】 符号化装置1の1/4サブサンプリング
周期移動点内挿器9a,9bはそれぞれ、フィールド内
2次元台形フィルタ7a,7bによってフィルタ処理さ
れた左眼用及び右眼用画像信号について、走査線番号の
偶奇性に従って1/4サブサンプリング周期だけ左又は
右に移動した点における値を、デジタル内挿処理によっ
て算出する。復号化装置2の1/4サブサンプリング周
期移動点内挿器12a,12bは、1/4サブサンプリ
ング周期移動点内挿器9a,9bと同一構成を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像信号の符号化
装置及び復号化装置に関するものであり、例えば、2眼
式立体テレビジョンシステムに適用され、2眼式立体画
像を構成する左眼及び右眼用画像信号のような第1及び
第2画像信号の符号化装置及び及び復号化装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、2眼式立体画像をその状態で観察
することができる1画像に多重圧縮する方法として、以
下のものが提案されている。 1.フィールド順次切換方式 2.垂直周波数帯域制限多重方式 3.水平周波数帯域制限多重方式 4.2次元周波数帯域制限多重方式
【0003】フィールド順次切換方式では、左眼用及び
右眼用画像をフィールド順次に交互に切り換えている。
【0004】垂直周波数帯域制限多重方式では、左眼用
及び右眼用画像の垂直周波数帯域をそれぞれ1/2に制
限して走査線を一つごとに間引き、1画面の上側半分と
下側半分とに多重化している。
【0005】水平周波数帯域制限多重方式では、左眼用
及び右眼用画像の水平周波数帯域をそれぞれ1/2に制
限してサンプリング点を一つごとに間引き、1画面の左
側半分と右側半分とに多重化している。
【0006】2次元周波数帯域制限多重方式では、左眼
用及び右眼用画像を、左眼用及び右眼用画像に対してフ
ィールド内で1/2の面積となる台形の2次元通過周波
数帯域を有する2次元デジタルフィルタ処理した後、フ
ィールド内オフセットサンプリングを行い、そのサンプ
リング点の値をそのまま並び替えて両眼の画像を1画面
の左側半分と右側半分とに多重している。この場合、サ
ブサンプリング点の並び替えは、フィールド内で1走査
線ごとにサンプリング点の値をそのまま水平サブサンプ
リング間隔の1/2だけずらして垂直方向の位置を揃え
た上で時間軸圧縮を行うことに相当する。
【0007】また、立体動画像の圧縮伝送方式として、
国際標準化されているMPEG2 の多眼画像対応プロファイ
ル(MVP:Multi View Profile)が提案されている(以下、
MPEG2-MVP 方式と称する。)。この場合、左眼と右眼の
うちの一方の画像は、順方向と逆方向の両方の動き予測
補償を用いた通常のプロファイル(MP:Main Profile)で
符号化され、他方の画像は、順方向のみの動き補償と両
眼の画像間の視差補償を用いて符号化される。これによ
って、両眼ともMPで符号化した場合すなわち単眼の2倍
の符号量とした場合と同質の画質が、約15%少ない符
号量すなわち単眼の約1.7倍の符号量で得られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フィー
ルド順次切換方式では、垂直解像度及び時間解像度が共
に半減するため、画質の劣化が顕著になる。また、垂直
周波数帯域制限多重方式では、垂直解像度が半減し、水
平周波数帯域制限多重方式では、水平解像度が半減す
る。したがって、垂直周波数帯域制限多重方式及び水平
周波数帯域制限多重方式の場合でも画質が幾分劣化し、
具体的には、標準画像を用いた画質評価試験で1ランク
近い劣化が生じる。
【0009】2次元周波数帯域制限多重方式では、多重
した画像を非可逆の圧縮伝送を行わずにそのまま分離及
び再生する場合には、画質の劣化を検知限前後に抑制す
ることができ、具体的には、標準画像を用いた画質評価
試験で0.5ランク程度の劣化まで抑制することができ
る。しかしながら、多重した画像を、MPEG2 のように復
号化後の斜め方向成分の欠落が大きくなる非可逆の圧縮
伝送を行った後に分離及び再生する場合、水平サブサン
プリング点の位置移動のために、元の画像で垂直方向に
伸びた直線がジグザグに再生され、局所的に画質の劣化
が顕著になるという不都合がある。
【0010】MPEG2-MVP 方式では、視差補償を行ってお
り、その結果、視差補償を行わない場合に比べて少ない
伝送符号量で同一の画質を得ることができるが、圧縮装
置及び再生装置のハードウェア規模が共に単眼用のもの
に比べて2倍以上になる。また、動きの激しい画像では
視差補償による伝送符号量の低減効果がほとんどなく、
伝送する両眼の画像を1台のモニタで観察して確認する
ことができないという不都合がある。さらに、符号化す
べき2画像が立体画像のように画像間に相関を有しない
場合、再生された画像の画質は、同一伝送レートである
ときには単眼用の装置を2台使用した場合に比べて劣化
する。
【0011】本発明の目的は、局所的な画質の劣化が生
じることなく第1及び第2画像信号の非可逆伝送を行う
ことができる符号化装置及び復号化装置を提供すること
である。
【0012】本発明の他の目的は、従来のMPEG2-MVP 方
式に比べてハードウェア規模を小さくし、かつ、両眼の
画像を1台のモニタで観察して確認することができる符
号化装置及び復号化装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明による符号化装置
は、第1及び第2画像信号についてそれぞれ、走査線番
号の偶奇性に従って間引きを行う第1及び第2間引き手
段と、これら第1及び第2間引き手段によって間引きを
行った第1及び第2画像信号についてそれぞれ、走査線
番号の偶奇性に従って1/4サブサンプリング周期だけ
左又は右に移動した点における値を、デジタル内挿処理
によって算出する第1及び第2内挿手段とを具えること
を特徴とするものである。
【0014】本発明によれば、間引きを行った第1及び
第2画像信号についてそれぞれ、走査線番号の偶奇性に
従って1/4サブサンプリング周期だけ左又は右に移動
した点における値を、デジタル内挿処理によって算出す
る。このように1/2ではなく1/4サブサンプリング
周期だけ左又は右に移動させることによって、非可逆伝
送時において、垂直方向に伸びた直線がジグザグではな
く直線上に再生されるので、局所的な画像の劣化が抑制
される。
【0015】好適には、前記第1及び第2間引き手段に
よる間引きを行う前に第1及び第2画像信号に対してそ
れぞれ、フィールド内で全帯域の1/2の2次元通過周
波数帯域制限を施す第1及び第2フィルタ処理手段を更
に具える。このような2次元通過周波数帯域制限を施す
ことによって、特開平7−95618号公報に記載され
ているように、再生される画質が最良となり、非可逆伝
送時における画質の劣化を更に抑制することができる。
【0016】さらに好適には、前記第1及び第2内挿手
段によってデジタル内挿処理された第1及び第2画像信
号を多重する画像信号多重手段を更に具える。このよう
に第1及び第2画像信号を多重することによって、単眼
用の装置を1台しか必要としないので、従来のMPEG2-MV
P 方式に比べてハードウェア規模を小さくし、かつ、両
眼の画像を1台のモニタで観察して確認することができ
る。
【0017】前記第1及び第2画像信号を、例えば、2
眼式立体画像信号を構成する左眼及び右眼用画像信号と
する
【0018】本発明による復号化装置は、第1及び第2
画像信号についてそれぞれ、走査線番号の偶奇性に従っ
て1/4サブサンプリング周期だけ左又は右に移動した
点における値を、デジタル内挿処理によって算出する第
1及び第2内挿手段と、これら第1及び第2内挿手段に
よってデジタル内挿処理された第1及び第2画像信号に
ついてそれぞれ、前記サブサンプリング周期の中間点に
それぞれ0値を挿入する第1及び第2挿入手段とを具え
ることを特徴とするものである。
【0019】本発明によれば、第1及び第2画像信号に
ついてそれぞれ、走査線番号の偶奇性に従って1/4サ
ブサンプリング周期だけ左又は右に移動した点における
値を、デジタル内挿処理によって算出する。このように
1/2ではなく1/4サブサンプリング周期だけ左又は
右に移動させることによって、非可逆伝送時において、
垂直方向に伸びた直線がジグザグではなく直線上に再生
されるので、局所的な画像の劣化が抑制される。
【0020】好適には、前記第1及び第2挿入手段によ
って0値が挿入された第1及び第2画像信号に対してそ
れぞれ、フィールド内で全帯域の1/2の2次元通過周
波数帯域制限を施す第1及び第2フィルタ処理手段を更
に具える。このような2次元通過周波数帯域制限を施す
ことによって、特開平7−95618号公報に記載され
ているように、再生される画質が最良となり、非可逆伝
送時における画質の劣化を更に抑制することができる。
【0021】更に好適には、前記第1及び第2画像信号
から構成された信号を、前記第1及び第2画像信号に分
離して、前記第1及び第2内挿手段にそれぞれ供給する
画像信号分離手段を更に具える。このように第1及び第
2画像信号を分離して、前記第1及び第2内挿手段にそ
れぞれ供給することによって、単眼用の装置を1台しか
必要としないので、従来のMPEG2-MVP 方式に比べてハー
ドウェア規模を小さくし、かつ、両眼の画像を1台のモ
ニタで観察して確認することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明によるの実施の形態を、図
面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明による符
号化装置及び復号化装置を有する伝送システムのブロッ
ク図である。図示した伝送システムは、例えば2眼式立
体テレビジョンシステムに適用され、符号化装置1と、
復号化装置2と、可逆伝送又は非可逆伝送に使用される
従来既知の単眼用の伝送装置(例えば、MPEG2 エンコー
ダ/デコーダ)3と、通常のD/A変換器4と、通常の
モニタ5とを具える。
【0023】符号化装置1は、第1及び第2画像信号と
しての左眼用及び右眼用デジタル画像信号がそれぞれ入
力されるサンプリング点間引き部6a,6bと、そのサ
ンプリング点間引き部6a,6bによって処理された左
眼用及び右眼用デジタル画像信号を多重して2眼式立体
画像信号を出力する画面内左右画像多重器7とを有す
る。
【0024】サンプリング点間引き部6a,6bはそれ
ぞれ、第1及び第2フィルタ処理手段としてのフィール
ド内2次元台形フィルタ7a,7bと、第1及び第2間
引き手段としてのフィールド内オフセットサブサンプリ
ング器8a,8bと、第1及び第2内挿手段としての1
/4サブサンプリング周期移動点内挿器9a,9bとを
有する。
【0025】フィールド内2次元台形フィルタ7a,7
bはそれぞれ、左眼用及び右眼用画像信号に対してフィ
ールド内で1/2の面積となる台形の2次元通過周波数
帯域を有する。フィールド内オフセットサブサンプリン
グ器8a,8bはそれぞれ、左眼用及び右眼用画像信号
に対してフィールド内オフセットサブサンプリングを行
う、すなわち、走査線番号の偶奇性に従って間引きを行
う。1/4サブサンプリング周期移動点内挿器9a,9
bはそれぞれ、左眼用及び右眼用画像信号について、走
査線番号の偶奇性に従って1/4サブサンプリング周期
だけ左又は右に移動した点における値を、デジタル内挿
処理によって算出する。なお、フィールド内オフセット
サブサンプリング器8a,8b及び1/4サブサンプリ
ング周期移動点内挿器9a,9bにはそれぞれ、動作中
に偶奇性走査線フラグが立てられる。
【0026】復号化装置2は、2眼式立体画像信号が伝
送装置3を通じて入力されるとともに左眼用及び右眼用
画像信号に分離する画像信号分離手段としての左右画像
分離器10と、これら左眼用及び右眼用画像信号がそれ
ぞれ入力されるサンプリング点補間部11a,11bを
有する。
【0027】サンプリング点補間部11a,11bはそ
れぞれ、第1及び第2内挿手段としての1/4サブサン
プリング周期移動点内挿器12a,12bと、第1及び
第2挿入手段としてのサブサンプリング点間0値挿入器
13a,13bと、第1及び第2フィルタ処理手段とし
てのフィールド内2次元台形フィルタ14a,14bと
を有する。
【0028】1/4サブサンプリング周期移動点内挿器
12a,12bは、1/4サブサンプリング周期移動点
内挿器6a,6bと同一構成を有する。サブサンプリン
グ点間0値挿入器13a,13bは、左眼用及び右眼用
画像信号について、前記サブサンプリング周期の中間点
にそれぞれ0値を挿入する。2次元台形フィルタ14
a,14bは、2次元台形フィルタ7a,7bと同一構
成を有する。なお、1/4サブサンプリング周期移動点
内挿器12a,12b及びサブサンプリング点間0値挿
入器13a,13bにはそれぞれ、動作中に偶奇性走査
線フラグが立てられる。
【0029】本実施の形態の動作を、2眼式立体画像信
号を構成する第1及び第2画像信号としての左眼及び右
眼用画像信号(ハイビジョン信号の場合にはBTA S-002
規格の信号)を非可逆伝送する場合について説明する。
【0030】サンプリング点間引き部6a,6bに入力
される左眼及び右眼用画像信号a1,a2はそれぞれ、
図2において斜線で示すような全帯域の1/2の通過帯
域特性を有するフィールド内2次元台形フィルタ7a,
7bによって、2次元帯域制限が施される。図2におい
て、fsをサンプリング周波数とし、fHを1フレーム走査
線数とする。
【0031】このような通過帯域特性のフィルタを使用
することによって、再生される画質が最良となり、これ
は、特開平7−95618号公報に記載されている。な
お、左眼及び右眼用画像信号a1,a2の構成を、図3
に示すが、この場合、■,□は、左眼画像の画素を表
し、▲,△は、右眼画像の画素を表す。
【0032】2次元帯域制限が施された左眼及び右眼用
画像信号b1,b2はそれぞれ、フィールド内オフセッ
トサブサンプリング器8a,8bによって、フィールド
内オフセットサブサンプリング、すなわち、走査線番号
の偶奇性に従った間引きが行われる。このように間引き
が行われた左眼及び右眼用画像信号c1,c2の構成も
図3に示すが、この場合、 ×は、間引かれた画素を表
す。
【0033】間引きが行われた左眼及び右眼用画像信号
c1,c2はそれぞれ、1/4サブサンプリング周期移
動点内挿器6a,6bにおいて、走査線番号の偶奇性す
なわち偶奇性走査線フラグに従って1/4サブサンプリ
ング周期だけ左又は右に移動した点における値をデジタ
ル内挿処理によって算出した上で、その点を新たなサン
プリング点とすることによって、図3に示すように、サ
ブサンプリング点が垂直方向に揃った左眼及び右眼用画
像信号d1,d2に変換される。なお、図3の は、移動点における内挿値を示す。
【0034】図4は、1/4サブサンプリング周期移動
点内挿器6a,6bの構成の一例を示す図である。1/
4サブサンプリング周期移動点内挿器6a,6bはそれ
ぞれ、第1区分21と、第2区分22と、偶奇性走査線
フラグに従って第1区分21の出力側と第2区分22の
出力側との間で接続を交互に切り換えるスイッチ23と
を有する。
【0035】第1区分21は、係数α1,α2,α
3,...,αnをそれぞれ乗算するn(n:整数)個
の乗算器24−1,24−2,24−3,...,24
−nと、1クロック分だけ遅延を行うディレイ25−
1,25−2,...,25−n−1と、乗算器26−
1,26−2,...,26−n−1とを有する。
【0036】第2区分21は、係数αn,αn−1,α
n−2,...,α1をそれぞれ乗算するn(n:整
数)個の乗算器27−1,27−2,27−
3,...,27−nと、1クロック分だけ遅延を行う
ディレイ28−1,28−2,...,28−n−1
と、乗算器29−1,29−2,...,29−n−1
とを有する。
【0037】サブサンプリング点を垂直方向に揃えるに
当たり、1走査線ごとに1/2サブサンプリング周期だ
け移動した点における値を同様のデジタル内挿処理によ
って算出することも考えられるが、この場合、移動を行
ったサブサンプリング点の値がフィルタの有効なタップ
数の制限による折り返し妨害の影響が顕著になり、か
つ、オーバーシュートやアンダーシュートによる振幅の
クリッピングの発生割合が比較的高くなるために再生画
像の劣化が大きくなる。本発明のように1走査線ごとに
左又は右に1/4サブサンプリング周期だけ移動する
と、1/2サブサンプリング周期だけ移動させる場合に
比べて繰り返し妨害の影響及び再生画像の劣化が抑制さ
れる。
【0038】左眼及び右眼用画像信号d1,d2は、画
面内左右画像多重器7において、それぞれ1走査線で間
引く前の元のサンプリング周期に時間軸圧縮された上
で、画面の左側及び右側の位置に時間軸多重され、図3
に示すような構成の2眼式立体画像信号eに変換され
る。2眼式立体画像信号eは、非可逆伝送時には幾分の
誤差を有するが、これによる画質への影響はほとんどな
い。
【0039】2眼式立体画像信号eは、単眼の画像信号
と同一規格に沿ったデジタル画像信号となるので、2眼
式立体画像信号eを、単一の伝送装置3のみを通じて復
号化装置2に伝送できるだけでなく、D/A変換器4を
通じてモニタ5に供給することによって、左眼用及び右
眼用画像がモニタ5の画面の左側及び右側にそれぞれ多
重された1枚の画像を観察することができる。
【0040】復号化装置2に伝送された2眼式立体画像
信号eは、左右画像分離器10において、画面の左側及
び右側の位置に時間軸多重された左眼用及び右眼用画像
信号として分離された後、1走査線上でのサンプリング
周期が2サンプル間隔にそれぞれ時間軸伸長され、図3
に示すような構成の左眼及び右眼用画像信号f1,f2
にそれぞれ変換される。
【0041】左眼及び右眼用画像信号f1,f2はそれ
ぞれ、1/4サブサンプリング周期移動点内挿器12
a,12bにおいて、走査線番号の偶奇性すなわち偶奇
性走査フラグに従って、1/4サブサンプリング周期移
動点内挿器9a,9bでの移動方向とは反対方向に1/
4サブサンプリング周期だけ左又は右に移動した点にお
ける値をデジタル内挿処理によって算出した上で、その
点を新たなサブサンプリング点とするように処理され
る。
【0042】このような処理の後、サブサンプリング点
間0値挿入器13a,13bによって、サブサンプリン
グ周期の中間点に0値が挿入され、そのようにして得ら
れた左眼及び右眼用画像信号g1,g2の構成をそれぞ
れ図3に示す。図3において、 ○は、挿入された0値
を表す。
【0043】なお、1/4サブサンプリング周期移動点
内挿器12a,12bの構成は、1/4サブサンプリン
グ周期移動点内挿器9a,9bの構成とほとんど同一で
あるが、走査線番号の偶奇性に従った左又は右方向への
移動を、1/4サブサンプリング周期移動点内挿器9
a,9bの場合とは反対方向に行う必要がある。
【0044】左眼及び右眼用画像信号g1,g2は、フ
ィールド内2次元台形フィルタ14a,14bによって
フィルタ処理することによって、図3に示すような構成
の左眼及び右眼用画像信号h1,h2が復号化装置2か
ら出力される。なお、フィールド内2次元台形フィルタ
14a,14bに入力される左眼及び右眼用画像信号g
1,g2は1サンプルごとに0値となっているので、直
流に対するゲインをフィールド内2次元台形フィルタ7
a,7bの2倍にする必要がある。
【0045】本実施の形態によれば、1/4サブサンプ
リング周期だけ左又は右に移動させることによって、非
可逆伝送時において、垂直方向に伸びた直線がジグザグ
ではなく直線上に再生されるので、局所的な画像の劣化
が抑制される。
【0046】また、伝送装置を1台しか必要としないの
で、従来のMPEG2-MVP 方式に比べてハードウェア規模を
小さくし、かつ、両眼の画像を1台のモニタで観察して
確認することができ、番組の素材収録から編集、送出の
いずれの段階においても、誤りのない内容確認を容易に
行うことができる。
【0047】本発明は、上記実施の形態に限定されるも
のではなく、幾多の変更及び変形が可能である。例え
ば、本発明による符号化装置及び復号化装置を、2眼式
立体テレビジョンシステム以外の他の伝送システムに適
用することができる。また、第1及び第2画像信号とし
て、立体表示に要する画像間の相関を有しない二つの画
像信号を用いることもでき、可逆伝送を行う場合につい
ても本発明を適用することができる。なお、可逆伝送を
行う場合、再生画像の帯域幅が損なわれにくくなる。
【0048】フィールド内2次元台形フィルタの代わり
に、他のタイプのフィルタを所望の特性に従って適用す
ることもでき、1/4サブサンプリング周期移動点内挿
器の構成を、図4に示した構成以外の他の任意の構成と
することができる。また、上記実施の形態では、符号化
装置のフィルタが復号化装置のものと同一特性を有する
場合について説明したが、ハードウェア規模との両立や
折り返し成分の除去のために、これらの特性が互いに相
違するようにしてもよい。この場合でも、復号化装置の
フィルタの直流に対するゲインを符号化装置のものの2
倍にする必要がある。
【0049】さらに、伝送装置を、VTRなどの記録及
び再生装置に置換することができ、この場合、簡便な2
眼式立体画像素材の収録及び編集用の信号圧縮及び伸長
装置として使用することも可能になる。また、両眼の画
像を2台のVTRなどに個別に収録及び編集する際には
不可欠な同期運転制御を行う必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による符号化装置及び復号化装置を有
するシステムのブロック図である。
【図2】 図1のフィールド内2次元台形フィルタの通
過帯域の特性図である。
【図3】 図1の符号化装置及び復号化装置を通過する
信号の構造を示す図である。
【図4】 図1の1/4サブサンプリング周期移動点内
挿器の構成の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 符号化装置 2 復号化装置 3 伝送装置 4 D/A変換器 5 モニタ 6a,6b サンプリング点間引き部 7a,7b フィールド内2次元台形フィルタ 8a,8b フィールド内オフセットサブサンプリング
器 9a,9b,12a,12b 1/4サブサンプリング
周期移動点内挿器 10 左右画像分離器 11a,11b サンプリング点補間部 13a,13b サブサンプリング点間0値挿入器 a1,b1,c1,d1,f1,g1,h1 左眼用デ
ジタル画像信号 a2,b2,c2,d2,f2,g2,h2 右眼用デ
ジタル画像信号 e 2眼式立体画像信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今泉 浩幸 東京都世田谷区砧1丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内 (72)発明者 片山 美和 東京都世田谷区砧1丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内 Fターム(参考) 5C059 KK01 KK06 LB02 LB07 LB15 MA00 MA31 PP04 RB02 RB16 UA02 UA05 UA11 5C061 AA06 AA29 AB08 AB12 5J064 AA01 AA04 BC02 BC07 BC08 BC11 BC18 BD03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1及び第2画像信号についてそれぞ
    れ、走査線番号の偶奇性に従って間引きを行う第1及び
    第2間引き手段と、 これら第1及び第2間引き手段によって間引きを行った
    第1及び第2画像信号についてそれぞれ、走査線番号の
    偶奇性に従って1/4サブサンプリング周期だけ左又は
    右に移動した点における値を、デジタル内挿処理によっ
    て算出する第1及び第2内挿手段とを具えることを特徴
    とする符号化装置。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2間引き手段による間引
    きを行う前に第1及び第2画像信号に対してそれぞれ、
    フィールド内で全帯域の1/2の2次元通過周波数帯域
    制限を施す第1及び第2フィルタ処理手段を更に具える
    ことを特徴とする請求項1記載の符号化装置。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2内挿手段によってデジ
    タル内挿処理された第1及び第2画像信号を多重する画
    像信号多重手段を更に具えることを特徴とする請求項1
    又は2記載の符号化装置。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2画像信号を、2眼式立
    体画像信号を構成する左眼及び右眼用画像信号としたこ
    とを特徴とする請求項1から3のうちのいずれか1項に
    記載の符号化装置。
  5. 【請求項5】 第1及び第2画像信号についてそれぞ
    れ、走査線番号の偶奇性に従って1/4サブサンプリン
    グ周期だけ左又は右に移動した点における値を、デジタ
    ル内挿処理によって算出する第1及び第2内挿手段と、 これら第1及び第2内挿手段によってデジタル内挿処理
    された第1及び第2画像信号についてそれぞれ、前記サ
    ブサンプリング周期の中間点にそれぞれ0値を挿入する
    第1及び第2挿入手段とを具えることを特徴とする復号
    化装置。
  6. 【請求項6】 前記第1及び第2挿入手段によって0値
    が挿入された第1及び第2画像信号に対してそれぞれ、
    フィールド内で全帯域の1/2の2次元通過周波数帯域
    制限を施す第1及び第2フィルタ処理手段を更に具える
    ことを特徴とする請求項5記載の復号化装置。
  7. 【請求項7】 前記第1及び第2画像信号から構成され
    た信号を、前記第1及び第2画像信号に分離して、前記
    第1及び第2内挿手段にそれぞれ供給する画像信号分離
    手段を更に具えることを特徴とする請求項5又は6記載
    の復号化装置。
  8. 【請求項8】 前記第1及び第2画像信号を、2眼式立
    体画像信号を構成する左眼及び右眼用画像信号としたこ
    とを特徴とする請求項5から7のうちのいずれか1項に
    記載の復号化装置。
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