JP2001250697A - 照明装置 - Google Patents

照明装置

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JP2001250697A
JP2001250697A JP2000059490A JP2000059490A JP2001250697A JP 2001250697 A JP2001250697 A JP 2001250697A JP 2000059490 A JP2000059490 A JP 2000059490A JP 2000059490 A JP2000059490 A JP 2000059490A JP 2001250697 A JP2001250697 A JP 2001250697A
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dimming
lighting
ratio
light source
dimming control
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JP2000059490A
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Junro Nanahara
淳郎 七原
Shigeo Goshima
成夫 五島
Shinji Matsuda
真二 松田
Kiyoshi Saito
清 斉藤
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Matsushita Electric Works Ltd
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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    • Y02B20/40Control techniques providing energy savings, e.g. smart controller or presence detection

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  • Circuit Arrangement For Electric Light Sources In General (AREA)
  • Feedback Control In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】調光比を段調光変化させる際の調光比の変化特
性を容易に変更できる照明装置を提供する。 【解決手段】この照明装置は、調光点灯可能な蛍光ラン
プLaと、蛍光ランプLaの調光比を制御するための調
光制御信号S1を発生する調光制御部1と、調光制御信
号S1に応じて蛍光ランプLaを調光点灯させる調光点
灯部2とを備えている。蛍光ランプLaの調光比として
少なくとも2つの調光レベルが設定され、調光制御部1
は、調光比を一方の調光レベルから他方の調光レベルま
で段調光変化させる際に調光比を徐々に変化させてお
り、蛍光ランプLaの調光比を一方の調光レベルから他
方の調光レベルまで変化させるのに要するフェード時間
を複数の期間に分割し、調光比の時間的な変化特性が所
望の変化特性となるように上記各期間の時間幅を補正し
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光源を調光点灯さ
せる照明装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】(従来例1)図34に従来の照明装置の
ブロック図を示す。この照明装置は、光源としての蛍光
ランプLaと、蛍光ランプLaの調光量を制御するため
の調光制御信号S1を発生する調光制御部1と、調光制
御信号S1に応じて蛍光ランプLaを調光点灯させる電
子式安定器(バラスト)よりなる調光点灯部2とで構成
される。尚、調光制御部1及び調光点灯部2は電源線3
を介して商用電源ACに接続されており、商用電源AC
から電源供給されている。
【0003】調光点灯部2には、調光制御部1から調光
信号線4を介して調光制御信号S1が入力されており、
この調光制御信号S1に応じて蛍光ランプLaを調光点
灯させる。なお、調光制御信号S1はパルス幅変調信号
(以下、PWM信号という。)であり、このPWM信号
のデューティ比を変化させることによって、調光制御部
1は蛍光ランプLaの調光レベルを変化させている。ま
た、調光点灯部2は、図35(b)に示すような固有の
調光カーブを有しており、調光制御信号S1のデューテ
ィ比DTによって蛍光ランプLaの調光比が決定され、
このデューティ比DTで決まる調光比で調光点灯部2が
蛍光ランプLaを点灯させている。
【0004】また、調光制御部1は、調光制御信号S1
のデューティ比DTを段階的に変化させることによっ
て、消灯状態と全点灯状態との間(すなわち調光比が0
〜100%の間)で調光比を段階的に切り替える段調光
制御を行っており、段調光制御時には調光制御信号S1
のデューティ比DTを急激に変化させるのではなく、デ
ューティ比DTを徐々に変化させることによって調光比
を徐々に変化させている。
【0005】以下に調光制御部1が蛍光ランプLaの光
量を制御する方法について簡単に説明する。先ず蛍光ラ
ンプLaを所定の光量で調光点灯させる場合には、調光
制御部1が目標とする調光レベルに対応するデューティ
比DTの調光制御信号S1を発生し、調光点灯部2に出
力し続ければ、調光点灯部2が所定の光量で蛍光ランプ
Laを点灯させる。
【0006】次に、蛍光ランプLaの調光比を、図35
(c)に示すように、ある調光レベルL1から別の異な
る調光レベルL2まで徐々に変化させる場合、調光制御
部1では、所定のフェード時間内に少しづつデューティ
比DTを変化させた調光制御信号S1を調光点灯部2に
出力しており、調光点灯部2は調光制御部1から入力さ
れた調光制御信号S1に応じて蛍光ランプLaの光量を
徐々に変化させている。すなわち、調光制御部1では、
図35(a)に示すように時間tに対して反比例するよ
うにデューティ比DTを変化させた調光制御信号S1を
調光点灯部2に出力しており、この場合はデューティ比
DTを所定の単位時間毎に変化させている。尚、デュー
ティ比DTの時間的な変化を示す特性曲線をデューティ
比特性曲線と言う。
【0007】一方、調光点灯部2は、図35(b)に示
すようにデューティ比DTに対して調光比が反比例する
ような固有の特性(この特性曲線を調光カーブと言
う。)を有しており、調光制御部1から入力された調光
制御信号S1のデューティ比DTに応じて、単位時間毎
に蛍光ランプLaの調光比が決定される。而して、蛍光
ランプLaの調光比が単位時間毎に変化することによ
り、図35(c)に示すように、調光比が連続的に変化
するのである。尚、調光比の時間的な変化を示すフェー
ドカーブは、上述したデューティ比特性曲線と調光カー
ブとによって決定され、調光比の変化割合(傾き)は略
一定になり、フェードカーブは略直線状となっている。
【0008】(従来例2)図36及び図37に従来の別
の照明装置のブロック図を示す。この照明装置では、所
定の照明空間内に複数台の照明器具10a〜10dが設
置されており、1台の調光制御部1で各照明器具10a
〜10dを一括して制御している。
【0009】各照明器具10a〜10dは、蛍光ランプ
Laと、商用電源ACから電源供給され、調光制御部1
から調光信号線4を介して入力された調光制御信号S1
に応じて蛍光ランプLaを調光点灯させる調光点灯部2
とで構成される。なお、調光点灯部2には、調光制御部
1や上流側の調光点灯部2からの調光制御信号S1が入
力される調光信号線4と、調光信号線4を介して入力さ
れた調光制御信号S1を下流側の調光点灯部2にそのま
ま出力するための送り用の調光信号線4’が接続されて
いる。而して、この照明装置では、調光制御部1から各
照明器具10に同一の調光制御信号S1を出力し、この
調光制御信号S1に応じて調光点灯部2は蛍光ランプL
aを調光点灯させている。
【0010】(従来例3)図39に従来のまた別の照明
装置の一部省略せるブロック図を示す。尚、調光制御部
1以外の構成は従来例1と同様であるので、調光制御部
1以外の構成については図示及び説明を省略する。
【0011】この調光制御部1は、互いに異なる調光デ
ータをそれぞれ記憶する調光データ記憶部13a〜13
cと、調光データ記憶部13a〜13cに記憶された調
光データに基づいて調光制御信号S1のデューティ比を
決定するデューティ比制御信号S2を発生するCPU1
1と、デューティ比制御信号S2に応じたデューティ比
のPWM信号(調光制御信号S1)を発生して調光信号
線4に出力するPWM信号送信部12と、CPU11や
PWM信号送信部12などの動作電源を生成する電源部
14とで構成される。
【0012】各調光データ記憶部13a〜13cには、
調光カーブの異なる調光点灯部2毎にそれぞれ設定され
た調光データが記憶されており、これらの調光データは
フェードカーブが直線状になるように調光制御信号S1
のデューティ比DTを変化させるためのデータである。
CPU11はデータバスを介して何れかの調光データ記
憶部13a〜13cより調光データを読み込み、調光デ
ータに応じたデューティ比制御信号S2を発生する。そ
して、PWM信号送信部12が、CPU11のデューテ
ィ比制御信号S2に基づき、調光データに応じたデュー
ティ比の調光制御信号S1を発生して調光点灯部2に出
力し、調光点灯部2が蛍光ランプLaを調光点灯させて
いる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の照明装
置の内、従来例1の照明装置では、調光点灯部2の調光
カーブが調光点灯部2固有のものであるから、フェード
カーブを変化させる場合は調光点灯部2の調光カーブに
合わせて、調光制御信号S1のデューティ比DTを変化
させる必要があった。すなわち、フェードカーブが直線
的に変化するように、対応する調光点灯部2の調光カー
ブに合わせてデューティ比特性曲線を決定し、このデュ
ーティ比特性曲線を調光制御部1に予め設定する必要が
あり、フェードカーブを容易に変更できないという問題
があった。また、外光の影響により周囲の明るさが変化
する場合があるが、フェードカーブの変更を容易に行う
ことができないため、外光の影響による周囲の明るさの
変化に対応することができず、調光時に使用者が違和感
を感じる虞があった。また、照明装置を構成する構成要
素(調光制御部1や調光点灯部2や蛍光ランプLaな
ど)の特性によってフェードカーブが決まるので、構成
要素の一部を変更するとフェードカーブが変化して、使
用者が違和感を感じる虞があり、またフェードカーブが
著しく変化した場合には調光時に不快感を与える虞もあ
った。
【0014】一方、従来例2の照明装置では、各照明器
具10a〜10dの調光点灯部2が、1台の調光制御部
1の調光制御信号S1に応じて蛍光ランプLaを調光点
灯させているが、各照明器具10a〜10dの調光点灯
部2は全て同じ調光カーブを有しているとは限らず、ま
た蛍光ランプLaの劣化度合いも器具毎に異なり、蛍光
ランプLaの特性にもばらつきがあるため、図38
(a)〜(d)に示すように調光時のフェードカーブが
器具毎に異なってしまうという問題があった。尚、図3
8(a)〜(d)はそれぞれ照明器具10a〜10dの
フェードカーブを示している。そのため、所定の照明空
間内にいる人に違和感を与える場合があり、また他の照
明器具に比べて光量の低下した照明器具が存在している
と、照明空間において照度むらが発生し、複数の照明器
具10a〜10dを一定の調光レベルで点灯させること
ができないという問題があった。
【0015】さらに、従来例3の照明装置では、対応す
る調光点灯部2毎に、データ量の大きな調光データを用
意し、調光データ記憶部13a〜13cに記憶させる必
要があるという問題があった。また、対応する調光点灯
部2毎に調光データを用意する必要があるから、多くの
種類の調光点灯部2に対応するためには、多種の調光デ
ータを用意しなければならず、多種のバラストに対応で
きないという問題があった。
【0016】本発明は上記問題点に鑑みて為されたもの
であり、その目的とするところは、調光比を段調光変化
させる際の調光比の変化特性を容易に変更できる照明装
置を提供することにある。また、請求項3〜9の発明の
目的とするところは、上記目的に加えて、特性の異なる
光源や調光点灯部や調光制御部にも容易に対応できる照
明装置を提供することにある。さらに、請求項15及び
請求項16の発明の目的とするところは、上記目的に加
えて、複数の照明器具を一定の調光比で点灯させること
のできる照明装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、調光点灯可能な光源と、光源
の調光比を制御するための調光制御信号を発生する調光
制御手段と、前記調光制御信号に応じて前記光源を調光
点灯させる調光点灯手段とを備え、光源の調光比として
少なくとも2つの調光設定値が設定されており、光源の
調光比を一方の調光設定値から他方の調光設定値まで段
調光変化させる際に、調光制御手段が光源の調光比を徐
々に変化させる照明装置において、調光制御手段が光源
の調光比を一方の調光設定値から他方の調光設定値まで
変化させるのに要する調光比変化時間を複数の期間に分
割し、調光比の時間的な変化特性が所望の変化特性とな
るように上記各期間の時間幅を補正する補正手段を設け
たことを特徴とし、補正手段が、各期間の時間幅を補正
することによって、調光比の変化特性を所望の変化特性
に補正することができ、使用用途などに合わせた調光を
行うことができる。
【0018】請求項2の発明では、調光点灯可能な光源
と、光源の調光比を制御するための調光制御信号を発生
する調光制御手段と、前記調光制御信号に応じて前記光
源を調光点灯させる調光点灯手段とを備え、光源の調光
比として少なくとも2つの調光設定値が設定されてお
り、光源の調光比を一方の調光設定値から他方の調光設
定値まで段調光変化させる際に、調光制御手段が光源の
調光比を徐々に変化させる照明装置において、調光制御
手段が光源の調光比を一方の調光設定値から他方の調光
設定値まで変化させるのに要する調光比変化時間を複数
の期間に均等に分割し、調光比の時間的な変化特性が所
望の変化特性となるように上記各期間における調光比の
変化分を補正する補正手段を設けたことを特徴とし、補
正手段が、各期間における調光比の変化分を補正するこ
とによって、調光比の変化特性を所望の変化特性に補正
することができ、使用用途などに合わせた調光を行うこ
とができる。
【0019】請求項3の発明では、請求項1又は2の発
明において、補正手段は、調光点灯手段の特性に応じて
補正処理を行うことを特徴とし、調光点灯手段を特性の
異なるものに変更した場合でも、補正手段が調光点灯手
段の特性に応じて補正処理を行うことにより、調光比の
変化特性を所望の変化特性に補正することができ、様々
な種類の調光点灯手段に対応できる。
【0020】請求項4の発明では、請求項1又は2の発
明において、補正手段は、光源の特性に応じて補正処理
を行うことを特徴とし、光源を特性の異なるものに変更
した場合でも、補正手段が光源の特性に応じて補正処理
を行うことにより、調光比の変化特性を所望の変化特性
に補正することができ、様々な種類の光源に対応でき
る。
【0021】請求項5の発明では、請求項1又は2の発
明において、補正手段は、調光制御手段の特性に応じて
補正処理を行うことを特徴とし、調光制御手段を特性の
異なるものに変更した場合でも、補正手段が調光制御手
段の特性に応じて補正処理を行うことにより、調光比の
変化特性を所望の変化特性に補正することができ、様々
な種類の調光制御手段に対応できる。
【0022】請求項6の発明では、請求項1又は2の発
明において、補正手段は、光源及び調光点灯手段の特性
に応じて補正処理を行うことを特徴とし、光源及び調光
点灯手段を特性の異なるものに変更した場合でも、補正
手段が光源及び調光点灯手段の特性に応じて補正処理を
行うことにより、調光比の変化特性を所望の変化特性に
補正することができ、様々な種類の光源及び調光点灯手
段に対応できる。
【0023】請求項7の発明では、請求項1又は2の発
明において、補正手段は、光源及び調光制御手段の特性
に応じて補正処理を行うことを特徴とし、光源及び調光
制御手段を特性の異なるものに変更した場合でも、補正
手段が光源及び調光制御手段の特性に応じて補正処理を
行うことにより、調光比の変化特性を所望の変化特性に
補正することができ、様々な種類の光源及び調光制御手
段に対応できる。
【0024】請求項8の発明では、請求項1又は2の発
明において、補正手段は、調光点灯手段及び調光制御手
段の特性に応じて補正処理を行うことを特徴とし、調光
点灯手段及び調光制御手段を特性の異なるものに変更し
た場合でも、補正手段が調光点灯手段及び調光制御信号
の特性に応じて補正処理を行うことにより、調光比の変
化特性を所望の変化特性に補正することができ、様々な
種類の調光点灯手段及び調光制御手段に対応できる。
【0025】請求項9の発明では、請求項1又は2の発
明において、補正手段は、光源と調光点灯手段と調光制
御手段の特性に応じて補正処理を行うことを特徴とし、
光源と調光点灯手段と調光制御手段とを特性の異なるも
のに変更した場合でも、補正手段が光源と調光点灯手段
と調光制御手段の特性に応じて補正処理を行うことによ
り、調光比の変化特性を所望の変化特性に補正すること
ができ、様々な種類の光源、調光点灯手段及び調光制御
手段に対応できる。
【0026】請求項10の発明では、請求項1又は2の
発明において、調光に関わる情報を検出するセンサを設
け、補正手段は、センサの検出結果に応じて補正処理を
行うことを特徴とし、センサの検出結果に応じて補正処
理を行っているので、センサの検出対象の影響によって
調光特性が変化するのを防止して、違和感のない調光を
行うことができる。
【0027】請求項11の発明では、請求項10の発明
において、前記センサは、周囲の照度を検出する照度セ
ンサからなることを特徴とし、周囲の照度に応じて補正
処理を行っているので、周囲の明るさに合わせた調光を
行うことができる。
【0028】請求項12の発明では、請求項10又は1
1の発明において、補正手段は、前記センサの検出結果
に基づいて、時間経過による光源の光束減退を補正する
ことを特徴とし、補正手段がセンサの検出結果に基づい
て光源の光束減退を補正することにより、常に所定の照
度で調光することができる。
【0029】請求項13の発明では、請求項1又は2の
発明において、人体から放射される熱線を検出すること
によって所定の検知エリア内における人の存否を検出す
る人感センサを備え、人感センサの非検知時には調光制
御手段は光源の調光比を暗い方の調光設定値に制御して
おり、人感センサが人を検知すると、調光制御手段は光
源の調光比を明るい方の調光設定値に変化させると共
に、人感センサが人を検知しなくなってから所定の動作
保持時間が経過すると、調光制御手段は光源の調光比を
暗い方の調光設定値に変化させることを特徴とし、人感
センサの検知時には光源の光出力を明るくしているの
で、十分な照度を確保することができ、且つ、非検知時
には光源の光出力を暗くしているので省エネを図ること
ができる。
【0030】請求項14の発明では、請求項13の発明
において、補正手段は、人感センサの検知回数が増える
につれて、光源の光出力の立ち上がりを早めるように調
光制御信号の補正処理を行うことを特徴とし、点灯時間
が長くなるにつれて人感センサが人を検知する機会も増
えるので、人感センサの検知回数から点灯時間を推定す
ることができ、検知回数が増えるにつれて光源の光出力
の立ち上がりを早めるように補正することにより、時間
経過による光源の光束減退を補償することができる。
【0031】請求項15の発明では、請求項1又は2の
発明において、点灯時間の累積値を計時するタイマを設
け、補正手段は、前記タイマの計時時間に応じて光源の
調光比を補正することを特徴とし、補正手段がタイマの
計時時間に応じて光源の調光比を補正しているので、光
源の光出力を直接検出するセンサを設けることなく、時
間経過による光束減退を補正し、常に所定の照度で調光
することができる。
【0032】請求項16の発明では、請求項1乃至9の
発明において、上記光源と上記調光点灯手段と調光に関
わる情報を検出するセンサとで構成される照明器具を複
数備え、複数の調光点灯手段は調光制御手段にそれぞれ
接続され、調光制御手段からそれぞれ入力される調光制
御信号に応じて光源の調光比を制御しており、補正手段
は、各センサの検出結果に基づいて、各光源の調光比の
変化を何れかの光源に合わせるように、調光制御信号を
補正することを特徴とし、各照明器具の光源の調光比変
化を何れかの光源に合わせることによって、各光源の調
光比変化のばらつきをなくすことができ、複数の照明器
具を一定の調光比変化で調光点灯させることができる。
【0033】請求項17の発明では、請求項1乃至9の
発明において、上記光源と上記調光点灯手段と調光に関
わる情報を検出するセンサとで構成される照明器具を複
数備え、複数の調光点灯手段は調光制御手段にそれぞれ
接続され、調光制御手段からそれぞれ入力される調光制
御信号に応じて光源の調光比を制御しており、補正手段
は、各センサの検出結果に基づいて、各光源の調光比の
変化を全体の平均値に合わせるように、調光制御信号を
補正することを特徴とし、各照明器具の光源の調光比変
化を全体の平均に合わせることによって、各光源の調光
比変化のばらつきをなくすことができ、複数の照明器具
を一定の調光比変化で調光点灯させることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。
【0035】(実施形態1)本発明の実施形態1を図1
乃至図11を参照して説明する。この照明装置は、光源
としての蛍光ランプLaと、蛍光ランプLaを調光点灯
させる電子式安定器(バラスト)よりなる調光点灯部
(調光点灯手段)2と、蛍光ランプLaの調光比を0%
から100%までの範囲内で設定するための調光比設定
信号S3を発生する調光比設定部5と、調光比設定信号
S3に応じて調光点灯部2を制御するための調光制御信
号S1を発生する調光制御部(調光制御手段)1とで構
成される。尚、調光制御部1及び調光点灯部2は電源線
3を介して商用電源ACに接続されており、商用電源A
Cから電源供給されている。
【0036】調光制御部1の発生する調光制御信号S1
はPWM信号であり、このPWM信号のデューティ比を
調光制御部1が変化させることによって、調光点灯部2
の出力を変化させ、所望の調光比で蛍光ランプLaを点
灯させている。また、調光比設定部5は調光比を段階的
に切り替えるために設けられており、図示しない切替操
作部の操作に応じて所定の調光比設定信号S3を調光制
御部1に出力する。この時、調光制御部1では、調光比
設定信号S3に応じたデューティ比の調光制御信号S1
を調光点灯部2に出力し、調光点灯部2が所定の調光比
で蛍光ランプLaを調光点灯させる。尚、調光比設定部
5によって調光比設定信号S3が切り替えられた場合、
調光制御部1はPWM信号のデューティ比を急激に変化
させるのではなく、デューティ比を徐々に変化させてお
り、蛍光ランプLaの調光比を緩やかに変化させてい
る。このように段調光時において蛍光ランプLaの調光
比を緩やかに変化させて調光を行うことをフェード調光
という。
【0037】以下に調光制御部1が蛍光ランプLaの調
光比を制御する方法について簡単に説明する。先ず蛍光
ランプLaを所定の調光比で調光点灯させる場合には、
調光制御部1が目標とする調光レベルに対応するデュー
ティ比DTの調光制御信号S1を発生し、調光点灯部2
に出力し続ければ、調光点灯部2が所定の調光比で蛍光
ランプLaを点灯させている。
【0038】調光点灯部2は図2に示すような固有の調
光カーブを有しており、調光制御信号S1のデューティ
比DTと、図2の調光カーブとで決まる調光比で蛍光ラ
ンプLaを点灯させる。したがって、調光制御部1で
は、フェード調光時にフェードカーブが略直線になるよ
うに(すなわち、調光比の変化割合が略一定となるよう
に)、デューティ比DTを決定しており、デューティ比
DTを徐々に変化させている。
【0039】ここで、調光点灯部2を、図2に示す調光
カーブと異なる調光カーブを有するものに変更した場
合、調光制御部1から出力される調光制御信号S1は変
わらないため、図3に示すように調光点灯部2の変更前
後で調光比の設定レベルL1,L2は変化しないが、調
光比をL1からL2まで変化させるフェードカーブが図
3のイからロに変化し、調光比の変化割合が一定でなく
なってしまう。このような調光点灯部2の変更によるフ
ェードカーブの変化をなくすため、補正手段としての調
光制御部1が調光制御信号S1を補正し、フェードカー
ブの変化割合を略一定にしている。
【0040】以下に調光制御部1が調光制御信号S1を
補正する手順を図4及び図5を参照して説明する。先
ず、調光制御部1は、調光比をL1からL2まで変化さ
せるのに要する時間(以下、フェード時間という。)T
fを複数(n個)の期間T1,T2,…Tnに均等に分
割する(図4のステップST1)。尚、図5はフェード
時間Tfを5つの期間T1〜T5に均等に分割した場合
を示している。
【0041】そして、調光制御部1では、各期間T1,
T2,…Tnの時間幅ta(t=Tf/n)、及び各期
間T1,T2…Tnにおける調光比の変化分をy1,y
2,…ynから、各期間T1,T2…Tnにおける調光
比の傾き(変化割合)a1,a2,…anを演算により
求める(図4のステップST2)。すなわち、期間Ti
(i=1,2…n)における変化割合aiは次式により
表される。
【0042】ai=yi/t(i=1,2…n) ここで、調光制御部1には、変更した調光点灯部2に応
じた補正データが記憶されており、この補正データを用
いて、各期間T1,T2…T5における傾斜a1,a2
…a5が所定の傾斜Aに一致するように、各期間T1,
T2…T5の時間幅taをt1,t2…t5にそれぞれ
補正する(図4のステップST3)。すなわち、各期間
Tiにおける傾斜aiが所定の傾斜Aよりも小さい場合
は、当該期間Tiの時間幅tiを短くし、傾斜aiが所
定の傾斜Aよりも大きい場合は、当該期間Tiの時間幅
tiを長くするように補正を行う(図6参照)。
【0043】そして、調光制御部1は、各領域T1,T
2…T5の時間幅をt1,t2…t5とし、各期間T
1,T2…T5において時間t1,t2…t5が経過す
るまでの間に調光比をy1,y2…y5だけそれぞれ変
化させて調光制御を行い、蛍光ランプLaの調光比の変
化割合を略一定に制御する(図4のステップST4)。
【0044】このように、調光制御部1は、フェード時
間Tfを複数の期間T1…に分割し、変更された調光点
灯部2の調光カーブに応じて各期間T1…の時間幅t1
…を補正しているので、図6に示すようにフェードカー
ブを直線状に変化させることができ、調光カーブの異な
る調光点灯部2を用いた場合でも違和感なくフェード調
光を行うことができる。尚、変更された調光点灯部2に
対応する補正データ(すなわち、調光制御信号S1を出
力するタイミングを規定するデータ)は調光制御部1に
予め設定されており、図示しない検出手段によって変更
された調光点灯部2の種類を判別し、その調光点灯部2
に対応する補正データを用いて調光制御部1が調光制御
信号S1を自動的に補正するようになっている。なお、
調光制御部1に補正データを切り替えるための切替スイ
ッチを設け、この切替スイッチの操作に応じて所定の補
正データを用い、調光制御信号S1を切り替えるように
しても良い。ところで、補正データとしては、調光制御
信号S1を出力するタイミングを規定するデータのみで
良いから、従来例3の照明装置のように特性の異なる調
光点灯部2毎に調光データを用意する場合に比べて、デ
ータ量が少なくて済み、その結果より多くの種類の調光
点灯部2に対応する補正データを記憶させることができ
る。
【0045】なお、上述した図3〜図6の例では調光比
をL1からL2まで明るくさせる場合(フェードイン
時)の動作について説明を行ったが、図7に示すように
調光比をL2からL1まで暗くする場合(フェードアウ
ト時)でも、調光点灯部2を調光特性の異なるものに変
更することによって、フェードカーブが図7のイに示す
直線状のカーブから図7のロに示すカーブに変化した場
合、上述と同様に調光制御部1がフェード時間Tfを5
個の期間T11〜T15に均等に分割し(図8参照)、
各期間T11〜T15の時間幅を補正することによっ
て、各期間T11〜T15における調光比の変化割合
(傾斜)を所定の変化割合に一致させることができ、フ
ェードカーブを図7のロに示すカーブから図9に示すよ
うに略直線状のカーブに変化させることができる。
【0046】また、図3〜図6に示す例では調光点灯部
2を変更した際に、変更後のフェードカーブ(図3の
ロ)が変更前のフェードカーブ(図3のイ)よりも図中
下側になった場合(すなわち、調光比の立ち上がりが遅
くなった場合)について説明を行ったが、図10に示す
ように、変更後のフェードカーブ(図10のロ)が変更
前のフェードカーブ(図10のイ)よりも図中上側にな
った場合(すなわち、調光比の立ち上がりが早くなった
場合)でも、上述と同様の手順によりフェードカーブを
補正することができ、フェード時間Tfを例えば5つの
期間T1〜T5に分割して、各期間T1〜T5の時間幅
を補正することによって、各期間T1〜T5における調
光比の変化割合(傾斜)を所定の変化割合に一致させる
ことができ、フェードカーブを略直線状に補正すること
ができる(図11参照)。
【0047】(実施形態2)本発明の実施形態2を図1
2及び図13を参照して説明する。本実施形態の照明装
置では、人体から照射される熱線を検知することによっ
て検知エリア内における人の存否を検出する焦電素子か
らなる人感センサ6を設けており、人感センサ6は人を
検出すると人体検知信号S4を調光制御部1に出力す
る。また、実施形態1の照明装置では調光比設定部5を
設け、調光比設定部5の調光比設定信号S3に応じたデ
ューティ比の調光制御信号S1を調光制御部1が発生し
ているが、本実施形態の照明装置では、調光制御部1内
で調光比設定信号S3を発生しており、蛍光ランプLa
の調光比を複数の調光レベルに切り替えることができる
ようになっている。尚、調光制御部1及び人感センサ6
以外の構成は実施形態1と同様であるので、同一の構成
要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0048】以下に、調光制御部1が調光動作を簡単に
説明する。初期状態において、調光制御部1は所定のデ
ューティ比の調光制御信号S1を調光点灯部2に出力
し、蛍光ランプLaを所定の低照度レベルで点灯させて
いる。そして、人感センサ6が人を検知して人体検知信
号S4を調光制御部1に出力すると、調光制御部1では
調光制御信号S1のデューティ比を変化させ、蛍光ラン
プLaの照度を高めている。この時、調光制御部1では
蛍光ランプLaの調光比が徐々に高くなるように、調光
制御信号S1のデューティ比を段階的に目標値まで変化
させている。また、人感センサ6より人体検知信号S4
が入力されなくなってから所定の動作保持時間が経過す
ると、調光制御部1は調光制御信号S1のデューティ比
を初期状態のデューティ比に変化させ、蛍光ランプLa
を所定の低照度レベルで点灯させている。なお、調光制
御部1が調光制御信号S1のデューティ比を初期状態に
戻す際にも、調光制御信号S1のデューティ比を徐々に
変化させており、蛍光ランプLaの調光比を徐々に変化
させることができる。このように、人感センサ6の検知
時には調光比を明るくしているので、十分な照度を確保
することができ、且つ、非検知時には調光比を暗くして
いるので省エネを図ることができる。
【0049】また、調光制御部1は実施形態1と同様の
補正機能を備えており、図13(b)(d)に示すよう
に、調光点灯部2を調光特性の異なるものに変更した場
合、調光制御部1の発生する調光制御信号S1は変化し
ないため(図13(a)(d)参照)、フェードカーブ
が図13(c)に示す直線状のカーブから図13(f)
に示すカーブに変化し、調光比の変化割合が一定でなく
なるが、調光制御部1では、実施形態1と同様の補正処
理を行い、フェード時間Tfを複数の期間に分割し、変
更された調光点灯部2の特性に応じて各期間の時間幅を
変化させることによって(図13(g)参照)、フェー
ドカーブを直線状のカーブに補正することができ(図1
3(i)参照)、様々な種類の調光点灯部2に対応で
き、調光点灯部2を特性の異なるものに変更した場合で
も違和感なく調光が行え、様々な種類の調光点灯部2に
対応することができる (実施形態3)本発明の実施形態3を図14及び図15
を参照して説明する。実施形態1の照明装置では調光制
御部1自体に補正機能を持たせているが、本実施形態で
は、調光制御部1自体は補正機能を備えておらず、調光
制御信号S1を補正する補正手段たる信号補正部7を調
光制御部1とは別に設けている。なお、信号補正部7以
外の構成は実施形態1と同様であるので、同一の構成要
素には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0050】信号補正部7は、実施形態1で説明した調
光制御部1と同様の動作を行っており、調光比を段階的
に変化させるのに要するフェード時間Tfを複数の期間
に分割し、各期間の時間幅を変化させることによって、
調光比のフェードカーブが略直線状となるように調光制
御信号S1を補正している。
【0051】ここで、図15(a)(e)に示すように
調光制御部1を特性の異なるものに変更した場合、信号
補正部7が調光制御部1の調光制御信号S1を補正せ
ず、そのまま出力すると(図15(b)(f)参照)、
調光点灯部2の調光特性は変化していないため(図15
(c)(g)参照)、フェードカーブが図15(d)に
示す直線状のカーブから図15(h)に示すカーブに変
化し、調光比の変化割合が一定にならなくなる。そこ
で、信号補正部7では、実施形態1で説明した調光制御
部1と同様の動作を行い、先ずフェード時間Tfを複数
の期間に分割し、各期間の時間幅を変更された調光制御
部1の特性に応じて変化させることにより(図15
(j)参照)、各期間における調光比の変化割合を略一
定とすることができ、フェードカーブを図15(l)に
示すように略直線状に変化させている。尚、本実施形態
では調光比をフェードインする場合について説明を行っ
たが、フェードアウト時においても同様の方法で、フェ
ードカーブを略直線状に補正することができ、調光制御
部1を特性の異なるものに変更した場合でも違和感なく
調光が行え、様々な種類の調光制御部1に対応すること
ができる。
【0052】なお、本実施形態では調光制御部1を特性
の異なるものに変更した場合について説明を行ったが、
調光点灯部2又は蛍光ランプLaを特性の異なるものに
変更した場合でも、信号補正部7が上述と同様の補正処
理を行うことによって、フェードカーブを略直線状に補
正することができ、調光点灯部2や蛍光ランプLaを特
性の異なるものに変更した場合でも違和感なく調光が行
え、様々な種類の調光点灯部2や蛍光ランプLaに対応
することができる (実施形態4)本発明の実施形態4を図16乃至図18
を参照して説明する。尚、照明装置の基本構成は実施形
態1又は3と同様であるので、照明装置の構成について
は図示及び説明を省略する。
【0053】本実施形態の調光点灯部2は、様々な消費
電力の蛍光ランプLaに対応したマルチバラストから構
成されており、蛍光ランプLaの種類によってフェード
カーブが図16のイ、ロ、ハに示すように変化する。す
なわち、蛍光ランプLaを消費電力の異なるランプに変
更した場合、調光制御部1及び調光点灯部2の特性は変
化しないので(図17(a)(b)(d)(e)参
照)、フェードカーブが図17(c)に示す直線状のカ
ーブから、図17(f)に示すカーブに変化し、調光比
の変化割合が一定にならなくなる。この時、調光制御部
1では、実施形態1と同様の補正処理を行い、フェード
時間Tfを複数の期間に分割し、変更した蛍光ランプL
aの特性に応じて各期間の時間幅を変化させることによ
って(図17(g)参照)、フェードカーブを直線状の
カーブに補正しているので(図17(i)参照)、消費
電力の異なる蛍光ランプLaに変更した場合でも違和感
なくフェード調光を行うことができる。
【0054】ところで、本実施形態では蛍光ランプLa
を特性の異なるものに変更した場合について説明を行っ
たが、図18(b)(c)(e)(f)に示すように、
調光点灯部2と蛍光ランプLaとをそれぞれ特性の異な
るものに変更した場合でも、上述と同様に調光制御部1
が調光制御信号S1を補正することによって、フェード
カーブを略直線状に補正することができ(図23(i)
参照)、調光制御部1を特性の異なるものに変更した場
合でも違和感なくフェード調光を行うことができる。
【0055】(実施形態5)本発明の実施形態5につい
て図19乃至図24を参照して説明する。尚、照明装置
の構成は実施形態3と同様であるので、照明装置の構成
については図示及び説明を省略する。
【0056】この照明装置は、図19のイに示す特性を
有する調光点灯部2と、図20のイに示す特性を有する
調光制御部1とを備えており、これらを組み合わせるこ
とによって、図21のイに示すような直線状のフェード
カーブが得られる。この時、信号補正部7は調光制御部
1から入力された調光制御信号S1をそのまま調光点灯
部2に出力している。
【0057】ここで、調光点灯部2を図19のロに示す
特性を有するものに変更すると共に、調光制御部1を図
20のロに示す特性を有するものに変更した場合、信号
補正部7により調光制御信号S1の補正を行わないなら
ば、フェードカーブが図21のイからロに変化し、調光
比の変化割合が一定でなくなってしまう。この時、信号
補正部7では、実施形態3と同様の補正処理を行ってお
り、フェード時間Tfを複数の期間に分割し、変更した
調光制御部1及び調光点灯部2の特性に応じて各期間の
時間幅を変化させることによって、フェードカーブを図
20のイのカーブに補正しているので、調光比の変化割
合を略一定とすることができ、異なる特性を有する調光
制御部1や調光点灯部2を用いた場合でも違和感なくフ
ェード調光を行うことができ、様々な種類の調光制御部
1及び調光点灯部2に対応できる。
【0058】また、図22(a)(e)に示すように調
光制御部1を特性の異なるものに変更するとともに、図
22(c)(g)に示すように調光点灯部2を特性の異
なるものに変更した場合、信号補正部7が調光制御部1
の調光制御信号S1を補正せず、そのまま出力すると
(図22(b)(f)参照)、フェードカーブが図22
(d)に示す直線状のカーブから図22(h)に示すカ
ーブに変化し、調光比の変化割合が一定にならなくな
る。そこで、信号補正部7では、実施形態1で説明した
調光制御部1と同様の動作を行い、先ずフェード時間T
fを複数の期間に分割し、変更された調光制御部1及び
調光点灯部2の特性に応じて各期間の時間幅を変化させ
ることによって(図22(j)参照)、各期間における
調光比の変化割合を略一定とし、フェードカーブを図2
2(l)に示すように略直線状に変化させることができ
る。
【0059】ところで、本実施形態では調光制御部1及
び調光点灯部2を特性の異なるものに変更した場合につ
いて説明を行ったが、図23(a)〜(l)に示すよう
に、調光制御部1と蛍光ランプLaとを特性の異なるも
のに変更した場合でも、上述と同様に信号補正部7が調
光制御信号S1を補正することによって、フェードカー
ブを略直線状に補正することができ(図23(l)参
照)、違和感なくフェード調光を行うことができるか
ら、様々な種類の調光制御部1及び蛍光ランプLaに対
応できる。また図24(a)〜(l)に示すように、調
光制御部1と調光点灯部2と蛍光ランプLaとをそれぞ
れ特性の異なるものに変更した場合でも、上述と同様に
信号補正部7が調光制御信号S1を補正することによっ
て、フェードカーブを略直線状に補正することができ
(図24(l)参照)、違和感なくフェード調光を行う
ことができるから、様々な種類の調光制御部1、調光点
灯部2及び蛍光ランプLaに対応できる。
【0060】(実施形態6)本発明の実施形態6を図2
5を参照して説明する。尚、照明装置の構成は上述した
実施形態1の照明装置と同様であるので、照明装置の構
成については図示及び説明を省略する。
【0061】実施形態1の照明装置では、フェード時間
を複数の期間に分割し、各期間における調光比の変化割
合が略一定となるように、調光制御部1が各期間の時間
幅を補正しているが、本実施形態では調光制御部1が、
各期間における調光比の変化分を補正することにより、
調光比の変化特性を所望の変化特性に補正している。す
なわち、調光点灯部2又は蛍光ランプLaの変更前後で
フェードカーブが変化するが、調光制御部1が、変更し
た調光点灯部2又は蛍光ランプLaの特性に合わせて、
各期間における調光比の変化分を補正することにより、
フェードカーブを変更前のフェードカーブに補正するこ
とができる。
【0062】ここで、図25の●印は調光制御部1が補
正する前のフェードカーブ、○印は各期間の時間幅を補
正した場合のフェードカーブ、△印は各期間の時間幅を
同じにし、各期間における調光比の変化分を補正した場
合のフェードカーブをそれぞれ示している。ここで、調
光制御部1が各期間における調光比の変化分を補正した
場合、補正後の調光比の最終値(目標値)L4が補正前
の値L3に比べて低くなっているが、同様の処理を行っ
て調光比の最終値が変更前の値に比べて高くなるように
補正することもできる。
【0063】ところで、本実施形態の照明装置では実施
形態1の照明装置において、調光制御部1が各期間にお
ける調光比の変化分を補正することによって、フェード
カーブを補正しているが、実施形態2〜5の照明装置に
おいて、本実施形態と同様に、各期間における調光比の
変化分を補正することによって、フェードカーブを補正
するようにしても良い。
【0064】(実施形態7)本発明の実施形態7につい
て図26及び図27を参照して説明する。尚、照明装置
の構成は実施形態1と同様であるので、同一の構成要素
には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0065】本実施形態では、実施形態1の照明装置に
おいて、周囲の照度を検出する照度センサ6aを設けて
おり、照度センサ6aの検出信号S5が調光制御部1に
入力されている。なお、照度センサ6aの検出信号S5
は周囲の照度に比例した電圧信号であり、周囲の照度が
明るいほど検出信号S5の電圧値は高くなる。また、本
実施形態では商用電源ACの交流電圧を整流、平滑して
直流電圧に変換するAC−DC変換部8を設けており、
AC−DC変換部8の出力を調光制御部1に動作電圧と
して供給している。
【0066】調光制御部1では、照度センサ6aの検出
信号S5と所定のしきい値電圧Vthとの高低を比較して
おり、検出信号S5としきい値電圧Vthとの高低に応じ
て調光制御部1が調光制御信号S1を補正している。す
なわち、照度センサ6aの検出信号S5がしきい値電圧
Vthよりも高い期間(周囲の照度が所定の照度よりも明
るい期間)Tbでは、調光制御部1は調光比の変化割合
が略一定となるような調光制御信号S1を発生してお
り、そのフェードカーブは図27(c)に示すように略
直線状となる。一方、照度センサ6aの検出信号S5が
しきい値電圧Vthよりも低い期間(つまり、周囲の照度
が所定の照度よりも暗い期間)Ta,Tcでは、調光制
御部1は、それぞれ図27(b),(d)に示すように
調光比が所定の調光レベルに達するまでの時間が図27
(c)に示すカーブに比べて短くなるように、調光制御
信号S1を補正しており、周囲が暗い場合は蛍光ランプ
Laのランプ出力を短時間で明るくすることによって、
使用者が暗さを感じないようにできる。尚、調光制御部
1が調光制御信号S1を補正する方法は実施形態1と同
様であるので、その説明は省略する。また、本実施形態
では実施形態1の照明装置において周囲の照度を検出す
る照度センサ6aを設け、照度センサ6aの検出結果に
応じて調光制御部1が補正処理を行うようにしている
が、実施形態3の照明装置において周囲の照度を検出す
る照度センサ6aを設け、照度センサ6aの検出結果に
応じて信号補正部7が補正処理を行うようにしても良い
のは勿論のことである。
【0067】(実施形態8)本発明の実施形態8につい
て図28(a)〜(d)を参照して説明する。尚、照明
装置の構成は実施形態2と同様であるので、照明装置の
構成については図示及び説明を省略する。
【0068】人感センサ6は人体から放射される熱線を
検出することにより人の存否を検出しており、人の存在
を検知すると、調光制御部1にパルス信号を出力する。
調光制御部1は、人感センサ6から入力されるパルス信
号のパルス数をカウントする内部カウンタ(図示せず)
と、内部カウンタのカウント値を記憶する内部メモリと
を備えており、人感センサ6から人体検知信号が入力さ
れない場合は、所定のデューティ比の調光制御信号S1
を調光点灯部2に出力して、蛍光ランプLaを低照度で
点灯させている。一方、人感センサ6から人体検知信号
が入力されると、調光制御部1は、調光制御信号S1の
デューティ比を変化させて蛍光ランプLaを高照度で点
灯させる。ここで、調光制御部1には所定の動作保持時
間を限時する内部タイマ(図示せず)が設けられてお
り、内部タイマは人体検知信号S4が入力されると動作
保持時間の限時動作を開始し、内部タイマの限時動作が
終了すると、調光制御部1は調光制御信号S1のデュー
ティ比を初期状態のデューティ比に変化させ、蛍光ラン
プLaを所定の低照度レベルで点灯させる。なお、調光
制御部1が調光制御信号S1のデューティ比を変化させ
る際は、調光制御信号S1のデューティ比を徐々に変化
させており、蛍光ランプLaの調光比を徐々に変化させ
ている。
【0069】ところで、調光制御部1の内部カウンタ
は、人感センサ6から入力されたパルス信号のパルス数
(すなわち人感センサ6の検知回数)をカウントしてお
り、そのカウント数は内部メモリに格納される。ここ
で、人感センサ6の検知回数が多くなるほど、照明装置
が長時間使用されたことになるので、人感センサ6の検
知回数から、大凡の蛍光ランプLaの光束減退を推測す
ることができる。
【0070】そこで、調光制御部1では、内部カウンタ
のカウント値Nとしきい値N1、N2との大小を比較し
ており、図28(a)に示すように内部カウンタのカウ
ント値Nがしきい値N1、N2を越えると、図28
(b)〜(d)に示すようにフェードカーブの立ち上が
りが初期状態に比べて早くなるように調光制御信号S1
を補正しているので、照明空間の照度を速やかに明るく
することができ、時間経過による蛍光ランプLaの光束
減退を補正することができる。尚、図28(b)はカウ
ント値NがN1未満の場合のフェードカーブであり、図
28(c)はカウント値NがN1以上且つN2未満の場
合のフェードカーブであり、図28(d)はカウント値
NがN2以上の場合のフェードカーブである。
【0071】尚、本実施形態では実施形態2の照明装置
において人感センサ6の検出結果に応じて調光制御部1
が補正処理を行うことにより、時間経過による蛍光ラン
プLaの光束減退を補償しているが、実施形態3の照明
装置に人感センサ6を設け、人感センサ6の検出結果に
応じて信号補正部7が補正処理を行うことにより、時間
経過による蛍光ランプLaの光束減退を補償するように
しても良いのは勿論のことである。
【0072】(実施形態9)本発明の実施形態9につい
て図29乃至図31を参照して説明する。本実施形態の
照明装置では、実施形態1の照明装置において、調光点
灯部2に電源が供給されている時間を計時するタイマ部
9を設けている。尚、タイマ部9以外の構成は実施形態
1と略同様であるので、同一の構成要素には同一の符号
を付してその説明を省略する。
【0073】タイマ部9は調光点灯部2の電源と同期し
て動作し、電源が投入されると計時動作を開始し、計時
時間を調光制御部1に出力する。尚、タイマ部9には比
較的長い時間を計時できるタイマを用いている。
【0074】ところで、蛍光ランプLaの初期の光束減
退特性は、HF直管型ランプを例にとると図30(b)
のように表すことができ、初期状態から約12000h
は設計照度L5よりも高い照度で点灯していると言え
る。そこで、ランプの光出力が常に設計照度L5となる
ように初期時は調光比を抑えて点灯させ、徐々に調光比
100%で点灯させるように調光制御する。すなわち、
調光制御部1の動作としては、調光点灯部2の調光特性
が図31のように表される場合、図30(a)のように
ランプの初期照度を補正するようなデューティ比を持つ
調光制御信号S1を調光点灯部2に出力することにな
る。尚、設計照度とは初期のランプ出力を100%とし
た場合の70%に相当するランプ出力のことを言う。
【0075】以下に調光制御部1の動作について簡単に
説明する。先ず電源投入後、調光制御部1はフェード調
光を開始するが、タイマ部9の計時結果に基づいて図3
0(a)のようなデューティ比特性に補正し、蛍光ラン
プLaのランプ出力を設計照度L5に制御する。尚、調
光制御部1の補正手法は実施形態1と同様であるのでそ
の説明は省略する。
【0076】尚、本実施形態では実施形態1の照明装置
においてタイマ部9の計時結果に応じて調光制御部1が
補正処理を行うことにより、蛍光ランプLaを常に一定
の照度で点灯させているが、実施形態3の照明装置にタ
イマ部9を設け、タイマ部9の計時結果に応じて信号補
正部7が補正処理を行うことにより、蛍光ランプLaを
常に一定の照度で点灯させるようにしても良いのは勿論
のことである。
【0077】(実施形態10)本発明の実施形態10を
図32及び図33を参照して説明する。本実施形態で
は、所定の照明空間内に複数台(本実施形態では例えば
6台)の照明器具10a〜10fを配置し、各照明器具
10a〜10fを1台の調光制御部1で一括して調光制
御している。各照明器具10a〜10fは同様の構成を
有し、図33に示すように、蛍光ランプLaと、調光制
御部1から調光信号線4を介して入力された調光制御信
号S1に基づいて蛍光ランプLaを調光点灯させる調光
点灯部2と、蛍光ランプLaの光出力を検出する照度セ
ンサ6aとで構成され、照度センサ6aの検出信号は調
光制御部1にフィードバックされている。ここで、調光
制御部1から入力される調光制御信号S1はPWM信号
であり、このPWM信号のデューティ比を調光制御部1
が変化させることによって、調光点灯部2の出力を変化
させ、所望の調光比で蛍光ランプLaを点灯させてい
る。
【0078】以下に調光制御部1の動作について簡単に
説明する。調光制御部1では、調光制御信号S1のデュ
ーティ比を段階的に変化させることにより、段調光制御
を行っている。尚、蛍光ランプLaの調光比を切り換え
る際は、調光制御信号S1のデューティ比を徐々に変化
させることによって、調光比を徐々に変化させるフェー
ド制御を行っている。また、調光制御部1では各照明器
具10a〜10fに個別に調光制御信号S1を出力する
ことにより、すべての照明器具10a〜10fを同じ調
光比に段調光制御している。
【0079】ところで、調光点灯部2や蛍光ランプLa
の特性のばらつきによって、各照明器具10a〜10f
のフェードカーブが異なる場合があるが、調光制御部1
では、各照明器具10a〜10fの照度センサ6aから
入力された照度の検出信号に基づいて各照明器具10a
〜10fのフェードカーブを検出し、実施形態1と同様
の方法で当該照明器具10a〜10fに出力する調光制
御信号S1を補正することにより、フェードカーブを統
一することができ、照明空間内に設置された複数台の照
明器具10a〜10fを一定のフェードカーブで調光す
ることができる。尚、各照明器具10a〜10fのフェ
ードカーブを統一する場合は、何れか一つの照明器具の
フェードカーブに他の照明器具を合わせるようにしても
良いし、すべての照明器具10a〜10fの平均値を算
出し、この平均値に合わせるようにしても良い。また、
本実施形態では実施形態1の照明装置において、調光制
御部1に複数台の照明器具10a…を接続し、各照明器
具10a…の照度センサ6aの検出結果に基づいて、調
光制御部1が各照明器具に出力する調光制御信号S1を
補正することにより、複数台の照明器具10a…の光出
力を統一しているが、実施形態3の照明装置において、
信号補正部7に複数台の照明器具10a…を接続し、各
照明器具10a…の照度センサ6aの検出結果に基づい
て、信号補正部7が各照明器具に出力する調光制御信号
S1を補正することにより、複数台の照明器具10a…
の光出力を統一するようにしても良いのは勿論のことで
ある。
【0080】
【発明の効果】上述のように、請求項1の発明は、調光
点灯可能な光源と、光源の調光比を制御するための調光
制御信号を発生する調光制御手段と、前記調光制御信号
に応じて前記光源を調光点灯させる調光点灯手段とを備
え、光源の調光比として少なくとも2つの調光設定値が
設定されており、光源の調光比を一方の調光設定値から
他方の調光設定値まで段調光変化させる際に、調光制御
手段が光源の調光比を徐々に変化させる照明装置におい
て、調光制御手段が光源の調光比を一方の調光設定値か
ら他方の調光設定値まで変化させるのに要する調光比変
化時間を複数の期間に分割し、調光比の時間的な変化特
性が所望の変化特性となるように上記各期間の時間幅を
補正する補正手段を設けたことを特徴とし、補正手段
が、各期間の時間幅を補正することによって、調光比の
変化特性を所望の変化特性に補正することができ、使用
用途などに合わせた調光を行えるという効果がある。
【0081】請求項2の発明は、調光点灯可能な光源
と、光源の調光比を制御するための調光制御信号を発生
する調光制御手段と、前記調光制御信号に応じて前記光
源を調光点灯させる調光点灯手段とを備え、光源の調光
比として少なくとも2つの調光設定値が設定されてお
り、光源の調光比を一方の調光設定値から他方の調光設
定値まで段調光変化させる際に、調光制御手段が光源の
調光比を徐々に変化させる照明装置において、調光制御
手段が光源の調光比を一方の調光設定値から他方の調光
設定値まで変化させるのに要する調光比変化時間を複数
の期間に均等に分割し、調光比の時間的な変化特性が所
望の変化特性となるように上記各期間における調光比の
変化分を補正する補正手段を設けたことを特徴とし、補
正手段が、各期間における調光比の変化分を補正するこ
とによって、調光比の変化特性を所望の変化特性に補正
することができ、使用用途などに合わせた調光を行える
という効果がある。
【0082】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、補正手段は、調光点灯手段の特性に応じて補
正処理を行うことを特徴とし、調光点灯手段を特性の異
なるものに変更した場合でも、補正手段が調光点灯手段
の特性に応じて補正処理を行うことにより、調光比の変
化特性を所望の変化特性に補正することができ、様々な
種類の調光点灯手段に対応できるという効果がある。
【0083】請求項4の発明は、請求項1又は2の発明
において、補正手段は、光源の特性に応じて補正処理を
行うことを特徴とし、光源を特性の異なるものに変更し
た場合でも、補正手段が光源の特性に応じて補正処理を
行うことにより、調光比の変化特性を所望の変化特性に
補正することができ、様々な種類の光源に対応できると
いう効果がある。
【0084】請求項5の発明は、請求項1又は2の発明
において、補正手段は、調光制御手段の特性に応じて補
正処理を行うことを特徴とし、調光制御手段を特性の異
なるものに変更した場合でも、補正手段が調光制御手段
の特性に応じて補正処理を行うことにより、調光比の変
化特性を所望の変化特性に補正することができ、様々な
種類の調光制御手段に対応できるという効果がある。
【0085】請求項6の発明は、請求項1又は2の発明
において、補正手段は、光源及び調光点灯手段の特性に
応じて補正処理を行うことを特徴とし、光源及び調光点
灯手段を特性の異なるものに変更した場合でも、補正手
段が光源及び調光点灯手段の特性に応じて補正処理を行
うことにより、調光比の変化特性を所望の変化特性に補
正することができ、様々な種類の光源及び調光点灯手段
に対応できるという効果がある。
【0086】請求項7の発明は、請求項1又は2の発明
において、補正手段は、光源及び調光制御手段の特性に
応じて補正処理を行うことを特徴とし、光源及び調光制
御手段を特性の異なるものに変更した場合でも、補正手
段が光源及び調光制御手段の特性に応じて補正処理を行
うことにより、調光比の変化特性を所望の変化特性に補
正することができ、様々な種類の光源及び調光制御手段
に対応できるという効果がある。
【0087】請求項8の発明は、請求項1又は2の発明
において、補正手段は、調光点灯手段及び調光制御手段
の特性に応じて補正処理を行うことを特徴とし、調光点
灯手段及び調光制御手段を特性の異なるものに変更した
場合でも、補正手段が調光点灯手段及び調光制御信号の
特性に応じて補正処理を行うことにより、調光比の変化
特性を所望の変化特性に補正することができ、様々な種
類の調光点灯手段及び調光制御手段に対応できるという
効果がある。
【0088】請求項9の発明は、請求項1又は2の発明
において、補正手段は、光源と調光点灯手段と調光制御
手段の特性に応じて補正処理を行うことを特徴とし、光
源と調光点灯手段と調光制御手段とを特性の異なるもの
に変更した場合でも、補正手段が光源と調光点灯手段と
調光制御手段の特性に応じて補正処理を行うことによ
り、調光比の変化特性を所望の変化特性に補正すること
ができ、様々な種類の光源、調光点灯手段及び調光制御
手段に対応できるという効果がある。
【0089】請求項10の発明は、請求項1又は2の発
明において、調光に関わる情報を検出するセンサを設
け、補正手段は、センサの検出結果に応じて補正処理を
行うことを特徴とし、センサの検出結果に応じて補正処
理を行っているので、センサの検出対象の影響によって
調光特性が変化するのを防止して、違和感のない調光を
行うことができるという効果がある。
【0090】請求項11の発明は、請求項10の発明に
おいて、前記センサは、周囲の照度を検出する照度セン
サからなることを特徴とし、周囲の照度に応じて補正処
理を行っているので、周囲の明るさに合わせた調光を行
うことができるという効果がある。
【0091】請求項12の発明は、請求項10又は11
の発明において、補正手段は、前記センサの検出結果に
基づいて、時間経過による光源の光束減退を補正するこ
とを特徴とし、補正手段がセンサの検出結果に基づいて
光源の光束減退を補正することにより、常に所定の照度
で調光することができるという効果がある。
【0092】請求項13の発明は、請求項1又は2の発
明において、人体から放射される熱線を検出することに
よって所定の検知エリア内における人の存否を検出する
人感センサを備え、人感センサの非検知時には調光制御
手段は光源の調光比を暗い方の調光設定値に制御してお
り、人感センサが人を検知すると、調光制御手段は光源
の調光比を明るい方の調光設定値に変化させると共に、
人感センサが人を検知しなくなってから所定の動作保持
時間が経過すると、調光制御手段は光源の調光比を暗い
方の調光設定値に変化させることを特徴とし、人感セン
サの検知時には光源の光出力を明るくしているので、十
分な照度を確保することができ、且つ、非検知時には光
源の光出力を暗くしているので省エネを図ることができ
るという効果がある。
【0093】請求項14の発明は、請求項13の発明に
おいて、補正手段は、人感センサの検知回数が増えるに
つれて、光源の光出力の立ち上がりを早めるように調光
制御信号の補正処理を行うことを特徴とし、点灯時間が
長くなるにつれて人感センサが人を検知する機会も増え
るので、人感センサの検知回数から点灯時間を推定する
ことができ、検知回数が増えるにつれて光源の光出力の
立ち上がりを早めるように補正することにより、時間経
過による光源の光束減退を補償することができるという
効果がある。
【0094】請求項15の発明は、請求項1又は2の発
明において、点灯時間の累積値を計時するタイマを設
け、補正手段は、前記タイマの計時時間に応じて光源の
調光比を補正することを特徴とし、補正手段がタイマの
計時時間に応じて光源の調光比を補正しているので、光
源の光出力を直接検出するセンサを設けることなく、時
間経過による光束減退を補正し、常に所定の照度で調光
することができるという効果がある。
【0095】請求項16の発明は、請求項1乃至9の発
明において、上記光源と上記調光点灯手段と調光に関わ
る情報を検出するセンサとで構成される照明器具を複数
備え、複数の調光点灯手段は調光制御手段にそれぞれ接
続され、調光制御手段からそれぞれ入力される調光制御
信号に応じて光源の調光比を制御しており、補正手段
は、各センサの検出結果に基づいて、各光源の調光比の
変化を何れかの光源に合わせるように、調光制御信号を
補正することを特徴とし、各照明器具の光源の調光比変
化を何れかの光源に合わせることによって、各光源の調
光比変化のばらつきをなくすことができ、複数の照明器
具を一定の調光比変化で調光点灯させることができると
いう効果がある。
【0096】請求項17の発明は、請求項1乃至9の発
明において、上記光源と上記調光点灯手段と調光に関わ
る情報を検出するセンサとで構成される照明器具を複数
備え、複数の調光点灯手段は調光制御手段にそれぞれ接
続され、調光制御手段からそれぞれ入力される調光制御
信号に応じて光源の調光比を制御しており、補正手段
は、各センサの検出結果に基づいて、各光源の調光比の
変化を全体の平均値に合わせるように、調光制御信号を
補正することを特徴とし、各照明器具の光源の調光比変
化を全体の平均に合わせることによって、各光源の調光
比変化のばらつきをなくすことができ、複数の照明器具
を一定の調光比変化で調光点灯させることができるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の照明装置のブロック図である。
【図2】同上の調光点灯部のデューティ比と調光比の関
係を示す図である。
【図3】同上のフェードイン時の補正前後におけるフェ
ードカーブを示す図である。
【図4】同上の補正処理を説明するフローチャートであ
る。
【図5】同上の補正処理を説明する説明図である。
【図6】同上の補正後のフェードカーブを示す図であ
る。
【図7】同上のフェードアウト時の補正前後におけるフ
ェードカーブを示す図である。
【図8】同上の補正処理を説明するフェードカーブを示
す図である。
【図9】同上の補正後のフェードカーブを示す図であ
る。
【図10】同上のフェードイン時の補正前後におけるフ
ェードカーブを示す図である。
【図11】同上の補正後のフェードカーブを示す図であ
る。
【図12】実施形態2の照明装置のブロック図である。
【図13】同上の各部の特性を示し、(a)〜(c)は
調光点灯部を変更する前の特性図、(d)〜(f)は調
光点灯部を変更した後の特性図、(g)〜(h)は補正
後の特性図である。
【図14】実施形態3の照明装置のブロック図である。
【図15】同上の各部の特性を示し、(a)〜(d)は
調光点灯部を変更する前の特性図、(e)〜(h)は調
光点灯部を変更した後の特性図、(i)〜(l)は補正
後の特性図である。
【図16】実施形態4の照明装置に用いる蛍光ランプの
特性を示す図である。
【図17】同上の各部の特性を示し、(a)〜(c)は
蛍光ランプを変更する前の特性図、(d)〜(f)は蛍
光ランプを変更した後の特性図、(g)〜(i)は補正
後の特性図である。
【図18】同上の各部の特性を示し、(a)〜(c)は
調光点灯部と蛍光ランプを変更する前の特性図、(d)
〜(f)は変更後の特性図、(g)〜(i)は補正後の
特性図である。
【図19】実施形態5の照明装置を構成する調光点灯部
の特性を示す図である。
【図20】同上を構成する調光制御部の特性を示す図で
ある。
【図21】同上のフェードカーブを示す図である。
【図22】同上の各部の特性を示し、(a)〜(d)は
調光点灯部を変更する前の特性図、(e)〜(h)は調
光点灯部を変更した後の特性図、(i)〜(l)は補正
後の特性図である。
【図23】同上の各部の特性を示し、(a)〜(d)は
調光制御部と蛍光ランプを変更する前の特性図、(e)
〜(h)は変更後の特性図、(i)〜(l)は補正後の
特性図である。
【図24】同上の各部の特性を示し、(a)〜(d)は
調光制御部と調光点灯部と蛍光ランプとを変更する前の
特性図、(e)〜(h)は変更後の特性図、(i)〜
(l)は補正後の特性図である。
【図25】実施形態6の照明装置の補正処理を説明する
説明図である。
【図26】実施形態7の照明装置のブロック図である。
【図27】(a)〜(d)は同上の動作を説明する説明
図である。
【図28】(a)〜(d)は実施形態8の照明装置の動
作を説明する説明図である。
【図29】実施形態9の照明装置のブロック図である。
【図30】(a)(b)は同上の動作を説明する説明図
である。
【図31】同上の動作を説明する説明図である。
【図32】実施形態10の照明装置の概略構成図であ
る。
【図33】同上の一部省略せるブロック図である。
【図34】従来例1の照明装置のブロック図である。
【図35】同上の動作特性を示し、(a)は時間とデュ
ーティ比の関係を示す図、(b)はデューティ比と調光
比の関係を示す図、(c)は時間と調光比の関係を示す
図である。
【図36】従来例2の照明装置の概略構成図である。
【図37】同上の各照明器具のブロック図である。
【図38】(a)〜(d)は各照明器具の時間と調光比
との関係を示す図である。
【図39】従来例3の照明装置の一部省略せるブロック
図である。
【符号の説明】
1 調光制御部 2 調光点灯部 La 蛍光ランプ S1 調光制御信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 真二 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 斉藤 清 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 3K073 AA12 AA15 AA42 AA52 AA67 BA25 BA28 BA36 CC11 CE13 CE17 CF16 CF19 CG06 CH03 CH04 CM05 CM07 5H004 GA14 GA26 GA40 GB20 HA20 HB15 JA03 JB05 JB08 JB20 JB30 KA22 KA41 KA43 KA44 KD63 LA05 LA17 LA18 LB07 LB10 MA01 MA02

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】調光点灯可能な光源と、光源の調光比を制
    御するための調光制御信号を発生する調光制御手段と、
    前記調光制御信号に応じて前記光源を調光点灯させる調
    光点灯手段とを備え、光源の調光比として少なくとも2
    つの調光設定値が設定されており、光源の調光比を一方
    の調光設定値から他方の調光設定値まで段調光変化させ
    る際に、調光制御手段が光源の調光比を徐々に変化させ
    る照明装置において、調光制御手段が光源の調光比を一
    方の調光設定値から他方の調光設定値まで変化させるの
    に要する調光比変化時間を複数の期間に分割し、調光比
    の時間的な変化特性が所望の変化特性となるように上記
    各期間の時間幅を補正する補正手段を設けたことを特徴
    とする照明装置。
  2. 【請求項2】調光点灯可能な光源と、光源の調光比を制
    御するための調光制御信号を発生する調光制御手段と、
    前記調光制御信号に応じて前記光源を調光点灯させる調
    光点灯手段とを備え、光源の調光比として少なくとも2
    つの調光設定値が設定されており、光源の調光比を一方
    の調光設定値から他方の調光設定値まで段調光変化させ
    る際に、調光制御手段が光源の調光比を徐々に変化させ
    る照明装置において、調光制御手段が光源の調光比を一
    方の調光設定値から他方の調光設定値まで変化させるの
    に要する調光比変化時間を複数の期間に均等に分割し、
    調光比の時間的な変化特性が所望の変化特性となるよう
    に上記各期間における調光比の変化分を補正する補正手
    段を設けたことを特徴とする照明装置。
  3. 【請求項3】補正手段は、調光点灯手段の特性に応じて
    補正処理を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の
    照明装置。
  4. 【請求項4】補正手段は、光源の特性に応じて補正処理
    を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の照明装
    置。
  5. 【請求項5】補正手段は、調光制御手段の特性に応じて
    補正処理を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の
    照明装置。
  6. 【請求項6】補正手段は、光源及び調光点灯手段の特性
    に応じて補正処理を行うことを特徴とする請求項1又は
    2記載の照明装置。
  7. 【請求項7】補正手段は、光源及び調光制御手段の特性
    に応じて補正処理を行うことを特徴とする請求項1又は
    2記載の照明装置。
  8. 【請求項8】補正手段は、調光点灯手段及び調光制御手
    段の特性に応じて補正処理を行うことを特徴とする請求
    項1又は2記載の照明装置。
  9. 【請求項9】補正手段は、光源と調光点灯手段と調光制
    御手段の特性に応じて補正処理を行うことを特徴とする
    請求項1又は2記載の照明装置。
  10. 【請求項10】調光に関わる情報を検出するセンサを設
    け、補正手段は、センサの検出結果に応じて補正処理を
    行うことを特徴とする請求項1又は2記載の照明装置。
  11. 【請求項11】前記センサは、周囲の照度を検出する照
    度センサからなることを特徴とする請求項10記載の照
    明装置。
  12. 【請求項12】補正手段は、前記センサの検出結果に基
    づいて、時間経過による光源の光束減退を補正すること
    を特徴とする請求項10又は11記載の照明装置。
  13. 【請求項13】人体から放射される熱線を検出すること
    によって所定の検知エリア内における人の存否を検出す
    る人感センサを備え、人感センサの非検知時には調光制
    御手段は光源の調光比を暗い方の調光設定値に制御して
    おり、人感センサが人を検知すると、調光制御手段は光
    源の調光比を明るい方の調光設定値に変化させると共
    に、人感センサが人を検知しなくなってから所定の動作
    保持時間が経過すると、調光制御手段は光源の調光比を
    暗い方の調光設定値に変化させることを特徴とする請求
    項1又は2記載の照明装置。
  14. 【請求項14】補正手段は、人感センサの検知回数が増
    えるにつれて、光源の光出力の立ち上がりを早めるよう
    に調光制御信号の補正処理を行うことを特徴とする請求
    項13記載の照明装置。
  15. 【請求項15】点灯時間の累積値を計時するタイマを設
    け、補正手段は、前記タイマの計時時間に応じて光源の
    調光比を補正することを特徴とする請求項1又は2記載
    の照明装置。
  16. 【請求項16】上記光源と上記調光点灯手段と調光に関
    わる情報を検出するセンサとで構成される照明器具を複
    数備え、複数の調光点灯手段は調光制御手段にそれぞれ
    接続され、調光制御手段からそれぞれ入力される調光制
    御信号に応じて光源の調光比を制御しており、補正手段
    は、各センサの検出結果に基づいて、各光源の調光比の
    変化を何れかの光源に合わせるように、調光制御信号を
    補正することを特徴とする請求項1乃至9記載の照明装
    置。
  17. 【請求項17】上記光源と上記調光点灯手段と調光に関
    わる情報を検出するセンサとで構成される照明器具を複
    数備え、複数の調光点灯手段は調光制御手段にそれぞれ
    接続され、調光制御手段からそれぞれ入力される調光制
    御信号に応じて光源の調光比を制御しており、補正手段
    は、各センサの検出結果に基づいて、各光源の調光比の
    変化を全体の平均値に合わせるように、調光制御信号を
    補正することを特徴とする請求項1乃至9記載の照明装
    置。
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