JP2001258665A - 引出し用パッキンおよび引出し - Google Patents
引出し用パッキンおよび引出しInfo
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Abstract
ことのできる、新しい引出し用パッキンを提供する。 【解決手段】 引出しの入隅部をその長手方向に沿って
覆い隠す軟質帯状のパッキン部材(11)と、パッキン
部材(11)から下方へ突出した引出しの底板部に嵌合
される嵌合部材(12)とを有しており、嵌合部材(1
2)が引出しの底板部に嵌合されるとともにパッキン部
材(11)が引出しの入隅部を覆い隠すようにして該入
隅部に取付可能となっている。
Description
パッキンおよび引出しに関するものである。さらに詳し
くは、この出願の発明は、引出しの入隅部における隙間
を効果的に塞ぐことのできる、新しい引出し用パッキ
ン、およびそのパッキンが取り付けられている引出しに
関するものである。
て、引出しが使用されている。一般的には、引出しは、
底板部とその前端および後端における前板部および背板
部と両側端における左右側板部とを基本構成として有し
ている。
うな引出しでは、底板部と前板部もしくは後板部または
側板部との間、つまり引出しの入隅部に、構造上あるい
は製造上、僅かな隙間が生じてしまう場合がある。入隅
部の隙間は、たとえば特に、台所や洗面所などのいわゆ
る水廻りと呼ばれる水を扱う場所などでは、当然に好ま
しいものではない。すなわち、水廻りでは引出し内に水
がたれたり食料・食品のカスなどの微小物が落ちたりす
ることがあり、それらが隙間から下方の別の引出しへ漏
れるなど、好ましくない状態なのである。
に的確に対応できる技術の実現が望まれている。この出
願の発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたもので
あり、従来技術の問題点を解消し、引出しの入隅部にお
ける隙間を効果的に塞ぐことのできる、新しい引出し用
パッキンを提供することを課題としている。
の課題を解決するものとして、引出しの入隅部をその長
手方向に沿って覆い隠す軟質帯状のパッキン部材と、パ
ッキン部材から下方へ突出した引出しの底板部に嵌合さ
れる嵌合部材とを有しており、嵌合部材が引出しの底板
部に嵌合されるとともにパッキン部材が引出しの入隅部
を覆い隠すようにして該入隅部に取付可能となっている
ことを特徴とする引出し用パッキンを提供し、この引出
し用パッキンにおいて、パッキン部材から垂下した引出
しの底板部および前板部の間で挟持される硬質帯状の支
持部材と、支持部材の裏面部から垂下した軟質帯状の隠
し部材とをさらに有しており、前記嵌合部材が引出しの
底板部に嵌合されるとともに支持部材が該底板部および
前板部の間で挟持されて入隅部に取り付けられる際に、
隠し部材が前板部と下方に位置する他の引出しの前板部
との隙間を隠すことをその態様として提供する。
パッキンが備えられていることを特徴とする引出しをも
提供する。
の特徴を持つものであるが、以下に添付した図面に沿っ
て実施例を示し、さらに詳しくこの出願の発明の実施の
形態について説明する。
ッキンの一実施例を示した要部断面図であり、図2は、
図1の引出し用パッキンを引出しに取り付けた状態を例
示した要部斜視図である。
ように、この発明の引出し用パッキン(1)は、引出し
(100)の入隅部をその長手方向に沿って覆い隠す軟
質帯状のパッキン部材(11)と、パッキン部材(1
1)から下方へ突出した引出し(100)の底板部(1
01)に嵌合される嵌合部材(12)とを有しており、
嵌合部材(12)が引出し(100)の底板部(10
1)に嵌合されるとともにパッキン部材(11)が引出
し(100)の入隅部を覆い隠すようにしてその入隅部
に取付可能となっている。
2に示した例では、パッキン部材(11)は、引出し
(100)の底板部(101)および前板部(102)
によって形成されている入隅部の長手方向に沿った軟質
で帯状のものとなっている。軟質性は、軟質樹脂により
成形することで実現できる。帯状は、入隅部の長手方向
全長に渡る長尺形状・寸法で、且つ入隅部を上方から覆
い隠せる幅形状・寸法を有している。
(11)の下面からその長手方向に沿って下方に突出し
たものとなっており、たとえば図2に例示したように底
板部(101)において入隅部に沿うように設けられた
溝部(111)に対して嵌合可能とされている。底板部
(101)の溝部(111)への嵌合を可能にする具体
的構成には多種多様のものを採用することができる。そ
の一つとして、たとえば図1および図2に例示したよう
に嵌合部材(12)の外周部を楔状とすることで、嵌合
可能となる。
および嵌合部材(12)からなる引出し用パッキン
(1)が入隅部へ取り付けられる際に、嵌合部材(1
2)が底板部(101)の溝部(111)へ押し込まれ
て嵌合されると同時に、パッキン部材(11)が入隅部
を覆い隠すようになる。このとき、軟質のパッキン部材
(11)は、引出し(100)の底板部(101)の上
面に当接されるとともに、その一部が前板部(102)
の裏面(つまり引出し(100)の内側面)と接触して
上方に湾曲し、さらに溝部(111)への嵌合部材(1
2)の嵌合に必要な力が働くことで、底板部(101)
および前板部(102)に密着するようになる。
2)がその楔状外周部のために溝部(111)から抜け
にくくなっていることで、底板部(101)および前板
部(102)に対するパッキン部材(11)の密着がよ
り確実なものとなる。またさらに、パッキン部材(1
1)は、前板部(102)に接触する方へ徐々に薄くな
る厚さ形状を有しているため、前板部(102)と接触
した際により柔軟に湾曲して、密着性が向上されるよう
にもなっている。
2の例のように、入隅部の全長に渡った長尺形状を有し
ている必要はなく、嵌合取付けが可能となればよいので
複数個の突起状物となっていもよい。しかし、上述のよ
うなパッキン部材(11)のより良い密着性を考慮した
場合には、長尺形状の方が好ましいと言える。
したこの発明の引出し用パッキン(1)は、引出し(1
00)の入隅部を確実に覆い隠すことができ、入隅部に
おける隙間から水や食料カスなどのような異物が下方へ
侵入、落下することを効果的に防ぐことができる。
は、底板部(101)および前板部(102)による入
隅部だけではなく、底板部(101)と側板部(10
3)あるいは背板部(図示していない)とによる入隅部
にも適用できることは言うまでもない。
パッキンの別の一実施例を示した断面図であり、図4
は、その断面図に対応させた正面図であり、図5は、引
出しに取り付けた状態を例示した図である。
キンは、上述したパッキン部材(11)および嵌合部材
(12)の他にさらに、パッキン部材(11)から垂下
した引出し(100)の底板部(101)および前板部
(102)の間(図5参照)で挟持される硬質帯状の支
持部材(13)と、支持部材(13)の裏面部から垂下
した軟質帯状の隠し部材(14)とを有しており、上述
のように嵌合部材(12)が引出し(100)の底板部
(101)に嵌合されるとともに、支持部材(13)が
底板部(101)および前板部(102)の間で挟持さ
れて入隅部に取り付けられる際に、隠し部材(13)が
前板部(102)とその下方に位置する他の引出し(1
00)の前板部(102)との隙間を隠すようになって
いる。
3)は、パッキン部材(11)の下面部から垂下した、
引出し(100)の底板部(101)および前板部(1
02)の間に挟持される硬質で帯状のものとなってい
る。帯状は、図4にも例示したように、パッキン部材
(11)の長手方向、つまり入隅部の長手方向に沿って
底板部(101)および前板部(102)の間で挟持さ
れ得る形状・寸法を有している。硬質性は、隠し部材
(14)を支持できる程度の硬度を有していれば良い。
3)の裏面部から垂下し、且つ支持部材(13)の下端
面よりもさらに下方へ延びている。これは、下方に位置
する他の引出し(100)の前板部(102)との間に
形成され得る隙間を隠すためのものである。また、その
軟質性は、上述のパッキン部材(11)と同様に、軟質
樹脂により成形することで実現できる。
材(14)をも併せ持つ引出し用パッキン(1)では、
入隅部への取り付けの際に、前述したように嵌合部材
(12)が引出し(100)の底板部(101)へ嵌合
されるとともに、支持部材(13)が底板部(101)
および前板部(102)との間で挟持される。そして、
その支持部材(13)により支持された隠し部材(1
4)が、下方に位置する他の引出し(100)の前板部
(102)との間に生じた隙間を隠すのである(図5参
照)。
(1)は、上下に位置する引出し(100)の互いの前
板部(102)間の隙間から下方の引出し(100)内
へ埃や虫等が侵入することを効果的に抑制することもで
き、引出し(100)内の入隅部に対するパッキンとと
もに、引出し(100)の前板部(102)間に対する
パッキンとしても機能することとなる。すなわち、下方
の引出し(100)は、上方の引出し(100)からの
水漏れなど、および前方からの埃・虫侵入などから、同
時に守られるのである。
で、引出し(100)を開け閉めした時に下方の引出し
(100)の前板部(102)とぶつかっても、柔軟に
湾曲し、開け閉めに支障をきたすことはない。また、硬
質の支持部材(13)および軟質の隠し部材(14)を
併せ持つ場合であっても、この引出し用パッキン(1)
は硬軟同時成形法により一体成形できる。
(1)では、たとえば、図4や図5に例示したように、
支持部材(13)の下方部および隠し部材(14)が引
出し(100)の幅寸法よりもある程度長く飛び出した
形状を有していてもよい。これは、引出し用パッキン
(1)自体のバタツキ防止のためである。
用パッキン(1)が備えられた引出し(100)は、そ
の要部が図2や図5に例示されているように、下方の他
の引出し(100)に対する様々な漏れ・侵入を効果的
に抑制でき、密閉性や保守性に優れたキャビネットなど
の収納具、特に水廻りで使用される収納具、を実現でき
るようになる。
なく、細部については様々な態様が可能であることは言
うまでもない。
発明によって、引出しの入隅部における隙間を効果的に
塞ぐことができ、また、上下の引出しの前板部間の隙間
をも、引出しの開け閉めに支障をきたすことなく、効果
的に塞ぐことのできる、新しい引出し用パッキンが提供
される。この引出し用パッキンを備えた、水廻りなどに
有用な収納具を実現できる引出しも提供される。
た断面図である。
状態を例示した図である。
示した断面図である。
状態を例示した図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 引出しの入隅部をその長手方向に沿って
覆い隠す軟質帯状のパッキン部材と、パッキン部材から
下方へ突出した引出しの底板部に嵌合される嵌合部材と
を有しており、嵌合部材が引出しの底板部に嵌合される
とともにパッキン部材が引出しの入隅部を覆い隠すよう
にして該入隅部に取付可能となっていることを特徴とす
る引出し用パッキン。 - 【請求項2】 パッキン部材から垂下した引出しの底板
部および前板部の間で挟持される硬質帯状の支持部材
と、支持部材の裏面部から垂下した軟質帯状の隠し部材
とをさらに有しており、前記嵌合部材が引出しの底板部
に嵌合されるとともに支持部材が該底板部および前板部
の間で挟持されて入隅部に取り付けられる際に、隠し部
材が前板部と下方に位置する他の引出しの前板部との隙
間を隠す請求項1の引出し用パッキン。 - 【請求項3】 請求項1または2の引出し用パッキンが
備えられていることを特徴とする引出し。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000079050A JP3501084B2 (ja) | 2000-03-21 | 2000-03-21 | 引出し用パッキンおよび引出し |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2000079050A JP3501084B2 (ja) | 2000-03-21 | 2000-03-21 | 引出し用パッキンおよび引出し |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001258665A true JP2001258665A (ja) | 2001-09-25 |
JP3501084B2 JP3501084B2 (ja) | 2004-02-23 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3501084B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007222248A (ja) * | 2006-02-21 | 2007-09-06 | Noritz Corp | 引き出し部材 |
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2000
- 2000-03-21 JP JP2000079050A patent/JP3501084B2/ja not_active Expired - Fee Related
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