JP2001268058A - データ伝送方式 - Google Patents

データ伝送方式

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JP2001268058A
JP2001268058A JP2000075073A JP2000075073A JP2001268058A JP 2001268058 A JP2001268058 A JP 2001268058A JP 2000075073 A JP2000075073 A JP 2000075073A JP 2000075073 A JP2000075073 A JP 2000075073A JP 2001268058 A JP2001268058 A JP 2001268058A
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JP2000075073A
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Sumie Nakabayashi
澄江 中林
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Hitachi Kokusai Electric Inc
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Hitachi Kokusai Electric Inc
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  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Error Detection And Correction (AREA)
  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】移動体通信システムのように、BERが10-3〜10
-2程度まで劣化する状況に対応するにおいて、ハイブリ
ッドARQ方式はBERが劣化した状態においても良好なスル
ープット特性を示すと考えられるが、ARQの再送タイミ
ングや再送回数をあらかじめ予想できないため、動画の
リアルタイム伝送に適用しようとしたときには、メディ
ア内同期ができない欠点があった。本発明の目的は、上
記のような欠点を除去し、移動体通信システムにおい
て、動画伝送に適した誤り制御通信方式を提供すること
にある。 【解決手段】画像を送信する側において、バックワード
チャネルからの情報に従い、情報ビットと誤り訂正符号
化データの冗長ビットを選択して送信すると共に画像符
号化レート制御を行い、画像の受信側においては、バッ
クワードチャネルに応答信号を送信する手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は移動体通信システ
ムにおけるリアルタイム画像伝送方式に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にデータ誤り耐性を強化する方法と
して、FEC(Forward Error Correction方式)とARQ(Au
tomatic Repeat Request)方式とが知られている。FEC
方式は、誤り訂正符号化したデータを伝送し、受信側で
誤り訂正復号を行う方式である。FEC方式はリアルタイ
ム性が要求されている場合に適しているが、誤りがバー
スト的に続く時に対処が困難であり、また、誤り訂正用
の冗長ビットを常にフレームに付加するため、オーバヘ
ッドが大きい。これに対して、ARQ方式は誤り検出符号
を付加してデータを伝送し、受信側で誤りが検出された
場合、送信側に再送を要求する方式である。ARQ方式は
予想できない誤りに対して対処することができ、非常に
高い信頼度を要求される場合に適しているが、伝送路の
誤り率が高いと再送を繰り返しスループットを低下させ
る。また、FEC方式とARQ方式とを組合せ、性能を向上さ
せた誤り制御方式としてハイブリッドARQ方式がある。
この方式にはタイプIとタイプIIの2方式がある。
【0003】まず、タイプIハイブリッドARQ方式におい
て、送信側は、誤り訂正と誤り検出の両方ができる伝送
フレームに符号化したデータブロックを送信する。受信
側では、受信語を復号し、誤り訂正が行われ、更に誤り
検出が行われる。即ち、受信側では、情報データと共に
送信される誤り検出符号により誤りの有無の検出を行
う。そして受信側では、正しく受信されると受信が成功
したことを示す受信確認信号(Positive Acknowledgmen
t信号:以降、ACK信号と称する)を送信側に返し、誤り
訂正できなければ受信が失敗したことを知らせる再送要
求信号(Negative Acknowledgement信号:以降、NACK信
号と称する)を送信側に返す。送信側では、NACK信号を
受取ると、該当するデータを再度送信する。この手順
は、そのブロックが正しく訂正されるまで繰返される。
【0004】上記のタイプIハイブリッドARQ方式は、比
較的回線状態の悪い場合には、FEC方式による誤り訂正
効果によりスループットの向上が期待できる。しかし、
この方式は回線状態が比較的良好な回線では、FEC方式
による誤り訂正ビット部分が冗長ビットとして無駄とな
り、スループットを劣化させる欠点がある。また、回線
の状態が悪くても誤り率の変動がある範囲内であれば有
効であるが、陸上移動通信回線のように不安定な回線で
は最適とはいえない。
【0005】次に、タイプIIハイブリッドARQ方式にお
いて、送信側は、情報ビットに誤り検出符号を付加した
伝送フレームに符号化したデータブロックを送信する。
受信側では、受信語を復号し、更に誤り検出が行われ
る。即ち、受信側では、情報ビットと共に送信される誤
り検出符号により誤りの有無の検出を行う。そして受信
側では、正しく受信されると受信が成功したことを示す
ACK信号を送信側に返し、誤り訂正できなければ受信が
失敗したことを知らせるNACKを送信側に返す。
【0006】次に、送信側では、NACK信号を受取ると、
該当するデータを再度送信する。該当するデータを再送
する場合には、まず1回目は、誤り訂正のためのFEC方
式でのパリティビット(冗長ビット)だけを送信する。
そして、それでも更に受信側からNACK信号が送られてき
たならば、再び、送信側は、最初の送信フレームと同じ
データブロックを送信する。
【0007】この方式では、再送として伝送されたFEC
方式の冗長ビットからでも情報が取出すことが可能であ
る。もし、更に、最初のフレームと再送フレームの2つ
のデータとも誤りになれば、情報ビットとFECの冗長ビ
ットにより誤り訂正が行われる。
【0008】この方式の長所は、再送によりFECで誤り
を訂正できるので、回線状態が劣化した場合におけるAR
Qの再送回数を減少できることである。また、情報ビッ
トとFECの冗長ビットを交互に送信することにより、同
時に送信していたタイプIハイブリッドARQ方式に比べ
て、スループットの劣化が小さい。ただし、他方式に比
べて論理構造、伝送手順は複雑である。
【0009】また、H.263やMPEG4のような画像圧縮方式
ではフレーム間予測符号化が用いられているが、復号時
に劣化したフレームを参照画像としてフレーム間予測を
行うので、あるフレームが伝送エラーにより劣化する
と、エラーが後のフレームに波及するという問題があ
る。このようなエラーの波及を止めるためにフレーム間
予測を行わずに対象フレーム内に閉じた符号化を行った
フレームを挿入するイントラリフレッシュという手法が
用いられる。しかし、フレーム内符号化を行うとデータ
量が多くなるため、単位時間当たりの伝送フレーム数が
減少し、画像品質が劣化するという欠点がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来技術には、
移動体通信システムのように、BER(Bit Error Rate)
が10-3〜10-2程度まで劣化する状況に対応するにおい
て、FEC方式のみでは誤り訂正符号の冗長度が大きくな
りスループットを劣化させる欠点があり、ARQ方式では
再送回数が増加し遅延時間が大きくなるという欠点があ
った。タイプIIハイブリッドARQ方式の場合には、BERが
劣化した状態においても良好なスループット特性を示す
と考えられるが、ARQの再送タイミングや再送回数をあ
らかじめ予想できないため、動画のリアルタイム伝送に
適用しようとしたときには、メディア内同期ができない
欠点があった。メディア内同期とは、1ビデオフレーム
の発生間隔を出力先においても出力間隔として維持する
ことである。本発明の目的は、上記のような欠点を除去
し、移動体通信システムにおいて、動画伝送に適した誤
り制御通信方式を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の画像伝送方式は、画像を送信する側にお
いて、画像符号化データに誤り検出符号化及び誤り訂正
符号化を実施する手段と、バックワードチャネルからの
情報に従い、情報ビットと誤り訂正符号化データの冗長
ビットを選択して送信する手段と画像符号化部にバック
ワードチャネルからの情報を通知する手段を設け、画像
の受信側においては、受信データの誤りを検出する手段
と、誤り訂正復号を行う手段と、バックワードチャネル
に応答信号を送信する手段を設ける。
【0012】これによって、受信側において受信データ
に誤りが検出された場合には、バックワードチャネルを
通じて送信側に再送要求を行い、再送された対象データ
の誤り訂正用ビットから情報ビットを抽出するか、また
は情報ビットと誤り訂正用ビットから誤り訂正復号を行
う。一方、送信側においては、再送データを送信時に、
画像符号化部に再送要求情報を通知し画像符号化レート
を低下させ、再送データを送信するためのデータ伝送容
量を確保し、再送データを送信する。ここで、データを
伝送するフォワードチャネルに対して、確認(ACK)信
号または再送要求(NACK)信号を伝送する逆方向のチャ
ネルのことをバックワードチャネルという。
【0013】このように、データ再送と符号化レート制
御を連動させることにより容易に再送データ送信のため
のデータ伝送容量が確保可能になり、また、再送回数の
上限を設けることでデータの最大遅延時間をあらかじめ
設計可能となり、簡単な制御でメディア内同期をとるこ
とができるため、移動体通信における動画伝送に適した
誤り制御通信方式を実現することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例を図1〜図3に
よって説明する。図1は本発明の画像伝送方式を説明す
るための構成を示すブロック図である。図2は、衛星通
信回線で用いられている代表的な誤り訂正方式である符
号化率1/2、拘束長K=7の畳込み符号器の構成を示すブロ
ック図である。また図3にデータフォーマットの一例を
示す。図3は、図1と図2によって説明するデータフォ
ーマットについて、画像データが送信データとしてフォ
ーマットされるまでの変化を模式的に表した図である。
【0015】図1(a)は画像データの送信側を表すブロ
ック図で、画像符号化部201、通信誤り制御部202、無線
部203より構成される。また、図1(b)は画像データの受
信側を表すブロック図で、無線部204、通信誤り制御部2
05、画像復号部206より構成される。更に、通信誤り制
御部202は、誤り検出符号付加部21、誤り訂正符号付加
部22、バッファ23と24、ARQ制御部25とで構成されてい
る。更にまた、通信誤り制御部205は、誤り検出部51、
誤り訂正復号部52、ARQ制御部53とから構成されてい
る。
【0016】図1において、画像の伝送を行う場合、画
像信号は送信側の画像符号化部201でデータ圧縮符号化
され、最終的に受信側の画像復号部206にて再生され
る。移動通信に適した画像符号化方式ではH.263、MPEG4
などの方式が標準化されおり、符号化ビットレートは5
kbit/s〜2 Mbit/s程度である。通信誤り制御部202は、
画像符号化部201から与えられる符号化画像データを一
定の長さのデータ101に区切り、誤り検出符号付加部21
において誤り検出ビット(CRC)102を付加する(誤り検
出ビット付加符号化画像データ102′)。誤り検出符号
にはいろいろな種類があるが、例えば、ITU−T (国際
電気通信連合)の勧告による生成多項式G(x)=x16+x12+x
5+1を用いた16ビットのCRC符号がある。
【0017】次に誤り検出ビット102を付加した符号化
画像データ102′は、誤り訂正符号化部22に与えられ、
誤り訂正符号化部22にて誤り訂正符号化処理が行われ
る。誤り訂正符号化処理には、ブロック単位で独立に情
報と符号語を対応させているブロックコード化処理と、
過去のブロックも関わって現時点の符号語が決まる畳込
み符号化処理とがある。以下、誤り訂正符号として畳込
み符号を使用した場合について述べる。
【0018】誤り検出ビットを付加された符号化画像デ
ータ102′は、入力端子31から入力し、遅延レジスタ32
〜37を通って順次遅延される。そして、加算器38には、
入力端子31,遅延レジスタ33,遅延レジスタ34,遅延レ
ジスタ36,遅延レジスタ37からの出力が与えられ、それ
らを加算して、出力端子40から多項式G1=1+D2+D3+D5+D6
のデータ103を生成して出力する。また、加算器39に
は、入力端子31,遅延レジスタ32,遅延レジスタ33,遅
延レジスタ34,遅延レジスタ37からの出力が与えられ、
それらを加算して、出力端子40から多項式G1=1+D+D2+D3
+D6のデータ104を生成して出力する。
【0019】上述の図2の畳込み符号器で示す一例のよ
うに、誤り検出符号化部21において誤り検出ビット102
を付加された符号化画像データ102′は、誤り訂正符号
化部22において、2つの多項式G0とG1とによって畳込み
符号化されたデータ103及び104として出力される。この
各多項式によって畳込み符号化されたデータ103と104
は、トレリスを終結させる終結ビット105,106をそれぞ
れ付加され、データ103′,104′としてそれぞれバッフ
ァ24とバッファ23に格納される。
【0020】ARQ制御部25は、1回目の送信の場合に
は、バッファ23に格納されたデータ103′を選択して、
フレーム順序番号等のARQ制御情報107を付加したデータ
107′として送信する。また、再送の場合には、バッフ
ァ24に格納されたデータ104′を選択して、同様にARQ制
御情報108を付加したデータ108′として送信する。
【0021】次に送信データは無線部203に送られ、無
線部203において無線区間のフォーマットに変換され受
信側に送信される。また、無線部203は、後述するよう
に、受信側から送信されたACK信号及びNACK信号を受信
し、送信部で使用できるフォーマットに変換して、ARQ
制御部25に与える。
【0022】無線区間のフォーマットの一例として、図
4にRCR STD-39の場合を示す。図4(a)は上り通信用チ
ャネルのデータフォーマットを表し、図4(b)は下り通
信用チャネルのデータフォーマットを表す。図4におい
て、Gはガード時間、Rはバースト過渡応答用ガード時
間、Pはプリアンブル、SWは同期ワード、CCはカラーコ
ード、TCHはトラフィックチャネル、FACCHは高速付随制
御チャネル、SACCHは低速付随チャネル、B/Iはビジー/
アイドルビット、Iはアイドルビット、CIは制御チャネ
ル通信情報を示し、各パターンの下の数字は各パターン
のビット数である。ARQ制御情報を付加した送信データ
は、例えば、上り通信用物理チャネルのトラフィックチ
ャネル(TCH)に載せて伝送することができる。
【0023】一方、受信側では、無線部204において無
線区間フォーマットから逆変換され通信誤り制御部205
にデータが供給される。また、無線部204は、後述する
ように、ARQ制御部53から与えられるACK信号及びNACK信
号を無線区間フォーマットに変換し、送信部202に送信
する。通信誤り制御部205では、誤り検出部51におい
て、受信データは1回目の受信の場合、多項式G1で除算
し、剰余が0の場合には、得られた商すなわち情報ビッ
トに対して誤り検出処理を行う。誤りが検出されない場
合には、情報ビットは画像復号部206へ送られ、画像の
再生処理が行れる。
【0024】多項式G1での割り算結果の剰余が0でない
場合、または誤り検出ビットのチェックにより受信デー
タに誤りが検出された場合には、ARQ制御部53が送信側
に対してデータの再送要求を行う。再送要求のための応
答信号はARQ制御部53で生成され、無線部204を経由して
送信側に送られる。応答信号も同様に、下り通信チャネ
ルのトラフィックチャネル(TCH)にのせて伝送するこ
とができる。
【0025】図5に応答信号のフォーマットの一例を表
す。図5において、応答信号は、ARQ制御情報と応答情
報で構成される。また、応答情報には、受信が成功した
時にに送るACK信号と、受信が失敗した時に再送要求す
るために送るNACK信号とがある。再送要求のためのNACK
信号を受信すると、ARQ制御部25は、バッファ24に格納
されているデータを選択し、1回目と同様にARQ制御情
報を付加して送信する。
【0026】ところで、画像符号化部201において画像
を符号化する動画コーデック(CODEC:COder/DECoder)
には、画像符号化レートが可変のものと固定のものがあ
る。可変レートの場合には、呼設定時にデータ伝送容量
を確保するようなネットワークにおいては、回線容量を
ピークレートに合せて確保すると、平均レートとピーク
レートとの差が大きい場合ネットワークの利用効率が低
下する。このため、このようなネットワークでは、符号
化レートをネットワークの回線容量に合せた固定レート
の動画CODECを使用することが多い。しかし、固定レー
ト動画CODECの場合には、画像符号化部201から一定レー
トで符号化画像データが供給されてくるので、通信誤り
制御部202は再送データを送信するためのデータ伝送容
量を確保することができない。
【0027】更に、可変レート動画CODEC場合には、符
号化画像データ量(情報量)は、符号化している動画の
内容に依存している。例えば、画面の変化が大きい画像
の場合などでは、情報量が大きくなるため、再送データ
を送信するための情報量が確保されるまで、再送データ
の送信を待つなどの処理を行わなければならない。従っ
て、再送データの送信タイミングが確定しないため、メ
ディア内同期の問題が起こる。このような状況を回避す
るため、再送要求信号を受信した場合、ARQ制御部25は
画像符号化部201に再送要求情報を通知し、画像符号化
部201は再送要求情報を受取ると符号化レートを低下さ
せて、通信誤り制御部202への供給データレートを低下
させる。これによって、画像符号化部201からのデータ
供給レートが低下するので、通信誤り制御202は再送信
号を送信するためのデータ伝送容量を確保することがで
き、一定のタイミングで再送信号を送信することが可能
になる。
【0028】本発明の画像符号化と画像復号化の方式を
図6によって説明する。図6は離散コサイン変換とフレ
ーム間動き補償付き予測を組合せた基本的な画像符号化
・画像復号化を行う符号化部201と復号化部206の構成例
を示すブロック図である。符号化部60では、各ビデオフ
レーム毎に輝度・色差情報を入力端子61から入力して符
号化が実行される。即ち、入力端子61から入力した輝度
・色差情報は、処理の基本単位であるマクロブロックに
分割され減算器62の被減算入力側と動き検出部72とに与
えられる。
【0029】動き検出部72では、入力したマクロブロッ
クに対して時間的に隣接するビデオフレームの中から動
き検出を行い、誤差が最も小さいマクロブックを検出
し、対象マクロブロックと検出したマクロブロック間の
動きを示す動きベクトルを取得し、可変長符号化部66と
動き補償部71とに与える。動き補償部71は、メモリ70の
データを参照して、動きベクトルから動き補償を行い、
予測マクロブロックを取得し、減算器62の減算入力側と
加算器69とに与える。
【0030】減算器62は、入力マクロブロックと予測マ
クロブロックとの差分信号をDCT(Direct Cosine Trans
form:離散コサイン変換)部63に与える。DCT部63は入
力した差分信号を、DCT変換し、量子化部64に与える。
量子化部64はDCT係数の量子化を行い、可変長符号化部6
6と逆量子化部67とに与える。逆量子化部67は量子化DCT
係数の逆量子化を行い、逆DCT部68に与える。逆DCT部68
は逆DCT変換を行い、差分信号を復元し、加算器69に与
える。加算器69は予測マクロブロックに差分信号を加算
し、メモリ70に与える。メモリ70は局所復号されたマク
ロブロックを記憶し、動き補償部71に与える。可変長符
号化部66は動きベクトルと量子化DCT係数の可変長符号
化を行い、符号化された画像データが出力端子74を介し
て出力される。
【0031】一方、復号化部80では、入力端子81から、
符号化された画像データが入力して復号化が実行され
る。即ち、入力端子81から入力した輝度・色差情報の画
像符号化デ−タは、可変長復号化部82に与えられる。可
変長復号化部82では、入力した画像符号化データから可
変長復号化を行い、動きベクトルと量子化DCT係数を、
各々動きベクトル復号化部88と逆量子化部83とに与え
る。動きベクトル復号化部88は動きベクトルを復元し動
き補償部87に与える。動き補償部87はメモリ86に記憶さ
れたビデオフレームのマクロブロックと動きベクトルか
ら予測マクロブロックを生成し加算器85に与える。
【0032】また、逆量子化部83では、量子化されたDC
T係数の逆量子化を行い逆DCT部84に与える。逆DCT部84
は逆DCTを行い、マクロブロックの差分信号を復元し加
算器85に与える。加算器85は、動き補償部87から入力し
た予測マクロブロックと逆DCT部84から入力したマクロ
ブロックの差分信号とを加算して、メモリ86と出力端子
89とに与える。メモリ86は復号データの記憶を行い動き
補償部87に与える。
【0033】その結果加算器85は、動き補償された予測
マクロブロックと差分信号とを加算することによって、
復号したデータを出力端子89を介して出力する。尚、1
マクロブロックは、例えば図8に示すように、6つのブ
ロックから構成され輝度(Y成分)と色差信号(Cb,Cr
成分)からなる。
【0034】符号化レートを低下させるにはフレーム間
符号化においてフレームをスキップする方法、量子化部
において、量子化を荒くし量子化ビット数を削減する方
法などがある。例えば誤り訂正符号がレート1/2の畳込
み符号時、再送データ量は1回目の送信データ量と等し
くなるので、固定符号化レートの場合、フレーム間符号
化において通常時のフレーム間隔の2倍でフレーム間符
号化をおこなえば必要な符号化レートの低減が実現でき
る。
【0035】さて、受信側における再送データの処理に
ついて説明する。図1において、無線部204は受信した
データを無線区間フォーマットから逆変換して、逆変換
したデータを通信誤り制御部5に与える。通信誤り制御
部205は再送データを受信すると、誤り検出部51にて、
1回目と同様の方法によって、多項式G0による除算と誤
り検出チェックをおこなう。誤りが検出されない場合に
は、情報ビットは画像復号部206に与えられて、画像の
再生処理が行なわれる。また、誤りが検出された場合に
は、誤り訂正復号部52において、1回目に受信したデー
タと再送時に受信したデータとから、ビタビ復号による
誤り訂正復号がおこなわれる。この誤り訂正復号の結
果、誤り訂正復号データが画像復号部206に与えられ、
画像の再生処理が行なわれる。
【0036】画像復号部206では、符号化画像データ受
信から画像の再生開始までの時間をデータ再送に要する
時間を考慮して設定しておけばよい。例えば、符号化率
1/2、拘束長7の畳込み符号は、軟判定ビタビ復号によ
り、BERは10-2が10-5程度に改善されるため、1回の再
送で、画像再生処理をおこなっても画質の劣化は少な
い。
【0037】本実施例では再送回数を1回としたが、再
送回数は、誤り訂正符号の訂正能力、必要な画像品質そ
の他の条件により上限値を設定すればよい。図7に本実
施例により動画伝送を行った場合のシーケンス図を示
す。
【0038】図7において、送信する画像データが、ビ
デオフレーム1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,‥
‥‥に分割されて、時間順に連続して、画像符号化部20
1から通信誤り制御部2に与えられる場合を例にとる。例
えば、入力ビデオフレーム1は、画像符号化部201から通
信誤り制御部202に与えられ、通信誤り制御部202におい
て誤り訂正符号とARQ情報を付加したデータなる。この
データは無線部203によって無線区間フォーマットされ
た送信データとして出力され、伝送路を通って、受信側
の無線部204に与えられる。
【0039】無線部204では、受信したデータを逆変換
して、通信誤り制御部205に与える。通信誤り制御部205
においては、この入力したデータに誤りが検出されない
ので、ACK信号を送信側に返し、その誤り訂正符号化デ
ータ(再生ビデオデータ)を画像復号部206に与える。
画像復号部206では、入力したデータから画像を再生し
て、再生ビデオデータフレーム1として、例えば、バッ
ファ(図示しない)を介してモニタ画面(図示しない)
表示する。
【0040】入力ビデオフレーム1以降のデータも、順
次送信され、受信側において順次再生される。図7で
は、入力ビデオフレーム2は正常に受信されず、通信誤
り制御部205においてデータ誤り検出されている。この
ため、NACK信号が送信側に返されている。そして、この
NACK信号を送信側が受けて、再送データを送信するタイ
ミングが、入力ビデオフレーム7を送信するときにあた
っている。従って、画像符号化部201では、ARQ制御部25
から与えられる再送要求情報をもとに、入力ビデオフレ
ーム7のデータを画像符号化部202に送信するためのフレ
ーム間符号化レートを通常時のフレーム間隔の2倍に低
下させる。
【0041】これによって、再送データ2′が、入力ビ
デオフレーム6のデータの次に送信される。また、入力
ビデオフレーム7のデータは2倍の符号化レートで与え
られるため、再送データ2′が送信された次のタイミン
グで、入力ビデオフレーム8のデータとして送信できる
ように調整されることになる。また、モニタ画面に表示
される画像は、再生ビデオデータ2′が、再生ビデオデ
ータ1と再生ビデオデータ3との間にくるように、バッフ
ァリング所要時間に再送所要時間αがプラスされた時間
遅延されて表示される。そして、入力ビデオデータの符
号化レートの低下のため、再生ビデオデータが1個分空
く部分には、前の再生ビデオデータ6を繰返し表示して
いる。
【0042】なお、誤り訂正復号結果に誤りが含まれて
いた場合、バックワードチャネルを介してNACK信号を送
り、送信側ではNACK信号受信を画像符号化部201に通知
し、画像符号化部201では符号化モードをフレーム間イ
ンター予測モードからフレーム内イントラ予測に切替え
るなどしてエラーの伝播を防ぐような制御も可能であ
る。
【0043】尚、上記実施例では、画像データについて
説明したが、画像データ以外、例えば音声データ等、あ
らゆる情報についての伝送に関して適用できることは明
らかである。
【0044】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、伝送
路エラーに強いリアルタイム動画伝送を実現するととも
に、データ再送と符号化レート制御を連動させることに
より再送データ送信が一定のタイミングで可能になり、
容易にメディア内同期をとることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像伝送方式の一実施例の構成を示
すブロック図。
【図2】 畳込み符号器の構成を示すブロック図。
【図3】 本発明のデータフォーマットされるまでの変
化の一実施を模式的に表した図。
【図4】 無線区間のフォーマットの一実施例を示す
図。
【図5】 応答信号のフォーマットの一実施例を示す
図。
【図6】 本発明の画像符号化・画像復号化の方式の一
実施例を説明するブロック構成図。
【図7】 本発明の一実施例を説明する図。
【図8】
【符号の説明】
21:誤り検出符号付加部、 22:誤り訂正符号付加部、
23,24:バッファ、25:ARQ制御部、 51:誤り検出
部、 31:入力端子、 32:〜37:遅延素子、 38,3
9:加算器、 40,41:出力端子、 51:誤り検出部、
52:誤り訂正復号部、 53:ARQ制御部、 60:符号
化部、 61:入力端子、 62:減算器、63:DCT部、 6
4:量子化部、 66:可変長符号化部、 67:逆量子化
部、 68:逆DCT部、 69:加算器、 70:メモリ、 7
1:動き補償部、 72:動き検出部、 74:出力端子、
80:復号化部、 81:入力端子、 82:可変長復号
部、83:逆量子化部、 84:逆DCT部、 85:加算器、
86:メモリ、 87:動き補償部、 88:動きベクトル
復号化部、 89:出力端子、 101:符号化画像デー
タ、 102:CRC、 102′:誤り検出ビット付加符号化
画像データ、 103,104:畳込み符号化データ、 10
3′,104′:データ、 105,106:終結ビット、107,1
08:ARQ制御情報、 201:画像符号化部、 202:通信
誤り制御部、 203:無線部、 204:無線部、 205:
通信誤り制御部、 206:画像復号部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データを符号化し、符号化した該データ
    を送信する送信部と、送信された該データを受信する受
    信部とを備え、データを伝送するデータ伝送方式におい
    て、 前記受信部は、受信した前記データに誤りを検出した場
    合に、前記送信部に再送要求信号を送信し、 前記送信部が、前記再送要求信号に応じて該検出した誤
    りデータを再送する時は、データ符号化レートを低下さ
    せることを特徴とするデータ伝送方式。
  2. 【請求項2】 画像データを符号化し、符号化した該画
    像データを送信する送信部と、送信された該画像データ
    を受信する受信部とを備え、画像データを伝送する画像
    伝送方式において、 前記受信部は、受信した前記画像データに誤りを検出し
    た場合に、前記送信部に再送要求信号を送信し、 前記送信部が、前記再送要求信号に応じて該検出した誤
    りデータを再送する時は、画像符号化レートを低下させ
    ることを特徴とするデータ伝送方式。
  3. 【請求項3】 画像符号化部を備え、該画像符号化部に
    よって符号化したデータを送信する送信部と、 該データを受信し、該受信したデータに誤りを検出した
    場合に、前記送信部に再送要求を行う誤り制御を用いた
    データ伝送方式において、 前記送信部が再送要求を受信した場合に、前記画像符号
    化部に再送要求を通知し、再送要求を受け取った前記画
    像符号化部が、画像符号化レートを低下させ、送信側に
    おいて再送データを送信するためのデータ伝送容量を確
    保することを特徴とするデータ伝送方式。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のデータ伝送方式におい
    て、あらかじめ定められた回数の再送をおこなった後に
    おいても、前記受信部にてデータに誤りが検出される場
    合、誤りを含んだデータを使用して画像の再生をおこな
    うことを特徴とするデータ伝送方式。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のデータ伝送方式におい
    て、あらかじめ定められた回数の再送をおこなった後に
    おいても、前記受信部にてデータに誤りが検出される場
    合、前記送信側に受信失敗の情報を送信し、前記送信側
    において前記受信失敗の情報を受信した場合、前記受信
    失敗の情報を前記画像符号化部に通知し、前記受信失敗
    の情報を受け取った前記画像符号化部では、符号化モー
    ドを変更して画像符号化を行うことを特徴とする画像伝
    送方式。
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