JP2001260123A - 多孔陶磁器の製造法 - Google Patents

多孔陶磁器の製造法

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JP2001260123A
JP2001260123A JP2000071874A JP2000071874A JP2001260123A JP 2001260123 A JP2001260123 A JP 2001260123A JP 2000071874 A JP2000071874 A JP 2000071874A JP 2000071874 A JP2000071874 A JP 2000071874A JP 2001260123 A JP2001260123 A JP 2001260123A
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perforated
ceramic
porcelain
shape
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JP2000071874A
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Mieko Matsuo
三恵子 松尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 陶磁器に細孔・小孔を陶土バリ・変形を少な
く穿孔できる多孔陶磁器の製造法を提供する。 【解決手段】 成形して固化していない状態の陶土1の
内側に発泡樹脂製の中子形状の当面材2を嵌入し、同陶
土の外側から複数の穿孔突起3を往復電動シリンダー6
で動かして陶土1及び当面材2まで差し込み穿孔突起3
で切り出した陶土部分1aを当面材2の陥凹部2aに押
し込み、穿孔突起3を引き抜くことで陶土1に複数の孔
7aを陶土バリなく美しく形成させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陶磁器の表面に固
化していない成形された陶土の時点で孔・窓を開口する
技術であって、陶磁器の開口周縁に穿孔時の陶土バリが
残りにくいようにする穿孔技術で、特に1mm〜数mm
の細孔・穴を穿孔するときに有用な技術である。ほたる
焼の陶磁器、1〜数mmの細孔を多数開口した陶磁器製
茶こし・水切りの製造に利用できる。
【0002】
【従来の技術】従来、陶土に孔・穴を開口し、これに釉
薬をかけたほたる焼き陶磁器が広く生産されているがそ
の孔・穴の開口方法は、所定形状に成形された陶土の内
側にシリコンラバー製の中子を嵌入し、陶土外側から小
径の中空の筒体を刺し込み、同筒体をシリコンラバーに
当てて陶土の表面を筒体の先端円周縁で切り込み、切り
出した陶土は筒体内に送り込んで穿孔するものである。
この従来の方法では、直径2mm以下の孔・穴の開口の
場合切り出された陶土が筒体内へ送り込むことが抵抗増
大によって難しくなって、開口が容易にできなくなり、
又開口できても所定形状に開口できずバリを発生させた
り、開口周辺の変形を生起するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来のこれらの問題点を解消し、直径2m
m以下の細孔でもバリ・変形少なく容易に開口できる多
孔陶磁器の製造法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決した本
発明の構成は、 1) 成形後の固化していない状態の陶土の表面に沿っ
て塑性変形し易い当面材を当て、陶土の反対面から穿孔
突起を陶土及び当面材に向けて刺し込み、陶土を穿孔す
るとともにその穿孔された陶土部分を穿孔突起で穿孔さ
れた当面材の穿孔穴空間内に押し込み、陶土の当面材側
の内面に穿孔陶土バリを少なく穿孔できることを特徴と
する多孔陶磁器の製造法 2) 陶磁器が上方開口が大きく下方に従って縮径する
形状の筒状・椀状又は皿状であって、当面材の形状が同
陶磁器の内周面に嵌合する中子状となっている前記1)
記載の多孔陶磁器の製造法 3) 当面材が、穿孔突起の弱い力で穿孔され、その後
に塑性変形された穿孔穴が形成される発泡樹脂製である
前記1)又は2)記載の多孔陶磁器の製造法 4) 成形後の固化していない状態の陶土の内部に又は
穿孔予定の内面側に粘性流体を充填し、外側から穿孔突
起を陶土に向けて刺し込んで、穿孔突起によって穿孔さ
れ陶土部分を粘性流体内へ送り込んでしまい、穿孔後粘
性流体を成形された陶土内部から排出する穿孔陶土バリ
を少なく穿孔できることを特徴とする多孔陶磁器の製造
法にある。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の当面材としては、切り込
んだ陶土を先端に付けた穿孔突起が差し込まれて容易に
陥凹してそのまま塑性変形して孔・穴が形成され、穿孔
突起が当面材・陶土から引き抜かれても切り込んだ陶土
が当面材の陥凹の内部に残るものが選ばれる。その素材
としては弱い力で穿孔して塑性変形した陥凹部が形成さ
れる素材がよく、その例として発泡樹脂がある。本発明
の穿孔突起としては、図4(a)の如く中実の棒材、図
4bの如く先端を先細とした中実の棒材,図4(c)の
如く先端面に凹部を設け環状の鋭利な周縁を有する棒
材,図4の(d)の如く中空の筒状としたものがある。
本発明の穿孔突起は1本で1回毎穿孔してもよいし、多
数本穿孔突起を取付けた器具を動かして同時に複数の孔
を穿孔するようにしてもよい。又穿孔突起の刺し込み、
引き抜き運動は手作業でも、機械で自動化する方法でも
よい。本発明の粘性流体は油系物質,プラスチック系物
質,でんぷん質・ゼリー状の食品材を用いた粘度のある
流体等があり、押し込まれた切り出された陶土部分を取
り込んで吐出することが少なく、又陶土の孔・穴等の開
口があってもそこから外部へ流出することがない程度の
粘度を有する流体をいう。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 実施例1(図1〜4参照) 図1〜4に示す実施例1は1〜2mm直径の孔を底面・
側面に多数穿孔した陶磁器製茶こしの穿孔の例であっ
て、当面材として穿孔が容易で穿孔穴空間が残される発
泡樹脂の中子を用い、穿孔突起として図4(c)に示す
3〜4mmの直径の棒体の先端面を陥凹させ環状の周縁
を有する穿孔突起をベースに複数取付けて、同時に複数
の孔を穿孔する例である。図1は、実施例1の穿孔工程
の説明図である。図2は、実施例1の穿孔状態を示す断
面図である。図3は、実施例1で完成された茶こしを示
す斜視図である。図4は、穿孔突起の種々の形状例を示
す説明図である。
【0007】図中、1は固化(硬化)していない茶こし
状に成形された陶土、2は同陶土の内部に嵌合される発
泡樹脂製の中子形状の当面材、3は先端面を陥凹3aを
設け、先端の端面の周縁3bを鋭利にした中実の棒状の
穿孔突起、4は同穿孔突起を複数本表面の円弧面に植設
したベース、5は同ベースを往復動させる往復電動シリ
ンダー、6は陶土1成形用の外型枠である。1aは陶土
の穿孔突起3で切り出された陶土部分、2aは当面材2
の穿孔突起3及び陶土部分1aの刺し込みで圧縮して陥
凹させられた陥凹部である。
【0008】この実施例1では、当面材2を中子として
外型枠6との間に陶土を入れて加圧して陶土1を茶こし
形状にし、外型枠6を外して複数本の穿孔突起3を取付
けたベース4を往復電動シリンダー5で動かす。穿孔突
起3は陶土1を穿孔し、先端の陥凹部3aに切り取った
陶土部分1aを付けたまま破損させ易い発泡樹脂製の中
子でもある当面材2を突き刺して当面材2に陥凹部2a
を形成し、切り出された陶土部分1aを同陥凹部2a内
に押し込み、穿孔突起3が引き抜かれても陶土部分1a
は陥凹部2a内に残るものである。この実施例では2〜
4mm直径の孔7aを陶土1に多数穿孔でき、穿孔後乾
燥して素焼・釉薬を付して本焼して図1に示す急須8の
上方に吊るように係止して使用する茶こし製品7になる
ものである。 :実施例2(図5参照) 図5に示す実施例は、成形されて固化しない前の陶土1
内に粘性流体9を入れ、次に実施例1同様の穿孔突起3
を陶土1に向けて刺し込む。これによって陶土1を穿孔
した穿孔突起3は切り取った陶土部分1aを粘性流体9
内に押し込んでその部分を粘性流体9は取り込んでしま
う。穿孔突起3を陶土1から引き抜いても、陶土部分1
aは吐き出されずに粘性流体9内に取り込まれ、又粘性
液体9自体も開口した孔7aから粘性によって外へ出な
いようになっている。又粘性流体は穿孔突起3が陶土1
を刺し込んだときの陶土1の変形を防ぐ圧力壁として作
用する。このように穿孔突起3で穿孔した後に、内部の
粘性流体9を排出する。粘性流体9は切り取られた陶土
部分1aを含んだまま排出される。又粘性流体9は水と
違って陶土1を濡らすこともなく陶土1を変質させな
い。穿孔した後は常法通り乾燥・素焼・釉薬・本焼の通
常の工程で陶磁器にする。
【0009】
【発明の効果】以上の様に、本発明の多孔陶磁器の製造
方法によれば当て面材又は粘性流体で穿孔突起で切り取
った陶土部分を戻らないように取り込むことができるの
で陶土部分が穿孔された孔・穴等の開口周縁に付着して
バリ状・団子状に残ることが少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の穿孔工程の説明図である。
【図2】実施例1の穿孔状態を示す断面図である。
【図3】実施例1で完成された茶こしを示す斜視図であ
る。
【図4】穿孔突起の種々の形状例を示す説明図である。
【図5】実施例2を示す断面図である。
【符号の説明】
1 陶土 1a 切り取られた陶土部分 2 当面材 2a 陥凹部 3 穿孔突起 3a 陥凹 3b 周縁 4 ベース 5 往復電動シリンダー 6 外型枠 7 茶こし 7a 孔 8 急須 9 粘性流体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形後の固化していない状態の陶土の表
    面に沿って塑性変形し易い当面材を当て、陶土の反対面
    から穿孔突起を陶土及び当面材に向けて刺し込み、陶土
    を穿孔するとともにその穿孔された陶土部分を穿孔突起
    で穿孔された当面材の穿孔穴空間内に押し込み、陶土の
    当面材側の内面に穿孔陶土バリを少なく穿孔できること
    を特徴とする多孔陶磁器の製造法。
  2. 【請求項2】 陶磁器が上方開口が大きく下方に従って
    縮径する形状の筒状・椀状又は皿状であって、当面材の
    形状が同陶磁器の内周面に嵌合する中子状となっている
    請求項1記載の多孔陶磁器の製造法。
  3. 【請求項3】 当面材が、穿孔突起の弱い力で穿孔さ
    れ、その後に塑性変形された穿孔穴が形成される発泡樹
    脂製である請求項1又は2記載の多孔陶磁器の製造法。
  4. 【請求項4】 成形後の固化していない状態の陶土の内
    部に又は穿孔予定の内面側に粘性流体を充填し、外側か
    ら穿孔突起を陶土に向けて刺し込んで、穿孔突起によっ
    て穿孔され陶土部分を粘性流体内へ送り込んでしまい、
    穿孔後粘性流体を成形された陶土内部から排出する穿孔
    陶土バリを少なく穿孔できることを特徴とする多孔陶磁
    器の製造法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116768646A (zh) * 2022-03-17 2023-09-19 日本碍子株式会社 Si-SiC类复合结构体的制造方法

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