JP2001251610A - 撮像システム、画像処理装置及び方法並びに記憶媒体 - Google Patents

撮像システム、画像処理装置及び方法並びに記憶媒体

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JP2001251610A
JP2001251610A JP2000059829A JP2000059829A JP2001251610A JP 2001251610 A JP2001251610 A JP 2001251610A JP 2000059829 A JP2000059829 A JP 2000059829A JP 2000059829 A JP2000059829 A JP 2000059829A JP 2001251610 A JP2001251610 A JP 2001251610A
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JP2000059829A
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Takeo Sakimura
岳生 崎村
Katsumi Iijima
克己 飯島
Katsuhiko Mori
克彦 森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水平方向の同期ずれを解消する。 【解決手段】 各撮像装置10a,10bは、同期信号
発生回路26から出力される同期信号に従って動作し、
信号処理回路20a,20bから撮影画像データと制御
信号(タイミング信号)を出力する。画素クロックずれ
検知回路30は、撮像装置10a,10bから出力され
る画像データ間の水平同期ずれを、画素クロック単位で
検出する。信号処理回路28は、画素クロックずれ検知
回路30の検出結果に従い、水平同期ずれを無くすよう
にメモリ34への書込みアドレスを調整して、両画像デ
ータをメモリ34に書き込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2つ以上の撮像手
段を具備する撮像システム、複数の撮像装置の出力画像
の水平方向のずれを補正する画像処理装置及び方法並び
に記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】2つ以上の撮像装置を同期させて撮像す
るシステムは、既に知られている。例えば、2つの並置
した撮像装置の視点を一致させて撮像した2枚の画像を
撮像面の境界で2次元方向につなぎ合わせると、広画角
で高精細なパノラマ画像を得ることが出来る。これによ
り、1つの広角な撮像光学系を有する撮像装置を用いて
撮像した画像に比べて、歪みの小さい良好な画質の画像
を得ることができる。また、2つの撮像装置を並行に置
いて同方向を撮影すると、2つの画像間に視差が生じ
る。この視差をステレオ視することで観察者は立体感の
ある画像を見ることが出来る。
【0003】このように2つの撮像装置から同じタイミ
ングの撮影画像を得るには、2つの撮像装置を同じ同期
信号で駆動する必要がある。従来は、各撮像装置の撮像
信号を処理する信号処理回路が、同期信号発生回路から
の同期信号に従って、撮像素子の垂直駆動回路及びタイ
ミング発生回路を駆動するようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来例でも、2つの撮
像装置は、同じアドレスの画素データを同じタイミング
で出力するはずである。しかし、実際には、同期信号発
生装置から各撮像装置の信号処理回路までの同期信号の
遅延、各撮像装置における信号処理回路から垂直駆動回
路及びタイミング発生回路のそれぞれへの駆動信号遅
延、並びに、垂直駆動回路及びタイミング発生回路から
撮像素子までの信号遅延など、各部で無視できない遅延
があり、しかも、これらは撮像装置間で同じであること
が保証されていない。その結果、実際には、2つの撮像
装置を普通の精度で同期動作させた場合には、2つの撮
像装置から出力される画素データは同じアドレスの画素
データにはならず、2つの撮像装置から完全に同期した
画像を得るには至っていない。
【0005】本発明は、複数の撮像装置の出力画像を画
素単位で同期させる簡単な構成の撮像システムを提示す
ることを目的とする。
【0006】本発明はまた、複数の撮像装置の出力画像
の水平方向のずれを補正する画像処理装置及び方法並び
に記憶媒体を提示することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る撮像システ
ムは、複数の撮像装置と、当該複数の撮像装置から出力
される画像データ間の画素クロックずれを検知する画素
クロックずれ検知手段と、当該複数の撮像装置から出力
される画像データを記憶するメモリと、当該画素クロッ
クずれ検知手段の検知結果に従い、当該メモリの書込み
アドレス及び読み出しアドレスの一方を調整するアドレ
ス調整手段とを具備することを特徴とする。
【0008】本発明に係る画像処理装置は、第1の画像
データ及びそのタイミングを示す第1のタイミング信号
を出力する第1の画像出力手段と、第2の画像データ及
びそのタイミングを示す第2のタイミング信号を入力す
る第2の画像出力手段と、当該第1及び第2の画像デー
タ間の画素クロックずれを検知する画素クロックずれ検
知手段と、当該第1及び第2の画像データを記憶するメ
モリと、当該画素クロックずれ検知手段の検知結果に従
い、当該メモリの書込みアドレス及び読み出しアドレス
の一方を調整するアドレス調整手段とを具備することを
特徴とする。
【0009】本発明に係る画像処理方法は、第1及び第
2の画像データを同期させる画像処理方法であって、当
該第1及び第2の画像データ間の画素クロックずれを、
当該第1の画像データのタイミングを示す第1のタイミ
ング信号及び当該第2の画像データのタイミングを示す
第2のタイミング信号により検知する画素クロックずれ
検知ステップと、当該画素クロックずれ検知手段の検知
結果に従い、当該第1の画像データ及び当該第2の画像
データのメモリへの書込みアドレス及び当該メモリから
の読み出しアドレスの一方を調整するアドレス調整ステ
ップとを具備することを特徴とする。
【0010】本発明に係る記憶媒体には、上述の画像処
理方法を実行するプログラム・ソフトウエアが格納され
る。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳
細に説明する。
【0012】図1は、本発明の一実施例の概略構成ブロ
ック図を示す。10a,10bは実質的に同じ構成及び
機能の撮像装置である。撮像装置10a,10bはそれ
ぞれ、撮影レンズ12a,12b、撮影レンズ12a,
12bによる光学像を電気信号に変換する撮像素子14
a,14b、撮像素子14a,14bの出力信号を相関
二重サンプリングし、利得調整するCDS/AGC回路
16a,16b、CDS/AGC回路16a,16bの
アナログ出力信号をディジタル信号に変換するA/D変
換器18a,18b、A/D変換器18a,18bの出
力データにガンマ変換、色バランス調整及び輝度・色差
信号変換等の処理を施す信号処理回路20a,20b、
信号処理回路20a,20bからの駆動信号に従って動
作し、撮像素子14a,14b及び信号処理回路20
a,20bにタイミング信号を供給するタイミング発生
回路22a,22b、及び信号処理回路20a,20b
により駆動され、撮像素子14a,14bに垂直駆動信
号を供給する垂直駆動回路24a,24bを具備する。
同期信号発生器26は同じ同期信号を信号処理回路20
a,20bに供給する。
【0013】28は、撮像装置10a,10bの信号処
理回路20a,20bからの画素データを合成する信号
処理回路、30は撮像装置10a,10bの信号処理回
路20a,20bと信号処理回路28との間の制御信号
から、信号処理回路20a,20bから出力される画素
データの画素クロックずれを検知する画素クロックずれ
検知回路である。信号処理回路28は、検知回路30の
検知結果に従い信号処理回路20a,20bからの画素
データのずれを無くしてから、両画素データを合成す
る。
【0014】32は全体を制御するCPU、34はメモ
リ、36はCPU32の動作プログラムなどを記憶する
ハードディスクなどの記憶装置、38はユーザインター
フェース(キーボード及びマウスなど)、40は表示制
御装置、42は表示制御装置40に内蔵されるビデオメ
モリ(VRAM)である。CPU32、メモリ34、記
憶装置36、ユーザインターフェース38及び表示制御
装置40は、CPUバス44及びデータバス46に接続
する。表示制御装置40の出力画像信号は、映像モニタ
48に印加される。
【0015】本実施例の動作を説明する。CPU32
が、図示しない記憶媒体から読み込んだプログラムに従
い全体の動作を制御する。
【0016】各撮像装置10a,10bでは、撮像素子
14a,14bが撮影レンズ12a,12bによる光学
像を電気信号に変換する。CDS/AGC回路16a,
16bは、撮像素子14a,14bの出力を相関二重サ
ンプリングし、利得を自動調整して、A/D変換器18
a,18bに印加する。A/D変換器18a,18bは
CDS/AGC回路16a,16bのアナログ出力をデ
ィジタル信号に変換し、信号処理回路20a,20bに
印加する。
【0017】タイミング発生回路22a,22bは撮像
素子14a,14bの撮像エリアの1ライン分の露光タ
イミングを規定する信号(水平同期信号及び画素クロッ
ク信号)を撮像素子14a,14bに印加し、垂直駆動
回路24a,24bは、撮像素子14a,14bの1フ
ィールド分の露光タイミングを規定する信号(垂直駆動
信号又は垂直同期信号)を撮像素子14a,14bに印
加する。タイミング発生回路22a,22bはまた、撮
像素子14a,14bに印加するのと同じタイミング信
号を信号処理回路20a,20bに印加し、信号処理回
路20a,20bは、タイミング発生回路22a,22
bからのタイミング信号及び同期信号発生回路26から
の同期信号に従って、垂直駆動回路24a,24bによ
る垂直駆動信号出力のタイミングを制御する。このよう
にして、撮像素子14a,14bの撮像タイミングを同
期させることができる。但し、信号遅延による同期ずれ
が存在し得る。
【0018】信号処理回路20a,20bは、A/D変
換器18a,18bからの画像データを特定の色座標系
上の値に変換する。色座標系には、Y−C座標系のほか
に、RGB座標系等の様々な色空間座標系が存在する
が、変換後の色座標系は特に限定されない。信号処理回
路20a,20bはまた、色座標系を変換した後の画素
データを信号処理回路28に供給すると共に、それに同
期した画素クロックを制御線を介して信号処理回路28
及び画素クロックずれ検知回路30に供給する。信号処
理回路20a,20bは更に、その制御線に撮像素子1
4a,14bの撮像エリアの1ラインが始まる毎に水平
同期信号HDを、撮像エリアの1フィールド毎に垂直同
期信号VDを出力する。詳細は後述するが、信号処理回
路28は、画素クロックずれ検知回路30の検知結果に
従い、信号処理回路20a,20bからの画素データの
画素クロックずれを修整してから合成し、CPU32か
らの指示に従い合成画像データをデータバス46を介し
てメモリ34、記憶装置36及び/又は表示制御回路4
0に供給する。
【0019】ユーザインターフェース38によるユーザ
の指示に応じて、CPU32がCPUバス44を介して
信号処理回路28を制御する。例えば、信号処理回路2
8は、合成画像データをデータバス46を介してVRA
M42に書き込むのと同時に、CPUバス44を介して
表示制御回路40にVRAM42の画像データをモニタ
48に読み出させる。これにより、合成画像データがモ
ニタ48の画面上に表示される。勿論、CPU32が直
接、メモリ34、記憶装置36及び表示制御回路40を
制御してもよい。
【0020】本実施例の特徴である画素クロックずれ検
知回路30の作用を詳細に説明する。図2は、撮像装置
10a,10bの撮像素子14a,14bに印加される
垂直同期信号VD、水平同期信号HD及び画素クロック
のタイミングチャートを示す。図2(1),(2)は撮
像素子14a,14bに対する1垂直同期期間の垂直同
期信号VDをそれぞれ示す。図2(3),(4)は、撮
像素子14aに対する1水平同期期間の垂直同期信号V
Dと水平同期信号HDをそれぞれ示し、図2(5),
(6)は、撮像素子14bに対する1水平周期期間の垂
直同期信号VDと水平同期信号HDをそれぞれ示す。図
2(7),(8)は、撮像素子14aに対する1水平同
期期間の始まり部分の水平同期信号HDと画素クロック
をそれぞれ示し、図2(9),(10)は、撮像素子1
4bに対する1水平同期期間の始まり部分の水平同期信
号HDと画素クロックをそれぞれ示す。
【0021】図2は、撮像素子14bの垂直同期信号が
撮像素子14aの垂直同期信号より1μsだけ遅延して
いる例を示す。この遅延は、同期信号発生器26から出
力される同期信号に従って形成される垂直同期信号、水
平同期信号及び画素クロックがそれぞれ撮像素子14
a,14bに印加されるまでに各部で生ずる信号遅延に
基づくものである。
【0022】垂直同期期間は、例えば30フィールド/
1秒の画像では約33msとなる。撮像素子14a,1
4bに対する垂直同期信号の時間差1μsは、これに比
べれば問題では無い。1水平同期期間は約80μsであ
り、これと比べても問題では無い。しかし、画素クロッ
ク間隔は約140nsであり、1μsの遅延は、図2
(8),(10)から明らかなように、無視できないも
のとなる。この場合、信号処理回路20a,20bから
同時点に出力される画素データは、撮像素子14a,1
4b上の異なるアドレスの画素データとなる。
【0023】このように、複数の撮像部の撮像が同期し
ているというのは、従来は、撮像素子14a,14bを
駆動する時間誤差が垂直同期期間及び水平同期期間の1
周期に比べ無視できる程の小さなものであることを意味
していた。しかし、撮像した画像の1ライン内の画素ク
ロックベースで見た場合には、数画素分の無視できない
遅延を生じている。本実施例では、画素クロックずれ検
知回路30がこの画素クロックずれを検知し、信号処理
回路28での合成処理でその画素クロックずれを解消さ
せる。
【0024】図3は、画素クロックずれ検知回路30の
動作フローチャートを示す。先に説明したように、信号
処理回路20a,20bから信号処理回路28には画像
データの他に、垂直同期信号、水平同期信号及び画素ク
ロックを含む制御信号が印加され、その制御信号が画素
クロックずれ検知回路30にも印加されている。信号処
理回路20a,20bから出力される制御信号に含まれ
る水平同期信号をモニタする(S1)。信号処理回路2
0aから出力される水平同期信号が信号処理回路20b
から出力されるより早い場合には(S1)、信号処理回
路20bから水平同期信号が出力されるまで、信号処理
回路20aから出力される画素クロックを計数する(S
2,S3)。逆に、信号処理回路20bから出力される
水平同期信号が信号処理回路20aから出力されるより
早い場合には(S1)、信号処理回路20aから水平同
期信号が出力されるまで、信号処理回路20bから出力
される画素クロックを計数する(S4,S5)。画素ク
ロックのカウント値(図2に示す例では、7)は水平方
向の画素ずれを示し、オフセット量dに代入される(S
6)。
【0025】このオフセット量dは、信号処理回路28
に渡される。図4は、オフセット量dを考慮して、信号
処理回路20a,20bからの画像データを書き込むメ
モリ34の模式図を示す。メモリのアドレス空間は2次
元となっており、アドレス(0,0)から順次コラムア
ドレスを更新し、画像の1ライン分の書き込みが終わる
とロウアドレスを更新して、同様に、コラムアドレスを
更新しつつ画素データをメモリに書き込む。
【0026】信号処理回路20a,20bからの画像デ
ータをそれぞれからの画素クロックに同期してメモリ3
4に書き込めば、メモリ34に1画面分を書き終わった
状態では、2つの画像は同期することになるが、厳密に
は、1画面分の書き始め又は書き終わりの、上述の画素
クロックずれの部分では、2つの画像が同期しない。ま
た、一方の画素クロックに従って2つの画像をメモリ3
4に書き込めば、一方の画像の最初のラインが他方の画
像に対して水平にずれたものとなってしまう。
【0027】これを解消するには、信号処理回路28
が、信号処理回路20bからの画像データを、信号処理
回路20aからの画像データよりもオフセット量dだけ
遅れてメモリ34に書き込めばよい。換言すると、信号
処理回路28は、信号処理回路20aからの画像データ
をオフセット量分だけ遅延してメモリ34に書き込み、
信号処理回路20bからの画像データは遅延せずにメモ
リ34に書き込む。これにより、信号処理回路20a,
20bから出力される画像データ間の画素ずれが解消さ
れる。これはまた、後に2つの画像をメモリ34から読
み出して表示記録するときに、同一のアドレス値でアク
セスでき、しかも水平方向の画素ずれを補正した状態で
読み出せることを意味する。容易な処理で画像を操作す
ることが可能となる。また、撮像装置10aの画像が撮
像装置10bの画像より遅れている場合には、オフセッ
トが逆になることは明らかである。
【0028】メモリ34への書き込み時に画素ずれを補
正したが、メモリ34からの読み出し時に画素ずれを補
正するようにしてもよい。すなわち、メモリ34への書
き込み時には同じアドレス値を使用し、メモリ34から
の読み出し時にオフセット量dに従い撮像装置10aか
らの画像の読み出しアドレス又は撮像装置10bからの
画像の読み出しアドレスを調整する。図5に例示するよ
うに、撮像装置10a,10bの各撮影画像に対して画
素ずれを考慮して撮影画像よりも広いメモリ空間を設定
し、同じ書き込みアドレスで各撮影画像をメモリ34に
書き込む。この書き込みでは、図5に例示するように、
一方の画像(例えば、撮像装置10bの画像)は、他方
の画像(例えば、撮像装置10aの画像)に比べてオフ
セット量dだけ遅延しているので、両画像は、メモリ3
4上の各メモリ空間で斜線で示した領域に配置される。
このずれを読み出しアドレスを調整することで吸収す
る。図5に示す例では、撮像装置10b用メモリの読み
出しアドレスの起点を(0,0)とすると、撮像装置1
0a用メモリの読み出しアドレスの起点を(0,d)と
する。これにより、撮像素子14a,14bの画像の同
じアドレスの画素値を同じタイミングで読み出すことが
できる。これは、水平方向の画素ずれを自動補正したこ
とになる。
【0029】2つの撮像装置を有する場合を例に説明し
たが、3つ以上の撮像装置を有する場合でも同様であ
る。
【0030】画像間の画素クロックずれ量は、画面毎に
一定とは限らない。そのような場合には、間欠的又は連
続的に画像クロックずれ検知回路30で画素クロックず
れ量を検知するのが好ましい。画素クロックずれ検知回
路30がプログラムにより実現されている場合には、一
定時間毎にそのプログラムを起動することになる。
【0031】記憶装置36は、フラッシュメモリカード
のように着脱自在なものであってもよい。
【0032】画像信号が輝度/色差信号の場合、色差信
号の極性も合わせる必要がある。図6は、その変更実施
例の概略構成ブロック図を示す。図1と同じ構成要素に
は同じ符号を付してある。図6に示す実施例では、撮像
装置50a,50bは、それぞれ、信号処理回路20
a,20bの代わりとして、画像データが輝度(Y)・
色差(C)空間で表現される画像データを出力する信号
処理回路52a,52bを具備する。信号処理回路52
a,52bは、画像データ以外に、色差の区別を示す極
性信号RXBを出力する。色差極性判別回路54は、信
号処理回路52a,52bから出力される色差極性信号
RXBから、信号処理回路50a,50bから信号処理
回路56に供給される画像データ(色差データ)の極性
を判別する。信号処理回路56は、画素クロックずれ検
知回路30の出力だけでなく、色差極性判別回路54の
判別結果にも従って、後述するように動作する。
【0033】図7は、信号処理回路52a,52bから
出力される画像データのフォーマットを示す。輝度
(Y)データが8ビット、2つの色差(Cr,Cb)デ
ータがそれぞれ8ビットであるとすると、1つの画素ク
ロックで出力されるデータは16ビットとなり、輝度デ
ータは画素クロック毎に出力されるが、色差データは、
Cr,Cb,Cr,Cb,・・・というように点順次で
出力される。
【0034】ある画素クロックにおける色差データがC
rであるかCbであるかを示す信号を、上述のように色
差極性信号RXBと呼ぶ。信号処理回路52a,52b
は、Crを出力しているときにRXBに‘1’をセット
し、Cbを出力しているときにRXBに‘0’をセット
して色差極性判別回路54及び信号処理回路56に出力
する。撮像素子14a,14bが共に同期信号発生器2
6から出力される同期信号に完全に同期して駆動される
場合、信号処理回路52a,52bから出力されるRX
B値は一致する。しかしながら、撮像素子14a,14
bの駆動に遅延が生じると、図8に示すように、同じア
ドレスの画素でも信号処理回路52a,52bから出力
されるPBXが反転してしまうことがある。図8(1)
は信号処理回路52aから出力される画素クロック、同
(2)は信号処理回路52aから出力されるRXB、同
(3)は信号処理回路52bから出力される画素クロッ
ク、同(4)は信号処理回路52bから出力されるRX
Bである。このとき、信号処理回路52a,52bから
出力される画像データは、同じアドレスであっても一方
がCrであるのに他方がCbになっている。これをY−
C入力のモニタなどに同時に表示すると、何れか一方が
色の反転した画像になってしまう。
【0035】本実施例では、色差極性判別回路54を設
けることで、このような弊害を防止できる。すなわち、
色差極性判別回路54は、信号処理回路52a,52b
から出力されるRXBを比較し、両方の極性が一致して
いる時には判別値x=‘0’、極性が異なるときはx=
‘1’にして、信号処理回路56に印加する。信号処理
回路56は、この判別値xに従い、メモリ34への書き
込み開始アドレスを変更する。即ち、判別値xが‘0’
のときは書き込み開始アドレスをそのままに、判別値x
が‘1’のときは、信号処理回路52bの出力画像デー
タの書き込みアドレスのコラム値を1、増やす。
【0036】このような制御により、撮像装置50a,
50bから出力される画像データを、その色差の極性レ
ベルまで同期させることができ、同時にメモリ34から
読み出しても色の反転しない画像を表示でできる。
【0037】2つの撮像装置を有する複眼撮像システム
を例に説明したが、3つ以上の撮像装置を有する多眼撮
像システムにも同様に適用できる。
【0038】判別値xは、画面間で一定ではない。従っ
て、RXBの判別又は比較を継続的に実行するのが望ま
しい。色差極性判別回路54をプログラムで実装する場
合には、そのプログラムを適当な間隔で起動すればよ
い。
【0039】記憶装置36は固定されたものでも、フラ
ッシュメモリカードのように着脱自在なものであって
も、どちらでもよい。
【0040】本発明は、複数の機器から構成されるシス
テムに適用しても、一つの機器からなる装置に適用して
もよい。
【0041】また、上述した実施例の機能を実現するよ
うに各種のデバイスを動作させるべく当該各種デバイス
と接続された装置又はシステム内のコンピュータに、上
記実施例の機能を実現するためのソフトウェアのプログ
ラムコードを供給し、その装置又はシステムのコンピュ
ータ(CPU又はMPU)を、格納されたプログラムに
従って前記各種デバイスを動作させることによって実施
したものも、本願発明の範囲に含まれる。
【0042】この場合、前記ソフトウエアのプログラム
コード自体が、前述した実施例の機能を実現することに
なり、そのプログラムコード自体、及びそのプログラム
コードをコンピュータに供給するための手段、例えば、
かかるプログラムコードを格納した記憶媒体は、本発明
を構成する。かかるプログラムコードを格納する記憶媒
体としては、例えば、フロッピーディスク、ハードディ
スク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁
気テープ、不揮発性のメモリカード及びROM等を用い
ることが出来る。
【0043】また、コンピュータが供給されたプログラ
ムコードを実行することにより、前述の実施例の機能が
実現されるだけではなく、そのプログラムコードがコン
ピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティング
システム)又は他のアプリケーションソフトウエア等と
共同して上述の実施例の機能が実現される場合にも、か
かるプログラムコードが本出願に係る発明の実施例に含
まれることは言うまでもない。
【0044】更には、供給されたプログラムコードが、
コンピュータの機能拡張ボード又はコンピュータに接続
された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された
後、そのプログラムコードの指示に基づいて、その機能
拡張ボード又は機能拡張ユニットに備わるCPU等が実
際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上
述した実施例の機能が実現される場合も、本出願に係る
発明に含まれることは言うまでもない。
【0045】
【発明の効果】以上の説明から容易に理解できるよう
に、本発明によれば、画素単位で非同期に入力する画像
の水平方向のずれを自動補正できる。また、Y−C色座
標系における画像データに対して、その色差極性を反転
することなく正確な画像を出力できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の概略構成ブロック図であ
る。
【図2】 本実施例の同期信号及び画素クロックのタイ
ミングチャートである。
【図3】 画素クロックずれ検知回路30のフローチャ
ートである。
【図4】 本実施例のメモリ構造の模式図である。
【図5】 画素クロックずれを読み出し時に補正する場
合の説明図である。
【図6】 変更実施例の概略構成ブロック図である。
【図7】 Y−C空間での画像データ構造の模式図であ
る。
【図8】 図6に示す実施例のタイミングチャートであ
る。
【符号の説明】
10a,10b:撮像装置 12a,12b:撮影レンズ 14a,14b:撮像素子 16a,16b:CDS/AGC回路 18a,18b:A/D変換器 20a,20b:信号処理回路 22a,22b:タイミング発生回路 24a,24b:垂直駆動回路 26:同期信号発生器 28:信号処理回路 30:画素クロックずれ検知回路 32:CPU 34:メモリ 36:記憶装置 38:ユーザインターフェース(キーボード及びマウス
など) 40:表示制御装置 42:ビデオメモリ(VRAM) 44:CPUバス 46:データバス 48:映像モニタ 50a,50b:撮像装置 52a,52b:信号処理回路 54:色差極性判別回路 56:信号処理回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 13/02 H04N 13/02 5L096 15/00 15/00 (72)発明者 森 克彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 Fターム(参考) 5B047 AA30 EB15 5C020 AA05 AA13 AA22 CA11 CA15 5C022 AB61 AC41 AC54 5C054 AA01 AA05 CA04 CC02 EA01 EC07 FA00 FE18 FF02 GA01 GA04 GC03 5C061 AB04 AB06 AB08 AB24 5L096 AA02 BA20 CA05 DA05 GA08 GA41 HA13

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の撮像装置と、 当該複数の撮像装置から出力される画像データ間の画素
    クロックずれを検知する画素クロックずれ検知手段と、 当該複数の撮像装置から出力される画像データを記憶す
    るメモリと、 当該画素クロックずれ検知手段の検知結果に従い、当該
    メモリの書込みアドレス及び読み出しアドレスの一方を
    調整するアドレス調整手段とを具備することを特徴とす
    る撮像システム。
  2. 【請求項2】 当該画素クロックずれ検知手段は、当該
    複数の撮像装置から当該画像データと同時に出力される
    水平同期信号のずれを、当該撮像装置から当該画像デー
    タと同時に出力される画素クロックの単位で検出する請
    求項1に記載の撮像システム。
  3. 【請求項3】 更に、当該複数の撮像装置から出力され
    る画像データ間の色差極性を判別する色差極性判別手段
    を具備し、当該アドレス調整手段は、当該色差極性判別
    手段の判別結果に従い、両者の色差極性が一致するよう
    に、当該メモリの書込みアドレス及び読み出しアドレス
    の一方を調整する請求項1に記載の撮像システム。
  4. 【請求項4】 第1の画像データ及びそのタイミングを
    示す第1のタイミング信号を出力する第1の画像出力手
    段と、 第2の画像データ及びそのタイミングを示す第2のタイ
    ミング信号を入力する第2の画像出力手段と、 当該第1及び第2の画像データ間の画素クロックずれを
    検知する画素クロックずれ検知手段と、 当該第1及び第2の画像データを記憶するメモリと、 当該画素クロックずれ検知手段の検知結果に従い、当該
    メモリの書込みアドレス及び読み出しアドレスの一方を
    調整するアドレス調整手段とを具備することを特徴とす
    る画像処理装置。
  5. 【請求項5】 当該第1及び第2のタイミング信号が水
    平同期信号及び画素クロック信号を含み、当該画素クロ
    ックずれ検知手段は、当該第1及び第2の画像出力手段
    から当該画像データと同時に出力される水平同期信号の
    ずれを、当該第1及び第2の画像出力手段から当該画像
    データと同時に出力される画素クロックの単位で検出す
    る請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 更に、当該第1及び第2の画像出力手段
    から出力される画像データ間の色差極性を判別する色差
    極性判別手段を具備し、当該アドレス調整手段は、当該
    色差極性判別手段の判別結果に従い、両者の色差極性が
    一致するように、当該メモリの書込みアドレス及び読み
    出しアドレスの一方を調整する請求項4に記載の画像処
    理装置。
  7. 【請求項7】 第1及び第2の画像データを同期させる
    画像処理方法であって、 当該第1及び第2の画像データ間の画素クロックずれ
    を、当該第1の画像データのタイミングを示す第1のタ
    イミング信号及び当該第2の画像データのタイミングを
    示す第2のタイミング信号により検知する画素クロック
    ずれ検知ステップと、 当該画素クロックずれ検知手段の検知結果に従い、当該
    第1の画像データ及び当該第2の画像データのメモリへ
    の書込みアドレス及び当該メモリからの読み出しアドレ
    スの一方を調整するアドレス調整ステップとを具備する
    ことを特徴とする画像処理方法。
  8. 【請求項8】 当該第1及び第2のタイミング信号が水
    平同期信号及び画素クロック信号を含み、当該画素クロ
    ックずれ検知ステップは、当該第1及び第2の画像デー
    タの水平同期信号間のずれを、当該第1及び第2の画像
    データの一方の画素クロックの単位で検出する請求項7
    に記載の画像処理方法。
  9. 【請求項9】 更に、当該第1及び第2の画像データ間
    の色差極性を判別する色差極性判別ステップを具備し、
    当該アドレス調整ステップは、当該色差極性判別ステッ
    プの判別結果に従い、両者の色差極性が一致するよう
    に、当該メモリの書込みアドレス及び読み出しアドレス
    の一方を調整する請求項7に記載の画像処理方法。
  10. 【請求項10】 第1及び第2の画像データを同期させ
    る画像処理方法であって、 当該第1及び第2の画像データ間の画素クロックずれ
    を、当該第1の画像データのタイミングを示す第1のタ
    イミング信号及び当該第2の画像データのタイミングを
    示す第2のタイミング信号により検知する画素クロック
    ずれ検知ステップと、 当該画素クロックずれ検知手段の検知結果に従い、当該
    第1の画像データ及び当該第2の画像データのメモリへ
    の書込みアドレス及び当該メモリからの読み出しアドレ
    スの一方を調整するアドレス調整ステップとを具備する
    画像処理方法を実行するプログラム・ソフトウエアを記
    憶する記憶媒体。
  11. 【請求項11】 当該第1及び第2のタイミング信号が
    水平同期信号及び画素クロック信号を含み、当該画素ク
    ロックずれ検知ステップは、当該第1及び第2の画像デ
    ータの水平同期信号間のずれを、当該第1及び第2の画
    像データの一方の画素クロックの単位で検出する請求項
    10に記載の記憶媒体。
  12. 【請求項12】 当該プログラム・ソフトウエアは更
    に、当該第1及び第2の画像データ間の色差極性を判別
    する色差極性判別ステップを具備し、当該アドレス調整
    ステップは、当該色差極性判別ステップの判別結果に従
    い、両者の色差極性が一致するように、当該メモリの書
    込みアドレス及び読み出しアドレスの一方を調整する請
    求項10に記載の記憶媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101790106A (zh) * 2010-03-12 2010-07-28 杭州电子科技大学 双目视频同步采集设备
JP2015521390A (ja) * 2012-06-04 2015-07-27 ソニー株式会社 半導体装置及び検出システム

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US9607971B2 (en) 2012-06-04 2017-03-28 Sony Corporation Semiconductor device and sensing system

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