JP2001259049A - 局部用健康リングの製造法及び局部用健康リング - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造工程に無駄がなく、血行促進機能良好な
局部用健康リングを製造すること。 【解決手段】 固定型板１の成形溝２に片側のリング半
体３を成形し且つリング半体３の表面部の周方向に沿っ
て、狭めた口先部４ａを突出状とした凹穴４を複数個所
形成する工程と、先細状に形成した治具５で支持された
マグネット小片６を、前記凹穴４内に端部を突出させて
挿着する工程と、可動型板の成形溝に他側のリング半体
を成形し且つ該リング半体を、前記片側のリング半体と
一体状にする工程からなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、男性局部であるペ
ニスの活性化に好適する局部用健康リングの製造法及び
局部用健康リングに関する。

【０００２】

【従来の技術】ペニスにフィットするリングの周方向に
沿ってマグネット小片を複数個所に配置し、磁力線放射
によって血行を良くすることを目的とした局部用リング
は従来から知られている。例えば登録実用新案第３０３
１３８７号の公報に開示された技術もそのひとつであ
る。

【０００３】この技術によれば図４（イ）に示すよう
に、先ず上下型からなる成形型（図を省略）で半割り状
の第１リング５０を成形し該リング５０に形成した複数
の挿入溝５１にマグネット小片５２を１個づつ挿入して
ゆき、全てのマグネット小片５２の挿入が終了した段階
で図４（ロ）のように第１リング５０を別の成形型５３
にセットし、上型５３ａにシリコンゴムを注入して得た
半割り状の第２リング５４を第１リング５０と一体にし
て図４（ハ）に示すリング５５を完成するというもので
ある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術による
と、第１リング５０をあらかじめ成形し、成形型から取
り外した後、挿入溝５１にマグネット小片５２を１個づ
つ挿入するという煩わしい手数を要するので作業能率が
悪く、その上マグネット小片５２は、上方から単に挿入
溝５１に入れたにすぎないため傾けたり金属を近付ける
と脱出しやすい不都合がある。そしてマグネット小片５
２を取り付けた第１リング５０を別の成形型５３にセッ
トするとともに次に該成形型５３で第２リング５４を成
形しなければならず、リング５５を完成させるためには
このような面倒な工程を経るという問題点があり、しか
も得られたリング５５は、複雑な工程を要したためその
分コスト高となる不利を伴っていた。

【０００５】本発明はこのような従来の実状に鑑みてな
されたもので、その都度金型から第１リングを取り外し
たり、マグネット小片の取り付けに面倒な手数がかゝら
ず、またマグネット小片が片方のリングから飛び出すお
それもなく、一連の連続工程で能率的に健康リングが得
られ、しかもリング内のマグネット小片の血行促進機能
が効率的に働くことを所期した健康リングの製造法及び
健康リングを提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、シリ
コンゴムからなる左右のリング半体を合体させ、中間に
複数個のマグネット小片を周方向に沿って埋設したリン
グの製造法において、固定型板の成形溝に片側のリング
半体を成形し且つリング半体の表面部の周方向に沿っ
て、狭めた口先部を突出状とした凹穴を複数個所形成す
る工程と、先細状に形成した治具で支持されたマグネッ
ト小片を、前記凹穴内に一端部を突出させて挿着する工
程と、固定型板に対設した可動型板の成形溝に他側のリ
ング半体を成形し且つ該リング半体を、前記片側のリン
グ半体と一体状にする工程からなることで上記の目的を
達成できる。

【０００７】また本発明は、シリコンゴムからなる左右
のリング半体の中間に複数個のマグネット小片を周方向
に沿って埋設したリングにおいて、片側のリング半体の
凹穴の端部口先部を狭めて突出状に形成し、先細状に形
成した治具で支持されたマグネット小片を前記凹穴内に
一端部を突出させて挿着することを主旨とする。

【０００８】上記リングにおける全てのマグネット小片
は、Ｎ極側がリングの内面に向けて設置されることが好
ましい。

【０００９】リングにおける隣接するマグネット小片
は、Ｎ極側とＳ極側がリングの内面に向けて交互に設置
されるようにしてもよい。

【００１０】

【発明の実施の形態】図面を参照して本発明を説明する
と、図１（イ）において１は固定型板でありその成形溝
２にシリコンゴムを注入して片側のリング半体３を成形
する。実際は成形溝２が固定型板１に縦横それぞれ３ケ
所ずつ計９ケ所設けられているが、説明の便宜上図では
１ケ所として示す。そして上記リング半体３の表面部周
方向に沿って凹穴４が等間隔に８ケ所形成され、各凹穴
４は、狭めた口先部４ａを突出状に形成している。

【００１１】上記片側のリング半体３を固定型板１に取
り付けた状態のまゝ、図１（ロ）・（ハ）に示すように
治具５を用いて凹穴４の内面にフィットするマグネット
小片６を凹穴４内に挿着する。凹穴４に対向する治具５
は先細状に形成しておき、この治具５を固定型板１に向
けて可動すると、治具５の先端が口先部４ａを押し広げ
つつ凹穴４内にマグネット小片６を押し出し、マグネッ
ト小片６は凹穴４内に確固として固定される。

【００１２】マグネット小片６の径は凹穴４の口先部４
ａよりも大きめとなっているので、挿着されたマグネッ
ト小片６は該口先部の圧接を受けて凹穴４から脱出する
恐れはない。またマグネット小片６は凹穴４の深さの２
倍程度の長さにしておくことによって、治具５を取り外
した後のマグネット小片６の他端は口先部４ａの外方に
突出することとなる（図２（イ）参照）。

【００１３】なお磁石はＮ極からＳ極に向けて磁力線が
発せられるので、上記リングにおける全てのマグネット
小片６を図２（ロ）のように、Ｎ極側がリングの内面に
向くように設置することが好ましい。

【００１４】上記のほか図２（ハ）のようにリングにお
ける隣接するマグネット小片６のＮ極側とＳ極側がリン
グの内面に向けて交互に設置されるようにすると、Ｎ極
とＳ極が互いに吸引する性質が働くのでこの場合もペニ
スに対し有効に作用することが所期される。

【００１５】凹穴４にマグネット小片６を挿着した工程
の後で図３（イ）のように、固定型板１に対設した可動
型板７の成形溝８にシリコンゴムを注入して他側のリン
グ半体３’を成形するとともに、可動型板７を固定型板
１に密着させ、そしてリング半体３’を加熱状態のまま
片側のリング半体３と結合一体化することによりリング
Ｒが完成する。

【００１６】上記の工程を経て型板より取り出された図
３（ロ）のリングＲの周方向には複数個のマグネット小
片６（図では８個）が埋設され、このマグネット小片６
は左右のリング半体３・３’の中間に位置し、Ｎ極を内
周側に向けた場合はペニスに装着したときに、Ｎ極から
発せられる磁力線がペニスに向けて放射され、またＮ極
とＳ極を交互に配置するマグネット小片６は、隣接する
マグネット小片同士に磁力線が作用する方向に働くの
で、この場合もペニスに対する磁気作用が有効に働くこ
とが所期される。

【００１７】なお完成したリングは、マグネット小片６
がシリコンゴムに埋設状態となるため露出状態よりも磁
気作用が低下することは免れないが、その場合あらため
て着磁器を用いて外側から磁気を加え２０００ガウス程
度にすることが望まれる。

【００１８】

【発明の効果】固定型板で成形されたリング半体の凹穴
の口先部を狭めて形成し、この中にマグネット小片を押
し込み状に挿着するので、金属に近づけたり傾けてもマ
グネット小片が飛び出す恐れはなく作業がスムーズにで
きるとともに、従来のように凹穴内に１個づつ挿入する
不便を排して一度に複数個を同時に挿着するので頗る能
率的に作業ができる。

【００１９】マグネット小片を挿着する際に固定型板よ
りリング半体を取り外す必要がなくリング半体成形後そ
のまゝの位置でマグネット小片を挿着するので、作業が
遅滞なく行われる。

【００２０】マグネット小片を取り付け後も固定型板側
のリング半体は取り外すことを要さずに、可動型板で成
形された他側のリング半体をそのまゝ固定型板に押し付
けてリングを完成できる。即ち従来のように多数の工程
を要さず連続工程でリングを能率的迅速に形成でき、従
って無駄な労力を省いて製品を安価に提供できる。

【００２１】リング内のマグネット小片は、磁力線を発
するＮ極をリングの内周側に向けてセットしたり、Ｎ極
側とＳ極側が交互になるように設置することにより磁力
線が直に局部内に浸透して遺漏がなく、局部機能の活性
化が確実に促進される。

【図面の簡単な説明】

【図１】（イ）は固定型板に片側のリング半体を成形し
た説明図、（ロ）はリング半体にマグネット小片を挿着
する説明図、（ハ）はリング半体の凹穴に治具を望ませ
た拡大図である。

【図２】（イ）はマグネット小片を挿着したリング半体
の説明図、（ロ）はマグネット小片のＮ極をリングの内
面に向けて配置した説明図、（ハ）はＮ極とＳ極を交互
にしたマグネット小片の説明図である。

【図３】（イ）は固定型板のリング半体に可動型板のリ
ング半体を合体した説明図、（ロ）は完成したリングの
斜視図である。

【図４】（イ）〜（ハ）は従来のリングの製造過程を示
す説明図である。

【符号の説明】

１ 固定型板 ２ 成形溝 ３ 片側のリング半体 ３’ 他側のリング半体 ４ 凹穴 ４’ 口先部 ５ 治具 ６ マグネット小片 ７ 可動型板 ８ 成形溝 Ｒ リング

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 シリコンゴムからなる左右のリング半体
   を合体させ、中間に複数個のマグネット小片を周方向に
   沿って埋設したリングの製造法において、固定型板の成
   形溝に片側のリング半体を成形し且つリング半体の表面
   部の周方向に沿って、狭めた口先部を突出状とした凹穴
   を複数個所形成する工程と、先細状に形成した治具で支
   持されたマグネット小片を、前記凹穴内に一端部を突出
   させて挿着する工程と、固定型板に対設した可動型板の
   成形溝に他側のリング半体を成形し且つ該リング半体
   を、前記片側のリング半体と一体状にする工程からなる
   局部用健康リングの製造法。
2. 【請求項２】 シリコンゴムからなる左右のリング半体
   の中間に複数個のマグネット小片を周方向に沿って埋設
   したリングにおいて、片側のリング半体の凹穴の端部口
   先部を狭めて突出状に形成し、先細状に形成した治具で
   支持されたマグネット小片を前記凹穴内に一端部を突出
   させて挿着することを特徴とする局部用健康リング。
3. 【請求項３】 全てのマグネット小片は、Ｎ極側がリン
   グの内面に向けて設置された請求項１記載の局部用健康
   リングの製造法又は請求項２記載の局部用健康リング。
4. 【請求項４】 隣接するマグネット小片は、Ｎ極側とＳ
   極側がリングの内面に向けて交互に設置された請求項１
   記載の局部用健康リングの製造法又は請求項２記載の局
   部用健康リング。