JP2001262200A - ペースト状洗剤組成物および洗剤物品 - Google Patents

ペースト状洗剤組成物および洗剤物品

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JP2001262200A
JP2001262200A JP2000077046A JP2000077046A JP2001262200A JP 2001262200 A JP2001262200 A JP 2001262200A JP 2000077046 A JP2000077046 A JP 2000077046A JP 2000077046 A JP2000077046 A JP 2000077046A JP 2001262200 A JP2001262200 A JP 2001262200A
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detergent
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builder particles
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JP2000077046A
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Shinichi Fukutome
信一 福留
Hiromichi Horie
弘道 堀江
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ペースト状洗剤組成物におけるアルカリビル
ダー粒子の分散安定性を向上させることを目的とする。 【解決手段】 界面活性剤とアルカリビルダー粒子を含
有するペースト状洗剤組成物において、アルカリビルダ
ー粒子が次の条件(A)、(B)をともに満たすもので
あるペースト状洗剤組成物を提供する。 (A)logDの値を横軸、log・log(100/
R)の値を縦軸にしてプロットしたグラフの最小自乗近
似直線の傾き(n)が、1.5以上(Dはアルカリビル
ダー粒子の粒子径、Rは各粒子径D以上の粒子の質量比
率を表す)である。(B)質量50%径が50μm以下
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルカリビルダー
粒子の分散安定性に優れるペースト状洗剤組成物および
これを充填した洗剤物品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ペースト状洗剤組成物が知ら
れている。このペースト状洗剤組成物は、単位重量に対
する容積が少ないため、コンパクトな容器に充填でき、
使いやすく、また保存にも場所をとらない利便性を有す
るものとして、その開発が進められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ペースト状洗剤組成物においては、洗剤成分中のアルカ
リビルダー粒子の分散安定性が悪いという問題があっ
た。このようにペースト状洗剤組成物中のアルカリビル
ダー粒子の分散安定性が悪いと、ペースト状洗剤組成物
中で、アルカリビルダー粒子が凝集したり、保存中に容
器の底部に堆積して固化したりすることがある。またこ
のために、ペースト状洗剤組成物のアルカリビルダー粒
子の濃度が不均一になったり、その結果粘度が均一でな
くなったりして、ペースト状洗剤組成物のペースト状態
が悪化することがあった。さらには、アルカリビルダー
粒子の凝集によって、アルカリビルダー粒子と洗剤成分
との相分離が起こり、容器からの液ダレが生じることが
あった。特に、界面活性剤にノニオン界面活性剤を用い
た場合においては、洗濯時に、ノニオン界面活性剤の濃
度が高くなった部分でペースト状洗剤組成物が、被洗物
に糊状に付着してしまうこともあった。前記アルカリビ
ルダー粒子は、界面活性剤の洗浄力を高めるものとし
て、洗剤成分としては、必須成分として配合されるもの
である。よって、上記ペースト状洗剤組成物において
は、アルカリビルダー粒子の分散安定性の問題の改善が
必要とされている。
【0004】また、上記ペースト状洗剤組成物の界面活
性剤に、アニオン界面活性剤に分類されるα-スルホ脂
肪酸アルキルエステル塩を用いた場合においては、上記
問題に加えて、ペースト状洗剤組成物のスラリーの粘度
が高くなり、良好なペースト状態とするのが難しく、製
造時におけるハンドリング性が悪く、容器に充填しにく
く、容器から排出しにくいという取り扱い性に問題があ
った。また、ペースト状洗剤組成物の保存中に、α-ス
ルホ脂肪酸アルキルエステル塩から、α-スルホ脂肪酸
アルキルエステル塩のジ塩が副生し、その作用によりペ
ースト状の洗剤の粘度が上昇してしまうという問題もあ
った。
【0005】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、ペースト状洗剤組成物におけるアルカリビルダー粒
子の分散安定性を向上させることを目的とする。そし
て、アルカリビルダー粒子の分散安定性を高めることに
よって、ペースト状洗剤組成物におけるアルカリビルダ
ー粒子の凝集や、保存容器内への堆積、固化を防ぎ、さ
らには、ペースト状洗剤組成物として適当な粘度を有
し、取り扱い性に優れるペースト状洗剤組成物を得るこ
とを目的とする。また、界面活性剤にα-スルホ脂肪酸
アルキルエステル塩を用いた場合においては、特に、ペ
ースト状洗剤組成物の粘度を適度なものとして良好なペ
ースト状態とし、保存中の粘度の上昇のないペースト状
洗剤組成物を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ペースト
状洗剤組成物に、特定の粒径と粒度分布を有するアルカ
リビルダー粒子を用いることにより、洗剤組成物中のア
ルカリビルダー粒子の分散安定性を向上させることがで
きることを見いだした。また、α-スルホ脂肪酸アルキ
ルエステル塩を界面活性剤として用いた場合であって
も、α-スルホ脂肪酸アルキルエステル塩とノニオン界
面活性剤とを特定の比率で混同したものに、上記特定の
アルカリビルダー粒子を混合することで、ペースト状洗
剤組成物の適度な粘度に改善することができることを見
いだし本発明を完成させた。
【0007】すなわち、本発明のペースト状洗剤組成物
は、界面活性剤とアルカリビルダー粒子を含有するペー
スト状洗剤組成物において、アルカリビルダー粒子が、
(A)logDの値を横軸、log・log(100/
R)の値を縦軸にしてプロットしたグラフの最小自乗近
似直線の傾き(n)が、1.5以上(Dはアルカリビル
ダー粒子の粒子径、Rは各粒子径D以上の粒子の質量比
率を表す。)でああること、(B)質量50%径が50
μm以下であることの両方の条件を満足することを特徴
とする。また、本発明のペースト状洗剤組成物は、上記
ペースト状洗剤組成物において、上記界面活性剤が、α
−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩(a)と、ノニオン
界面活性剤(b)を含み、これらの質量比(a/b)が
75/25〜25/75であることを特徴とする。さら
に、本発明の洗剤物品は、上記ペースト状洗剤組成物を
ポンプ容器またはチューブ容器に充填したことを特徴と
する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のペースト状洗剤組成物
は、界面活性剤と、特定の粒径と粒度分布のアルカリビ
ルダー粒子を含有するものである。上記アルカリビルダ
ー粒子としては、logDの値を横軸、log・log
(100/R)の値を縦軸にしてプロットしたグラフの
最小自乗近似直線の傾き(n)が、1.5以上、好まし
くは、1.8以上のものであることが好ましい。このと
き、Dはアルカリビルダー粒子の粒子径、Rは各粒子径
D以上の粒子の質量比率を表す。
【0009】この傾き(n)とは、粉体の粒度を表すロ
ジン-ラムラー(Rosin-Rammler)分布式に基づくもので
ある。このロジン-ラムラー分布式とは、Rosinと
Rammlerが粒度分布を表す関数として見いだした
式であり、下記数式(1)に示すものである。 R=100exp(−bDn)[%]・・・(1) 式中、粒子径をD、この粒子径Dよりも大きな粒子の質
量比率をRとする。また、b=1/Denとおくと、 R=100exp{−(D/De)n} [%]・・・(2) ここで、Deは粒度特性数、nは分布定数とよばれる定
数である。この数式(2)を変形すると、次の数式
(3)のようになる。 log・log(100/R}=nlogD+C・・・(3) C=log・loge−n・logDe したがって、この数式(2)により、logDの値を横
軸、log・log(100/R)の値を縦軸にしてプ
ロットしたグラフは直線となる。このときCは、グラフ
におけるy切片である。なお、D=Deのとき、R=3
6.8%であるから、図上でR=36.8%の粒子径を
読めば、上記Deが定まる。
【0010】このときの直線の傾きnは、粒度の均一性
を表すものであり、この値が大きいほど、粒度の均一性
が高い、すなわち、粒度がそろったものであるといえ
る。よって、この傾きnが1.5以上であるということ
は、言い換えれば、アルカリビルダー粒子の粒度がそろ
っているということである。よって、上記傾きnが1.
5未満であると、アルカリビルダー粒子の粒度の均一性
が低くなり、これをペースト状洗剤組成物に含有させた
場合、アルカリビルダー粒子が凝集し易くなる。よっ
て、アルカリビルダー粒子の凝集により、アルカリビル
ダー粒子と洗剤成分との相分離が起こり、ペースト状洗
剤組成物を容器に充填して用いる場合には、ペースト状
洗剤組成物を容器から排出した後に、容器の口部からペ
ースト状洗剤組成物の液ダレが生じてしまう。
【0011】また、実際に上記ロジン-ラムラー式か
ら、アルカリビルダー粒子の上記傾きnを求めるには、
対象とするアルカリビルダー粒子の粒度を、粒度分布測
定機により測定し、これにより得た粒子径Dと上記質量
比率Rの値を、logDの値を横軸、log・log
(100/R)の値を縦軸にした図(これをロジン-ラ
ムラー線図(日本粉体工業協会製)と言う)にプロット
する。そして、これらプロットして得たグラフの最小自
乗近似直線の傾きnを算定することにより、アルカリビ
ルダー粒子の上記傾きnの値を知ることができる。
【0012】本発明に用いられるアルカリビルダー粒子
においては、上記条件に加えて、質量50%径が50μ
m以下、好ましくは30μ以下であるものを用いること
が好ましい。質量50%径が50μmを越えると、アル
カリビルダー粒子をペースト状洗剤組成物としたときの
分散安定性が悪化するために、ペースト状洗剤組成物が
スラリー状態を保てず、その保存中にアルカリビルダー
粒子が容器の底に堆積したり、凝集したりしてしまう。
よって、ペースト状洗剤組成物中のアルカリビルダー粒
子の濃度が不均一になるために、ペースト状洗剤組成物
のペースト状態が保たれなくなる。
【0013】ここで、質量50%径とは、試料粉体に含
まれている最大の粒子の大きさと、最小の粒子の大きさ
の間を10〜20の粒子径区分に分けて横軸とし、この
粒子の頻度分布を縦軸として表した分布曲線を作製し、
その50%に相当する粒子径の値のことをいう。また、
この質量50%径における、上記粒子の大きさは、粒子
群の中にある粒子径区分(Di〜Di+1)の範囲に含ま
れる粒子が全粒子質量の総和中、どれだけの重さ(質
量)かを基準とした値、すなわち質量基準分布を示すも
のとする。
【0014】このように、上記質量50%径が50μm
以下であり、かつロジン−ラムラー式における傾き
(n)が1.5以上であるアルカリビルダー粒子であれ
ば、その粒子が細かく、粒度が整ったものなので、ペー
スト状洗剤組成物としたときの分散安定性に優れてい
る。一般に、粉体は、異なる大きさの粒子からなり、そ
の粉体の粒度を特定するには、粒径や粒度分布が広く用
いられる。しかし、これらの値は、一つに定められる値
ではなく、様々な規準によって、様々な値が導かれるも
のである。したがって、粉体の粒度を特定する場合に
は、各用途によって、適当なものを選択する必要があ
る。よって、この場合、すなわちペースト状洗剤組成物
に用いるアルカリビルダー粒子の場合においても、アル
カリビルダー粒子の粒度の特定方法としては、様々な特
定方法が挙げられる。本発明者らは、そのなかでも、ア
ルカリビルダー粒子の粒径と粒度分布に着目し、上記2
つの条件を特定することにより、ペースト状洗剤組成物
におけるアルカリビルダー粒子の分散安定性を高めるこ
とができることを見いだした。
【0015】本発明で使用されるアルカリビルダー粒子
としては、上記条件を満たすものであれば、特に限定さ
れるものではないが、好ましくは、無機のアルカリビル
ダー粒子が用いられる。具体的には、例えば、アルカリ
金属酸化物や、アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属炭
酸塩、アルカリ金属珪酸塩、層状珪酸塩もしくはこれら
の混合物が挙げられる。前記アルカリ金属としては、例
えば、ナトリウムや、カリウム等が挙げられる。前記ア
ルカリ金属の珪酸塩としては、SiO2 : M2Oのモル
比が約1:2〜約2.5:1であり、Mがナトリウム又
はカリウムであるものが好適である。この中でも、上記
アルカリビルダー粒子としては、特に、炭酸ナトリウム
(ソーダ灰)や、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、
珪酸ナトリウム、層状珪酸ナトリウム等が好ましいもの
として挙げることができる。
【0016】アルカリビルダー粒子は、洗浄液中の濃度
が50ppm以上となるように配合されることが望まし
く、その配合量は、通常、洗剤組成物に対して、5〜6
0重量%、好ましくは、10〜50重量%、特に好まし
くは、15〜40重量%である。配合量が、5重量%未
満では、ペースト状洗剤組成物の洗浄力が低下するので
好ましくない。一方、配合量が、60重量%を越える
と、洗剤中で使用する界面活性剤の量が相対的に低下
し、必要な洗浄力を得るためには、多くのペースト状洗
剤組成物を選択に使用しなければならず好ましくない。
【0017】上記界面活性剤としては、通常洗剤として
使用されているものであれば、特に限定されるものでは
なく、アニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、カチ
オン界面活性剤、両性界面活性剤等、各種の界面活性剤
を1種または2種以上混合して使用することができる。
【0018】上記アニオン界面活性剤としては、例え
ば、(1) 炭素数8〜16のアルキル基を有する直鎖
または分岐鎖のアルキルベンゼンスルホン酸塩、(2)
炭素数10〜20のアルキル硫酸(AS)塩またはア
ルケニル硫酸塩、(3) 炭素数10〜20のα−オレ
フィンスルホン酸(AOS)塩、(4) 炭素数10〜
20のアルカンスルホン酸塩、(5) 炭素数10〜2
0の直鎖または分岐鎖のアルキル基もしくはアルケニル
基を有し、平均0.5〜8モルのエチレンオキサイド、
プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドまたはエチ
レンオキサイド/プロピレンオキサイド=0.1/9.
9〜9.9/0.1の比で付加したアルキルエーテル硫
酸塩(AES)またはアルケニルエーテル硫酸塩、
(6) 炭素数10〜20の直鎖または分岐鎖のアルキ
ル基もしくはアルケニル基を有し、平均0.5〜8モル
のエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレ
ンオキサイドまたはエチレンオキサイド/プロピレンオ
キサイド=0.1/9.9〜9.9/0.1の比で付加
したアルキルエーテルカルボン酸塩またはアルケニルエ
ーテルカルボン酸塩、(7) 炭素数10〜20のアル
キルグリセリルエーテルスルホン酸のようなアルキル多
価アルコールエーテル硫酸塩、(8) 炭素数10〜2
0の高級脂肪酸塩、(9) 炭素数8〜20の飽和また
は不飽和α−スルホ脂肪酸(α−SF)塩またはそのメ
チル、エチルもしくはプロピルエステル、等が挙げられ
る。これらは、単独で用いても、またはこれらの混合物
としても用いることができる。
【0019】特に好ましいアニオン界面活性剤として
は、例えば、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸(LA
S)、AOS、α−SF、AES、高級脂肪酸などのア
ルカリ金属塩(アルカリ金属としては、ナトリウムやカ
リウム等が挙げられる)などを挙げることができる。
【0020】上記ノニオン界面活性剤としては、例え
ば、次のようなものを挙げることができる。 (1)炭素数6〜22、好ましくは8〜18の脂肪酸ア
ルコールに、炭素数2〜4のアルキレンオキシドを平均
3〜30モル、好ましくは5〜20モル付加したポリオ
キシアルキレンアルキルエーテルまたはポリオキシアル
キレンアルケニルエーテル、この中でも、ポリオキシエ
チレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアリケニ
ルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、
ポリオキシプロピレンアリケニルエーテル等が好適であ
る。ここで使用される脂肪酸アルコールとしては、第1
級アルコールや、第2級アルコールが使用される。ま
た、そのアルキル基は、分岐鎖を有していてもよい。好
ましい脂肪酸アルコールとしては、第1級アルコールが
使用される。
【0021】(2)ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテルまたはポリオキシエチレンアルケニルフェニ
ルエーテル、 (3)長鎖脂肪酸アルキルエステルのエステル結合間に
アルキレンオキシドが付加した、下記化学式(I)で示
される脂肪酸アルキルエステルアルコキシレート。 R1CO(OA)nOR2・・・(I) (式中、R1COは、炭素数6〜22、好ましくは8〜
18の脂肪酸残基を示す。OAは、エチレンオキシド、
プロピレンオキシド等の炭素数2〜4、好ましくは2〜
3のアルキレンオキシドの付加単位を示す。nは、アル
キレンオキシドの平均付加単位を示し、一般に3〜3
0、好ましくは5〜20の数である。R2は、炭素数1
〜3の置換基を有してもよい、低級アルキル基を示
す。)
【0022】(4)ポリオキシエチレンソルビタン脂肪
酸エステル。 (5)ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル。 (6)ポリオキシエチレン脂肪酸エステル。 (7)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油。 (8)グリセリン脂肪酸エステル。 (9)脂肪酸アルカノールアミド。
【0023】上記ノニオン界面活性剤の中でも、融点4
0℃以下、好ましくは5〜35℃で、HLBが9〜1
6、好ましくは10〜15のポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル、ポリオキシエチレンアルケニルエーテル、
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエー
テル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルケ
ニルエーテル、脂肪酸メチルエステルにエチレンオキサ
イドが付加した脂肪酸メチルエステルエトキシレートが
好適とされる。また、これらのノニオン界面活性剤は、
単独でも混合して用いることもできる。
【0024】カチオン界面活性剤としては、次のような
ものが挙げられる。 (1)下記化学式(II)で表されるジ長鎖アルキルジ短
鎖アルキル型4級アンモニウム塩。 [R3456 N]+・X-・・・(II) (式中、R3およびR4は、通常炭素数12〜26、好ま
しくは14〜18のアルキル基を示す。R5およびR
6は、通常炭素数1〜4、好ましくは1〜2のアルキル
基、ベンジル基、通常炭素数2〜4、好ましくは2〜3
のヒドロキシアルキル基またはポリオキシアルキレン基
を示す。Xは、ハロゲン、CH3SO4、25SO4
1/2SO4、OH、HSO4、CH3CO2またはCH3
−C64−SO3を示す。) ジ長鎖アルキルジ短鎖アルキル型4級アンモニウム塩と
しては、具体的には、ジステアリルジメチルアンモニウ
ム塩や、ジ水添牛脂アルキルジメチルアンモニウム塩、
ジ水添牛脂アルキルベンゼンメチルアンモニウム塩、ジ
ステアリルメチルベンジルアンモニウム塩、ジステアリ
ルメチルヒドロキシエチルアンモニウム塩、ジステアリ
ルメチルヒドロキシプロピルアンモニウム塩、ジステア
リルジヒドロキシエチルアンモニウム塩、ジオレイルジ
メチルアンモニウム塩、ジココナッツアルキルジメチル
アンモニウム塩などが挙げられる。また、式中Xで示さ
れるハロゲンの具体例としては、塩素原子や、臭素原子
などが挙げられる。
【0025】(2)下記化学式(III)で表されるモノ
長鎖アルキルトリ短鎖アルキル型4級アンモニウム塩。 [R7 8910 N]+・X-・・・(III) (式中、R7は、通常炭素数12〜26、好ましくは1
4〜18のアルキル基を示す。R8、9 およびR
10は、通常炭素数1〜4、好ましくは1〜2のアルキル
基、ベンジル基、通常炭素数2〜4、好ましくは2〜3
のヒドロキシアルキル基またはポリオキシアルキレン基
を示す。Xは、ハロゲン、CH3SO4、25SO4
1/2SO4、OH、HSO4、CH3CO2またはCH3
−C64−SO3を示す。) モノ長鎖アルキルトリ短鎖アルキル型4級アンモニウム
塩の具体例としては、ラウリルトリメチルアンモニウム
塩、ステアリルトリメチルアンモニウム塩、水添牛脂ア
ルキルトリメチルアンモニウム塩、水添牛脂アルキルベ
ンザンジメチルアンモニウム塩、ステアリルジメチルベ
ンジルアンモニウム塩、ステアリルジメチルヒドロキシ
プロピルアンモニウム塩、ステアリルジメチルトリヒド
ロキシエチルアンモニウム塩、オレイルトリメチルアン
モニウム塩、ココナッツアルキルトリメチルアンモニウ
ム塩などが挙げられる。また、式中Xで示されるハロゲ
ンの具体例としては、塩素原子や、臭素原子などが挙げ
られる。
【0026】(3)下記化学式(IV)で表されるテトラ
短鎖アルキル型4級アンモニウム塩。 [R11121314 N]+・X-・・・(IV) (式中、R11、12、R13、R14は、通常炭素数1〜
4、好ましくは1〜3のアルキル基、ベンジル基
常炭素数2〜4、好ましくは2〜3のヒドロキシアルキ
ル基またはポリオキシアルキレン基を示す。Xは、ハロ
ゲン、CH3SO4、25SO4、1/2SO4、OH、
HSO4、CH3CO2またはCH3−C64−SO3を示
す。) テトラ短鎖アルキル型4級アンモニウム塩としては、具
体的に、テトラメチルアンモニウムクロライド、テトラ
エチルアンモニウムクロライド、テトラブチルアンモニ
ウムブロライド、テトラブチルアンモニウムヒドロキシ
サイドテトラブチルアンモニウムハイドロゲンサルフェ
ート、ベンジルトリメチルアンモニウムクロライド、ベ
ンジルトリメチルアンモニウムハイドロキサイド、ベン
ジルトリブチルアンモニウムブロマイド、ベンジルトリ
ブチルアンモニウムクロライド、トリメチルフェニルア
ンモニウムクロライドなどが挙げられる。
【0027】(4)下記化学式(V)で表されるトリ長
鎖アルキルモノ短鎖アルキル型4級アンモニウム塩。 [R1516 1718 N]+・X-・・・(V) (式中、R15、R16およびR17は、通常炭素数12〜2
6、好ましくは14〜18のアルキル基を示す。R
18は、通常炭素数1〜4、好ましくは1〜2のアルキル
基、ベンジル基、通常炭素数2〜4、好ましくは2〜3
のヒドロキシアルキル基またはポリオキシアルキレン基
を示す。Xは、ハロゲン、CH3SO4、25SO4
1/2SO4、OH、HSO4、CH3CO2またはCH3
−C64−SO3を示す。) トリ長鎖アルキルモノ短鎖アルキル型4級アンモニウム
塩としては、具体的には、トリラウリルメチルアンモニ
ウムクロライド、トリステアリルメチルアンモニウムク
ロライドトリオレイルメチルアンモニウムクロライド、
トリココナッツアルキルメチルアンモニウムクロライド
などが挙げられる。
【0028】両性界面活性剤としては、例えば、次のよ
うなものを挙げることができる。 (1)下記化学式(VI)で表されるベタイン類。
【0029】
【化1】 (式中、R19は、通常炭素数が12〜18、好ましくは
12〜16のアルキル基である。R20およびR21は、そ
れぞれCH3、C25、C37、CH2COOH等であ
る。nは、1〜3の正数を示す。)
【0030】上記ベタイン類としては、具体的には、ラ
ウリン酸アミドプロピルベタイン、ステアリン酸アミド
エチルベタイン等が挙げられる。
【0031】(2)下記化学式(VII)で表されるイミ
ダゾリン誘導体類。
【0032】
【化2】 (式中、R22は通常炭素数が12〜18、好ましくは1
2〜16のアルキル基である。)
【0033】上記イミダゾリン誘導体類としては、具体
的に2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシ
エチルイミダゾリニウムベタインや、N-ヤシ油脂肪酸
アシル-N-カルボキシエチル-N-ヒドロキシエチルエチ
レンアミンナトリウム等が挙げられる。
【0034】(3)リン酸塩型。 リン酸塩型としては、下記化学式(VIII)で表されるレ
シチン(ホスファチジルコリン)が好ましい。
【0035】
【化3】 (式中、R23およびR24は、通常炭素数が14〜22、
好ましくは14〜18のアルキル基である。)
【0036】さらに、界面活性剤として、α-スルホ脂
肪酸アルキルエステル塩を用いる場合においては、ノニ
オン界面活性剤を併用し、α-スルホ脂肪酸アルキルエ
ステル塩(a)とノニオン界面活性剤(b)を、これら
の質量比(a/b)が75/25〜25/75となるよ
うに配合することが望ましい。その結果、スラリーの粘
度が高く、ペースト状洗剤組成物として適用しにくかっ
たα-スルホ脂肪酸アルキルエステル塩であっても、ペ
ースト状洗剤組成物の洗剤成分として用いることができ
る。すなわち、α-スルホ脂肪酸アルキルエステル塩を
上記質量比でノニオン界面活性剤と混合することによ
り、ぺースト状洗剤組成物の粘度が、α-スルホ脂肪酸
アルキルエステル塩のみを用いたペースト状態としたと
きのペースト状洗剤組成物の粘度よりも低くなり、適度
なペースト状態のものが得られる。その結果、ペースト
状洗剤組成物の製造時におけるハンドリング性が向上
し、洗剤容器への充填や洗剤容器からの排出も容易なも
のとなる。さらには、保存中のα-スルホ脂肪酸アルキ
ルエステル塩のジ塩の副生が抑制され、ペースト状洗剤
組成物の粘度が上昇することがない。
【0037】上記α-スルホ脂肪酸アルキルエステル塩
としては、詳しくは、以下の化学式(IX)で表されるも
のが例示される。
【0038】
【化4】 (R25は炭素原子数6〜20、好ましくは8〜18、特
に好ましくは10〜16の直鎖または分岐鎖のアルキル
基またはアルケニル基であり、R262は炭素原子数1
〜6、好ましくは1〜3、特に好ましくは1〜2の直鎖
または分岐鎖の低級アルキル基であり、Mはアルカリ金
属またはアンモニウムである。)
【0039】R25のアルキル基の具体例としては、例え
ばオクチル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル
基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、エイコシル基、
ドコシル基などが例示でき、好ましくはデシル基、ドデ
シル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシ
ル基などである。またアルケニル基の具体例としては、
例えばドデシニル基、テトラデシニル基、ヘキサデシニ
ル基、オクタデシニル基、エイコシニル基などが例示で
き、好ましくはテトラデシニル基、ヘキサデシニル基、
オクタデシニル基などである。R26のアルキル基の具体
例としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、
イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、s−ブチル
基、t−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオ
ペンチル基、ヘキシル基、イソヘキシル基などが挙げら
れる。Mのアルカリ金属としては、ナトリウムやカリウ
ムが好適に挙げられる。
【0040】また、α-スルホ脂肪酸アルキルエステル
塩と併用するノニオン界面活性剤は、特に限定せず、上
記に例示したものなどを用いることができる。ノニオン
界面活性剤は、液状のものが多いためペースト状になり
やすいので好ましい。
【0041】上記ペースト状洗剤組成物中には、上記ア
ルカリビルダー粒子、界面活性剤に加えて、通常洗剤原
料に配合されている以下のような成分を、本発明のペー
スト状洗剤組成物の特性を低下させない範囲において配
合することができる。 (1)有機質洗浄ビルダーとして、クエン酸塩、コハク
酸塩、ポリアクリル酸塩、ポリアクリル酸−マレイン酸
共重合体、EDTA等。 (2)蛍光剤として、ビス(トリアジニルアミノ)スチ
ルベンジスルホン酸誘導体、ビス(スルホスチリル)ビ
フェニル塩[チノパールCBS]等。 (3)酵素として、リパーゼ、プロテアーゼ、セルラー
ゼ、アミラーゼ等。 (4)漂白剤として、過炭酸塩、過硼酸塩等。 (5)帯電防止剤として、ジアルキル型4級アンモニウ
ム塩などのカチオン界面活性剤等。 (6)表面改質剤として、微粉炭酸カルシウム、微粉ゼ
オライト、ポリエチレングリコール等。 (7)再汚染防止剤として、カルボキシメチルセルロー
スなどのセルロース誘導体等。 (8)増量剤として、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、
塩化ナトリウム等。 (9)還元剤として、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウ
ム等。
【0042】このように、界面活性剤と、上記粒度の特
定されたアルカリビルダー粒子とを含有するペースト状
洗剤組成物においては、アルカリビルダー粒子の分散安
定性が高い。よって、その保存中にアルカリビルダー粒
子が凝集したり、充填容器の底部に堆積、固化したりす
ることがない。このため、ペースト状洗剤組成物中のア
ルカリビルダー粒子の濃度が不均一にならず、粘度も一
定に保たれる。また、ペースト状洗剤組成物のペースト
状態が良好で、アルカリビルダー粒子と洗剤成分との相
分離がおこらないので、洗剤容器の口部から液だれする
こともない。さらには、被洗物の洗濯時に、被洗物表面
にペースト状洗剤組成物が糊状に付着することもない。
【0043】また、界面活性剤として、α-スルホ脂肪
酸アルキルエステル塩とノニオン界面活性剤とを特定の
比率で用いることにより、従来ペースト状洗剤組成物に
用いるのが困難であったα−スルホ脂肪酸アルキルエス
テル塩であっても、適度な粘度のペースト状洗剤組成物
とすることができる。
【0044】上記ペースト状洗浄剤組成物は、チューブ
容器またはポンプ容器に充填して洗剤物品として用いる
ことが好ましい。上記チューブ容器としては、図1に示
される円筒状のものや、図2に示される一端から他端に
かけて断面形状が円筒状から平坦な形状に連続的または
段階的に変化する形状のものなどが挙げられる。また、
これらのチューブ容器は、ポリエチレンや、ポリプロピ
レン等のプラスチック製でも、アルミニウム等の金属製
などであってもよい。さらに、これらチューブ容器は、
1種の材料からなる単層フィルムから形成したものであ
っても、2種以上の異なる材料からなる複数のフィルム
を積層したラミネートフィルムから形成したものであっ
てもよい。さらに、チューブ容器のキャップは、スクリ
ューキャプでも、ワンタッチキャプでもよい。
【0045】また、ポンプ容器としては、例えば、実開
昭54−3464号公報、実開昭56ー38783号公
報、実開昭56ー12167号公報、実開昭59ー28
078号公報、特開平2ー10590号公報等に記載さ
れているような容器を使用することができる。好ましい
ポンプ容器の形態の断面図を図3に示す。図3は、少な
くともペースト状洗剤組成物を充填する容器1と、噴射
用のノズル2とを有するものである。
【0046】本発明のペースト状洗剤組成物をチューブ
容器やポンプ式容器に収容して洗剤物品とすることによ
り、ペースト状洗剤組成物の排出が容易で、口部から液
だれが生じることもなく、簡単にペースト状洗剤組成物
を衣類や繊維製品等の洗濯に用いることができる。
【0047】
【実施例】以下、本発明を実施例を示して詳しく説明す
る。界面活性剤、アルカリビルダー粒子、および任意成
分を表1、表2にに示す配合量で、万能混合機(ダルト
ン(株)製)を用いて均一になるまで混合し、実施例1
〜11および比較例1、2のペースト状洗剤組成物を得
た。これらのペースト状洗剤組成物における分散安定
性、排出性、液だれ性、付着性、粘度および粘度変化に
ついて下記試験方法にて試験を実施し、これらの特性を
評価した。
【0048】[分散安定性試験]得られたペースト状洗剤
組成物を50mlのバイアル瓶に入れ、25℃、60R
H%、8時間の条件と、40℃、85RH%、16時間
の条件とを繰り返すリサイクル保存試験を4週間行った
後、以下の基準でペースト状洗剤組成物の分散安定性を
評価した ○:均一なスラリーであり、瓶の底に固体粒子はほとん
ど存在していない。 △:均一なスラリーであり、瓶の底に固体粒子が多少堆
積しているが、かき混ぜれば容器に分散する。 ×:相分離をおこし、瓶の底に固体粒子が堆積して固ま
っており、かき混ぜても再分散しにくい。
【0049】[排出性試験]ペースト状洗浄剤組成物を充
填した押し出し式チューブ容器の先端を被洗浄布に接
し、チューブを握って内容物を15g被洗浄物に塗布す
るときのチューブを絞る度合いを以下の基準により評価
した。 ○:軽く握って内容物が出る △:少し力を入れれば出る ×:かなり力を入れないと内容物が出ない
【0050】[液ダレ性試験]ペースト状洗剤組成物を充
填した押し出し式チューブ容器の先端を被洗浄布に接
し、容器を握って内容物を被洗浄布に塗布した。その
後、容器を平らな机の上に置き、容器の口部からの内容
物の液ダレの状態を目視により観察し、以下の評価基準
に従って評価した。 ○:内容物が出ない。 △:内容物がほとんどでない。(3mm以下) ×:内容物が多量に出る。(5mm以上)
【0051】[付着性試験]2槽式洗濯機(三菱電機製:
CW-225)に水温10℃の水道水30リットルを入
れ、紺綿肌シャツ2枚、黒アクリルセーター2枚、黒ナ
イロンスリップ2枚及びチャージ布として肌シャツ5枚
の計1.5kg(浴比20倍)を入れ、被洗布の中央部
に窪みを作り、そこへペースト状洗剤30gを集中的に
投入した。洗剤が水に浸されるまま2分間静置後、弱水
流、洗浄時間5分間で洗浄した。その後自然排水して1
分脱水し、布に付着している洗剤粒子(凝集物)の量を
目視により以下の基準で評価した。 ○:被洗物の表面に洗剤ペーストが付着していない。 △:被洗物の表面にうっすらと洗剤ペーストが付着して
いる。 ×:被洗物の表面にべっとりと洗剤ペーストが付着して
いる。
【0052】[粘度試験]ペースト状洗剤組成物を均一に
混合した後、ブルックフィールド型粘度計を用いて、室
温25℃における粘度を測定した。 [粘度変化試験]分散安定性試験と同様の方法で試料を保
存後、粘度試験と同様にして、ブルックフィールド型粘
度計を用いて、保存前後の粘度を室温25℃で測定し、
保存前後の粘度の変化を以下の式により算出した。 [{保存前の粘度)-(保存後の粘度)/(保存前の粘
度)×100}] これらの結果を併せて表1および表2に示した。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】これらの結果から、実施例のペースト状洗
剤組成物においては、分散安定性に優れ、排出性、液だ
れ性等の液性にも優れ、さらに布への付着性もなく良好
なものであることがわかる。また、界面活性剤としてα
-スルホ脂肪酸アルキルエステル塩(a)に、ノニオン
界面活性剤(b)を配合したものを用いる場合において
は、その配合比(a)/(b)が、75/25〜25/
75の範囲である、実施例5〜9のほうが、前記範囲外
である、実施例10、11よりも、粘度変化が少なく、
ペースト状洗剤組成物として、より好ましいことがわか
る。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明のペースト状
洗剤組成物は、界面活性剤とアルカリビルダー粒子を含
有するペースト状洗剤組成物であって、前記特定の粒径
と粒度分布のアルカリビルダー粒子を用いたものである
ので、ペースト状洗剤組成物中のアルカリビルダー粒子
の分散安定性が高く、ペースト状洗剤組成物中でアルカ
リビルダー粒子が凝集したり、容器内に、堆積して固化
したりすることがない。また、本発明のペースト状洗剤
組成物は、ペースト状洗剤組成物の粘度を適度にするこ
とができ、ペースと状態が良好に保たれ、アルカリビル
ダー粒子と洗剤成分との相分離が起こることがないの
で、洗剤容器からの液ダレもない。また、界面活性剤と
してα-スルホ脂肪酸アルキルエステル塩を用いても、
ペースト状洗剤組成物の粘度を適度とすることができ、
良好なペースト状態とすることができる。また、ペース
ト状洗剤組成物の保存中に粘度が上昇することがない。
また、本願発明の洗剤物品においては、上記分散安定性
が良好で、液性の優れたペースト状洗剤組成物を内部に
収容するものであるので、洗剤の排出性が良好で、液だ
れもないので使用しやすい。また、従来の紛状の洗剤物
品よりも、コンパクトで使用しやすい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の洗剤物品に用いられるチューブ式容器
の一例を示したものである。
【図2】本発明の洗剤物品に用いられるチューブ式容器
の一例を示したものである。
【図3】本発明の洗剤物品に用いられるポンプ式容器の
一例を示したものである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 界面活性剤とアルカリビルダー粒子を含
    有するペースト状洗剤組成物において、 アルカリビルダー粒子が、以下の(A)、(B) (A)logDの値を横軸、log・log(100/
    R)の値を縦軸にしてプロットしたグラフの最小自乗近
    似直線の傾き(n)が、1.5以上(Dはアルカリビル
    ダー粒子の粒子径、Rは各粒子径D以上の粒子の質量比
    率を表す。) (B)質量50%径が50μm以下 の両方の条件を満足することを特徴とするペースト状洗
    剤組成物。
  2. 【請求項2】 上記界面活性剤が、α−スルホ脂肪酸ア
    ルキルエステル塩(a)と、ノニオン界面活性剤(b)
    を含み、これらの質量比(a/b)が75/25〜25
    /75であることを特徴とする請求項1記載のペースト
    状洗剤組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1または2のペースト状洗剤組成
    物をポンプ容器またはチューブ容器に充填したことを特
    徴とする洗剤物品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012144438A1 (ja) * 2011-04-18 2012-10-26 ライオン株式会社 液体洗浄剤
JP2014062231A (ja) * 2012-08-29 2014-04-10 Lion Corp 液体洗浄剤

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