JP2001237942A - 音響インタフェース機構、通話試験用カプラ及び通話試験装置 - Google Patents
音響インタフェース機構、通話試験用カプラ及び通話試験装置Info
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Abstract
ンタフェース機構、小型で量産ライン内に適用可能な通
話試験用カプラ及び該通話試験用カプラを適用する通話
試験装置を提供する。 【解決手段】 被試験体の携帯電話機のスピーカー部に
密着する、該携帯電話機のスピーカーと標準特性のマイ
クロホンとの間に第一の音響ガイドを形成する第一の防
音部と、該被試験体の携帯電話機のマイクロホン部密着
する、該携帯電話機のマイクロホンと標準特性のスピー
カーとの間に第二の音響ガイドを形成する第二の防音部
と、該標準特性のマイクロホンを、該第一の音響ガイド
を除く部分で周囲から遮音する第三の防音部と、該標準
特性のスピーカーを、該第二の音響ガイドを除く部分で
周囲から遮音する第四の防音部とを備えて構成する。
Description
に適用する音響インタフェース機構、通話試験用カプラ
及び通話試験装置に係り、特に、簡易な構造で良好な音
響シールド特性を得ることができる音響インタフェース
機構、小型で量産ライン内において適用可能な通話試験
用カプラ及び該通話試験用カプラを適用する通話試験装
置に関する。
し始め、1990年代に入ると急速に稼働台数が増加
し、現在では携帯電話機の稼働台数は固定電話機のそれ
を上回っている。
量産体制を強化しており、組立ラインはほぼ完全に合理
化されている。
通話試験装置については、特に通話品質試験環境の量産
試験ラインとの整合をとることが困難なために、更なる
合理化が必要である。
化/復号化方式にはコード・ブック方式が採用されてい
る。この符号化/復号化方式は、元来は帯域圧縮を優先
する符号化/復号化方式であるが、携帯電話機の急速な
普及に伴う激しい販売競争の中にあって、コード・ブッ
ク方式であっても通話品質の改善が強く求められてい
る。又、携帯電話機は非常に狭い空間に無線周波部、符
号化/復号化部、音声周波部及び接続機能部が実装され
ており、クロス・トークによる信号対雑音比の低下にも
注意を要する。
することが非常に重要になっている。しかも、そのため
の試験装置は量産試験ラインとの整合性がよくなければ
ならない。
よい音響インタフェース機構、小型で量産ラインと整合
性がよい通話試験用カプラの実現が待たれており、該通
話試験用カプラを適用する量産ラインと整合性がよい通
話試験装置の実現にも強い要請がある。
で用いるテクニカル・タームの一部について説明してお
きたい。
の形態即ち音声、擬似音声及び正弦波を問わず「音声信
号」と呼ぶ。
換された信号は、その信号の内容が音声、擬似音声、正
弦波のいずれであれ「音声周波信号」と呼ぶ。
線周波数帯に変換した信号を「無線周波信号」と呼ぶ。
(その1)で、概念的に構成を示したものである。
質試験の構成を示す図12(イ)において、101は正
弦波や擬似音声などの音声周波信号を発生する信号源、
102は専用の音響カプラ、103は被試験体のスピー
カ、104aは標準特性を有するマイクロホン、105
は測定部である。
ーカ103と標準特性のマイクロホン104aを専用の
音響カプラに装着して周囲の騒音を遮断した上で音響的
に結合し、被試験体のスピーカ103に信号源101か
ら正弦波や擬似音声などの音声周波信号を供給してスピ
ーカ103を鳴動させ、スピーカ103が発生する音声
信号を標準特性のマイクロホン104aで捉えて音声周
波信号に変換し、該音声周波信号を測定部105におい
て分析して、被試験体のスピーカの特性を評価する。
話品質試験の構成を示す図12(ロ)において、101
は正弦波や擬似音声などの音声周波信号を発生する信号
源、102は専用の音響カプラ、103aは標準特性を
有するスピーカ、104は被試験体のマイクロホン、1
05は測定部である。
ーカ103aと被試験体のマイクロホン104を専用の
音響カプラに装着して周囲の騒音を遮断した上で音響的
に結合し、標準特性のスピーカ103aに信号源101
から正弦波や擬似音声などの音声周波信号を供給して標
準特性のスピーカ103aを鳴動させ、標準特性のスピ
ーカが発生する音声信号を被試験体のマイクロホン10
4で捉えて音声周波信号に変換し、該音声周波信号を測
定部105において分析して、被試験体のマイクロホン
の特性を評価する。
マイクロホン又は被試験体のスピーカを特性を評価する
のは、下記の理由による。
る。
03は携帯電話機107の受話器を構成するスピーカ、
104は携帯電話機107の送話器を構成するマイクロ
ホン、110は携帯電話機107の筐体である。
構成されており、スピーカ103及びマイクロホン10
4は筐体110の裏面付近に実装されている。
スピーカ103及びマイクロホン104は筐体に開けら
れた穴以外の周囲で遮音されている訳ではない。従っ
て、標準特性のマイクロホンと被試験体のスピーカ及び
標準特性のスピーカと被試験体のマイクロホンとの間に
遮音された空間を作ることが難しいために、標準特性の
マイクロホンと被試験体のスピーカ、標準特性のスピー
カと被試験体のマイクロホンを専用の音響カプラで結合
するのである。
(その2)で、概念的に構成を示したものである。
質試験の構成を示す図13(イ)において、101は正
弦波や擬似音声などの音声周波信号を発生する信号源、
103は被試験体のスピーカ、104aは標準特性を有
するマイクロホン、105は測定部である。
ーカ103と標準特性のマイクロホン104aを所定の
間隔をおいて配置し、被試験体のスピーカ103に信号
源101から正弦波や擬似音声などの音声周波信号を供
給してスピーカ103を鳴動させ、被試験体のスピーカ
103が発生する音声信号を標準特性のマイクロホン1
04aで捉えて音声周波信号に変換し、該音声周波信号
を測定部105において分析して、被試験体のスピーカ
の特性を評価する。
話品質試験の構成を示す図13(ロ)において、101
は正弦波や擬似音声などの音声周波信号を発生する信号
源、103aは標準特性を有するスピーカ、104は被
試験体のマイクロホン、105は測定部である。
ーカ103aと被試験体のマイクロホン104を所定の
間隔をおいて配置し、標準特性のスピーカ103aに信
号源101から正弦波や擬似音声などの音声周波信号を
供給してスピーカ103aを鳴動させ、標準特性のスピ
ーカが発生する音声信号を被試験体のマイクロホン10
4で捉えて音声周波信号に変換し、該音声周波信号を測
定部105において分析して、被試験体のマイクロホン
の特性を評価する。
(その3)で、概念的に構成を示したものである。
質試験の構成を示す図14(イ)において、109は試
験音声を録音してある標準特性を有する録音機、106
は携帯電話システムの基地局が持つ接続機能と、音声周
波信号の符号化/復号化機能を備える擬似基地局、10
7は被試験体のスピーカ103と被試験体のマイクロホ
ン104を備える携帯電話機、108は試験者である。
6と携帯電話機107を接続状態にして、録音機109
から試験音声を擬似基地局106に供給し、擬似基地局
106が該試験音声を符号化し、無線周波信号に周波数
変換して携帯電話機107に送信し、携帯電話機107
で該無線周波信号を受信して音声周波信号に復号化して
該被試験体のスピーカ103を鳴動させ、該被試験体の
スピーカ103が発生する音声信号を試験者108が聞
いて被試験体のスピーカの通話品質を評価する。
話品質試験の構成を示す図14(ロ)において、109
及び109aは標準特性を有する録音機、106は携帯
電話システムの基地局における接続機能と音声周波信号
の符号化/復号化機能を備える擬似基地局、107は被
試験体のスピーカ103と被試験体のマイクロホン10
4を備える携帯電話機、108は試験者である。
6と携帯電話機107を接続状態にして、試験者108
が携帯電話機107のマイクロホン104に対して話し
かけ、携帯電話機107において試験者108の音声を
音声周波信号に変換、符号化した上で無線周波信号に変
換して擬似基地局106に送信すると共に、録音機10
9aに試験者の音声を録音し、擬似基地局106におい
て該無線周波信号を受信して音声周波信号に復号化し、
復号化された音声周波信号を音声信号に変換して録音機
109に録音して、2つの録音機109及び109aの
再生音声を比較して被試験体のマイクロホンの通話品質
を評価する。
の間では同軸ケーブルによる無線周波信号の伝送を行な
い、無線周波信号伝送区間での伝送品質劣化を回避でき
るようにするのが通常である。
質試験の場合、高価な専用の音響カプラ102が必要で
あり、しかも、通常の場合、音響カプラ102の遮音特
性が不足していることもあり、更に高価で大きい音響シ
ールド・ルームの中で通話品質試験を行なうことが必要
になることがある。
の音響カプラは必要がなくなる。しかし、通常環境で通
話品質試験を行なうと周囲の騒音の影響を直接受けるた
め、高価で大きい音響シールド・ルーム内で試験するこ
とが必須になる。その上、被試験体のスピーカ、マイク
ロホン、標準特性のマイクロホン、スピーカには固有の
指向性があるため、それらの取り付け向きの誤差により
評価誤差が生ずる。
て周囲の騒音を遮断するにしても、幾つかの問題があ
る。
の携帯電話機の搬送設備が必須になるが、搬送の合理化
のためには該搬送設備が該音響シールド・ルームを通過
できるように配慮する必要がある。このため、工場全般
の騒音は遮断できても、該音響シールド・ルームの中で
搬送設備が発生する騒音を遮蔽することが困難であると
いう新たな問題が生ずる。又、類似な問題として、該音
響シールド・ルームの中に配置する通話試験装置自体の
冷却ファンが発生する騒音を無視することができないと
いうこともある。
の構成においては、搬送設備と通話試験装置との間で携
帯電話機の移動を人が行なうにしても、ロボットが行な
うにしても、人体やロボットの存在が試験結果に影響す
る。
で高価なことである。しかも、音響シールド・ルームの
設置は、工場内のライン配置の変更の自由度を阻害する
原因にもなる。
話品質試験では、被試験体のマイクロホン及びスピーカ
の特性の試験しか行なうことができず、通話品質に最も
影響がある携帯電話機の符号化/復号化方式固有の通話
品質を評価することができない。
には、実際の携帯電話機を使用するので符号化/復号化
方式固有に通話品質を評価することができる。又、試験
者は周囲の騒音と試験音声を聞き分けることができるの
で、音響シールド・ルームの設置など大掛かりな騒音対
策は不要になるか簡易にすることができる。
験結果が試験者によって大きくばらつくという問題が生
ずる。
試験者によって同一の試験を行なって試験結果を統計的
に処理するという、所謂オピニオン・テストを行なうこ
とが必須になり、人的資源の面で大掛かりになる。
ためには試験者は誰でもよいというものではなく、標準
的な聴覚や発声/発音を持った人を選択して試験者にす
る必要があり、単純な人数合わせでは正確なオピニオン
・テストを実施できないという問題もある。
造で音響シールド特性がよい音響インタフェース機構、
小型で量産ラインに整合性がよい通話試験用カプラ及び
通話試験用カプラを適用して量産ラインに整合性がよい
通話試験装置を提供することを目的とする。
被試験体となる携帯電話機の筐体におけるスピーカが実
装されている部分(「スピーカ部」と呼ぶことにす
る。)に密着する、該携帯電話機のスピーカと標準特性
のマイクロホンとの間に空間的に限定された第一の音響
ガイドを形成する第一の防音部と、該被試験体となる該
携帯電話機の筐体におけるマイクロホンが実装されてい
る部分(「マイクロホン部」と呼ぶことにする。)に密
着する、該携帯電話機のマイクロホンと標準特性のスピ
ーカとの間に空間的に限定された第二の音響ガイドを形
成する第二の防音部と、該標準特性のマイクロホンを、
該第一の音響ガイドを除く部分で周囲から遮音する第三
の防音部と、該標準特性のスピーカを、該第二の音響ガ
イドを除く部分で周囲から遮音する第四の防音部とを備
える音響インタフェース機構である。
機のスピーカと該標準特性のマイクロホンは周囲から遮
音され、且つ、該携帯電話機のスピーカと該標準特性の
マイクロホンとの間には周囲から遮音された第一の音響
ガイドが形成され、同様に、該携帯電話機のマイクロホ
ンと該標準特性のスピーカは周囲から遮音され、且つ、
該携帯電話機のマイクロホンと該標準特性のスピーカと
の間には周囲から遮音された第二の音響ガイドが形成さ
れるので、該標準特性のマイクロホンは主として該携帯
電話機のスピーカが発する音声信号を捉え、該携帯電話
機のマイクロホンは主として該標準特性のスピーカが発
する音声信号を捉えることができる。即ち、周囲の騒音
の影響が少ない状態で通話品質試験を実施することがで
きる。
帯電話機を移動困難な状態で、且つ、所定の位置に置く
台と、上記音響インタフェース機構と連結し、該音響イ
ンタフェース機構を移動させる移動機構とを備える通話
試験用カプラである。
なる携帯電話機を所定の位置にほぼ固定して置くことが
可能であるから、該移動機構に該音響インタフェース機
構を連結して移動させることによって、該音響インタフ
ェース機構を該携帯電話機に密着させることができ、且
つ、該音響インタフェース機構の上記第一の音響ガイド
と該携帯電話機のスピーカが正対可能で、該音響インタ
フェース機構の上記第二の音響ガイドと該携帯電話機の
マイクロホンが正対可能になって、周囲の騒音の影響が
少ない状態で通話品質試験を実施することができるよう
になる。
話機から引き離すことができるため、該音響インタフェ
ース機構を該携帯電話機から引き離した時に該携帯電話
機を操作することができる。
プラに被試験体の携帯電話機を装着して擬似基地局と通
信可能に接続し、上記音響インタフェース機構の上記標
準特性のスピーカ及び上記標準特性のマイクロホンを切
り替えて音声周波信号のアナライザに接続し、該擬似基
地局と該アナライザの入力端子及び出力端子を切り替え
て接続する通話試験装置である。
構に上記音響インタフェース機構を固定して移動し、上
記音響インタフェース機構を該携帯電話機に密着させた
時には通話品質試験を行なうことができ、該音響インタ
フェース機構を該携帯電話機から引き離した時には該携
帯電話機と該擬似基地局間の接続試験ができる。尚、該
携帯電話機に該音響インタフェース機構を密着させた状
態でも接続だけを確認することは可能であるが、該携帯
電話機のディスプレイや発光ダイオードの表示を確認す
るためには該音響インタフェース機構を該携帯電話機か
ら引き離して接続試験することが必要になる。
話試験用カプラに装着した状態で、該携帯電話機の通話
品質試験と接続試験を連続して行なうことができる。
インタフェース機構、通話試験用カプラ及び通話試験装
置について説明するが、先ず通話試験用カプラ、次いで
音響インタフェース機構の詳細、最後に通話試験装置と
いう順序で説明を進めてゆくことにする。
図で、音響インタフェース機構を被試験体の携帯電話機
に密着させた状態を示す図である。
図(その1)で、図1に対応して、音響インタフェース
機構を携帯電話機に密着させた状態を示す図である。
図(その2)で、携帯電話機から音響インタフェース機
構を引き離した状態を示す図である。
試験用カプラである。
に図1には音響インタフェース機構1・1の内部に装着
されている標準特性のマイクロホン1・1・1及び標準
特性のスピーカ1・1・2を破線にて示している。又、
図2及び図3における1・1・3は音響インタフェース
機構の側面に形成された標準特性のマイクロホンと標準
特性のスピーカに接続されているリード線を保護しなが
ら引き出すリード溝である。
めして置く台で、基板1・2・1及びシリコーン・ゴム
1・2・2及び1・2・2aによって構成される。そし
て、音響インタフェース機構1・1と携帯電話機2を密
着させた時の圧力でシリコーン・ゴム1・2・2及び1
・2・2aの弾性により、被試験体の携帯電話機2をほ
ぼ固定させる。
よって構成される。
音響インタフェース機構1・1の昇降操作を行なう回動
レバー、1・3・2は回動レバー1・3・1の回動に伴
って回動する第一の回動軸、1・3・3は第一の回動軸
が軸方向に移動することを規制するストッパ、1・3・
4は回動レバーの操作に伴って回動する大歯車、1・3
・5は大歯車1・3・4と噛みあって大歯車1・3・4
とは逆方向に回動する小歯車、1・3・6は大歯車1・
3・4を第一の回動軸1・3・2に固定する一体のボ
ス、、1・3・7は小歯車1・3・5の回動に伴って回
動する第二の回動軸、1・3・8は第一の回動軸1・3
・2及び第二の回動軸1・3・7を支持する支持板、1
・3・8aは第二の回動軸1・3・7を支持する支持
板、1・3・9は第二の回動軸1・3・7が軸方向に移
動することを規制するストッパ、1・3・10及び1・
3・10aは小歯車1・3・5の回動に伴って回動し、
回動レバー1・3・1の回動に応じて同じ方向に昇降す
る回動アーム、1・3・11及び1・3・11aは回動
アーム1・3・10、1・3・10aの先端とピンによ
って連結され、回動レバー1・3・1の回動に応じて同
じ方向に昇降する連結アーム、1・3・12及び1・3
・12aは連結アーム1・3・11及び1・3・11a
に連結されると共に後述する昇降板に固定される支持
部、1・3・13は支持板1・3・8及び1・3・8a
の先端を連結して固定する連結板、1・3・14及び1
・3・14aは音響インタフェース機構1・1が被試験
体の携帯電話機に密着した時に連結アーム1・3・11
及び1・3・11aの回動と回動アーム1・3・10及
び1・3・10aの回動を阻止するストッパ、1・3・
15は音響インタフェース機構1・1を連結して音響イ
ンタフェース機構1・1を昇降する昇降板、1・3・1
6、1・3・16a及び1・3・16bは下端で音響イ
ンタフェース機構1・1にねじ込まれており、中間で昇
降板1・3・15に設けられている穴を貫通して昇降板
1・3・15と音響インタフェース機構1・1を連結す
る連結棒、1・3・17、1・3・17a及び1・3・
17bは昇降板1・3・15の下側で連結棒1・3・1
6乃至1・3・16bを通すように設けられたバネ、1
・3・18、1・3・18a及び1・3・18bは連結
棒1・3・16乃至1・3・16bと音響インタフェー
ス機構1・1を固定するストッパ、1・3・19、1・
3・19a及び1・3・19bは昇降板1・3・15の
昇降をガイドするガイド・シャフト、1・3・20、1
・3・20a及び1・3・20bは昇降板1・3・15
に固定されて、ガイド・シャフト1・3・19乃至1・
3・19bを貫通させて、ガイド・シャフトに沿って昇
降板を昇降させるためのスライド・ガイド、1・3・2
1、1・3・21a及び1・3・21bは連結棒1・3
・16乃至1・3・16bにネジ固定され、連結棒1・
3・16乃至1・3・16bに対する音響インタフェー
ス機構1・1と昇降板1・3・15の離間位置を決定す
るストッパである。
ある。
・5aは右側面板である。
・7及び1・7aは底面板1・6に固定されたゴム足で
ある。
音響インタフェース機構1・1は昇降板1・3・15に
4隅の4箇所で連結されており、4本のガイド・シャフ
ト1・3・19が両端を天井板1・4と基板1・2・1
に固定されていることが判る。
・5と回動アーム1・3・10aは第二の回動軸1・3
・7を中心にして回動可能に連結されており、回動アー
ム1・3・10aと連結アーム1・3・11aは点Pに
おいてピンにより回動可能に連結されており、連結アー
ム1・3・11aと支持部1・3・12aは点Qにおい
てピンにより回動可能に連結されている。
・2・2aは、上面を携帯電話機2の形状に合わせ、底
面を平坦に型取りされており、台1・2を構成する基板
1・2・1に貼付されている。そして、被試験体の携帯
電話機2はシリコーン・ゴム1・2・2及び1・2・2
a上に、回動レバー1・3・1を最も上に上げた状態
(図3において回動レバー1・3・1を実線で描いてあ
る状態)で操作面を上に置かれる。
態では、図3において、回動アーム1・3・10aと連
結アーム1・3・11aを連結する点Pは、第二の回動
軸1・3・7と、連結アーム1・3・11aと支持部1
・3・12aを連結する点Qを結ぶ線より僅かに左側ま
で回動して停止する。これによって、移動機構1・3を
安定に停止させることができる。この時、図3におい
て、回動アーム1・3・10aは垂直より左に傾いた状
態で静止する。
態で携帯電話機2を台1・2上に置いた後、回動レバー
1・3・1を下方向に回動させる(図3において、回動
レバーを2点鎖線で描いてある状態)と、図3において
大歯車1・3・4は反時計方向に回動し、小歯車1・3
・5は時計方向に回動する。
て、回動アーム1・3・10aが図3において第二の回
動軸1・3・7を中心に時計方向に回動するため、点P
において回動アーム1・3・10aに連結されている連
結アーム1・3・11aは回動しながら下降し、連結ア
ーム1・3・11aに点Qにて連結されている支持部1
・3・12aを下降させる(図3において、回動アー
ム、連結アーム及び支持部を2点鎖線で描いてある状
態)。
は昇降板1・3・15が固定されているので、上記操作
によって昇降板1・3・15は下降する。ここで、ガイ
ド・シャフトは4箇所で昇降板1・3・15及びスライ
ド・ガイド1・3・20を貫通しているので、昇降板1
・3・15は水平を保って下降する。
が携帯電話機2に密着する。この時、バネ1・3・17
乃至1・3・17bは最も圧縮されて反撥力が最大にな
り(図1又は図2の状態)、昇降板1・3・15には固
定されずに貫通している連結棒1・3・16乃至1・3
・16bは上に押し上げられるため、昇降板1・3・1
5とストッパ1・3・21乃至1・3・21bは離れて
停止する。
aの上端が図2において時計方向に回動しないように、
点Pは第二の回動軸1・3・7と点Qを結ぶ線より僅か
に左側まで回動できるようになっている。即ち、図2に
おいて、回動アーム1・3・10aの下端は垂直より左
側に傾いた状態で停止し、連結アーム1・3・11aの
上端も垂直より左側に傾いた状態で静止する。
結ぶ線より点Pがバネ1・3・17a及び1・3・17
bの反撥力によって必要以上に左側まで回動することが
できると、連結アーム1・3・11aと支持部1・3・
12aを連結する点Qが逆に上昇して音響インタフェー
ス機構1・1と携帯電話機2の密着力が小さくなる。こ
れを防止するために、連結板1・3・13に固定された
ストッパ1・3・14aが回動アーム1・3・10aに
突き当たるようにしているので、移動機構1・3は安定
に停止する。これによって、音響インタフェース機構1
・1と携帯電話機2は安定に密着される。
電話機2に接触する前は、バネ1・3・17乃至1・3
・17bは伸長していて昇降板1・3・15に対して音
響インタフェース機構1・1を押し下げているので、昇
降板1・3・15とストッパ1・3・21乃至1・3・
21bは、図3に示されている如く、密着している。
ンタフェース機構1・1が昇降板1・3・15に連結さ
れて昇降し、被試験体の携帯電話機2に密着させられた
り引き離される形式の機構を示したが、音響インタフェ
ース機構を移動させる機構は上記には限らない。
れた板が回転させられることによって音響インタフェー
ス機構が被試験体の携帯電話機と密着させられたり引き
離されるという形式の機構や、被試験体の携帯電話機と
引き離された状態で音響インタフェース機構と連結され
た板を水平方向に移動させる形式の機構によっても同一
の機能を実現することが可能である。
動作を理解し易く説明するために手動操作を意識して説
明したが、全く同じ動作を自動機械によって実現できる
ことは言うまでもない。そして、量産試験ラインに適用
する場合には自動機械の導入による音響インタフェース
機構と携帯電話機の密着、引き離し、及び、通話試験用
カプラへの携帯電話機の着脱の合理化が必須となる。
話機が密着した状態を示す図である。
・1は、音響インタフェース機構、1・2は携帯電話機
を移動困難な状態に置く台、1・2・1は基板、1・2
・2及び1・2・2aはシリコーン・ゴム、1・3・1
5は移動機構を構成する昇降板、1・5は、通話試験用
カプラの左側面板、1・5aは、通話試験用カプラの右
側面板である。
は、下記の機構要素によって構成される。
ン、1・1・2は標準特性のスピーカ、1・1・4はプ
ラスチック板、1・1・3はプラスチック板1・1・4
に形成された、標準特性のマイクロホン1・1・1及び
標準特性のスピーカ1・1・2に接続されるリード線を
保護しながら外部に引き出すためのリード溝、1・1・
5は被試験体となる携帯電話機2のスピーカ部に密着す
る、携帯電話機2のスピーカと標準特性のマイクロホン
1・1・1との間に空間的に限定された第一の音響ガイ
ド1・1・7を形成する第一の防音部、1・1・5aは
携帯電話機2のマイクロホン部に密着する、携帯電話機
2のマイクロホンと標準特性のスピーカ1・1・2との
間に空間的に限定された第二の音響ガイド1・1・7a
を形成する第二の防音部、1・1・6は標準特性のマイ
クロホン1・1・1を、第一の音響ガイド1・1・7を
除く部分で周囲から遮音する第三の防音部、1・1・6
aは標準特性のスピーカ1・1・2を、第二の音響ガイ
ド1・1・7aを除く部分で周囲から遮音する第四の防
音部、1・1・8及び1・1・8aは音響インタフェー
ス機構1・1と被試験体の携帯電話機2が密着した時に
標準特性のマイクロホン1・1・1と標準特性のスピー
カ1・1・2及び第一乃至第四の防音部を音響インタフ
ェース機構1・1内に安定に固定するための蓋である。
1・1・5aは、下面を携帯電話機2の形状に合わせ、
上面を音響インタフェース機構1・1を構成するプラス
チック板1・1・4の形状に合わせて型取りされてお
り、プラスチック板1・1・4に貼付されている。
験体の携帯電話機2のスピーカと正対する位置に第一の
音響ガイド1・1・7を構成する穴が開けられており、
第二の防音部1・1・5aには被試験体の携帯電話機2
のマイクロホンと正対する位置に第二の音響ガイド1・
1・7aを構成する穴が開けられている。
イド1・1・7を除く部分で標準特性のマイクロホン1
・1・1を周囲から遮音し、第四の防音部1・1・6a
は、第二の音響ガイド1・1・7aを除く部分で標準特
性のスピーカ1・1・2を周囲から遮音する。
・7及び第二の音響ガイド1・1・7aは、第一乃至第
四の防音部によって周囲から遮音されるので、標準特性
のマイクロホン1・1・1及び携帯電話機2のマイクロ
ホンには周囲の騒音が入り難くなっている。即ち、周囲
の騒音による通話品質特性の測定値に対する誤差を少な
くすることができる。
構造を示す図で、図4の標準特性のスピーカ1・1・2
の周囲の上面図と断面図である。
・2aはシリコーン・ゴム、2は被試験帯となる携帯電
話機、1・3・16a及び1・3・16bは連結棒、1
・3・18a及び1・3・18bはストッパである。
て、1・1・2は標準特性のスピーカ、1・1・4はプ
ラスチック板、1・1・7aは第二の音響ガイド、1・
1・8aは蓋である。
・5aは、一方の面を被試験体の携帯電話機の形状に合
わせて形成されているシリコーン・ゴム31と平坦なゴ
ム32とで構成され、プラスチック板1・1・4に貼付
されている。そして、シリコーン・ゴム31とゴム32
の同一位置に穴が開けられて第二の音響ガイド1・1・
7aが構成されている。
タフェース機構1・1が被試験体の携帯電話機に密着し
た時の圧力で弾性変形して密着性を高めるために使用さ
れており、ゴム32はシリコーン・ゴム31とプラスチ
ック板1・1・4との間のパッキングのために使用され
ている。
aは、プラスチック板1・1・4に設けた穴の形状に合
う、底面の上記第二の音響ガイド1・1・7aと正対す
る位置に穴がある筒33と、筒33に充填したシリコー
ン・ゴム34によって構成される。
面に穴のある筒33の中に装填し、シリコーン・ゴム3
4を充填する。そして、標準特性のスピーカ1・1・2
を装填した上にシリコーン・ゴムを充填した筒33をプ
ラスチック板に設けた穴に装填した後で蓋1・1・8a
をプラスチック板1・1・4にネジ止め固定する。
のは、シリコーン・ゴム34の弾性によって、第二の音
響ガイド1・1・7aを除く標準特性のスピーカ1・1
・2の周囲を容易に埋めることができ、第二の音響ガイ
ド1・1・7aを除く部分で標準特性のスピーカ1・1
・2を容易に遮音することができるためである。
ド線はプラスチック板1・1・4に設けたリード溝1・
1・3を通して音響インタフェース機構1・1の外部に
引き出す。これによって、標準特性のスピーカ1・1・
2のリード線に外力が加わることがなくなる。
タフェース機構を被試験体の携帯電話機から引き離した
時に標準特性のマイクロホン又は被試験体のマイクロホ
ンが受ける周囲の騒音レベルから、該音響インタフェー
ス機構を該被試験体の携帯電話機に密着させた時に該標
準特性のマイクロホン又は該被試験体のマイクロホンが
受ける周囲の騒音レベルを減算した値)を測定したとこ
ろ、音声信号の周波数帯域全体にわたって30乃至40
dBの減衰量が確保されており、通話品質試験には十分
な減衰量が得られていることが判る。
する通話試験装置の構成である。尚、図6においては、
通話品質試験を想定して図示しているので、音響インタ
フェース機構1・1と被試験体の携帯電話機2が密着し
ている状態をイメージして図示している。
だけを図示した通話試験用カプラで、ここでは音響イン
タフェース機構1・1及び被試験体の携帯電話機を装着
する台1・2だけを明示している。そして、台1・2上
に被試験体としての携帯電話機2が置かれている。
ては標準特性のマイクロホン1・1・1及び標準特性の
スピーカ1・1・2のみを明示し、携帯電話機2におい
ては被試験体のスピーカ2・1及び被試験体のマイクロ
ホン2・2のみを明示している。そして、標準特性のマ
イクロホン1・1・1と被試験体のスピーカ2・1の間
には周囲から遮音された第一の音響ガイドが形成されて
おり、標準特性のスピーカ1・1・2と被試験体のマイ
クロホン2・2の間には周囲から遮音された第二の音響
ガイドが形成されている。
クロホンに接続される音声周波ケーブルへの工場の種々
の電気機器が発生する雑音の混入による信号対雑音比の
低下を防止しながら、標準特性のマイクロホンで電気変
換した音声周波信号をアナライザで測定可能なレベルま
で増幅するために挿入している。従って、標準特性のマ
イクロホンで電気変換した音声周波信号のレベルが十分
で、且つ、雑音環境がよい場所で通話品質試験を行なう
ことが可能であれば音声周波増幅器3は省略することが
できる。又、標準特性のマイクロホンで電気変換した音
声周波信号のレベルが十分であれば、該音声周波ケーブ
ルを電気的、磁気的にシールドすることによっても音声
周波増幅器3を省略することが可能になる。
信号の符号化/復号化機能及び無線周波信号の送受信機
能を備える擬似基地局である。
2との間では無線周波信号で通信するが、無線周波帯の
通信路での信号対雑音比を確保するために同軸ケーブル
を介して擬似基地局4と携帯電話機2との間で通信を行
なうようにすることが好ましい。
れる音声周波信号を分析する機能を備えるアナライザ、
6は、少なくともアナライザ5と後述する第一及び第二
のスイッチに通話品質試験のための制御信号などを供給
するコントローラである。
を擬似基地局4と標準特性のスピーカ1・1・2との間
で切り替える第一のスイッチ、7aは、擬似基地局4が
出力する音声周波信号と音声周波増幅器3が出力する音
声周波信号を切り替えてアナライザ5に供給する第二の
スイッチである。
質試験は次のようにして行なう。
クロホン2・2の通話品質を試験する場合には、第一の
スイッチ7と第二のスイッチ7aを破線の側に倒して、
アナライザ5が出力する音声周波信号を標準特性のスピ
ーカ1・1・2に供給し、標準特性のスピーカ1・1・
2が発生する音声信号を被試験体のマイクロホン2・2
で音声周波信号に変換し、該音声周波信号を携帯電話機
2によって符号化した上で無線周波信号に変換して擬似
基地局4に送信し、擬似基地局4は受信した無線周波信
号を復調、復号化して音声周波信号に変換してアナライ
ザ5に供給し、アナライザ5において測定、評価する。
2・1の通話品質を試験する場合には、第一のスイッチ
7と第二のスイッチ7aを実線の側に倒して、アナライ
ザ5が出力する音声周波信号を擬似基地局4に供給し、
該音声周波信号を符号化した上で無線周波信号に変換し
て携帯電話機2に送信し、携帯電話機2は受信した無線
周波信号を復調、復号化して音声周波信号に変換して被
試験体のスピーカ2・1を鳴動させ、スピーカ2・1が
発生する音声信号を標準特性のマイクロホン1・1・1
が電気変換して音声周波信号とし、音声周波増幅器3を
介してアナライザ5に供給し、アナライザ5において測
定、評価する。
試験においては、標準系の試験装置で試験したか否かに
よって試験結果が異なることが多い。図6の構成におい
ては、標準特性のマイクロホンと携帯電話機のスピー
カ、及び、標準特性のスピーカと携帯電話機のマイクロ
ホンとの間の音響ガイドの音響的伝送特性が標準系の試
験装置とは異なることもありえ、又、厳密には2つの音
響ガイドへの周囲の騒音の漏れ込みを考慮する必要があ
る。
においては、図6の構成による通話品質試験の測定値
を、音響的に標準的な系での測定値によって測定誤差を
補正する機能を具備させている。
る。
要なデータである。
るとする。該測定周波数は図6のコントローラ6から供
給して設定することも、アナライザ5にマニュアルで設
定することも可能である。
を用いて被試験体となる携帯電話機に関する通話品質試
験で得た測定値Sで、周波数F1乃至Fnに対応してS
1乃至Snなる結果が得られているものとする。
定値Dで、周波数F1乃至Fnに対応してD1乃至Dn
なる結果が得られているものとする。
と図6の構成による測定値Dの差(S・D)で定義さ
れ、周波数F1乃至Fnに対応してE1乃至Enなる結
果が得られているものとする。
る。
えられる。
通話品質の測定値をMとし、周波数F1乃至Fnに対応
してM1乃至Mnなる結果を得ているものとする。
て、周波数F1乃至Fnに対応してE1乃至Enなる結
果が得られている。
という関係に対応させればT=M+Eとなる。即ち、周
波数Fi(iは1乃至nの整数である。)における補正
後のデータは、Ti=Mi+Eiによって与えられる。
は図8の如くなる。
52は中央処理ユニット51を動作させるプログラムを
格納する読み出し専用メモリ(図では「ROM」と略記
している。これは「Read Only Memory」の頭文字による
略語である。)、53は、図6の構成による測定値を格
納する第一のランダム・アクセス・メモリ(図では「R
AM」と略記している。これは「Random Access Memor
y」の頭文字による略語である。)、53aは、補正後
のデータを格納する第二のランダム・アクセス・メモ
リ、54は、標準測定系を用いた測定値Sを格納する第
一の書き替え可能な不揮発性メモリ(図では単に「不揮
発性メモリ」とだけ標記している。)、54aは、補正
値Eを格納する第二の書き替え可能な不揮発性メモリで
ある。
を書き替え可能な不揮発性メモリに格納するのは、電源
断があっても標準測定系による測定値と補正値が消失し
ないためと、標準の測定系による測定値に誤差が発見さ
た時や被測定物が変わった時には標準測定系による測定
値と補正値を書き替えることができるようにするためで
ある。
は複数種類の物があるが、書き替えが容易で、書き替え
可能回数が伸長している所謂フラッシュ・メモリが好適
である。
て音声周波信号を発生する信号源、56は、中央処理ユ
ニット51に制御されて音声周波信号のレベルを測定す
る測定部、57は、アナライザ5の外部との通信を行な
う通信インタフェース、58は、アナライザ5に対する
データ入力及びアナライザ5からのデータ出力のための
入出力インタフェース(図では「I/O」と略記してい
る。これは「In/Out(Interface) 」のIとOによる略語
である。)で、ここに表示装置やキー・ボードなどが接
続される。
し専用メモリ52、第一のランダム・アクセス・メモリ
53、第二のランダム・アクセス・メモリ53a、第一
の書き替え可能な不揮発性メモリ54、第二の書き替え
可能な不揮発性メモリ54a、信号源55、測定部5
6、通信インタフェース57及び入出力インタフェース
58を接続するバスである。
ラム、標準測定系を用いた測定値S、測定すべき周波数
及び測定すべき物理量は図6のコントローラ6から通信
インタフェース57を介して供給するか、入出力インタ
フェース58を介してマニュアルで供給することができ
る。
に対応して、中央処理ユニット51は信号源55及び測
定部56を使用して代表的な携帯電話機の通話品質を測
定し、第一のランダム・アクセス・メモリ53に格納す
る。
モリ54に格納されている標準測定系による測定値との
差を求めて補正値とし、第二の書き替え可能な不揮発性
メモリ56に格納する。
験の準備が完了する。
をする時には、与えられたプログラムと周波数及び物理
量に対応して中央処理ユニット51は信号源55及び測
定部56を使用して携帯電話機の通話品質を測定し、測
定値を第一のランダム・アクセス・メモリ53に格納
し、第二の書き替え可能な不揮発性メモリ54aに書き
込んである補正値を加算して、第二のランダム・アクセ
ス・メモリ53aに書き込む。そして、入出力インタフ
ェース58を介して出力すればよい。
定値と補正後の測定値の双方が必要である場合を意識し
ているので2つのランダム・アクセス・メモリが必要に
なったが、補正後の測定値のみを必要とする場合には1
つのランダム・アクセス・メモリを備えていればよい。
ング(その1)で、図8の第一の書き替え可能な不揮発
性メモリ54及び第二の書き替え可能な不揮発性メモリ
54aのマッピング例である。
マッピング(その2)で、図8の第一のランダム・アク
セス・メモリ53及び第二のランダム・アクセス・メモ
リ53aのマッピング例である。
ている0乃至(n−1)は、メモリのアドレスである。
そして、メモリのアドレスと測定すべき周波数が一義的
に規定されている場合には、不揮発性メモリとランダム
・アクセス・メモリに周波数を書き込む必要性はなくな
る。
発明者らは上記の説明によって測定の手順は明確になっ
ていると考えるが、念の為図11の符号に沿って測定の
手順を詳細に説明する。
カウンタに0を設定する。
ベル、符号化雑音レベル、正弦波を入力した時の歪レベ
ルなどのうち、その時の測定対象として決めた1つの物
理量である。
ランダム・アクセス・メモリに格納する。
る。
値が所定数n0 になったか否か判定する。
o)には、全ての周波数で測定が終了していないので、
ステップS2にジャンプし、カウント値がn0になるま
でステップS2乃至ステップS5を繰り返す。
に達したと判定された場合(Yes)には、一次の測定
が終了したので測定値の補正を行なうために、再びカウ
ンタに0を設定する。
に格納された測定値に、第二の書き替え可能なフローチ
ャート揮発性メモリに格納されている補正値を加算して
測定値を補正する。
ベル、正弦波を入力した時の歪レベルのうち、音声周波
信号のレベルと符号化雑音レベルは通話品質試験装置の
音響特性の影響を受ける度合いが大きいので、測定値の
補正の必要性が高い。一方、正弦波を印加した時の歪レ
ベルは被試験体の携帯電話機内の増幅器、マイクロホン
及びスピーカの非直線特性に依存するので、測定値の補
正の必要性は低い。 S8.第二のランダム・アクセス・メモリに格納する。
る。
ト値がn0になったか否か判定する。カウント値がn0に
なっていない時(No)には、全ての周波数で補正が終
了していないので、ステップS2にジャンプし、カウン
ト値がn0になるまでステップS7乃至ステップS10
を繰り返す。
したと判定された場合(Yes)には、補正が全ての周
波数で終了したので、1台の携帯電話機に関する1つの
物理量の測定を終了する。複数の物理量を測定する必要
がある時には、上記処理を複数回継続すればよい。
話機のスピーカと該標準特性のマイクロホンは周囲から
遮音され、且つ、該携帯電話機のスピーカと該標準特性
のマイクロホンとの間には周囲から遮音された第一の音
響ガイドが形成され、同様に、該携帯電話機のマイクロ
ホンと該標準特性のスピーカは周囲から遮音され、且
つ、該携帯電話機のマイクロホンと該標準特性のスピー
カとの間には周囲から遮音された第二の音響ガイドが形
成されるので、該標準特性のマイクロホンは主として該
携帯電話機のスピーカが発する音声信号を捉え、該携帯
電話機のマイクロホンは主として該標準特性のスピーカ
が発する音声信号を捉えることができる。即ち、周囲の
騒音の影響が少ない状態で通話品質試験を実施すること
ができる。
なる携帯電話機を所定の位置にほぼ固定して置くことが
可能であるから、該移動機構に該音響インタフェース機
構を連結して移動させることによって、該音響インタフ
ェース機構を該携帯電話機に密着させることができ、且
つ、該音響インタフェース機構の上記第一の音響ガイド
と該携帯電話機のスピーカが正対可能で、該音響インタ
フェース機構の上記第二の音響ガイドと該携帯電話機の
マイクロホンが正対可能になって、周囲の騒音の影響を
受けることなく通話品質試験を実施することができるよ
うになる。
話機から引き離すことができるので、該音響インタフェ
ース機構を該携帯電話機から引き離した時に該携帯電話
機を操作することができる。
構に上記音響インタフェース機構を連結して移動し、上
記音響インタフェース機構を該携帯電話機に密着させた
時には通話品質試験を行なうことができ、該音響インタ
フェース機構を該携帯電話機から引き離した時には該携
帯電話機と該擬似基地局間の接続試験ができる。
話試験用カプラに装着した状態で、該携帯電話機の通話
品質試験と接続試験を連続して行なうことができる。
の騒音の影響が少ない状態で通話品質試験を実施するこ
とができるので、本発明の第三の手段による測定値を音
響的に標準的な系による測定値によって補正すれば、標
準的な系による測定値と等価な測定値を得ることができ
る。
した状態を示す図。
図。
験装置の構成。
の1)。
(その2)。
1)。
2)。
3)。
M) 53a 第二のランダム・アクセス・メモリ(第二のR
AM) 54 第一の書き替え可能な不揮発性メモリ(第一の不
揮発性メモリ) 54a 第二の書き替え可能な不揮発性メモリ(第二の
不揮発性メモリ) 55 信号源 56 測定部 57 通信インタフェース 58 入出力インタフェース 59 バス 101 信号源 102 音響カプラ 103 スピーカ 103a 標準特性のスピーカ 104 マイクロホン 104a 標準特性のマイクロホン 105 測定部 106 擬似基地局 107 携帯電話機 108 試験者 109 録音機 109a 録音機 110 筐体
Claims (3)
- 【請求項1】 被試験体となる携帯電話機の筐体におけ
るスピーカが実装されている部分に密着する、該携帯電
話機のスピーカと標準特性のマイクロホンとの間に空間
的に限定された第一の音響ガイドを形成する第一の防音
部と、 該被試験体となる該携帯電話機の筐体におけるマイクロ
ホンが実装されている部分に密着する、該携帯電話機の
マイクロホンと標準特性のスピーカとの間に空間的に限
定された第二の音響ガイドを形成する第二の防音部と、 該標準特性のマイクロホンを、該第一の音響ガイドを除
く部分で周囲から遮音する第三の防音部と、 該標準特性のスピーカを、該第二の音響ガイドを除く部
分で周囲から遮音する第四の防音部とを備えることを特
徴とする音響インタフェース機構。 - 【請求項2】 被試験体となる携帯電話機を、移動困難
な状態で所定の位置に置く台と、 上記音響インタフェース機構を連結して該音響インタフ
ェース機構を移動させ、該被試験帯となる携帯電話機と
該音響インタフェース機構とを密着させたり離間させる
移動機構とを備えることを特徴とする通話試験用カプ
ラ。 - 【請求項3】 上記通話試験用カプラに被試験体の携帯
電話機を装着して、携帯電話システムを構成する基地局
を模擬する擬似基地局と通信可能に接続し、 上記音響インタフェース機構の上記標準特性のスピーカ
及び上記標準特性のマイクロホンを切り替えて音声周波
信号をアナライザに接続し、 該擬似基地局と該アナライザの入力端子と出力端子とを
切り替えて接続することを特徴とする通話試験装置。
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