JP2001237883A - マルチキャスト通信システム及び方法、並びに、データ通信装置及びデータ通信方法 - Google Patents

マルチキャスト通信システム及び方法、並びに、データ通信装置及びデータ通信方法

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JP2001237883A
JP2001237883A JP2000045695A JP2000045695A JP2001237883A JP 2001237883 A JP2001237883 A JP 2001237883A JP 2000045695 A JP2000045695 A JP 2000045695A JP 2000045695 A JP2000045695 A JP 2000045695A JP 2001237883 A JP2001237883 A JP 2001237883A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチキャスト方式のデータ通信時において
伝送データの品質や信頼性を保証する再送制御を行う。 【解決手段】 データ送信端末側は、全てのデータ受信
端末から返信フレームを受け取るまで待つことなく、次
のデータ・フレームの送信を行う。また、現返信フレー
ムに含まれるFBIと今での未処理FBIとを古い順に
リスティングして、再送要求を優先順位付けすること
で、次のFFIを決定する。冗長性を排した再送制御を
行い、高いスループットを達成することができる。送信
確認を得るまでの遅延時間が比較的小さくて済む直接通
信において特に有効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ端末間でデ
ータ伝送を行うデータ通信技術に係り、特に、一度に特
定の複数のデータ端末に対してデータ伝送を行うマルチ
キャスト方式のデータ通信技術に関する。
【0002】更に詳しくは、本発明は、マルチキャスト
方式のデータ通信時において伝送データの品質や信頼性
を保証する再送制御を行うデータ通信技術に係り、特
に、マルチキャスト方式のデータ通信時において冗長性
を排した再送制御を行うデータ通信技術に関する。
【0003】
【従来の技術】2以上のデータ端末(DTE:Data Ter
minal Equipment)間でデータの授受を行う「データ通
信」について関する研究開発は、従来より盛んになされ
てきた。かかるデータ通信の主な意義は、各々のコンピ
ュータ資源の共有や、情報の共有・流通・配布・交換など
を円滑に行うことなどにある。
【0004】各データ端末間を接続するための通信媒体
としては、LAN(Local Area Network)のように局所
的なものから、LANどうしを専用線で接続して構成さ
れるWAN(Wide Area Network)、一般公衆回線(P
STN)のように広域的なもの、さらには、各サーバ同
士の相互接続の結果として全世界的な巨大ネットワーク
と化した「インターネット」まで種々様々である。最近
では、PDC(Personal Digital Cellular)やPHS
(Personal Handyphone SYstem)、MMAC(Multimed
ia Mobile Access Communication system)などのよう
な移動体通信、blouetoothのように近距離に
限定した無線データ通信なども登場し、普及し始めてい
る。
【0005】通信媒体上で伝送されるデータは、通常、
「フレーム」又は「パケット」と呼ばれる所定のデータ
・サイズに分割されている。これは、伝送データを間欠
的にすることで、ある特定のデータ端末間でデータ交換
中に伝送経路を専有させないようにする(すなわち通信
回線を多数のデータ端末で共有する)ためでもある。パ
ケットは、データ伝送用の「データ・パケット」と、制
御情報のみの伝送を目的とする「制御パケット」に大別
される。
【0006】また、データ通信においては、伝送データ
の品質や信頼性を保証するための、フレームの誤り検査
と再送制御が行われる。このうち、再送制御は、一般
に、シーケンス番号を用いた確認応答を行うことによっ
て実現される。シーケンス番号は、例えば、データ送受
信端末間で接続が確立した時点で初期化される。データ
送信側ではフレームにシーケンス番号を付して順次送出
する。これに対し、データ受信側では、次に送信を要求
するフレームのシーケンス番号を付した応答フレームを
返信する。送信フレームを誤りなく受信できたときに
は、そのフレームのシーケンス番号を1だけ増分した値
が確認応答のシーケンス番号となる。データ送信側が付
すシーケンス番号をFFI(Frame Forward Identifica
tion)と呼び、データ受信側が付すシーケンス番号をF
BI(Frame Backward Identification)と呼ぶ。デー
タ送信側では、返信フレーム中のFBIがFFI+1で
あるか否かで、フレームの再送要求か否かを判断するこ
とができる。
【0007】シーケンス番号を用いた再送制御によれ
ば、データ送信側では送出データを分割して順次送出
し、データ受信側では誤りが発生したフレームのシーケ
ンス番号を返すことで誤りフレームが自動的に再送さ
れ、エラー・フリーなデータ伝送を行うことができる。
これをSR−ARQ(Selective Repeat type Automati
c Repeat reQuest:自動再送制御)方式とも呼ぶ。
【0008】図1には、ストップ・アンド・ウェートAR
Q方式によるデータ伝送の手順を概念的に示している。
【0009】同図に示す例では、データ受信側がFFI
=1のフレーム#1を受信したことに応答して、FBI
=2(=FFI+1)の確認応答を返信するか、あるい
は単なるACK/NACKによる確認応答を返信する。
これに対し、データ送信側では、FFI=1を送出した
後はFFI=1のフレーム#2を送出し続け、FBI=
2の確認応答を受け取ったことに応答して、次のFFI
=2のフレーム#3を送出し始める。
【0010】但し、ストップ・アンド・ウェート方式の再
送制御を行う場合、データ伝送の誤りが発生しない場合
であっても、データ送信側では、あるFFIのフレーム
を送出してからその確認応答であるFBI(=FFI+
1)を受け取るまでの間、次のフレームの送出を開始す
ることができない。図1に示すように、データ受信側か
らの送達確認に要するラウンド・トリップ・フレーム(R
TF)数として3フレームを要する場合、2フレーム分
だけ余分な(すなわち冗長な)フレームを伝送しなけれ
ばならなくなり、送信タイム・スロットを浪費してしま
う。
【0011】すなわち、ストップ・アンド・ウェート方式
による場合、フレーム単位で送信と応答を繰り返すこと
になるので、データ伝送が冗長であり、スループットが
極めて低い。
【0012】このような冗長性を解消した再送制御とし
て、例えばSR−ARQ(Selective Repeat type Auto
matic Repeat reQuest)方式が挙げられる。SR−AR
Q方式は、データ送信側及び受信側の双方が複数のフレ
ームを一時的に保管することができる「モジュロ・バッ
ファ」を備えることで、送信及び送信確認をフレーム単
位で逐次行うという冗長性を解消したものである。
【0013】図2には、SR−ARQ方式によるデータ
伝送の手順を概念的に示している。同図に示すように、
データ送信側では、送信フレームをモジュロ・バッファ
に一時保管しておくので、データ受信側からの送信確認
を待つことなく、次のフレームを送信することができ
る。
【0014】また、同図に示すように、データ受信側が
例えばフレーム#5の受信に失敗した場合、フレーム#
5が再送され且つ成功裏に受信するまでの間、データ受
信側はFBI=5なる再送要求を返信し続けるが、該再
送要求中(すなわちFBI=5を受信中)であってもデ
ータ送信側は次のフレーム#6及びフレーム#7を一方
的に送り続けることができる。したがって、送信タイム
・スロットを浪費することがない。また、データ受信側
においても、フレーム#5が再送されるまでに受信する
フレーム#6及びフレーム#7をモジュロ・バッファ内
に一時保管し、モジュロ・バッファ内でシーケンス番号
通りにフレームを整列化するので、フレームの送信順序
を保証することができる。フレーム#5の再送が完了す
ると、データ受信側では未送信先頭のフレームすなわち
FBI=8を指示するので、データ送信側では未送信の
フレーム#8から送信作業を再開することができ、成功
裏に送達されたフレーム#6やフレーム#7を再送する
必要がない。
【0015】また、図2中では、FFI=10すなわち
フレーム#10についてもデータ受信側は再送要求して
いるが、上述と同様の処理手順で再送要求が捌かれるこ
とになる。
【0016】モジュロ・バッファは、ウィンドウ制御す
るために、フレームのシーケンス番号で管理され、より
好ましくは、リング・バッファのように連続したバッフ
ァ領域で構成されている。
【0017】なお、フレームの再送制御は、通常、OS
I(Open Systems Interconnection)基本参照モデルの
トランスポート層(例えばTCP(Transport Control
Protocol))、及び、リンク層に相当するプロトコル層
において行われる。
【0018】ところで、最近では、1つのフレーム又は
パケットを、同時に特定の複数のデータ端末に送信する
という「マルチキャスト」通信技術が普及し始めてい
る。一対一のユニキャストでは、宛先が複数ならば同じ
内容のフレームを相手毎に送信する必要がある。これに
対し、マルチキャストによれば、1回のフレーム送信だ
けで済み、手間と通信トラフィックの節約になる。ま
た、ブロードキャストとは相違し、マルチキャストは特
定の端末グループにのみ送信することもできる。
【0019】勿論、bluetoothのような近距離
無線データ通信による直接通信に対しても、マルチキャ
スト通信方式を適用することができる。
【0020】例えば、ある会議室内で、各参加者がノー
トブックPCなどのデータ端末を持ち寄ったような環境
下では、ある参加者のノートブックPC上に格納された
プレゼンテーション資料などのデータ・ファイルを、近
距離無線データ通信を用いてマルチキャスト送信するこ
とにより、すべてのノートブックPCに対してコードレ
スで且つ一括して配布することができる(図3を参照の
こと)。
【0021】このようなマルチキャスト通信において
も、伝送データの信頼性や品質を保証するためには、当
然、再送制御が必要である。
【0022】例えば、無線系伝送路におけるマルチキャ
スト通信にARQを用いた再送制御方式は従来より行わ
れていたが、SR−ARQ方式のマルチキャスト通信は
存在しない。また、従来のマルチキャスト通信のための
SR−ARQ方式はTCPなどのトランスポート層プロ
トコルで実装するものであり、リンク層で制御すること
はできない(このことは、例えばPIAFS(PHS Inte
rnet Access Forum Standard)のようなリンク層相当の
プロトコルでは実装できないことを意味する。)。
【0023】また、移動体通信のように伝送品質が保証
されていないような通信システムにでは、同一のデータ
(フレーム)を複数の受信端末に配信するために、一対
一すなわちユニキャスト通信を繰り返すという「バケツ
・リレー」形式で伝送する方式もある(図4を参照のこ
と)。この場合、それぞれのユニキャスト通信において
はSR−ARQ方式の再送制御方式を適用することがで
きるが、通信システム全体としては非効率であることは
言うまでもないであろう。バケツ・リレー方式による場
合、伝送効率を上げるには、充分な周波数資源が必要と
なってしまう。
【0024】衛星などを使用した大容量の通信回線や、
伝送品質が移動体通信環境ほど劣悪な状態ではない通信
形態では、SR−ARQ方式の再送制御は可能である。
例えば、データ受信側の端末としては、据え置き型すな
わち比較的大型化の装置を想定して、再送制御のための
バッファを充分に確保することで、マルチキャスト通信
においてもSR−ARQ方式を適用することは可能であ
る。
【0025】しかしながら、移動体通信の場合、データ
端末には大きさやコストなどに著しい制約条件が課され
る。また、他の通信方式のように伝送速度に余裕がある
訳ではないので、できる限り少ない情報量でより効率的
に再送制御を行う必要がある。
【0026】他方、従来の再送制御方式は、直接通信の
ように送信確認を得るまでの遅延時間が比較的小さくて
済む通信システムを前提としたものではない。このた
め、バッファ・サイズなどの面で、直接通信システムに
適用するには冗長な部分が存在する。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、一度
に特定の複数のデータ端末にデータ伝送を行うことがで
きる、優れたマルチキャスト方式データ通信技術を提供
することにある。
【0028】本発明の更なる目的は、マルチキャスト方
式のデータ通信時において伝送データの品質や信頼性を
保証するための再送制御を行うことができる、優れたデ
ータ通信技術を提供することにある。
【0029】本発明の更なる目的は、マルチキャスト方
式のデータ通信時に冗長性を排した再送制御を行うこと
で、高スループットでデータ伝送することができる、デ
ータ通信技術を提供することにある。
【0030】本発明の更なる目的は、送信確認を得るま
での遅延時間が比較的小さくて済む直接通信でマルチキ
ャスト通信を行う場合であっても、システムに対して適
用しても、冗長性を排した再送制御を行い高いスループ
ットを達成することができる、優れたデータ通信技術を
提供することにある。
【0031】本発明の更なる目的は、マルチキャスト通
信にSR−ARQ方式の再送制御を適用することによ
り、冗長性を排し高スループットを実現することができ
る、優れたデータ通信技術を提供することにある。
【0032】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を参
酌してなされたものであり、その第1の側面は、データ
送信端末が一度に特定の複数のデータ受信端末にデータ
伝送を行うマルチキャスト通信システムであって、前記
データ送信端末はデータ・フレームのシーケンス番号F
FI(Frame Forward Identification)を付してフレー
ム送信し、これに対し前記データ受信端末の各々は次に
送信要求するデータ・フレームのシーケンス番号FBI
(Frame Backward Identification)を含んだ応答フレ
ームを返信するとともに、前記データ送信端末は、全て
のデータ受信端末から応答フレームが返信されるまで待
つことなく、受信したFBIに基づいて次のデータ・フ
レームのFFIを決定してフレーム送信を行うことを特
徴とするマルチキャスト通信システムである。
【0033】本発明の第1の側面に係るマルチキャスト
通信システムにおいて、前記データ送信端末は、送信未
処理のFBIを古い順に優先順位付けして次のFFIを
決定することができる。この結果、データ転送の信頼性
を維持しつつ、冗長性を排した再送制御を行い、データ
転送のスループットを向上させることができる。
【0034】また、前記データ受信端末側は、従来のS
R−ARQ方式の通信機構をそのまま適用することがで
きる。すなわち、正しくフレーム受信できたFFIを1
だけ増分した値をFBIとして確認応答するとともに、
正しくフレーム受信できなかったFFIをそのままFB
Iとして再送要求を行うようにすればよい。
【0035】マルチキャスト通信方式では、所定数のデ
ータ受信端末を1つの受信グループとして扱い、1回の
受信タイム・スロットで受信グループ内の全ての受信端
末から応答フレームを受け取ることができる場合があ
る。本発明に係るデータ送信端末は、1回の受信タイム
・スロットでは単一の受信グループからの応答フレーム
のみを受信して、次の送信タイム・スロットでは同じフ
レームの送信を繰り返すことなく(また、他の受信グル
ープからの応答を待つことなく)、次の送信フレームの
FFIを逐次決定すればよい。
【0036】また、SR−ARQ方式の再送制御を本発
明に係るマルチキャスト通信に適用するためには、前記
データ送信端末及びデータ受信端末の各々は、送信順序
を維持したまま複数のフレームを一時的に保管するバッ
ファすなわちモジュロ・バッファを備えていることがよ
り好ましい。
【0037】本発明に係るマルチキャスト通信方式は、
例えば、bluetoothやMMAC(Multimedia M
obile Access Communication system)のアドホック通
信のような無線を用いた直接通信に適用することができ
る。
【0038】また、本発明の第2の側面は、データ送信
端末が一度に特定の複数のデータ受信端末にデータ伝送
を行うマルチキャスト通信方法であって、(a)前記デ
ータ送信端末が、データ・フレームのシーケンス番号F
FI(FrameForward Identification)を付してフレー
ム送信するステップと、(b)前記データ受信端末の各
々が、次に送信要求するデータ・フレームのシーケンス
番号FBI(Frame Backward Identification)を含ん
だ応答フレームを返信するステップと、(c)前記デー
タ送信端末が、全てのデータ受信端末から応答フレーム
が返信されるまで待つことなく、受信したFBIに基づ
いて次のデータ・フレームのFFIを決定するステップ
と、を具備することを特徴とするマルチキャスト通信方
法である。
【0039】本発明の第2の側面に係るマルチキャスト
通信方法において、前記ステップ(c)では、前記デー
タ送信端末は送信未処理のFBIを古い順に優先順位付
けして次のFFIを決定することができる。
【0040】また、前記ステップ(b)において、前記
データ受信端末は、正しくフレーム受信できたFFIを
1だけ増分した値をFBIとして確認応答するととも
に、正しくフレーム受信できなかったFFIをそのまま
FBIとして再送要求を行うようにすればよい。
【0041】また、所定数のデータ受信端末を1つの受
信グループとして扱う場合には、前記ステップ(c)で
は、前記データ送信端末は1回の受信タイム・スロット
では単一の受信グループからの応答フレームのみを受信
して、次の送信フレームのFFIを決定すればよい。
【0042】また、本発明の第3の側面は、一度に特定
の複数のデータ受信端末にデータ伝送を行うマルチキャ
スト通信を行うデータ通信装置又は方法であって、デー
タ・フレームのシーケンス番号FFI(Frame Forward I
dentification)を付してフレームを送信する送信手段
又はステップと、次に送信要求するデータ・フレームの
シーケンス番号FBI(Frame BackwardIdentificatio
n)を含んだ応答フレームを受信する受信手段又はステ
ップと、受信したFBIに基づいてFFIを決定して送
信フレームを生成するデータ処理手段又はステップと、
を具備し、全てのデータ受信端末から応答フレームが返
信されるまで待つことなく次のデータ・フレームの送信
を行うことを特徴とするデータ通信装置又は方法であ
る。
【0043】本発明の第3の側面に係るデータ通信装置
又は方法において、前記データ処理手段又はステップ
は、送信未処理のFBIを古い順に優先順位付けして次
のFFIを決定するようにすればよい。
【0044】また、前記データ受信端末は、従来のSR
−ARQ方式に従い、正しくフレーム受信できたFFI
を1だけ増分した値をFBIとして確認応答するととも
に、正しくフレーム受信できなかったFFIをそのまま
FBIとして再送要求を行うようにすればよい。
【0045】また、所定数のデータ受信端末を1つの受
信グループとして扱う場合には、前記受信手段又はステ
ップは、1回の受信タイム・スロットでは単一の受信グ
ループからの応答フレームのみを受信して、次の送信フ
レームのFFIを決定することができる。
【0046】
【作用】本発明は、一度に特定の複数のデータ端末にデ
ータ伝送を行うマルチキャスト通信にも適用可能なSR
−ARQ方式の再送制御である。
【0047】データ送信端末側は、全てのデータ受信端
末から返信フレームを受け取るまで待つことなく、次の
データ・フレームの送信を行う。
【0048】また、現返信フレームに含まれるFBIと
今での未処理FBIとを古い順にリスティングして、再
送要求を優先順位付けすることで、次のFFIを決定す
る。冗長性を排した再送制御を行うので、高いスループ
ットを達成することができる。
【0049】本発明は、とりわけ、送信確認を得るまで
の遅延時間が比較的小さくて済む直接通信において特に
有効である。
【0050】また、本発明に係る再送制御方式は、従来
のSR−ARQ方式を搭載するデータ通信端末に所定の
処理機能を追加するだけで実現することができる。多く
の場合、この処理機能はプログラム・コードの形態で提
供することができるので、システムの変更が容易であ
る。また、携帯端末などのように小型化、低消費電力、
低価格が求められる機器においても、本発明によれば容
易にマルチキャスト通信アプリケーションを提供するこ
とができる。
【0051】また、本発明に係る通信方式は、ノートブ
ック・コンピュータと携帯端末の組み合わせで構成され
る通信システムにも適用することができる。例えば、会
議などで各端末が直接通信することができる距離に位置
する状況下で、プレゼンテーション資料などのデジタル
・データを各出席者に配布する場合にも有効に適用する
ことができる。また、ある特定のデータ端末を「親機」
とし、その他のデータ端末を「子機」として位置付け、
親機と各子機の接続ネゴシエーション時に取得される情
報に基づき、すべての参加者の情報を親機で一元管理す
ることによって、マルチキャスト送信先の管理を容易化
することができる。
【0052】本発明に係るデータ通信方式を会議などに
おけるデジタル・データの配布に適用した場合、従来の
原稿コピーにより資料配布を行う場合に比し、紙資源を
節約することができる。すなわち、本発明は、省資源化
に貢献するとともに、資料配布時間、資料コピー作業時
間の削減などを達成することができる。
【0053】また、本発明に係る通信方式によれば、従
来はデータ送受信双方の端末において用意すべきであっ
たモジュロ・バッファを、単一の共通バッファに節約す
ることができるので、製品コストを削減することができ
る。
【0054】本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、
後述する本発明の実施例や添付する図面に基づくより詳
細な説明によって明らかになるであろう。
【0055】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施例を詳解する。
【0056】図5には、本発明の実現に供される通信シ
ステム100の構成を模式的に示している。同図に示す
通信システム100内には、参照番号で10〜14で示
す5台の無線データ通信端末が存在し、各端末間では、
bluetoothやMMAC(Multimedia Mobile Ac
cess Communication system)などのような近距離無線
データ通信によりマルチキャスト方式のデータ通信(言
い換えれば、送信確認を得るまでの遅延時間が比較的小
さくて済む直接通信)が行われているものとする。
【0057】図5に示す例では、便宜上、データ通信端
末10を親機(Master)すなわちマルチキャスト
通信の送信側とし、他のデータ通信端末11,12…を
子機(Slave)すなわちマルチキャスト通信の受信
側として説明する。但し、マルチキャスト通信における
Master−Slaveの関係は固定的である必要は
なく、どのデータ通信端末も随時データ送信側及びデー
タ受信側になり得てもよい。
【0058】本実施例に係るマルチキャスト通信システ
ム100においては、SR−ARQ(Selective Repeat
type Automatic Repeat reQuest)方式の再送制御が行
われる。SR−ARQ方式は、データ送信側及び受信側
の双方が複数のフレームを一時的に保管することができ
る「モジュロ・バッファ」を備えることで、送信及び送
信確認をフレーム単位で逐次行うという冗長性を解消し
たものである(前述)。
【0059】すなわち、本実施例に係るマルチキャスト
通信システム100においては、Masterすなわち
送信側のデータ通信端末10は、各1回のフレーム送信
につき、すべての受信側データ通信端末11,12…か
らの確認応答を待つことなく、次のフレームの送信を開
始することができる。
【0060】図6には、本実施例に係るマルチキャスト
通信システム100におけるデータ通信シーケンスを図
解している。但し、同図に示す例では、通信プロトコル
は1回の受信タイム・スロットで最大2つの確認応答フ
レームを受信することを許容しているが、受信フレーム
あたり1つだけも、あるいは受信フレームあたり3つ以
上の確認応答フレームの受信を許容する場合であって
も、本発明は同様に作用するものと理解されたい。
【0061】本実施例では、全てのSlaveから確認
応答を受け取ることを待たずに、Master側は次の
データ・フレームの送信を行うようになっている。ま
た、Masterは、1回の受信タイム・スロットで受
信可能なフレーム数を最大として、複数のSlaveを
幾つかのグループに分けて扱うようにしている。図6に
示す例では、Slave#1及び#2を第1の受信グル
ープとし、残りのSlave#3及び#4を第2の受信
グループとしている。
【0062】Masterは、最初の送信タイム・スロ
ットでデータ・フレーム#1を送信して、全てのSla
veはこの送信フレームを受信する(但し、受信エラー
を含む場合もある)。これに続く受信タイム・スロット
では、データ送信端末は、第1の受信グループすなわち
Slave#1及び#2からの返信フレームのみを受信
し、第2の受信グループからの返信フレームを無視す
る。送信フレームにはFFI(Frame Forward Identifi
cation)が含まれ、返信フレームにはFBI(Frame Ba
ckward Identification)が含まれている(上述)。
【0063】この時点では、Masterは、第1の受
信グループの各Slaveが返信するFBIを基にして
どのデータ・フレームまで受信できたかをチェックする
ことができる。第1の受信グループにおいて受信エラー
を検出したら、SR−ARQ方式に従いフレームの再送
を行う。これに対し、第2の受信グループに対しては受
信チェックを敢えて無視する。
【0064】次の送信フレームでは、FFIを含んだデ
ータ・フレーム#2を送信して、全てのSlaveはこ
の送信フレームを受信する(但し、受信エラーを含む場
合もある)。これに続く受信タイム・スロットでは、デ
ータ送信端末は、第2の受信グループすなわちSlav
e#3及び#4からの返信フレームのみを受信して、第
1の受信グループからの返信フレームを受信しない。
【0065】この時点では、Masterは、第2の受
信グループの各Slaveが返信するFBIを基にして
どのデータ・フレームまで受信できたかをチェックする
ことができる。第2の受信グループにおいて受信エラー
を検出したら、SR−ARQ方式に従いフレームの再送
を行う。これに対し、第1の受信グループに対しては受
信チェックを敢えて無視する。
【0066】以後、同様にして、1回の受信タイム・ス
ロットでは1つの受信グループからの返信フレームしか
受信せず、次の送信タイム・スロットでは次のデータ・フ
レームを送信する(すなわち同じデータ・フレームを繰
り返して送信しない)。また、返信フレームを受け取っ
た受信グループにおいて発生した受信エラーのみに基づ
いて、再送制御を行う。
【0067】このような送受信オペレーションを、全て
のSlaveから返信フレームを受け取った後でなけれ
ば次のデータ・フレームの送信を行わないような従来方
式のデータ伝送オペレーションと比較してみる。
【0068】このような従来方式の場合、全てのデータ
受信端末からの返信フレームを1回の受信タイム・スロ
ットで受け取ることができないので、次の送信タイム・
スロットも前回と同じデータ・フレームの送信に費やさ
れてしまう。
【0069】図7には、従来方式におけるデータ送受信
オペレーションを模式的に示している。Master
は、最初の送信タイム・スロットでFFIを含んだデー
タ・フレーム#1を送信する。これに対し、全てのSl
aveはこれを受信して(但し、受信エラーを含んでも
よい)、FBIを含んだ返信フレームをMaster側
に返す。これに続く受信タイム・スロットでは、Mas
terは、第1の受信グループすなわちSlave#1
及び#2からの返信フレームしか受信することができな
い。すなわち、第2の受信グループからの返信を未だ受
け取っていないので、Masterは次の送信フレーム
でも同じデータ・フレーム#1を送信する。次の受信タ
イム・スロットでは、Masterは他方の受信グルー
プすなわちSlave#3及び#4からの返信フレーム
を受け取ることができるので、次の送信スロッテでは次
のデータ・フレームを決定することができる。
【0070】図6及び図7を比較して判るように、図7
に示す従来方式によれば、同じ送受信タイム・スロット
数を費やして、図6に示す場合の半分程度ののデータ・
フレームしか送信することができない(但し、エラー発
生率が同じとする)。言い換えれば、送受信オペレーシ
ョンは冗長でありネットワーク負荷を徒に増大させてし
まうものである。
【0071】図8には、本実施例に係るデータ送信端末
10の構成を模式的に表した機能ブロック図を示してい
る。同図に示すように、データ送信端末10は、RF受
信及び復調部51と、FBI処理部52と、SR−AR
Q方式FFI決定部53と、フレーミング変調及びRF
送信部54とで構成される。
【0072】RF受信及び復調部51は、データ受信端
末側から送られてくるFBI付きの返信フレームを受信
すると、これを復調及びデフレーミングして、FBI処
理部52に出力する。
【0073】1回の受信タイム・スロットでは、1又は
それ以上の返信フレームを受信することができる(図6
に示す例では2つ)。FBI処理部52では、複数のF
BIの中から再送制御に適用すべきFBIの値を決定す
る。但し、このFBI決定処理手順の詳細については後
述に譲る。
【0074】SR−ARQ方式FFI決定部53では、
FBI処理部において決定されたFBI値に基づき、次
に送信すべきデータ・フレームすなわちFFIを決定し
て、送出用のデータを構築する。FBIが再送要求であ
ることを示す場合には、SR−ARQ方式による誤り訂
正及び再送制御が行われる。また、送信フレームは、モ
ジュロ・バッファ(図示しない)に一時格納される。
【0075】フレーミング変調及びRF送信部54で
は、送出用のデータを他の情報(例えばヘッダなどの制
御情報)とともにフレーミングし、さらに変調して、通
信プロトコルにおいて規定される送信タイミングで無線
送信する。
【0076】また、図9には、本実施例に係るデータ受
信端末11の構成を模式的に表した機能ブロック図を示
している。他のデータ受信端末12…も同様の構成を具
備するものと理解されたい。同図に示すように、データ
受信端末12は、RF受信及び復調部56と、SR−A
RQ方式FBI決定部57と、フレーミング変調及びR
F送信部58とで構成される。
【0077】RF受信及び復調部56は、データ送信端
末10側から送られてくるFFI付きの返信フレームを
受信すると、これを復調及びデフレーミングして、SR
−ARQ方式FBI決定部57に出力する。
【0078】SR−ARQ方式FBI決定部57は、S
R−ARQ方式による再送要求フレーム情報すなわちF
BIの決定処理を行う。すなわち、誤りなく受信できた
フレームのFFIを1だけ増分したFBIを生成する
か、又は、誤りが発見されたフレームのFFIをそのま
まFBIとして再送要求とする。また、受信データは、
モジュロ・バッファ(図示しない)に取り込まれる。
【0079】フレーミング変調及びRF送信部58で
は、FBI決定部57において決定されたFBIを返信
フレームとしてフレーミングし、さらに変調して、通信
プロトコルにおいて規定される送信タイミングで無線送
信する。
【0080】一般には、データ通信端末は、データ送信
及び受信双方の機能を装備している。このようなデータ
通信端末は、図8及び図9に示す全ての機能モジュール
を備えた構成であると理解されたい。
【0081】なお、データ受信端末11は、ユニキャス
ト通信においてSR−ARQ方式の再送制御を行う従来
のデータ受信端末と略同一の構成でよい。
【0082】図10には、FBI処理部52で行われ
る、FBI値の決定処理手順をフローチャートの形式で
図解している。以下、このフローチャートの各ステップ
について説明する。
【0083】該フローチャートに示す処理は、ある受信
タイム・スロットにおいて、データ送信端末10が受信
グループ中の各受信端末からFBIを含んだ返信フレー
ムを受信終了することにより開始する。
【0084】まず、ステップS1では、現在の受信タイ
ム・スロットにおいて受信されたうち1つのFBIの値
をチェックする。
【0085】このFBIが直前の送信タイム・スロット
で送出したデータ・フレームのFFIに1だけ増分した
値(すなわち、FFI=1のモジュロ値)であれば、現
受信グループ内ではデータ・フレームを正常に受信した
ことになる(ステップS2)。この場合、ステップS3
に進み、現受信グループ内で未処理のFBIが存在する
か否かを判別し、未処理のFBIが残っている場合に
は、ステップS1に復帰して上記と同様の処理を繰り返
す。
【0086】他方、ステップS1において、FBIが直
前の送信タイム・スロットで送出したデータ・フレームの
FFIに1だけ増分した値でないと判定された場合に
は、現受信グループ内ではデータ・フレームを正常に受
信していないことになる(ステップS4)。この場合、
FBIが示すシーケンス番号を再送要求における優先フ
レームとして設定する(ステップS5)。また、未処理
のFBIが残っている場合には、ステップS1に復帰し
て上記と同様の処理を繰り返す。
【0087】現受信グループ内での判定処理が終了する
と、次いでステップS6において、他の受信グループに
おけるFBIを含めてリスティングする。FBI処理部
52は、再送要求が未処理のFBIを保持する機構を備
えていることが好ましい。
【0088】次いで、ステップS7では、未処理のFB
Iを古い順にリスティングしなおして、FBIすなわち
再送要求フレームを優先順位付けする。
【0089】そして、優先順位が最も高いFBIを選択
して、後続のSR−ARQ方式FFI決定部53に出力
して(ステップS8)、この処理手順全体を終了する。
再送要求が未処理のままのFBIは、引き続き、データ
送信端末10(例えばFBI処理部52)内に保持され
る。
【0090】[追補]以上、特定の実施例を参照しなが
ら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発
明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施例の修正や
代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示とい
う形態で本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈
されるべきではない。本発明の要旨を判断するために
は、冒頭に記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきで
ある。
【0091】
【発明の効果】以上詳記したように、本発明によれば、
一度に特定の複数のデータ端末にデータ伝送を行うこと
ができる、優れたマルチキャスト方式データ通信技術を
提供することができる。
【0092】また、本発明によれば、マルチキャスト方
式のデータ通信時において伝送データの品質や信頼性を
保証する再送制御を行うことができる、優れたデータ通
信技術を提供することができる。
【0093】また、本発明によれば、マルチキャスト方
式のデータ通信時に冗長性を排し高スループットで再送
制御を行うことができる、データ通信技術を提供するこ
とができる。
【0094】また、本発明によれば、送信確認を得るま
での遅延時間が比較的小さくて済む直接通信でマルチキ
ャスト通信を行う場合であっても、システムに対して適
用しても、冗長性を排した再送制御を行う結果として、
高いスループットを達成することができる、優れたデー
タ通信技術を提供することができる。
【0095】また、本発明によれば、マルチキャスト通
信にSR−ARQ方式の再送制御を適用することによ
り、冗長性を排し高スループットを実現することができ
る、優れたデータ通信技術を提供することができる。
【0096】本発明に係る再送制御方式によれば、無線
を用いた直接通信によりマルチキャスト伝送を行う場合
において、データの伝送効率を改善することができる。
【0097】また、本発明に係る再送制御方式は、従来
のSR−ARQ方式を搭載するデータ通信端末に所定の
処理機能を追加するだけで実現することができる。多く
の場合、この処理機能はプログラム・コードの形態で提
供することができるので、システムの変更が容易であ
る。また、携帯端末などのように小型化、低消費電力、
低価格が求められる機器においても、本発明によれば容
易にマルチキャスト通信アプリケーションを提供するこ
とができる。
【0098】また、本発明に係る通信方式は、ノートブ
ック・コンピュータと携帯端末の組み合わせで構成され
る通信システムにも適用することができる。例えば、会
議などで各端末が直接通信することができる距離に位置
する状況下で、プレゼンテーション資料などのデジタル
・データを各出席者に配布する場合にも有効に適用する
ことができる。また、ある特定のデータ端末を「親機」
とし、その他のデータ端末を「子機」として位置付け、
親機と各子機の接続ネゴシエーション時に取得される情
報に基づき、すべての参加者の情報を親機で一元管理す
ることができ、マルチキャスト送信先の管理を容易化す
ることができる。
【0099】本発明に係るデータ通信方式を会議などに
おけるデジタル・データの配布に適用した場合、従来の
原稿コピーにより資料配布を行う場合に比し、紙資源を
節約することができる。すなわち、本発明は、省資源化
に貢献するとともに、資料配布時間、資料コピー作業時
間の削減などを達成することができる。
【0100】また、本発明に係る通信方式によれば、従
来はデータ送受信双方の端末において用意すべきであっ
たモジュロ・バッファを、単一の共通バッファに節約す
ることができるので、製品コストを削減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ストップ・アンド・ウェートARQ方式によるデ
ータ伝送の手順を概念的に示したチャート図(従来例)
である。
【図2】SR−ARQ方式によるデータ伝送の手順を概
念的に示したチャート図(従来例)である。
【図3】複数のノートブックPC間で近距離無線データ
通信を用いてマルチキャスト送信する様子を描写した図
である。
【図4】バケツ・リレー形式で同一のデータ(フレー
ム)を複数の受信端末に配信する様子を描写した図であ
る。
【図5】本発明の実現に供されるマルチキャスト通信シ
ステム100の構成を模式的に示した図である。
【図6】本実施例に係るマルチキャスト通信システム1
00におけるデータ通信シーケンスを示したチャートで
ある。
【図7】従来方式に係るマルチキャスト通信システム1
00におけるデータ通信シーケンスを示したチャートで
ある。
【図8】本実施例に係るデータ送信端末10の構成を模
式的に表した機能ブロック図である。
【図9】本実施例に係るデータ受信端末11の構成を模
式的に表した機能ブロック図である。
【図10】FBI処理部52で行われる、FBI値の決
定処理手順を示したフローチャートである。
【符号の説明】
10〜14…データ通信端末 51…RF受信及び復調部 52…FBI処理部 53…SR−ARQ方式FFI決定部 54…フレーミング変調及びRF送信部 56…RF受信及び復調部 57…SR−ARQ方式FBI決定部 58…フレーミング変調及びRF送信部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B089 GA04 GB01 HA04 HB19 KA05 KA12 KF03 5K030 GA03 GA12 HA08 HB12 JT02 KA03 LA01 LB17 LD04 MB13 5K033 AA02 AA05 BA13 CB04 CB13 CC01 DA01 9A001 CC02 DD10 JJ18 LL02

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】データ送信端末が一度に特定の複数のデー
    タ受信端末にデータ伝送を行うマルチキャスト通信シス
    テムであって、 前記データ送信端末はデータ・フレームのシーケンス番
    号FFI(Frame Forward Identification)を付してフ
    レーム送信し、これに対し前記データ受信端末の各々は
    次に送信要求するデータ・フレームのシーケンス番号F
    BI(Frame Backward Identification)を含んだ応答
    フレームを返信するとともに、 前記データ送信端末は、全てのデータ受信端末から応答
    フレームが返信されるまで待つことなく、受信したFB
    Iに基づいて次のデータ・フレームのFFIを決定して
    フレーム送信を行うことを特徴とするマルチキャスト通
    信システム。
  2. 【請求項2】前記データ送信端末は、送信未処理のFB
    Iを古い順に優先順位付けして次のFFIを決定するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のマルチキャスト通信シ
    ステム。
  3. 【請求項3】前記データ受信端末は、正しくフレーム受
    信できたFFIを1だけ増分した値をFBIとして確認
    応答するとともに、正しくフレーム受信できなかったF
    FIをそのままFBIとして再送要求を行うことを特徴
    とする請求項1に記載のマルチキャスト通信システム。
  4. 【請求項4】所定数のデータ受信端末を1つの受信グル
    ープとして扱い、前記データ送信端末は、1回の受信タ
    イム・スロットでは単一の受信グループからの応答フレ
    ームのみを受信することを特徴とする請求項1に記載の
    マルチキャスト通信システム。
  5. 【請求項5】前記データ送信端末及びデータ受信端末の
    各々は、送信順序を維持したまま複数のフレームを一時
    的に保管するバッファを具備することを特徴とする請求
    項1に記載のマルチキャスト通信システム。
  6. 【請求項6】前記データ送信端末及び前記特定の複数の
    データ受信端末間では無線を用いた直接通信を行うこと
    を特徴とする請求項1に記載のマルチキャスト通信シス
    テム。
  7. 【請求項7】データ送信端末が一度に特定の複数のデー
    タ受信端末にデータ伝送を行うマルチキャスト通信方法
    であって、(a)前記データ送信端末が、データ・フレ
    ームのシーケンス番号FFI(FrameForward Identific
    ation)を付してフレーム送信するステップと、(b)
    前記データ受信端末の各々が、次に送信要求するデータ
    ・フレームのシーケンス番号FBI(Frame Backward Id
    entification)を含んだ応答フレームを返信するステッ
    プと、(c)前記データ送信端末が、全てのデータ受信
    端末から応答フレームが返信されるまで待つことなく、
    受信したFBIに基づいて次のデータ・フレームのFF
    Iを決定するステップと、を具備することを特徴とする
    マルチキャスト通信方法。
  8. 【請求項8】前記ステップ(c)において、前記データ
    送信端末は送信未処理のFBIを古い順に優先順位付け
    して次のFFIを決定することを特徴とする請求項7に
    記載のマルチキャスト通信方法。
  9. 【請求項9】前記ステップ(b)において、前記データ
    受信端末は、正しくフレーム受信できたFFIを1だけ
    増分した値をFBIとして確認応答するとともに、正し
    くフレーム受信できなかったFFIをそのままFBIと
    して再送要求を行うことを特徴とする請求項7に記載の
    マルチキャスト通信方法。
  10. 【請求項10】所定数のデータ受信端末を1つの受信グ
    ループとして扱い、 前記ステップ(c)では、前記データ送信端末は1回の
    受信タイム・スロットでは単一の受信グループからの応
    答フレームのみを受信することを特徴とする請求項7に
    記載のマルチキャスト通信方法。
  11. 【請求項11】前記データ送信端末及びデータ受信端末
    の各々は、送信順序を維持したまま複数のフレームを一
    時的に保管するバッファを具備することを特徴とする請
    求項7に記載のマルチキャスト通信方法。
  12. 【請求項12】前記データ送信端末及び前記特定の複数
    のデータ受信端末間では無線を用いた直接通信を行うこ
    とを特徴とする請求項7に記載のマルチキャスト通信方
    法。
  13. 【請求項13】一度に特定の複数のデータ受信端末にデ
    ータ伝送を行うマルチキャスト通信を行うデータ通信装
    置であって、 データ・フレームのシーケンス番号FFI(Frame Forwa
    rd Identification)を付してフレームを送信する送信
    手段と、 次に送信要求するデータ・フレームのシーケンス番号F
    BI(Frame BackwardIdentification)を含んだ応答フ
    レームを受信する受信手段と、 受信したFBIに基づいてFFIを決定して送信フレー
    ムを生成するデータ処理手段と、を具備し、全てのデー
    タ受信端末から応答フレームが返信されるまで待つこと
    なく次のデータ・フレームの送信を行うことを特徴とす
    るデータ通信装置。
  14. 【請求項14】前記データ処理手段は、送信未処理のF
    BIを古い順に優先順位付けして次のFFIを決定する
    ことを特徴とする請求項13に記載のデータ通信装置。
  15. 【請求項15】前記データ受信端末は、正しくフレーム
    受信できたFFIを1だけ増分した値をFBIとして確
    認応答するとともに、正しくフレーム受信できなかった
    FFIをそのままFBIとして再送要求を行うことを特
    徴とする請求項13に記載のデータ通信装置。
  16. 【請求項16】所定数のデータ受信端末を1つの受信グ
    ループとして扱い、前記受信手段は1回の受信タイム・
    スロットでは単一の受信グループからの応答フレームの
    みを受信することを特徴とする請求項13に記載のデー
    タ通信装置。
  17. 【請求項17】送信順序を維持したまま複数のフレーム
    を一時的に保管するバッファを具備することを特徴とす
    る請求項13に記載のデータ通信装置。
  18. 【請求項18】前記送信手段及び受信手段は前記特定の
    複数のデータ受信端末との間で無線を用いた直接通信を
    行うことを特徴とする請求項13に記載のデータ通信装
    置。
  19. 【請求項19】一度に特定の複数のデータ受信端末にデ
    ータ伝送を行うマルチキャスト通信を行うデータ通信方
    法であって、 データ・フレームのシーケンス番号FFI(Frame Forwa
    rd Identification)を付してフレームを送信する送信
    ステップと、 次に送信要求するデータ・フレームのシーケンス番号F
    BI(Frame BackwardIdentification)を含んだ応答フ
    レームを受信する受信ステップと、 受信したFBIに基づいてFFIを決定して送信フレー
    ムを生成するデータ処理ステップと、を具備し、全ての
    データ受信端末から応答フレームが返信されるまで待つ
    ことなく次のデータ・フレームの送信を行うことを特徴
    とするデータ通信方法。
  20. 【請求項20】前記データ処理ステップでは、送信未処
    理のFBIを古い順に優先順位付けして次のFFIを決
    定することを特徴とする請求項19に記載のデータ通信
    方法。
  21. 【請求項21】前記データ受信端末は、正しくフレーム
    受信できたFFIを1だけ増分した値をFBIとして確
    認応答するとともに、正しくフレーム受信できなかった
    FFIをそのままFBIとして再送要求を行うことを特
    徴とする請求項19に記載のデータ通信方法。
  22. 【請求項22】所定数のデータ受信端末を1つの受信グ
    ループとして扱い、前記受信ステップでは1回の受信タ
    イム・スロットでは単一の受信グループからの応答フレ
    ームのみを受信することを特徴とする請求項19に記載
    のデータ通信方法。
  23. 【請求項23】送信順序を維持したまま複数のフレーム
    を一時的に保管するステップをさらに具備することを特
    徴とする請求項19に記載のデータ通信方法。
  24. 【請求項24】前記送信ステップ及び受信ステップでは
    前記特定の複数のデータ受信端末との間で無線を用いた
    直接通信を行うことを特徴とする請求項19に記載のデ
    ータ通信方法。
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