JP2001251624A - 画像処理装置及びその方法、コンピュータ可読メモリ - Google Patents

画像処理装置及びその方法、コンピュータ可読メモリ

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JP2001251624A
JP2001251624A JP2000060940A JP2000060940A JP2001251624A JP 2001251624 A JP2001251624 A JP 2001251624A JP 2000060940 A JP2000060940 A JP 2000060940A JP 2000060940 A JP2000060940 A JP 2000060940A JP 2001251624 A JP2001251624 A JP 2001251624A
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dwt
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Fumiaki Takahashi
史明 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原画像から縮小画像を生成する際のトータル
の演算処理コストを低減できる画像処理装置及びその方
法、コンピュータ可読メモリを提供する。 【解決手段】 DWT演算回路302で、原画像データ
に複数回のDWT演算ステップを有するDWT演算を施
して圧縮する。DWT演算の所定のDWT演算ステップ
数で得られる画像データを画像縮小回路312で縮小す
る。そして、メモリカード303に圧縮された圧縮画像
データ、縮小された縮小画像データを記憶する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力された原画像
データの圧縮画像データと、前記原画像データの縮小画
像データを生成し管理する画像処理装置及びその方法、
コンピュータ可読メモリに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の画像圧縮記録装置及び方法によれ
ば、原画像(本体原画像とも呼ぶ)をJPEG方式など
で、圧縮記録して本体圧縮画像を生成するとともに、こ
れとは別の処理として、圧縮処理前の原画像を縮小処理
することにより縮小画像(サムネイル画像)を生成し、
本体圧縮画像とともに記録媒体に記録していた。
【0003】例えば、デジタルカメラなどでは、本体原
画像にJPEG圧縮処理を施してメモリカードに記録す
るとともに、プレビューなどに用いるための縮小画像
(一般的にサムネイル画像と呼ばれている)を生成する
ために、JPEG圧縮処理とは別の処理として、本体原
画像データを縮小処理することによりサムネイル画像デ
ータを生成し、JPEG圧縮処理後の本体圧縮画像デー
タとともにメモリーカードなどの記録媒体に記録してい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の縮小画像の生成は、JPEG圧縮処理時間の他に、
良好な縮小画像を得るためのフィルタ処理や間引き処理
などに多くの処理時間を必要とした。
【0005】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたも
のであり、原画像から縮小画像を生成する際のトータル
の演算処理コストを低減できる画像処理装置及びその方
法、コンピュータ可読メモリを提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明による画像処理装置は以下の構成を備える。
即ち、入力された原画像データの圧縮画像データと、前
記原画像データの縮小画像データを生成し管理する画像
処理装置であって、前記原画像データに複数回のDWT
演算ステップを有するDWT演算を施して圧縮する圧縮
手段と、前記DWT演算の所定のDWT演算ステップ数
で得られる画像データを縮小する縮小手段と、前記圧縮
手段で圧縮された圧縮画像データ、前記縮小手段で縮小
された縮小画像データを記憶する記憶手段とを備える。
【0007】また、好ましくは、前記所定のDWT演算
ステップで得られる画像データは、前記DWT演算によ
って生成されるLL画像データである。
【0008】また、好ましくは、前記縮小手段は、所定
サイズ以上で、かつ前記原画像データのサイズを2のべ
き乗で除算したサイズの内の最小サイズを算出する算出
手段とを備える。
【0009】また、好ましくは、前記算出手段は、更
に、前記所定のDWT演算ステップ数を算出する。
【0010】また、好ましくは、前記最小サイズは、不
揮発性記憶部に予め記憶されている。
【0011】また、好ましくは、前記所定のDWT演算
ステップ数は、不揮発性記憶部に予め記憶されている。
【0012】上記の目的を達成するための本発明による
画像処理方法は以下の構成を備える。即ち、入力された
原画像データの圧縮画像データと、前記原画像データの
縮小画像データを生成し管理する画像処理方法であっ
て、前記原画像データに複数回のDWT演算ステップを
有するDWT演算を施して圧縮する圧縮工程と、前記D
WT演算の所定のDWT演算ステップ数で得られる画像
データを縮小する縮小工程と、前記圧縮工程で圧縮され
た圧縮画像データ、前記縮小工程で縮小された縮小画像
データを記憶媒体に記憶する記憶工程とを備える。
【0013】上記の目的を達成するための本発明による
コンピュータ可読メモリは以下の構成を備える。即ち、
入力された原画像データの圧縮画像データと、前記原画
像データの縮小画像データを生成し管理する画像処理の
プログラムコードが格納されたコンピュータ可読メモリ
であって、前記原画像データに複数回のDWT演算ステ
ップを有するDWT演算を施して圧縮する圧縮工程のプ
ログラムコードと、前記DWT演算の所定のDWT演算
ステップ数で得られる画像データを縮小する縮小工程の
プログラムコードと、前記圧縮工程で圧縮された圧縮画
像データ、前記縮小工程で縮小された縮小画像データを
記憶媒体に記憶する記憶工程のプログラムコードとを備
える。
【0014】
【発明の実施の形態】ここで、JPEG2000におけ
るHH画像、HL画像、LH画像、LL画像について簡
単に説明する。
【0015】JPEG2000によるDWT(離散ウェ
ーブレット変換)演算では、原画像データに対して、フ
ィルタ処理及びダウンサンプリング処理を行い、サブバ
ンドの画像データへと変換する。
【0016】図7はJPEG2000方式による多値画
像信号に対する水平方向および垂直方向の変換処理を行
った際の様子を詳しく示すものである。
【0017】図7において、入力された多値画像信号
は、水平方向及び垂直方向の変換処理を1つの組として
処理を行っている。さらに、最初の1組の処理終了後、
さらにもっとも周波数帯域の低い信号に対して同じ処理
を繰り返し行うことにより最終的には7つの異なる周波
数帯域に属する一連のデータ列を出力する。
【0018】尚、図7において、H0およびH1はFI
Rフィルタであり、H0はローパス特性、H1はハイパ
ス特性を有している。また、下向きの矢印を持つ円形部
分は、ダウンサンプリングをあらわしている。
【0019】図8は図7に示した変換処理を行った結
果、入力された多値画像信号が異なる周波数帯域に分割
された様子を示すものである。
【0020】図8において、各周波数帯域に対しては、
HH1,HL1,LH1,…,LLのようにラベル付け
を行っている。以降の説明においては、水平方向及び垂
直方向への1組の変換処理を分解の1ステップと考え、
各周波数帯域HH1,HL1,LH1,…,LLをサブ
バンドと呼ぶこととする。
【0021】図1は本実施形態の画像圧縮記録装置の基
本構成を示すブロック図である。
【0022】図1において、1は原画像データ記憶部で
あり、圧縮処理前の本体画像データである原画像データ
を記憶する。2はDWT演算部であり、原画像データに
対しDWT演算を行う。3はDWT演算用記憶部であ
り、DWT演算部2によりDWT演算された原画像デー
タを格納する。
【0023】4はサムネイル用LL画像サイズ及びDW
Tステップ数算出部であり、原画像データのサイズ(幅
と高さの画素数=MainImgSizeと呼ぶこととする)か
ら、DWT演算の途中で取り出すLL画像である「サム
ネイル用LL画像(ThumbLLImg)」のサイズ(ThumbLLImgS
ize)を算出するとともに、このThumbLLImgを得るために
必要とされるDWT演算のステップ数(DwtTbStep)を算
出する。
【0024】尚、MainImgSize及びThumbLLImgSizeが、
予め既知の場合には、ThumbLLImgSize及びDwtTbStepを
定数として不揮発性記憶部6に格納しておくことによ
り、サムネイル用LL画像サイズ及びDWTステップ数
算出部4を省略することも可能である。
【0025】5は画像縮小部であり、ThumbLLImgSizeが
サムネイルサイズ(ThumbSize)より大きい場合に、Thumb
Sizeへ縮小処理する。6は不揮発性記憶部であり、DW
T演算の後、エントロピ符号化された圧縮画像や、サム
ネイル画像を記憶する。尚、ThumbLLImgSize及びDwtTbS
tep等の定数を記憶する場合には不揮発性記憶部6に記
憶するが、これら定数が、それ以外の画像データと同一
の不揮発性記憶部に記憶されていなくても良い。7はエ
ントロピ符号化部であり、DWT演算結果をエントロピ
符号化する。
【0026】次に、本実施形態の画像圧縮記録装置で実
行される処理について、図2を用いて説明する。図2の
処理によって、DWT演算途中結果を利用して効率的に
サムネイル画像を生成することができる。
【0027】図2は本実施形態の画像圧縮記録装置で実
行される処理を示すフローチャートである。
【0028】まず、ステップS1では、サムネイル用L
L画像サイズ及びDWTステップ数算出部4は、MainIm
gSizeとThumbSizeとからThumbLLImgSizeを算出する。
尚、ThumbLLImgSize及びDwtTbStepが定数として不揮発
性記憶部6に記憶されている場合には、ステップS1は
省略される。
【0029】ここで、ThumbLLImgSizeは、以下の2つの
式を満たす値のなかで最大のDwtTbStepを与えるサイズ
とする。
【0030】 ThumbLLImgSize >= ThumbSize …(1) ThumbLLImgSize×2DwtTbStep=MainImgSize (DwtTbStep=1,2,3…) …(2) また、ここで算出されるDwtTbStepを、サムネイル用L
L画像を得るためのDWTステップ数とする。
【0031】ステップS2では、カウンタkを1で初期
化した後、ステップS3へと処理を進める。次に、ステ
ップS3では、DWT演算部2は、原画像データに対し
DWT演算を行い、DWT演算結果をDWT演算用記憶
部3に格納する。K=1の場合には、原画像データ記憶
部1に格納されている原画像データに対してDWT演算
を行うこととなり、k!=1の場合には、前ステップの
DWT演算により得られたLL画像データ(DWT演算
用記憶部3に格納されている)に対して、DWT演算を
行う。
【0032】次に、ステップS4では、kとDwtTbStep
の値を比較して、現在のLL画像がThumbLLImgSizeかど
うかを判定する。k!=DwtTbStepの場合(ステップS
4でNO)、ステップS6へ進む。一方、k==DwtTbS
tepの場合(ステップS4でYES)、現在のDWT演
算結果のLL画像がThumbLLImgSizeの大きさとなってい
るはずなので、ステップS5に進み、DWT演算用記憶
部3よりLL画像を取り出す(ThumbLLImgとする)。ま
た、画像縮小部5は、ThumbLLImgをThumbSizeに縮小処
理してサムネイル画像(ThumbImg)を作成し、これを不揮
発性記憶部6に記憶した後、ステップS6へ進む。
【0033】ステップS6では、予め定義された所定ス
テップ分だけDWT演算を行ったか否かを判定する。所
定ステップ分だけDWT演算を終了していない場合(ス
テップS6でNO)、ステップS7に進み、カウンタk
の値を1インクリメントした後、再び、ステップS3に
戻る。一方、所定ステップ分だけDWT演算を終了した
場合(ステップS6でYES)、ステップS8へ進む。
【0034】次に、ステップS8では、DWT演算用記
憶部3に記憶されているDWT演算結果をエントロピ符
号化部7がエントロピ符号化し、圧縮画像データとして
不揮発性記憶部6に記憶した後、処理を終了する。
【0035】尚、本発明では説明を省略するが、必要に
応じて量子化部を設けて、エントロピ符号化に先立っ
て、DWT演算結果の量子化を行うことにより、より高
い圧縮率の圧縮画像データを生成することもできる。
【0036】次に、上記画像圧縮記録装置を、デジタル
カメラに適用した場合の構成について、図3を用いて説
明する。
【0037】図3は本発明の実施形態のデジタルカメラ
の構成を示すブロック図である。
【0038】図3において、301はデジタルカメラ本
体であり、基本的には、一般的なデジタルカメラとほぼ
同様の構成であるが、特徴的な部分としては、撮影され
た画像データを圧縮記録する際、DWT演算回路302
によりDWT演算を行い、DWT演算結果をエントロピ
符号化回路315によりエントロピ符号化した後、メモ
リカード303に記録する。
【0039】以下、各構成の詳細について説明する。
【0040】304は、デジタルカメラ301全体のシ
ステム制御を行うシステム制御部であり、内蔵されるC
PU(不図示)が不揮発性記憶手段であるSRAM30
5に記憶されているシステム制御プログラムをロードし
て実行することにより稼動する。306はシャッタース
イッチであり、利用者がシャッタースイッチ306を押
すことにより、デジタルカメラ301に対して撮影記録
動作を行うよう指示し、本デジタルカメラ301はこの
指示を受けて、一連の撮影記録動作を行う。
【0041】307は撮影部材制御部であり、シャッタ
ースイッチ306が押された後、システム制御部304
からの指示を受けて、撮影部材308を制御して、撮影
動作を行う。
【0042】308は撮影部材であり、不図示の撮影レ
ンズ、シャッター、撮像素子(CCD)、また、これら
の動作タイミングパルスを発生するタイミングジェネレ
ータ等から構成される。
【0043】309はA/D変換器であり、CCDに撮
像されたアナログ画像データをデジタル画像データに変
換する。A/D変換器309により出力された画像デー
タは、不図示のメモリ制御部により、DRAM310へ
と転送される。ここで、画像データは、不図示の画像処
理回路によって画素補間処理、ゲイン調整処理等が施さ
れた後、DRAM310へと転送されるのが好ましい。
【0044】以下、DRAM310へと転送された画像
データを「本体原画像データ、または単に、原画像デー
タ」と呼ぶこととする。
【0045】302はDWT演算回路であり、DRAM
310に格納されている本体原画像データに対してDW
T演算を施し、DWT演算結果を再びDRAM310へ
と格納する。本実施形態においては、DWT演算結果を
DRAM310へと記憶することとするが、これに限定
されない。例えば、DWT演算回路302が自身のワー
キングメモリを有し、このワーキングメモリを使用して
DWT演算結果を保持することにより、記憶保持の速度
を向上させることも本発明の実施形態として実現可能で
ある。
【0046】312は画像縮小回路であり、DRAM3
10上に存在する画像データのサイズを縮小した画像を
生成する。これは、例えば、DSP等の専用ハードウェ
アにより実現することもできる。313は内部バスであ
り、本デジタルカメラ301を構成する各構成要素間で
の制御コマンドやデータの送受信媒体として動作する。
【0047】314はメモリカードインタフェース(I
/F)であり、着脱可能なメモリカード303と端子に
より接続され、メモリカード303と内部バス313と
データ接続する。315はエントロピ符号化回路であ
り、DWT演算結果に対してエントロピ符号化を行う。
【0048】また、図3には図示されないその他の構成
として、現在一般的なデジタルカメラと同様に、画像表
示用メモリ、LCD等の画像表示部、本デジタルカメラ
301に電源を供給するための電源ユニット、エントロ
ピ符号化に先立ってDWT演算結果に量子化を施す量子
化回路等も構成として含まれているものとする。
【0049】以上の構成において、本実施形態のデジタ
ルカメラ301は、利用者により、シャッタースイッチ
306が押されると、撮影記録動作を行い、結果として
得られるDWT圧縮画像データ及びサムネイル画像デー
タをメモリカード303に記憶する画像圧縮記録処理を
行う。この画像圧縮記録処理について、図4を用いて説
明する。
【0050】図4は本実施形態のデジタルカメラにおけ
る画像圧縮記録処理を示すフローチャートである。
【0051】利用者が、シャッタースイッチ306を押
すと、システム制御部304はこれを検知して、ステッ
プS101より処理を開始する。
【0052】ステップS101では、本実施形態におけ
るデジタルカメラ301は撮影動作を行う。より具体的
には、撮影部材制御部307が撮影部材308を制御し
て、露光調整、測距調整等を行った後、シャッターを開
閉し、CCDに撮像する。撮像されたCCDのアナログ
画像データは、A/D変換器309を介してデジタル画
像データに変換された後、ゲイン調整、画素補間などの
処理を行った後、原画像データとしてDRAM310に
書きこまれる。
【0053】尚、このような一連の撮影動作は、現在一
般的なデジタルカメラにおける撮影動作となんら変わり
ないものである。尚、簡単のため、本実施形態において
原画像データは、幅800画素、高さ600画素の1プ
レーン白黒データであるものとするが、もちろんこの限
りではない。
【0054】ここで、DRAM310のメモリマップに
ついて、図5を用いて説明する。
【0055】図5は本実施形態のDRAMのメモリマッ
プを示す図である。
【0056】501は原画像データ格納領域であり、原
画像データを格納する。502はDWT演算結果格納領
域であり、DWT演算回路302から出力されるDWT
演算結果を格納する。503はカウンタ変数k格納領域
であり、カウンタkの値を格納する。それ以外の各種デ
ータは、他データ格納領域504に格納される。
【0057】再度、図4の説明に戻る。
【0058】次に、ステップS102では、カウンタ変
数k格納領域503に格納されているカウンタ変数kを
‘1’で初期化する。kは、DWT演算のステップ数を
示す変数である。
【0059】次に、ステップS103では、LL(k−
1)データをDWT演算回路302へと読み込む。LL
(k−1)データは、k=1の場合には原画像データを
示すものとし、k>=2の場合には、前段のDWT演算
結果として得られるLL画像(DWT演算結果格納領域
502に格納されている)を示すものとする。
【0060】次に、ステップS104において、DWT
演算回路302は、読み込んだLL(k−1)データに
対してDWT演算を1ステップ行い、HL(k)、LH
(k)、HH(k)、及びLL(k)の各データを出力
する。
【0061】ここで、DWT演算によって得られるデー
タの構成について、図6を用いて説明する。
【0062】図6は本発明の実施形態のDWT演算によ
って得られるデータの構成を示す図である。
【0063】図6では、各ステップにおけるDWT演算
紹果(DWTImg(k))のデータを模式的に示している。
この図によれば、k=2の場合には、ステップS103
で、DWTImg(1)におけるLL(1)データをDWT演
算回路302へと読み込み、ステップS104におい
て、LL(1)データに対してDWT演算を行い、HL
(2),LH(2),HH(2),LL(2)のデータ
を出力する。
【0064】再度、図4の説明に戻る。
【0065】ステップS105では、DWT演算結果で
あるHL(k),LH(k),HH(k),LL(k)
のデータをDWT演算結果格納領域502に格納する。
格納する場合には、DWTImg(1)におけるLL(1)の
データを、HL(2),LH(2),HH(2),LL
(2)のデータで更新することとなり、結果としてDWTI
mg(2)のデータが得られる。
【0066】ステップS106では、kの値がDwtTbSte
pであるどうかを判定する。本実施形態においては、Thu
mbImgSizeが、幅160画素、高さ120画素であるも
のとする。このサイズは、昨今デジタルカメラ用の画像
フォーマットとして提唱されているDCFフォーマット
のサムネイル画像サイズに相当するものであり、本発明
の好ましい実施形態である。この場合、ThumbImgSizeが
幅160画素、高さ120画素であるため、(1)式お
よび(2)式より、 ThumbLLImgSize=幅200画素,高さ150画素 DwtTbStep=2 と計算される。
【0067】尚、本実施形態においては、これらThumbI
mgSize,ThumbLLImgSize,DwtTbStepの各値が予め不揮
発性記憶手段であるSRAM305に格納されているも
のとする。
【0068】よって、ステップS106では、k=2で
あるかどうかを判定することとなる。
【0069】k!=2の場合(ステップS106でN
O)、ステップS108へ進む。一方、k=2の場合
(ステップS106でYES)、ステップS107へ進
む。
【0070】ステップS107では、画像縮小回路30
3が、LL(2)データをDWT演算結果格納領域50
2より読み込んで、画像サイズをThumbLLImgSizeからTh
umbImgSizeへと縮小処理し、その結果をThumbImgとして
メモリカード303に格納する。
【0071】本実施形態においては、 ThumbLLImgSize=幅200,高さ150 ThumImgSize=幅160,高さ120 であり、サイズに大きな違いはないため、画像縮小回路
302によりダウンサンプリングに先立って適用される
ローパスフィルタ処理は、適用範囲の狭いローパスフィ
ルタ処理でも十分に画質を保つことができ、演算回数の
少ない縮小処理を行える。
【0072】尚、本実施形態では詳しく述べないが、現
在一般的なデジタルカメラと同様に、生成されたサムネ
イル画像データを記録する際、JPEG方式などの圧縮
方式により圧縮処理した後、メモリカード303へと記
録するのが好ましい。
【0073】次に、ステップS108では、予め予定さ
れたDWT演算処理ステップ数を全段終了したかどうか
を判定する。本実施形態においては、3ステップのDW
T演算を行うものとするため、k=3であるかどうかを
判定する。
【0074】k!=3の場合(ステップS108でN
O)、ステップS109に進み、カウンタkを1インク
リメントした後、再び、ステップS103へ戻る。一
方、k=3の場合(ステップS8でYES)、ステップ
S10へ進む。
【0075】このとき、DWT演算結果格納領域502
のデータは、図6のDWTImg(3)である。尚、図6にお
いて、各周波数成分の並び順や、データの長さは、本発
明において重要ではなく、JPEG2000規格などで
定められるフォーマットで構わない。
【0076】次に、ステップS110では、エントロピ
符号化回路315がDWT演算結果格納領域502に格
納されているDWTImg(3)のデータを読み込んで、エン
トロピ符号化し、メモリカード303へと記録した後、
処理を終了する。
【0077】一般に、原画像データに縮小処理を施す場
合には、間引き処理に先立って、原画像データに対して
ローパスフィルタ処理を施し、高周波成分を減じておく
必要がある。これを行わないと、高周波成分の領域に折
り返し歪などが発生し、良好な縮小処理結果は得られな
い。そして、良好な縮小処理結果を得るためのローパス
フィルタ処理は、縮小の比率が大きいほど、強くかける
必要があり、この処理には非常に多くの演算回数を必要
としていた。このような状況に対し、本実施形態によれ
ば、DWT演算により得られるLL画像データを用い
て、縮小画像をえ得るための縮小処理を行うことによ
り、少ない演算量で良好な画質の縮小画像データを得る
ことができる。
【0078】上記実施形態では、デジタルカメラを例に
して説明したが、デジタルビデオカメラ等の他の装置や
端末上で画像圧縮データ及びサムネイル画像データを管
理する画像データベースを実現するハードウェアあるい
はソフトウェアに適用することも可能である。
【0079】尚、本発明は、複数の機器(例えばホスト
コンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリンタ
など)から構成されるシステムに適用しても、一つの機
器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置な
ど)に適用してもよい。
【0080】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0081】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0082】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク、ハードディス
ク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD
−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMな
どを用いることができる。
【0083】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0084】更に、記憶媒体から読出されたプログラム
コードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードや
コンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメ
モリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基
づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わる
CPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その
処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合
も含まれることは言うまでもない。
【0085】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、先に説明した図2、図4に示すフロー
チャートに対応するプログラムコードが格納されること
になる。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
原画像から縮小画像を生成する際のトータルの演算処理
コストを低減できる画像処理装置及びその方法、コンピ
ュータ可読メモリを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の画像圧縮記録装置の基本構成を示
すブロック図である。
【図2】本実施形態の画像圧縮記録装置で実行される処
理を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施形態のデジタルカメラの構成を示
すブロック図である。
【図4】本実施形態のデジタルカメラにおける画像圧縮
記録処理を示すフローチャートである。
【図5】本実施形態のDRAMのメモリマップを示す図
である。
【図6】本発明の実施形態のDWT演算によって得られ
るデータの構成を示す図である。
【図7】JPEG2000方式のDWT演算処理の様子
を示す図である。
【図8】入力された多値画像信号が異なる周波数帯域に
分割された様子を示す図である。
【符号の説明】
301 デジタルカメラ 303 メモリカード 304 システム制御部 305 SRAM 306 シャッタースイッチ 307 撮像部材制御部 308 撮像部材 309 A/D変換器 310 DRAM 311 DWT演算回路 312 画像縮小回路 313 内部バス 314 メモリカードインタフェース 315 エントロピ符号化
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // H04N 101:00 H04N 7/133 Z Fターム(参考) 5B057 CD05 CG05 CH08 5C022 AA13 AC03 AC12 AC42 AC69 CA00 5C023 AA02 AA14 AA37 CA01 DA08 5C059 KK26 KK38 MA00 MA24 MA32 MA41 MC11 MC38 ME01 PP01 RC31 SS15 UA02 UA05 UA37 UA39 5C076 AA22 BA03 BA06 BB40

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された原画像データの圧縮画像デー
    タと、前記原画像データの縮小画像データを生成し管理
    する画像処理装置であって、 前記原画像データに複数回のDWT演算ステップを有す
    るDWT演算を施して圧縮する圧縮手段と、 前記DWT演算の所定のDWT演算ステップ数で得られ
    る画像データを縮小する縮小手段と、 前記圧縮手段で圧縮された圧縮画像データ、前記縮小手
    段で縮小された縮小画像データを記憶する記憶手段とを
    備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記所定のDWT演算ステップで得られ
    る画像データは、前記DWT演算によって生成されるL
    L画像データであることを特徴とする請求項1に記載の
    画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記縮小手段は、所定サイズ以上で、か
    つ前記原画像データのサイズを2のべき乗で除算したサ
    イズの内の最小サイズを算出する算出手段とを備えるこ
    とを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記算出手段は、更に、前記所定のDW
    T演算ステップ数を算出することを特徴とする請求項3
    に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記最小サイズは、不揮発性記憶部に予
    め記憶されていることを特徴とする請求項3に記載の画
    像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記所定のDWT演算ステップ数は、不
    揮発性記憶部に予め記憶されていることを特徴とする請
    求項4に記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 入力された原画像データの圧縮画像デー
    タと、前記原画像データの縮小画像データを生成し管理
    する画像処理方法であって、 前記原画像データに複数回のDWT演算ステップを有す
    るDWT演算を施して圧縮する圧縮工程と、 前記DWT演算の所定のDWT演算ステップ数で得られ
    る画像データを縮小する縮小工程と、 前記圧縮工程で圧縮された圧縮画像データ、前記縮小工
    程で縮小された縮小画像データを記憶媒体に記憶する記
    憶工程とを備えることを特徴とする画像処理方法。
  8. 【請求項8】 前記所定のDWT演算ステップで得られ
    る画像データは、前記DWT演算によって生成されるL
    L画像データであることを特徴とする請求項7に記載の
    画像処理方法。
  9. 【請求項9】 前記縮小工程は、所定サイズ以上で、か
    つ前記原画像データのサイズを2のべき乗で除算したサ
    イズの内の最小サイズを算出する算出工程とを備えるこ
    とを特徴とする請求項8に記載の画像処理方法。
  10. 【請求項10】 前記算出工程は、更に、前記所定のD
    WT演算ステップ数を算出することを特徴とする請求項
    9に記載の画像処理方法。
  11. 【請求項11】 前記最小サイズは、不揮発性記憶部に
    予め記憶されていることを特徴とする請求項9に記載の
    画像処理方法。
  12. 【請求項12】 前記所定のDWT演算ステップ数は、
    不揮発性記憶部に予め記憶されていることを特徴とする
    請求項10に記載の画像処理方法。
  13. 【請求項13】 入力された原画像データの圧縮画像デ
    ータと、前記原画像データの縮小画像データを生成し管
    理する画像処理のプログラムコードが格納されたコンピ
    ュータ可読メモリであって、 前記原画像データに複数回のDWT演算ステップを有す
    るDWT演算を施して圧縮する圧縮工程のプログラムコ
    ードと、 前記DWT演算の所定のDWT演算ステップ数で得られ
    る画像データを縮小する縮小工程のプログラムコード
    と、 前記圧縮工程で圧縮された圧縮画像データ、前記縮小工
    程で縮小された縮小画像データを記憶媒体に記憶する記
    憶工程のプログラムコードとを備えることを特徴とする
    コンピュータ可読メモリ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003174645A (ja) * 2001-11-30 2003-06-20 Inst For Information Industry ビデオ画像のウェーブレット変換処理方法
JP2006279397A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Megachips Lsi Solutions Inc 画像強調装置
CN109509147A (zh) * 2017-09-15 2019-03-22 株式会社东芝 图像处理装置以及图像处理方法

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