JP2001241571A - ポリアミド/ポリオレフィン光ファイバー緩衝チューブ材料 - Google Patents

ポリアミド/ポリオレフィン光ファイバー緩衝チューブ材料

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JP2001241571A
JP2001241571A JP2000399709A JP2000399709A JP2001241571A JP 2001241571 A JP2001241571 A JP 2001241571A JP 2000399709 A JP2000399709 A JP 2000399709A JP 2000399709 A JP2000399709 A JP 2000399709A JP 2001241571 A JP2001241571 A JP 2001241571A
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tube
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Sridhar K Siddhamalli
ケー.シッダーマリ スリダール
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
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    • G02B6/44Mechanical structures for providing tensile strength and external protection for fibres, e.g. optical transmission cables
    • G02B6/4401Optical cables
    • G02B6/4429Means specially adapted for strengthening or protecting the cables
    • G02B6/443Protective covering

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
  • Insulated Conductors (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリアミド/ポリオレフィンブレンドから作
られた光ファイバー緩衝チューブ、および光ファイバー
ケーブルを提供する。 【解決手段】 ポリアミド/ポリオレフィンブレンド
は、ナイロン6およびポリエチレンのブレンドからな
る。光ファイバーケーブルは、少なくとも一つの緩衝チ
ューブ、および該緩衝チューブ内に配置される少なくと
も一つの伝送媒体から構成される。緩衝チューブはポリ
アミド/ポリオレフィンブレンドから作られ、ポリアミ
ド/ポリオレフィンブレンドは、ナイロン6およびポリ
エチレンのブレンドからなる。ナイロン6およびポリエ
チレンブレンドは、約50〜90%のナイロン6および
約10〜50%のポリエチレンである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、包括的には光ファ
イバーケーブル、より詳細には、光ファイバー緩衝チュ
ーブに関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバーケーブルは、長距離間を非
常に高速で情報を伝送するために、通信産業において長
年にわたり使用されてきた。光ファイバーケーブルにお
いては、情報は光信号の形態でグラスファイバー中を搬
送される。このようなグラスファイバーはケーブルの構
造により外環境や外力から保護される。
【0003】光ファイバーケーブルは、そのケーブル構
造により、ルースチューブ型、スロットコア型、および
単一チューブ型の三種類に一般に分類されうる。ルース
チューブ型の光ファイバーケーブルにおいては、光ファ
イバーは複数の光ファイバー緩衝チューブ中にあり、こ
れらの緩衝チューブは一般に例えばゲルのようなある種
の水遮断性化合物で充填されている。ルースチューブ型
緩衝チューブは中心強度部材のまわりに撚り合わされて
いる。ルースチューブ型の設計においては、最大ファイ
バー総数ケーブルのファイバー総数より少ないファイバ
ー総数について設計上対称を与えるために、緩衝チュー
ブに加えて、充填材ロッドが中心部材のまわりに撚り合
わされてもよい。充填材ロッドは緻密または発泡ポリマ
ーから作られうる。
【0004】スロットコア型ケーブルの場合、光ファイ
バーは、一般に水遮断性ゲルで充たされたチャネルまた
はスロット中に存在する。チャネルまたはスロットは、
中心のコアのまわりに対称的に配置され、1本以上の光
ファイバーを収容するためのケーブルの長手軸方向に沿
って延びるらせん状または逆らせん状の溝を形成する。
ケーブルが曲がったときに、光ファイバーが破壊的な引
張応力および圧縮応力を受けないことを確実にするため
に、各スロットは、らせん路に沿うように作られうる。
このように、ケーブルの曲がった部分において、光ファ
イバーは、圧縮や引張を受ける。また、曲がっている部
分の全長にわたり、応力は少なくとも部分的にうち消し
合う。いくつかのケーブルにおいては、らせん路の方向
が周期的な間隔で逆転する場合もある。
【0005】単一チューブ型ケーブルでは、光ファイバ
ーは、一般には、ある種の水遮断化合物で充たされてい
る中心チューブ中に存在する。このような構造のすべて
において、緩衝チューブまたはコアが、その内部に収容
されている細い光ファイバーを保護するための一次構造
をもたらす。典型的には、緩衝チューブまたはコアは、
さらなる保護層で覆われている。それに加えて、強化用
糸もしくはファイバー、ならびにゲルもしくは熱溶融
物、水膨潤性の粉末、糸もしくはテープの形態の水遮断
性物質、および/または、波形状外装は、光ファイバー
を強化および保護するために、外被と内方ケーブル層と
の間に配置される場合もある。
【0006】いずれの緩衝チューブ設計においても、基
本的な材料特性ならびに加工性の観点から両立可能であ
り、かつエンジニアリングサーモプラスチックとしての
望ましい特性が発揮できる、材料の組み合わせの選択が
重要である。材料および加工条件を選択する際に重要な
性質としては、水分への低感受性、耐熱性、寸法安定
性、耐薬品性、低密度、再利用可能性が挙げられる。よ
り具体的には、耐キンク性や耐破砕性を有し、刻線部で
破断可能なチューブを製造できるように、材料および加
工条件を選択すべきである。材料および加工条件の選択
に関連する追加的なパラメーターには、引張強度、曲げ
強さ、および曲げ弾性率がある。
【0007】材料や加工条件は、高い耐圧縮性および引
張強さを生み出すように選択されるべきであり、少ない
残留応力と組合わされるべきである。また、時間および
温度の関数としての寸法の変化が最小である、材料およ
び加工条件の組み合わせを選ぶことも重要である。ケー
ブルがその環境において遭遇する最高ないし最低温度に
耐える際に、ファイバーが応力下におかれないことを確
実にするために、低い熱膨張係数を有するような材料が
望ましい。プロセス誘発配向を最小にする好ましい材料
および加工条件もまた望まれる。なぜなら、これらは、
ケーブル部品の押出後の緩和および収縮を最小にするか
らである。緩衝チューブの押出後収縮は過剰ファイバー
長(ファイバー長対実際のチューブ長の比率)の増大に
通じる可能性があり、ひいては過剰ファイバー長により
ファイバーの減衰の増大が起ることもありうる。
【0008】ケーブル構造を設計する際には、ケーブル
の製造に関連するプロセス誘発応力または構造誘発応力
が光ファイバーの性能にとって障害にならないことを確
実にすることが重要である。当業界における一般的傾向
は、製造装置に関してライン速度を速めることにより、
製造速度を増して需要を満たしかつ採算性を上げること
である。光ファイバー緩衝チューブ、充填材ロッド、コ
ア、あるいは外被のような押出部品について、より高い
ライン速度は、特に最適な材料が用いられない場合、一
層大きい剪断速度ならびに最終製品におけるより高い配
向および残留応力をもたらしうる。
【0009】ポリカーボネート、フッ素ポリマー、ポリ
ブチレンテレフタレート、ナイロン12、ポリプロピレ
ン−ポリエチレンコポリマー、ポリエステルエラストマ
ー、およびアセタール樹脂などが緩衝チューブ材料とし
て使用されている。しかしながら、これらの材料は、材
料上、製品上、性能上、そして経済上の欠点を有する。
【0010】たとえば、ポリブチレンテレフタレート
(PBT)は、ルースチューブ型光ファイバー緩衝チュ
ーブ製造用に最も一般に使用される高分子材料である。
しかし、PBTにはいくつかの本質的欠点がある。その
一つに、PBTは加水分解しやすいため強度が落ちると
いうことが挙げられる。そのうえ、PBTは堅い材料
(曲げ弾性率は少なくとも330,000psi)であ
り、柔軟性を改善(柔らかく)しようとすると、より高
価な製品となってしまう。
【0011】ポリアミドは、優れた機械的性質および耐
薬品性に関して好評である。しかし、ポリアミドの耐加
水分解性は限られたものである。さらに、ポリアミドは
吸湿性を有し、水分を吸収しやすいため、寸法安定性だ
けでなく機械的および電気的性質に悪影響を与える。
【0012】ポリプロピレン−ポリエチレン(PP)コ
ポリマーは、PBTの代替物として緩衝チューブ材料に
用いられている。このポリマーは約200,000ps
iの曲げ弾性率を有しており、PBTより柔軟性が高
い。しかし、樹脂に関連して望ましくない性質を別に有
している。すなわち、PPコポリマーは加工中および加
工後に収縮するため、その結果として、光ファイバーの
減衰に影響する重要なパラメーターである過剰ファイバ
ー長に大いに関係してくる。それに加えて、PPはPB
Tよりも低い引張強度、曲げ強さおよび圧縮強度を有す
る。耐熱性もまたエンジニアリング熱可塑性樹脂に劣
る。これらの性質のすべてが、光ファイバーケーブル
の、何らかのより要求度の高い応用に必要とされる。
【0013】ポリエチレン(PE)は柔軟であるが、耐
熱性および機械的性質に劣る。PEは非常に大きな寸法
収縮を生じるため、「過剰ファイバー長」の値はより大
きくなる。
【0014】ナイロン6は吸湿性を有するため、高湿環
境下において水分を吸収しやすい。さらに、ナイロンの
加工には、剪断に関して感度のより低い、特殊なスクリ
ュー/バレルの設計を必要とする。ナイロン6はまた、
押出中および押出後の両方において収縮を起こし、ひい
ては、ファイバー対チューブ比に悪影響を与え、過剰フ
ァイバー長を生じる。このようないくつかの理由によ
り、ナイロン6とPEのいずれもが光ファイバー業界に
おいて「業界標準」緩衝チューブ材料として、これまで
確立されることがなかった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】したがって、PBTの
熱−機械的性能での利点と、ナイロンの耐薬品性、およ
びポリオレフィンの柔軟性ならびに価格的魅力を備えた
緩衝チューブ材料が当業界において求められている。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリアミド/
ポリオレフィンブレンドから作られた光ファイバー緩衝
チューブを提供する。本発明において、ポリアミド/ポ
リオレフィンブレンドはナイロン6およびポリエチレン
のブレンドを含む。ナイロン6およびポリエチレンブレ
ンドは、約50〜90%のナイロン6および約10〜5
0%のポリエチレンである。もしくは、ナイロン6およ
びポリエチレンブレンドは、約60〜80%のナイロン
6および約20〜40%のポリエチレンである。ポリア
ミド/ポリオレフィンブレンドは再利用可能な材料から
作られ、耐熱性、耐キンク性を有し、刻線部にて破断可
能である。
【0017】本発明はまた、光ファイバーケーブルとし
ても考えられる。光ファイバーケーブルは、少なくとも
一つの緩衝チューブおよび該緩衝チューブ内に配置され
る少なくとも一つの伝送媒体から構成される。緩衝チュ
ーブは、ポリアミド/ポリオレフィンブレンドから作ら
れ、上記のように、ポリアミド/ポリオレフィンブレン
ドは、ナイロン6およびポリエチレンのブレンドを含
む。ナイロン6およびポリエチレンブレンドは、約50
〜90%のナイロン6および約10〜50%のポリエチ
レンである。もしくは、ナイロン6およびポリエチレン
ブレンドは、約60〜80%のナイロン6および約20
〜40%のポリエチレンである。ポリアミド/ポリオレ
フィンブレンドは再利用可能な材料から作られ、耐熱
性、耐キンク性を有し、刻線部にて破断可能である。
【0018】本発明の他の特徴および利点は、次の図面
および詳細な説明を考察することにより当業者にとって
自明となるだろう。このような付加的特徴および利点の
すべては、ここでは、本発明の範囲に含まれるものとす
る。
【0019】本発明は、図面を参照するとより良く理解
できるであろう。図面の構成要素は、必ずしも寸法通り
でなく、本発明の原理を明確に例示する際に、強調され
て配置される。さらに、図面では、同一の番号は図面を
通じて対応する部分を示す。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を含む、ルースチ
ューブ型光ファイバーケーブル100の一例である。典
型的には、この構造は中心強度部材120を含む。複数
の緩衝チューブ140が中心強度部材120のまわりに
撚り合わされている。光ファイバー130は緩衝チュー
ブ140内に収容されている。一般に、光ファイバー1
30に加えて、緩衝チューブ140の中はゲルで充たさ
れている。半径方向強度糸160は中心強度部材120
および緩衝チューブ140のまわりを取り巻いている。
リップコード150は、フィールドのより内層へ到達す
るために、半径方向強度糸160およびより外方の層が
少なくとも部分的に取り外せるように配置されている。
それに加えて、さらにケーブルを保護するために、たと
えば金属シールドのような外装(armor)(図には
示されていない)を、中心強度部材120、緩衝チュー
ブ140、およびヤーン160のまわりに配置すること
ができる。最後に、外被180がケーブルの内部部品の
まわりに配置される。
【0021】図2は、本発明を含む、単一チューブ型光
ファイバーケーブル200の一例である。中心コアチュ
ーブ240が光ファイバー230を収容する。加えて、
チューブはゲルを含んでもよい。半径方向強度糸260
が中心コアチューブ240のまわりを取り巻いている。
リップコード250が、より内層へ到達するために、半
径方向強度糸260およびより外方の層が少なくとも部
分的に取り外せるように配置されている。強度部材27
0は、糸260および中心コアチューブ240のまわり
に配置されている。しかし、強度部材270は、ケーブ
ル構造内の異なる位置に配置されてもよい。それに加え
て、さらにケーブルを保護するために、外装(図には示
されていない)を、中心コアチューブ240および糸2
60のまわりに配置することができる。最後に、外被2
80がケーブルの内部部品のまわりに配置される。
【0022】図3は、本発明を含む、スロットチューブ
型光ファイバーケーブル300の一例である。スロット
コア325が中心強度部材320を取り巻いている。ス
ロットコア325はその内部に光ファイバー330を収
容する。スロットコア325は緩衝チューブ340内に
ある。緩衝チューブ340はその内部にスロットコア3
25を収容し、またゲルを含んでもよい。半径方向強度
糸360は緩衝チューブ340、スロットコア325、
および中心強度部材320のまわりを取り巻いている。
リップコード350は、ケーブルのより内方の部材へ到
達するために、半径方向強度糸360およびより外方の
層が少なくとも部分的に取り外せるように配置されてい
る。それに加えて、さらにケーブルを保護するために、
外装(図には示されていない)を、中心強度部材32
0、緩衝チューブ340、および糸360のまわりに配
置することができる。最後に、外被380がケーブルの
内部部品のまわりに配置される。
【0023】当業者であれば、図1〜3に示される光フ
ァイバーケーブルが極度に単純化された図解であること
がわかるだろう。このように、当業者にとっては、本発
明に大きな影響を与えない範囲で、これらのケーブル設
計に対する付加や削除が簡単になされることは明らかで
ある。
【0024】本発明は緩衝チューブおよびコアチューブ
材料に関する。この両立しうる組成における二つのポリ
マーの形態学的構造を適宜選択および設計することによ
り、物理的性質の相乗的な組み合わせが実現できる。ナ
イロン6およびポリエチレン(PE)は、ナイロン6/
PEブレンド緩衝チューブ材料を作るために使用され
る。この緩衝チューブ材料は、ポリカーボネート、フッ
素ポリマー、PBT、ナイロン12、ポリプロピレン−
ポリエチレンコポリマー、ポリエステルエラストマー、
およびアセタール樹脂などのような以前に使用されたポ
リマーが有する(材料、製品、ケーブル性能および経済
上の)欠点の多くを排除している。ナイロン6/PE組
成物は、ナイロン6およびPEの利点を合わせもつが、
これら材料の個々の欠点の多くをもたない。
【0025】ナイロン6/PE組成物は、水分に対する
低感受性、良好な寸法安定性、良好な加工性、良好な耐
薬品性、低密度、ならびに再利用可能性のような重要な
性質を提供する。緩衝チューブの表面は非常に滑らかに
見え、押出加工に対して著しく安定である。これはチュ
ーブの寸法に直接影響を与えるので意味がある。ファイ
バー対チューブ比は、長さ6mの緩衝チューブについて
測定された過剰ファイバー長に対して1〜6mmの範囲
に収まることがわかった。押出成形緩衝チューブは非常
に耐キンク性(スプライスエンクロージャーにおいてケ
ーブルに所望される重要なパラメーター)が高かった。
また、中距離の接続のために「刻線を入れて破断するこ
と」ができる。刻線部における破断し易さは、材料の堅
さとともに増大する。したがって、ナイロン6/PE材
料が非常に柔軟であるのにかかわらず、刻線部での破断
性が良いことは、驚くべきことである。それに加えて、
ナイロン6/PE組成物は、高温耐熱性ポリマーであ
り、これは、光ファイバーケーブルを外被で覆う加工処
理の際にさらされる高温条件下において生じる可能性の
ある緩衝チューブが外被用材料へ付着してしまう心配も
特になく、一般的な緩衝チューブとして使用することが
できる。
【0026】このほかにナイロン6/PE組成物を用い
るさらなる利点としては、緩衝チューブが完全にもしく
は部分的に再利用材料から、または新品の材料から、作
られうることである。再利用可能性および再利用材料の
使用は、環境上および経済上非常に重要である。再利用
品の熱可塑性樹脂はふんだんに供給される。さらに、再
利用材料を使用することでコストが節約できるため、緩
衝チューブの製造コストが大幅に減少する。これに付随
して、一般に光ファイバーケーブルのコストが減少す
る。
【0027】そのうえ、ナイロン6/PE組成物の密度
はPBTより小さく、そのためPBTに比べて、さらな
るコストの節約が実現される。しかし、もしPBTがこ
の組成物が示す向上した特性を付与されたとしても、ナ
イロン6/HDPE組成物に比べて価格はひどく高いも
のになるであろう。限定された空間となる軸受台の環境
においては、多くの場合、光ファイバー緩衝チューブに
対して狭い曲げ半径が要求される。堅いチューブでは、
小さな曲げ半径を強いられる場合、キンクが発生しやす
く、そのため、しばしばファイバーの減衰や破損が増加
してしまう。直径3.0mmのナイロン6/ポリエチレ
ン緩衝チューブの耐キンク性を測定し、標準の3.0m
mPBTチューブと比較した。試験のため、長さ500
mmに試料を切断した。直径100mmのループをつく
り、チューブの一方の端を固定しておいてもう一方の端
を引っ張り、キンクが発生するまでループの直径を小さ
くしていった。キンクが生じたかどうかは目視で決定し
た。その結果、3.0mmPBTチューブではループの
直径が約35mmに達したところで、キンクが発生する
のに対して、3.0mmナイロン6/PE緩衝チューブ
では、キンクが生じるまでに18mmの曲げ直径にする
ことができる。さらに、緩衝チューブの収縮試験、低温
曲げ試験、および色性能に関する試験を、RUS PE
−90プロトコルに従い行なった。その結果は仕様書に
従うことがわかった。
【0028】ナイロン6/PE組成物ブレンドは一般
に、約50〜90%のナイロン6および約10〜50%
のPEからなる。より好ましい実施形態のナイロン6/
PE組成物ブレンドは、約60〜80%のナイロン6お
よび約20〜40%のPEからなる。ブレンドにおける
ナイロンの割合が大部分を占めることで、ナイロン6が
マトリックスを形成しポリエチレン成分が球形のドメイ
ンとして規則的に分散してなる形態学的構造がもたらさ
れる。
【0029】次に示すのは、ナイロン6/PE樹脂製の
緩衝チューブを製造するために本発明に対して用いられ
た典型的加工処理パラメーターである。下記の加工条件
下において、押出機からの出力は非常に安定で、チュー
ブ寸法も同様であることが分かった。ナイロン6/PE
樹脂は、24:1の長さ対直径の比率(L/D)および
2.5対1の圧縮比で、40/120/40メッシュの
スクリーンパックを用いるノキア−マイレファー(Noki
a−Maileffer)型式4/6クロスヘッドを備えた30m
mマイレファー(Maileffer)バリヤ混合タイプのスク
リュー押出機で押出された。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】上記の条件下において、過剰ファイバー長
(EFL)を6mの長さの緩衝チューブに対して測定し
たところ、約3ないし4mmであり、十分許容範囲内で
あった。純粋なポリエチレンの場合、加工後も非常に収
縮し続けやすいのに対して、ナイロン6/PEチューブ
ではEFL測定に悪影響を及ぼす押出後収縮は生じなか
った。
【0033】以上に説明した本発明の実施態様、特に
「好ましい」実施態様は、単なる本発明の考えられうる
実施形態であり、本発明の原理を明らかに理解するため
に単に示されたものであることが、強調されるべきであ
る。本発明の精神および原理から実質上逸脱することな
く、多くの変更および修正を以上に説明した本発明の実
施態様になすことができる。そのような変更や修正のす
べては、本明細書において、この開示と本発明の範囲に
含まれ、特許請求の範囲により保護されるものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】ルースチューブ型光ファイバーケーブルの、表
層部を切り欠いた断面図である。
【図2】単一チューブ型光ファイバーケーブルの、表層
部を切り欠いた断面図である。
【図3】スロットコア型光ファイバーケーブルの、表層
部を切り欠いた断面図である。
【符号の説明】
100 ルースチューブ型光ファイバーケーブル 120、320 中心強度部材 130、230、330 光ファイバー 140、340 緩衝チューブ 150、250、350 リップコード 160、260、360 半径方向強度糸 180、280、380 外被 200 単一チューブ型光ファイバーケーブル 270 強度部材 300 スロットコア型光ファイバーケーブル 325 スロットコア

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリアミド/ポリオレフィンブレンドを
    含む光ファイバー緩衝チューブ。
  2. 【請求項2】 前記ポリアミド/ポリオレフィンブレン
    ドは、ナイロン6およびポリエチレンのブレンドを含
    む、請求項1記載の光ファイバー緩衝チューブ。
  3. 【請求項3】 前記ナイロン6およびポリエチレンブレ
    ンドは、約50〜90%のナイロン6および約10〜5
    0%のポリエチレンである、請求項2記載の緩衝チュー
    ブ。
  4. 【請求項4】 前記ナイロン6およびポリエチレンブレ
    ンドは、約60〜80%のナイロン6および約20〜4
    0%のポリエチレンである、請求項2記載の緩衝チュー
    ブ。
  5. 【請求項5】 前記ポリアミド/ポリオレフィンブレン
    ドは、再利用可能な材料からなる、請求項1記載の緩衝
    チューブ。
  6. 【請求項6】 前記ポリアミド/ポリオレフィンブレン
    ドは、耐熱性コポリマーである、請求項1記載の緩衝チ
    ューブ。
  7. 【請求項7】 前記ポリアミド/ポリオレフィンブレン
    ドは、耐キンク性である、請求項1記載の緩衝チュー
    ブ。
  8. 【請求項8】 前記ポリアミド/ポリオレフィンブレン
    ドは、刻線部で破断可能である、請求項1記載の緩衝チ
    ューブ。
  9. 【請求項9】 ポリアミド/ポリオレフィンブレンドか
    らなる少なくとも1つの緩衝チューブと、該緩衝チュー
    ブ中に配置される少なくとも1つの伝送媒体とをを含
    む、光ファイバーケーブル。
  10. 【請求項10】 前記ポリアミド/ポリオレフィンブレ
    ンドは、ナイロン6およびポリエチレンのブレンドを含
    む、請求項9記載のケーブル。
  11. 【請求項11】 前記ナイロン6およびポリエチレンブ
    レンドは、約50〜90%のナイロン6および約10〜
    50%のポリエチレンである、請求項10記載のケーブ
    ル。
  12. 【請求項12】 前記ナイロン6およびポリエチレンブ
    レンドは、約60〜80%のナイロン6および約20〜
    40%のポリエチレンである、請求項10記載のケーブ
    ル。
  13. 【請求項13】 前記ポリアミド/ポリオレフィンブレ
    ンドは、再利用可能な材料からなる、請求項9記載のケ
    ーブル。
  14. 【請求項14】 前記ポリアミド/ポリオレフィンブレ
    ンドは、耐熱性コポリマーである、請求項9記載のケー
    ブル。
  15. 【請求項15】 前記ポリアミド/ポリオレフィンブレ
    ンドは、耐キンク性である、請求項9記載のケーブル。
  16. 【請求項16】 前記ポリアミド/ポリオレフィンブレ
    ンドは、刻線部で破断可能である、請求項9記載のケー
    ブル。
JP2000399709A 2000-01-04 2000-12-28 ポリアミド/ポリオレフィン光ファイバー緩衝チューブ材料 Pending JP2001241571A (ja)

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