JP3879354B2 - 音響インタフェース機構、通話試験用カプラ及び通話試験装置 - Google Patents

音響インタフェース機構、通話試験用カプラ及び通話試験装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機の試験に適用する音響インタフェース機構、通話試験用カプラ及び通話試験装置に係り、特に、簡易な構造で良好な音響シールド特性を得ることができる音響インタフェース機構、小型で量産ライン内において適用可能な通話試験用カプラ及び該通話試験用カプラを適用する通話試験装置に関する。
【0002】
携帯電話機は1980年代に本格的に普及し始め、1990年代に入ると急速に稼働台数が増加し、現在では携帯電話機の稼働台数は固定電話機のそれを上回っている。
【0003】
かかる背景の下、各携帯電話機メーカーは量産体制を強化しており、組立ラインはほぼ完全に合理化されている。
【0004】
しかし、通話品質試験及び接続試験を含む通話試験装置については、特に通話品質試験環境の量産試験ラインとの整合をとることが困難なために、更なる合理化が必要である。
【0005】
現在の携帯電話機においては、音声の符号化/復号化方式にはコード・ブック方式が採用されている。この符号化/復号化方式は、元来は帯域圧縮を優先する符号化/復号化方式であるが、携帯電話機の急速な普及に伴う激しい販売競争の中にあって、コード・ブック方式であっても通話品質の改善が強く求められている。又、携帯電話機は非常に狭い空間に無線周波部、符号化/復号化部、音声周波部及び接続機能部が実装されており、クロス・トークによる信号対雑音比の低下にも注意を要する。
【0006】
従って、生産工場において通話品質を確認することが非常に重要になっている。しかも、そのための試験装置は量産試験ラインとの整合性がよくなければならない。
【0007】
従って、簡易な構造で音響シールド特性がよい音響インタフェース機構、小型で量産ラインと整合性がよい通話試験用カプラの実現が待たれており、該通話試験用カプラを適用する量産ラインと整合性がよい通話試験装置の実現にも強い要請がある。
【0008】
【従来の技術】
従来の技術の記載に先立って、本明細書で用いるテクニカル・タームの一部について説明しておきたい。
【0009】
先ず、空気の振動による信号は、その振動の形態即ち音声、擬似音声及び正弦波を問わず「音声信号」と呼ぶ。
【0010】
次に、空気の振動による音声信号が電気変換された信号は、その信号の内容が音声、擬似音声、正弦波のいずれであれ「音声周波信号」と呼ぶ。
【0011】
そして、音声周波信号を符号化した上で無線周波数帯に変換した信号を「無線周波信号」と呼ぶ。
【0012】
図12は、従来の通話品質試験方式の構成(その1)で、概念的に構成を示したものである。
【0013】
携帯電話機に使用されるスピーカの通話品質試験の構成を示す図12(イ)において、
101は正弦波や擬似音声などの音声周波信号を発生する信号源、
102は専用の音響カプラ、
103は被試験体のスピーカ、
104aは標準特性を有するマイクロホン、
105は測定部である。
【0014】
図12(イ)の構成では、被試験体のスピーカ103と標準特性のマイクロホン104aを専用の音響カプラに装着して周囲の騒音を遮断した上で音響的に結合し、被試験体のスピーカ103に信号源101から正弦波や擬似音声などの音声周波信号を供給してスピーカ103を鳴動させ、スピーカ103が発生する音声信号を標準特性のマイクロホン104aで捉えて音声周波信号に変換し、該音声周波信号を測定部105において分析して、被試験体のスピーカの特性を評価する。
【0015】
携帯電話機に使用されるマイクロホンの通話品質試験の構成を示す図12(ロ)において、101は正弦波や擬似音声などの音声周波信号を発生する信号源、102は専用の音響カプラ、103aは標準特性を有するスピーカ、104は被試験体のマイクロホン、105は測定部である。
【0016】
図12(ロ)の構成では、標準特性のスピーカ103aと被試験体のマイクロホン104を専用の音響カプラに装着して周囲の騒音を遮断した上で音響的に結合し、標準特性のスピーカ103aに信号源101から正弦波や擬似音声などの音声周波信号を供給して標準特性のスピーカ103aを鳴動させ、標準特性のスピーカが発生する音声信号を被試験体のマイクロホン104で捉えて音声周波信号に変換し、該音声周波信号を測定部105において分析して、被試験体のマイクロホンの特性を評価する。
【0017】
ここで、図12の構成によって被試験体のマイクロホン又は被試験体のスピーカを特性を評価するのは、下記の理由による。
【0018】
図15は、一般的な携帯電話機の外観である。
【0019】
図15において、107は携帯電話機、103は携帯電話機107の受話器を構成するスピーカ、104は携帯電話機107の送話器を構成するマイクロホン、110は携帯電話機107の筐体である。
【0020】
携帯電話機107の筐体はプラスチックで構成されており、スピーカ103及びマイクロホン104は筐体110の裏面付近に実装されている。
【0021】
そして、筐体110の表面は曲面であり、スピーカ103及びマイクロホン104は筐体に開けられた穴以外の周囲で遮音されている訳ではない。従って、標準特性のマイクロホンと被試験体のスピーカ及び標準特性のスピーカと被試験体のマイクロホンとの間に遮音された空間を作ることが難しいために、標準特性のマイクロホンと被試験体のスピーカ、標準特性のスピーカと被試験体のマイクロホンを専用の音響カプラで結合するのである。
【0022】
図13は、従来の通話品質試験方式の構成(その2)で、概念的に構成を示したものである。
【0023】
携帯電話機に使用されるスピーカの通話品質試験の構成を示す図13(イ)において、101は正弦波や擬似音声などの音声周波信号を発生する信号源、103は被試験体のスピーカ、104aは標準特性を有するマイクロホン、105は測定部である。
【0024】
図13(イ)の構成では、被試験体のスピーカ103と標準特性のマイクロホン104aを所定の間隔をおいて配置し、被試験体のスピーカ103に信号源101から正弦波や擬似音声などの音声周波信号を供給してスピーカ103を鳴動させ、被試験体のスピーカ103が発生する音声信号を標準特性のマイクロホン104aで捉えて音声周波信号に変換し、該音声周波信号を測定部105において分析して、被試験体のスピーカの特性を評価する。
【0025】
携帯電話機に使用されるマイクロホンの通話品質試験の構成を示す図13(ロ)において、101は正弦波や擬似音声などの音声周波信号を発生する信号源、103aは標準特性を有するスピーカ、104は被試験体のマイクロホン、105は測定部である。
【0026】
図13(ロ)の構成では、標準特性のスピーカ103aと被試験体のマイクロホン104を所定の間隔をおいて配置し、標準特性のスピーカ103aに信号源101から正弦波や擬似音声などの音声周波信号を供給してスピーカ103aを鳴動させ、標準特性のスピーカが発生する音声信号を被試験体のマイクロホン104で捉えて音声周波信号に変換し、該音声周波信号を測定部105において分析して、被試験体のマイクロホンの特性を評価する。
【0027】
図14は、従来の通話品質試験方式の構成(その3)で、概念的に構成を示したものである。
【0028】
携帯電話機に使用されるスピーカの通話品質試験の構成を示す図14(イ)において、109は試験音声を録音してある標準特性を有する録音機、106は携帯電話システムの基地局が持つ接続機能と、音声周波信号の符号化/復号化機能を備える擬似基地局、107は被試験体のスピーカ103と被試験体のマイクロホン104を備える携帯電話機、108は試験者である。
【0029】
図14(イ)の構成では、擬似基地局106と携帯電話機107を接続状態にして、録音機109から試験音声を擬似基地局106に供給し、擬似基地局106が該試験音声を符号化し、無線周波信号に周波数変換して携帯電話機107に送信し、携帯電話機107で該無線周波信号を受信して音声周波信号に復号化して該被試験体のスピーカ103を鳴動させ、該被試験体のスピーカ103が発生する音声信号を試験者108が聞いて被試験体のスピーカの通話品質を評価する。
【0030】
携帯電話機に使用されるマイクロホンの通話品質試験の構成を示す図14(ロ)において、109及び109aは標準特性を有する録音機、106は携帯電話システムの基地局における接続機能と音声周波信号の符号化/復号化機能を備える擬似基地局、107は被試験体のスピーカ103と被試験体のマイクロホン104を備える携帯電話機、108は試験者である。
【0031】
図14(ロ)の構成では、擬似基地局106と携帯電話機107を接続状態にして、試験者108が携帯電話機107のマイクロホン104に対して話しかけ、携帯電話機107において試験者108の音声を音声周波信号に変換、符号化した上で無線周波信号に変換して擬似基地局106に送信すると共に、録音機109aに試験者の音声を録音し、擬似基地局106において該無線周波信号を受信して音声周波信号に復号化し、復号化された音声周波信号を音声信号に変換して録音機109に録音して、2つの録音機109及び109aの再生音声を比較して被試験体のマイクロホンの通話品質を評価する。
【0032】
尚、擬似基地局106と携帯電話機107の間では同軸ケーブルによる無線周波信号の伝送を行ない、無線周波信号伝送区間での伝送品質劣化を回避できるようにするのが通常である。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】
図12に示した通話品質試験の場合、高価な専用の音響カプラ102が必要であり、しかも、通常の場合、音響カプラ102の遮音特性が不足していることもあり、更に高価で大きい音響シールド・ルームの中で通話品質試験を行なうことが必要になることがある。
【0034】
図13に示した通話品質試験の場合、専用の音響カプラは必要がなくなる。しかし、通常環境で通話品質試験を行なうと周囲の騒音の影響を直接受けるため、高価で大きい音響シールド・ルーム内で試験することが必須になる。その上、被試験体のスピーカ、マイクロホン、標準特性のマイクロホン、スピーカには固有の指向性があるため、それらの取り付け向きの誤差により評価誤差が生ずる。
【0035】
そして、音響シールド・ルーム内で試験して周囲の騒音を遮断するにしても、幾つかの問題がある。
【0036】
先ず第一は、量産試験ラインでは被試験体の携帯電話機の搬送設備が必須になるが、搬送の合理化のためには該搬送設備が該音響シールド・ルームを通過できるように配慮する必要がある。このため、工場全般の騒音は遮断できても、該音響シールド・ルームの中で搬送設備が発生する騒音を遮蔽することが困難であるという新たな問題が生ずる。又、類似な問題として、該音響シールド・ルームの中に配置する通話試験装置自体の冷却ファンが発生する騒音を無視することができないということもある。
【0037】
第二は、特に図13に示した通話品質試験の構成においては、搬送設備と通話試験装置との間で携帯電話機の移動を人が行なうにしても、ロボットが行なうにしても、人体やロボットの存在が試験結果に影響する。
【0038】
第三は、音響シールド・ルーム自体が大型で高価なことである。しかも、音響シールド・ルームの設置は、工場内のライン配置の変更の自由度を阻害する原因にもなる。
【0039】
しかも、図12及び図13の構成による通話品質試験では、被試験体のマイクロホン及びスピーカの特性の試験しか行なうことができず、通話品質に最も影響がある携帯電話機の符号化/復号化方式固有の通話品質を評価することができない。
【0040】
一方、図14に示した通話品質試験の場合には、実際の携帯電話機を使用するので符号化/復号化方式固有に通話品質を評価することができる。又、試験者は周囲の騒音と試験音声を聞き分けることができるので、音響シールド・ルームの設置など大掛かりな騒音対策は不要になるか簡易にすることができる。
【0041】
しかし、定量的な測定ができないために試験結果が試験者によって大きくばらつくという問題が生ずる。
【0042】
このばらつきを解消するためには、多数の試験者によって同一の試験を行なって試験結果を統計的に処理するという、所謂オピニオン・テストを行なうことが必須になり、人的資源の面で大掛かりになる。
【0043】
その上、試験結果をより正確なものにするためには試験者は誰でもよいというものではなく、標準的な聴覚や発声/発音を持った人を選択して試験者にする必要があり、単純な人数合わせでは正確なオピニオン・テストを実施できないという問題もある。
【0044】
本発明は、かかる問題点に鑑み、簡易な構造で音響シールド特性がよい音響インタフェース機構、小型で量産ラインに整合性がよい通話試験用カプラ及び通話試験用カプラを適用して量産ラインに整合性がよい通話試験装置を提供することを目的とする。
【0045】
【課題を解決するための手段】
本発明の第一の手段は、
被試験体となる携帯電話機の筐体におけるスピーカが実装されている部分(「スピーカ部」と呼ぶことにする。)に密着する、該携帯電話機のスピーカと標準特性のマイクロホンとの間に空間的に限定された第一の音響ガイドを形成する第一の防音部と、
該被試験体となる該携帯電話機の筐体におけるマイクロホンが実装されている部分(「マイクロホン部」と呼ぶことにする。)に密着する、該携帯電話機のマイクロホンと標準特性のスピーカとの間に空間的に限定された第二の音響ガイドを形成する第二の防音部と、
該標準特性のマイクロホンを、該第一の音響ガイドを除く部分で周囲から遮音する第三の防音部と、
該標準特性のスピーカを、該第二の音響ガイドを除く部分で周囲から遮音する第四の防音部と
を備える音響インタフェース機構である。
【0046】
本発明の第一の手段によれば、該携帯電話機のスピーカと該標準特性のマイクロホンは周囲から遮音され、且つ、該携帯電話機のスピーカと該標準特性のマイクロホンとの間には周囲から遮音された第一の音響ガイドが形成され、同様に、該携帯電話機のマイクロホンと該標準特性のスピーカは周囲から遮音され、且つ、該携帯電話機のマイクロホンと該標準特性のスピーカとの間には周囲から遮音された第二の音響ガイドが形成されるので、該標準特性のマイクロホンは主として該携帯電話機のスピーカが発する音声信号を捉え、該携帯電話機のマイクロホンは主として該標準特性のスピーカが発する音声信号を捉えることができる。即ち、周囲の騒音の影響が少ない状態で通話品質試験を実施することができる。
【0047】
本発明の第二の手段は、
被試験体となる携帯電話機を移動困難な状態で、且つ、所定の位置に置く台と、
上記音響インタフェース機構と連結し、該音響インタフェース機構を移動させる移動機構と
を備える通話試験用カプラである。
【0048】
本発明の第二の手段によれば、被試験体となる携帯電話機を所定の位置にほぼ固定して置くことが可能であるから、該移動機構に該音響インタフェース機構を連結して移動させることによって、該音響インタフェース機構を該携帯電話機に密着させることができ、且つ、該音響インタフェース機構の上記第一の音響ガイドと該携帯電話機のスピーカが正対可能で、該音響インタフェース機構の上記第二の音響ガイドと該携帯電話機のマイクロホンが正対可能になって、周囲の騒音の影響が少ない状態で通話品質試験を実施することができるようになる。
【0049】
又、該音響インタフェース機構を該携帯電話機から引き離すことができるため、該音響インタフェース機構を該携帯電話機から引き離した時に該携帯電話機を操作することができる。
【0050】
本発明の第三の手段は、
上記通話試験用カプラに被試験体の携帯電話機を装着して擬似基地局と通信可能に接続し、
上記音響インタフェース機構の上記標準特性のスピーカ及び上記標準特性のマイクロホンを切り替えて音声周波信号のアナライザに接続し、
該擬似基地局と該アナライザの入力端子及び出力端子を切り替えて接続する
通話試験装置である。
【0051】
本発明の第三の手段によれば、上記移動機構に上記音響インタフェース機構を固定して移動し、上記音響インタフェース機構を該携帯電話機に密着させた時には通話品質試験を行なうことができ、該音響インタフェース機構を該携帯電話機から引き離した時には該携帯電話機と該擬似基地局間の接続試験ができる。尚、該携帯電話機に該音響インタフェース機構を密着させた状態でも接続だけを確認することは可能であるが、該携帯電話機のディスプレイや発光ダイオードの表示を確認するためには該音響インタフェース機構を該携帯電話機から引き離して接続試験することが必要になる。
【0052】
即ち、該携帯電話機を上記携帯電話機の通話試験用カプラに装着した状態で、該携帯電話機の通話品質試験と接続試験を連続して行なうことができる。
【0053】
【発明の実施の形態】
以降、図面を用いて本発明の音響インタフェース機構、通話試験用カプラ及び通話試験装置について説明するが、先ず通話試験用カプラ、次いで音響インタフェース機構の詳細、最後に通話試験装置という順序で説明を進めてゆくことにする。
【0054】
図1は、本発明の通話試験用カプラの正面図で、音響インタフェース機構を被試験体の携帯電話機に密着させた状態を示す図である。
【0055】
図2は、本発明の通話試験用カプラの側面図(その1)で、図1に対応して、音響インタフェース機構を携帯電話機に密着させた状態を示す図である。
【0056】
図3は、本発明の通話試験用カプラの側面図(その2)で、携帯電話機から音響インタフェース機構を引き離した状態を示す図である。
【0057】
図1、図2及び図3において、
1は、通話試験用カプラである。
【0058】
1・1は、音響インタフェース機構で、特に図1には音響インタフェース機構1・1の内部に装着されている標準特性のマイクロホン1・1・1及び標準特性のスピーカ1・1・2を破線にて示している。又、図2及び図3における1・1・3は音響インタフェース機構の側面に形成された標準特性のマイクロホンと標準特性のスピーカに接続されているリード線を保護しながら引き出すリード溝である。
【0059】
1・2は、被試験体の携帯電話機を位置決めして置く台で、基板1・2・1及びシリコーン・ゴム1・2・2及び1・2・2aによって構成される。そして、音響インタフェース機構1・1と携帯電話機2を密着させた時の圧力でシリコーン・ゴム1・2・2及び1・2・2aの弾性により、被試験体の携帯電話機2をほぼ固定させる。
【0060】
1・3は、移動機構で、以下の機構要素によって構成される。
【0061】
即ち、1・3・1は移動機構に連結される音響インタフェース機構1・1の昇降操作を行なう回動レバー、1・3・2は回動レバー1・3・1の回動に伴って回動する第一の回動軸、1・3・3は第一の回動軸が軸方向に移動することを規制するストッパ、1・3・4は回動レバーの操作に伴って回動する大歯車、1・3・5は大歯車1・3・4と噛みあって大歯車1・3・4とは逆方向に回動する小歯車、1・3・6は大歯車1・3・4を第一の回動軸1・3・2に固定する一体のボス、、1・3・7は小歯車1・3・5の回動に伴って回動する第二の回動軸、1・3・8は第一の回動軸1・3・2及び第二の回動軸1・3・7を支持する支持板、1・3・8aは第二の回動軸1・3・7を支持する支持板、1・3・9は第二の回動軸1・3・7が軸方向に移動することを規制するストッパ、1・3・10及び1・3・10aは小歯車1・3・5の回動に伴って回動し、回動レバー1・3・1の回動に応じて同じ方向に昇降する回動アーム、1・3・11及び1・3・11aは回動アーム1・3・10、1・3・10aの先端とピンによって連結され、回動レバー1・3・1の回動に応じて同じ方向に昇降する連結アーム、1・3・12及び1・3・12aは連結アーム1・3・11及び1・3・11aに連結されると共に後述する昇降板に固定される支持部、1・3・13は支持板1・3・8及び1・3・8aの先端を連結して固定する連結板、1・3・14及び1・3・14aは音響インタフェース機構1・1が被試験体の携帯電話機に密着した時に連結アーム1・3・11及び1・3・11aの回動と回動アーム1・3・10及び1・3・10aの回動を阻止するストッパ、1・3・15は音響インタフェース機構1・1を連結して音響インタフェース機構1・1を昇降する昇降板、1・3・16、1・3・16a及び1・3・16bは下端で音響インタフェース機構1・1にねじ込まれており、中間で昇降板1・3・15に設けられている穴を貫通して昇降板1・3・15と音響インタフェース機構1・1を連結する連結棒、1・3・17、1・3・17a及び1・3・17bは昇降板1・3・15の下側で連結棒1・3・16乃至1・3・16bを通すように設けられたバネ、1・3・18、1・3・18a及び1・3・18bは連結棒1・3・16乃至1・3・16bと音響インタフェース機構1・1を固定するストッパ、1・3・19、1・3・19a及び1・3・19bは昇降板1・3・15の昇降をガイドするガイド・シャフト、1・3・20、1・3・20a及び1・3・20bは昇降板1・3・15に固定されて、ガイド・シャフト1・3・19乃至1・3・19bを貫通させて、ガイド・シャフトに沿って昇降板を昇降させるためのスライド・ガイド、1・3・21、1・3・21a及び1・3・21bは連結棒1・3・16乃至1・3・16bにネジ固定され、連結棒1・3・16乃至1・3・16bに対する音響インタフェース機構1・1と昇降板1・3・15の離間位置を決定するストッパである。
【0062】
1・4は、通話試験用カプラ1の天井板である。
【0063】
1・5は通話試験用カプラの左側面板、1・5aは右側面板である。
【0064】
1・6は、通話試験用カプラの底面板、1・7及び1・7aは底面板1・6に固定されたゴム足である。
【0065】
尚、図1と図2又は図3を併せて見れば、音響インタフェース機構1・1は昇降板1・3・15に4隅の4箇所で連結されており、4本のガイド・シャフト1・3・19が両端を天井板1・4と基板1・2・1に固定されていることが判る。
【0066】
又、図2又は図3において、小歯車1・3・5と回動アーム1・3・10aは第二の回動軸1・3・7を中心にして回動可能に連結されており、回動アーム1・3・10aと連結アーム1・3・11aは点Pにおいてピンにより回動可能に連結されており、連結アーム1・3・11aと支持部1・3・12aは点Qにおいてピンにより回動可能に連結されている。
【0067】
さて、シリコーン・ゴム1・2・2及び1・2・2aは、上面を携帯電話機2の形状に合わせ、底面を平坦に型取りされており、台1・2を構成する基板1・2・1に貼付されている。そして、被試験体の携帯電話機2はシリコーン・ゴム1・2・2及び1・2・2a上に、回動レバー1・3・1を最も上に上げた状態(図3において回動レバー1・3・1を実線で描いてある状態)で操作面を上に置かれる。
【0068】
回動レバー1・3・1を最も上に上げた状態では、図3において、回動アーム1・3・10aと連結アーム1・3・11aを連結する点Pは、第二の回動軸1・3・7と、連結アーム1・3・11aと支持部1・3・12aを連結する点Qを結ぶ線より僅かに左側まで回動して停止する。これによって、移動機構1・3を安定に停止させることができる。この時、図3において、回動アーム1・3・10aは垂直より左に傾いた状態で静止する。
【0069】
回動レバー1・3・1を最も上に上げた状態で携帯電話機2を台1・2上に置いた後、回動レバー1・3・1を下方向に回動させる(図3において、回動レバーを2点鎖線で描いてある状態)と、図3において大歯車1・3・4は反時計方向に回動し、小歯車1・3・5は時計方向に回動する。
【0070】
小歯車1・3・5の時計方向の回動に伴って、回動アーム1・3・10aが図3において第二の回動軸1・3・7を中心に時計方向に回動するため、点Pにおいて回動アーム1・3・10aに連結されている連結アーム1・3・11aは回動しながら下降し、連結アーム1・3・11aに点Qにて連結されている支持部1・3・12aを下降させる(図3において、回動アーム、連結アーム及び支持部を2点鎖線で描いてある状態)。
【0071】
支持部1・3・12及び1・3・12aには昇降板1・3・15が固定されているので、上記操作によって昇降板1・3・15は下降する。ここで、ガイド・シャフトは4箇所で昇降板1・3・15及びスライド・ガイド1・3・20を貫通しているので、昇降板1・3・15は水平を保って下降する。
【0072】
最終的に、音響インタフェース機構1・1が携帯電話機2に密着する。この時、バネ1・3・17乃至1・3・17bは最も圧縮されて反撥力が最大になり(図1又は図2の状態)、昇降板1・3・15には固定されずに貫通している連結棒1・3・16乃至1・3・16bは上に押し上げられるため、昇降板1・3・15とストッパ1・3・21乃至1・3・21bは離れて停止する。
【0073】
該反撥力によって連結アーム1・3・11aの上端が図2において時計方向に回動しないように、点Pは第二の回動軸1・3・7と点Qを結ぶ線より僅かに左側まで回動できるようになっている。即ち、図2において、回動アーム1・3・10aの下端は垂直より左側に傾いた状態で停止し、連結アーム1・3・11aの上端も垂直より左側に傾いた状態で静止する。
【0074】
しかし、第二の回動軸1・3・7と点Qを結ぶ線より点Pがバネ1・3・17a及び1・3・17bの反撥力によって必要以上に左側まで回動することができると、連結アーム1・3・11aと支持部1・3・12aを連結する点Qが逆に上昇して音響インタフェース機構1・1と携帯電話機2の密着力が小さくなる。これを防止するために、連結板1・3・13に固定されたストッパ1・3・14aが回動アーム1・3・10aに突き当たるようにしているので、移動機構1・3は安定に停止する。これによって、音響インタフェース機構1・1と携帯電話機2は安定に密着される。
【0075】
尚、音響インタフェース機構1・1が携帯電話機2に接触する前は、バネ1・3・17乃至1・3・17bは伸長していて昇降板1・3・15に対して音響インタフェース機構1・1を押し下げているので、昇降板1・3・15とストッパ1・3・21乃至1・3・21bは、図3に示されている如く、密着している。
【0076】
ここで、図1乃至図3においては、音響インタフェース機構1・1が昇降板1・3・15に連結されて昇降し、被試験体の携帯電話機2に密着させられたり引き離される形式の機構を示したが、音響インタフェース機構を移動させる機構は上記には限らない。
【0077】
例えば、音響インタフェース機構と連結された板が回転させられることによって音響インタフェース機構が被試験体の携帯電話機と密着させられたり引き離されるという形式の機構や、被試験体の携帯電話機と引き離された状態で音響インタフェース機構と連結された板を水平方向に移動させる形式の機構によっても同一の機能を実現することが可能である。
【0078】
又、上記では通話試験用カプラの基本的な動作を理解し易く説明するために手動操作を意識して説明したが、全く同じ動作を自動機械によって実現できることは言うまでもない。そして、量産試験ラインに適用する場合には自動機械の導入による音響インタフェース機構と携帯電話機の密着、引き離し、及び、通話試験用カプラへの携帯電話機の着脱の合理化が必須となる。
【0079】
図4は、音響インタフェース機構と携帯電話機が密着した状態を示す図である。
【0080】
図4において、
まず、2は携帯電話機、
1・1は、音響インタフェース機構、
1・2は携帯電話機を移動困難な状態に置く台、1・2・1は基板、1・2・2及び1・2・2aはシリコーン・ゴム、
1・3・15は移動機構を構成する昇降板、
1・5は、通話試験用カプラの左側面板、1・5aは、通話試験用カプラの右側面板である。
【0081】
そして、音響インタフェース機構1・1は、下記の機構要素によって構成される。
【0082】
即ち、1・1・1は標準特性のマイクロホン、1・1・2は標準特性のスピーカ、1・1・4はプラスチック板、1・1・3はプラスチック板1・1・4に形成された、標準特性のマイクロホン1・1・1及び標準特性のスピーカ1・1・2に接続されるリード線を保護しながら外部に引き出すためのリード溝、1・1・5は被試験体となる携帯電話機2のスピーカ部に密着する、携帯電話機2のスピーカと標準特性のマイクロホン1・1・1との間に空間的に限定された第一の音響ガイド1・1・7を形成する第一の防音部、1・1・5aは携帯電話機2のマイクロホン部に密着する、携帯電話機2のマイクロホンと標準特性のスピーカ1・1・2との間に空間的に限定された第二の音響ガイド1・1・7aを形成する第二の防音部、1・1・6は標準特性のマイクロホン1・1・1を、第一の音響ガイド1・1・7を除く部分で周囲から遮音する第三の防音部、1・1・6aは標準特性のスピーカ1・1・2を、第二の音響ガイド1・1・7aを除く部分で周囲から遮音する第四の防音部、1・1・8及び1・1・8aは音響インタフェース機構1・1と被試験体の携帯電話機2が密着した時に標準特性のマイクロホン1・1・1と標準特性のスピーカ1・1・2及び第一乃至第四の防音部を音響インタフェース機構1・1内に安定に固定するための蓋である。
【0083】
第一の防音部1・1・5及び第二の防音部1・1・5aは、下面を携帯電話機2の形状に合わせ、上面を音響インタフェース機構1・1を構成するプラスチック板1・1・4の形状に合わせて型取りされており、プラスチック板1・1・4に貼付されている。
【0084】
そして、第一の防音部1・1・5には被試験体の携帯電話機2のスピーカと正対する位置に第一の音響ガイド1・1・7を構成する穴が開けられており、第二の防音部1・1・5aには被試験体の携帯電話機2のマイクロホンと正対する位置に第二の音響ガイド1・1・7aを構成する穴が開けられている。
【0085】
第三の防音部1・1・6は、第一の音響ガイド1・1・7を除く部分で標準特性のマイクロホン1・1・1を周囲から遮音し、第四の防音部1・1・6aは、第二の音響ガイド1・1・7aを除く部分で標準特性のスピーカ1・1・2を周囲から遮音する。
【0086】
このようにして、第一の音響ガイド1・1・7及び第二の音響ガイド1・1・7aは、第一乃至第四の防音部によって周囲から遮音されるので、標準特性のマイクロホン1・1・1及び携帯電話機2のマイクロホンには周囲の騒音が入り難くなっている。即ち、周囲の騒音による通話品質特性の測定値に対する誤差を少なくすることができる。
【0087】
図5は、音響インタフェース機構の詳細な構造を示す図で、図4の標準特性のスピーカ1・1・2の周囲の上面図と断面図である。
【0088】
図5において、1・2・1は基板、1・2・2aはシリコーン・ゴム、2は被試験帯となる携帯電話機、1・3・16a及び1・3・16bは連結棒、1・3・18a及び1・3・18bはストッパである。
【0089】
又、音響インタフェース機構1・1において、1・1・2は標準特性のスピーカ、1・1・4はプラスチック板、1・1・7aは第二の音響ガイド、1・1・8aは蓋である。
【0090】
そして、図4における第二の防音部1・1・5aは、一方の面を被試験体の携帯電話機の形状に合わせて形成されているシリコーン・ゴム31と平坦なゴム32とで構成され、プラスチック板1・1・4に貼付されている。そして、シリコーン・ゴム31とゴム32の同一位置に穴が開けられて第二の音響ガイド1・1・7aが構成されている。
【0091】
ここで、シリコーン・ゴム31は音響インタフェース機構1・1が被試験体の携帯電話機に密着した時の圧力で弾性変形して密着性を高めるために使用されており、ゴム32はシリコーン・ゴム31とプラスチック板1・1・4との間のパッキングのために使用されている。
【0092】
又、図4における第四の防音部1・1・6aは、プラスチック板1・1・4に設けた穴の形状に合う、底面の上記第二の音響ガイド1・1・7aと正対する位置に穴がある筒33と、筒33に充填したシリコーン・ゴム34によって構成される。
【0093】
まず、標準特性のスピーカ1・1・2を底面に穴のある筒33の中に装填し、シリコーン・ゴム34を充填する。そして、標準特性のスピーカ1・1・2を装填した上にシリコーン・ゴムを充填した筒33をプラスチック板に設けた穴に装填した後で蓋1・1・8aをプラスチック板1・1・4にネジ止め固定する。
【0094】
ここで、シリコーン・ゴム34を選択したのは、シリコーン・ゴム34の弾性によって、第二の音響ガイド1・1・7aを除く標準特性のスピーカ1・1・2の周囲を容易に埋めることができ、第二の音響ガイド1・1・7aを除く部分で標準特性のスピーカ1・1・2を容易に遮音することができるためである。
【0095】
尚、標準特性のスピーカ1・1・2のリード線はプラスチック板1・1・4に設けたリード溝1・1・3を通して音響インタフェース機構1・1の外部に引き出す。これによって、標準特性のスピーカ1・1・2のリード線に外力が加わることがなくなる。
【0096】
ここで、周囲の騒音の減衰量(該音響インタフェース機構を被試験体の携帯電話機から引き離した時に標準特性のマイクロホン又は被試験体のマイクロホンが受ける周囲の騒音レベルから、該音響インタフェース機構を該被試験体の携帯電話機に密着させた時に該標準特性のマイクロホン又は該被試験体のマイクロホンが受ける周囲の騒音レベルを減算した値)を測定したところ、音声信号の周波数帯域全体にわたって30乃至40dBの減衰量が確保されており、通話品質試験には十分な減衰量が得られていることが判る。
【0097】
図6は、本発明の通話試験用カプラを適用する通話試験装置の構成である。尚、図6においては、通話品質試験を想定して図示しているので、音響インタフェース機構1・1と被試験体の携帯電話機2が密着している状態をイメージして図示している。
【0098】
図6において、
1は、概念的に且つ主要部だけを図示した通話試験用カプラで、ここでは音響インタフェース機構1・1及び被試験体の携帯電話機を装着する台1・2だけを明示している。そして、台1・2上に被試験体としての携帯電話機2が置かれている。
【0099】
又、音響インタフェース機構1・1においては標準特性のマイクロホン1・1・1及び標準特性のスピーカ1・1・2のみを明示し、携帯電話機2においては被試験体のスピーカ2・1及び被試験体のマイクロホン2・2のみを明示している。そして、標準特性のマイクロホン1・1・1と被試験体のスピーカ2・1の間には周囲から遮音された第一の音響ガイドが形成されており、標準特性のスピーカ1・1・2と被試験体のマイクロホン2・2の間には周囲から遮音された第二の音響ガイドが形成されている。
【0100】
3は、音声周波増幅器で、標準特性のマイクロホンに接続される音声周波ケーブルへの工場の種々の電気機器が発生する雑音の混入による信号対雑音比の低下を防止しながら、標準特性のマイクロホンで電気変換した音声周波信号をアナライザで測定可能なレベルまで増幅するために挿入している。従って、標準特性のマイクロホンで電気変換した音声周波信号のレベルが十分で、且つ、雑音環境がよい場所で通話品質試験を行なうことが可能であれば音声周波増幅器3は省略することができる。又、標準特性のマイクロホンで電気変換した音声周波信号のレベルが十分であれば、該音声周波ケーブルを電気的、磁気的にシールドすることによっても音声周波増幅器3を省略することが可能になる。
【0101】
4は、携帯電話機との接続機能、音声周波信号の符号化/復号化機能及び無線周波信号の送受信機能を備える擬似基地局である。
【0102】
尚、擬似基地局4と被試験体の携帯電話機2との間では無線周波信号で通信するが、無線周波帯の通信路での信号対雑音比を確保するために同軸ケーブルを介して擬似基地局4と携帯電話機2との間で通信を行なうようにすることが好ましい。
【0103】
5は、音声周波信号を発生したり、入力される音声周波信号を分析する機能を備えるアナライザ、
6は、少なくともアナライザ5と後述する第一及び第二のスイッチに通話品質試験のための制御信号などを供給するコントローラである。
【0104】
7は、アナライザが発生する音声周波信号を擬似基地局4と標準特性のスピーカ1・1・2との間で切り替える第一のスイッチ、
7aは、擬似基地局4が出力する音声周波信号と音声周波増幅器3が出力する音声周波信号を切り替えてアナライザ5に供給する第二のスイッチである。
【0105】
図6の構成の通話試験装置において通話品質試験は次のようにして行なう。
【0106】
先ず、被試験体となる携帯電話機2のマイクロホン2・2の通話品質を試験する場合には、第一のスイッチ7と第二のスイッチ7aを破線の側に倒して、アナライザ5が出力する音声周波信号を標準特性のスピーカ1・1・2に供給し、標準特性のスピーカ1・1・2が発生する音声信号を被試験体のマイクロホン2・2で音声周波信号に変換し、該音声周波信号を携帯電話機2によって符号化した上で無線周波信号に変換して擬似基地局4に送信し、擬似基地局4は受信した無線周波信号を復調、復号化して音声周波信号に変換してアナライザ5に供給し、アナライザ5において測定、評価する。
【0107】
次に、被試験体の携帯電話機2のスピーカ2・1の通話品質を試験する場合には、第一のスイッチ7と第二のスイッチ7aを実線の側に倒して、アナライザ5が出力する音声周波信号を擬似基地局4に供給し、該音声周波信号を符号化した上で無線周波信号に変換して携帯電話機2に送信し、携帯電話機2は受信した無線周波信号を復調、復号化して音声周波信号に変換して被試験体のスピーカ2・1を鳴動させ、スピーカ2・1が発生する音声信号を標準特性のマイクロホン1・1・1が電気変換して音声周波信号とし、音声周波増幅器3を介してアナライザ5に供給し、アナライザ5において測定、評価する。
【0108】
さて、所謂音響試験の範疇に入る通話品質試験においては、標準系の試験装置で試験したか否かによって試験結果が異なることが多い。図6の構成においては、標準特性のマイクロホンと携帯電話機のスピーカ、及び、標準特性のスピーカと携帯電話機のマイクロホンとの間の音響ガイドの音響的伝送特性が標準系の試験装置とは異なることもありえ、又、厳密には2つの音響ガイドへの周囲の騒音の漏れ込みを考慮する必要がある。
【0109】
そこで、図6の構成に用いるアナライザ5においては、図6の構成による通話品質試験の測定値を、音響的に標準的な系での測定値によって測定誤差を補正する機能を具備させている。
【0110】
図7は、測定誤差の補正を説明する図である。
【0111】
図7(イ)は、測定誤差の補正のために必要なデータである。
【0112】
その内、測定周波数はF1からFn迄であるとする。該測定周波数は図6のコントローラ6から供給して設定することも、アナライザ5にマニュアルで設定することも可能である。
【0113】
そして、基準となる測定値は、標準測定系を用いて被試験体となる携帯電話機に関する通話品質試験で得た測定値Sで、周波数F1乃至Fnに対応してS1乃至Snなる結果が得られているものとする。
【0114】
次いで、補正すべきは図6の構成による測定値Dで、周波数F1乃至Fnに対応してD1乃至Dnなる結果が得られているものとする。
【0115】
従って、補正値Eは標準系による測定値Sと図6の構成による測定値Dの差(S・D)で定義され、周波数F1乃至Fnに対応してE1乃至Enなる結果が得られているものとする。
【0116】
図7(ロ)は、測定誤差の補正を示している。
【0117】
周波数は、上記と同じくF1乃至Fnが与えられる。
【0118】
図6の構成による製品である携帯電話機の通話品質の測定値をMとし、周波数F1乃至Fnに対応してM1乃至Mnなる結果を得ているものとする。
【0119】
補正値Eは、上記の如くE=S−Dとして、周波数F1乃至Fnに対応してE1乃至Enなる結果が得られている。
【0120】
補正後のデータをTとすると、E=S−Dという関係に対応させればT=M+Eとなる。即ち、周波数Fi(iは1乃至nの整数である。)における補正後のデータは、Ti=Mi+Eiによって与えられる。
【0121】
従って、図6のアナライザ5の機能的構成は図8の如くなる。
【0122】
図8において、
51は中央処理ユニット、
52は中央処理ユニット51を動作させるプログラムを格納する読み出し専用メモリ(図では「ROM」と略記している。これは「Read Only Memory」の頭文字による略語である。)、
53は、図6の構成による測定値を格納する第一のランダム・アクセス・メモリ(図では「RAM」と略記している。これは「Random Access Memory」の頭文字による略語である。)、
53aは、補正後のデータを格納する第二のランダム・アクセス・メモリ、
54は、標準測定系を用いた測定値Sを格納する第一の書き替え可能な不揮発性メモリ(図では単に「不揮発性メモリ」とだけ標記している。)、
54aは、補正値Eを格納する第二の書き替え可能な不揮発性メモリである。
【0123】
ここで、標準測定系による測定値と補正値を書き替え可能な不揮発性メモリに格納するのは、電源断があっても標準測定系による測定値と補正値が消失しないためと、標準の測定系による測定値に誤差が発見さた時や被測定物が変わった時には標準測定系による測定値と補正値を書き替えることができるようにするためである。
【0124】
尚、書き替え可能な不揮発性メモリとしては複数種類の物があるが、書き替えが容易で、書き替え可能回数が伸長している所謂フラッシュ・メモリが好適である。
【0125】
55は、中央処理ユニット51に制御されて音声周波信号を発生する信号源、56は、中央処理ユニット51に制御されて音声周波信号のレベルを測定する測定部、
57は、アナライザ5の外部との通信を行なう通信インタフェース、
58は、アナライザ5に対するデータ入力及びアナライザ5からのデータ出力のための入出力インタフェース(図では「I/O」と略記している。これは「In/Out(Interface) 」のIとOによる略語である。)で、ここに表示装置やキー・ボードなどが接続される。
【0126】
59は、中央処理ユニット51と、読み出し専用メモリ52、第一のランダム・アクセス・メモリ53、第二のランダム・アクセス・メモリ53a、第一の書き替え可能な不揮発性メモリ54、第二の書き替え可能な不揮発性メモリ54a、信号源55、測定部56、通信インタフェース57及び入出力インタフェース58を接続するバスである。
【0127】
中央処理ユニット51を動作させるプログラム、標準測定系を用いた測定値S、測定すべき周波数及び測定すべき物理量は図6のコントローラ6から通信インタフェース57を介して供給するか、入出力インタフェース58を介してマニュアルで供給することができる。
【0128】
与えられたプログラムと周波数及び物理量に対応して、中央処理ユニット51は信号源55及び測定部56を使用して代表的な携帯電話機の通話品質を測定し、第一のランダム・アクセス・メモリ53に格納する。
【0129】
次いで、第一の書き替え可能な不揮発性メモリ54に格納されている標準測定系による測定値との差を求めて補正値とし、第二の書き替え可能な不揮発性メモリ56に格納する。
【0130】
ここ迄で、製品の携帯電話機の通話品質試験の準備が完了する。
【0131】
実際に製品の携帯電話機の通話品質を測定をする時には、与えられたプログラムと周波数及び物理量に対応して中央処理ユニット51は信号源55及び測定部56を使用して携帯電話機の通話品質を測定し、測定値を第一のランダム・アクセス・メモリ53に格納し、第二の書き替え可能な不揮発性メモリ54aに書き込んである補正値を加算して、第二のランダム・アクセス・メモリ53aに書き込む。そして、入出力インタフェース58を介して出力すればよい。
【0132】
尚、上記では図6の通話試験装置による測定値と補正後の測定値の双方が必要である場合を意識しているので2つのランダム・アクセス・メモリが必要になったが、補正後の測定値のみを必要とする場合には1つのランダム・アクセス・メモリを備えていればよい。
【0133】
図9はアナライザに必要なメモリのマッピング(その1)で、図8の第一の書き替え可能な不揮発性メモリ54及び第二の書き替え可能な不揮発性メモリ54aのマッピング例である。
【0134】
又、図10はアナライザに必要なメモリのマッピング(その2)で、図8の第一のランダム・アクセス・メモリ53及び第二のランダム・アクセス・メモリ53aのマッピング例である。
【0135】
尚、図9及び図10の表の枠外に記載されている0乃至(n−1)は、メモリのアドレスである。そして、メモリのアドレスと測定すべき周波数が一義的に規定されている場合には、不揮発性メモリとランダム・アクセス・メモリに周波数を書き込む必要性はなくなる。
【0136】
図11は、測定のフローチャートである。発明者らは上記の説明によって測定の手順は明確になっていると考えるが、念の為図11の符号に沿って測定の手順を詳細に説明する。
【0137】
S1.測定周波数ポイントをカウントするカウンタに0を設定する。
【0138】
S2.測定すべき物理量を測定する。
【0139】
測定すべき物理量とは、音声周波信号のレベル、符号化雑音レベル、正弦波を入力した時の歪レベルなどのうち、その時の測定対象として決めた1つの物理量である。
【0140】
S3.ステップS2で得た測定値を第一のランダム・アクセス・メモリに格納する。
【0141】
S4.上記カウンタのカウント値を歩進する。
【0142】
S5.ステップS4で歩進されたカウント値が所定数n0 になったか否か判定する。
【0143】
カウント値がn0になっていない時(No)には、全ての周波数で測定が終了していないので、ステップS2にジャンプし、カウント値がn0になるまでステップS2乃至ステップS5を繰り返す。
【0144】
S6.ステップS5で、カウント値がn0に達したと判定された場合(Yes)には、一次の測定が終了したので測定値の補正を行なうために、再びカウンタに0を設定する。
【0145】
S7.第一のランダム・アクセス・メモリに格納された測定値に、第二の書き替え可能なフローチャート揮発性メモリに格納されている補正値を加算して測定値を補正する。
【0146】
尚、音声周波信号のレベル、符号化雑音レベル、正弦波を入力した時の歪レベルのうち、音声周波信号のレベルと符号化雑音レベルは通話品質試験装置の音響特性の影響を受ける度合いが大きいので、測定値の補正の必要性が高い。一方、正弦波を印加した時の歪レベルは被試験体の携帯電話機内の増幅器、マイクロホン及びスピーカの非直線特性に依存するので、測定値の補正の必要性は低い。 S8.第二のランダム・アクセス・メモリに格納する。
【0147】
S9.上記カウンタのカウント値を歩進する。
【0148】
S10.ステップS9で歩進されたカウント値がn0になったか否か判定する。
カウント値がn0になっていない時(No)には、全ての周波数で補正が終了していないので、ステップS2にジャンプし、カウント値がn0になるまでステップS7乃至ステップS10を繰り返す。
【0149】
ステップS10で、カウント値がn0に達したと判定された場合(Yes)には、補正が全ての周波数で終了したので、1台の携帯電話機に関する1つの物理量の測定を終了する。複数の物理量を測定する必要がある時には、上記処理を複数回継続すればよい。
【0150】
【発明の効果】
本発明の第一の手段によれば、該携帯電話機のスピーカと該標準特性のマイクロホンは周囲から遮音され、且つ、該携帯電話機のスピーカと該標準特性のマイクロホンとの間には周囲から遮音された第一の音響ガイドが形成され、同様に、該携帯電話機のマイクロホンと該標準特性のスピーカは周囲から遮音され、且つ、該携帯電話機のマイクロホンと該標準特性のスピーカとの間には周囲から遮音された第二の音響ガイドが形成されるので、該標準特性のマイクロホンは主として該携帯電話機のスピーカが発する音声信号を捉え、該携帯電話機のマイクロホンは主として該標準特性のスピーカが発する音声信号を捉えることができる。即ち、周囲の騒音の影響が少ない状態で通話品質試験を実施することができる。
【0151】
本発明の第二の手段によれば、被試験体となる携帯電話機を所定の位置にほぼ固定して置くことが可能であるから、該移動機構に該音響インタフェース機構を連結して移動させることによって、該音響インタフェース機構を該携帯電話機に密着させることができ、且つ、該音響インタフェース機構の上記第一の音響ガイドと該携帯電話機のスピーカが正対可能で、該音響インタフェース機構の上記第二の音響ガイドと該携帯電話機のマイクロホンが正対可能になって、周囲の騒音の影響を受けることなく通話品質試験を実施することができるようになる。
【0152】
又、該音響インタフェース機構を該携帯電話機から引き離すことができるので、該音響インタフェース機構を該携帯電話機から引き離した時に該携帯電話機を操作することができる。
【0153】
本発明の第三の手段によれば、上記移動機構に上記音響インタフェース機構を連結して移動し、上記音響インタフェース機構を該携帯電話機に密着させた時には通話品質試験を行なうことができ、該音響インタフェース機構を該携帯電話機から引き離した時には該携帯電話機と該擬似基地局間の接続試験ができる。
【0154】
即ち、該携帯電話機を上記携帯電話機の通話試験用カプラに装着した状態で、該携帯電話機の通話品質試験と接続試験を連続して行なうことができる。
【0155】
しかも、本発明の第一の手段によって周囲の騒音の影響が少ない状態で通話品質試験を実施することができるので、本発明の第三の手段による測定値を音響的に標準的な系による測定値によって補正すれば、標準的な系による測定値と等価な測定値を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 通話試験用カプラの正面図。
【図2】 通話試験用カプラの側面図(その1)。
【図3】 通話試験用カプラの側面図(その2)。
【図4】 音響インタフェース機構と携帯電話機が密着した状態を示す図。
【図5】 音響インタフェース機構の詳細な構造を示す図。
【図6】 本発明の通話試験用カプラを適用する通話試験装置の構成。
【図7】 測定誤差の補正を説明する図。
【図8】 アナライザの機能的構成。
【図9】 アナライザに必要なメモリのマッピング(その1)。
【図10】 アナライザに必要なメモリのマッピング(その2)。
【図11】 測定のフローチャート。
【図12】 従来の通話品質試験方式の構成(その1)。
【図13】 従来の通話品質試験方式の構成(その2)。
【図14】 従来の通話品質試験方式の構成(その3)。
【図15】 携帯電話機の外観。
【符号の説明】
1 通話試験用カプラ
1・1 音響インタフェース機構
1・1・1 標準特性のマイクロホン
1・1・2 標準特性のスピーカ
1・1・3 リード溝
1・1・4 プラスチック板
1・1・5 第一の防音部
1・1・5a 第二の防音部
1・1・6 第三の防音部
1・1・6a 第四の防音部
1・1・7 第一の音響ガイド
1・1・7a 第二の音響ガイド
1・1・8 蓋
1・1・8a 蓋
1・2 台
1・2・1 基板
1・2・2 シリコーン・ゴム
1・2・2a シリコーン・ゴム
1・3 移動機構
1・3・1 回動レバー
1・3・2 第一の回動軸
1・3・3 ストッパ
1・3・4 大歯車
1・3・5 小歯車
1・3・6 ボス
1・3・7 第二の回動軸
1・3・8 支持板
1・3・8a 支持板
1・3・9 ストッパ
1・3・10 回動アーム
1・3・10a 回動アーム
1・3・11 連結アーム
1・3・11a 連結アーム
1・3・12 支持部
1・3・12a 支持部
1・3・13 連結板
1・3・14 ストッパ
1・3・14a ストッパ
1・3・15 昇降板
1・3・16 連結棒
1・3・16a 連結棒
1・3・16b 連結棒
1・3・17 バネ
1・3・17a バネ
1・3・17b バネ
1・3・18 ストッパ
1・3・18a ストッパ
1・3・18b ストッパ
1・3・19 ガイド・シャフト
1・3・19a ガイド・シャフト
1・3・19b ガイド・シャフト
1・3・20 スライド・ガイド
1・3・20a スライド・ガイド
1・3・20b スライド・ガイド
1・3・21 ストッパ
1・3・21a ストッパ
1・3・21b ストッパ
1・4 天井板
1・5 左側面板
1・5a 右側面板
1・6 底面板
1・7 ゴム足
1・7a ゴム足
2 携帯電話機
2・1 被試験体のスピーカ
2・2 被試験体のマイクロホン
3 音声周波増幅器
4 擬似基地局
5 アナライザ
6 コントローラ
7 第一のスイッチ
7a 第二のスイッチ
31 シリコーン・ゴム
32 ゴム
33 筒
34 シリコーン・ゴム
51 中央処理ユニット(CPU)
52 読み出し専用メモリ(ROM)
53 第一のランダム・アクセス・メモリ(第一のRAM)
53a 第二のランダム・アクセス・メモリ(第二のRAM)
54 第一の書き替え可能な不揮発性メモリ(第一の不揮発性メモリ)
54a 第二の書き替え可能な不揮発性メモリ(第二の不揮発性メモリ)
55 信号源
56 測定部
57 通信インタフェース
58 入出力インタフェース
59 バス
101 信号源
102 音響カプラ
103 スピーカ
103a 標準特性のスピーカ
104 マイクロホン
104a 標準特性のマイクロホン
105 測定部
106 擬似基地局
107 携帯電話機
108 試験者
109 録音機
109a 録音機
110 筐体

Claims (3)

  1. 被試験体となる携帯電話機の筐体におけるスピーカが実装されている部分に密着する、該携帯電話機のスピーカと標準特性のマイクロホンとの間に空間的に限定された第一の音響ガイドを形成する第一の防音部と、
    該被試験体となる該携帯電話機の筐体におけるマイクロホンが実装されている部分に密着する、該携帯電話機のマイクロホンと標準特性のスピーカとの間に空間的に限定された第二の音響ガイドを形成する第二の防音部と、
    該標準特性のマイクロホンを、該第一の音響ガイドを除く部分で周囲から遮音する第三の防音部と、
    該標準特性のスピーカを、該第二の音響ガイドを除く部分で周囲から遮音する第四の防音部と
    を備えることを特徴とする音響インタフェース機構。
  2. 被試験体となる携帯電話機を、移動困難な状態で所定の位置に置く台と、
    請求項1記載の音響インタフェース機構を連結して該音響インタフェース機構を移動させ、該被試験となる携帯電話機と該音響インタフェース機構とを密着させたり離間させる移動機構と
    を備えることを特徴とする通話試験用カプラ。
  3. 請求項2記載の通話試験用カプラに被試験体の携帯電話機を装着して、携帯電話システムを構成する基地局を模擬する擬似基地局と通信可能に接続し、
    該通話試験用カプラに連結される請求項1記載の音響インタフェース機構の標準特性のスピーカ及び標準特性のマイクロホンを切り替えて音声周波信号をアナライザに接続し、
    該擬似基地局と該アナライザの入力端子と出力端子とを切り替えて接続する
    ことを特徴とする通話試験装置。
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