JP2001243375A - インターネット自動予約システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 インターネットから予約を受けるシステ
ムの安全性と、顧客種別に応じた予約受付条件の管理の
確実性と簡便性を実現する。 【構成】 インターネットに直結され、ユーザーの
予約申込を受信するコンピュータと、予約の判定とデー
ターの保持を行うコンピュータを分離し、両コンピュー
タを結ぶ通信回線の通信手順をインターネットの標準の
通信手順とは異なるものを採用すると共に、両コンピュ
ータに予め決められた予約に関連する通信電文のみを受
け付ける判定プログラムを用意する。顧客種別毎に予約
の申込を入力するインターネットのページを設け、それ
ぞれのページから予約の申込内容と共に、ページ毎に設
けられた識別記号を送信し、予約を受け付けるコンピュ
ータで、識別記号に対応する顧客種別毎に設けられた予
約受付判定基準に照らして、予約を受理するか否かを判
定すると同時に、全ての顧客種別の合計として受付けら
れる予約の総量とも比較して、予約を受理するか否かを
判定する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は，インターネットを
利用するソフトウェアと通信網，並びにインターネット
を利用してサービスの予約を受け付ける予約システムに
関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、ハッカーなどによる外部からの違
法な侵入を防ぐために、正当なパスワードを入力しなけ
ればコンピュータの内部にアクセスできなくする方式
や、特定のアドレス（ＩＰアドレス）を持つコンピュー
タ以外からのアクセスを許さない方式や、特定のプログ
ラムに割当てられたアドレス（ＴＣＰアドレス）以外へ
のアクセスを拒否する方式が採用されている。

【０００３】従来、宿泊，座席，サービスの時間，など
の予約を受け付ける業務において、提携先企業、会員、
一般個人、旅行代理店等の予約申込者グループに分類さ
れる顧客に、個々別々に客室数や座席の数といったサー
ビスの許容量を設ける必要がある場合、それぞれのグル
ープの予約受け付け窓口に、サービスの許容量を予め通
知しておき、予約受け付け窓口から報告をされた予約量
の多寡に応じて、それぞれの予約申込者グループへのサ
ービス許容量の割当を調整し、再度サービス許容量の通
知を行うという方法を採っている。また、インターネッ
トを利用して予約を受け付けている場合においては、予
約の受付を代行する業者や予約センター等が運用するホ
ームページを利用して得られた予約の通知は電子メール
や専用端末を使って通知され、一方でサービス提供者自
らが所有しているホームページを利用した予約は、サー
ビス提供者が所有するサーバーコンピュータに予約が通
知されるので、これらの個別の経路で通知される予約量
の多寡に応じて、予約代行業者や予約センター等に連絡
して、予約代行業者や予約センター等が保有するコンピ
ュータに設定されるサービス許容量の設定や変更の依頼
を行い、サービス提供者が自ら所有するサーバーコンピ
ュータに設定されるサービス許容量の設定や変更を行
う。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来の不正なアクセス
を防止する方法では、数値文字情報のあらゆる組み合わ
せを順次送信してパスワードの一致を試みる方法や、ア
クセスを許可されているアドレスを持つコンピュータに
一旦侵入し、そのコンピュータを経由して目的としてい
るコンピュータに侵入する方式などで、防御を破られる
可能性がある。また、特定のプログラムに割当てられた
アドレス以外へのアクセスを拒否する方式においても、
当該コンピュータへの正当なるアクセスの権利を有する
利用者が、運用上の都合から外部のネットワークから当
該コンピュータへのアクセスをしなければならないた
め、その正当なる利用者に他の利用者よりも広範囲なプ
ログラムにアクセスできる権限を与えた場合、その正当
なる利用者のパスワードを盗み取ることによって、当該
コンピュータの正常な動作を阻害したり、情報の搾取又
は改竄をすることが可能となる。予約システムにおい
て、侵入されたコンピュータと同一のコンピュータに予
約の情報や、それに付帯する顧客の個人情報等が保存さ
れていると、それらの情報に被害が及ぶ。更に、侵入さ
れた第一のコンピュータと別の第二のコンピュータにそ
れらの情報が保存されていた場合でも、両方のコンピュ
ータがインターネットの標準的な通信手順で接続されて
いた場合は、第一のコンピュータが侵入されたのと同様
の手段で第二のコンピュータが侵入され、情報に被害を
被る。

【０００５】従来の、複数の予約申込者グループへのサ
ービス許容量の割当を調整しながら予約を受けるシステ
ムでは、売れ残りを最小限にとどめるために、個々の予
約申込者グループに割り当てられたサービス許容量の合
計数を、宿泊施設における総客室数や列車の総座席数な
どの総サービス許容量以上に設定しておき、個々の予約
申込者グループからの予約は、それぞれに割り当てられ
たサービス許容量に達した時点以降か、全ての予約申込
者グループからの予約数が総サービス許容量に達した時
点以降は受付けないという方法を採ろうとすると、予約
受付の通達や予約の合計量の把握に時間がかかっている
と、その間に総サービス許容量以上の予約を過って受け
付けてしまうことになる。

【０００６】従来の予約受付の手法では、予約の頻度の
高い予約申込者グループへのサービス許容量を増加させ
た場合に、全ての予約申込者グループのサービス許容量
の合計が、サービス提供者の保有するサービスの総量を
超えないように、他の予約申込者グループのサービス許
容量を減少させなければならないため、サービス許容量
の増減に関する確実な通達と、データーを保有するコン
ピュータの確実な操作が必須となり、誤りの入り込む余
地が大きくなる。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明においては、予約に関するデーターの保存と
予約の処理を行う予約受け付けコンピュータと、インタ
ーネットを介してユーザーとの通信を行う通信制御コン
ピュータを分離し、両コンピュータをインターネットの
標準とは異なる通信手順であるＩＴＵ−Ｔの勧告Ｘ．２
５に準拠する通信手順で接続し、更にその通信回線を閉
域接続とすることによって、予約受け付けコンピュータ
にアクセスするためには、必ず通信制御コンピュータを
経由しなければならないシステムの構成とする。更に、
通信制御コンピュータと予約受け付けコンピュータの双
方にユーザーから送られた電文を解読するプログラムを
設け、予定された予約を正常に行うための電文以外は廃
棄する機能を設ける。

【０００８】サービス提供者が自ら管理する予約受け付
けコンピュータに、予約申込者グループの名称とそのグ
ループ識別記号、個々の予約申込者グループに割り当て
られたサービス許容量、サービス提供者が提供できるサ
ービスの総量を保持する。

【０００９】サーバーコンピュータに、インターネット
を介して予約申込者が閲覧できる予約申込みページを、
予約申込者グループ毎に別々に設け、予約申込者がいず
れかの予約申込みページに入力した予約すべきサービス
の量を含む予約内容と共に、その予約申込みページに割
当てられたグループ識別記号を、予約受け付けコンピュ
ータに送信する機能を設ける。

【００１０】予約内容とグループ識別記号を受信した予
約受け付けコンピュータは、グループ識別記号から、受
信した予約の申込みがどの予約申込者グループに該当す
るものかを判定し、予約を希望するサービスの量が、当
該予約申込者グループに割当てられたサービス許容量の
残数以内であるという条件、及び提供できるサービスの
総量の残数以内であるという条件に合致するか否かを判
定し、両条件に合致する場合に予約を受理し、いずれか
の条件又は両方の条件にに合致しない場合は予約を拒否
する。

【００１１】予約が受理されると、当該予約申込者グル
ープに割当てられたサービス許容量、並びにサービスの
総量から受理されたサービスの量が減じられて、次に受
信される予約の申込に対する判定条件を更新する。

【００１２】予約受け付けコンピュータには、個々の予
約申込者グループに割当てられたサービス許容量、並び
にサービスの総量を変更できる機能を備え、予約受け付
けコンピュータの操作者が数値を変更することにより、
受理することのできる予約の判定条件が更新される。

【００１３】

【発明の実施例】実施例について図面を参照して説明す
る。図１は本発明の予約システムのシステム構成図であ
る。インターネットの加入者９から１１は、インターネ
ット８を経由してホームページサーバーコンピュータ４
にアクセスして予約を申込む。その際、予約申込者グル
ープＡに属する加入者９はホームページサーバーコンピ
ュータ４にて稼動する予約申込者グループＡ用の予約申
込みページ５を閲覧して、予約の申込内容を入力し、同
様に予約申込者グループＢに属する加入者１０は予約申
込者グループＢ用の予約申込みページ６、予約申込者グ
ループＣに属する加入者１１は予約申込者グループＣ用
の予約申込みページ７を閲覧して予約の申込内容を入力
する。入力された予約の申込内容は、それぞれの予約申
込みページ５から７が個別に持つグループ識別記号と共
に通信電文として、インターネット８を経由するか、ホ
ームページサーバーコンピュータ４と通信制御コンピュ
ータ３の間に設けられた専用の通信路を経由して通信制
御コンピュータ３に送られて、予約の申込を行う正当な
通信電文であるか否かの判定を受ける。正当性を検証さ
れた通信電文は、通信制御コンピュータ３と予約受け付
けコンピュータ１との間に設けられた通信回線２を経由
してＩＴＵ−Ｔの勧告Ｘ．２５に準拠する通信手順に則
って、予約受け付けコンピュータ１に送られ、予約申込
内容が許諾可能なものであるか否かの判定を受ける。予
約の許諾乃至は拒否のメッセージは、予約受け付けコン
ピュータ１から通信回線２を経由して通信制御コンピュ
ータ３に送られ、通信制御コンピュータ３からインター
ネット８を経由して、インターネットの加入者９から１
１に送られる。

【００１４】図２は通信電文の内容の判定にかかわるシ
ステムの構成と、情報の流れを示したものである。ユー
ザーからの予約申込の入力１６が、ホームページサーバ
ーコンピュータ４に到着すると、予約申込みページ並び
にその制御プログラム１５は、入力された予約申込内容
と共にグループ識別記号を含む通信電文を、通信制御コ
ンピュータ３に送信する。通信制御コンピュータ３で
は、通信制御プログラム１４が受信した通信電文を解析
する。

【００１５】通信制御プログラム１４は、受信された通
信電文が、当予約システムにて予約を申し込む際に使わ
れる既定の形式に準じた形式と内容となっているか否か
を確かめる。既定の形式と内容に準じていなければ、そ
の通信電文を廃棄する。既定の形式と内容に準じていれ
ば、インターネット内で利用されている電文表記形式か
ら、当予約システムで利用される電文表記形式に翻訳
し、予約申込内容とグループ識別記号を含む通信電文を
通信回線２に送出する。

【００１６】通信電文を受信した予約受け付けコンピュ
ータ１の予約判定処理プログラム１３は、受信した通信
電文が当予約システムで利用される電文表記形式に準じ
たものであるか否かの判定を行い、準じていなければそ
の電文を廃棄する。従って、通信制御コンピュータ３に
不正に侵入したユーザーが、通信回線２に通信電文を送
り出すソフトウェアの接続点を利用して、予約受け付け
コンピュータ１に侵入するために通信電文を送信した場
合、その通信電文が当予約システムで利用される電文表
記形式に準じたものであり、且つ予約を申し込む内容で
ない限り、その電文は廃棄される。

【００１７】予約判定処理プログラム１３は、ディスク
１２に保存されているデーターベース１７を参照し、受
信したグループ識別記号と合致する識別記号を持つグル
ープの欄を見つける。その欄の残数と受信した予約申し
込みの量を比べる第１の比較を行い、残数の値の方が大
きければ、更に総合の欄の残数と受信した予約申し込み
の量を比べる第２の比較を行い、残数の値の方が大きけ
れば、受信した予約申し込みを受理する。第１の比較、
第２の比較のいずれか、又は両方において、受信した予
約申し込みの量の方が大きければ予約を拒否する。

【００１８】予約判定処理プログラム１３は、予約申込
を受理したら、申し込まれた予約量を、該当グループの
欄の受付済予約量の項の数値に加算し、申し込まれた予
約量を、残数の項の数値から減算する。さらに、申し込
まれた予約量を、総合の欄の受付済予約量の項の数値に
加算し、申し込まれた予約量を、残数の項の数値から減
算し、予約判定基準の更新を行う。

【００１９】データーベース１７の表において、グルー
プＡ、Ｂ、並びにＣの許容量の合計は、総合の欄の許容
量よりも多く設定されている。一方、グループＡ、Ｂ、
並びにＣの受付済予約量の合計は総合の欄の値と一致し
ている。従って、許容量と受付済予約量の差である残数
については、グループＡ、Ｂ、並びにＣの合計は、総合
の欄の値より大きくなっている。図２のデーターベース
１７の表の状態では、グループＣの予約の上限は２０で
あるが、グループＡ並びにＢの残数は総合の残数よりも
多いが、総合の値が２７であるため、グループＡ並びに
Ｂの予約の上限は２７となる。グループＣの許容量を増
加させると、グループＣの予約の上限を２７まで上昇さ
せることは可能であるが、グループＡ並びにＢの許容量
を増加させても、それらの予約の上限は２７で変わりは
ない。従って、各グループの許容量を増減させても、総
合の欄の許容量よりも多くの予約を受け付けることはな
い。

【００２０】

【発明の効果】以上説明したように，請求項１の発明に
よれば，ハッカーなどによる外部からの違法な侵入によ
って通信制御コンピュータの機能が阻害されたり、デー
ターが破壊されても、それらの障害が予約受付コンピュ
ータのデーターに波及することがない。さらに、通信制
御コンピュータを中継して予約受付コンピュータに侵入
しようとした場合、通信制御コンピュータと予約受付コ
ンピュータの間の通信手順とデーターの記述形式を、イ
ンターネットの標準と異なるものを定めているため、予
約を申し込んだり、それにかかわる情報のやりとり以外
の、コンピュータ機能の阻害やウィルスの混入といった
破壊行為は不可能になる。

【００２１】請求項２の発明によれば、複数の予約申込
者グループへのサービス許容量の割当を調整しながら予
約を受ける場合、インターネットに各予約申込者グルー
プ毎に別々の予約受付窓口を設置しても、全ての予約申
込者グループの予約を１つのコンピュータで統一的に管
理し、予約申込者グループ毎に設定された予約許容量の
上限に当該予約申込者グループの予約数が達した時点
か、又は全ての予約申込者グループの予約数の合計の上
限であるサービスの総量に予約数が達した時点をもっ
て、以後の予約の受理を自動的に停止するため、人手を
介して予約受理の停止を通知する際の、時間差並びに情
報伝達の誤りによって、サービスの総量以上に予約を受
理してしまったり、そのような誤りに対する過剰な対策
の為にサービスの売れ残りを出すような、誤りを解消す
ることができる。

【００２２】さらに，請求項２の発明によれば，予約の
申込を行うホームページを予約申込者グループ毎に設
け、どのホームページから予約が申し込まれたかをグル
ープ識別記号で予約受付コンピュータに通知することに
よって、予約申込者グループ毎の予約量を自動的に分類
管理することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るインターネット自動予約システム
のネットワーク構成図である。

【図２】本発明に係る通信電文の内容の判定にかかわる
システムの構成、情報の流れ、並びに予約を管理するデ
ーターの構造を示した図である。

【符号の説明】 １２・・・ディスク １３・・・予約判定処理プログラム １４・・・通信制御プログラム １５・・・予約申込ページ及び制御プログラム １６・・・予約申込入力

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 サービスの予約を受け付けるサービス
   提供者が，インターネットの加入者である予約の申込者
   からサービスの予約を受け付けるために、予約受け付け
   コンピュータを設置するインターネット自動予約システ
   ムにおいて、予約受け付けコンピュータと別に通信制御
   コンピュータを設置し、通信制御コンピュータにて稼動
   する通信制御プログラムがインターネットを通してサー
   ビスを予約する予約申込者との通信を行うと共に、予約
   申込者との間でやり取りされる通信電文を解読して、予
   約申込に利用される電文以外の電文は廃棄し、予約申込
   の電文を送信する通信手順を、インターネットの標準通
   信手順であるＴＣＰ／ＩＰから、国際電気通信連合電気
   通信標準勧告（ＩＴＵ−Ｔ）の勧告Ｘ．２５に準拠する
   通信手順に則る閉域接続方式に変換し、予約申込の電文
   を予約受け付けコンピュータに送信し、一方予約受け付
   けコンピュータでは、受信した電文が提供しているサー
   ビスの予約を申し込むものであり、且つ予約可能なサー
   ビスの許容量の範囲であるかを判定し、受付不可の判定
   が下された電文は廃棄するインターネット自動予約シス
   テム。
2. 【請求項２】 サービスの予約を受け付けるサービス
   提供者が，インターネットの加入者である予約の申込者
   からサービスの予約を受け付けるために、予約受け付け
   コンピュータを設置し、サービス許容量を該予約受け付
   けコンピュータに保存し、サービス許容量の範囲で予約
   を受理する自動予約システムにおいて、予約の申込者が
   所属する組織を予約申込者グループとして登録し、登録
   された複数の予約申込者グループに個別のグループ識別
   記号を割当て、サービス許容量をそれぞれの予約申込者
   グループに分割して割当て、それぞれの予約申込者グル
   ープに個別のインターネットの予約申込みページを設
   け、それぞれの予約申込みページを利用して予約が申込
   まれた時、予約申込みページからグループ識別記号を予
   約受け付けコンピュータに通知し、予約を申込んだ申込
   者が、どの予約申込者グループに所属するかを判別し、
   その予約申込者グループに割り当てられたサービス許容
   量の範囲、ないしは予約申込者グループ全体の予約量
   が、サービス提供者が提供するサービスの総量を超えな
   い範囲で、予約を受理する自動予約システム。