JP2001264762A - 液晶装置及び電子機器 - Google Patents

液晶装置及び電子機器

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JP2001264762A
JP2001264762A JP2001021342A JP2001021342A JP2001264762A JP 2001264762 A JP2001264762 A JP 2001264762A JP 2001021342 A JP2001021342 A JP 2001021342A JP 2001021342 A JP2001021342 A JP 2001021342A JP 2001264762 A JP2001264762 A JP 2001264762A
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plate
crystal device
polarizing plate
light
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JP2001021342A
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Osamu Okumura
治 奥村
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コントラストが高い反射型液晶装置を提供す
る。また、鮮やかな色が表示できる反射型カラー液晶装
置を提供する。 【解決手段】上基板と下側基板との間に液晶層が配置さ
れており、下側基板側には金属反射板が配置されてなる
液晶装置において、上側基板の外側には偏光板が配置さ
れ、偏光板と上側基板との間には光散乱板が配置され、
光散乱板と前記偏光板との間には位相差板が配置されて
なり、液晶層に電圧が印加されないときに、偏光板側か
ら入射した光が直線偏光の状態で反射板に到達するよう
に、液晶のリタデーション及びツイスト角を設定してな
ることを特徴とする液晶装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶装置、特に反射
型カラー液晶装置に関し、さらにこの液晶装置を搭載し
た電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】PDA等の情報ツールや携帯電話、ウォ
ッチ等の携帯型電子機器用途には、消費電力が小さい反
射型液晶装置が適している。しかしながら、従来の反射
型液晶装置には、視差によるダブルイメージという課題
があった。これは液晶層と反射板との間に下側基板の厚
み(例えば0.7mm)分だけの距離が存在するために、
本来の表示と重なってその影が生じる現象であって、細
かい文字等の表示を認識しづらくする。またドットマト
リクス表示の各ドットに対応してカラーフィルタを設
け、反射型カラー表示を行う場合にも、やはり視差によ
って入射光と反射光が異なるカラーフィルタを通過する
ことによって、表示色の鮮やかさが損なわれるという課
題があった。
【0003】このような課題を解決するために、液晶セ
ル内に金属反射電極を設けて、液晶層と反射板との距離
を縮め、視差を解消する方法がAsiaDisplay’95 p.599
で内田龍男氏らによって提案された。その構造の概略を
図7に示す。図7において、701は光散乱板、702
は偏光板、703は位相差板、704は上側基板、70
5は下側基板、706は透明電極、707は金属反射電
極である。光散乱板701は、金属反射電極による鏡面
反射を拡散させ、視角を広げるために設けるが、コント
ラストを低下させないために前方散乱板を利用する。前
方散乱板とは、透過光の散乱(これを前方散乱と呼ぶ)
が大きく、反射光の散乱(これを後方散乱と呼ぶ)が殆
ど無い光散乱板である。しかしながら、このように理想
的な前方散乱板は得難く、実存の前方散乱板は多少なり
とも後方散乱を伴うため、図7のような構造ではコント
ラストの低下が避けられない。
【0004】このような場合には、特開平9−1138
93号公報に開示されているように、偏光板よりも液晶
セル側に光散乱板を配置することが効果的である。この
ように配置すると光散乱板で後方散乱された光のうち、
少なくとも半分は偏光板によって吸収されるために、コ
ントラストが向上するという効果がある。なお先の特開
平9−113893号公報は、用いている光散乱板が特
殊であるためもあって、この効果について言及していな
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに光散乱板を偏光板の下に配置しても、その後方散乱
は半減するだけであって、決してゼロにはならず、高い
コントラストが得られないという課題があった。
【0006】そこで本発明は、光散乱板の位置や軸方向
を工夫し、光散乱板による後方散乱を防止することによ
って、コントラストが高い反射型液晶装置を提供するこ
とを目的とする。また、鮮やかな色が表示できる反射型
カラー液晶装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の液晶装置
は、少なくとも、偏光板と、位相差板と、光散乱板と、
透明電極を備えた上側基板と、液晶層と、金属反射電極
を備えた下側基板とを備え、これらを前記の順に配置し
た液晶装置であって、前記偏光板側から入射した光が、
円偏光の状態で光散乱板に到達するように、前記位相差
板のリターデーションと軸方向を設定したことを特徴と
する。このように構成したことによって、光散乱板で後
方散乱した円偏光が、位相差板によって偏光板の透過軸
に直角な直線偏光に変換され、偏光板によって吸収され
る。従って、請求項1記載の液晶装置は、高いコントラ
ストが得られるという効果を有する。
【0008】請求項2記載の液晶装置は、請求項1記載
の液晶装置であって、前記位相差板が1/4波長板であ
り、かつその遅延軸が前記偏光板の吸収軸とほぼ45度
の角度で交差することを特徴とする。1/4波長板と
は、そのリターデーションが可視光波長の約1/4であ
る位相差板である。またその可視光波長は、最も視感度
が高い緑色光の波長を指すことが多い。このように構成
したため、請求項2記載の液晶装置は、最も簡単な構成
で光散乱板に到達する光を円偏光に変換し、高いコント
ラストが得られるという効果を有する。
【0009】請求項3記載の液晶装置は、請求項1記載
の液晶装置であって、前記位相差板が前記偏光板側から
1/2波長板、1/4波長板の順に配置した積層体であ
り、1/2波長板の遅延軸と偏光板の透過軸とのなす角
度をθとすると、1/4波長板の遅延軸と偏光板の透過
軸とのなす角度がほぼ2θ+45度であることを特徴と
する。1/2波長板とは、そのリターデーションが可視
光波長の約1/2である位相差板である。このように構
成したため、請求項3記載の液晶装置は、光散乱板に到
達する広い波長範囲の光を円偏光に変換し、高いコント
ラストが得られるとともに表示の着色が小さいという効
果を有する。
【0010】請求項4記載の液晶装置は、請求項1乃至
請求項3記載の液晶装置であって、前記液晶層に電圧が
印加されていないときに、前記偏光板側から入射した光
が、直線偏光の状態で金属反射電極に到達するように、
液晶層のリターデーションとツイスト角を設定したこと
を特徴とする。このように構成したため、請求項4記載
の液晶装置は、液晶層に電圧が印加されていないときに
明るい表示を得ることが出来る。また液晶層に十分な電
圧が印加されたときには、液晶層のリターデーションが
ゼロになるため、暗い表示を得ることが出来る。この暗
表示の状態は、請求項1乃至請求項3記載の位相差板配
置によって、光散乱板の後方散乱はもちろん、他の界面
反射も全て取り除かれるために、大変黒い。従って、請
求項4記載の液晶装置は、非常にコントラストが高い表
示が得られる。
【0011】請求項5記載の電子機器は、請求項1乃至
請求項4記載の液晶装置を、表示部として備えたことを
特徴とする。このように構成したため、請求項5記載の
電子機器は、小さい消費電力で高画質な表示を得ること
が出来る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0013】(実施例1)図1は本発明の請求項1また
は請求項2または請求項4記載の発明に係る液晶装置の
構造の要部を示す図である。まず構成を説明する。図1
において、101は偏光板、102は位相差板、103
は光散乱板、104は上側基板、105は液晶層、10
6は下側基板、107は透明電極、108は金属反射電
極である。101と102、102と103、103と
104は、それぞれ互いに糊で接着している。また上下
の基板間は広く離して描いてあるが、これは図を明解に
するためであって、実際には数μmから十数μmの狭い
ギャップを保って対向している。なお図示した構成要素
以外にも、液晶配向膜や絶縁膜、スペーサー・ボール、
シール部、ドライバーIC、駆動回路等の要素も不可欠
であるが、これらは本発明を説明する上で特に必要が無
く、却って図を複雑にし理解し難くする恐れがあるた
め、省略した。
【0014】次に各構成要素について順に説明する。偏
光板101は所定の直線偏光成分を吸収し、それ以外の
偏光成分を透過する機能を有している。これは現在最も
一般に利用されているタイプの偏光板であって、ヨウ素
等のハロゲン物質や二色性染料をポリ・ビニル・プチラ
ール等の高分子フィルムに吸着させて作製する。
【0015】位相差板102は、ポリ・ビニル・アルコ
ール樹脂の一軸延伸フィルムである。そのリターデーシ
ョンは0.14μmであり、可視光の最も視感度が高い
緑色光波長の約1/4であることから、1/4波長板と
して機能する。
【0016】光散乱板103は、屈折率が異なる2種類
の微小領域から構成されるフィルムが好ましい。このよ
うに構成されることによって、前方散乱が強く後方散乱
が小さい光散乱板が得られる。具体的には、微小なビー
ズをこれとは屈折率が異なる透明なバインダ中に分散し
たプラスチックフィルムが利用できる。また屈折率が異
なる2種類の微小領域が層構造をなし、特定の角度から
入射した光のみを散乱するようにしたプラスチックフィ
ルムを利用してもよい。
【0017】液晶層105は0度から270度ねじれた
ネマチック液晶組成物が利用できる。ねじれ角は上下ガ
ラス基板表面における配向処理の方向と、液晶に添加す
るカイラル剤の分量で決定する。
【0018】上側基板104、下側基板106は、いず
れも透明ガラス基板である。下側基板は不透明な基板、
例えばシリコンウェハー等であっても良い。透明電極1
07はITO、金属反射電極108はAl−Nd合金で
形成した。
【0019】次に具体的な液晶セルの条件を紹介する。
まず図1における液晶層105のリターデーションを
0.25μmに設定した。図2は各軸の関係を示す図で
あり、201は偏光板101の偏光軸(透過軸)、20
2は位相差板102の遅相軸(延伸軸)、203は上側
基板104のラビング軸、204は下側基板106のラ
ビング軸である。ここで、202が201と成す角度2
11を左45度に、203が201と成す角度212を
左101度に、204が203となす角度、即ち液晶の
ねじれ角213を左70度に設定した。なお、角度21
1についてはほぼ45度に設定されていればよく、多少
のずれは問題ない。
【0020】以上のように構成した実施例1の液晶装置
では、非常にコントラストの高い表示が得られた。その
原理を図3を用いて簡単に説明する。
【0021】図3において、301は偏光板、302は
位相差板、303は光散乱板、304は上側基板、30
5は下側基板、306は電圧が印加されていない液晶
層、307は十分に高い電圧が印加された液晶層であ
る。各構成要素の間は、偏光状態を図示するため広く離
して描いてある。311と312は、それぞれ306の
液晶層と307の液晶層に入射する外光であって、これ
らはあらゆる方向に振動する自然光である。
【0022】自然光311と312は、偏光板301に
よって直線偏光に変換され、さらに位相差板302によ
って左回り円偏光に変換されて、光散乱板303に到達
する。光散乱板で後方に散乱された光は、右回り円偏光
に変換され、位相差板302によって再び直線偏光に戻
るが、この直線偏光は偏光板301の透過軸と直交する
方向に振動しているため、偏光板によって吸収される。
また上側基板や透明電極の界面で後方に反射した光も、
同様に偏光板によって吸収される。これら後方に反射す
る光は全て表示に寄与しないから、こうした光を吸収す
ることで高いコントラストを得ることが出来る。
【0023】一方光散乱板で前方に散乱された光のう
ち、液晶層306に入射した光は、液晶層で直線偏光に
変換されて金属反射板に達する。これはあらかじめそう
なるように液晶層のリターデーションとツイスト角を設
定しておいたからである。反射された光は、全く同じ経
路をたどって、元の左回り円偏光に戻される。このよう
な変換は、反射板上で直線偏光になるような変換を行う
液晶層について一般的に言えることであり、特開平3−
223715号公報に詳しく説明されている。左回り円
偏光は位相差板302によって元の直線偏光に戻り、偏
光板301を通過するため、明表示となる。
【0024】また光散乱板で前方に散乱された光のう
ち、液晶層307に入射した光は、液晶が入射光とほぼ
平行に並んでいて複屈折を持たないために、左回り円偏
光のまま金属反射板に達し、反射されて右回り円偏光に
なる。この光は先程の光散乱板で後方に散乱された光と
同様の経路をたどって、偏光板で吸収されるため、暗表
示になる。
【0025】このように実施例1の液晶装置は、光散乱
板で後方散乱した光や各界面で反射した光を、位相差板
と偏光板の組み合わせによって吸収するために、高いコ
ントラストが得られる。また液晶層に十分な電圧を印加
した状態を暗表示とすることによって、従来の一枚偏光
板型の液晶表示モードでは実現できなかった高いコント
ラストが得られた。
【0026】(実施例2)図4は本発明の請求項1また
は請求項3または請求項4記載の発明に係る液晶装置の
構造の要部を示す図である。まず構成を説明する。図4
において、401は偏光板、402は上側位相差板、4
03は下側位相差板、404は光散乱板、405は上側
基板、406は液晶層、407は下側基板、408はカ
ラーフィルタ、409は透明電極による走査線、410
は信号線、411は金属反射電極、412はMIM素子
である。401と402、402と403、403と4
04、404と405は、それぞれ互いに糊で接着して
いる。また上下の基板間は広く離して描いてあるが、こ
れは図を明解にするためであって、実際には数μmから
十数μmの狭いギャップを保って対向している。また、
図4は液晶装置の一部を示しているため、3本の走査線
409と3本の信号線410が交差して出来る3×3の
マトリクス、即ち9ドット分しか図示していないが、実
際にはさらに多くのドットを有する。なお図示した構成
要素以外にも、液晶配向膜や絶縁膜、スペーサー・ボー
ル、シール部、ドライバーIC、駆動回路等の要素も不
可欠であるが、これらは本発明を説明する上で特に必要
が無く、却って図を複雑にし理解し難くする恐れがある
ため、省略した。
【0027】位相差板402と403は、いずれもポリ
・カーボネート樹脂の一軸延伸フィルムである。カラー
フィルタ408は、従来の透過型カラー液晶装置で用い
られているものよりも透過率が高く、色が淡いものを利
用した。信号線410は金属Taで、金属反射電極41
1はAl−Nd合金で形成した。MIM素子412は絶
縁膜Ta2O5を金属TaとAl−Nd合金で挟んだ構
造である。その他、液晶、光散乱板等の各構成要素は、
実施例1と同様なものを利用した。
【0028】次に具体的な液晶セルの条件を紹介する。
まず図4における上側位相差板402、下側位相差板4
03、液晶層406のリターデーションを、それぞれ
0.27μm、0.25μm、0.14μmに設定し
た。上側位相差板のリターデーションは、可視光の最も
視感度が高い緑色光波長の約1/2であることから、1
/2波長板として機能する。同様に下側位相差板は1/
4波長板として機能する。
【0029】図5は実施例2の液晶装置の各軸の関係を
示す図であり、501は偏光板401の偏光軸(透過
軸)、502は上側位相差板402の遅相軸(延伸
軸)、503は下側位相差板403の遅相軸(延伸
軸)、504は上側基板405のラビング軸、505は
下側基板406のラビング軸である。ここで、502が
501と成す角度511を左17度に、503が501
と成す角度512を左79度に、504が501となす
角度513を左135度に、505が504となす角
度、即ち液晶のねじれ角514を左70度に設定した。
請求項3の定義によれば、角度511がθに相当する。
θ=17であるから、角度512は2θ+45=2×1
7+45=79度に設定した。このような偏光板と位相
差板の積層体が、広い波長範囲にわたって円偏光板とし
て機能することについては、特開平5−100114号
公報に開示されている。なお、角度512はほぼ2θ+
45に設定すればよい。
【0030】以上のようにして作製した実施例2の液晶
装置は、液晶セル内部に反射板を有しているため、鮮や
かなカラー表示が得られた。しかも、光散乱板で後方散
乱した光や各界面で反射した光を、位相差板と偏光板の
組み合わせによって吸収するために、高いコントラスト
が得られた。MIMアクティブマトリクス方式を採用し
たことも、高いコントラストを得る上で効果があった。
【0031】(実施例3)本発明の請求項4記載の電子
機器の例を3つ示す。本発明の液晶装置は、様々な環境
下で用いられ、かつ低消費電力が必要とされる携帯機器
に適している。
【0032】図6(a)は携帯電話であり、本体601
の前面上方部に表示部602が設けられる。携帯電話
は、屋内屋外を問わずあらゆる環境で利用される。特に
自動車内で利用されることが多いが、夜間の車内は大変
暗い。従って携帯電話に利用される表示装置は、消費電
力が小さい反射型表示をメインに、必要に応じて補助光
を利用した透過型表示ができる半透過反射型液晶装置が
望ましい。本発明の液晶装置は、例えば図1において金
属反射電極108の膜厚を薄くし数%の光が透過するよ
うにした上で、下側基板106の外側に位相差板、偏光
板を配置することによって、簡単に半透過反射型液晶装
置に変更することができる。本発明の液晶装置は、反射
型表示でも透過型表示でも従来の液晶装置よりコントラ
スト比が高いという特徴を有する。
【0033】図6(b)はウォッチであり、本体603
の中央に表示部604が設けられる。ウォッチ用途にお
ける重要な観点は、高級感である。本発明の液晶装置
は、コントラストが高いことはもちろん、視差によるダ
ブルイメージがないため、従来の液晶装置と比較して大
変に高級感ある表示が得られる。
【0034】図6(c)は携帯情報機器であり、本体6
05の上側に表示部606、下側に入力部607が設け
られる。従来このような携帯情報機器には、反射型モノ
クロ液晶装置を利用することが多かった。透過型カラー
液晶装置は、常時バックライトを利用するため消費電力
が大きく、連続使用時間が短いからである。このような
場合にも本発明の実施例3のような反射型カラー液晶装
置を利用すれば、小さな消費電力でカラーの表示が可能
であるため、使いやすい携帯情報機器が得られる。
【0035】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、コ
ントラストが高い反射型液晶装置を提供することが出来
る。また、鮮やかな色が表示できる反射型カラー液晶装
置を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における液晶装置の、構造の
要部を示す図である。
【図2】本発明の実施例1における液晶装置の、各軸の
関係を示す図である。
【図3】本発明の実施例1における液晶装置の、表示の
原理を説明するための図である。
【図4】本発明の実施例2における液晶装置の、構造の
要部を示す図である。
【図5】本発明の実施例2における液晶装置の、各軸の
関係を示す図である。
【図6】本発明の実施例3における電子機器の、外観を
示す図である。(a)携帯電話、(b)ウォッチ、
(c)携帯情報機器。
【図7】従来の液晶装置の、構造の要部を示す図であ
る。
【符号の説明】
101 偏光板 102 位相差板 103 光散乱板 104 上側基板 105 液晶層 106 下側基板 107 透明電極 108 金属反射電極 201 偏光板の偏光軸(透過軸) 202 位相差板の遅相軸(延伸軸) 203 上側基板のラビング軸 204 下側基板のラビング軸 211 202が201と成す角度 212 203が201と成す角度 213 204が203となす角度、即ち液晶のねじれ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年2月8日(2001.2.8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる液晶装置
は、上基板と下側基板との間に液晶層が配置されてお
り、前記下側基板側には金属反射板が配置されてなる液
晶装置において、前記上側基板の外側には偏光板が配置
され、前記偏光板と前記上側基板との間には光散乱板が
配置され、前記光散乱板と前記偏光板との間には位相差
板が配置されてなり、前記液晶層に電圧が印加されない
ときに、前記偏光板側から入射した光が直線偏光の状態
で前記反射板に到達するように、前記液晶のリタデーシ
ョン及びツイスト角を設定してなることを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】このように構成したことによって、光散乱
板で後方散乱した円偏光が、位相差板によって偏光板の
透過軸に直角な直線偏光に変換され、偏光板によって吸
収される。従って、本発明の液晶装置は、高いコントラ
ストが得られるという効果を有する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】上記液晶装置においては、前記液晶層に電
圧が印加されていないときに、前記偏光板側から入射し
た光が、直線偏光の状態で金属反射電極に到達するよう
に、液晶層のリターデーションとツイスト角を設定して
いる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】そのため、液晶層に電圧が印加されていな
いときに明るい表示を得ることが出来る。また液晶層に
十分な電圧が印加されたときには、液晶層のリターデー
ションがゼロになるため、暗い表示を得ることが出来
る。この暗表示の状態は、位相差板配置によって、光散
乱板の後方散乱はもちろん、他の界面反射も全て取り除
かれるために、大変黒い。従って、本発明の液晶装置
は、非常にコントラストが高い表示が得られる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】本発明の電子機器は、上記液晶装置を、表
示部として備えているので、小さい消費電力で高画質な
表示を得ることが出来る。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】(実施例1)図1は本発明の実施例1に係
わる液晶装置の構造の要部を示す図である。まず構成を
説明する。図1において、101は偏光板、102は位
相差板、103は光散乱板、104は上側基板、105
は液晶層、106は下側基板、107は透明電極、10
8は金属反射電極である。101と102、102と1
03、103と104は、それぞれ互いに糊で接着して
いる。また上下の基板間は広く離して描いてあるが、こ
れは図を明解にするためであって、実際には数μmから
十数μmの狭いギャップを保って対向している。なお図
示した構成要素以外にも、液晶配向膜や絶縁膜、スペー
サー・ボール、シール部、ドライバーIC、駆動回路等
の要素も不可欠であるが、これらは本発明を説明する上
で特に必要が無く、却って図を複雑にし理解し難くする
恐れがあるため、省略した。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】(実施例2)図4は本発明の実施例2に係
る液晶装置の構造の要部を示す図である。まず構成を説
明する。図4において、401は偏光板、402は上側
位相差板、403は下側位相差板、404は光散乱板、
405は上側基板、406は液晶層、407は下側基
板、408はカラーフィルタ、409は透明電極による
走査線、410は信号線、411は金属反射電極、41
2はMIM素子である。401と402、402と40
3、403と404、404と405は、それぞれ互い
に糊で接着している。また上下の基板間は広く離して描
いてあるが、これは図を明解にするためであって、実際
には数μmから十数μmの狭いギャップを保って対向し
ている。また、図4は液晶装置の一部を示しているた
め、3本の走査線409と3本の信号線410が交差し
て出来る3×3のマトリクス、即ち9ドット分しか図示
していないが、実際にはさらに多くのドットを有する。
なお図示した構成要素以外にも、液晶配向膜や絶縁膜、
スペーサー・ボール、シール部、ドライバーIC、駆動
回路等の要素も不可欠であるが、これらは本発明を説明
する上で特に必要が無く、却って図を複雑にし理解し難
くする恐れがあるため、省略した。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】(実施例3)本発明の電子機器の例を3つ
示す。本発明の液晶装置は、様々な環境下で用いられ、
かつ低消費電力が必要とされる携帯機器に適している。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09F 9/00 313 G09F 9/00 313

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも、偏光板と、位相差板と、光散
    乱板と、透明電極を備えた上側基板と、液晶層と、金属
    反射電極を備えた下側基板とを備え、これらを前記の順
    に配置した液晶装置であって、 前記偏光板側から入射した光が、円偏光の状態で光散乱
    板に到達するように、前記位相差板のリターデーション
    と軸方向を設定したことを特徴とする液晶装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の液晶装置であって、 前記位相差板が1/4波長板であり、かつその遅延軸が
    前記偏光板の吸収軸とほぼ45度の角度で交差すること
    を特徴とする液晶装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の液晶装置であって、 前記位相差板が前記偏光板側から1/2波長板、1/4
    波長板の順に配置した積層体であり、1/2波長板の遅
    延軸と偏光板の透過軸とのなす角度をθとすると、1/
    4波長板の遅延軸と偏光板の透過軸とのなす角度がほぼ
    2θ+45度であることを特徴とする液晶装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至請求項3記載の液晶装置であ
    って、 前記液晶層に電圧が印加されていないときに、前記偏光
    板側から入射した光が、直線偏光の状態で金属反射電極
    に到達するように、液晶層のリターデーションとツイス
    ト角を設定したことを特徴とする液晶装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至請求項4記載の液晶装置を、
    表示部として備えたことを特徴とする電子機器。
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