JP2001249647A - 液晶表示装置の駆動方法 - Google Patents

液晶表示装置の駆動方法

Info

Publication number
JP2001249647A
JP2001249647A JP2000062570A JP2000062570A JP2001249647A JP 2001249647 A JP2001249647 A JP 2001249647A JP 2000062570 A JP2000062570 A JP 2000062570A JP 2000062570 A JP2000062570 A JP 2000062570A JP 2001249647 A JP2001249647 A JP 2001249647A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
liquid crystal
display device
horizontal period
crystal display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000062570A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiko Miyashita
敏彦 宮下
Akio Takahashi
昭雄 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2000062570A priority Critical patent/JP2001249647A/ja
Publication of JP2001249647A publication Critical patent/JP2001249647A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 垂直方向の画像の劣化を改善し得る液晶表示
装置の駆動方法を提供する。 【解決手段】 各画素に対して、各水平期間中のソース
ライン電圧として、補正電圧Veを印加した後に電圧を
変化させて目標電圧Vcを印加する。補正電圧Veの補
正電圧印加期間teとして、1水平期間中に各画素に充
電される液晶印加電圧Vdが増加し始めてから、この1
水平期間中の液晶印加実効電圧が一定になる時までとす
る。これにより、液晶印加実効電圧Vapp が1水平期間
において一定となり、その総和である垂直期間において
一定となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各画素に対して、
各水平期間中のソースライン電圧として、補正電圧を印
加した後に電圧を変化させて目標電圧を印加するアクテ
ィブマトリクス駆動等の液晶表示装置の駆動方法に関す
るものであり、詳細には、垂直方向の画像の劣化防止に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶表示装置等に用いられるアク
ティブマトリクス基板を備えた液晶パネルにおいては、
画素に表示信号を供給する信号電圧供給線(ソースライ
ン)、及び画素毎に設けられた例えば薄膜トランジスタ
(TFT:Thin Film Transistor)等のスイッチング素
子を駆動する走査線を有し、これらを駆動するために信
号電圧供給線及び走査線の本数と同数の出力端を持つよ
うに外部駆動回路を装着している。
【0003】上記の液晶パネルにおいては、走査線を上
から順に選択し、選択された走査線上の各画素に対応す
る各ソースライン電圧を一斉に各信号線から印加する線
順次走査が行われる。すなわち、この水平期間中にその
選択された走査線に該当する水平ラインの画素にソース
ライン電圧が供給される。
【0004】ここで、上記のソースライン電圧は、水平
期間中、一定電圧を印加するのが一般的であるが、画素
へのプリチャージを目的として、この水平期間中にソー
スライン電圧を変化させて駆動している場合もある。
【0005】例えば、特開平7−319429号公報で
は、目標とするソースライン電圧よりも大きい電圧にて
プリチャージする際に、全てのソースラインに水平期間
中に一斉にプリチャージするので、電圧振幅変化が大き
くなって対向電極の電圧変動による表示パターンの乱
れ、つまりクロストーク現象が生じることを防止する技
術が開示されている。
【0006】また、特開平5−134628号公報に
は、低消費電力化を図ったプリチャージ方式の駆動回路
において、目標とするソースライン電圧よりも小さい電
圧をプリチャージする際に、プリチャージ電圧がビデオ
信号の正極特性位相時、負極特性位相時に関わらず一定
のプリチャージ電圧を印加するため、正負各印加電圧実
効値のバランスの崩れによるコントラスト、フリッカを
防止する技術が開示されている。
【0007】さらに、特開平11−161239号公報
には、映像信号の黒レベルの設定状態に左右されること
のないプリチャージ動作に関する技術が開示されてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、液晶パネル
には、ソースラインと画素電極との間に形成される寄生
容量Csdが存在しており、そのため、画素電極はソー
スラインの電圧の変動を受けてしまう。そして、画素電
極の電位が変動すると、液晶印加電圧が変動する。この
とき、画素の液晶は1垂直期間中の液晶印加電圧の2乗
平均に応答するので、液晶印加電圧が変動すると、影響
が大きい。すなわち、画素の液晶は、再度充電されるま
での期間(通常は、1垂直期間)内の印加電圧の実効値
に応答するので、印加電圧の変動が表示に影響する。
【0009】また、液晶は交流駆動する必要があるた
め、対向電極の電圧に対する電圧の正負が逆転してTF
Tが長時間OFFとなっているときに寄生容量Csdに
よるソースラインの電圧の影響を受けるので、画面の上
下で液晶印加実効電圧が異なる。
【0010】この結果、垂直方向の輝度傾斜や色付きと
いった表示画像の劣化を引き起こすという問題点を有し
ている。また、この問題は、表示パターンによっては、
同一印加電圧の画素とは異なった色になったり、縦シャ
ドーや色付き縦シャドーとなって現れる。
【0011】しかしながら、従来の液晶表示装置の駆動
方法においては、液晶の実効値応答を考慮した駆動とい
うのは殆ど無いと思われる。
【0012】なお、上記の特開平7−319429号公
報等の技術では、プリチャージとして水平期間中にソー
スラインの電圧を変化させているが、その電圧における
発生期間のコントロールについては開示がない。
【0013】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、垂直方向の画像の劣化を
改善し得る液晶表示装置の駆動方法を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶表示装置の
駆動方法は、上記課題を解決するために、各画素に対し
て、各水平期間中のソースライン電圧として、補正電圧
を印加した後に電圧を変化させて目標電圧を印加する液
晶表示装置の駆動方法において、上記補正電圧の印加期
間として、1水平期間中に各画素に充電される液晶印加
電圧が増加し始めてから、この1水平期間中の液晶印加
実効電圧が一定になる時までとすることを特徴としてい
る。
【0015】すなわち、液晶表示装置の駆動において
は、各ソースラインは、プリチャージをしないのであれ
ば、目標電圧を水平期間中維持し続けるようになってい
る。しかし、これでは、液晶は交流駆動を行っており、
次のフレームでは各ソースラインの電圧が逆転し、かつ
薄膜トランジスタ(TFT)がOFFしているので、逆
転している時間が長い程、寄生容量の存在により液晶印
加実効電圧は大きくなる。そのため、画面垂直方向にお
いて液晶印加実効電圧が大きく変化するという問題点を
有している。
【0016】さらに、液晶表示装置の駆動においては、
液晶印加実効電圧を大きく変化させる電圧(ノーマリー
ホワイトの場合は黒)があるが、表示画面にそれらが局
所的に分布しているウインドーパターン等の場合には、
その上下方向の液晶印加実効電圧が大きく変化し、縦シ
ャドーとなって現れるという問題点を有している。
【0017】上記現象は、全て液晶印加実効電圧の不均
一から生じるのものである。
【0018】そこで、本発明では、各画素に対して、各
水平期間中のソースライン電圧として、補正電圧を印加
した後に電圧を変化させて目標電圧を印加する。すなわ
ち、各ソースラインに対して目標電圧を印加する前に、
印加電圧の実効値補正のために補正電圧を印加するよう
になっている。
【0019】ここで、本発明では、補正電圧の印加期間
として、1水平期間中に各画素に充電される液晶印加電
圧が増加し始めてから、この1水平期間中の液晶印加実
効電圧が一定になる時までとしている。そして、その
後、目標電圧を印加する。
【0020】したがって、各水平期間中の液晶印加実効
電圧が一定となり、これを全ソースラインに適用するこ
とによって、全画素が1水平期間中に設計者が最適と判
断した一定の液晶印加実効電圧を持つようになる。
【0021】また、全画素が1水平期間中に一定の液晶
印加実効電圧を持つことは、その総和である1垂直期間
中の液晶印加実効電圧も一定となる。
【0022】この結果、いかなるパターンが表示されて
も、垂直方向の表示の不均一を軽減することができる。
【0023】したがって、垂直方向の画像の劣化を改善
し得る液晶表示装置の駆動方法を提供することができ
る。
【0024】また、本発明の液晶表示装置の駆動方法
は、上記課題を解決するために、上記記載の液晶表示装
置の駆動方法において、補正電圧は、複数種類の電圧を
使用することを特徴としている。
【0025】すなわち、補正電圧は、必ずしも1種類の
電圧に限らず、複数種類の電圧を使用することができ
る。
【0026】これによって、1種類の電圧では補正電圧
における印加期間の設定が難しい場合においても、容易
に設定することが可能となる。
【0027】また、本発明の液晶表示装置の駆動方法
は、上記課題を解決するために、上記記載の液晶表示装
置の駆動方法において、補正電圧として、予めソースド
ライバが有する階調電圧に設定することを特徴としてい
る。
【0028】上記の発明によれば、補正電圧として、予
めソースドライバが有する階調電圧に設定する。
【0029】このため、補正電圧として、ソースドライ
バが有する既存の階調電圧を利用できるので、階調電圧
を切り替える簡単な回路を追加するだけで、本発明の駆
動方法を実現することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1ないし図6に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。
【0031】先ず、液晶表示装置に用いられるアクティ
ブマトリクス基板を備えた液晶パネルにおいては、図2
(a)に示すように、ソースライン1と画素電極2との
間に形成される寄生容量Csdが存在する。この液晶パ
ネルにおける1画素の等価回路は、図2(b)のように
示される。
【0032】上記の等価回路においては、薄膜トランジ
スタ(以下、「TFT:Thin FilmTransistor」と称す
る)3を介して充電された画素電極2は、TFT3がO
FFの期間は寄生容量Csdを介してソースライン1に
おけるソースライン電圧Vsの変動を受ける。
【0033】そして、画素電極2の画素電圧が変動する
と、液晶印加電圧が変動し、その画素の液晶印加電圧
は、それらの変動を考慮した実効値電圧となる。なお、
これは、一般的に実効値応答と称される。
【0034】ここで、液晶印加実効電圧Veff(V)は、
式(1)に示すように、画素への再充電までが1垂直期
間である場合の液晶印加電圧の2乗平均として求められ
る。
【0035】
【数1】
【0036】ただし、Tν(秒)は1垂直期間−1水平
期間の時間を示しており、充電期間中を除く期間を示し
ている。また、Vapp(V)は、画素電圧−対向電圧(対
向電極の電圧)である。
【0037】ところで、垂直期間は水平期間の総和であ
るため、各水平期間中の液晶印加電圧が異なるとその総
和も異なり、このことが垂直方向の輝度傾斜等の原因と
なる。
【0038】そこで、本実施の形態では、各水平期間に
おいてソースライン電圧Vsを変化させ、各水平期間中
の液晶印加実効電圧Vapp が一定になるようにしてい
る。つまり、ソースライン電圧Vsとして、目標電圧を
印加する前に補正電圧を印加し、かつその補正電圧の印
加期間を、1水平期間中に各画素に充電される液晶印加
電圧が増加し始めてから、この1水平期間中の液晶印加
実効電圧Vapp が一定になる時までとしている。そし
て、その後、ソースライン電圧Vsを目標電圧とするこ
とで画素電極は目標電圧に充電される。
【0039】なお、本実施の形態では、補正電圧の印加
を1段にて行っているが、必ずしもこれに限らず、2
段、3段…等の複数種類の電圧を印加することも可能で
ある。
【0040】この場合、充電時のソースラインの電圧V
cの値は異なることになる。
【0041】本実施の形態の液晶表示装置の駆動方法に
ついて、以下に詳細に説明する。なお、ここでは、計算
を容易にするために、ゲートライン4と画素電極2との
間の容量は考えないこととする。ただし、これらの容量
が無視できない場合は、項を追加して計算する必要があ
る。特に、画素電極2の容量は、ソースライン1からの
変動との合成になる。
【0042】今、図3に示すように、TFT3がOFF
の時、フル充電時のソースライン1の電圧(つまり目標
電圧)をVc、画素電極2の画素電圧(液晶印加電圧)
をVd、対向電圧をVcom 、液晶容量+補助容量をCp
とすると、任意のソースライン電圧Vsの時は、式
(2)が成り立つ。
【0043】
【数2】
【0044】ここで、図1に示すように、あるソースラ
イン1の補正電圧をVe、目標電圧をVcとし、それぞ
れの印加期間をte、tmとすると、1水平期間中の液
晶印加実効電圧Vapp は、次式(3)にて示される。た
だし、te+tm=1水平期間である。
【0045】
【数3】
【0046】したがって、液晶印加実効電圧Vapp がい
かなる目標電圧Vcを取るときも一定となるような補正
電圧Veと補正電圧印加期間teとを決定すれば良い。
これによって、1水平期間中の液晶印加実効電圧Vapp
が、ソースラインの電圧Vcが変動する1垂直期間中も
変化しないことになる。
【0047】現実には、その他の様々な要因があるため
近似値となるが、不均一性の軽減は実現できる。
【0048】上記の理論式に、具体的数値を代入して説
明する。
【0049】例えば、図4に示すように、画素を白色に
するための目標電圧Vcとして白色階調電圧V63に充
電するときに、2/3H後にこの白色階調を表示する白
色階調電圧V63に変化するとする。なお、Hは1水平
期間の時間を示すものである。
【0050】先ず、時間Tが0から2/3Hとなるまで
に画素に印加される液晶印加実効電圧Vwapp(添字w は
白色を示す)は、
【0051】
【数4】
【0052】となる。今、補正電圧Ve=12.0V、
白色階調電圧V63=6.5V、対向電圧Vcom =6.
0Vとすると、式(4)は、
【0053】
【数5】
【0054】となる。
【0055】一方、画素を黒色にするための目標電圧V
cとして黒色階調電圧V0に充電するときに、時間Tと
してt時間後にこの黒色階調電圧V0に変化するとする
と、t時間までに画素に印加される液晶印加実効電圧V
bapp(添字b は黒色を示す)は、
【0056】
【数6】
【0057】となる。今、黒色階調電圧V0=10.5
Vとすると、式(6)は、
【0058】
【数7】
【0059】となる。ここで、式(5)と式(7)とか
ら、液晶印加実効電圧Vwapp=液晶印加実効電圧Vbapp
とすると、
【0060】
【数8】
【0061】となる。
【0062】同様にして、画素をグレー色にするための
目標電圧Vcとしてグレー階調電圧V42に充電すると
きに、時間Tとしてt時間後にこのグレー階調電圧V4
2に変化するとし、グレー階調電圧V42=8.5Vと
してtを求めると、
【0063】
【数9】
【0064】となる。
【0065】以上をまとめると、変化点のタイミング
は、
【0066】
【数10】
【0067】となる。すなわち、補正電圧Veを一定値
12.0Vにセットし、階調濃度に応じて補正電圧印加
期間te(ここではt)を変更するのである。
【0068】なお、白色階調電圧V63以外のタイミン
グは、簡略化した一般式(10)にて求めることが可能
である。
【0069】
【数11】
【0070】ただし、ΔVe=Ve−Vcom 、ΔV63
=V63−Vcom 、ΔVi=Vi−Vcom 、tiは電圧
変化のタイミング、Hは1水平期間の時間、i(0≦i
≦62)は階調を示す添字である。
【0071】次に、上記液晶表示装置の駆動方法を行う
駆動装置とその動作について説明する。
【0072】図5(b)に示すように、ゲートアレー1
1から出力されている水平同期信号12に切替信号発生
器13を接続する。これによって、切替信号発生器13
は、図5(a)に示すように、水平同期信号12の立上
り変化12aを検知して、一定時間後つまり補正電圧印
加期間teの後にLow→High13aとなるA_O
N信号とHigh→Low13bとなるB_ON信号を
発生させる。
【0073】切替信号発生器13には図示しないタイミ
ング調整用ボリウムVRがついており、上記一定時間で
ある補正電圧印加期間teを変化させることができる。
【0074】FET_A14・16はA_ON信号がH
ighになったときにONになる電界効果トランジスタ
(FET:Field Effect Transistor)である。一方、F
ET_B15・17はB_ON信号がHighになった
ときにONになる電界効果トランジスタ(FET)であ
る。
【0075】上記FET_A14はHigh(H)側正
常電圧(目標書き込み電圧)18に接続されており、F
ET_A16はLow(L)側正常電圧(目標書き込み
電圧)20に接続されている。また、上記FET_B1
5はHigh(H)側補正手電圧19に接続されてお
り、FET_B17はLow(L)側補正電圧21に接
続されている。
【0076】補正電圧Veは予め計算しておいた電圧と
する。
【0077】また、FET_A14の出力とFET_B
15の出力とが接続される一方、FET_A16の出力
とFET_B17の出力とが接続される。
【0078】そして、接続された各出力は、ソースドラ
イバ31…のH側及びL側の階調電圧入力端子にそれぞ
れ接続される。
【0079】これによって、H側の電圧とL側の電圧と
を切替信号発生器13にて切り替えるだけの簡単な構成
により垂直方向の画像の劣化を改善し得る液晶表示装置
の駆動装置となっている。
【0080】なお、実用においては、正常電圧は、ソー
スドライバの入力電圧数だけ用意されており、この場
合、補正電圧は、同図(b)に示すように、1つの電圧
を共通で使うことも、複数の電圧を用意することも可能
である。
【0081】このように、本実施の形態の液晶表示装置
の駆動方法は、各画素に対して、各水平期間中のソース
ライン電圧Vsとして、補正電圧Veを印加した後に電
圧を変化させて目標電圧Vcを印加する液晶表示装置の
駆動方法において、補正電圧印加期間teとして、1水
平期間中に各画素に充電される液晶印加電圧Vdが増加
し始めてから、この1水平期間中の液晶印加実効電圧V
app が一定になる時までとしている。
【0082】すなわち、液晶表示装置の駆動において
は、各ソースライン1…は、補正電圧Veを印加しない
のであれば、目標電圧Vcを水平期間中維持し続けるよ
うになっているが、これでは、液晶は交流駆動を行うた
め、次のフレームでは各ソースライン1…の電圧が逆転
し、かつTFT3がOFFしているので、逆転している
時間が長い程、寄生容量Csdの存在により液晶印加実
効電圧Vapp は大きくなる。そのため、画面垂直方向に
おいて液晶印加実効電圧Vapp が大きく変化するという
問題点を有している。
【0083】さらに、液晶表示装置の駆動においては、
液晶印加実効電圧Vapp を大きく変化させる電圧(ノー
マリーホワイトの場合は黒)があるが、後述する図8
(a)(b)に示すように、表示画面にそれらが局所的
に分布しているウインドーパターン等の場合には、その
上下方向の液晶印加実効電圧Vapp が大きく変化し、縦
シャドーとなって現れるという問題点を有している。
【0084】上記現象は、全て液晶印加実効電圧Vapp
の不均一から生じるのものである。
【0085】そこで、本実施の形態では、各画素に対し
て、各水平期間中のソースライン電圧Vsとして、補正
電圧Veを印加した後に電圧を変化させて目標電圧Vc
を印加する。すなわち、各ソースライン1…に対して目
標電圧Vcを印加する前に、印加電圧の実効値補正のた
めに補正電圧Veを印加するようにしている。
【0086】ここで、本実施の形態では、補正電圧印加
期間teとして、1水平期間中に各画素に充電される液
晶印加電圧Vdが増加し始めてから、この1水平期間中
の液晶印加実効電圧Vapp が一定になる時までとしてい
る。そして、その後、目標電圧Vcを印加する。
【0087】つまり、1水平期間中の液晶印加実効電圧
Vapp が一定となるように、補正電圧印加期間teを設
定している。
【0088】したがって、各水平期間中の液晶印加実効
電圧Vapp が一定となり、これを全ソースライン1…に
適用することによって、全画素が1水平期間中に設計者
が最適と判断した一定の液晶印加実効電圧Vapp を持つ
ようになる。
【0089】また、全画素が1水平期間中、一定の液晶
印加実効電圧Vapp を持つことは、その総和である1垂
直期間中の液晶印加実効電圧Vapp も一定となる。
【0090】この結果、いかなるパターンが表示されて
も、垂直方向の表示の不均一を軽減することができる。
【0091】したがって、垂直方向の画像の劣化を改善
し得る液晶表示装置の駆動方法を提供することができ
る。
【0092】また、本実施の形態の液晶表示装置の駆動
方法では、補正電圧Veは、複数種類の電圧を使用する
ことが可能である。
【0093】すなわち、補正電圧Veは、図6(a)に
示すように、1種類の電圧にて行うことができるが、必
ずしも1種類の電圧に限らず、図6(b)に示すよう
に、複数種類の電圧を使用することができる。
【0094】これによって、1種類の補正電圧Veでは
補正電圧印加期間teの設定が難しい場合においても、
容易に設定することが可能となる。
【0095】また、本実施の形態の液晶表示装置の駆動
方法では、補正電圧Veとして、予めソースドライバ3
1が有する階調電圧に設定することが可能となってい
る。
【0096】このため、補正電圧Veとして、ソースド
ライバ31が有する既存の階調電圧を利用できるので、
階調電圧を切り替える簡単な切替信号発生器13を追加
するだけで、本実施の形態の駆動方法を実現することが
できる。
【0097】なお、別の補正電圧を設けることができる
ことはいうまでもない。
【0098】また、本実施の形態の液晶表示装置の駆動
方法では、実効値応答をする液晶に限らず、他の実効値
応答をする材料においても使用可能である。
【0099】また、ドット反転、ライン反転等の各駆動
法においても有効と思われる。
【0100】さらに、デジタルドライバに限らずアナロ
グドライバにも利用できる。
【0101】また、本実施の形態の液晶表示装置の駆動
方法では、液晶印加実効電圧を変動させているので、実
効電圧が大きくなる場合、低い電圧を画素に充電してお
いて、液晶印加実効電圧を変動させて、見かけ上、大き
な電圧をかけているように見せることができる。
【0102】また、この性質を利用し、ソースドライバ
31が有する階調電圧よりも大きな液晶印加電圧Vdを
実現することができる。
【0103】また、補正電圧Veを制御する回路は、外
部回路とすることが可能である一方、ソースドライバ3
1への内蔵回路とすることも可能である。
【0104】
【実施例】上記実施の形態で述べた理論に基づく、効果
を実証するために実験を行ったので、図7ないし図11
に基づいて以下に説明する。
【0105】先ず、水平期間中に、補正電圧及び補正期
間を変化させて実験を行った。具体的には、図7(a)
に示すように、片側ソースドライバ及び片側ゲートドラ
イバを備え、ストライプ配列の液晶パネルについて、順
次上側から走査を行った。
【0106】この液晶の駆動は、ドット反転駆動であ
り、階調は、V0(黒)〜V63(白)が表示可能とな
っている。また、液晶パネルの表示パターンは、図8
(a)(b)に示すように、RGB画素のV0と補正し
ようとする階調(例えば、V42)とによる市松パター
ンの背景に、中央付近にV0(黒)のベタのウインドウ
がある縦シャドーイングパターンを使用した。
【0107】次いで、補正電圧印加期間teを図示しな
いタイミング調整用ボリウムVRにて調整し、最も縦シ
ャドーイングが軽減されるようにタイミング調整用ボリ
ウムVRを調整する。そして、各階調にわたって測定を
行い、補正電圧Veを再調整して全階調で補正電圧印加
期間teが一定になるようにした。
【0108】次に、図9に示すように、電圧設定を行
い、対向電圧Vcom =50Vにて、前述の市松パターン
(背景部分)のみのシミュレーションを行った。この等
価回路は、前記図2(b)のように示される。また、こ
のときのソースライン1…とゲートライン4…のNo.
は、図10に示す通りである。
【0109】この結果、従来においては、図12に示す
ように、ゲートラインNo.9において、−7%〜+1
0%まで変動している液晶印加実効電圧Vapp が、本実
施例では、図11に示すように、−2%〜+2%の変動
に軽減されていることが分かる。つまり、垂直方向の輝
度傾斜が軽減されることを示している。
【0110】これを、輝度に変換して、垂直方向の輝度
傾斜が従来と比べてどの程度異なるかを測定したとこ
ろ、図7(b)に示す結果を得た。
【0111】すなわち、従来では液晶パネルの下へ行く
程、液晶印加実効電圧Vapp が大きくなるので、輝度は
低くなり、明らかに輝度の傾斜が見られたのに対し、本
実施例では、略フラットの輝度変化となり、輝度傾斜が
改善されたことが確認された。
【0112】
【発明の効果】本発明の液晶表示装置の駆動方法は、以
上のように、補正電圧の印加期間として、1水平期間中
に各画素に充電される液晶印加電圧が増加し始めてか
ら、この1水平期間中の液晶印加実効電圧が一定になる
時までとする方法である。
【0113】それゆえ、各水平期間中の液晶印加実効電
圧が一定となり、これを全ソースラインに適用すること
で、全画素が1水平期間中、一定の液晶印加実効電圧を
持つようになる。
【0114】また、全画素が1水平期間中、一定の液晶
印加実効電圧を持つことは、その総和である1垂直期間
中の液晶印加実効電圧も一定となる。
【0115】この結果、いかなるパターンが表示されて
も、表示の不均一を軽減することができる。
【0116】したがって、垂直方向の画像の劣化を改善
し得る液晶表示装置の駆動方法を提供することができる
という効果を奏する。
【0117】また、本発明の液晶表示装置の駆動方法
は、以上のように、上記記載の液晶表示装置の駆動方法
において、補正電圧は、複数種類の電圧を使用する方法
である。
【0118】それゆえ、1種類の電圧では補正電圧にお
ける印加期間の設定が難しい場合においても、容易に設
定することが可能となるという効果を奏する。
【0119】また、本発明の液晶表示装置の駆動方法
は、以上のように、上記記載の液晶表示装置の駆動方法
において、補正電圧として、予めソースドライバが有す
る階調電圧に設定する方法である。
【0120】それゆえ、補正電圧として、ソースドライ
バが有する既存の階調電圧を利用できるので、階調電圧
を切り替える簡単な回路を追加するだけで、本発明の駆
動方法を実現することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における液晶表示装置の駆動方法の実施
の一形態を示すタイミングチャートである。
【図2】(a)は上記液晶表示装置における液晶パネル
の寄生容量を示す説明図であり、(b)は(a)におけ
る1画素の等価回路を示す説明図である。
【図3】上記液晶表示装置における液晶パネルの画素電
圧(液晶印加電圧)を示す説明図である。
【図4】上記液晶表示装置の駆動方法における補正電圧
印加期間の算出方法を示す説明図である。
【図5】上記液晶表示装置の駆動方法における補正電圧
及び液晶印加実効電圧を印加するための装置及びその動
作を示すものであり、(a)は動作を示すタイミングチ
ャート、(b)は装置を示すブロック図である。
【図6】(a)は上記液晶表示装置の駆動方法における
補正電圧が一つのときの動作を示すタイミングチャート
であり、(b)は補正電圧が複数のときの動作を示すタ
イミングチャートである。
【図7】(a)は上記液晶表示装置の駆動方法における
効果を試すために使用した液晶パネルを示す平面図であ
り、(b)はその効果を、位置と輝度傾斜との関係にお
いて従来と比較した説明図である。
【図8】上記液晶表示装置の駆動方法における効果を確
かめるべく実験において使用したシャドーイングパター
ンを示す説明図であり、(a)は市松パターンの背景を
有する中央付近に黒ベタのウインドーがあり、かつその
上下に縦シャドーが現れた状態を示すもの、(b)は市
松パターンの背景を拡大して示すものである。
【図9】上記液晶表示装置の駆動方法における効果を確
かめるべく実施例において設定した電圧を示す説明図で
ある。
【図10】上記液晶表示装置の駆動方法における効果を
確かめるべく実施例において使用した液晶パネルの各ソ
ースラインと各ゲートラインのNo.を示す説明図であ
る。
【図11】上記液晶表示装置の駆動方法において、上記
シャドーイングパターンでの実効値変動をゲートライン
NO.と実行値の変動率との関係において示したグラフ
である。
【図12】従来の液晶表示装置の駆動方法を示すもので
あり、上記シャドーイングパターンでの実効値変動をゲ
ートラインNO.と実行値の変動率との関係において示
したグラフである。
【符号の説明】
1 ソースライン 2 画素電極 3 TFT 4 ゲートライン 13 切替信号発生器 31 ソースドライバ Csd 寄生容量 te 補正電圧印加期間 tm 目標電圧印加期間 Vc 目標電圧 Vcom 対向電圧 Vd 液晶印加電圧 Ve 補正電圧 Vs ソースライン電圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H093 NA16 NC03 NC34 ND01 ND06 5C006 AA01 AA22 AC04 AC17 AC18 AC21 AC27 AF46 AF51 AF64 BB16 BC06 BC13 BF43 EC02 FA22 FA26 FA37 5C080 AA10 BB05 CC03 DD03 EE28 FF12 GG08 JJ01 JJ02 JJ04 JJ05 KK43

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各画素に対して、各水平期間中のソースラ
    イン電圧として、補正電圧を印加した後に電圧を変化さ
    せて目標電圧を印加する液晶表示装置の駆動方法におい
    て、 上記補正電圧の印加期間として、1水平期間中に各画素
    に充電される液晶印加電圧が増加し始めてから、この1
    水平期間中の液晶印加実効電圧が一定になる時までとす
    ることを特徴とする液晶表示装置の駆動方法。
  2. 【請求項2】補正電圧は、複数種類の電圧を使用するこ
    とを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置の駆動方
    法。
  3. 【請求項3】補正電圧として、予めソースドライバが有
    する階調電圧に設定することを特徴とする請求項1記載
    の液晶表示装置の駆動方法。
JP2000062570A 2000-03-07 2000-03-07 液晶表示装置の駆動方法 Pending JP2001249647A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000062570A JP2001249647A (ja) 2000-03-07 2000-03-07 液晶表示装置の駆動方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000062570A JP2001249647A (ja) 2000-03-07 2000-03-07 液晶表示装置の駆動方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001249647A true JP2001249647A (ja) 2001-09-14

Family

ID=18582568

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000062570A Pending JP2001249647A (ja) 2000-03-07 2000-03-07 液晶表示装置の駆動方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001249647A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003094141A1 (fr) * 2002-04-30 2003-11-13 Sony Corporation Afficheur a cristaux liquides, son procede de pilotage, et terminal mobile
JP2004272194A (ja) * 2003-03-10 2004-09-30 Boe Hydis Technology Co Ltd 液晶表示装置及びその駆動方法
JP2007206181A (ja) * 2006-01-31 2007-08-16 Toshiba Matsushita Display Technology Co Ltd 液晶表示装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003094141A1 (fr) * 2002-04-30 2003-11-13 Sony Corporation Afficheur a cristaux liquides, son procede de pilotage, et terminal mobile
US8159438B2 (en) 2002-04-30 2012-04-17 Sony Corporation Liquid crystal display device, drive method thereof, and mobile terminal
JP2004272194A (ja) * 2003-03-10 2004-09-30 Boe Hydis Technology Co Ltd 液晶表示装置及びその駆動方法
JP4552105B2 (ja) * 2003-03-10 2010-09-29 ハイディス テクノロジー カンパニー リミテッド 液晶表示装置及びその駆動方法
JP2007206181A (ja) * 2006-01-31 2007-08-16 Toshiba Matsushita Display Technology Co Ltd 液晶表示装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100777705B1 (ko) 액정 표시 장치 및 그 구동 방법
JP4330059B2 (ja) 液晶表示装置及びその駆動制御方法
US9218791B2 (en) Liquid crystal display device and method for driving a liquid crystal display device
US20130293526A1 (en) Display device and method of operating the same
CN111883079B (zh) 显示面板的驱动方法、电路及显示装置
US20080143754A1 (en) Liquid crystal display and driving method thereof
US20090146938A1 (en) Display device
JPWO2004070697A1 (ja) 液晶表示装置
JP2007279539A (ja) ドライバ回路、表示装置及びその駆動方法
KR100495934B1 (ko) 표시구동장치 및 그 구동제어방법
KR100864497B1 (ko) 액정 표시 장치
US6903715B2 (en) Liquid crystal display and driving apparatus thereof
KR20080002237A (ko) 게이트 구동 회로, 그를 이용한 액정 표시 장치 및 그의구동 방법
KR100485508B1 (ko) 액정 디스플레이 장치와 그 구동 방법
KR100848092B1 (ko) 액정 표시 장치 및 그의 구동 방법
KR101323469B1 (ko) 액정표시장치와 그 구동방법
JP2001249647A (ja) 液晶表示装置の駆動方法
JP4801848B2 (ja) 液晶表示装置
WO2007052421A1 (ja) 表示装置、データ信号線駆動回路、および表示装置の駆動方法
JP2005148362A (ja) Tft液晶パネルの駆動方法及びtft液晶パネル駆動モジュール
JP2007193217A (ja) 液晶表示装置
JP2000305534A (ja) 液晶駆動回路及び液晶表示装置
JP4386608B2 (ja) 電気光学装置及びその駆動方法並びに電子機器
KR100309924B1 (ko) 액정표시장치및액정표시장치의구동방법
KR100443830B1 (ko) 액정표시장치 및 그 구동방법

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040224