JP2001246228A - 光触媒装置 - Google Patents

光触媒装置

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JP2001246228A
JP2001246228A JP2000059935A JP2000059935A JP2001246228A JP 2001246228 A JP2001246228 A JP 2001246228A JP 2000059935 A JP2000059935 A JP 2000059935A JP 2000059935 A JP2000059935 A JP 2000059935A JP 2001246228 A JP2001246228 A JP 2001246228A
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JP
Japan
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photocatalyst
filter
frame
photocatalytic
base frame
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Pending
Application number
JP2000059935A
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English (en)
Inventor
Shinji Kato
真示 加藤
Hirokazu Watanabe
裕和 渡邉
Mikio Hirano
美喜雄 平野
Hisatoku Kurobe
久徳 黒部
Misao Iwata
美佐男 岩田
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Noritake Co Ltd
Original Assignee
Noritake Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半永久的に使用することのできる光触媒装置
を提供すること。 【解決手段】 少なくとも底板21と左右の側板22,
23とを有するベースフレーム2と,ベースフレーム2
の内部に配設した紫外線照射用の光源3と,光源3の前
方と後方とにおいてベースフレーム2に取付けたフィル
ター取付け用のフィルターフレーム4と,各フィルター
フレーム4に着脱可能に取付けた光触媒フィルター5と
よりなる。前方と後方の光触媒フィルター5に順次被処
理ガスを通過させると共に,光源3によって紫外線を照
射することにより,上記被処理ガス中の有害成分を分解
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,空気浄化等を行うために排気ダ
クト等に設置される光触媒装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来より,居住空間や作業空間での悪臭や
有害成分を浄化するために,光触媒を利用した光触媒装
置が用いられている。該光触媒装置は,酸化チタンを担
持した光触媒フィルターと,該光触媒フィルターに紫外
線を照射するための光源とを有する。そして,上記光触
媒装置は,上記光源によって上記光触媒フィルターに紫
外線を照射しながら,被処理ガスを通過させる。これに
より,該被処理ガス中の有害成分を分解除去し,空気浄
化を行っている。
【0003】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来の光
触媒装置には,以下の問題がある。即ち,上記光触媒装
置は,使用に伴い有害成分が光触媒としての酸化チタン
の表面に堆積する。これにより,上記酸化チタンの触媒
機能が発揮されず,光触媒装置の機能が低下することと
なる。特に有害成分の発生量が多い場所に設置された場
合には,光触媒装置の機能低下が早く,短期間で使用で
きなくなるという問題がある。
【0004】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,半永久的に使用することのできる光触媒
装置を提供しようとするものである。
【0005】
【課題の解決手段】請求項1に記載の発明は,少なくと
も底板と左右の側板とを有するベースフレームと,該ベ
ースフレームの内部に配設した紫外線照射用の光源と,
該光源の前方と後方とにおいて上記ベースフレームに取
付けたフィルター取付け用のフィルターフレームと,各
フィルターフレームに着脱可能に取付けた光触媒フィル
ターとよりなり,上記前方と後方の光触媒フィルターに
順次被処理ガスを通過させると共に,上記光源によって
紫外線を照射することにより,上記被処理ガス中の有害
成分を分解するよう構成してあることを特徴とする光触
媒装置にある。
【0006】本発明において最も注目すべきことは,光
触媒フィルターが各フィルターフレームに着脱可能に取
付けてあることである。上記光触媒フィルターとして
は,例えば,セラミック多孔体に酸化チタン等の光触媒
を担持させてなるものがある。また,上記ベースフレー
ムやフィルターフレームは,例えばステンレス鋼,亜鉛
メッキ銅等からなる。また,上記光源としては,例えば
波長300〜420nmの紫外線を発生するブラックラ
イトを用いることができる
【0007】次に,本発明の作用効果につき説明する。
上記光触媒装置は,例えば,排気ダクトに配設し,該排
気ダクトを流れる被処理ガスを,上記光触媒フィルター
に通過させる。このとき,上記光源によって上記光触媒
フィルターに紫外線を照射する。これにより,上記光触
媒フィルターの光触媒機能によって,上記被処理ガス中
の有害成分を分解し,除去する。
【0008】上記光触媒装置は,上述のごとく上記光触
媒フィルターが各フィルターフレームに着脱可能に取付
けてある。そのため,上記光触媒フィルターを上記光触
媒装置から取外して交換することができる。それ故,使
用により上記光触媒装置の機能が低下した際に,上記光
触媒フィルターを交換することができる。これにより,
光触媒装置全体を交換することなく,同じ光触媒装置を
半永久的に使用することができる。また,上記光触媒フ
ィルターは,新品に交換しても,洗浄して再生して用い
てもよい。
【0009】以上のごとく,本発明によれば,半永久的
に使用することのできる光触媒装置を提供することがで
きる。
【0010】次に,請求項2に記載の発明のように,上
記各フィルターフレームは,上記ベースフレームに対し
着脱可能に取付けてあることが好ましい。これにより,
上記光触媒フィルターの交換を容易に行うことができ
る。
【0011】次に,請求項3に記載の発明のように,上
記各フィルターフレームには,複数個の光触媒フィルタ
ーが取付けてあることが好ましい。これにより,上記光
触媒フィルターの交換を容易に行うことができる。
【0012】次に,請求項4に記載の発明のように,上
記光触媒フィルターは,上記フィルターフレームに設け
た取付枠に着脱可能に嵌合されていることが好ましい。
これにより,上記光触媒フィルターを上記フィルターフ
レームに確実に取付けることができる。
【0013】次に,請求項5に記載の発明のように,上
記光触媒フィルターは,上記取付枠に嵌合すると共に上
記光触媒フィルターの背面を支持する固定具により,上
記取付枠に固定されていることが好ましい。これによ
り,上記光触媒フィルターを上記フィルターフレームに
一層確実に取付けることができ,使用中に脱落するおそ
れがない。
【0014】次に,請求項6に記載の発明のように,上
記フィルターフレーム及び上記固定具は,上記光触媒フ
ィルターと対面する接触面に弾性部材を有することが好
ましい。これにより,上記光触媒フィルターを上記フィ
ルターフレームに安定して取付けることができる。ま
た,上記光触媒フィルターとフィルターフレームとの間
に隙間を生ずることを防ぐことができる。それ故,上記
光触媒フィルターとフィルターフレームとの間からの被
処理ガスの漏れを確実に防ぐことができる。上記弾性部
材としては,例えばシリコン,ウレタンゴム等がある
が,耐久性の観点からシリコンが好ましい。
【0015】次に,請求項7に記載の発明のように,上
記光触媒装置は,上記ベースフレーム及び上記フィルタ
ーフレームよりも上方に,光源作動用の電気回路部を配
置していることが好ましい。これにより,上記光触媒装
置を排気ダクト等に配設した場合,万が一,排気ダクト
の底部に水分や異物が溜まった際,これらが上記電気回
路部に入り込むことを防ぐことができる。
【0016】次に,請求項8に記載の発明のように,上
記ベースフレームは,隣接配置する他の光触媒装置との
接続を図るための接続具を,上記側板に有することが好
ましい。これにより,例えば口径の大きい排気ダクトに
上記光触媒装置を複数個並べて使用する際,これらを隙
間なく容易に配置することができる。また,メンテナン
ス等のために上記光触媒装置を排気ダクトから取り出す
際には,該光触媒装置が連結しているため,効率よく取
り出すことができる。また,上記ベースフレームの側板
にシーリング材を介在させて他の光触媒装置を接続する
こともできる。これにより,隣接する一対の光触媒装置
の間の隙間を確実に塞ぎ,被処理ガスの漏れを防ぐこと
ができる。
【0017】次に,請求項9に記載の発明のように,上
記光触媒装置は,上記被処理ガスを流速0.5〜3.0
m/秒で通過させるよう構成してあることが好ましい。
これにより,上記被処理ガス中の有害成分を確実かつ効
率的に分解することができる。上記被処理ガスの流速が
0.5m/秒未満の場合には,上記被処理ガスを効率よ
く処理できないおそれがある。一方,上記被処理ガスの
流速が3.0m/秒を超える場合には,上記被処理ガス
中の有害成分を確実に分解することができないおそれが
ある。
【0018】次に,請求項10に記載の発明のように,
上記光触媒フィルターは,三次元網目構造を有するセラ
ミック多孔体の表面に表層用セラミック粒子によって形
成した凹凸表面層を有してなると共に,該凹凸表面層に
光触媒を担持させてなり,かつ,上記表層用セラミック
粒子は,平均粒径が1μm〜100μmであることが好
ましい。
【0019】これにより,被処理ガスの浄化効率に優れ
た光触媒フィルターを有する光触媒装置を得ることがで
きる。即ち,上記光触媒フィルターは,セラミック多孔
体の表面に上記凹凸表面層を形成してなるため,上記セ
ラミック多孔体の表面積が大きくなる。それ故,上記セ
ラミック多孔体の表面に担持する光触媒の表面積も大き
くなるため,その光触媒機能が充分に発揮される。
【0020】また,上記凹凸表面層を形成する表層用セ
ラミック粒子は,平均粒径が1μm〜100μmであ
る。そのため,充分な大きさを有する上記凹凸表面層が
形成され,光触媒機能が充分に発揮される。上記平均粒
径が1μm未満の場合には,上記凹凸表面層が充分に形
成されない。一方,上記平均粒径が100μmを超える
場合には,表層用セラミック粒子がセラミック多孔体か
ら脱離するおそれがある。更に,上記光触媒は上記凹凸
表面層に担持されているため,アンカー効果によりその
担持力が大きく,上記光触媒が剥がれ難いという利点も
ある。なお,上記表層用セラミック粒子としては,例え
ばアルミナ粒子がある。
【0021】次に,請求項11に記載の発明のように,
上記セラミック多孔体を構成する骨格筋の直径は100
〜1000μmであることが好ましい。これにより,上
記光触媒フィルターに照射される紫外線が内部にまで充
分に透過する。そのため,上記セラミック多孔体の内部
に担持された光触媒にも紫外線が充分に照射され,触媒
機能を充分に発揮することができる。上記骨格筋の直径
が100μm未満の場合には,光触媒フィルターの強度
が不充分となるおそれがある。一方,上記直径が100
0μmを超える場合には,光触媒フィルターの内部にま
で充分に紫外線が照射されないおそれがある。
【0022】また,上記光触媒フィルターは,厚み5m
mにおける光透過率が10〜50%であることが好まし
い。これにより,上記セラミック多孔体の内部に担持さ
れた光触媒に光が充分に照射され,触媒機能を充分に発
揮することができる。厚み5mmにおける上記光透過率
が10%未満の場合には,上記セラミック多孔体の内部
に担持された光触媒の触媒機能が充分に発揮されないお
それがある。一方,上記光透過率が50%を超える場合
には,上記骨格筋が細くなりすぎるためフィルターとし
ての強度が得られないおそれがある。
【0023】また,上記光触媒は,酸化チタンであるこ
とが好ましい。これにより,上記光触媒の触媒機能が高
く,一層浄化効率に優れた光触媒装置を得ることができ
る。
【0024】また,上記光触媒フィルターの製造方法と
しては,三次元網目構造を有する有機多孔体に,セラミ
ック微粉末とバインダーとを含む泥漿を含浸付着させ,
該泥漿が乾燥しない間に表層用セラミック粒子を上記泥
漿に付着させ,乾燥した後,これらを加熱して上記有機
多孔体を焼失させると共に,上記セラミック微粉末及び
表層用セラミック粒子を焼結させて,三次元網目構造を
有するセラミック多孔体の表面に上記表層用セラミック
粒子よりなる凹凸表面層を形成してなるセラミック多孔
体を作製し,次いで,該セラミック多孔体の上記凹凸表
面層に光触媒を担持させることにより,光触媒フィルタ
ーを製造する方法であって,かつ,上記表層用セラミッ
ク粒子は平均粒径1μm〜100μmであることを特徴
とする光触媒フィルターの製造方法がある。
【0025】上記平均粒径が1μm未満の場合には,上
記凹凸表面層が充分に形成されない。一方,上記平均粒
径が100μmを超える場合には,表層用セラミック粒
子がセラミック多孔体から脱離するおそれがある。な
お,上記表層用セラミック粒子としては,例えばアルミ
ナ粒子を用いる。上記セラミック微粉末としては,例え
ばアルミナ粉末を用いる。また,上記有機多孔体として
は,例えばウレタンフォームを用いる。
【0026】次に,上記光触媒フィルターの製造方法の
作用効果につき説明する。上記凹凸表面層の形成には,
上記のごとく,平均粒径1μm〜100μmの表層用セ
ラミック粒子を用いる。そのため,上記凹凸表面層を確
実に得ることができる。また,上記のような有機多孔体
を用いるため,複雑な構造の上記セラミック多孔体を容
易に作製することができる。従って,浄化効率に優れた
光触媒フィルターを容易に製造することができる。
【0027】また,上記セラミック多孔体の骨格筋の直
径は,100〜1000μmであることが好ましい。こ
れにより,上記光触媒の触媒機能が高く,一層浄化効率
に優れた光触媒フィルターを有する光触媒装置を容易に
得ることができる。
【0028】また,上記光触媒は,酸化チタンであるこ
とが好ましい。これにより,上記光触媒の触媒機能が高
く,一層浄化効率に優れた光触媒装置を容易に得ること
ができる。
【0029】
【発明の実施の形態】実施形態例1 本発明の実施形態例にかかる光触媒装置につき,図1〜
図13を用いて説明する。本例の光触媒装置1は,図1
に示すごとく,ベースフレーム2と,その内部に配設し
た紫外線照射用の光源3と,該光源3の前方と後方とに
おいて上記ベースフレーム2に取付けたフィルター取付
け用のフィルターフレーム4とを有する。上記ベースフ
レーム2は,底板21と左右の側板22,23とを有す
る。また,各フィルターフレーム4には,光触媒フィル
ター5が着脱可能に取付けてある。
【0030】上記光触媒装置1は,図2(A),(B)
に示すごとく,上記前方と後方の光触媒フィルター5に
順次被処理ガス8を通過させると共に,上記光源3によ
って紫外線を照射することにより,上記被処理ガス8中
の有害成分を分解する。また,上記光触媒装置1には,
上記被処理ガス8を流速0.5〜3.0m/秒で通過さ
せる。
【0031】また,上記ベースフレーム2やフィルター
フレーム4は,ステンレス鋼(SUS304)からな
る。また,上記一対のフィルターフレーム4は,約25
mmの間隔をもって互いに平行に配設してある。また,
上記光源3としては,波長が300〜420nm,距離
5cmにおける平均強度が200W/m2の紫外線を発
生するブラックライトを用いる。また,上記光源3は,
上記一対のフィルターフレーム4の間の中央に4本均等
に配置してある。
【0032】また,図1に示すごとく,上記各フィルタ
ーフレーム4には,それぞれ6個の光触媒フィルター5
が取付けてある。各光触媒フィルター5の大きさは,2
40×126×13mmである。また,図3に示すごと
く,上記各フィルターフレーム4は,上記ベースフレー
ム2に対し着脱可能に取付けてある。即ち,図3に示す
ごとく,上記フィルターフレーム4は,上記ベースフレ
ーム2の側板22,23に沿って上下方向にスライドす
ることができる。
【0033】また,図4,図5,図7に示すごとく,上
記光触媒フィルター5は,上記フィルターフレーム4に
設けた取付枠41に着脱可能に嵌合されている。そし
て,上記光触媒フィルター5は,上記取付枠41に嵌合
すると共に上記光触媒フィルター5の背面を支持する固
定具42により,上記取付枠41に固定されている。
【0034】即ち,図1,図4の(A)〜(D)に示す
ごとく,上記各フィルターフレーム4には,6個の略長
方形の開口部44が設けてある。そして,図4,図6に
示すごとく,該開口部44の4辺を取り囲むようにし
て,上記取付枠41が上記フィルターフレーム4に固定
してある。また,図4,図5に示すごとく,上記開口部
44の長辺に沿って固定された取付枠41には,上記固
定具42の係合用屈曲部421を係合するための貫通孔
411が,それぞれ2箇所に形成されている。
【0035】また,図4〜図6に示すごとく,上記フィ
ルターフレーム4及び上記固定具42は,上記光触媒フ
ィルター5と対面する接触面に,シリコンからなる弾性
部材43を有する。即ち,図6に示すごとく,上記弾性
部材43は,上記開口部44の周囲において上記取付枠
41よりも内側に貼着してある。また,図4(A),
(B)に示すごとく,上記弾性部材43は,固定具42
のにおける光触媒フィルター5との接触面にも貼着して
ある。なお,図4(A)は固定具42の上面斜視図,図
4(B)は固定具42の裏面斜視図を示す。
【0036】上記光触媒フィルター5を上記フィルター
フレーム4に取付けるに当っては,まず,上記光触媒フ
ィルター5を上記取付枠41に嵌合させる。次いで,上
記光触媒フィルター5の上から,上記固定具42を上記
取付枠41に固定する。この固定は,上記固定具42の
係合屈曲部421を上記取付枠41の貫通孔411に係
合させることにより行う(図5)。
【0037】これにより,図5に示すごとく,上記光触
媒フィルター5は,上記固定具42における弾性部材4
3と,上記フィルターフレーム4における弾性部材43
との間に挟持された状態で固定される。また,上記光触
媒フィルター5は,上記フィルターフレーム4における
弾性部材43に密着している。
【0038】また,図1,図7に示すごとく,上記光触
媒装置1は,上記ベースフレーム2及び上記フィルター
フレーム4よりも上方に,光源作動用の電気回路部11
を配置している。図7に示すごとく,該電気回路部11
にはインバータ111が配設してあり,該インバータ1
11は上記光源3と電気的に接続されている。また,上
記電気回路部11の左右の側面には,電気供給用のコネ
クタ112が配設してあり,上記インバータ111と電
気的に接続されている。なお,コネクタ112を除く上
記電気回路部11は,上記ベースフレーム2及びフィル
ターフレーム4に対して着脱可能なカバー12によっ
て,上方から覆われている。
【0039】また,図1,図8,図9に示すごとく,上
記ベースフレーム2は,隣接配置する他の光触媒装置1
との接続を図るための接続具24を,上記側板22,2
3に有する。即ち,図8(A)に示すごとく,上記側板
22には,突出部242を有する雄型接続具241が,
上下2箇所に配設してある。一方,反対側の側板23に
は,図8(B)に示すごとく,上記雄型接続具241の
突出部242を嵌合させるための凹部245を有する雌
型接続具244が,上下2箇所に配設してある。
【0040】上記雄型接続具241の突出部242は,
図9(A)に示すごとく,先端部243が若干上下に広
がった形状である。また,上記雌型接続具244の凹部
245の上下面には,それぞれ上記凹部の内側に向かっ
て付勢された球状体246が取付けてある。そして,隣
り合う一対の光触媒装置1を接続するに当っては,以下
のようにして,上記雄型接続具241と雄型接続具24
3とを接続する。
【0041】即ち,図9(B)に示すごとく,上記雄型
接続具241の突出部242を上記雌型接続具244の
凹部245に嵌合させる。そして,上記雌型接続具24
4の一対の球状体246によって,上記雄型接続具24
1の先端部243を係合させる。また,上記一対の光触
媒装置1の間には,図9(B)に示すごとく,弾性部材
25を介在させておく。また,このとき,上記一対の光
触媒装置1における上記電気回路部11のコネクタ11
2は,互いに嵌合し合って接続される。
【0042】本例の光触媒装置1は,厨房,食堂,半導
体工場,老人ホーム等における排気ダクトに設置して用
いることができる。その際には,上記光触媒装置1を通
過する被処理ガス8の流速が0.5〜3.0m/秒とな
るよう,排気ダクトの口径を調整して設置する。また,
排気ダクトの口径が大きいときには,上記光触媒装置1
を複数個連結して使用する。このとき,上記のごとく,
隣り合う光触媒装置1を接続具24によって互いに接続
する。
【0043】次に,本例の光触媒装置1に用いる上記光
触媒フィルター5につき,図10〜図13を用いて説明
する。上記光触媒フィルター5は,図10(A),
(B)に示すごとく,三次元網目構造を有するセラミッ
ク多孔体52の表面に表層用セラミック粒子53によっ
て形成した凹凸表面層530を有してなると共に,該凹
凸表面層530に酸化チタンからなる光触媒54を担持
させてなる。上記表層用セラミック粒子53は,平均粒
径が22μmである。なお,図10(A)は,説明の便
宜上,凹凸表面層530を部分的に省略して,セラミッ
ク多孔体2の骨格筋521を露出させて表している。
【0044】上記セラミック多孔体52を構成する骨格
筋521の直径は,100〜1000μmである。ま
た,上記光触媒フィルター5の光透過率は厚み5mmで
約30%である。
【0045】次に,上記光触媒フィルター5の製造方法
につき図12,図10を用いて説明する。なお,図12
は,上記有機多孔体55における網目構造を構成する1
本の有機繊維に関して説明している。まず,三次元網目
構造(図10(A)参照)を有する有機多孔体55に,
セラミック微粉末とバインダーとを含む泥漿520を含
浸付着させる(図12(A))。該泥漿520が乾燥し
ない間に表層用セラミック粒子53を上記泥漿520に
付着させる(図12(B))。該泥漿520を乾燥した
後,これらを加熱して上記有機多孔体55を焼失させる
と共に,上記セラミック微粉末及び表層用セラミック粒
子53を焼結させる。
【0046】これにより,三次元網目構造を有するセラ
ミック多孔体52の表面に上記表層用セラミック粒子5
3よりなる凹凸表面層530を形成してなるセラミック
多孔体52を作製する(図12(C))。また,該セラ
ミック多孔体52の骨格筋521における上記有機多孔
体55が存在していた部分には,上記有機繊維の焼失に
よって空洞529が形成される。
【0047】次いで,該セラミック多孔体52の上記凹
凸表面層530に,酸化チタンからなる光触媒54を担
持させることにより光触媒フィルター5を製造する(図
10(A),(B),図13)。なお,上記表層用セラ
ミック粒子53は,アルミナ粒子である。
【0048】次に,本例の作用効果につき説明する。上
記光触媒装置1は,排気ダクトに配設し,該排気ダクト
を流れる被処理ガス8を,上記光触媒フィルター5に通
過させる(図2(A),(B))。このとき,上記光源
3によって上記光触媒フィルター5に紫外線を照射す
る。これにより,上記光触媒フィルター5の光触媒機能
によって,上記被処理ガス8中のアンモニア,アセトア
ルデヒド等の有害成分を分解し,除去する。
【0049】上記光触媒装置1は,上述のごとく上記光
触媒フィルター5が各フィルターフレーム4に着脱可能
に取付けてある。そのため,上記光触媒フィルター5を
上記光触媒装置1から取外して交換することができる。
それ故,上記光触媒装置1の機能が低下した際に,上記
光触媒フィルター5を交換することができる。これによ
り,光触媒装置1全体を交換することなく,同じ光触媒
装置1を半永久的に使用することができる。
【0050】上記光触媒フィルター5を交換するに当っ
ては,図3に示すごとく,まずカバー12を,上記ベー
スフレーム2およびフィルターフレーム4から取外す。
次いで,上記フィルターフレーム4を,上記ベースフレ
ーム2から上方へスライドさせて取外す。次いで,上記
光触媒フィルター5を上記フィルターフレーム4の取付
枠41から取外す。即ち,図4に示すごとく,固定具4
2を取付枠41から取外した後,上記光触媒フィルター
5を取外す。
【0051】そして,上記と逆の手順で,新たな光触媒
フィルター5を上記フィルタフレーム4に取付け,該フ
ィルターフレーム4をベースフレーム2に取付け,上記
カバー12を上記ベースフレーム2及びフィルターフレ
ーム4に取付ける。上記光触媒フィルター5は,新品に
交換しても,洗浄して再生して用いてもよい。また,使
用後の光触媒フィルター5を粉砕して,新たな光触媒フ
ィルター5における表層用セラミック53(図10
(B))として再利用することもできる。
【0052】また,上記各フィルターフレーム4は,図
3に示すごとく,上記ベースフレーム2に対し着脱可能
に取付けてあるため,上記光触媒フィルター5の交換を
容易に行うことができる。また,上記各フィルターフレ
ーム4には,適当な大きさの6個の光触媒フィルター5
が取付けてあるため,上記光触媒フィルター5の交換を
一層容易に行うことができる。
【0053】また,上記光触媒フィルター5は,上記取
付枠41に嵌合すると共に,上記固定具42により背面
を支持されることによって固定されている(図5)。そ
のため,上記光触媒フィルター5を上記フィルターフレ
ーム4に一層確実に取付けることができ,使用中に脱落
するおそれがない。
【0054】また,上記フィルターフレーム4及び上記
固定具42は,上記光触媒フィルター4と対面する接触
面に弾性部材43を有するため(図4〜図6),上記光
触媒フィルター5をフィルターフレーム4に安定して取
付けることができる。また,上記光触媒フィルター5と
フィルターフレーム4との間に隙間を生ずることを防ぐ
ことができる。それ故,上記光触媒フィルター5とフィ
ルターフレーム4との間からの被処理ガス8の漏れを確
実に防ぐことができる。上記弾性部材43としては,耐
久性の観点からシリコンを用いている。
【0055】また,上記光触媒装置1は,上記ベースフ
レーム2及び上記フィルターフレーム4よりも上方に,
光源作動用の電気回路部11を配置している(図7)。
これにより,上記光触媒装置1を排気ダクトに配設した
場合,万が一,排気ダクトの底部に水分や異物が溜まっ
た際,これらが上記電気回路部11に入り込むことを防
ぐことができる。
【0056】また,上記ベースフレーム2は,隣接配置
する他の光触媒装置1との接続を図るための接続具24
を,上記側板22,23に有する。これにより,例えば
口径の大きい排気ダクトに上記光触媒装置を複数個並べ
て使用する際,これらを隙間なく容易に配置することが
できる。
【0057】また,メンテナンス等のために上記光触媒
装置1を排気ダクトから取り出す際には,該光触媒装置
1が連結しているため,効率よく取り出すことができ
る。また,図9に示すごとく,上記ベースフレーム2の
側板22,23にシーリング材25を介在させて他の光
触媒装置1を接続することにより,隣接する一対の光触
媒装置1の間の隙間を確実に塞ぐことができる。
【0058】また,上記光触媒装置1は,被処理ガス8
を流速0.5〜3.0m/秒で通過させることにより,
上記被処理ガス8中の有害成分を確実かつ効率的に分解
することができる。
【0059】また,本例の光触媒装置1は,上述のよう
な光触媒フィルター5を用いているため,以下のような
作用効果を有する。即ち,上記光触媒フィルター5は,
セラミック多孔体52の表面に上記凹凸表面層530を
形成してなる(図10(A),(B))。そのため,上
記セラミック多孔体52の表面積が大きくなる。それ
故,上記セラミック多孔体52の表面に担持する光触媒
54の表面積も大きくなるため,その光触媒機能が充分
に発揮される。これにより,被処理ガスの浄化効率が高
い光触媒フィルター5を有する光触媒装置1を得ること
ができる。
【0060】また,上記凹凸表面層530を形成する表
層用セラミック粒子53は,平均粒径が1μm〜100
μmである。そのため,充分な大きさを有する上記凹凸
表面層530が形成され,光触媒機能が充分に発揮され
る。更に,上記光触媒54は上記凹凸表面層530に担
持されているため,アンカー効果によりその担持力が大
きく,上記光触媒54が剥がれ難いという利点もある。
【0061】また,上記セラミック多孔体52を構成す
る骨格筋の直径は,100〜1000μmであるため,
上記光触媒フィルター5に照射される紫外線が内部にま
で充分に透過する。また,上記光触媒フィルター5の光
透過率は厚み5mmで30%であるため,上記セラミッ
ク多孔体52の内部に担持された光触媒54にも紫外線
が充分に照射され,触媒機能を充分に発揮することがで
きる。
【0062】以上のごとく,本例によれば,半永久的に
使用することのできる光触媒装置を提供することができ
る。
【0063】実施形態例2 本例は,図14に示すごとく,取付枠41を有する面を
外側に向けて,フィルターフレーム4をベースフレーム
2に取付けた光触媒装置1の例である。その他は,実施
形態例1と同様である。これにより,上記フィルターフ
レーム4を上記ベースフレーム2から取り外すことな
く,光触媒フィルター5を交換することができる。その
ため,光触媒フィルター5の交換作業が容易な光触媒装
置1を得ることができる。その他,実施形態例1と同様
の作用効果を有する。
【0064】実施形態例3 本例は,図15に示すごとく,光触媒フィルター5をカ
ートリッジ50としてフィルターフレーム4に着脱可能
にした,光触媒装置1の例である。即ち,図15に示す
ごとく,上記光触媒フィルター5の側面をステンレス鋼
等からなる枠体501で囲い,カートリッジ50とす
る。このカートリッジ50をスライド挿入することによ
り,上記フィルターフレーム4に装着する。その他は,
実施形態例1と同様である。
【0065】これにより,容易に光触媒フィルター5を
交換することができる。また,この場合にも,上記フィ
ルターフレーム4をベースフレーム2から取り外すこと
なく,上記光触媒フィルター5を交換することもでき
る。これにより,上記光触媒フィルター5の交換が一層
容易となる。その他,実施形態例1と同様の作用効果を
有する。
【0066】実施形態例4 本例は,図16に示すごとく,各フィルターフレーム4
に,光触媒フィルター5を各1枚ずつ取付けた光触媒装
置1の例である。即ち,上記光触媒フィルター5の大き
さは,500×400×13mmであり,フィルターフ
レーム4の略全面にわたって取付けられている。その他
は,実施形態例1と同様である。
【0067】この場合には,被処理ガスが通過すること
ができる光触媒フィルター5の面積が大きく,また,被
処理ガスの圧力損失が小さくなるため,浄化効率を向上
させることができる。その他,実施形態例1と同様の作
用効果を有する。
【0068】実験例1 本例は,図17〜図24に示すごとく,実施形態例1で
示した本発明の光触媒装置の浄化能力を確認した例であ
る。即ち,図17に示す評価装置6を用いて,各種有害
成分,各種条件について,本発明の光触媒装置1の浄化
能力を評価した。
【0069】上記評価装置6は,図17に示すごとく,
浄化室62と,該浄化室62に被処理ガス8を供給する
給気室61と,上記浄化室62から排出された浄化後の
ガスを導入する排気室63とを有する。上記給気室6
1,浄化室62,排気室63は,互いに配管64によっ
て繋がれている。そして,上記浄化室62と排気室63
との間の配管64には,被処理ガス8を循環させるため
のファン65が配設されている。
【0070】本発明の光触媒装置1は,図18に示すご
とく,上記浄化室62におけるガス入口621とガス出
口622との間に,両者を遮断するように配設してあ
る。また,上記ガス入口621と上記光触媒装置1との
間には,被処理ガス8が上記光触媒装置1の全面を均一
に通過させるよう流れを整える整流板623が配設して
ある。また,上記浄化室62の寸法は55cm×45c
m×5m,上記給気室61及び排気室63の容積は3m
3である。
【0071】評価方法としては,まず,上記給気室61
に各種有害成分を含む所定量の被処理ガス8を注入す
る。この被処理ガス8を,上記評価装置6内を循環さ
せ,注入後5分ごとに上記排気室63にて上記被処理ガ
ス8をサンプリングする。このサンプリングした被処理
ガス8中に含まれている各種有害成分の濃度を測定し
た。
【0072】まず,図19〜図21に示すごとく,有害
成分としてのアンモニア,アセトアルデヒド,メチルメ
ルカプタンに対する上記光触媒装置1の浄化能力につい
て評価した。即ち,アンモニア,アセトアルデヒド,メ
チルメルカプタンをそれぞれ含む被処理ガス8を用い
て,上述の測定を行った。光触媒装置1における光源3
としては300〜400nmに波長のピークを有する紫
外線ランプ(4W,ノリタケカンパニーリミテド製)を
4本用いた。また,被処理ガス8の流速は1.5m/秒
である。この流速の調整は,上記ファン65の出力を調
整することにより行った。
【0073】測定結果は,アンモニア分解能については
図19,アセトアルデヒド分解能については図20,メ
チルメルカプタン分解能については図21に示す。な
お,比較のため,上記浄化室62に光触媒装置1を配設
しない場合の各種有害成分の濃度変化についても測定し
た。その測定結果も,図19〜図21に併せて示す。図
19〜図21において,符号Fが光触媒装置1を用いた
場合,符号Gが光触媒装置を用いなかった場合をそれぞ
れ表す。
【0074】図19〜図21に示すごとく,いずれの有
害成分についても,光触媒装置1を用いることにより,
大幅に濃度が低下している。これにより,本発明の光触
媒装置1は,充分な浄化能力を有することが分かる。
【0075】次に,図22に示すごとく,被処理ガス8
の流速の違いによる上記光触媒装置1の浄化能力の違い
につき評価した。即ち,上記被処理ガス8の流速を,そ
れぞれ0.3m/秒,1.0m/秒,1.5m/秒,
3.0m/秒としたときの,アセトアルデヒド分解能を
測定した。測定結果を図22に示す。図22において,
符号Hは流速0.3m/秒,符号Jは流速1.0m/
秒,符号Kは1.5m/秒,符号Lは3.0m/秒の場
合をそれぞれ表す。図22から分かるように,被処理ガ
スの流速を0.3m/秒の場合には,浄化能力は劣る
が,1.0m/秒以上であれば充分な浄化能力を得るこ
とができることが分かる。
【0076】次に,図23に示すごとく,光触媒装置1
に設置する光源としての紫外線ランプ(波長ピーク30
0〜400nm)の本数の違いによる浄化能力の違いに
つき評価した。即ち,上記光源の本数を4本,6本,8
本としたときの,アセトアルデヒド分解能を測定した。
測定結果を図23に示す。図23において,符号Mは光
源4本,符号Nは光源6本,符号Pは光源8本の場合を
それぞれ表す。図23から分かるように,上記光源の本
数が4本,6本,8本のいずれの場合にも,充分な浄化
能力を得ることができることが分かる。
【0077】次に,図24に示すごとく,光触媒装置1
におけるオゾンの有無による浄化能力の違いにつき評価
した。即ち,上記光源をオゾンが発生する紫外線ランプ
(20W低圧水銀ランプ,セン特殊光源製)として,ア
セトアルデヒド分解能を測定した。測定結果を,オゾン
発生のない上述の紫外線ランプ(4W,波長ピーク30
0〜400nm,ノリタケカンパニーリミテド製)を用
いた場合の結果と併せて図24に示す。図24におい
て,符号Qはオゾンを発生させない場合,符号Rはオゾ
ンを発生させる場合をそれぞれ表す。図24から分かる
ように,オゾンを発生させることにより,上記光触媒装
置1の浄化能力は,一層向上することが分かる。
【0078】実験例2 本例は,図25に示すごとく,本発明の光触媒装置に対
する被処理ガスの流速と,光触媒装置における圧力損失
との関係を測定した例である。図25に示すごとく,上
記圧力損失は,流速が大きくなるにつれ略2次曲線的に
増加している。
【0079】上記圧力損失は,排気ダクトに設置する排
気ファンの容量を縮小させる観点から,120Pa以下
であることが望ましい。それ故,図25に示す結果か
ら,被処理ガスの流速は,2.0m/秒以下であること
が好ましい。また,上記実験例1における実験結果(図
22)と併せて勘案すると,上記被処理ガスの流速は,
1.0〜2.0m/秒であることが特に好ましいことが
分かる。
【0080】実施形態例5 本例は,図26〜図28に示すごとく,空気清浄機用の
光触媒フィルターの具体的な例である。本例の光触媒フ
ィルターは,以下に示すごとく製造した。まず,有機多
孔体に含浸付着させてセラミック多孔体を得るための泥
漿を,以下のようにして作製した。
【0081】2Lポリエチレンポットに,セラミック微
粉末(アルミナ微粉末)446.5g,タルク16.0
g,木節粘土36.5g,水155g,分散剤12.5
gを加えた。次いで,玉石(アルミナ玉石,φ10m
m)を上記ポリエチレンポットの約1/3まで投入し,
ポットミルにて5時間攪拌混合した。次いで,有機バイ
ンダーであるセラモTB−01(第一工業製薬(株)
製)を127.1g添加し,更に20時間の攪拌を行な
うことにより,アルミナ微粉末を含む泥漿を得た。
【0082】次に,上記泥漿に,三次元網目構造を有す
る有機多孔体であるウレタンフォームを投入した。次い
で,ウレタンフォームの表面に泥漿を馴染ませた後に,
余分に付着した泥漿をローラーで押出すことにより除去
した。次いで,上記ウレタンフォームの空隙に詰まった
泥漿を,スプレーを用いて吹き飛ばすことにより目詰ま
りを解消した。
【0083】次いで,上記ウレタンフォームに付着した
泥漿(図12(A)参照)に,篩を用いて表層用セラミ
ック粒子(アルミナ粒子)を振り掛けることにより均一
に付着させた(図12(B)参照)。ここで,上記アル
ミナ粒子は,平均粒径47μm,22μm,8μmの3
種類のものを用いた。
【0084】次いで,余分なアルミナ粒子を払い落とし
て,オーブン中で70℃,24時間乾燥させた。その
後,1600℃,1時間の焼成を行なうことにより,上
記ウレタンフォームを焼失させると共に,上記アルミナ
微粉末とアルミナ粒子を焼結させた(図12(C)参
照)。これにより,三次元網目構造を有するセラミック
多孔体の表面に上記アルミナ粒子からなる凹凸表面層を
形成してなるセラミック多孔体を得た。
【0085】次いで,上記セラミック多孔体をアナター
ゼ型の酸化チタンからなる光触媒のスラリー(石原産業
製STS−01)に浸漬させた後,スプレーにて過剰な
スラリーを除去し,これを200℃で乾燥した。これに
より,上記凹凸表面層に,上記酸化チタンからなる光触
媒を膜状に担持させた(図10(B)参照)。上記の酸
化チタンスラリー(STS−01)は,酸化チタンの微
粒子が水系溶媒中に単分散したスラリーである。
【0086】以上により,上記光触媒フィルターを製造
した(図26)。なお,凹凸表面層を形成するアルミナ
粒子の平均粒径が47μmの光触媒フィルターを試料
1,上記アルミナ粒子の平均粒径が22μmの光触媒フ
ィルターを試料2,上記アルミナ粒子の平均粒径が8μ
mの光触媒フィルターを試料3とした。図26は上記試
料2の電子顕微鏡写真である。また,上記凹凸表面層を
有さない光触媒フィルターを比較例1として作製した。
【0087】上記酸化チタンスラリー(STS−01)
は酸化チタン濃度が30%と非常に濃いため,図26に
示すごとく,本例の光触媒フィルターは,上記凹凸表面
層の凹凸が吸収されてしまうほど酸化チタンの膜が厚く
形成されている。なお,図26において,比較的白い部
分が凸状となっており,比較的黒い部分が凹状となって
いる。また,筋状の黒色部は,酸化チタンの膜に生じた
ひび割れ部である。
【0088】また,本例の光触媒フィルターをハンドリ
ングした後に,酸化チタン膜の脱落を確認したところ,
上記酸化チタン膜の脱落はなかった。一方,比較例1の
試料をハンドリングした後には,図27に示すごとく,
酸化チタン膜の脱落が確認できた。
【0089】これは,上記凹凸表面層の有無による差で
あると考えられる。即ち,本例の光触媒フィルターは凹
凸表面層を有しているため,上記酸化チタン膜と凹凸表
面層との間のアンカー効果によって,酸化チタンの担持
力が向上したものと考えられる。
【0090】次に,上記試料1〜3の光触媒フィルター
における,酸化チタンの担持量を測定した(図28)。
即ち,上記各光触媒フィルターのセラミック多孔体1c
3当りの酸化チタンの担持量を測定した。
【0091】測定結果を図28に示す。図28より分か
るように,試料1〜3の酸化チタンの担持量は,比較例
1に対して圧倒的に多い。即ち,上記凹凸表面層を有す
る本発明の光触媒フィルターは,酸化チタンを多く担持
していることが分かる。
【0092】また,上記試料1〜3及び比較例1の試料
について,単位体積当りの表面積を測定した。算出方法
は, (試料1cm3当りの表面積)=(比表面積〔m2/g〕)×
(嵩密度〔g/cm3〕) である。算出結果を表1に示す。
【0093】
【表1】
【0094】表1から分かるように,試料1〜3の単位
体積当りの表面積は,上記凹凸表面層を有しない比較例
1の試料の10倍以上であった。この結果から,本発明
の光触媒フィルターは,上記凹凸表面層を形成したこと
により,大幅に表面積が増大したことが分かる。
【0095】実験例3 本例においては,図29,図30に示すごとく,実施形
態例5で示した本発明に用いる光触媒フィルター5の光
触媒性能を評価した。実験方法は以下の通りである。ま
ず,図29に示すごとく,1.3リットルの反応器71
(PYREX製)内に,上記光触媒フィルター5の試料(5
0×50×10mm)を,50×50mm面が垂直面と
なるように,上方から糸72により吊るして配置した。
【0096】また,図29に示すごとく,上記反応器7
1はスターラー73の上に載置され,該スターラー73
によって回転する攪拌子74が上記反応器71内の底部
に配置してある。また,上記反応器71の側方には,上
記光触媒フィルター5の50×50mm面の正面となる
位置にブラックライト75を配置した。
【0097】次いで,上記攪拌子74を回転させて反応
器71内のガスを流動させながら,0.2mlのアセト
アルデヒド(純度90%,23℃の飽和状態)を,注入
口76からシリンジを用いて注入した。アセトアルデヒ
ドの注入は,上記ブラックライト74の点灯から0,2
0,40,60,80分後にそれぞれ行なった(図3
0)。
【0098】次いで,ブラックライト75を点灯してか
ら所定時間に,反応器71内のガスをシリンジでサンプ
ルリングした。このとき,上記ブラックライト75の光
強度は,上記光触媒フィルター5の位置で波長360n
mにおいて1mW/cm2とした。サンプリングしたガ
スをガスクロマトグラフに注入して定量分析を行なっ
た。なお,上記ブラックライト75は,点灯後58分後
に消灯した(図30の破線)。
【0099】測定結果は,図30に示す通りである。同
図より分かるように,ブランクの場合には,アセトアル
デヒドは殆ど減少せず,注入される度に蓄積され,濃度
が上昇している。これは,紫外線のみでは,アセトアル
デヒドの分解は殆ど起らないことを示している。また,
図30より分かるように,従来の光触媒フィルターを用
いた場合には,アセトアルデヒドは,注入後1分後に約
3/5まで減少し,20分後には略全て吸着分解され,
アセトアルデヒドの蓄積は殆どなかった。
【0100】これに対し,本発明の光触媒フィルターを
用いた場合には,アセトアルデヒドは,注入後1分後に
約1/4まで激減し,10分程度で略全て吸着分解され
た。この結果より,本発明の光触媒フィルターの吸着・
分解性能が従来品よりも優れていることが分かる。
【0101】また,従来の光触媒フィルターの場合に
は,ブラックライト消灯後は,注入後20分経過しても
アセトアルデヒドは完全に除去されずに蓄積されてい
る。これに対し,本発明の光触媒フィルターの場合に
は,ブラックライト消灯後にも,注入後10分後にはア
セトアルデヒドは完全に除去された。これは,上記光触
媒フィルターの吸着性能が,従来品よりも優れているこ
とを示している。即ち,このアセトアルデヒドの吸着の
効果は,本発明の光触媒フィルターが凹凸表面層を有し
ていることによる効果と考えられる。
【0102】実施形態例6 本例は,図31に示すごとく,電子顕微鏡写真を用い,
実施形態例5の光触媒フィルター5と従来品の骨格筋の
太さを比較観察した例である。即ち,図31(A)が,
実施形態例5の試料2を10倍に拡大した電子顕微鏡写
真である。一方,図31(B)が,市販のセラミック多
孔体(メッシュサイズ#8)に光触媒を担持させた従来
の光触媒フィルターを10倍に拡大した電子顕微鏡写真
である。図31(A),(B)において,白色部分が骨
格筋を表し,黒色部分が空孔部を表す。
【0103】図31(A),(B)から分かるように,
実施形態例5の試料2(図31(A))は,従来品(図
31(B))と比較して,骨格筋が細く,空孔部が大き
いことが分かる。即ち,本例によれば,本発明の光触媒
フィルターに用いられているセラミック多孔体の骨格筋
は従来品に比べて細く,光触媒フィルターの内部にまで
光が照射され易い構造となっていることが分かる。
【0104】
【発明の効果】上述のごとく,本発明によれば,半永久
的に使用することのできる光触媒装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1における,光触媒装置の斜視図。
【図2】(A)図1のA−A線矢視断面相当の説明図,
(B)図1のB−B線矢視断面相当の説明図。
【図3】実施形態例1における,フィルターフレーム及
び光触媒フィルターの着脱方法の説明図。
【図4】実施形態例1における,取付枠と光触媒フィル
ターと固定具の斜視図。
【図5】実施形態例1における,取付枠に光触媒フィル
ターを固定した状態を示す断面図。
【図6】実施形態例1における,フィルターフレームの
開口部及びその周辺の上面図。
【図7】図2のC−C線矢視断面相当の説明図。
【図8】(A)図1のD方向から見た側面図,(B)図
1のE方向から見た側面図。
【図9】実施形態例1における,接続具の(A)接続前
の説明図,(B)接続状態の説明図。
【図10】実施形態例1における,(A)光触媒フィル
ターの説明図,及び(B)(A)のS−S線矢視断面説
明図。
【図11】実施形態例1における,セラミック多孔体の
斜視図。
【図12】実施形態例1における,光触媒フィルターの
製造方法の説明図。
【図13】実施形態例1における,光触媒フィルターの
図面代用電子顕微鏡写真(120倍)。
【図14】実施形態例2における,光触媒装置の横断面
説明図。
【図15】実施形態例3における,フィルターフレーム
の斜視図。
【図16】実施形態例4における,フィルターフレーム
の斜視図。
【図17】実験例1における,評価装置の斜視図。
【図18】実験例1における,浄化室の斜視図。
【図19】実験例1における,アンモニア分解能を表す
線図。
【図20】実験例1における,アセトアルデヒド分解能
を表す線図。
【図21】実験例1における,メチルメルカプタン分解
能を表す線図。
【図22】実験例1における,被処理ガスの流量の違い
による浄化能力の違いを表す線図。
【図23】実験例1における,ブラックライトの本数の
違いによる浄化能力の違いを表す線図。
【図24】実験例1における,オゾン発生の有無による
浄化能力の違いを表す線図。
【図25】実験例2における,被処理ガスの流量と圧力
損失との関係を表す線図。
【図26】実施形態例5における,光触媒フィルターの
表面の図面代用電子顕微鏡写真(250倍)。
【図27】比較例1の光触媒フィルターの表面の図面代
用電子顕微鏡写真(1000倍)。
【図28】実施形態例5における,光触媒フィルターの
酸化チタン担持量の測定結果を表す線図。
【図29】実験例3における,実験方法を表す説明図。
【図30】実験例3における,光触媒フィルターによる
アセトアルデヒドの濃度減少を表す線図。
【図31】実施形態例5における,(A)本発明に用い
る光触媒フィルターの電子顕微鏡写真(10倍),
(B)従来の光触媒フィルターの電子顕微鏡写真。
【符号の説明】
1...光触媒装置, 2...ベースフレーム, 21...底板, 22,23...側板, 3...光源, 4...フィルターフレーム, 41...取付枠, 42...固定具, 43...弾性部材, 5...光触媒フィルター,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡邉 裕和 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番36 号 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 内 (72)発明者 平野 美喜雄 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番36 号 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 内 (72)発明者 黒部 久徳 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番36 号 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 内 (72)発明者 岩田 美佐男 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番36 号 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 内 Fターム(参考) 4D048 AA08 AA17 AA19 AA22 AB03 BA07Y BB02 BB11 BB18 CA01 CA02 CC04 CC08 CC09 DA05 EA01 4G069 AA03 AA08 BA01A BA04A CA11 CA17 CD02 DA06 EA14 FA06 FB15 FB79 4G075 AA03 AA37 BA01 BA04 BA05 CA33 CA54 DA02 DA05 EB01 EE15 EE34 FB02 FB04

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも底板と左右の側板とを有する
    ベースフレームと,該ベースフレームの内部に配設した
    紫外線照射用の光源と,該光源の前方と後方とにおいて
    上記ベースフレームに取付けたフィルター取付け用のフ
    ィルターフレームと,各フィルターフレームに着脱可能
    に取付けた光触媒フィルターとよりなり,上記前方と後
    方の光触媒フィルターに順次被処理ガスを通過させると
    共に,上記光源によって紫外線を照射することにより,
    上記被処理ガス中の有害成分を分解するよう構成してあ
    ることを特徴とする光触媒装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記各フィルターフ
    レームは,上記ベースフレームに対し着脱可能に取付け
    てあることを特徴とする光触媒装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において,上記各フィル
    ターフレームには,複数個の光触媒フィルターが取付け
    てあることを特徴とする光触媒装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項において,
    上記光触媒フィルターは,上記フィルターフレームに設
    けた取付枠に着脱可能に嵌合されていることを特徴とす
    る光触媒装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一項において,
    上記光触媒フィルターは,上記取付枠に嵌合すると共に
    上記光触媒フィルターの背面を支持する固定具により,
    上記取付枠に固定されていることを特徴とする光触媒装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一項において,
    上記フィルターフレーム及び上記固定具は,上記光触媒
    フィルターと対面する接触面に弾性部材を有することを
    特徴とする光触媒装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか一項において,
    上記光触媒装置は,上記ベースフレーム及び上記フィル
    ターフレームよりも上方に,光源作動用の電気回路部を
    配置していることを特徴とする光触媒装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか一項において,
    上記ベースフレームは,隣接配置する他の光触媒装置と
    の接続を図るための接続具を,上記側板に有することを
    特徴とする光触媒装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか一項において,
    上記光触媒装置は,上記被処理ガスを流速0.5〜3.
    0m/秒で通過させるよう構成してあることを特徴とす
    る光触媒装置。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか一項におい
    て,上記光触媒フィルターは,三次元網目構造を有する
    セラミック多孔体の表面に表層用セラミック粒子によっ
    て形成した凹凸表面層を有してなると共に,該凹凸表面
    層に光触媒を担持させてなり,かつ,上記表層用セラミ
    ック粒子は,平均粒径が1μm〜100μmであること
    を特徴とする光触媒装置。
  11. 【請求項11】 請求項10において,上記セラミック
    多孔体を構成する骨格筋の直径は100〜1000μm
    であることを特徴とする光触媒装置。
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