JP2001256036A - 機器との情報授受方法及び当該方法を適用した対話機能を有する機器並びにこれら機器を複合させたライフサポートシステム - Google Patents

機器との情報授受方法及び当該方法を適用した対話機能を有する機器並びにこれら機器を複合させたライフサポートシステム

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JP2001256036A
JP2001256036A JP2000059421A JP2000059421A JP2001256036A JP 2001256036 A JP2001256036 A JP 2001256036A JP 2000059421 A JP2000059421 A JP 2000059421A JP 2000059421 A JP2000059421 A JP 2000059421A JP 2001256036 A JP2001256036 A JP 2001256036A
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Mitsuo Chihara
光雄 千原
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EVER PROSPECT INTERNATL Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無味乾燥な情報交流のあり方を改め、家電製
品や自動車などの機器との情報交流のあり方をより親密
なものとし、必要に応じて主人である使用者に機器側か
ら適切な助言を行えるようにすることを目的とする。 【解決手段】 機器に固有の愛称を付し、機器本体と使
用者との間に情報授受を媒介する人工知能を搭載したイ
ンターフェースを設け、前記インターフェースには音声
会話手段、及びセンサ群を用いて収集した環境データを
人工知能で解析して周辺状況を把握する手段を備えさ
せ、話しかけられた言葉に含まれる自己愛称によって自
己への話しかけを識別しつつ、前記把握した周辺状況を
ふまえながら人工知能を用いて対話相手と情報交流を行
う機器との情報授受方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵庫やテレビ、
更にはインターホンなどの家庭内機器や自動車などの各
種機器に対する指示や、これら機器からの応答など、こ
れら各種機器との間で交わされる情報授受のあり方を改
善するものである。
【0002】
【従来の技術】現代の家庭には多くの電化製品やその他
機器が満ち溢れており、これら機器を欠いては一日たり
とも暮らせない状況となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこれら機
器と使用者との関係は無味乾燥であり、またこれら機器
は使用者に対して十分な情報もたらしているとはいえな
い。例えば、冷蔵庫は食品を腐らないように保管するだ
けのものであり、それ以上の情報を提供してはくれない
し、テレビは使用者の機器操作に従って動作するだけの
ものであり、テレビ側から使用者の現在置かれている状
況を推察して、適切な情報をもたらすこともない。この
ような状況は家庭内の電化製品にかかわらず自動車等や
その他産業機器においても同じである。本発明はかかる
現況に鑑みてなされたものであり、これら機器と使用者
との情報交流のあり方を、より親密かつ適切なものとな
さんとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決すべく
本発明者は検討した結果、機器との情報授受をあたかも
家族や友人、更には恋人との会話のような雰囲気で行う
ことができれば、機器との親密度は高まり、機器からも
たらされる情報も有効活用できると考えた。そして機器
からもたらされる情報も、従来のように数少ないセンサ
の情報に依存した断片的な情報ではなく、周辺状況を把
握し、且つ使用者の置かれている立場をも配慮した総合
的な情報であれば、その情報の価値は極めて高く、使用
者にとっても活用しがいのある有益情報になると考え
た。
【0005】かかる着想に基づき完成された請求項1記
載の発明は、機器に識別名としての固有の愛称を付し、
機器本体と使用者である対話相手との間に情報授受を媒
介する人工知能を搭載したインターフェースを介在さ
せ、前記インターフェースには音声認識機能と音声合成
機能を備えた音声会話手段、及びセンサ群を用いて収集
した環境データを人工知能で解析して周辺状況を把握す
る手段とを備えさせ、話しかけられた言葉に含まれる自
己愛称によって自己への話しかけを識別しつつ、前記把
握した周辺状況をふまえながら人工知能を用いて対話相
手と情報交流を行う機器との情報授受方法である。
【0006】本発明において最も重要なことは、各機器
に識別名として愛称(ニックネーム)を与え、この愛称
を用いて機器と対話することである。愛称を用いている
ことから機器への感情移入が容易であり、各機器を家族
の一員や友人、更には恋人と同じように扱った会話を行
うことができるようになる。また感情移入の容易な愛称
を用いて各機器を識別するものであるから、数多くの機
器があっても各機器を混同することはない。
【0007】機器は話しかけられた言葉を、まず音声認
識機能によって理解する。次いで話しかけられた言葉の
中に、自己の愛称が含まれているか否かを解析し、含ま
れていれば自己への呼び掛けと理解して、以後の会話を
取り扱う。また機器は、周辺状況の把握も行う。この周
辺状況の把握は、当該機器に備えられた複数のセンサ
と、このセンサがもたらす周辺状況に関するデータを解
析する手段とによって行われる。このように、機器は自
己への呼び掛けを識別するとともに、当該機器が置かれ
た状況、あるいは対話相手が置かれた状況を踏まえなが
ら人工知能を用いて対話相手と情報交流を行うものであ
る。
【0008】機器から対話相手への情報交流の中に対話
相手への助言が含まれていてもよい。機器は誰の声にも
反応するようにしてもよいが、対話相手を特定する手段
を設け、予め登録された対話相手以外には応答しないよ
うにすることが好ましい。このようにすることで、権限
なき者の指令に機器が不用意に反応することを無くせる
とともに、認識すべき声質及び口調を限定できることに
より、認識精度を高めることができる。
【0009】識別名としての愛称は初期設定により変更
可能とすることが好ましい。愛称は動物愛称などであっ
てもよいが「太郎」や「花子」などの人物名を選択する
ことが望まれる。そして「太郎」などの男性愛称を選択
した場合には合成音声には男性音声を選択し、一方、
「花子」などの女性愛称を選択した場合には合成音声に
は女性音声を選択することになる。
【0010】また愛称には、芸能人やスポーツ選手など
の有名人の名前を用いることも考えられる。この場合
は、当然、音声合成機能がつくり出す声はこれら有名人
の声を再現し、あたかもその有名人と会話しているよう
な仮想体験を提供することになる。
【0011】このような情報授受方法を実現する「対話
機能を有する機器」の装置構成は次のようなものとな
る。即ち、機器本体と、当該機器本体と使用者との間の
情報授受を媒介する人工知能を搭載したインターフェー
スとよりなり、前記インターフェースには、自己識別名
としての愛称が登録された愛称登録部と、音声認識部及
び音声合成部とよりなり、対話相手と音声で会話するた
めの音声会話手段と、前記音声認識部を通じて認識され
た対話相手の言葉の中から自己愛称を抽出して自己への
呼び掛けを認識する愛称認識手段と、予め登録された声
データを参照して対話相手を特定する人物特定手段と、
前記特定された人物から話しかけられた会話の内容を解
析する会話解析手段と、機器の周辺状況に関する状況デ
ータを複数のセンサを用いて収集する状況データ収集手
段と、前記収集された状況データを解析する状況解析手
段と、当該状況解析手段による解析結果及び前記会話解
析手段による解析結果の両方に基づいて次のアクション
を選択する対処行動選択手段とを備えている。
【0012】会話解析手段、状況解析手段及び対処行動
選択手段は、解析を行うのに必要となる知識及び行動選
択に必要となる知識を蓄積した知識データベースを備え
ていることが好ましい。データベースの所在は機器内部
であってもよいし、通信ネットワーク上にあってもよ
い。対話相手との会話は、相手が見える距離で行う場合
もあるし、電話機などの遠隔通信手段を用いて行う場合
もある。
【0013】人物特定手段による人物の特定は、話しか
けられた会話の声質及び口調により特定することが考え
られる。この場合、特定する人物候補の声は、予めデー
タとして登録しておく。
【0014】音声会話手段、愛称認識手段、人物特定手
段、会話解析手段、状況データ収集手段、状況解析手
段、対処行動選択手段は、これらすべてを機器本体内部
に組み込んで機器本体と一体化することもできるし、こ
れらのうち全部または一部を機器本体外部に設けること
もできる。
【0015】対処行動選択手段によって選択されるアク
ションは、その機器の本来機能としての制御動作の実行
である場合もあるし、合成音声による助言である場合も
ある。尚、この助言には制御動作の実行を伴う場合と伴
わない場合とがある。
【0016】状況データ収集手段は、温度や湿度などの
環境データ、当該機器の動作状況に関するデータ、当該
機器の管理対象に関するデータなどを集めるが、これら
以外に、対話相手の気分や機嫌などの精神状態を察知す
る手段を含んでもよい。
【0017】本発明はあらゆる機器に適用可能である。
特に家電製品や自動車など、使用者との親密な情報交流
が有益と考えられる機器への適用が特に推奨される。
【0018】例えば冷蔵庫に適用することができる。こ
の場合、状況データ収集手段には庫内食品の残量、賞味
期限に関するデータを収集する手段を具備させ、対処行
動選択手段が選択する行動として、食品の枯渇状況の報
告、賞味期限の迫った食品の使用の勧告、あるいは庫内
に残っている食品で調理可能なメニューの提示などが挙
げられる。
【0019】食品残量に関するデータを収集する手段と
しては、撮像装置と画像解析装置とを備えたものが考え
られる。この場合、撮像装置が捉えた庫内映像を画像解
析装置により解析し、他の補助データを参照しながら庫
内食品を特定する。そして状況解析手段は食品の摂取傾
向を解析し、対処行動選択手段は食生活改善のための助
言を行う。
【0020】またテレビに適用することもできる。この
場合、状況データ収集手段は番組編成情報やテレビの稼
働状況を監視して収集したものを統計処理した情報など
を集める。そしてテレビはこれら情報に基づいて、使用
者が好むと推察される番組をリストアップして使用者に
知らせるなどの対処行動をとる。
【0021】洗濯機に適用することもできる。この場
合、状況データ収集手段は、洗濯頻度又は未洗濯物の集
積量に関するデータを収集する手段を備えていることな
どが挙げられ、対処行動選択手段は、汚れものが一定量
を超えて集積した事態を察知して、洗濯時期が到来した
ことを報知する動作を選択する。
【0022】便座に適用することもできる。この場合、
状況データ収集手段には尿成分を分析する手段を備えさ
せ、状況解析手段は、前記分析結果に基づいて対話相手
の体調を解析するとともに、対処行動選択手段は健康回
復或いは維持のための助言行動を選択する。
【0023】腕時計に適用することもできる。この場
合、腕時計に血圧、脈拍検知装置を組み込み、これを状
況データ収集手段とする例などが挙げられる。この事例
では、対処行動選択手段によって体調管理のための助言
行動が選択される。
【0024】機器が経営分析ソフトが搭載されたコンピ
ュータである場合もある。例えばこの場合、状況データ
収集手段は経営状態に関するデータを収集し、対処行動
選択手段は経営改善のための助言を行うことなどが考え
られる。
【0025】機器が自動車である場合もある。この場
合、例えば状況データ収集手段は走行データを収集する
機能を備え、状況解析手段は安全走行をチェックする機
能を有し、さらに対処行動選択手段はこのチェック結果
に基づいて安全走行に関する助言を行うことを選択す
る。
【0026】これら対話機能有する機器は、相互間の情
報連繋のない独立した存在であってもよいが、例えばロ
ーカルネットワークを通じて連繋させ、相互間で情報交
流を行わせて、生活を総合的に支援するライフサポート
システムを構築することもできる。
【0027】
【発明の実施の形態】次に本発明の詳細を図示した実施
例に基づき説明する。図1は本発明が適用される機器を
例示している。本発明はこれら機器に愛称を付し、この
愛称を識別名として用いて機器と対話するものである。
その会話は家族や友人、更には恋人との会話のように親
密なものを目指している。図例のものでは、テレビに
「太郎」、VTRに「一郎」、洗濯機に「マイケル」、
エアコンに「昭夫」、冷蔵庫に「花子」、風呂給湯装置
に「スージー」、自動車に「次郎」の人物名を付してい
る。人物名は和名であっても洋名であってもよい。また
人物名の代わりに「ポチ」や「シロ」のような動物愛称
を用いてもよいが、感情移入の容易性からは人物名を用
いることが好ましい。本発明が対象となる機器は、これ
ら機器に限定されず、工場や会社に設置される産業機器
に適用することも可能であるが、日常的に個人と親密な
接触を行うという意味では前記家電製品や自動車などが
主たる対象となる。
【0028】本発明は、このように各機器に愛称を付
し、これを音声対話機能を備えた人工知能を有するイン
ターフェイスAを介して、これら機器との間で情報授受
を行うものである。情報授受の内容は様々であるが、例
えば使用者から機器に対しては、命令や質問、更には相
談などが挙げられ。一方、機器から使用者に対しては、
前記命令や質問、相談に対する回答やリアクション、更
には機器から使用者への助言などが挙げられる。情報授
受は機器の機械動作を伴う場合と伴わない場合とがあ
る。
【0029】図2は、人工知能を有するインターフェイ
スAの概略構成を示している。インターフェイスAは、
音声会話手段1、状況データ収集手段3、判定手段2
0、制御手段4を備えている。音声会話手段1は、人の
声を言葉として認識する音声認識部1aと、機器が出力
する助言文章を合成された人間の声で読み上げる音声合
成部1bとよりなる。これらには公知技術を利用するこ
とができ、例えば、音声認識部1aには文法解析や文脈
解析と単語の出現頻度を統計処理するなどした結果を複
合させたものなどが採用可能である。一般に音声認識は
話す人が変わると認識精度が著しく落ちるので、この機
能を逆に利用して特定の人の言葉のみ理解するようにし
てもよい。この場合、その特定されるべき人の一欄及び
各特定人の声質、口調は予め機器に学習させながら登録
しておくことが考えられる。声質とパスワードとを連動
させておき、機器起動直後にサンプル文書を読ませ、こ
の読み上げられた言葉を解析するとともに、当該声質に
対応させて予め登録されているパスワードをマイクある
いはキーボードから入力することにより、本機器をコン
トロールする権限が得られるよう管理してもよい。一
方、音声合成部は例えば、発声すべき言葉がテキスト文
章で提供されると、その文章を読み上げるものが採用で
きる。テキスト文読み上げ時のアクセント位置や抑揚な
どは変更可能となっている。また音声認識部1a及び音
声合成部1bには後述する愛称認識手段21及び人物特
定手段23が関連づけられている。これについては後述
する。
【0030】状況データ収集手段3は、本機器が置かれ
ている状況や使用者が置かれている状況についてのデー
タを収集する手段である。状況データには大きく分け
て、内部状況データと、外部状況データとがある。内部
状況データとは機器自身の動作内容に関するデータであ
ったり、機器が管理する対象物に関するデータであった
りする。外部状況データとは文字通り機器外部の状況に
関するデータである。例えば機器が冷蔵庫である場合、
前記機器自身の動作内容に関するデータとは温度センサ
ーによって得られる庫内温度や現在の冷蔵庫の動作モー
ドに関するデータなどが挙げられ、また前記機器が管理
する対象物に関するデータとは、庫内に残っている食品
のデータやこれら食品の賞味期限の管理データなどが挙
げられる。これに対して外部状況データとは使用者の気
分や機嫌などの精神的なものをはじめ、使用者の体調に
関するデータなどが挙げられる。
【0031】状況データ収集手段3へのデータ収集は、
機器内外を含む機器各部に配置されたセンサ5,5……
を用いて行われる。センサ5は複数配置されており、例
えば温度感知をするならば、熱電対や抵抗温度計、放射
温度計など種々のものが目的に照らして利用できる。ま
た画像データを取得するのであれば、CCD等のイメー
ジセンサが挙げられる。使用者の気分や機嫌などを察知
することはなかなか難しいが、例えばイメージセンサで
とらえた使用者の形相や音センサや衝撃センサで検知さ
れるに使用者の動作のあり方をとらえて総合的に判断す
るなどである。センサの個数及び種類は目的に応じて適
宜選択できる。
【0032】判定手段20は各種判断を行う部分であ
り、この部分が人工知能に該当する。本発明でいう人工
知能とは一般的にAIとかエキスパート・システムと呼
ばれるものを指し、人間の認識能力、判断能力、学習能
力、問題解決能力をコンピューターを用いてシミュレー
トするものを意味している。シミュレートの内容は人間
の思考を忠実に再現するようにプログラミングされたも
のであってもよいし、過去の事例を集積した知識データ
ベースを構築しておき、問いかけ内容に類似した事例を
検索し、抽出された類似事例で示された解決策をアレン
ジして提出するものであってもよい。
【0033】この人工知能と総称される判定手段20に
は、本発明に係る「会話機能を有する機器」において、
認識能力、判断能力、学習能力、問題解決能力が要求さ
れる該当部分が属している。即ち、図3に示すように愛
称認識手段21、愛称登録部22、人物特定手段23、
会話解析手段24、状況解析手段25、対処行動選択手
段26並びに文例データベース27および知識データベ
ース28が属している。
【0034】愛称認識手段21は、機器が自分が話しか
けられたことを認識するための手段である。この手段は
話しかけられた言葉の中に自己愛称が含まれているか否
かを検証することで前記認識を行う。言葉中における自
己愛称の存在の有無の確認は、音声認識部1aを通過す
る前後のいずれであってもよい。愛称認識手段21には
愛称登録部22が付設されており、このを愛称登録部2
2に予め登録された自己愛称との合致性を検証すること
によって自己への呼び掛けを判断する。愛称登録部22
に登録される愛称は初期設定により使用者が自由に設定
できるようになっている。また登録可能な愛称数は1つ
としてもよいが、複数としてもよい。複数にする場合、
呼び掛けられた愛称に応じて機器の「人格」が変化する
ようにしても面白い。今日は「由美子」だけれど、明日
は「ジェニー」というように国籍が変わることも面白
い。合致性は必ずしも完全合致である必要はない。例え
ば登録されている愛称が「由美子」であれば「由美ちゃ
ん」や「ユーちゃん」も許容範囲としてもよい。また愛
称には芸能人やスポーツ選手などの有名人の名前を用い
てもよい。この場合、音声合成部で造成する声を、これ
ら有名人の声質や口調に合わせることが好ましい。
【0035】人物特定手段23は、現在の対話相手が誰
であるかを特定する手段である。この手段は、予め機器
が応答してもよい対話相手の声の特徴を登録しておき、
話し掛けられたときに、相手の声質や口調を解析し、そ
れらが登録されているものと一致しているか否かを検証
して対話相手を特定する。登録しておく対話相手は一人
であっても複数人であってもよい。複数人の場合、対話
相手の変更に伴って機器の「人格」が変わるようにして
もよい。また対話相手の声質や口調に依らず、対話相手
が告げる自分の名前を検証することで対話相手を特定し
てもよい。但し、この場合、他人が登録されている人を
装って機器操作を行う可能性を払拭できない。
【0036】会話解析手段24は、前記特定された対話
相手人物から話しかけられた会話の内容を解析する手段
である。会話内容の解析手法は様々な手法が採用できる
が、例えば代表的文例が蓄積された文例データベース2
7を用いて類似した文例を探し出して基本的部分の理解
に活用し、その他の部分については知識データベース2
8を参照して理解を補うことなどが考えられる。したが
って知識データベース28は当該機器が遭遇することが
予測される事態を理解するのに必要となる知識を蓄積し
ておく。
【0037】状況解析手段25は、機器内外に配置され
たセンサーが収集する状況データの入力を受けて、当該
機器や対話相手が置かれている状況を解析する手段であ
る。この状況解析手段25による状況の解析方法も種々
のものが考えられるが、前記と同様、知識データベース
28を参照することが考えられる。したがって知識デー
タベース28には前記内容に加えて、状況解析に必要と
なる知識も蓄積しておく。
【0038】対処行動選択手段26は、前記会話解析手
段24によって認識された対話相手から話しかけられた
内容に機器が応答する際、その応答行動、即ち対処行動
を選択するための手段である。対処行動選択手段26に
よる対処行動の選択も、知識データベース28を参照し
て行うことが考えられる。したがって知識データベース
28には、当該機器が遭遇することが予測されるあらゆ
る事態に対してとるべき対処行動を知識として蓄積して
おく。ここでは前記と共通の知識データベース28を用
いているが、これらは独立させて目的に応じて特化させ
てもよい。対処行動には各機器の機能に応じてさまざま
な内容が挙げられる。例えば、機器がテレビやVTRで
ある場合、電源の投入や遮断、チャンネルの選択などが
挙げられ、また機器が風呂給湯設備である場合には、湯
量や湯温の調節などの機器制御が挙げられる。また機器
が経営分析ソフトを搭載したコンピューターである場
合、売り上げ回復に対する助言などが挙げられる。前記
機器制御行う際には制御する内容やそれに伴う助言を合
成音声で報告してもよいし報告しなくてもよい。
【0039】このように人工知能が搭載された判定手段
20には知識データベースを設け、この知識データベー
スからさまざまな知識を得て、認識、判断、学習、問題
解決策の選択を行うようにしている。尚、図例のもので
は知識データベース28は機器のローカルに配置されて
いるが、知識データベース28を通信ネットワーク上に
構築し、例えば必要時にインターネット上に開設された
Webサイトからダウンロードするようにしてもよい。
そしてこのようなWebサイトを家電メーカーが運営
し、機器メンテナンスに必要となる知識を配信するよう
にすれば、常に最良のメンテナンスを受けることができ
るようになる。
【0040】本発明において特徴的なのは、対処行動選
択手段26が対処行動を選択する際、会話解析手段24
による解析結果に加えて状況解析手段25による解析結
果も配慮するということである。したがって、対話相手
からの機器への要求が同じであっても状況が変われば、
その変わった状況を柔軟に判断要素として取り込み対処
行動を選択することになる。したがって、硬直的な対処
ではなく、機器や対話相手が置かれている状況を反映し
た柔軟な対処ができるようになる。判定手段20は装置
構成的にはコンピューターハードウエアとソフトウエア
とによって構成される。
【0041】このような機器本体Bと対話相手との間に
介在するインターフェイスAは、通常は機器本体Bを外
装するケーシング内に一体的に組み込まれるが、インタ
ーフェイスAを構成する各部のうち一部または全部を前
記ケーシング外に設け、これを他の機器にとってのイン
ターフェイスAとして共用してもよい。例えば、典型的
な例としては複数の家電製品を情報連繋させるローカル
エリアネットワークを家庭内に築きあげ、当該ネットワ
ークを経由して各家電製品間で情報流通を行い、且つこ
れら複数の家電製品を単一のインターフェイスAで集中
制御することも考えられる。この場合、インターフェイ
スAに複数機器に対応して複数の愛称が必要になること
は言うまでもない。
【0042】以上、本発明の構成について述べたが、次
に動作手順の一例を図4及び図5として示すフローチャ
ートを用いて簡単に説明する。まず最初に対話相手であ
る主人からの呼びかけがある。呼びかけの言葉の中に自
己愛称(例えば「花子」)が含まれていることを確認し
た機器は、環境情報(周辺状況に関するデータ)を取得
し、次いでこの取得した情報を知識データベースを参照
して現状分析を行う。現状分析した結果、報告が必要な
問題点を発見したならば、その問題を主人に報告する行
動に移る。このとき主人が居るか否かを確かめるが、こ
れは前記最初の呼びかけの声が予め登録されている人物
の声質や口調と一致しているか否かを検証することで行
う。一致していれば問題点を合成音声で主人に報告す
る。主人への報告に際しては、文例データベースを参照
してもよい。次いで報告に対して主人からの指示がある
か否かを判断する。主人からの指示があった場合、その
指示を音声認識部によって処理し主人の指示を解析す
る。次で対処行動をとることになるが、ここでは対処行
動として助言を与える例を取り上げている。例えば、主
人からの指示の妥当性を検証し、それに対して何らかの
助言を与える必要があるか否かを判断し、助言の必要が
あると判断すれば、その内容を音声合成音で主人に告
げ、次の主人からの指示を待つ。このようにして主人か
らの呼びかけに対して、機器は現状を分析したうえ、必
要があれば助言を行うことになる。ここで述べたのは一
例に過ぎず、他の動作態様も適宜選択される。次に、本
発明を具体的な機器に適用した場合の実施例についてそ
れぞれ述べる。
【0043】(テレビに適用した場合)状況データ収集
手段が集めるものは、例えば番組編成情報であったり、
主人の視聴傾向を統計処理したものであったりする。そ
して対処行動としての機器制御の内容は、電源の投入及
び遮断、チャンネルの選択であったりする。人工知能を
搭載したインターフェイスは、前記収集したデータに基
づいて、主人の好みそうな番組を予め選択して視聴スケ
ジュールを自動的に作成することなどが考えられる。ま
た状況データ収集手段が集めるデータはテレビに直結さ
れたインターホーン搭載カメラが写し撮った来訪客の映
像であってもよく、この場合映し取った映像が予め登録
された人以外である場合は、テレビにその映像を表示す
る際、その旨表示することなどが考えられる。また、将
来的にはテレビを通じて、地域の買い物情報についての
電子チラシのようなものが配布されることが想定される
が、この電子チラシに掲載されたお買い得情報の収集を
状況データ収集手段によって行い、主人が欲しい商品を
音声でテレビに伝えると、テレビは前記電子チラシ掲載
情報を踏まえたうえ、主人の欲しがっている商品につい
て、例えば「牛革のバックは○×百貨店がお買い得です
よ」というような助言を与えることなども想定される。
【0044】(VTRに適用した場合)この場合、状況
データ収集手段が集めるものは、前記テレビと同様、番
組編成情報であったり、主人の視聴傾向を統計処理した
ものであったりするが、対処行動としての機器制御の内
容が異なる。VTRでは、電源の投入及び遮断、チャン
ネルの選択に加えて録画予約などの行動が付加される。
したがって例えば主人の好みそうな番組を予めサーチし
ておき、このサーチ結果を前提として主人から音声で要
求された内容の番組に該当するものがあれば、それを自
動的に抽出録画することなどが考えられる。
【0045】(冷蔵庫に適用した場合)この場合、さま
ざまな事例が考えられる。例えば状況データ収集手段が
集めるものが庫内に残る食品のデータであるとすれば、
このデータを駆使して残り食品で調理可能な料理をアド
バイスすることなどが考えられる。また庫内食品の消費
傾向に関するデータを状況データ収集手段が集めること
とすれば、このデータを基にして主人の栄養摂取量の偏
りについて警告を発したり、助言を与えたりすることが
考えられる。この場合、庫内に収容されている食品のリ
ストが必要となるが、これは食品を庫内に収容する際、
食品の容器や袋に付されているバーコードを用いて読み
取ることができる。そして、例えば庫内のビール本数が
少なくなったときには、「冷たいビール本数が少なくな
ったよ! 追加がいるんじゃない!」というようなメッ
セージを出したり、或いは最近の消費本数が多い場合、
「ちょっと飲み過ぎのようね! 健康に良くないわよ
!」といったような親身な忠告を発したりするようにし
てもよい。
【0046】(エアコンに適用した場合)この場合、室
内温度を偏りなく早期に一定にすることを目的とした管
理に用いることができる。例えば状況データ収集手段が
集めるデータとして、室内における比較的高温部分と低
温部分の両極の温度分布情報を取得し、この温度分布情
報を前提として、主人の希望する温度環境に室内温度を
一致させるべく、冷気の吹き出し量や吹き出し方向、更
には吹き出し温度などをダイナミックにコントロールす
ることなどが考えられる。また状況データ収集手段が集
めるデータを、コンプレッサー内の冷媒のガス圧とすれ
ば、ガス圧の低下を検出してメンテナンス時期の到来を
主人に告げるなどの応用が考えられる。また補修部品の
交換時期の到来を告げさせるようにすることも考えられ
る。
【0047】(洗濯機に適用した場合)この場合、例え
ば状況データ収集手段は洗濯頻度又は未洗濯物の集積量
に関するデータを収集することとすれば、独身者に洗濯
時期を的確に知らせることができ、身ぎれいな生活を送
ることを支援できる。
【0048】(経営分析ソフト等を搭載したコンピュー
タに適用した場合)この場合、状況データ収集手段は経
営状態に関するデータを収集するとともに、対処行動選
択手段は経営改善のための助言を行うことを選択するよ
うにすれば、例えば最近の売り上げの落ち込み原因につ
いての分析をコンピュータから得ることができる。従っ
て従来のように、売り上げ不振を一人で悩むことがなく
なるばかりか、売上げ向上策についてコンピューターに
よる助言を得ることができる。
【0049】(腕時計に適用した場合)この場合は、腕
時計は血圧や脈拍についてのデータを状況データ収集手
段によって常時得ることとなる。そしてこの得られたデ
ータを前提として、主人からの健康に関する質問や疑問
に対し答えたり、健康維持についてアドバイスしたりす
るものである。また前記データを常時監視していること
で、これらに急激な異変があったときには、かかりつけ
の医院に連絡がなされるようにすることもできる。
【0050】(便座に適用した場合)この場合は、便座
適所に取り付けられた化学センサを用いて尿成分中のタ
ンパク質やブドウ糖の比率データを収集し、この収集し
たデータを前提として各種疾病罹患の可能性を警告した
り、健康増進のために有益な情報をアドバイスしたりす
ることが考えられる。前記収集したデータは通信回線を
経由してかかりつけの医者や、その他医療サービス会社
に送りつけ、これら機関で常時監視することもできる。
そしてこれら機関から健康を維持するために必要となる
生活習慣についてアドバイスを受けることができたりす
る。
【0051】以上述べた各事例は独立して適用してもよ
いし、または家庭内に設けたローカルネットワークを通
じて連繋させてもよい。例えば腕時計への適用と便座へ
の適応を複合すれば、より完ぺきな健康管理ができるこ
とになる。
【0052】(自動車に適用した場合)この場合は、状
況データ収集手段は、例えば総合データを収集し、状況
解析手段は収集したデータを解析して安全走行をチェッ
クするようにする。そして現在の走行状態の安全性に対
する評価を告げたり、安全性を高めるための助言を行っ
たりし、例えばスピードをオーバーしたときには「スピ
ードが速すぎて危険です!」といったような警告メッセ
ージを出すようにする。
【0053】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、機器に愛称を付
し、音声会話機能を使って機器と情報交流するようにし
たから、機器とその使用者との関係は親密なものとなす
ことができ、機器に対する信頼も高まる。また機器は使
用者から話しかけられた内容に対して答えるに際し、周
辺状況を踏まえたうえ答えるようにしているから、周辺
状況の変化要素を配慮した適切な回答を与えることがで
きる。
【0054】請求項2記載のように、機器から対話相手
への情報交流の中に対話相手への助言を含ませた場合、
従来、使用者が誰にも頼らず一人で判断していた事柄を
機器からの情報も参照して判断することができるように
なる。
【0055】請求項3記載のように、対話相手を特定す
る手段を設け、予め登録された対話相手以外には応答し
ないようにした場合、権限のない者による機器制御を防
ぐことができる。
【0056】請求項4記載のように、識別名としての愛
称を初期設定により変更可能とした場合、自分の好みの
愛称を付すことができるため感情移入がしやすくなる。
【0057】請求項5記載のように、愛称が人物名であ
る場合、感情移入がしやすく、機器をあたかも家族や友
人、更には恋人のように親密に扱うことができる。
【0058】請求項6記載のように、愛称が有名人の名
前であり、音声合成機能が作りだす声を前記有名人の声
となした場合、有名人相手の対話を仮想体験でき楽し
い。
【0059】請求項7記載のような機器を構成した場
合、この機器と使用者との関係は親密なものとなり、し
かもこの機器が使用者に与える情報は周辺状況を踏まえ
た上での情報であるので、状況に適合しており利用価値
が高い。
【0060】請求項8記載のように、会話解析手段、状
況解析手段及び対処行動選択手段のそれぞれに、参照す
べき知識データベースを設けた場合、豊富な過去の知識
を活用して迅速に適切な回答を出すことができる。
【0061】請求項9記載のように、対話相手との会話
が電話機を通じて行われる場合、遠隔操作が可能とな
る。したがって外出先から機器を制御することができ
る。
【0062】請求項10記載のように、人物特定手段は
話しかけられた会話の声質及び口調の特定により人物を
特定するようにした場合、誤りなく人物を特定できる。
請求項11記載のように、音声会話手段、愛称認識手
段、人物特定手段、会話解析手段、状況データ収集手
段、状況解析手段、対処行動選択手段の全部を機器本体
内部に組み込んだ場合、各機器を人工知能搭載した独立
機器として取り扱うことができる。
【0063】請求項14記載のように、状況データ収集
手段に対話相手の精神状態を察知する手段を含ませた場
合、対話相手の気分や機嫌をも配慮した人間的な情報交
流が図れる。
【0064】請求項15記載のような冷蔵庫を構成した
場合、食品の効率的な使用が可能となる。
【0065】請求項18記載のようなテレビを構成した
場合、対話相手である主人の好みに合致した番組を提供
することができる。
【0066】請求項19記載のような選択器を構成した
場合、未洗濯の汚れものが過剰に集積することを防止
し、身ぎれいな生活を送ることを支援できる。
【0067】請求項20記載のような便座を構成した場
合、トイレに行くだけで健康促進のための助言を得るこ
とができる。
【0068】請求項21記載のような腕時計を構成した
場合、腕時計を装着しているだけで健康状態の管理がで
きるようになる。
【0069】請求項22記載のような経営分析ソフトが
搭載されたコンピュータを構成した場合、それまで一人
で悩んでいた売り上げ不振に対する解消策をコンピュー
タの助言を得ながら検討することができる。
【0070】請求項23記載のような自動車を構成した
場合、安全走行に貢献できる。
【0071】請求項24記載のようなライフサポートシ
ステムを構築した場合、複数の家電製品を連繋動作させ
て総合的に生活を支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用される機器類を例示した説明図
【図2】 人工知能を有するインターフェイスのブロッ
ク構成図
【図3】 判定手段の内容を例示した説明図
【図4】 本発明の動作態様の一例を示すフローチャー
【図5】 本発明の動作態様の一例を示すフローチャー
トであり、図4の続き
【符号の説明】
A 人工知能を有するインターフェース B 機器本体 1 音声会話手段 1a 音声認識部 1b 音声合成部 20 判定手段 3 状況データ収集手段 4 制御手段 5 センサ 21 愛称認識手段 22 愛称登録部 23 人物特定手段 24 会話解析手段 25 状況解析手段 26 対処行動選択手段 27 文例データベース 28 知識データベース
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G10L 15/22 G10L 3/00 571U Fターム(参考) 5B049 AA01 CC00 CC45 CC48 DD00 DD03 EE11 FF06 GG09 5D015 AA03 AA05 HH23 KK01 KK04 LL02 5D045 AB04 AB14 AB15 AB17 AB30 9A001 CC08 DD12 HH01 HH17 HH18 JJ01 KK60 KZ54

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機器に識別名としての固有の愛称を付
    し、機器本体と使用者である対話相手との間に情報授受
    を媒介する人工知能を搭載したインターフェースを介在
    させ、前記インターフェースには音声認識機能と音声合
    成機能を備えた音声会話手段、及びセンサ群を用いて収
    集した環境データを人工知能により解析して周辺状況を
    把握する手段とを備えさせ、話しかけられた言葉に含ま
    れる自己愛称によって自己への話しかけを識別しつつ、
    前記把握した周辺状況をふまえながら人工知能を用いて
    対話相手と情報交流を行う機器との情報授受方法。
  2. 【請求項2】 機器から対話相手への情報交流の内容に
    対話相手への助言が含まれている請求項1記載の機器と
    の情報授受方法。
  3. 【請求項3】 対話相手を特定する手段を設け、予め登
    録された対話相手以外には応答しないようにした請求項
    1又は2記載の機器との情報授受方法。
  4. 【請求項4】 識別名としての愛称は初期設定により変
    更可能とした請求項1〜3のいずれか1項記載の機器と
    の情報授受方法。
  5. 【請求項5】 愛称が人物名である請求項1〜4のいず
    れか1項に記載の機器との情報授受方法。
  6. 【請求項6】 愛称が有名人の名前であり、音声合成機
    能が作りだす声を前記有名人の声となし、有名人相手の
    対話を仮想体験できるようにした請求項1〜5のいずれ
    か1項に記載の機器との情報授受方法。
  7. 【請求項7】 機器本体と、当該機器本体と使用者との
    間の情報授受を媒介する人工知能を搭載したインターフ
    ェースとよりなり、前記インターフェースには、 自己識別名としての愛称が登録された愛称登録部と、 音声認識部及び音声合成部とよりなり、対話相手と音声
    で会話するための音声会話手段と、 前記音声認識部を通じて認識された対話相手の言葉の中
    から自己愛称を抽出して自己への呼び掛けを認識する愛
    称認識手段と、 予め登録された声データを参照して対話相手を特定する
    人物特定手段と、 前記特定された人物から話しかけられた会話の内容を解
    析する会話解析手段と、 機器の周辺状況に関する状況データを複数のセンサを用
    いて収集する状況データ収集手段と、 前記収集された状況データを解析する状況解析手段と、 当該状況解析手段による解析結果及び前記会話解析手段
    による解析結果の両方に基づいて次のアクションを選択
    する対処行動選択手段と、 を備えさせた対話機能を有する機器。
  8. 【請求項8】 会話解析手段、状況解析手段及び対処行
    動選択手段のそれぞれは、参照すべき知識データベース
    を備えている請求項7記載の対話機能を有する機器。
  9. 【請求項9】 対話相手との会話が電話機を通じて行わ
    れる請求項7又は8記載の対話機能を有する機器。
  10. 【請求項10】 人物特定手段は話しかけられた会話の
    声質及び口調により人物を特定する請求項7〜9のいず
    れか1項に記載の対話機能を有する機器。
  11. 【請求項11】 音声会話手段、愛称認識手段、人物特
    定手段、会話解析手段、状況データ収集手段、状況解析
    手段、対処行動選択手段の全部が機器本体内部に組み込
    まれている請求項7〜10のいずれか1項に記載の対話
    機能を有する機器。
  12. 【請求項12】 音声会話手段、愛称認識手段、人物特
    定手段、会話解析手段、状況データ収集手段、状況解析
    手段、対処行動選択手段の全部又は一部が機器本体外部
    に設けられている請求項7〜10のいずれか1項に記載
    の対話機能を有する機器。
  13. 【請求項13】 対処行動選択手段によって選択される
    アクションが合成音声による助言である請求項7〜12
    のいずれか1項に記載の対話機能を有する機器。
  14. 【請求項14】 状況データ収集手段は対話相手の精神
    状態を察知する手段を含む請求項7〜13のいずれか1
    項に記載の対話機能を有する機器。
  15. 【請求項15】 機器が冷蔵庫であり、状況データ収集
    手段は庫内食品の残量、賞味期限に関するデータを収集
    する手段を有する請求項7〜14のいずれか1項に記載
    の対話機能を有する機器。
  16. 【請求項16】 食品残量に関するデータを収集する手
    段が撮像装置と画像解析装置とから構成された請求項7
    〜14のいずれか1項に記載の対話機能を有する機器。
  17. 【請求項17】 状況解析手段が解析するものが食品の
    摂取傾向であり、対処行動選択手段は食生活改善のため
    の助言を選択する請求項7〜14のいずれか1項に記載
    の対話機能を有する機器。
  18. 【請求項18】 機器がテレビであり、状況データ収集
    手段は番組編成情報及び対話相手の視聴傾向に関するデ
    ータを統計的に処理して取得する請求項7〜14のいず
    れか1項に記載の対話機能を有する機器。
  19. 【請求項19】 機器が洗濯機であり、状況データ収集
    手段は洗濯頻度又は未洗濯物の集積量に関するデータを
    収集する手段を備えている請求項7〜14のいずれか1
    項に記載の対話機能を有する機器。
  20. 【請求項20】 機器が便座であり、状況データ収集手
    段は尿成分を分析する手段を有し、状況解析手段は対話
    相手の体調を解析するとともに、対処行動選択手段は健
    康促進のための助言行動を選択する請求項7〜14のい
    ずれか1項に記載の対話機能を有する機器。
  21. 【請求項21】 機器が腕時計であり、状況データ収集
    手段が前記腕時計に組み込まれた血圧、脈拍検知装置で
    ある請求項7〜14のいずれか1項に記載の対話機能を
    有する機器。
  22. 【請求項22】 機器が経営分析ソフトが搭載されたコ
    ンピュータであり、状況データ収集手段は経営状態に関
    するデータを収集するとともに、対処行動選択手段は経
    営改善のための助言を選択する請求項7〜14のいずれ
    か1項に記載の対話機能を有する機器。
  23. 【請求項23】 機器が自動車であり、状況データ収集
    手段は走行データを収集するとともに、状況解析手段は
    安全走行をチェックする機能を有し、対処行動選択手段
    はこのチェック結果に基づいて安全走行に関する助言を
    行う請求項7〜14のいずれか1項に記載の対話機能を
    有する機器。
  24. 【請求項24】 請求項7〜22記載の対話機能有する
    機器を複数台設けるとともに、これら機器をローカルネ
    ットワークを通じて連繋させたライフサポートシステ
    ム。
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