JP2001240570A - テトラフルオロエチレンの気化方法 - Google Patents
テトラフルオロエチレンの気化方法Info
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Abstract
て、自己重合が起こる可能性を一層かつより簡単に減ら
す方法を提供する。 【解決手段】 液体のテトラフルオロエチレンに伝熱面
を介して熱を加えてテトラフルオロエチレンを気化させ
るに際して、テトラフルオロエチレン側の伝熱面の温度
を25℃以下に維持する。
Description
チレンの気化方法、より詳しくは、液体のテトラフルオ
ロエチレンに熱を加えてテトラフルオロエチレンを気化
させ、それによって高圧(例えば0.5MPa以上の圧
力)のテトラフルオロエチレンを得る方法およびそのた
めの装置に関する。
ラフルオロエチレン(以下、単に「TFE」とも呼ぶ)
が必要とされる場合がある。例えば、ポリテトラフルオ
ロエチレンの製造に際しては、比較的低圧にて貯槽に保
管されていた気体のTFEを昇圧機によって高圧の気体
のTFEとして、それを重合反応器に連続して供給して
重合させる。
広く、TFEは自己重合を起こし易い。これを考慮し
て、自己重合の可能性を減らすべく、特別の注意を払う
必要がある。
扱う際に、自己重合が起こる可能性を一層かつより簡単
に減らす対策を提供することが望まれている。
り扱い、特に高圧のTFEを得る際のTFEの取り扱い
に関して、TFEが自己重合を抑制する対策について鋭
意検討を重ねた結果、上述の課題は、液体のテトラフル
オロエチレンに伝熱面を介して熱を加えてテトラフルオ
ロエチレンを気化させるに際して、テトラフルオロエチ
レン側の伝熱面の温度を25℃以下に維持することを特
徴とする、テトラフルオロエチレンの気化方法により解
決されることを見出した。
温度は25℃以下であれば特に限定されるものではない
が、25℃以下の一定のある温度であるのが好ましく、
より好ましくは20℃以下の一定のある温度である。こ
の温度は、得られる気化TFEの圧力に応じて選択する
のが好ましい。また、TFE側の伝熱面の温度は、好ま
しくは−10℃以上、より好ましくは0℃以上である。
従って、特に好ましい伝熱面の温度は、−10℃〜25
℃、とりわけ0℃〜20℃の範囲内の温度である。
熱を液体TFEに供給して加熱する。ここで、伝熱面と
は、液体TFEに熱を加えるために、液体TFEと接触
する面を意味する。この面を介して液体TFEに熱が加
えられ、それによって、その面付近で液体TFEが気化
する。本発明の方法では、伝熱面を介して液体TFEに
熱が連続的に供給され、気化が連続的に起こる。
厚さを規定する両主表面の一方が液体TFEと接触する
が、TFE側の伝熱面の温度とは、そのように液体TF
Eが接触する一方の主表面の温度を意味する。他方の主
表面は、例えば加熱媒体と接触する。
体であれば必ずしも高純度である必要はなく、自己重合
を引き起こし易いTFEに、本発明の方法は、特に有効
である。通常、本発明の気化方法は、重合に用いる規格
を満足するTFEに好適である。尚、自己重合の可能性
を可及的に減らすためには、TFEの酸素濃度が小さい
のが好ましく、その意味で、本発明の方法は、好ましく
は100ppm以下、より好ましくは10ppm以下で
酸素を含む液体TFEを気化する場合に有効である。
にテルペン類を混合することが知られているが、本発明
の気化方法においても、液体TFEは、テルペン類(例
えばα−ピネン、テルピノーレン等)を含むことが望ま
しい。
レンを加熱する伝熱面を有するテトラフルオロエチレン
の気化装置であって、テトラフルオロエチレン側の伝熱
面の温度を25℃以下、あるいは上述の好ましい温度
(例えば、−10℃〜25℃、とりわけ0℃〜20℃の
範囲内の温度)に維持する手段を有することを特徴とす
る、テトラフルオロエチレンの気化装置も提供する。本
発明の装置では、液体のTFEを加熱して気体のTFE
を得るため、気化するテトラフルオロエチレンの圧力
は、比較的高く、例えば少なくとも0.5MPaの圧力
を有する気体TFEを得ることができる。従って、本発
明は、高圧(例えば少なくとも0.5MPaの圧力)の
TFEガス供給装置をも提供する。
FEを気化する場合、いずれの適当な加熱器を用いて液
体TFEを加熱してもよく、一般的に用いられる熱交換
器を使用できる。具体的には、管型の熱交換器を用い、
チューブ内に液体TFEを通し、チューブを外側から加
熱する。その場合、チューブの外側に存在する加熱媒体
の温度を25℃以下とすることによって、本発明の方法
を実施できる。
適当な熱交換器を用いても実施できるが、液体TFE側
の伝熱面の温度を25℃またはそれ以下の適当な温度に
維持する手段を有する。尚、そのような適当な温度は、
気化させたTFEを使用する目的によって決まる気化器
の操作圧力に基づいて決めることができる。温度を維持
する手段は、いずれの適当なものであってもよい。例え
ば、圧力1.6MPaにて気化したTFEを得る場合に
は、液体TFE側の伝熱面の温度を約15℃とすること
が望ましい。
の温度を25℃以下とした状態で、液体TFEを気化さ
せることによって、気体TFEが自己重合する可能性を
容易に減らすことができ、その結果、気化TFEを安全
に取り扱うことができ、また、昇圧機を使用せずに、比
較的高い所定の圧力の気化TFEを得ることができる。
Claims (8)
- 【請求項1】 液体のテトラフルオロエチレンに伝熱面
を介して熱を加えてテトラフルオロエチレンを気化させ
るに際して、テトラフルオロエチレン側の伝熱面の温度
を25℃以下に維持することを特徴とする、テトラフル
オロエチレンの気化方法。 - 【請求項2】 テトラフルオロエチレン側の伝熱面の温
度を20℃以下に維持することを特徴とする、請求項1
に記載のテトラフルオロエチレンの気化方法。 - 【請求項3】 テトラフルオロエチレン側の伝熱面の温
度を−10℃以上に維持することを特徴とする、請求項
1または2に記載のテトラフルオロエチレンの気化方
法。 - 【請求項4】 テトラフルオロエチレン側の伝熱面の温
度を0℃以上に維持することを特徴とする、請求項1〜
3のいずれかに記載のテトラフルオロエチレンの気化方
法。 - 【請求項5】 液体テトラフルオロエチレン中の酸素濃
度は100ppm以下である請求項1〜4のいずれかに
記載のテトラフルオロエチレンの気化方法。 - 【請求項6】 液体テトラフルオロエチレンは、テルペ
ン類を更に含む請求項1〜5のいずれかに記載のテトラ
フルオロエチレンの気化方法。 - 【請求項7】 液体のテトラフルオロエチレンを加熱す
る伝熱面を有するテトラフルオロエチレンの気化装置で
あって、テトラフルオロエチレン側の伝熱面の温度を2
5℃以下に維持する手段を有することを特徴とする、テ
トラフルオロエチレンの気化装置。 - 【請求項8】 気化により得られるテトラフルオロエチ
レンの圧力は、少なくとも0.5MPaである請求の範
囲7に記載の気化装置。
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JP2000053905A JP4449143B2 (ja) | 2000-02-29 | 2000-02-29 | テトラフルオロエチレンの気化方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015008695A1 (ja) * | 2013-07-16 | 2015-01-22 | 旭硝子株式会社 | トリフルオロエチレンの保存方法およびトリフルオロエチレンの保存容器 |
JPWO2013161724A1 (ja) * | 2012-04-27 | 2015-12-24 | 旭硝子株式会社 | テトラフルオロプロペンの保存方法およびテトラフルオロプロペンの保存容器 |
-
2000
- 2000-02-29 JP JP2000053905A patent/JP4449143B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2019034972A (ja) * | 2012-04-27 | 2019-03-07 | Agc株式会社 | テトラフルオロプロペンの保存方法およびテトラフルオロプロペンの保存容器 |
WO2015008695A1 (ja) * | 2013-07-16 | 2015-01-22 | 旭硝子株式会社 | トリフルオロエチレンの保存方法およびトリフルオロエチレンの保存容器 |
JPWO2015008695A1 (ja) * | 2013-07-16 | 2017-03-02 | 旭硝子株式会社 | トリフルオロエチレンの保存方法およびトリフルオロエチレンの保存容器 |
US9638371B2 (en) | 2013-07-16 | 2017-05-02 | Asahi Glass Company, Limited | Storage method for trifluoroethylene, and storage container for trifluoroethylene |
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JP4449143B2 (ja) | 2010-04-14 |
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