JP2001235120A - 流体混合器とそれを用いたバーナ装置 - Google Patents

流体混合器とそれを用いたバーナ装置

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JP2001235120A JP2000041172A JP2000041172A JP2001235120A JP 2001235120 A JP2001235120 A JP 2001235120A JP 2000041172 A JP2000041172 A JP 2000041172A JP 2000041172 A JP2000041172 A JP 2000041172A JP 2001235120 A JP2001235120 A JP 2001235120A
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努 若林
Koji Moriya
浩二 守家
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第2流体の第1流路内への分散供給による所
期の良好な混合性を確保しながらも、圧力損失を低減で
きる流体混合器を提供する。 【解決手段】 第1流路A1と、第2流体が流れる前記
第1流路A1に並行した第2流路A2との間に設けられ
て、前記第2流路A2内の第2流体を第1流路A1内の
第1流体に分散供給する流体混合器6であって、前記第
2流路A2から離間する方向である第1流路幅方向に分
散する状態で前記第1流路A1内に配置される複数の供
給口8を備えるとともに、前記第2流路A2からそれぞ
れ独立に前記複数の供給口8に前記第2流体を導く複数
の供給路9を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地域暖房などを行
うためのコージェネレーションシステムにおけるガスタ
ービンエンジンのバーナ装置や、焼却炉のバーナ装置な
どにおいて空気と燃料ガスとを混合する場合に用いられ
るもの、詳しくは、第1流体が流れる第1流路と、第2
流体が流れる前記第1流路に並行した第2流路との間に
設けられて、前記第2流路内の第2流体を第1流路内の
第1流体に分散供給する流体混合器と、この流体混合器
を用いたガスタービンエンジン用や焼却炉用などのバー
ナ装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】上記流体混合器、例えば、バーナ装置用
のものとしては、先に本発明者が開発したものが知られ
ている。つまり、第1流路幅方向のうち第2流路から離
間する方向に沿って一端で第2流路内に連通する管材を
配置し、この管材に複数の供給口を管材長さ方向(第1
流路幅方向)に適宜間隔を隔てて形成し、管材内部空間
を供給路として第2流路内の第2流体を各供給口に供給
することにより第2流体を第1流路内に分散供給して第
2流体を第1流体に混合させるようにしていた。また、
バーナ装置は、第2流路を規定する内筒と、この内筒を
外囲する第3流路を規定する中間筒と、この中間筒を外
囲する第1流路を規定する外筒と、前記第1流路及び第
3流路に空気を供給するための空気供給手段と、第2流
路に燃料ガスを供給するための第1ガス供給手段と、前
記第3流路に燃料ガスを供給するための第2ガス供給手
段とを設け、前記流体混合器の複数個を周方向に分散配
置したものである。つまり、第3流路からの空気と燃料
ガスとの混合気をパイロット燃焼させ、第1流路からの
空気と燃料ガスとの混合気をメイン燃焼させるようにな
っている。そして、上記流体混合器によるときは、第1
流路内に燃料ガスを供給する供給口が第1流路の幅方向
に分散配置するから、燃料ガスを第1流路内に分散供給
させることができて、第1流路内の空気と燃料ガスとの
混合性を良好なものにできる利点を有する。また、上記
バーナ装置によるときは、流体混合器を周方向に分散配
置させてあるから、第1流路に燃料ガスを周方向にも分
散供給させることができることにより第1流路内での空
気と燃料ガスとの混合性を良好なものにできて、燃焼性
を高いものにできる利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技
術によるときは、管材長さ方向に間隔を隔てて形成され
ることにより第1流路幅方向に分散配置する複数の供給
口に対して、管材内部空間から構成される一つの供給路
を介して燃料ガスなどの第2流体を供給するから、複数
の各供給口から燃料ガスを均一に供給しようとすると圧
力損失が大きくなっていた。
【0004】本発明の目的は、第2流体の第1流路内へ
の分散供給による所期の良好な混合性を確保しながら
も、圧力損失を低減できる流体混合器を提供する一方、
そのことを有効利用して、所期の良好な燃焼性を確保し
ながらも、圧力損失を低減できるバーナ装置を提供する
点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明の
流体混合器の特徴・作用・効果は次の通りである。
【0006】〔特徴〕第1流体が流れる第1流路と、第
2流体が流れる前記第1流路に並行した第2流路との間
に設けられて、前記第2流路内の第2流体を第1流路内
の第1流体に分散供給する流体混合器であって、前記第
2流路から離間する方向である第1流路幅方向に分散す
る状態で前記第1流路内に配置される複数の供給口を備
えるとともに、前記第2流路からそれぞれ独立に前記複
数の供給口に前記第2流体を導く複数の供給路を備えた
点にある。
【0007】〔作用〕複数の供給口を第1流路幅方向に
分散させてあるから、複数の供給口それぞれからの第2
流体の供給により、第1流路内に第2流体を第1流路幅
方向で良好に分散させることができる。しかも、第2流
路から複数の供給口に第2流体を導くに、第2流路から
それぞれ独立して複数の各供給口に第2流体を導く複数
の供給路を設けてあるから、一つの供給路で第2流路の
第2流体を複数の供給口に一括的に導く従来の場合に比
較して、複数の供給口から燃料ガスを均一に供給しなが
らも、圧力損失を少なくすることができる。
【0008】〔効果〕従って、第2流体を良好に分散で
きることで第1流体と第2流体との混合性を良好に確保
しながらも、圧力損失を低減できるようになった。
【0009】請求項2に係る本発明の流体混合器の特徴
・作用・効果は次の通りである。
【0010】〔特徴〕上記請求項1に係る本発明の流体
混合器において、前記複数の供給口を同一方向に開口さ
せてある点にある。
【0011】〔作用〕複数の供給口を同一方向に開口さ
せて各供給口から第1流路内に供給された第2流体の流
れ方向を同じにしてあるから、例えば各供給口からまち
まちの方向に第2流体を供給する場合に比較して第2流
体を第1流路内に均一に分散させやすい。
【0012】〔効果〕従って、複数の供給口を分散配置
して第2流体を分散できることと、供給口からの供給に
伴い第2流体を均一に分散できることとの相乗により、
優れた分散性を発揮できるようになった。
【0013】請求項3に係る本発明の流体混合器の特徴
・作用・効果は次の通りである。
【0014】〔特徴〕上記請求項1や2に係る本発明の
流体混合器において、前記第1流路内に前記第1流体の
流れる方向に沿わせて配設される板状体を備え、前記複
数の供給路を前記板状体内に、かつ、前記複数の供給口
を前記板状体の端面にそれぞれ形成してある点にある。
【0015】〔作用〕第1流体の流れる方向に沿わせて
第1流路内に配設される板状体内に複数の供給路を形成
するとともに、その板状体の端面に複数の供給口を形成
してあって、供給路及び供給口を形成する板状体が第1
流体の流れ方向に沿うものであるから、複数の供給路及
び供給口を設けながらも、そのために、第1流体の流れ
を阻害することが少ない。しかも、板状体に複数の供給
路及び供給口を形成して、ユニット化してあるから、組
み付けなどの取り扱いが容易である。
【0016】〔効果〕従って、第1流路での第1流体の
流れ性能を良好に維持した状態で第2流体を第1流体に
分散供給することができ、しかも、複数の供給路及び供
給口を設けながらも、保管や組み付けなどの取り扱い性
を優れたのにできるようになった。
【0017】請求項4に係る本発明の流体混合器の特徴
・作用・効果は次の通りである。
【0018】〔特徴〕上記請求項3に係る本発明の流体
混合器において、前記複数の供給口が形成された前記板
状体の端面を、前記第1流体の流れる方向下流側の部分
ほど前記第2流路側に接近位置する姿勢に配置してある
点にある。
【0019】〔作用〕複数の供給口が形成された板状体
の端面を、第1流体の流れる方向下流側の部分ほど第2
流路側に接近位置する姿勢に配置してあるから、端面に
沿って適宜間隔を隔てて複数の供給口を形成することに
より、複数の供給口を第1流路幅方向に分散配置するこ
とができる。換言すれば、板状体に、第1流路幅方向に
沿った直線状の複数の貫通孔を端面に沿って適宜間隔を
隔てて形成することにより、第1流路幅方向に分散配置
する複数の供給口と、それらそれぞれに対応した複数の
供給路とを形成することができる。
【0020】〔効果〕従って、構造簡単・安価に構成で
きるようになった。
【0021】請求項5に係る本発明の流体混合器の特徴
・作用・効果は次の通りである。
【0022】〔特徴〕上記請求項1や2に係る本発明の
流体混合器において、前記第1流路内に前記第1流体の
流れる方向に沿わせて配設される板状体を備え、前記複
数の供給路を前記板状体内に、かつ、前記複数の供給口
を前記板状体の板面にそれぞれ形成してある点にある。
【0023】〔作用〕第1流体の流れる方向に沿わせて
第1流路内に配設される板状体内に複数の供給路を形成
するとともに、その板状体の板面に複数の供給口を形成
してあって、供給路及び供給口を形成する板状体が第1
流体の流れ方向に沿うものであるから、複数の供給路及
び供給口を設けながらも、そのために、第1流体の流れ
を阻害することが少ない。しかも、板状体に複数の供給
路及び供給口を形成して、ユニット化してあるから、組
み付けなどの取り扱いが容易である。その上、板状体の
板面に供給口を形成してあって、その板面に沿って流れ
る高速の第1流体により、第2流体を供給口から第1流
路に吸い出そうとする吸引力が作用するから、供給口か
ら第1流路内への第2流体の供給が助長される。
【0024】〔効果〕従って、第1流路での第1流体の
流れ性能を良好に維持した状態で第2流体を第1流体に
分散供給することができ、しかも、複数の供給路及び供
給口を設けながらも、保管や組み付けなどの取り扱い性
を優れたのにでき、その上、一層圧力損失を低減できる
ようになった。
【0025】請求項6に係る本発明のバーナ装置の特徴
・作用・効果は次の通りである。
【0026】〔特徴〕第2流路を規定する内筒と、前記
内筒を外囲する第3流路を規定する中間筒と、前記中間
筒を外囲する第1流路を規定する外筒と、前記第1流路
及び第3流路に空気を供給するための空気供給手段と、
前記第2流路に燃料ガスを供給するための第1ガス供給
手段と、前記第3流路に燃料ガスを供給するための第2
ガス供給手段とを設け、請求項1〜5のいずれか一項に
記載の流体混合器の複数個を周方向に分散配置してある
点にある。
【0027】〔作用〕第1流路には、空気供給手段によ
り空気が供給されるとともに、流体混合器を介して第2
流路内の燃料ガスが供給されることにより、空気と燃料
ガスとの混合気が生成されて、この混合気に点火すると
着火して混合気が燃焼する。他方、第3流路には、空気
供給手段により空気が供給されるとともに、第2ガス供
給手段により燃料ガスが供給されることにより、空気と
燃料ガスとの混合気が生成されて、この混合気に点火す
ると着火して混合気が燃焼する。そして、第1流路径方
向(第1流路幅方向)に分散させる状態で燃料ガスを第
1流路内に供給する流体混合器の複数個を周方向に分散
配置してあるから、第1流路内に周方向でも燃料ガスを
分散供給して第1流路内での空気と燃料ガスとの混合性
を良好なものにできることで混合気を均一化できる。こ
のことは、空気比を大きくして希薄燃焼による低NOx
化を図る場合、希薄燃焼を安定させることができる。
【0028】〔効果〕従って、低NOx性能を維持した
ままで、燃料ガス供給に伴う圧力損失を低減できるよう
になった。
【0029】請求項7に係る本発明のバーナ装置の特徴
・作用・効果は次の通りである。
【0030】〔特徴〕上記請求項6に係る本発明のバー
ナ装置において、前記第1流路の流体混合器よりも下流
側の部位に、前記空気と前記燃料ガスとの混合気に旋回
力を付与するスワラーを配置してある点にある。
【0031】〔作用〕第1流路の流体混合器よりも下流
側の部位にスワラーを配置して、空気と燃料ガスとの混
合気に旋回力を付与するようにしてあるから、混合気の
旋回で燃焼の安定性を高めることができる。
【0032】〔効果〕従って、希薄燃焼性を優れたもの
にできるようになった。
【0033】請求項8に係る本発明のバーナ装置の特徴
・作用・効果は次の通りである。
【0034】〔特徴〕上記請求項6や7に係る本発明の
バーナ装置において、前記流体混合器として請求項5記
載の流体混合器を設け、前記流体混合器の板状体を、そ
れらの板面を第1流路の螺旋方向に沿わせる姿勢で配置
して、第1流路に供給される空気に旋回力を付与するス
ワラーのフィンを前記板状体から構成してある点にあ
る。
【0035】〔作用〕スワラーを設けて第1流路に供給
される空気に旋回力を付与して、燃焼の安定性を高める
ことで希薄燃焼性を良好化するのであるが、第2流路内
の燃料ガスを第1流路内に分散供給するための流体混合
器が供給口及び供給路を形成する板状体を備えているこ
とに着目して、板状体を第1流路の螺旋方向に沿わせる
姿勢に配置することでこの板状体でスワラーのフィンを
構成させてあるから、流体混合器とスワラーとの間で部
材の兼用化を図ることができる。しかも、板状体の板面
に供給口を形成してあって、その板面に沿って流れる空
気によるエゼクタにより、供給口には、燃料ガスを第1
流路に吸い出そうとする吸引力が作用するから、供給口
から第1流路内への燃料ガスの供給が助長される。
【0036】〔効果〕従って、燃焼の安定性を優れたも
のにしながらも、構造の簡素化及びコストダウンを図る
ことができ、しかも、より一層圧力損失を低減できるよ
うになった。
【0037】
【発明の実施の形態】ガスタービンエンジンや焼却炉な
どに用いられるバーナ装置は、図1、図2に示すよう
に、第2流路A2を規定する内筒1と、この内筒1を外
囲する第3流路A3を規定する中間筒2と、この中間筒
2を外囲する第1流路A1を規定する外筒3と、前記第
1流路A1及び第3流路A3に空気を供給するための空
気供給手段と、前記第2流路A2に燃料ガスを供給する
ための第1ガス供給手段と、前記第3流路A3に燃料ガ
スを供給するための第2ガス供給手段と、前記第2流路
A2内の燃料ガスを前記第1流路A1内の空気に分散供
給する流体混合手段とを設けて構成されている。
【0038】前記内筒1と中間筒2と外筒3とは同心状
に配置されている。
【0039】前記空気供給手段は、図示しないコンプレ
ッサーなどにより、第1流路A1及び第3流路A3に一
端開口から空気を押し込む手段である。
【0040】前記第1ガス供給手段は、燃料ガスを蓄え
た図示しないガス供給源から図示しない導管を介して第
2流路A2に燃料ガスを供給する手段である。
【0041】前記第2ガス供給手段は、前記内筒1のう
ち前記中間筒2内に挿入する側の端部に、周方向に適宜
間隔を隔てて複数の噴出口4を形成したノズル5を装着
して、第2流路A2内の燃料ガスを噴出口4から第3流
路A3内に噴出供給する手段である。
【0042】前記流体混合手段は、前記第1流路A1と
第2流路A2との間に、第2流路A2内の燃料ガスを第
1流路A1内の空気に分散供給する複数の流体混合器6
を周方向に分散配置する状態で設けて構成されている。
【0043】前記流体混合器6は、図3、図4にも示す
ように、前記第1流路A1に空気の流れる方向に沿わせ
て板状体7を配設し、この板状体7のうち第1流路A1
内に位置する端面に、同一方向に開口する複数の供給口
8を端面の長さ方向に適宜間隔を隔てて形成し、前記第
2流路A2からそれぞれ独立に前記複数の供給口8に燃
料ガスを導く複数の供給路9を前記板状体7内に形成し
て構成されている。
【0044】前記板状体7の端面は、空気の流れる方向
で下流側ほど第2流路A2側に接近位置する姿勢に配置
されている。つまり、前記複数の供給口8は、第2流路
A2から離間する方向である第1流路幅方向(径方向)
に分散配置していることになる。
【0045】従って、この流体混合手段によるときは、
複数の流体混合器6が周方向に分散配置するとともに、
各流体混合器6の複数の供給口8が第1流路幅方向に分
散配置していることにより、燃料ガスを第1流路A1内
に第1流路幅方向及び周方向に分散させて供給すること
ができるのである。
【0046】そして、前記第1流路A1の流体混合器6
よりも下流側の部位には、前記空気と燃料ガスとの混合
気に、旋回力を付与する第1のスワラー10が配置され
ている。
【0047】また、前記第3流路A3のうち流れ方向の
中間部位には、この第3流路A3内を流れてきた空気と
燃料ガスとの混合気に旋回力を付与する第2のスワラー
11が配置されている。
【0048】更に、前記中間筒2の下流側端部近くに
は、第1流路A1を流れてきた混合気の一部を、第3流
路A3を流れてきた混合気に合流混合させるエアステー
ジリング12が配置されている。図中Sは、周方向に分
散位置して外筒3に中間筒2を支持させるストラットで
ある。
【0049】上記構成のバーナ装置では、第2のスワラ
ー11で旋回力を付与されると同時に混合された混合気
に図示しない点火装置で点火することにより、この混合
気が着火燃焼して、パイロット燃焼が起こり、このパイ
ロット燃焼の炎が、第1流路A1を流れてきた混合気に
火移りすることで混合気が着火燃焼して、メイン燃焼が
起こる。
【0050】〔別実施形態〕上記実施の形態において、
前記流体混合器6を次のように改変したものである。す
なわち、図5〜図8に示すように、板状体7の端面に供
給口8を形成するのではなく、両板面のうち一方に、板
面に対して直交する方向に燃料ガスを噴出するための複
数の供給口8を第1流路幅方向及び空気流れ方向に分散
形成し、他方の板面のうち各供給口8に板厚方向で対向
する部分のそれぞれにも板面に対して直交する方向に燃
料ガスを噴出するための供給口8を形成し、前記第2流
路A2からの距離が同じで対向する二つの供給口8に対
して一つ割合で第2流路A2からそれぞれ独立に複数の
供給口8に燃料ガスを導く複数の供給路9を板状体7内
に形成してある。つまり、供給口8が複数であっても、
第2流路A2からの距離が同じで共通の供給路9から燃
料ガスが供給される複数の供給口8は、本発明では、一
つの供給口8であると定義する。
【0051】そして、複数の板状体7を、それらの板面
を第1流路A1の螺旋方向に沿わせる姿勢で配置して、
第1流路A1に供給される空気に旋回力を付与するスワ
ラー13のフィン13aのうち周方向で一つ置きに位置
するものを前記板状体7から構成してある。
【0052】
【実施例】因みに、本発明の効果を確認するために本発
明者が行った実験を次に示す。本発明のバーナ装置とし
て、上記実施の形態で示した構造の第1バーナ装置と、
上記別実施形態で示した構造の第2バーナ装置との二種
を用意し、比較対象バーナ装置として、上記従来の技術
で説明したバーナ装置を用意した。前記第1バーナ装置
は、直径が1.4mmの供給口8を5個形成した8つの
流体混合器6を備えた仕様のものであり、第2バーナ装
置は、直径が1.0mmの供給口8(供給路9の直径は
2.0mmである。)を2×5個形成した8つの流体混
合器6を備えた仕様のものである。そして、それぞれの
バーナ装置について、定格(Φ(当量比)=0.35、
メイン燃料流量17.5m3/h(標準状態)、パイロ
ット燃料流量1.9m3/h (標準状態),TIT
(燃焼器出口平均温度)=1000℃)での大気開放燃
焼試験を行った。第1バーナ装置では、NOx13pp
m(酸素0%換算)以下、燃焼効率99%以上、燃料最
大圧力損失32kPaの結果を得た。第2バーナ装置で
は、NOx10ppm(酸素0%換算)以下、燃焼効率
99%以上、燃料最大圧力損失30kPaの結果を得
た。従来バーナ装置では、NOx13ppm(酸素0%
換算)以下、燃焼効率99%以上、燃料最大圧力損失2
94kPaの結果を得た。
【図面の簡単な説明】
【図1】縦断側面図
【図2】横断正面図
【図3】要部(流体混合器)の縦断側面図
【図4】要部(流体混合器)の斜視図
【図5】別実施形態を示す縦断側面図
【図6】別実施形態を示す横断正面図
【図7】別実施形態を示す要部(流体混合器)の縦断側
面図
【図8】別実施形態を示す要部(流体混合器)の横断正
面図
【符号の説明】 A1 第1流路 A2 第2流路 1 内筒 2 中間筒 3 外筒 6 流体混合器 8 供給口 9 供給路 10 スワラー 13 スワラー 13a フィン

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1流体が流れる第1流路と、第2流体
    が流れる前記第1流路に並行した第2流路との間に設け
    られて、前記第2流路内の第2流体を第1流路内の第1
    流体に分散供給する流体混合器であって、前記第2流路
    から離間する方向である第1流路幅方向に分散する状態
    で前記第1流路内に配置される複数の供給口を備えると
    ともに、前記第2流路からそれぞれ独立に前記複数の供
    給口に前記第2流体を導く複数の供給路を備えた流体混
    合器。
  2. 【請求項2】 前記複数の供給口を同一方向に開口させ
    てある請求項1記載の流体混合器。
  3. 【請求項3】 前記第1流路内に前記第1流体の流れる
    方向に沿わせて配設される板状体を備え、前記複数の供
    給路を前記板状体内に、かつ、前記複数の供給口を前記
    板状体の端面にそれぞれ形成してある請求項1又は2記
    載の流体混合器。
  4. 【請求項4】 前記複数の供給口が形成された前記板状
    体の端面を、前記第1流体の流れる方向下流側の部分ほ
    ど前記第2流路側に接近位置する姿勢に配置してある請
    求項3記載の流体混合器。
  5. 【請求項5】 前記第1流路内に前記第1流体の流れる
    方向に沿わせて配設される板状体を備え、前記複数の供
    給路を前記板状体内に、かつ、前記複数の供給口を前記
    板状体の板面にそれぞれ形成してある請求項1又は2記
    載の流体混合器。
  6. 【請求項6】 第2流路を規定する内筒と、前記内筒を
    外囲する第3流路を規定する中間筒と、前記中間筒を外
    囲する第1流路を規定する外筒と、前記第1流路及び第
    3流路に空気を供給するための空気供給手段と、前記第
    2流路に燃料ガスを供給するための第1ガス供給手段
    と、前記第3流路に燃料ガスを供給するための第2ガス
    供給手段とを設け、請求項1〜5のいずれか一項に記載
    の流体混合器の複数個を周方向に分散配置してあるバー
    ナ装置。
  7. 【請求項7】 前記第1流路の流体混合器よりも下流側
    の部位に、前記空気と前記燃料ガスとの混合気に旋回力
    を付与するスワラーを配置してある請求項6記載のバー
    ナ装置。
  8. 【請求項8】 前記流体混合器として請求項5記載の流
    体混合器を設け、前記流体混合器の板状体を、それらの
    板面を第1流路の螺旋方向に沿わせる姿勢で配置して、
    第1流路に供給される空気に旋回力を付与するスワラー
    のフィンを前記板状体から構成してある請求項6又は7
    記載のバーナ装置。
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