JP2001241421A - ねじおよび製品の解体方法 - Google Patents

ねじおよび製品の解体方法

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JP2001241421A
JP2001241421A JP2000053995A JP2000053995A JP2001241421A JP 2001241421 A JP2001241421 A JP 2001241421A JP 2000053995 A JP2000053995 A JP 2000053995A JP 2000053995 A JP2000053995 A JP 2000053995A JP 2001241421 A JP2001241421 A JP 2001241421A
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JP
Japan
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screw
hydrogen
product
atmosphere
metal material
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JP2000053995A
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English (en)
Inventor
Keiichi Ishihara
慶一 石原
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Nitto Seiko Co Ltd
Original Assignee
Nitto Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製品の解体に適したねじおよびこのねじによ
り締結された製品を簡単に解体できる方法を提供する。 【解決手段】 ねじブランク2を水素吸蔵物質が所定割
合で混入された金属材料から形成しているため、ねじ1
が常温下で大気中あるいは水分中の水素にさらされる程
度では水素脆性を招かず、ねじ1が高温度に達した時の
み、ねじ1の首下部で水素脆性が促進してねじ1が首下
部で切断される。また、水素吸蔵物質が所定割合で混入
された金属材料でなるねじ1に水素を吸蔵しない保護被
膜を設けているため、ねじの通常の使用時には、確実に
ねじ1に水素脆性は起こらない。さらに、水素吸蔵物質
が混入された金属材料でなるねじ1により締結された製
品を所定濃度の水素ガスを持つ雰囲気内に配置するとと
もに、この雰囲気を高温度に所定時間保持するように構
成しているため、製品の解体を大量にかつ簡単にでき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭用電気製品等
の製品の解体に適したねじおよびこのねじにより締結さ
れた製品の解体方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、地球環境保護の観点から特に家庭
用電気製品等の製品にあっては製品に組み込まれた部品
のリサイクル率を高くすることが検討されているが、製
品の締結には主にねじ、ボルトが使用されていることか
ら、耐用年数が経過した製品から部品を取り出すために
は、ねじ、ボルトにより締結された製品の解体が必須と
なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、耐用年数が
経過した製品を回収してこれらを解体しようとすると、
作業者が製品ごとに手作業で解体する以外に方法がな
く、リサイクル率を向上させるためには、回収された製
品を大量にしかも簡単に解体するのに適した新たなねじ
および製品の解体方法が要望されている。
【0004】本発明は、上記要望に沿って発明されたも
ので、製品の解体に適したねじおよびこのねじにより締
結された製品を簡単に解体できる方法を提供しようとす
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のねじのねじブラ
ンクは水素吸蔵物質が所定割合で混入された金属材料で
形成されている。
【0006】また、このねじは水素を吸蔵せずかつ高温
度下または所定ガスで溶融または損傷破壊される保護被
膜を有していてもよい。
【0007】本発明の製品解体方法は、水素吸蔵物質が
所定割合で混入された金属材料でなるねじにより締結さ
れた製品を所定濃度の水素ガスを持つ雰囲気内に配置
し、この雰囲気を高温度に所定時間保持するように構成
されている。
【0008】また、水素吸蔵物質が所定割合で混入され
た金属材料でなり、しかも水素を吸蔵しない保護被膜を
有するねじにより締結された製品を高温度下または所定
ガス雰囲気内に配置した後、この製品を所定濃度の水素
ガスを持つ雰囲気内に配置し、この雰囲気を高温度に保
持するように構成してもよい。
【0009】さらに、前記水素ガスを持つ雰囲気を所定
高温度に保持する代わりに、製品を大気中に配置して、
これを極低温度に所定時間保持するように構成してもよ
い。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
の形態を説明する。図1において、1はねじであり、水
素吸蔵物質が混入させた鋼等の金属材料でなるねじブラ
ンク2から形成されたねじ部3を有し、このねじ部3に
は所定リード角のねじ山3aが設けられている。前記水
素吸蔵物質は希土類金属材料を含むミッシュメタル等で
よく、これらが1〜20重量%の割合で金属材料に混入
されている。また、前記ねじ1には亜鉛めっき等の所定
の光沢を持ちかつ耐食性の優れた金属被膜4が設けられ
ており、長期間にわたってねじの美観が保たれるように
構成されている。
【0011】前記ねじ1が使用された製品(図示せず)
を解体する作業場には、四方を圧力壁に覆われた収納室
(図示せず)が設けられており、耐用年数が経過した製
品を収納できるように構成されている。また、この収納
室は所定圧力下でアルゴンガス、窒素ガス等の不活性ガ
スに水素ガスが所定濃度で供給されるとともに、これら
ガスが回収可能に構成されており、製品の解体がバッチ
処理で行えるように構成されている。さらに、この収納
室は雰囲気温度を高温度に加温できるように構成されて
おり、雰囲気温度の上昇によりねじ1の内部に水素が拡
散する水素拡散係数を指数的に増大可能に構成されてい
る。この温度域としては80〜120℃が最適となって
おり、水素吸蔵物質の種類、混合比率および水素ガス圧
に応じて最適な温度が設定されるように構成されてい
る。
【0012】なお、前記バッチ処理に代え、製品が解体
される自動化ライン上に製品が収納される収納室を設け
て、製品の解体を連続して行えるように構成してもよ
い。また、前記ねじ1の金属被膜4を覆うように水素を
吸蔵せずかつ高温度下または所定ガスで溶融または損傷
破壊される保護被膜(図示せず)を設けてもよい。この
保護被膜は有機物の樹脂被膜でよく、金属被膜4が設け
られて後にベーキング処理が行われたねじ1の表面に大
気中の水素が接触して吸収されるのを防止できるように
構成されている。この保護被膜を持つねじ1が使用され
た製品を解体する場合、前記工程に先立ち、製品を高温
度下または所定ガス雰囲気内に配置し、保護被膜を溶融
または損傷破壊するようにすればよい。さらに、前記水
素ガスが含まれる水素ガス雰囲気を使用する方法に代
え、大気中に製品を配置してこれを−50℃以下の極低
温度に冷却してもよい。
【0013】上記ねじ1が製品の締結に使用されている
場合、水素吸蔵物質が混入されたねじ1が大気中あるい
はその水分に含まれる水素にさらされても、常温時には
ねじ1の内部への水素拡散係数は小さく、水素吸蔵物質
が吸蔵する水素量は少ない。そのため、通常の製品使用
期間では、ねじ1に水素脆性が起こることがなく、ねじ
1が破断することはない。
【0014】一方、前記製品が耐用年数の経過により、
廃棄回収され、製品解体のための収納室に送られる。こ
の状態で、アルゴンガス、窒素ガス等の不活性ガスが充
満された収納室に水素ガスが所定濃度で供給され、さら
に収納室の温度が80〜120℃に保持されるととも
に、収納室の圧力が所定圧力に保持される。この状態が
所定時間保持されると、ねじ1の温度上昇にともなっ
て、水素拡散係数が急激に大きくなり、ねじ1の首下部
のマイクロクラック(図示せず)から水素がねじ1の内
部に侵入し始め、ねじ1に混入された水素吸蔵物質に水
素が大量に吸蔵される。そのため、ねじ1の首下部に水
素脆性が集中して起こり、図2に示すように製品締結時
にねじ1が受ける応力によりねじ1の首下部にクラック
5が生じ、ねじ1が首下部から破断される。
【0015】その後、収納室内の水素ガスを含む気体が
回収されると、製品に使用されているねじ1は首下部か
ら破断しているため、作業者は収納室内の製品を容易に
解体することができる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明はねじブラ
ンクを水素吸蔵物質が所定割合で混入された金属材料か
ら形成しているため、ねじが常温下で大気中あるいは水
分中の水素にさらされる程度では水素脆性を招かず、ね
じが高温度に達した時のみ、ねじの首下部で水素脆性が
促進してねじを頭部と脚部との間で切断でき、製品解体
に適したねじを提供することができる等の利点がある。
また、本発明は水素吸蔵物質が所定割合で混入された金
属材料でなるねじに水素を吸蔵しない保護被膜を設けて
いるため、ねじの通常の使用時には、確実にねじに水素
脆性は起こらないようにすることができる等の利点があ
る。さらに、本発明は水素吸蔵物質が混入された金属材
料でなるねじにより締結された製品を所定濃度の水素ガ
スを持つ雰囲気内に配置するとともに、この雰囲気を高
温度に所定時間保持するように構成しているため、製品
の解体を大量にかつ簡単にできる等の利点がある。しか
も、本発明は水素吸蔵物質が混入された金属材料でな
り、しかも水素を吸蔵しない保護被膜に覆われたねじに
より締結された製品を高温度下または所定ガス雰囲気内
に配置して後、所定濃度の水素ガスを持つ雰囲気内に配
置するとともに、この雰囲気を高温度に所定時間保持す
るように構成しているため、通常使用時のねじの水素脆
性を防いでねじの締結を確実にしながら、製品の解体時
にはこれを簡単に解体できる等の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るねじの製品締結時の要部拡大説明
図である。
【図2】本発明に係るねじの製品解体時の要部拡大説明
図である。
【符号の説明】
1 ねじ 2 ねじブランク 3 ねじ部 3a ねじ山 4 金属被膜 5 クラック

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ねじブランクを水素吸蔵物質が所定割合
    で混入された金属材料で形成したことを特徴とするね
    じ。
  2. 【請求項2】 水素を吸蔵せずかつ高温度下または所定
    ガス雰囲気で溶融または損傷破壊される保護被膜を有す
    ることを特徴とする請求項1に記載のねじ。
  3. 【請求項3】 水素吸蔵物質が所定割合で混入された金
    属材料でなるねじにより締結された製品を所定濃度の水
    素ガスを持つ雰囲気内に配置し、この雰囲気を高温度に
    所定時間保持したことを特徴とする製品の解体方法。
  4. 【請求項4】 水素吸蔵物質が所定割合で混入された金
    属材料でなり、しかも水素を吸蔵しない保護被膜を有す
    るねじにより締結された製品を高温度下または所定ガス
    雰囲気内に配置した後、この製品を所定濃度の水素ガス
    を持つ雰囲気内に配置し、この雰囲気を高温度に保持し
    たことを特徴とする製品の解体方法。
  5. 【請求項5】 水素吸蔵物質が所定割合で混入された金
    属材料でなるねじにより締結された製品を極低温度に所
    定時間保持したことを特徴とする製品の解体方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7964820B2 (en) 2006-06-14 2011-06-21 Oerlikon Solar Ag, Truebbach Process for laser scribing
CN112247900A (zh) * 2020-10-09 2021-01-22 吴盼婷 一种汽车防盗螺钉拆卸装置

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7964820B2 (en) 2006-06-14 2011-06-21 Oerlikon Solar Ag, Truebbach Process for laser scribing
CN112247900A (zh) * 2020-10-09 2021-01-22 吴盼婷 一种汽车防盗螺钉拆卸装置
CN112247900B (zh) * 2020-10-09 2022-09-09 泰州市津达电子科技有限公司 一种汽车防盗螺钉拆卸装置

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