JP2001242228A - バッテリ温度を用いて積算電流を補正する機能を備えた残存容量測定装置。 - Google Patents

バッテリ温度を用いて積算電流を補正する機能を備えた残存容量測定装置。

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JP2001242228A
JP2001242228A JP2000054300A JP2000054300A JP2001242228A JP 2001242228 A JP2001242228 A JP 2001242228A JP 2000054300 A JP2000054300 A JP 2000054300A JP 2000054300 A JP2000054300 A JP 2000054300A JP 2001242228 A JP2001242228 A JP 2001242228A
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battery
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voltage
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Tsutomu Saigo
勉 西郷
Michihito Enomoto
倫人 榎本
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バッテリの温度と補正係数とからならるマッ
プを用いなくとも、電流積算による補正容量を温度を考
慮した補正容量にして回生、高負荷時においても精度の
高い残存容量を得る。 【解決手段】 電圧補正処理20がバッテリの温度Tを
用いて予め設定されている満充電電圧VF、放電終止電
圧VEを補正し、基準補正容量算出処理21がこの補正
した満充電電圧VFT、放電終止電圧VETと予め設定
されているバッテリの総容量の1%に相当する基準容量
Xpとを用いて、収集したバッテリの現在の温度Tに基
づく新たな基準容量XTを求める。そして、積算容量補
正処理25が平均化データの相関係数が小さいときに、
残存容量に対して、基準容量XTに対する充電、放電の
電流積算値の差の変化分を加算又は減算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はバッテリの残存容量
測定装置に関し、特に電流積算方式と近似直線(IーV
特性)方式とを併用した残存容量測定装置において、電
流積算値で残存容量を算出している間(例えば高負荷又
は回生時)は、バッテリ温度を考慮して求めた基準容量
(総容量の1%)を用いて残存容量を補正するバッテリ
温度を用いて積算電流を補正する機能を備えた残存容量
測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、例えば特開平9ー318717
号公報の電池残存容量測定装置は、バッテリから負荷に
電力を供給(放電)したときのバッテリの電圧と放電電
流とを1msec毎に電圧ー電流軸にサンプリングしサ
ンプリング個数が例えば100個毎に、これらの電圧、
電流を平均化し、かつ該平均値データが例えば100個
集まる毎に、これらの平均値データの相関係数を求め
る。
【0003】そして、この相関係数が強い負の係数(例
えばー0.9)を示した時、100個の平均値データの
傾向を最小二乗法を用いた近似直線(Y=aX+b)で
定義し、この近似直線(IーV特性ともいう)と基準電
流とが交わる電圧軸の点を現在のバッテリ電圧Vnとす
る。
【0004】そして、バッテリ電圧Vnと満充電電圧V
Fと放電終止電圧VEとから残存容量(充電状態ともい
う)を求めていた。
【0005】また、1msec毎の電流が例えば100
個に成る毎に、平均化して積算し、相関が低いときに、
電流積算値を用いた残存容量としている。
【0006】例えば、1msec毎に電流を積算し、相
関が低いとされた期間内の電流積算値を、残存容量1%
に相当する電流積算値で割って、単位を%にして、現在
表示している残存容量に加減算する。
【0007】つまり、相関が低いときに電流積算値を用
いた残存容量というのは、IーV特性で残存容量を算出
できない期間の残存容量(IーV特性を用いたもの)に
対する電流積算値の変化分を加減算したものである。
【0008】すなわち、特開平9ー318717号公報
の電池残存容量測定装置は図5に示すように、強い負の
相関(例えばー0.9以上)を示すときは、近似直線
(IーV特性)を用いて残存容量を求め、フルアクセル
走行等の高負荷又は回生発生時で相関が低い値(例え
ば、ー0.9以下)を示すときは電流積算値を用いた残
存容量を表示させていた。
【0009】一方、特開平9ー318717号公報の電
池残存容量測定装置は、バッテリの温度によってバッテ
リの電圧が相違することを解消するものであり、バッテ
リの温度を温度センサを用いて計測し、図6に示すよう
にこの温度に対応する補正値を用いてバッテリの満充電
電圧と放電終止電圧とを補正していた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
温度に対応する補正係数で満充電電圧、放電終止電圧を
補正する場合は、そのバッテリ固有の温度と補正係数と
の関係を示す関係を細かく計測してマップを生成し、こ
のマップに基づく補正係数を設定しなければ、温度変化
に対応した精度の高い満充電電圧、放電終止電圧を得る
ことができない。
【0011】すなわち、精度の高い補正係数を得るには
細かく温度と電池容量の関係を細かく調べてマップを作
る必要があるから非常に手間がかかるという課題があっ
た。
【0012】一方、電流積算による方式は、相関が低い
とされた期間内の電流積算値を、残存容量1%に相当す
る電流積算値で割って、単位を%にして、現在表示して
いる残存容量に加減算する方式であるが電気自動車では
電流、電圧の相関の高いデータが頻繁にあるため、電流
積算値を用いた残存容量とするのはまれである。つま
り、電流積算で残存容量を算出するのは補間的であるの
で回生発生時には基準容量Xpを固定値として残存容量
(IーV特性による)に対して加減算していた。
【0013】しかし、ハイブリットカー等は回生充電及
びエンジンによる高負荷等があり、電流、電圧の相関が
低いことが多い。
【0014】つまり、電流積算を用いての残存容量を算
出する割合が頻繁に発生する。また、バッテリの容量と
いうのうは、温度によって常に変化している。
【0015】従って、1%に相当する容量(基準容量X
p)というのも温度を考慮した容量でなけらば、正確な
残存容量が求められないという課題があった。
【0016】本発明は以上の課題を解決するためになさ
れたものでバッテリの温度と補正係数とからならるマッ
プを用いなくとも、電流積算による補正容量をバッテリ
温度を考慮した基準容量にして回生、高負荷時において
も精度の高い残存容量を得ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、バッテリから
負荷への放電又は負荷からバッテリへの充電に伴う電流
及び電圧を、一定時間毎に電圧ー電流軸に所定数収集し
て平均化し、該平均化データが複数個集まる毎に、その
相関係数を求め、該相関係数が高いときに前記複数個の
平均化データの近似直線を前記電圧ー電流軸に定義し、
基準電流値と前記近似直線とに基づいて前記バッテリの
残存容量を求める残存容量測定装置において、前記充電
時の電流センサの検出電流及び前記放電時の前記電流セ
ンサの検出電流をそれぞれ異なる領域に蓄積する手段
と、前記バッテリに設けられた温度センサから検知温度
Tを用いて予め設定されている基準温度での前記バッテ
リの満充電電圧VF及び放電終止電圧VEを補正する手
段と、前記満充電電圧VFT、放電終止電圧VETと予
め設定されている基準温度での前記バッテリの総容量の
1%に相当する基準容量Xpとを用いて、前記温度Tに
基づく前記バッテリの新たな基準容量XTを求める手段
と、前記相関係数が基準の相関係数より低いとき、その
間の前記充電、放電時の電流積算値の差を求め、前記新
たな基準容量XTに対する前記差の変化分を、前記充
電、放電に応じて前記残存容量に加減算する手段とを備
えたことを要旨とする。
【0018】また、前記バッテリに密着された温度セン
サからの温度値を収集し、前記平均化データが前記複数
個集まったとき、前記収集した温度値を平均化した前記
温度Tを得る手段とを備えたことを要旨とする。
【0019】また、前記加算又は減算は、前記検出電流
の方向を判断し、該方向が充電方向を示しているとき
に、前記残存容量から前記基準容量XTを加算し、また
前記方向が放電方向を示しているときは、前記残存容量
から前記基準容量XTを減算することを要旨とする。
【0020】さらに、前記温度Tの算出、前記バッテリ
の満充電電圧VF及び放電終止電圧VEの補正並びに基
準容量Xpの算出は、イグニッションの投入時及び走行
時に実行することを要旨とする。
【0021】
【発明の実施の形態】<実施の形態1>図1は本実施の
形態1の温度を考慮して電流積算値を補正する電池容量
測定装置の概略構成図である。
【0022】本実施の形態の電池容量測定装置1は、1
msec毎にバッテリの電圧及び電流を収集し、該収集
個数が所定数(例えば8個)になる毎に平均化して電圧
ー電流軸に定義し、電圧ー電流軸における平均化データ
が100個集まる毎に、これらの平均化データの相関係
数を求める。また、同時にバッテリの放電電流及び負荷
側からの充電電流を検出する電流センサの検出電流を積
算する。
【0023】また、同時にバッテリの温度Tを収集し、
この温度Tを用いて予め設定されている満充電電圧VF
(25°Cのとき)、放電終止電圧VE(25°Cのと
き)を補正し、この補正した満充電電圧VFT、放電終
止電圧VETと予め設定されているバッテリの総容量の
1%に相当する基準容量Xp(25°Cのとき)とを用
いて、収集したバッテリの現在の温度Tに基づく新たな
基準容量XTを求める。
【0024】そして、平均化データの相関係数が小さい
ときに、残存容量(IーV特性を用いた容量)に対し
て、基準容量XTの充電及び放電の電流積算値の差Is
umに対する変化分を、充電又は放電方向に従って加減
算することでマップを用いなくとも正確な残存容量を得
るようにしたものである。
【0025】また、相関係数が大きいときは、100個
の平均化データの特徴を最小二乗法による近似直線Y
(Y=aX+b)を電圧ー電流軸上に定義し、予め設定
されている基準電流(例えばー10A)と近似直線とが
交わる点から垂線を電圧軸に降ろしたときの交点を現在
のバッテリの推定電圧Vnとするものである。
【0026】このため、図1に示す電池容量測定装置
は、以下に示す構成を備える。本実施の形態では2種類
の動力源を有するハイブリットカーに搭載した場合とし
て説明する。
【0027】図1の電池容量測定装置1は、エンジン2
とタイヤ3のシャフト機構4に連結されたモータジェネ
レータ5と、このモータジェネレータ5からの電力を所
定電圧(例えば42V)にしてバッテリ11に充電した
り、バッテリ11からの放電電力をモータジェネレータ
5に供給する充放電回路7等からなるハイブリット機構
部8に接続される。
【0028】このハイブリット機構部8の充放電回路7
と、バッテリ11との間には電流センサ9を設けてい
る。また、バッテリ11に電圧センサ10を並列接続し
ている。さらに、バッテリ11には温度センサ12を固
着している。
【0029】そして、電流センサ9からの検知電流を充
電方向用のインタフェース13及び放電方向用のインタ
フェース14を介して容量演算部15(コンピュータ)
に入力する。
【0030】この充電方向用のインタフェース13は、
電流センサ9から入力(正方向)する検知電流を充電方
向の検知電流Iciとして増幅して後述する残存容量演
算部15に送出する。
【0031】放電方向用のインタフェース14は、電流
センサ9側に向かって流れる検出電流を放電方向の検知
電流Idiとして増幅して残存容量演算部に送出(充電
方向用のインタフェース13とは異なる入力端子)す
る。
【0032】また、容量演算部15(コンピュータ)
は、温度センサ12からの検出温度Tと電圧センサ10
からの検出電圧をバッファ(図示せず)等のインターフ
ェースを介して入力する。
【0033】この容量演算部15は、図2に示すよう
に、1msec毎にバッテリの検出電圧及び検出電流を
サンプリングし(S201)すると共に、検出電流を積
算する(S203)。また、この収集個数が所定数(例
えば8個)になる毎に平均化して電圧ー電流軸に定義
し、電圧ー電流軸における平均化データを100個集め
る(S205)。
【0034】前述の積算は、充電方向の検知電流Ici
においては前回の検知電流Iciの積算値に加算して積
算している。この前回の充電方向の検知電流Iciの積
算値というのは、例えば前回の電圧ー電流軸における平
均化データが100個集まる間の電流積算値である。
【0035】また、同時にバッテリの温度Tiを収集
し、この温度Tiを用いて予め設定されている満充電電
圧VF(25°Cのとき)、放電終止電圧VE(25°
Cのとき)を補正する(S207)。
【0036】そして、100個の平均化データが集まる
毎に、相関係数rを求め(S209)、この相関係数r
が小さいか大きいかを判定する(S211)。この相関
係数rが大きいというのは相関係数rがー0.9以上
(例えばー0.93)で大きいと判断し、ー0.9以下
(例えばー0.85)で小さいと判断する。
【0037】ステップS211で相関係数rが小さいと
判断したときは、ステップS207で求めた満充電電圧
VFT、放電終止電圧VETと予め設定されているバッ
テリの総容量の1%に相当する基準容量Xpとを用い
て、収集したバッテリの現在の温度Tに基づく新たな基
準容量XTを求める(S213)。
【0038】そして、現在の残存容量SOC(充電状態
ともいう)に対して、相関係数が小さいと判定した期間
の充電及び放電の電流積算値の差に対する基準容量XT
の変化分βを、電流センサからの検知電流の方向(充電
又は放電)に従って、加算又は減算し、新たな残存容量
SOCを求めて表示させる(S215)。
【0039】また、ステップS211において、相関係
数rが大きいと判定したときは、100個の平均化デー
タの特徴を最小二乗法による近似直線Y(Y=aX+
b)を電圧ー電流軸上に定義し、予め設定されている基
準電流(例えばー10A)と近似直線とが交わる点から
垂線を電圧軸に降ろしたときの交点を現在のバッテリの
推定電圧Vnとし、この推定電圧Vnを用いて数1に示
すようにして残存容量SOCを求める(S217)。
【0040】
【数1】 すなわち、容量演算部15は図1に示す以下のプログラ
ム構成を備えている。容量演算部15は、メモリ18
と、IーV収集処理19と、電圧補正処理20と、基準
補正容量算出処理21と、相関判定処理22と、残存容
量算出処理23と、電流積算処理24と、積算容量補正
処理25とを備えている。
【0041】メモリ18は、検知電流(Idi、Ic
i)、検知電圧Vi、バッテリ11の温度Tiが記憶さ
れる。これらのデータはA/D(図示せず)を介して1
msec毎にサンプリングされて記憶される。
【0042】IーV収集処理19は、メモリ18に1m
sec毎に記憶されたバッテリ11の電圧Vi及び電流
Idi(放電方向)が8個になる毎に平均化して電圧ー
電流軸に定義する(例えば100個)。
【0043】電圧補正処理20は、メモリ18に記憶さ
れたバッテリ11の温度Tiを平均化し、この温度Ti
を用いて、予め設定されている満充電電圧VF(25°
Cのとき)、放電終止電圧VE(25°Cのとき)を補
正して現在のバッテリ温度に基づく新たな満充電電圧V
FT、放電終止電圧VETを得る。
【0044】これらの満充電電圧VFT、放電終止電圧
VETは、イグニッションオンにされたときに、温度T
iを読み、例えば数2に示すように補正する。
【0045】
【数2】 基準補正容量算出処理21は、この補正した満充電電圧
VFT、放電終止電圧VETと予め設定されているバッ
テリの総容量の1%に相当する基準容量Xp(25°C
のとき)とを用いて、収集したバッテリの現在の温度T
iに基づく新たな基準容量XTを数3のようにして求
め、これを積算容量補正処理25に設定する。
【0046】
【数3】 相関判定処理22は、IーV収集処理19で電圧ー電流
軸に100個の平均化データが定義される毎に、これら
の平均化データの相関係数rを求め、相関係数rが小さ
いか大きいかどうかを判定する。
【0047】一般に、回生の発生又は高負荷(例えばフ
ルアクセル状態)では相関係数rが小さい傾向にある。
【0048】残存容量算出処理23は、相関係数が大き
いときは、100個の平均化データの特徴を最小二乗法
による近似直線Y(Y=aX+b)を電圧ー電流軸上に
定義し、予め設定されている基準電流(例えばー10
A)と近似直線とが交わる点から垂線を電圧軸に降ろし
たときの交点を現在のバッテリの推定電圧Vnを推定
し、この推定電圧Vnと満充電電圧VFTと放電終止電
圧VETとを用いて残存容量SOCを上記の数1に従っ
て求め、これを表示用レジスタ27に設定して表示させ
る。
【0049】電流積算処理24は、充電方向の検知電流
Ici、放電方向の検知電流Idiが8個集まる毎に平
均化して積算して充電方向の積算電流Idsum及び放
電方向の積算電流Icsumを得る。
【0050】積算容量補正処理25は、相関係数rが小
さいと判定したときに起動し、基準補正容量算出処理2
1で求められた温度Tiに応じた総容量の1%の基準容
量XTを読み、残存容量SOC(IーV特性を用いたS
OC)に対して、充電方向の積算電流Icsum及び放
電方向の積算電流Idsumの電流積算値差Isumを
求め、基準容量XTに対する電流積算値差Isumの変
化分βを加減算する。
【0051】上記のように構成された実施の形態1の電
池容量測定装置1の動作を以下に説明する。
【0052】本説明ではイグニッションオンして車両を
走行させて、満充電電圧VFT、放電終止電圧VETを
求め、かつ近似直線を用いて推定電圧Vnを求めて残存
容量SOCを得ているとする。また、電流積算処理24
によって放電方向の検知電流Idiと、充電方向の検知
電流Iciとが積算されているとする。
【0053】そして、相関判定処理22によって相関係
数rが小さいと判定されると、積算容量補正処理25が
放電方向の検知電流Idiの積算値Idsum(以下放
電方向の積算値Idsumという)と、充電方向の検知
電流Iciの積算値Icsum(以下充電方向の積算値
Icsumという)とを読み(S301)、この両方の
積算値の差Isumを求める(S303)。
【0054】次に、Isumが負又は正かどうかを判定
する(S305)。ステップS305で正と判定したと
きは温度Tiに応じた総容量の1%の基準容量XTを読
む(S307)。
【0055】そして、数4に示すように、
【数4】 ステップS303で求めた電流積算値の差Isumをこ
の基準容量XTで割って、変化分βを求める(S30
9)。
【0056】そして、基準容量XTよりIsumが大き
いか小さいかどうかを判定する(S313)。ステップ
S313で基準容量XTよりIsumが大きいと判定し
たときは、ステップS309の基準容量XTに対する充
電及び放電の積算電流値の差の変化分βを残存容量SO
C(IーV特性を用いている)から減算し(S31
5)、表示用レジスタ27に設定して(S317)、表
示させる。
【0057】また、ステップS313で基準容量XTよ
りIsumが小さいと判定したときは処理を終了する。
【0058】一方、ステップS305で負と判定したと
きは温度Tiに応じた総容量の1%の基準容量XTを読
む(S321)。
【0059】そして、数4に示すように、Isumをこ
の基準容量XTで割った後に(S323)、基準容量X
TよりIsumが大きいか小さいかどうかを判定する
(S327)。ステップS327で基準容量XTよりI
sumが大きいと判定したときは、ステップS323の
基準容量XTに対する充電及び放電の積算電流値の差の
変化分βを残存容量SOC(IーV特性を用いている)
に加算する(S329)。
【0060】次に、表示用レジスタ27に設定して(S
317)、表示させる。また、ステップS327で基準
容量XTよりIsumが小さいと判定したときは処理を
終了する。
【0061】従って、バッテリ固有の温度と補正係数と
の関係を示す関係を細かく計測してマップを用いなくと
も、バッテリ温度を考慮したバッテリの総容量の1%に
相当する基準容量XTが得られる。
【0062】そして、この基準容量XTに対する充電及
び放電の電流積算値の差の変化分を求め、この変化分で
残存容量を補正するので、例えば、回生が頻繁におきる
ハイブリットカー等に適用しても、その回生発生時には
バッテリ温度を考慮した精度の高い残存容量を得ること
ができる。
【0063】<実施の形態2>上記実施の形態1におい
ては、積算容量補正処理25が検知電流の方向(充電、
放電)を判断して、変化分を残存容量に加減算したが実
施の形態2の図4のフローチャートに示すように、整数
値に丸めることによって直ちに変化分を加減算してもよ
い。
【0064】相関判定処理22によって相関係数rが小
さいと判定されると、積算容量補正処理25が放電方向
の積算値Idsumと、充電方向の積算値Icsumと
を読み(S401)、この両方の積算値の差Isumを
求める(S403)。
【0065】次に、基準補正容量算出処理21で求めら
れている基準容量XTを読む(S405)。
【0066】そして、数4に示すように、電流積算値の
差Isumをこの基準容量XTで割って、変化分βを求
める(S405)。そして、数5に示すように、
【数5】 ステップS405で求めた変化分βを残存容量SOCに
加減算し(S409)、この結果を表示させる(S41
1)。
【0067】従って、充電、放電を判定しなくとも容易
に、回生発生時、高負荷時においてバッテリ温度を考慮
した精度の高い残存容量を得ることができる。
【0068】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、バッテリ
の検知電圧、検知電流を一定時間毎に電圧ー電流軸に所
定数収集して平均化すると共に、検知電流を充電、放電
別に蓄積する。また、バッテリ温度Tを用いて予め設定
されている基準温度でのバッテリの満充電電圧VF及び
放電終止電圧VEを補正し、この満充電電圧VFT、放
電終止電圧VETと予め設定されている基準温度でのバ
ッテリの総容量の1%に相当する基準容量Xpとを用い
て、温度Tに基づくバッテリの新たな基準容量XTを求
める。
【0069】そして、平均化データが複数個集まる毎
に、その相関係数を求め、該相関係数が低いときに、そ
の間の充電、放電の電流積算値の差を求め、基準容量X
Tに対する電流積算値の差の変化分を現在の残存容量に
加算又は減算する。
【0070】従って、バッテリ温度を考慮したバッテリ
の総容量の1%に相当する基準容量XTを得て、この基
準容量XTで残存容量を補正するので、バッテリ固有の
温度と補正係数との関係を示す関係を細かく計測したマ
ップを用いなくとも高負荷又は回生時において、バッテ
リ温度を考慮した精度の高い残存容量を得ることができ
るという効果が得られている。
【0071】また、相関係数が高いときは、近似直線を
用いた残存容量とするので、電流積算方式とIーV特性
を用いた方式とを併合させて用いることができるという
効果が得られている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のバッテリ残存容量測定
装置の概略構成図である。
【図2】本実施の形態1の残存容量演算部の概念を説明
するフローチャートである。
【図3】本実施の形態1の残存容量演算部の詳細動作を
説明するフローチャートである。
【図4】実施の形態2の動作を説明するフローチャート
である。
【図5】従来の残存容量の算出を説明する説明図であ
る。
【図6】従来の満充電電圧、放電終止電圧の補正を説明
する説明図である。
【符号の説明】
1 電池容量測定装置 2 エンジン 11 バッテリ 12 温度センサ 13 充電方向用のインタフェース 14 放電方向用のインタフェース 15 容量演算部 19 IーV収集処理 20 電圧補正処理 21 基準補正容量算出処理 22 相関判定処理 23 残存容量算出処理 24 電流積算処理 25 積算容量補正処理
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G016 CA03 CB13 CB22 CB23 CB31 CB32 CC01 CC02 CC04 CC05 CC13 CC23 CC24 CC27 CD02 CD03 CE31 CF06 5H030 AA08 AS08 FF22 FF42 FF44 FF51

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バッテリから負荷への放電又は負荷から
    バッテリへの充電に伴う電流及び電圧を、一定時間毎に
    電圧ー電流軸に所定数収集して平均化し、該平均化デー
    タが複数個集まる毎に、その相関係数を求め、該相関係
    数が高いときに前記複数個の平均化データの近似直線を
    前記電圧ー電流軸に定義し、基準電流値と前記近似直線
    とに基づいて前記バッテリの残存容量を求める残存容量
    測定装置において、 前記充電時の電流センサの検出電流及び前記放電時の前
    記電流センサの検出電流をそれぞれ異なる領域に蓄積す
    る手段と、 前記バッテリに設けられた温度センサから検知温度Tを
    用いて予め設定されている基準温度での前記バッテリの
    満充電電圧VF及び放電終止電圧VEを補正する手段
    と、 前記満充電電圧VFT、放電終止電圧VETと予め設定
    されている基準温度での前記バッテリの総容量の1%に
    相当する基準容量Xpとを用いて、前記温度Tに基づく
    前記バッテリの新たな基準容量XTを求める手段と、 前記相関係数が基準の相関係数より低いとき、その間の
    前記充電、放電時の電流積算値の差を求め、前記新たな
    基準容量XTに対する前記差の変化分を、前記充電、放
    電に応じて前記残存容量に加減算する手段とを有するバ
    ッテリ温度を用いて積算電流を補正する機能を備えた残
    存容量測定装置。
  2. 【請求項2】 前記バッテリに密着された温度センサか
    らの温度値を収集し、前記平均化データが前記複数個集
    まったとき、前記収集した温度値を平均化した前記温度
    Tを得る手段とを有することを特徴とする請求項1記載
    のバッテリ温度を用いて積算電流を補正する機能を備え
    た残存容量測定装置。
  3. 【請求項3】 前記加算又は減算は、 前記検出電流の方向を判断し、該方向が充電方向を示し
    ているときに、前記残存容量から前記基準容量XTを加
    算し、また前記方向が放電方向を示しているときは、前
    記残存容量から前記基準容量XTを減算することを特徴
    とする請求項1又は2記載のバッテリ温度を用いて積算
    電流を補正する機能を備えた残存容量測定装置。
  4. 【請求項4】 前記温度Tの算出、前記バッテリの満充
    電電圧VF及び放電終止電圧VEの補正並びに基準容量
    Xpの算出は、イグニッションの投入時及び走行時に実
    行することを特徴とする請求項1、2又は3記載のバッ
    テリ温度を用いて積算電流を補正する機能を備えた残存
    容量測定装置。
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