JP2001262420A - ヘルメット - Google Patents

ヘルメット

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JP2001262420A
JP2001262420A JP2000071705A JP2000071705A JP2001262420A JP 2001262420 A JP2001262420 A JP 2001262420A JP 2000071705 A JP2000071705 A JP 2000071705A JP 2000071705 A JP2000071705 A JP 2000071705A JP 2001262420 A JP2001262420 A JP 2001262420A
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JP
Japan
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helmet
fiber
glass fiber
matrix resin
woven fabric
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Pending
Application number
JP2000071705A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Nakasone
一夫 中曽根
Kageyasu Oishi
景保 大石
Masayuki Hamazume
正行 浜詰
Hiroshi Minagawa
宏 皆川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SANO PLASTIC KK
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
SANO PLASTIC KK
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 飛来・落下物用及び墜落時保護用として軽量
化されたヘルメットを提供する。 【解決手段】 基材として外側にガラス繊維又は合成繊
維からなるマットを配し、内側にガラス繊維又は合成繊
維からなる繊維織布を配し、エポキシアクリレートをマ
トリックス樹脂として成形してなるヘルメットであり、
マトリックス樹脂を所定の色に着色することにより、外
側表面の塗装を省くことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐貫通性及び衝撃
吸収性に優れ、軽量である繊維強化プラスチック製ヘル
メットに関するものである。
【0002】従来、繊維強化プラスチック(以下、FR
Pという)製ヘルメットは、ガラス繊維、炭素繊維等の
繊維からなる織布あるいはマットにマトリックス樹脂と
して不飽和ポリエステル樹脂を使用したものが多く使用
されている。近年、頭部への負担を軽減化するためにヘ
ルメットの軽量化の要求が高まり、耐貫通性や衝撃吸収
性を維持しつつ軽量化したヘルメットの研究が種々なさ
れている。例えば、アラミド繊維、高強度ポリエチレン
繊維等の高強度の有機合成繊維を使用したFRP製ヘル
メット、炭素繊維と上記高強度有機合成繊維を組み合わ
せたFRP製ヘルメット等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の軽量
化されたヘルメットに比較して、更に軽量であり、耐貫
通性及び衝撃吸収性に優れていて、かつ低コストである
FRP製のヘルメットに関するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材として外
側にガラス繊維又は合成繊維からなるマットを配し、内
側にガラス又は合成繊維からなる繊維織布を配し、エポ
キシアクリレートをマトリックス樹脂として成形してな
るヘルメットに関するものである。
【0005】本発明において、基材は、外側表面層とし
てガラス繊維又は合成繊維からなる繊維マットを使用
し、内側表面層としてガラス繊維又は合成繊維からなる
繊維織布を使用する。外側表面層に使用する繊維マット
は、ガラス繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、
ポリエチレン繊維等、特に限定されないが、特に軽量化
を必要とする場合は、高強度ポリエチレン繊維、アラミ
ド繊維、高強度ポリエステル繊維等の高強度繊維が好ま
しい。また、ガラス繊維は耐衝撃性能が比較的良好であ
り低コストであるので、好ましいものである。ガラス繊
維マットの場合、単位面積当たりの重量は270〜35
0g/m2 が好ましい。250g/m2 より小さいと耐
衝撃性能が不十分となる恐れがあり、350g/m2
り大きいと軽量化が十分に達成されない。内側表面に使
用する織布は、外側表面に使用する繊維マットと同様
に、高強度繊維及びガラス繊維が好ましい。ガラス繊維
織布の場合、単位面積当たりの重量は300〜350g
/m2 が好ましい。300g/m2 より小さいと耐衝撃
性能が不十分となる恐れがあり、350g/m2 より大
きいと軽量化が十分に達成されない。
【0006】軽量化のために、前記基材の構成は繊維マ
ットと織布各1層の2層構造とすることが好ましいが、
かかる構成で十分な耐衝撃性能を得るために、基材の材
質、単位当たりの重量、マトリックス樹脂のタイプ等を
十分に検討することが必要である。ヘルメットをより軽
量化するため、内側に使用する織布は、側頭部を除き、
耐衝撃性能が相対的に小さい頭頂部、前部及び後部に配
することもできる。側頭部は、ヘルメットの形状から可
撓性が比較的良いので、織布の層を省くことができる。
上記の諸事項を考慮すれば、実施例に具体的に示すよう
に、成形体重量180〜250gで、飛来・落下物用及
び墜落時保護用として産業用安全帽の規格:JIS T
8131に合格するヘルメットを得ることができる。
【0007】上記のような基材の組み合わせにより耐貫
通性及び衝撃吸収性が良好で軽量化されたヘルメットが
得られるが、耐貫通性及び衝撃吸収性をより向上するあ
るいはより軽量化するために、マトリックス樹脂として
エポキシアクリレート樹脂を使用する。エポキシアクリ
レート樹脂は、各基材との接着性が良好であり、可撓性
にも優れている。特に、ビスフェノールA又はビスフェ
ノールF型エポキシアクリレート樹脂は可撓性が優れて
おり、耐衝撃性能の向上に大きく寄与している。また、
外側表面層としてガラス繊維又は合成繊維からなる繊維
マットを使用しているので、マトリックス樹脂としてエ
ポキシアクリレート樹脂を使用し、かつマトリックス樹
脂を所定の色に着色することにより、外表面に塗装をし
なくとも良好な外観を得ることができる。従って、塗装
を省くことにより、製造工程の短縮、ひいては低コスト
化が達成される。
【0008】本発明のヘルメットを成形するには、通常
のFRP製ヘルメットの成形方法が採用される。即ち、
(a)繊維マット及び織布を所定の大きさに切断し、こ
れらを加熱された雌金型内に配置し樹脂を流し込んだ
後、加熱された雄金型で加圧する、あるいは(b)繊維
マット及び織布に樹脂を含浸し乾燥した後、金型内で加
熱加圧する方法等である。
【0009】
【実施例】以下、本発明について、実施例により具体的
に説明する。
【0010】(実施例1)ガラス繊維マット(300g
/m2 )を予めヘルメット形状に形成し、120℃に加
熱したヘルメット金型の雌型内にセットし、その内側に
ガラス繊維織布(320g/m2 )を同様にセットし
た。次いで、白色に着色したビスフェノールA型エポキ
シアクリレート樹脂を金型に流し込み、120℃に加熱
したヘルメット金型の雄型を挿入し、成形圧力30kg
/cm2 にて5分間加熱加圧して、ヘルメット帽体を成
形した。なお、ヘルメット形状は図1に示すとおりであ
る。得られたヘルメット帽体は良好な外観を有し、重さ
210g、樹脂含有率は約60重量%であった。
【0011】(実施例2)ガラス繊維マット(300g
/m2 )を予めヘルメット形状に形成し、120℃に加
熱したヘルメット金型の雌型内にセットし、その内側に
ガラス繊維織布(320g/m2 )を側頭部を除き同様
にセットした。以下、実施例1と同様にしてヘルメット
帽体を成形した。得られたヘルメット帽体は良好な外観
を有し、重さ190g、樹脂含有率は約60重量%であ
った。
【0012】実施例1及び2で得られたヘルメット帽体
について、産業用安全帽の規格:JIS T 8131に
おける、種類A(飛来・落下物用)及び種類B(墜落時
保護用)の耐貫通性試験及び衝撃吸収性試験を実施した
ところ、いずれにも合格するものであった。なお、種類
Bの試験においては、帽体内部にライナー(65ライナ
ー:佐野プラスチック製)を取り付けて試験を実施し
た。
【0013】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のヘルメットは、従来のヘルメットに比較して軽量化さ
れており、飛来・落下物用及び墜落時保護用として産業
用安全帽の規格:JIS T 8131に合格するもので
ある。また、外側表面層として繊維マットを使用してい
るので、マトリックス樹脂を所定の色に着色することに
より、外観も良好であり、従来行われていた外表面の塗
装を省略することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例において作製されたヘルメット帽体の
形状寸法を示すものであり、(a)は側面図、(b)は
底面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浜詰 正行 東京都品川区東品川2丁目5番8号 住友 ベークライト株式会社内 (72)発明者 皆川 宏 東京都品川区東品川2丁目5番8号 住友 ベークライト株式会社内 Fターム(参考) 3B107 AA02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材として外側にガラス繊維又は合成繊
    維からなる繊維マットを配し、内側にガラス繊維又は合
    成繊維からなる織布を配し、エポキシアクリレートをマ
    トリックス樹脂として成形してなるヘルメット。
  2. 【請求項2】 エポキシアクリレートがピスフェノール
    系エポキシアクリレートである請求項1記載のヘルメッ
    ト。
  3. 【請求項3】 繊維マット及び織布が各1層である請求
    項1又は2記載のヘルメット。
  4. 【請求項4】 マトリックス樹脂を所定の色に着色し、
    成形されたヘルメットの外側表面に塗装をしないことを
    特徴とする請求項1,2又は3記載のヘルメット。
  5. 【請求項5】 成形体重量が180〜250gである請
    求項1,2,3又は4記載のヘルメット。
JP2000071705A 2000-03-15 2000-03-15 ヘルメット Pending JP2001262420A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007138319A (ja) * 2005-11-16 2007-06-07 Toyobo Co Ltd 頭部損傷防止用インナー型保護帽
CN111909489A (zh) * 2020-08-14 2020-11-10 南通大学 一种纤维树脂复合材料及其制备方法与应用

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