JP2001252987A - スパイラルバルーン - Google Patents

スパイラルバルーン

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JP2001252987A
JP2001252987A JP2000069241A JP2000069241A JP2001252987A JP 2001252987 A JP2001252987 A JP 2001252987A JP 2000069241 A JP2000069241 A JP 2000069241A JP 2000069241 A JP2000069241 A JP 2000069241A JP 2001252987 A JP2001252987 A JP 2001252987A
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Jiro Fukuda
二朗 福田
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Fontana Kk
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Fontana Kk
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで、自由な曲率を描くバルーンを容
易に製造する。 【解決手段】 断面略円形の長尺バルーンの内面および
外面のうち少なくともいずれか一方に、バルーンの一般
面に対して肉厚となる帯状の凸部を形成する。また他の
手段として断面略円形の長尺バルーンの内面および外面
のうち少なくともいずれか一方に、低伸縮性の肉薄シー
トを配する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、成形容易な螺旋状の風
船に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、風船は球形または円筒形を呈す
る。成形時の型枠を所定形状に作っておくことにより、
球形や円筒形に曲線的な形状変化を与えることは可能で
あり、いわゆるハート形や凹凸形の風船を作ることは広
く知られている。
【0003】ところで円弧を表現するバルーン製品、例
えば馬蹄形状(U字状)や螺旋形状を実現する製品は、
従来から存在する。例えば海外旅行用の携帯品として広
く知られる機内用クッションや枕は、全体形状略U字状
である。これは、ゴムを内張りした布地を使ってU字状
に縫製しておき、内部に空気を注入するとそのままの形
状で全体が膨らむようにしたものである。
【0004】螺旋形状を表現するときも同じ手法が使え
る。つまり、ゴムを内張りした布地材、或いは非通気性
の樹脂フィルム/金属蒸着フィルムを用いて最初からU
字状あるいは螺旋形をなすよう縫製/接着/蒸着の手段
で成形しておけば、気体注入によってバルーンはそのま
ま膨張し、クッション性をもった所定形状のバルーンを
実現することができる。技術的には容易であり、形状を
実現する際の困難性も少ない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】問題は、略U字状や略
円形或いは螺旋形を実現する気体注入製品の製造コスト
が、その使用目的によっては実現不可能なほどに嵩む点
にある。
【0006】特定の目的に応じて、円弧状、U字状、螺
旋状等のバルーンを制作する必要がある場合でも、従来
のバルーン技術では、最初からゴムを内張りした布地材
や肉薄の樹脂フィルムを目的の形状に成形しておく必要
があり、素材コスト、切断コスト、縫製/接着に要する
コストなど、素材調達と加工処理に要する経費と処理ス
テップが増大するからである。尚、ここでいう「特定の
目的」とは、例えば、イベント開催時のバルーンデコレ
ーション、風船おもちゃの製造、特定形状の菓子類(と
くに氷菓)の製造、調理用具、各種の利用に供する空気
バネ、街頭オブジェ制作のための型材など、広範な用途
目的を意味する。
【0007】以上の諸点に鑑み本発明の目的は、低コス
トという条件下で、より容易に自由な曲率を描くバルー
ンを製造可能とする点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係るスパイラルバルーンは、一つの手段と
して断面略円形の長尺バルーンの内面および外面のうち
少なくともいずれか一方に、バルーンの一般面に対して
肉厚となる帯状の凸部を形成する。また他の手段として
断面略円形の長尺バルーンの内面および外面のうち少な
くともいずれか一方に、低伸縮性の肉薄シートを配す
る。
【0009】
【作用】断面略円形の長尺バルーンは、空気(気体)を
注入すればそのまま長い円筒形に膨張する。ところが、
その内面または外面に低伸縮材を帯状に配すると、その
抵抗を受けて膨張方向が歪む。この結果として、バルー
ンは、初期状態(空気を抜いた状態)では萎んだ細長い
状態であるにも拘わらず、空気(気体)を注入すると伸
展方向が歪みながら膨張し、円弧を描く。曲率に対して
バルーンの長さが短ければ半円形、円弧状になり、バル
ーンの長さが十分に長尺であれば螺旋形(スパイラル)
を描く。
【0010】本明細書で云う長尺バルーンの「長尺」と
は、バルーンの縦方向の断面寸法に対して十分な横方向
の長さを持つという意味であり、寸法比率が大切であっ
て、寸法(長さ)の絶対値の大小ではない。例えば上下
断面寸法(縦断面)が3mmで基端(気体注入口)から
先端までの長さが10mmであれば、それは長尺バルー
ンといえる。比率からいって円弧を描くからである。一
方、例えば上下断面寸法(縦断面)が4cmで基端(気
体注入口)から先端までの長さが5cmであれば、それ
は長尺バルーンとは云えない。目に見えて確実な円弧を
描けないからである。要するに、縦断面方向と長さの寸
法比で約1:2以上の長さをもつバルーンであることが
望ましく、そうであれば少なくとも円弧状、U字状の形
状を実現できる。また曲率にもよるが、縦断面方向と長
さの寸法比で約1:3以上の長さをもつバルーンは少な
くとも円形を呈し、1;4以上の長さをもつバルーンは
螺旋を描くことが出来る。バルーンが長尺になるほど螺
旋の回転数が増えることは当然である。
【0011】バルーンの曲率は、バルーンの内部または
外部に成形する帯状凸部の肉厚、あるいは肉薄シートの
弾性率に依存する。肉厚が薄い場合、あるいは肉薄シー
トの伸縮率が高い場合は曲率が緩やかになり、同一の縦
断面寸法および長さをもつバルーンでも螺旋の巻き数が
少なくなる。
【0012】このため、バルーンの上端部および基端部
の曲率を他の一般部よりも上げ、上端部および基端部を
略水平に保つことも可能である。この形状は機械バネと
略同様であり、簡易シートのクッション材など、上下方
向の安定を図る必要がある場合に利用できる。その場合
は、上端部および基端部の曲率を高めるために、上端部
および下端部において、ゴム素材の肉厚を大きく設計
し、或いは他の一般部に対してより伸縮しにくい性質の
肉薄シートを配する。中間の一般部に樹脂テープを用
い、上下端部に金属シートを配する等である。
【0013】
【発明の実施の形態】図2は、本発明に係るスパイラル
バルーンを製造する際の、型材の形状を例示するもので
ある。10はオス型、11はメス型である。この実施形
態では、オス型10に直線状の凹部14を設け、オス型
10とメス型11との空隙に注入されるゴム系素材15
が長尺風船を作り、成形後、図3に示すように、凹部1
4に従ってストライプ状(直線帯状)の凸部17を形成
するようにしてある。尚、本発明に係るバルーンは、成
形後は凸部17の張力によって図3のような綺麗な形に
はならないが(くしゃくしゃになっている)、凸部17
の配設状態を明確にするため概念形状を示した。
【0014】かかる成型方法により、長尺のバルーンは
吹き込み口から空気を入れると凸部17の張力に従って
湾曲膨張し、バルーンの長さと凸部17の肉厚に応じて
円弧、U字、螺旋を描く。円弧と螺旋を実現する場合は
凸部肉厚は一定でよいが、U字状とする場合は凸部17
の所定ポイントが高い曲率を持つ必要があるため、当該
部分だけオス型10の凹部14を深く成形しておく。凹
部14の形状は断面略半円形または矩形が好ましい。他
の形状(多角形凹部)でも良いが実質的な意味がない。
左右の端末形状が矩形に近づくほど肉薄でも曲率が高ま
るが(張力が高まるため)、触感や内部充填法に基づく
各種製品の見栄えが悪くなるため、型材の凹部14の形
状は滑らかな円弧状としておくことが望ましい。尚、樹
脂シートを用いる場合はこのような問題はない。樹脂シ
ートは透明材でも良いからである。
【0015】かかる構造のバルーンは、初期形状が柔ら
かなゴム材であって、小さく、空気(気体)の注入によ
って所定の円弧形状の膨張する。例えば図1に示すよう
な螺旋形状のバルーン30である。すでに述べたように
螺旋の曲率は任意に設計できる。
【0016】そして、かかる螺旋状のバルーン30は、
製造コストが極めて安く、その結果として各種の用途に
供することが出来る。バルーンアート競技用の素材、百
貨店ウィンドウ用のバルーンデコレーション素材、おも
ちゃなど、主として美的な用い方をする素材としての用
途も広く、また成型物を作るための型材となる。型材と
しての適用は、例えばシャーベットの型材、ゼリー製品
の型材、芸術オブジェの型材などである。
【0017】剥離が難しいとされるゴム材と氷の剥離技
術は、例えば寒剤の働きをする結晶性物質/吸水性物質
に基づく剥離技術が特開平09−203003号公報に
おいて示されており、公知であることから、かかる技術
を用いれば独創的な螺旋形状を呈する氷菓製造が低コス
トで可能となる。バルーン内部に充填したゼリー製品の
剥離は容易であるが、ゼリー製品は自重崩壊の虞れがあ
るので硬度を工夫し、螺旋回数を少なくするなどして、
新しい創作表現を可能とする。
【0018】自由曲率で湾曲するバルーン内にセメント
を充填し、養生後、皮膜(バルーン)を除去すると馬蹄
系、U字状、円弧状、螺旋状のコンクリートオブジェを
容易に獲得できる。従来の成形の困難を考えれば、曲率
表現の失敗を含め、より容易に表現の自由を獲得でき
る。芸術作品の成形の場合は、肉薄シールを使用し、表
面に無用な凹凸が出来ないようにすることが望ましい。
【0019】螺旋形のバルーンは、上下方向および横方
向に対する衝撃緩和材としても機能する。例えば、図4
に示すような、椅子のクッション材である。40は螺旋
形のバルーン、41は、有蓋無底の円筒形のキャップで
ある。キャップ41は非透明の素材(木製/金属/樹
脂)でも良いが、内部のクッション材(40)を見せる
ために透明材、例えば透明アクリル材を使い、クッショ
ンの原理を外部から視認できるようにすることが望まし
い。
【0020】本発明に係るバルーンは、大きさを問わな
いので、より小さな部位への適用も考えられる、例えば
外科手術の支援用具である。また螺旋を描く特性から、
マッサージ用機材としても使用できる。
【0021】空気圧力を用いたマッサージ機材は、従
来、例えば腕やふくらはぎの全体を覆い、エアポンプ等
を用いて 膨張収縮を繰り返した。ところが、エア圧力
によるマッサージ効果と人間によるマッサージ効果との
決定的な相違は、外力(押圧)に応じて押圧部位以外の
脂肪/細胞組織が自由に開放されて逃げられるかどうか
にある。腕やふくらはぎの全体を包んでエアによる外力
を加える従来装置では、全体を押す結果として筋肉/脂
肪/血液の逃げ場がなく、長時間の施療によって却って
疲労感を増す等の現象がみられた。一方、本発明に係る
スパイラルバルーンによれば、腕、ふくらはぎ、上半
身、太股など、部位に応じて螺旋によるエアクッション
包囲が可能であり、エアポンプの連動による押圧の強弱
運動が可能である。螺旋クッションは、従来の全体包囲
のエア圧力材と異なり、一定間ピッチで隙間が存在する
ため、圧力を加えても筋肉/脂肪には十分な逃げ場があ
り、血液の循環にも支障を生じさせない。
【0022】つまり、本発明に係るスパイラルバルーン
を用いれば、マッサージ部位の全体を均等押圧する従来
のエア圧力装置に較べ、人間の指圧/マッサージ効果に
近い良好な効果を得ることが出来る。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、スパイラルバルー
ンによれば、低コストで、自由な曲率を描くバルーンを
容易に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明に係る曲率の小さなバルーンを例
示する図である。 (b)本発明に係る曲率の大きなバルーンを例示する図
である。
【図2】本発明に係るスパイラルバルーンの型材を例示
する断面図である。
【図3】(a)本発明に係る凸部の配設状態を側面から
示す図である。 (a)本発明に係る凸部の配設状態を平面から示す図で
ある。
【図4】本発明に係るスパイラルバルーンの応用例を示
す図である。
【符号の説明】
10 オス型 11 メス型 14 凹部 15 ゴム系素材 17 凸部 30、40 螺旋形状のバルーン 41 キャップ
フロントページの続き Fターム(参考) 2C150 BA06 CA09 CA26 DA18 DE02 EB02 EB11 FB13 FB14 FB43 FB55 4F100 AE01B AJ09B AN00A AN00C AT00B BA03 BA06 BA25 DB18 DD32 GB15 GB66 GB90 JL01 4F213 AA45 AG07 AH44 AH63 AH81 WA41 WA54 WA56 WB01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】断面略円形の長尺バルーンであって、その
    内面および外面のうち少なくともいずれか一方に、バル
    ーンの一般面に対して肉厚となる帯状の凸部を形成する
    ことを特徴とするスパイラルバルーン。
  2. 【請求項2】断面略円形の長尺バルーンであって、その
    内面および外面のうち少なくともいずれか一方に、低伸
    縮性の肉薄シートを直線的に配することを特徴とするス
    パイラルバルーン。
JP2000069241A 2000-03-13 2000-03-13 スパイラルバルーン Withdrawn JP2001252987A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8226704B2 (en) 2003-03-18 2012-07-24 Veryan Medical Limited Helical stent
JP2014012198A (ja) * 2007-03-27 2014-01-23 Intratech Medical Ltd 渦巻き状バルーンカテーテル
US9572694B2 (en) 2003-03-18 2017-02-21 Veryan Medical Limited Helical graft
US9597214B2 (en) 2008-10-10 2017-03-21 Kevin Heraty Medical device

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