JP2001260318A - 樹脂凸版を用いた圧胴及びオフセット印刷機 - Google Patents

樹脂凸版を用いた圧胴及びオフセット印刷機

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JP2001260318A
JP2001260318A JP2000078523A JP2000078523A JP2001260318A JP 2001260318 A JP2001260318 A JP 2001260318A JP 2000078523 A JP2000078523 A JP 2000078523A JP 2000078523 A JP2000078523 A JP 2000078523A JP 2001260318 A JP2001260318 A JP 2001260318A
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resin
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cylinder
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Kenji Miyahara
健二 宮原
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Shinano Kenshi Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 凹部を有するカードの両面に高品位なインキ
像を印刷可能な樹脂凸版を用いた圧胴を提供する。 【解決手段】 ブランケット胴12と圧胴13との間に
形成されるニップ部に、ICチップを収容可能な凹部1
4aが形成されたカード14を通過させて印刷が行われ
る該圧胴13の周面に、ニップ部においてカード14の
凹部14aに進入して当接支持可能な樹脂凸部16aが
形成された樹脂凸版16が装着されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は、凹部が形成された
カードの該凹部に対応する部位に樹脂凸部が形成された
樹脂凸版を周面に装着された樹脂凸版を用いた圧胴及び
該圧胴を備えたオフセット印刷機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子商取引の普及や電子通信機器
などの普及に伴って、磁気カードに代って記憶容量が大
きくしかも通信機能を備えて必要な情報を読み出したり
書き込んだりできるICチップを内臓したカード(IC
カード)が用いられるようになっている。このICカー
ドは、樹脂製のカードに形成された凹部(キャビティ)
にICチップを収容し、該ICチップに電気的に接続す
るリード部などが絶縁樹脂層にラミネートされている。
このICカード製造用の樹脂カードの両面にオフセット
印刷機を用いて印刷する場合、凹部形成面(チップ搭載
面)側は該凹部を避けて印刷されるのに対し、反対面側
はカード全面に印刷が施される。この反対面側を印刷す
る際に、カードがブランケット胴と圧胴とのニップ部を
通過する際に、凹部側に何ら支持するものがないため、
印刷圧力を受けるカード面が凹部側に撓み易く印刷にか
すれや空白が生じ易い。この不具合を解消するため、例
えば特開平8−11290号公報に示す圧胴が提案され
ている。
【0003】特開平8−11290号公報に示す圧胴
は、圧胴の周面に樹脂カードを吸着して印刷を行う際
に、ICチップを挿入するための凹所に対応する部分に
吸着板より突出ピンをバネにて付勢して突出させて支持
することにより、凹部に対応する部分の支持力不足を補
うようにしている。また、金属製の圧胴の一部に、樹脂
カードの凹部形成面の凹部に進入して支持する凸部を設
けた支持ブロックを着脱可能に設けることも想定され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ICカ
ードは、各社各様に製造されるのが現実であり、カード
の種類に応じてICチップを収容する凹部の形成位置や
サイズの変更に迅速に対応できないという課題があっ
た。即ち、特開平8−11290号公報に示す突出ピン
を設けた圧胴や、支持ブロックを設けた圧胴は、特定の
ICカード製造用のカード印刷手段としては有効である
が、ICカードの種類が変われば樹脂カードに形成され
る凹部の形成位置やサイズも変わるため、新たに印刷す
る樹脂カードの凹部の形成位置やサイズに合わせた圧胴
を複数製造して用意しておく必要があった。このため、
新たに専用の圧胴を製造するための製造コストが嵩む上
に、部品点数が増えて部品交換や部品管理のためのメン
テナンスコストが増大するうえに、多品種大量若しくは
少量生産に迅速に対応することができない。また、1の
圧胴において、複数種類のICカードに対応すべく突出
ピンや支持ブロックを着脱可能に設けるとしても、圧胴
の構成が複雑化し、部品点数も増えて組立性が低下する
と共にメンテナンスコストも嵩む。
【0005】本発明の目的は、上記従来技術の課題を解
決し、凹部を有するカードの両面に高品位なインキ像を
印刷可能な樹脂凸版を用いた圧胴及び該圧胴を備え多品
種のカード印刷に迅速に対応可能なオフセット印刷機を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次の構成を備える。即ち、圧胴において
は、ブランケット胴と圧胴との間に形成されるニップ部
に、ICチップを収容可能な凹部が形成されたカードを
通過させて印刷が行われる該圧胴の周面に、ニップ部に
おいてカードの凹部に進入して当接支持可能な樹脂凸部
が形成された樹脂凸版が装着されていることを特徴とす
る。また、印刷面が異なる複数のカードを並べてニップ
部を通過させて印刷が行われる圧胴に装着された樹脂凸
版の、複数のカードのうち凹部形成面側に当接する当接
面には樹脂凸部が形成されており、凹部形成面側と反対
面側に当接する当接面は平坦面に形成されていることを
特徴とする。また、樹脂凸版は、支持体に液状感光性樹
脂層が形成された版を、カードの凹部の位置やサイズに
応じて露光現像し未硬化樹脂樹脂層を除去することによ
り光硬化樹脂凸部が形成されていることを特徴とする。
また、オフセット印刷機においては、前記樹脂凸版を用
いた圧胴を備えたことを特徴とする。また、カードの両
面に印刷するインキ像を、ブランケット胴と圧胴とのニ
ップ部へ複数搬送ライン上を並んで搬送された複数のカ
ードの異なるカード面に同時に印刷することを特徴とす
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について添付図面と共に詳述する。本実施例はモノクロ
及びカラー印刷が可能なオフセット印刷機を用いて説明
する。図1は印刷部の構成を示す説明図、図2はオフセ
ット印刷機の概略構成を示す説明図、図3は圧胴を通過
するカードの搬送ラインを示す模式図である。
【0008】先ず、図1乃至図3を参照してオフセット
印刷機の構成について説明する。図2において、1はオ
フセット印刷機であり、図示しないイメージスキャナに
より読み取られた画像データ或いはパーソナルコンピュ
ータなどに描かれた画像データに基づいて版胴にインキ
像を形成し、該インキ像を版胴からブランケット胴に転
写し、該ブランケット胴と圧胴との間に搬送された被印
刷物にインキ像を転写する。本実施例では、被印刷物の
両面に印刷するインキ像を版胴に装着された刷版の長手
方向に並んで形成し、該インキ像をブランケットより異
なる印刷面を上にして並んで搬送された複数の被印刷物
に対して同時に印刷を行うようになっている。
【0009】オフセット印刷機1は、モノクロ印刷はも
ちろんカラー印刷にも対応可能になっている。即ち、M
(マゼンタ)、C(シアン)、Y(イエロー)、K(ブ
ラック)などの各色インキを各々供給して印刷する印刷
部(版胴、ブランケット胴、圧胴など)が複数設けられ
ている。この場合、スキャナにより各色毎に読み取られ
た画像データ或いはパーソナルコンピュータなどに描か
れた画像データに基づいて各印刷部により各色毎に印刷
が行われる。
【0010】2はインキ壷であり、M(マゼンタ)、C
(シアン)、Y(イエロー)、K(ブラック)のいずれ
か1色のインキ4を貯留している。また、3はインキフ
ォンテンローラであり、図示しない駆動源より駆動伝達
されて回転することにより、インキ壷2に貯留されてい
るインキ4を下流側に配置されたインキダクターローラ
5に供給する。インキ壷2の底部には、スクレーパ6が
スライド可能に設けられている。このスクレーパ6はノ
ブ7に連結したねじ8に連繋しており、ノブ7を回すこ
とにより、スクレーパ6がインキフォンテンローラ3に
近接したり離間したりする。スクレーパ6は、例えばゴ
ム材が用いられその先端がインキフォンテンローラ3に
近接した状態でセットされる。この先端位置は、ノブ7
を回して定量的に設定可能であり(例えば1回転でおよ
そ0.25mm移動する)一旦設定したら変更すること
はない。また、本実施例の場合、インキ供給量はインキ
フォンテンローラ3の回転数により調整しているので、
従来のようにスクレーパ6とインキフォンテンローラ3
との隙間を高精度に設定する必要はない。
【0011】インキダクターローラ5に供給されたイン
キ4は下流側に配置され互いに圧接するインキ練りロー
ラ群9により練られてインキ4が引き伸ばされてインキ
4の偏りにより縞模様が発生するのを防止している。こ
の練られたインキ4は、3箇所に設けられた付けローラ
10より、シリンダ胴の周面に刷版11aが巻き付けら
れてなる版胴11に供給される。
【0012】図1において、版胴11の周面に巻き付け
られた刷版11aは、前述した原画フィルムを露光して
被印刷物の両面に印刷される印刷画像が焼き付けられて
形成されている。本実施例では、アルミ基材上にシリコ
ーンゴム層を形成した刷版11aが用いられ、刷版11
aは両端部をシリンダ胴にねじ止めにより取付けられて
いる。図2に示す付けローラ10は、版胴11に対して
接離動可能になっており、印刷が開始されると、所定の
タイミングで、版胴11に接動して刷版11aにインキ
4を供給してインキ像を形成する。付けローラ10が常
時版胴11に圧接するとすれば、刷版11aが摩耗した
り変形したりして傷み易くなるからである。
【0013】12はブランケット胴であり、シリンダ胴
の周面にゴム製のブランケット12aが巻き付けられて
いる。ブランケット12aはシリンダ胴の開口部に両端
側が冶具を介してねじ止めされて張設されている。ブラ
ンケット12aには、刷版11aに形成されたインキ像
が転写される。13はシリンダ胴よりなる圧胴である。
この圧胴13は、ブランケット胴12との間にニップ部
を形成して、被印刷物がニップ部を通過する際にブラン
ケット12aよりインキ像が転写される。被印刷物とし
ては、ICカード製造用の凹部14aが形成されたプラ
スチックカード14やその他のシート材(名刺、カー
ド、封筒などの紙葉類、プラスチック材など)が用いら
れる。
【0014】ブランケット胴12は固定されており、版
胴11及び圧胴13が所定のタイミングで接離動するよ
うになっている。本実施例の場合には、印刷が開始され
ると先ず版動11がブランケット胴12に圧接し(版圧
が入る)、次いで圧胴13がブランケット胴12に圧接
し(印圧が入る)、装置稼動中は圧胴13がブランケッ
ト胴12に圧接したままで、印刷が終了するたびに版胴
11がブランケット胴12より離動される(版圧を解除
する)ようになっている。また、装置の稼動が停止する
と、圧胴13がブランケット胴12より離動される(印
圧を解除する)ようになっている。
【0015】尚、版胴11、ブランケット胴12、圧胴
13は、版圧や印圧が入る或いは解除されるのにかかわ
らず、同一の駆動源より駆動伝達されるギヤ列により互
いに噛み合わされて同期回転しており、版圧や印圧が入
る際にギヤどうしの噛み合いが深まるだけである。
【0016】また、カード14は、図示しない転写用搬
送装置(例えばベルト搬送装置など)により、所定のタ
イミングでブランケット胴12と圧胴13のニップ部
に、該ブランケット胴12と圧胴13の長手方向に形成
された複数搬送ライン(本実施例では2ライン)上を並
んで搬送された複数のカード14の異なるカード面に同
時に印刷される。具体的には、図3に示すように、カー
ド14の凹部形成面14cと反対面14dとを同時に印
刷するため、異なる印刷面を上にして搬送ラインA、B
上を並んで搬送されて、同時にインキ像が転写される。
よって、1枚のカード14の両面印刷するためには、搬
送ラインA、Bを変えると共に印刷面(凹部形成面14
cと反対面14d)を交換しながら印刷を行う必要があ
る。カラー印刷の場合には、カード14は、各色毎にブ
ランケット胴12と圧胴13のニップ部を通過して各色
インキ像が順次転写されるようになっている。尚、搬送
ラインは2ラインに限らず更に多数(偶数ライン)設け
て更に多くのカード14に同時に印刷するようにしても
良い。
【0017】ここで圧胴13の構成について、図1を参
照して詳述する。圧胴13は金属製のシリンダ胴15の
周囲に樹脂凸版16が装着されている。この樹脂凸版1
6は、ブランケット12aとの間でニップ部を形成し、
該ニップ部をカード14が通過する際にブランケット1
2aよりカード面にインキ像が転写される。樹脂凸版1
6には、カードの凹部14aに進入して当接支持可能な
樹脂凸部16aが形成されている。樹脂凸版16は、シ
リンダ胴15の開口部壁面に両端側をねじ止めにより取
付けられている。
【0018】凹部14aを有するカード14に印刷する
場合、印刷面(凹部形成面14cか反対面14d)によ
って樹脂凸版16を圧胴13に対して着脱するのは作業
効率が低下する上に印刷圧力(印圧)も変動するため、
本実施例では樹脂凸版16を装着したままカード14に
印刷するようにしている。また、印刷効率を上げるた
め、カード14の両面側に印刷するインキ像を、複数搬
送ライン上を並んで搬送されるカード14の異なる印刷
面(凹部形成面14cと反対面14d)に同時に印刷可
能に構成されている。即ち、図3において、搬送ライン
Aを搬送されるカード14は、凹部形成面14cと反対
面14dに印刷される。よって、樹脂凸版16はカード
14の凹部形成面14c側に当接し、当接面16cには
凹部14aに進入して当接支持可能な樹脂凸部16aが
形成されている。また、搬送ラインBを搬送されるカー
ド14は、凹部形成面14cに印刷される。よって、樹
脂凸版16はカード14の凹部形成面14cと反対面1
4dに当接し、当接面16dは平坦面に形成されてい
る。尚、圧胴13より樹脂凸版16を取り外せば、従来
どおりブランケット12aとシリンダ胴15との間で印
圧を調整して被印刷物を挟持搬送して印刷が行える。
【0019】樹脂凸版16は、金属板(例えば、ステン
レス、銅、亜鉛、アルミニウムなど)、ゴムシート、プ
ラスチックシート又はフィルムなどが用いられた支持体
上に単層又は多層の液状感光性樹脂層(ネガ型感光性樹
脂)が形成された版を、カード14の凹部14aに応じ
て露光現像し未硬化樹脂樹脂層を洗浄除去することによ
り光硬化樹脂凸部16aが形成されたものが好適に用い
られる(例えば特開平5−11438号公報参照)。こ
のようにして、カード14の種類に合わせて樹脂凸版1
6を複数用意しておく。この樹脂凸版16は、カード1
4の凹部14aの位置やサイズに関するデータがあれば
露光現像により容易に製造できる。
【0020】オフセット印刷機1のカード14への印刷
動作について説明する。予め圧胴13にカード14の種
類に応じた光硬化樹脂凸部16aが形成された樹脂凸版
16を装着しておく。印刷が開始されると、インキ壷2
からインキフォンテンローラ3により最適量のインキ4
を版胴11に供給して刷版11aにカード14の両面に
印刷されるインキ像を形成し、該インキ像はブランケッ
ト胴12に所定のタイミングで転写され、ブランケット
胴12と圧胴13との間に形成されたニップ部に、図3
の搬送ラインA、Bより搬送されたカード14が通過す
る際に、異なるカード面(凹部形成面14c、凹部形成
面14cと反対面14d)にインキ像が同時に転写され
る。
【0021】このとき、凹部形成面14cと反対面14
d側に印刷する場合(搬送ラインAを搬送する場合)、
凹部形成面14cと当接する当接面16cに形成された
光硬化樹脂凸部16aがニップ部においてカード14の
凹部14aに進入して支持するため、ブランケット胴1
2と圧胴13との印刷圧力によりカード14が凹部14
a側に撓むことを防止して、印刷のかすれや空白が生ず
ることがなく、カード全面に鮮明に印刷することができ
る。また、カード14の種類が変わった場合には、凹部
14aの位置や大きさに合わせて光硬化樹脂凸部16a
が形成された樹脂凸版16を用意しておくことで、カー
ド14の種類変更に対しても迅速に対応可能であり、大
幅な設計変更に伴う加工コストが増大することもなく、
同一の装置構成で多品種大量若しくは少量生産に適用す
ることが可能となる。
【0022】カード14の両面に印刷を行う場合には、
片面印刷済みのカード14を搬送ラインA、Bを入れ換
え、新たな印刷面を上にしてセットして印刷を行うこと
により、両面印刷を行うことができる。
【0023】上記構成によれば、カード14の凹部形成
面14cと反対面14d側に印刷する場合、圧胴13に
装着された樹脂凸版16の光硬化樹脂凸部16aがブラ
ンケット胴12と圧胴13とのニップ部においてカード
14の凹部14aに進入して当接支持するため、印刷圧
力によりカード14が凹部14a側に撓むことを防止し
て、印刷のかすれや空白が生ずることがなく、カード全
面に鮮明に印刷することができる。また、カード14の
種類が変わった場合には、凹部14aの位置やサイズに
合わせて光硬化樹脂凸部16aが形成された樹脂凸版1
6を用意しておくことで、カード14の種類変更に対し
ても作業効率が低下することなく迅速に対応可能であ
り、部品交換や部品管理のためのメンテナンスコストが
増大することもなく、同一の装置構成で多品種のカード
印刷を行うことが可能となる。また、ブランケット胴と
圧胴とのニップ部へ複数のカードを並べて搬送し、異な
るカード面に同時に印刷するので、凹部を有するカード
の両面に高品位なインキ像を効率良く印刷できる。
【0024】本実施例は、複数のカード14を複数搬送
ラインで搬送し、異なるカード面に同時に印刷される装
置構成について説明したが、単一のラインのみを有して
おり、片側カード面ずつ印刷するようにしても良い。こ
の場合、カード14の凹部形成面14cと反対面14d
側に印刷する際には、圧胴13に樹脂凸版16を装着し
て印刷し、凹部形成面14cに印刷する際には、印圧の
変動を無くすため圧銅13にダミー用の版を装着して印
刷するのが好ましい。
【0025】以上、本発明の好適な実施例について述べ
てきたが、本発明は上述した各実施例に限定されるのも
のではなく、例えば、樹脂凸版16の材質は任意である
等、発明の精神を逸脱しない範囲で多くの改変を施し得
るのはもちろんである。
【0026】
【発明の効果】本発明は、上述したようにカードの凹部
形成面と反対面側に印刷する場合、圧胴に装着された樹
脂凸版の光硬化樹脂凸部がブランケット胴と圧胴とのニ
ップ部においてカードの凹部に進入して当接支持するた
め、印刷圧力によりカードが凹部側に撓むことを防止し
て、印刷のかすれや空白が生ずることがなく、カード全
面に鮮明に印刷することができる。また、カードの種類
が変わった場合には、凹部の位置やサイズに合わせて光
硬化樹脂凸部が形成された樹脂凸版を用意しておくこと
で、カードの種類変更に対しても作業効率が低下するこ
となく迅速に対応可能であり、部品交換や部品管理のた
めのメンテナンスコストが増大することもなく、同一の
装置構成で多品種のカード印刷を行うことが可能とな
る。また、ブランケット胴と圧胴とのニップ部へ複数の
カードを並べて搬送し、異なるカード面に同時に印刷す
る場合には、凹部を有するカードの両面に高品位なイン
キ像を効率良く印刷できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】印刷部の構成を示す説明図である。
【図2】オフセット印刷機の概略構成を示す説明図であ
る。
【図3】圧胴を通過するカードの搬送ラインを示す模式
図である。
【符号の説明】
1 オフセット印刷機 2 インキ壷 3 インキ 4 インキフォンテンローラ 5 インキダクターローラ 6 スクレーパ 7 ノブ 8 ねじ 9 インキ練りローラ群 10 付けローラ 11 版胴 11a 刷版 12 ブランケット胴 12 ブランケット 13 圧胴 14 カード 14a 凹部 14c 凹部形成面 14d 反対面 15 シリンダ胴 16 樹脂凸版 16a 光硬化樹脂凸部 16c、16d 当接面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブランケット胴と圧胴との間に形成され
    るニップ部に、ICチップを収容可能な凹部が形成され
    たカードを通過させて印刷が行われる該圧胴の周面に、
    前記ニップ部において前記カードの凹部に進入して当接
    支持可能な樹脂凸部が形成された樹脂凸版が装着されて
    いることを特徴とする樹脂凸版を用いた圧胴。
  2. 【請求項2】 印刷面が異なる複数のカードを並べて前
    記ニップ部を通過させて印刷が行われる前記圧胴に装着
    された樹脂凸版の、前記複数のカードのうち凹部形成面
    側に当接する当接面には前記樹脂凸部が形成されてお
    り、前記凹部形成面側と反対面側に当接する当接面は平
    坦面に形成されていることを特徴とする請求項1記載の
    樹脂凸版を用いた圧胴。
  3. 【請求項3】 前記樹脂凸版は、支持体に液状感光性樹
    脂層が形成された版を、前記カードの凹部の位置やサイ
    ズに応じて露光現像し未硬化樹脂樹脂層を除去すること
    により光硬化樹脂凸部が形成されていることを特徴とす
    る請求項1又は2記載の樹脂凸版を用いた圧胴。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のうちいずれか1
    記載の樹脂凸版を用いた圧胴を備えたことを特徴とする
    オフセット印刷機。
  5. 【請求項5】 前記カードの両面に印刷するインキ像
    を、前記ブランケット胴と圧胴とのニップ部へ複数搬送
    ライン上を並んで搬送されたカードの異なるカード面に
    同時に印刷することを特徴とする請求項4記載のオフセ
    ット印刷機。
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