JP2001255081A - 地中熱交換器 - Google Patents

地中熱交換器

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JP2001255081A
JP2001255081A JP2000066572A JP2000066572A JP2001255081A JP 2001255081 A JP2001255081 A JP 2001255081A JP 2000066572 A JP2000066572 A JP 2000066572A JP 2000066572 A JP2000066572 A JP 2000066572A JP 2001255081 A JP2001255081 A JP 2001255081A
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Japan
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heat exchanger
underground heat
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Application number
JP2000066572A
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English (en)
Inventor
Takashi Umeoka
尚 梅岡
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F1/00Tubular elements; Assemblies of tubular elements
    • F28F1/10Tubular elements and assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with projections, with recesses
    • F28F1/12Tubular elements and assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with projections, with recesses the means being only outside the tubular element
    • F28F1/14Tubular elements and assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with projections, with recesses the means being only outside the tubular element and extending longitudinally
    • F28F1/16Tubular elements and assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with projections, with recesses the means being only outside the tubular element and extending longitudinally the means being integral with the element, e.g. formed by extrusion
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24TGEOTHERMAL COLLECTORS; GEOTHERMAL SYSTEMS
    • F24T10/00Geothermal collectors
    • F24T10/10Geothermal collectors with circulation of working fluids through underground channels, the working fluids not coming into direct contact with the ground
    • F24T10/13Geothermal collectors with circulation of working fluids through underground channels, the working fluids not coming into direct contact with the ground using tube assemblies suitable for insertion into boreholes in the ground, e.g. geothermal probes
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/10Geothermal energy

Abstract

(57)【要約】 【課題】 往路と復路がそれぞれ別々に変形することが
なく、形状の維持が容易で、連通路に過剰な応力が働く
ことがない地中熱交換器を提供する。 【解決手段】 地中熱交換器Aは、垂直に延びる本体部
材10と、この本体部材10の下端部(先端部)に設け
られた底部材20(先端部材)と、上端部(基端部)に
設けられた蓋部材30(基端部材)とを備えている。本
体部材10は、主筒(筒部)11と、この主筒11の内
部に設けられた断面十字形状の主仕切壁12とを有し、
長手方向に延びる4つの貫通孔10a〜10dが形成さ
れている。貫通孔10a,10dは、蓋部材30のイン
レットパイプ34A,34B(注入路)に接続されるこ
とによって一次熱媒R1の往路として提供され、貫通孔
10b,10cは、アウトレットパイプ35A,35B
(吐出路)に接続されることによって復路として提供さ
れている。底部材20には、半円室20a,20b(連
通路)が形成され、この半円室20a,20bを介して
往路たる貫通孔10a,10dと復路たる貫通孔10
b,10cとが連通されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、地中に埋設され
て土壌との間で熱交換を行う地中熱交換器に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】土壌は、年間を通じて温度がほぼ一定で
あり(例えば15℃)、外気と比べて夏は冷たく、冬は
暖かい。この性質を利用して冷暖房を行うための装置と
して、地中熱交換器が知られている。地中熱交換器は、
地中に埋設された熱交換器であり、ヒートポンプなどの
負荷装置と接続されている。これら地中熱交換器と負荷
装置との間を熱媒が循環している。夏は、この熱媒が、
地中熱交換器の通過時土壌によって冷やされる。すなわ
ち、土壌から冷熱を受け取る。この冷熱は、負荷装置に
おいて熱媒から取り出される。取り出された冷熱は、家
屋などの室内に送られ、室内を冷房する。同様にして、
冬は、土壌の温熱が取り出されて、室内を暖房する。
【0003】従来、上記地中熱交換器としては、一対の
平行をなす直管部分と、これら直管部分の下端部どうし
を連通する円弧管部分とからなるU字管が用いられてい
る(例えば、特開平11−182943号参照)。一対
の直管部分の一方が、熱媒の往路となり、円弧管部分が
折返し路となり、他方の直管部分が復路となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、U字管は、例
えば地中への埋設の際の埋め戻し土砂の圧力などによっ
て、一対の直管部分がそれぞれ別々に変形し、形状の維
持が容易でなかったり、下端の円弧管部分に過剰な応力
が働いたりするという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、請求項1に係る発明は、地中に埋設され略一直線に
延びる本体部材と、この本体部材の先端部に設けられた
先端部材とを備え、上記本体部材には、長手方向に延び
る2以上の貫通孔が形成され、少なくとも1つの上記貫
通孔が、基端に熱媒の注入路が接続されることによって
往路として提供され、他の少なくとも1つの上記貫通孔
が、基端に上記熱媒の吐出路が接続されることによって
復路として提供され、上記先端部材には、上記往路と上
記復路とを結ぶ連通路が形成されていることを特徴とす
る。
【0006】請求項2に係る発明は、請求項1におい
て、上記本体部材の基端部に設けられた基端部材を、さ
らに備え、この基端部材に、上記注入路と上記吐出路と
が形成されていることを特徴とする。
【0007】請求項3に係る発明は、請求項1または2
において、上記本体部材が、筒部と、この筒部の内部を
周方向に複数に分割する仕切壁とを有し、上記分割され
た筒部の内部空間が上記貫通孔となっていることを特徴
とする。
【0008】請求項4に係る発明は、請求項1または2
において、上記往路と上記復路とが、上記本体部材の中
程に並んで配されており、これら往路及び復路を除く上
記貫通孔が、上記本体部材において上記往路及び上記復
路を囲むようにして複数配されるとともに、中間熱媒を
溜める貯留空間として提供されており、上記先端部材
が、上記貯留空間の各々の先端部を塞ぎ、または、上記
貯留空間どうしを連ねる連通室を有しており、上記中間
熱媒を介して上記熱媒と土壌とが熱交換することを特徴
とする。
【0009】請求項5に係る発明は、請求項4におい
て、上記中間熱媒が、水であることを特徴とする。
【0010】請求項6に係る発明は、請求項5におい
て、上記本体部材の外周に、上記貯留空間に連なる連通
孔が形成されていることを特徴とする。
【0011】請求項7に係る発明は、請求項6におい
て、上記本体部材の外周面には、少なくとも上記連通孔
とほぼ同じ周方向の位置に、長手方向に延びる細溝が形
成されていることを特徴とする。
【0012】請求項8に係る発明は、請求項1〜7の何
れかにおいて、上記本体部材が、押し出し成形品である
ことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図面
を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態に
係る地中熱交換器Aを利用した建物1の冷暖房システム
Sを示したものである。このシステムSは、建物1近く
の地中に埋設された地中熱交換器Aと、建物1に付設さ
れたヒートポンプ2(負荷装置)と、建物1の室内1a
に設けられたファンコイルユニット3(出力装置)とを
備えている。
【0014】ヒートポンプ2は、一次熱媒R1(本発明
に係る熱媒)が流通する一次通路2aと、二次熱媒R2
が流通する二次通路2bとを有している。一次通路2a
の両端部には、接続路4,5が連なり、地中熱交換器A
に向けて延びている。これら接続路4,5の一方(ここ
では一次通路2aの下流側の接続路4)には、ポンプ6
が設けられている。このポンプ6によって、一次熱媒R
1が、ヒートポンプ2と地中熱交換器Aとの間で循環さ
せられるようになっている。一次熱媒R1には、例え
ば、プロピレングリコール30%水溶液が用いられてい
る。ヒートポンプ2の二次通路2bの両端部は、ファン
コイルユニット3内の出力通路(図示せず)に接続さ
れ、これら二次通路2bと出力通路との間を、ブライン
液などの二次熱媒R2が、図示しないポンプによって循
環されるようになっている。
【0015】地中熱交換器Aについて説明する。図1お
よび図2に示すように、地中熱交換器Aは、垂直方向へ
一直線に長く(例えば約5m)延びる本体部材10と、
この本体部材10の下端部(先端部)に設けられた底部
材20(先端部材)と、上端部(基端部)に設けられた
蓋部材30(基端部材)とを備えている。これら部材1
0〜30は、それぞれポリプロピレン樹脂製であるが、
特にそれに限定されるものではなく、ポリプロピレン以
外の樹脂製でもよく、アルミニウム合金や鋼製でもよ
い。さらに、リサイクル性を考慮して、ポリプロピレン
樹脂と木粉との合成木材製にしてもよい。
【0016】本体部材10は、押し出し成形によって製
造され、一様な断面形状をなしている。この本体部材1
0には、長手方向に延びる4つの貫通孔10a,10
b,10c,10dが形成されている。すなわち、本体
部材10は、円筒形状をなす主筒(筒部)11と、この
主筒11の内部に設けられた主仕切壁12とを有してい
る。主仕切壁12は、4つの壁部分12a,12b,1
2c,12dからなり、これら壁部分12a〜12dに
よって全体として断面十字形状をなしている。この主仕
切壁12によって主筒11の内部が周方向に4つに分割
され、この分割された4つの内部空間が上記貫通孔10
a,10b,10c,10dとなっている。主筒11の
外径は、例えば20cmであり、主筒11及び主仕切壁
12の肉厚は、例えば3〜5mmである。
【0017】底部材20は、短円筒形状をなす外筒21
と、この外筒21の下端部に設けられた底板22と、外
筒21の一直径方向に延びる下仕切壁23とを有し、下
仕切壁23によって外筒21の内部が2つの半円室20
a,20b(連通路)に仕切られている。外筒21の上
端部は、本体部材10の主筒11の外周に嵌め込まれ、
止水性の接着剤で接着されている。なお、外筒21の内
周に雌ねじを形成する一方、主筒11の下端部の外周に
雄ねじを形成し、これらねじどうしを螺合することにし
てもよい。また、外筒21と主筒11とを同一径にし
て、両筒21,11の端縁を突き合わせ、接着してもよ
い。
【0018】底部材20の下仕切壁23の上端縁は、本
体部材10の主仕切壁12における一直径方向に配され
た壁部分12b,12dの下端縁と突き合わされ、接着
されている。これによって、本体部材10の2つの貫通
孔10a,10bどうしが、底部材20の1の半円室2
0aを介して連通され、他の2つの貫通孔10c,10
dどうしが、他の半円室20bを介して連通されてい
る。
【0019】蓋部材30は、短円筒形状をなす外筒31
と、この外筒31の上端部に設けられて地表に露出され
た天板32と、外筒31の一直径方向に延びる上仕切壁
33とを有し、上仕切壁33によって外筒31の内部が
インレット室30aとアウトレット室30bとの2つに
仕切られている。
【0020】外筒31の下端部は、本体部材10の主筒
11の上端部の外周に嵌め込まれ、接着されている。な
お、これら筒31,11の接合手段としては、上記底部
材20の外筒21と主筒11との場合と同様に、ねじ結
合でもよく、端縁どうしの突き合わせ接着でもよい。
【0021】上仕切壁33の下端縁は、本体部材10の
主仕切壁12における一直径方向に配された(上記底部
材20の下仕切壁23と突き合わされた壁部分12b,
12dと直交する)壁部分12a,12cの上端縁と突
き合わされ、接着されている。これによって、インレッ
ト室30aが、本体部材10の2つの貫通孔10a,1
0dと連なり、アウトレット室30bが他の2つの貫通
孔10b,10cと連なっている。なお、上仕切壁33
を無くして、天板32の下面に本体部材10の上端縁を
突き当て、接着してもよい。
【0022】さらに、蓋部材30は、天板32を上下に
貫通する2つのインレットパイプ34A,34B(注入
路)と2つのアウトレットパイプ35A,35B(吐出
路)とを有している。これらパイプ34A,34B,3
5A,35Bは、上仕切壁33を挟んでインレットパイ
プ34A,34Bがインレット室30a側に、アウトレ
ットパイプ35A,35Bがアウトレット室30b側に
配されている。そして、これらパイプ34A,34B,
35A,35Bの下端開口は、本体部材10の対応する
貫通孔10a〜10dの上端にそれぞれ臨んでいる。す
なわち、インレットパイプ34Aは貫通孔10aと、イ
ンレットパイプ34Bは貫通孔10dと、アウトレット
パイプ35Aは貫通孔10bと、アウトレットパイプ3
5Bは貫通孔10cと、それぞれ連なっている。
【0023】インレットパイプ34A,34Bの上側部
の外周には、雄ねじが形成されている。一方、上記ヒー
トポンプ2の一次通路2aの下流側に延びる接続路4
が、2つに分岐され、各分岐路4a,4bの下流端にコ
ネクタナット(図示せず)が設けられており、このコネ
クタナットが、上記インレットパイプ34A,34Bの
雄ねじにそれぞれ螺合されている。これによって、イン
レットパイプ34A,34Bが、接続路4ひいては一次
通路2aに連なっている。同様にして、アウトレットパ
イプ35A,35Bの雄ねじに、接続路5の分岐路5
a,5bのコネクタナットが螺合され、アウトレットパ
イプ35A,35Bが接続路5を介して一次通路2aに
連なっている。
【0024】これによって、一次通路2a→接続路4→
インレットパイプ34A,34B(→インレット室30
a)→貫通孔10a,10d→連通室20a,20b→
貫通孔10b,10c→(アウトレット室30b→)ア
ウトレットパイプ35A,35B→接続路5→一次通路
2aの順に循環する一次熱媒R1の循環路が構成されて
いる。
【0025】上記のように構成された地中熱交換器Aを
利用した建物1の冷暖房システムSの動作について説明
する。夏季においては、地中の土壌の温度が室内1aの
温度より低い。そこで、ポンプ6を駆動すると、一次熱
媒R1が、接続路4及び地中熱交換器Aのインレットパ
イプ34A,34Bを経て、貫通孔10a,10dに流
れ込み、これら貫通孔10a,10dを「往路」として
下方に流れる。
【0026】一の貫通孔10aを往路とする一次熱媒R
1は、貫通孔10aの下端から半円室20aを経て貫通
孔10bに送られ、この貫通孔10bを「復路」として
上方に流れる。同様にして、他の貫通孔10dを往路と
する一次熱媒R1は、半円室20bを経て、貫通孔10
cを「復路」として上方に流れる。一次熱媒R1は、こ
の往復の過程で土壌から冷熱を受け取る。その後、一次
熱媒R1は、アウトレットパイプ35A,35B及び接
続路5を経て、ヒートポンプ2内の一次通路2aを通過
し、この一次通路2a通過の過程で上記冷熱を二次通路
2bの二次熱媒R2に渡す。その後、一次熱媒R1は、
接続路4から再び地中熱交換器Aに送られる。このよう
にして、一次熱媒R1は、地中熱交換器Aとヒートポン
プ2との間を循環する。
【0027】上記二次熱媒R2は、ヒートポンプ2とフ
ァンコイルユニット3との間を循環する。ヒートポンプ
2で上記冷熱を受け取った二次熱媒R2は、ファンコイ
ルユニット3の出力通路を通過する過程で、このファン
コイルユニットのファン(図示せず)によって上記冷熱
を室内1aに放出させられる。これによって、室内1a
が冷房される。
【0028】同様にして、冬季においては、地中の土壌
の温度が室内1aの温度より高く、この土壌の温熱が、
一次熱媒及び二次熱媒の循環によって室内1aに放た
れ、室内1aの暖房が行われる。
【0029】上記地中熱交換器Aにおいては、本体部材
10が一体もので、往路と復路の両方を有しているの
で、これら往路と復路が別々に変形することがなく、従
来のU字管よりも形状の維持が容易である。また、この
ような変形によって往路及び復路の連通路に過度の応力
が発生するというおそれもない。
【0030】さらに、断面十字形状をなす主仕切壁12
が、土圧を4方向から受けるリブの役目を担うため、破
損のおそれを確実に防止することができる。また、主筒
11が円筒形であるので、埋設用の立坑との間の空間の
容積を、U字管よりも小さくすることができ、この空間
を埋めるための土砂量を減らして、埋め戻し作業を容易
にすることができる。
【0031】次に、本発明の第2実施形態を、図3〜図
5に基づいて説明する。第2実施形態において、上記第
1実施形態と同様の構成部分については、図面に同一符
号を付して説明を省略する。図3及び図4に示すよう
に、第2実施形態に係る地中熱交換器A’では、本体部
材10’の中程に、2つの貫通孔10e,10fが並ん
で配され、これら貫通孔10e,10fを囲むようにし
て4つの貫通孔10gが配されている。
【0032】詳述すると、本体部材10’は、円筒形状
をなす主筒11の内部に、断面長円形状の内筒13が配
されている。主筒11と内筒13との間には、これら筒
11,13を連ねる4つの連結壁(仕切壁)14A,1
4Bが90度間隔で設けられている。2つの連結壁14
Aは、内筒13の長径方向に沿って配され、他の2つの
連結壁14Bは、内筒13の短径方向に沿って配されて
いる。これら連結壁14A,14Bによって分割された
筒11,13間の4つの空間が、上記4つの貫通孔10
gとなっている。
【0033】内筒13の内部には、仕切壁15が設けら
れており、この仕切壁15によって分割された内筒13
の2つの内部空間が、それぞれ上記貫通孔10e,10
fとなっている。仕切壁15は、内筒13の短径方向に
沿って上記連結壁14Bと同一平面上に配されている。
【0034】本体部材10’の下端部に設けられた底部
材20’は、上記第1実施形態の底部材20の下仕切壁
23に代えて、底板22の中央部の上面に長円形状の内
筒24が設けられている。この内筒24の上端縁が、本
体部材10’の内筒13の下端縁に突き当てられ、接着
されている。これによって、内筒24の内部空間24a
(連通路)を介して、貫通孔10e,10fどうしが連
通され、外筒21と内筒24との間の環状空間20cを
介して4つの貫通孔10gどうしが相互に連通されてい
る。なお、貫通孔10gについては、それらの下端部
が、底部材20によってそれぞれ塞がれるようにしても
よく、必ずしも連通させなくてもよい。
【0035】図4及び図5に示すように、本体部材1
0’の上端部に設けられた蓋部材30’は、上記第1実
施形態の蓋部材30の上仕切壁33に代えて、天板32
の中央部の下面に長円形状の内筒36が設けられてい
る。この内筒36の内部には、短径方向に沿って仕切壁
37が設けられ、この仕切壁37によって分割された内
筒36の内部空間の一方が、インレット室30aとな
り、他方がアウトレット室30bとなっている。
【0036】内筒36の下端縁は、本体部材10’の内
筒13の上端縁に突き当てられ接着されている。これに
よって、インレット室30aが、内筒13内の一方の貫
通孔10eと連なり、アウトレット室30bが、他方の
貫通孔10fと連なっている。
【0037】図3〜図5に示すように、蓋部材30’の
天板32には、インレットパイプ34とアウトレットパ
イプ35が、それぞれ1つづつ設けられている。インレ
ットパイプ34の下端部は、インレット室30aを貫通
して貫通孔10eに臨み、アウトレットパイプ35の下
端部は、アウトレット室30bを貫通して貫通孔10f
に臨んでいる。接続路4,5は、分岐せずにパイプ3
4,35にそれぞれ接続されている。これによって、一
次熱媒R1は、インレットパイプ34を経て、貫通孔1
0eを「往路」として下方に流れる。その後、底部材2
0’の内筒内部空間24aで折り返して、貫通孔10f
を「復路」として上方に流れ、アウトレットパイプ35
から吐出される。
【0038】蓋部材30’の外筒31と内筒36との間
の環状空間30cは、4つの貫通孔10gとそれぞれ連
なっている。また、蓋部材30’の天板32には、注水
パイプ38が接続され、この注水パイプ38の下流端
が、環状空間30cに連なっている。この注水パイプ3
8から注入された水R3(中間熱媒)が、4つの貫通孔
10gに充填されている。すなわち、これら貫通孔10
gは、水R3を溜める「貯留空間」として提供されてい
る。(勿論、水R3は、底部材20’の環状空間20c
にも充填されている。)この水R3は、水道水や蒸留水
の他、井戸水、地下水、雨水等を利用してもよい。
【0039】水R3は、土壌と熱交換を行うとともに、
一次熱媒R1とも熱交換を行う。これによって、土壌と
一次熱媒R1との熱交換をより良好に行うことができ、
システムSの成績係数を向上させることができる。ま
た、本体部材10’が一体ものであるので、貫通孔10
e,10fと貫通孔10g、すなわち往路及び復路と貯
留空間との位置関係がずれることがなく、往路及び復路
を貯留空間の内側に確実に維持させることができ、ひい
ては、成績係数を一層向上させることができる。(これ
に対し、例えば、円管と、その内部に挿入されたU字管
とからなり、U字管に一次熱媒R1を流し、円管とU字
管との間に水R3などの中間熱媒を溜めるようにした地
中熱交換器の場合、U字管を円管の中心線に沿って正確
に配するのは容易でない。)
【0040】次に、本発明の第3実施形態を説明する。
この第3実施形態に係る地中熱交換器A”は、上記第2
実施形態の地中熱交換器A’に以下の構成を付加した変
形例である。すなわち、図6に示すように、本体部材1
0”の主筒11の上側部には、外の土壌と各貫通孔10
gとを連ねる4つの小孔11a(連通孔)が形成されて
いる。また、図7に拡大して示すように、主筒11の外
周面には、長手方向に延びる細溝11bが、全周に亘っ
て多数形成されている。この細溝11bは、例えば、深
さ1mm,幅1mm程度の断面V字形状をなしている。
底部材20”の外筒21の内周面と、蓋部材30”の外
筒31の内周面とには、細溝11bとぴったり嵌り合う
凹凸が形成されている。
【0041】貫通孔10g内の水R3の水位は、小孔1
1aの高さに維持されている。そして、土壌が乾燥して
いる時は、注水パイプ38から一定量(例えば、毎分約
500cc、約5分間)の注水を行う。この注水分だ
け、水R3が小孔11aから土壌に浸み出る。これによ
って、土壌の水分が上昇して熱伝導が良好になり、地中
熱交換器A”との熱交換効率を高めることができ、ひい
てはシステムSの成績係数を向上させることができる。
【0042】また、小孔11aから浸み出た水R3は、
細溝11bを毛細管現象によって伝わり、地中熱交換器
A”の長手方向のほぼ全域に拡散する。これによって、
地中熱交換器A”の周囲全体にわたって土壌を確実に湿
らせることができ、熱交換効率ひいては成績係数を一層
確実に向上させることができる。
【0043】本発明は、上記実施形態に限定されず、種
々の形態を採用可能である。例えば、本発明は、土壌に
温熱や冷熱を蓄熱する蓄熱システムにも利用できる。第
1実施形態において、主仕切壁12を一直径方向に配さ
れた壁部分12a,12cだけにし、往路と復路になる
貫通孔をそれぞれ1つだけ形成することにしてもよい。
第3実施形態において、小孔11aを主筒11の下側部
に配し、小孔11aから常時水R3が浸み出るように
し、その分を注水パイプ38から常時補給するようにし
てもよい。また、細溝11bは、主筒11の少なくとも
小孔11aとほぼ同じ周方向位置にあればよく、全周に
形成されていなくてもよい。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1、2に係
る発明では、本体部材が一体もので往路と復路の両方を
有しているので、これら往路と復路が別々に変形するこ
とがなく、従来のU字管よりも形状の維持が容易であ
る。また、このような変形によって往路及び復路の連通
路に過度の応力が発生するというおそれもない。請求項
3に係る発明では、仕切壁にリブの役目を担わせること
ができ、破損のおそれを確実に防止することができる。
【0045】請求項4に係る発明では、土壌と熱媒との
熱交換を円滑化させることができる。また、往路及び復
路を貯留空間の内側に確実に維持させることができる。
これによって、成績係数を向上させることができる。請
求項5に係る発明では、中間熱媒の入手を容易かつ安価
に行うことができる。
【0046】請求項6に係る発明では、土壌の乾燥を防
止して、熱交換を確実に円滑化させることができる。請
求項7に係る発明では、土壌の乾燥を、地中熱交換器の
長手方向に亘って広い範囲で防止することができ、熱交
換の円滑化を一層確実に行わせることができる。請求項
8に係る発明では、本体部材の製造を容易化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る地中熱交換器を利
用した建物の冷暖房システムを示す概念図である。
【図2】上記地中熱交換器の分解斜視図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る地中熱交換器の分
解斜視図である。
【図4】上記第2実施形態に係る地中熱交換器の縦断面
図である。
【図5】上記第2実施形態に係る地中熱交換器の蓋部材
の底面図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る地中熱交換器の斜
視図である。
【図7】上記第3実施形態に係る地中熱交換器の主筒の
一部を拡大して示す平面断面図である。
【符号の説明】
A,A’,A” 地中熱交換器 R1 一次熱媒(熱媒) R3 水(中間熱媒) 10,10’,10” 本体部材 10a,10d 貫通孔(往路) 10b,10c 貫通孔(復路) 10e 貫通孔(往路) 10f 貫通孔(復路) 10g 貫通孔(貯留空間) 11 主筒(筒部) 11a 小孔(連通孔) 11b 細溝 12 主仕切壁(仕切壁) 20,20’,20” 底部材(先端部材) 20a,20b 半円室(連通路) 20c 環状空間(連通室) 24a 内部空間(連通路) 30,30’,30” 蓋部材(基端部材) 34A,34B,34 インレットパイプ(注入路) 35A,35B,35 アウトレットパイプ(吐出路)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中に埋設され略一直線に延びる本体部
    材と、この本体部材の先端部に設けられた先端部材とを
    備え、上記本体部材には、長手方向に延びる2以上の貫
    通孔が形成され、少なくとも1つの上記貫通孔が、基端
    に熱媒の注入路が接続されることによって往路として提
    供され、他の少なくとも1つの上記貫通孔が、基端に上
    記熱媒の吐出路が接続されることによって復路として提
    供され、上記先端部材には、上記往路と上記復路とを結
    ぶ連通路が形成されていることを特徴とする地中熱交換
    器。
  2. 【請求項2】 上記本体部材の基端部に設けられた基端
    部材を、さらに備え、この基端部材に、上記注入路と上
    記吐出路とが形成されていることを特徴とする請求項1
    に記載の地中熱交換器。
  3. 【請求項3】 上記本体部材が、筒部と、この筒部の内
    部を周方向に複数に分割する仕切壁とを有し、上記分割
    された筒部の内部空間が上記貫通孔となっていることを
    特徴とする請求項1または2に記載の地中熱交換器。
  4. 【請求項4】 上記往路と上記復路とが、上記本体部材
    の中程に並んで配されており、 これら往路及び復路を除く上記貫通孔が、上記本体部材
    において上記往路及び上記復路を囲むようにして複数配
    されるとともに、中間熱媒を溜める貯留空間として提供
    されており、 上記先端部材が、上記貯留空間の各々の先端部を塞ぎ、
    または、上記貯留空間どうしを連ねる連通室を有してお
    り、 上記中間熱媒を介して上記熱媒と土壌とが熱交換するこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の地中熱交換
    器。
  5. 【請求項5】 上記中間熱媒が、水であることを特徴と
    する請求項4に記載の地中熱交換器。
  6. 【請求項6】 上記本体部材の外周に、上記貯留空間に
    連なる連通孔が形成されていることを特徴とする請求項
    5に記載の地中熱交換器。
  7. 【請求項7】 上記本体部材の外周面には、少なくとも
    上記連通孔とほぼ同じ周方向の位置に、長手方向に延び
    る細溝が形成されていることを特徴とする請求項6に記
    載の地中熱交換器。
  8. 【請求項8】 上記本体部材が、押し出し成形品である
    ことを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の地中熱
    交換器。
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