JP2001231863A - エアウエイ - Google Patents

エアウエイ

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JP2001231863A JP2000047561A JP2000047561A JP2001231863A JP 2001231863 A JP2001231863 A JP 2001231863A JP 2000047561 A JP2000047561 A JP 2000047561A JP 2000047561 A JP2000047561 A JP 2000047561A JP 2001231863 A JP2001231863 A JP 2001231863A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】病人の舌根沈下の状態を改善して喉頭における
気道を確保を行いやすくする医療器具を提供する。 【解決手段】舌の曲面形状に適合するように長手方向に
湾曲した細長舌板(2)と、該細長舌板(2)とほぼ同
様に湾曲した細長口蓋板(3)とを、その湾曲向きに従
って重ねるように配置するとともに、その後端部付近に
軸部(5)を設けて回動自在に連結し、さらに、該軸部
(5)より先方の細長舌板(2)側に重ね方向に突出す
るストッパー(4)を設けることで、該細長舌板(2)
と該細長口蓋板(3)の先端部同士が当接せず任意間隔
を保持してその間に呼吸用スペース(10)が確保され
るよう形成してなるエアウエイ(1)とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、医療の分野にお
いて病人の呼吸を助ける医療機器に係り、詳しくは、病
人の舌根沈下の状態を改善して喉頭における気道を確保
する、いわゆる「エアウエイ」と称される医療器具の改
良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】正常な場合、人は仰向けに寝ていても喉
頭における気道は確保されているため、空気は舌根の後
ろを通って楽に呼吸をしている(図8(イ)参照)。し
かしながら、意識障害のある場合は、筋肉の緊張が無く
なるため、仰向けに寝ていると舌根が落ち込んで空気の
流通する通路、すなわち、喉頭における気道が塞がれ、
呼吸困難な状態に陥ってしまう(図8(ロ)参照)。そ
して、これは必然的に病状を悪化させる。
【0003】このような場合、何らかの方法で呼吸に必
要な通路を作り(気道の確保)、楽に呼吸が出来るよう
にしなけばならない。そして、その際に多く用いられて
いるのが、図7に示すような、口外に露出する操作用の
傘状係止部(54)と、該傘状係止部(54)から口内
部分に移行する直線状導入部(53)と、該直線状導入
部(53)に連続する曲線状口内挿入部(52)とから
なる、断面略エ字状をした両側に呼吸用スペースである
凹状窪み部(55,55)を有する、いわゆる「エアウ
エイ」と称される医療器具(51)であり、該器具(5
1)を口部から喉頭部へ挿入して舌根部(A)を挙上す
ることにより気道を確保するようにしている(図8
(ハ)参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記医
療器具は、舌の形状に必ずしも適合していないため時と
して無理な状態を作り出している。すなわち、筋肉の塊
である舌は条件により形を変えるものの、全体としては
自然な曲線を描き、無理な凹凸はないが、上記医療器具
は、口外部分から口内部分へ移行した後、直線状導入部
から曲線状口内挿入部へ移行する部分がきつい角度をな
して屈曲するとともに、該曲線状口内挿入部がきつい角
度をなして湾曲しており、該屈曲する部分及び該湾曲す
る部分で舌を舌根の方向に圧迫する傾向を生じてしま
う。
【0005】また、上記医療器具は、喉頭部への挿入が
しづらい。すなわち、該器具は、上述のごとく特異な固
定した形状であるため、挿入の際に該屈曲部分や該湾曲
部分が、例えば、唇や門歯、舌、口蓋等あちこちにぶつ
かってしまい、非常に扱いづらい。
【0006】また、上記医療器具は、痰の吸引がやりに
くい。すなわち、吸引用のチューブの挿入は、断面略エ
字状をした該器具における両側の凹状窪み部の何れか一
方よりなされるが、該器具は、上述のごとく特異な固定
した形状であるため、該屈曲部分や該湾曲部分において
吸引用のチューブが突っかかり、それより奥へ入らな
い。
【0007】また、上記医療器具は、舌根の挙上が十分
でない。すなわち、このタイプは、舌と口蓋の間に上述
のような特異な固定形状の器具を挿入することで気道の
確保を図るものであるため、確保される気道のスペース
は該器具の断面の大きさで決まってしまう。この際、舌
根の挙上を十分なものとすることを意図して、予め該器
具の断面を大きなものとすると、該器具の特異な形状か
らその挿入が却って困難なものとなってしまうという新
たな不都合を生み出してしまうこととなる。
【0008】さらに、上記医療器具は、使用後の洗浄が
しにくい。すなわち、医療器具の清潔・消毒という問題
を細菌の繁殖の面から見ると、器具の表面に蛋白質が残
っていると消毒薬の効果は大きく失われ、又細菌の繁殖
を容易ならしめることになるが、該器具は、上述のごと
く断面略エ字状であるため、洗浄のしづらい凹状窪み部
を多く有している。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、かかる課題を解
決すべく、本願発明者は鋭意検討した結果、喉頭部への
挿入を容易とするとともに舌の曲面形状に適合するよう
に長手方向に緩やかに湾曲した2枚の細長板部材を、互
いに離して配置することによりその間に長手方向に通ず
るスペースを確保するようにするとともに、該2枚の細
長板部材を軸部を設けて回動自在に連結することにより
先端部側(舌根側)の離反(湾曲)程度の調整が可能と
なるように構成することとした。
【0010】すなわち、本願発明は、舌の曲面形状に適
合するように長手方向に湾曲した細長舌板と、該細長舌
板とほぼ同様に湾曲した細長口蓋板とからなり、該細長
舌板と該細長口蓋板とをその湾曲向きに従って重ねるよ
うに配置するとともに、その後端部付近に軸部を設けて
回動自在に連結し、さらに、該軸部より先方に重ね方向
に突出するストッパーを少なくとも何れか一方に設けて
両者の先端部同士が当接せず任意間隔が保持されるよう
形成してなるものである。
【0011】これにより、細長舌板と細長口蓋板とから
なる2枚の細長板部材が先端部から後端部まで全体的に
離れて重ね合うように配置されることで、その間に長手
方向に通ずる呼吸用スペースや吸引用チューブ等医療機
器の挿入路を確保し得ることが出来ることとなる。そし
て、また、該2枚の細長板部材が軸部を設けて回動自在
に連結されることで、必要に応じて該2枚の細長板部材
の後端部付近を互いに摘むこととすれば、先端側(舌根
側)の開口程度が任意に調節されて、すなわち、湾曲程
度が大きくなるように該先端部同士が拡がって、舌根の
挙上具合や該医療機器の挿入を容易になし得ることが出
来ることとなる。
【0012】また、本願発明は、ストッパー及び軸部
を、細長舌板及び/又は細長口蓋板の側縁部に設けるよ
うにしたものでもある。すなわち、エアウエイに求めら
れている本来の機能は空気の流通であり、そのためのス
ペースは、ストッパー及び軸部をその両側にそれぞれ分
けて設けることにより、エアウエイの長手方向中心部に
大きく確保されるように設けることとするのが望まし
い。
【0013】これにより、従来の医療器具(エアウエ
イ)のように中央部がその構造材自体で塞がれるような
ことはなく、エアウエイアに求められている前記本来の
機能に沿った形態、すなわち、空気の流通のためのスペ
ースが中央部に大きく確保された形態となる。また、こ
れに伴って、痰などの吸引や吸引用チューブ等他の医療
機器の挿入がより容易となるとともに、従来のタイプの
医療器具では不可能であった咽頭部の直接の目視も可能
となる。
【0014】また、本願発明は、細長舌板と細長口蓋板
とを連結する回転軸部を、口内に挿入した際に門歯が当
接することとなる位置に設けるようにしたものでもあ
る。すなわち、回動自在に連結されている2枚の細長板
部材(細長舌板と細長口蓋板)は、軸部を中心に先端
(舌根)側が開くことで舌根を挙上出来る構造となって
いるが、該軸部が門歯の当接することとなる位置より内
側(先端側)に位置すると、患者が歯を固く噛み締め口
を閉ざすように力を入れることで先端側が開きづらくな
り、一方、該軸部が門歯の当接することとなる位置より
外側(後端側)に位置すると、患者が口を閉ざすように
力を入れることで先端側が無闇に開きすぎてしまうた
め、軸部はその中間である門歯の当接することとなる位
置とするのが望ましい。
【0015】これにより、患者が口を閉ざすように力を
入れても、門歯は回転軸となる連結軸部に当接すること
となるので、エアウエイの先端の開閉操作に何ら影響を
及ぼすことなく容易に取り扱うことが出来、舌根の挙上
が効率よく行えることとなる。
【0016】また、本願発明は、細長舌板及び/又は細
長口蓋板の後端部を、互いに離反する方向に大きく湾曲
してなるようにしたものでもある。すなわち、同様に湾
曲した細長舌板と細長口蓋板とをその湾曲向きに従って
重ねるように配置することとすると、中央部に確保され
た空気の流通のためのスペースは確保されるが、細長口
蓋板の後端部によって該スペースが覆われることとなっ
て咽頭部を直接目視することがしづらくなってしまう。
そして、場合によっては先端側(舌根側)の開口度を大
きくする際に、ちょっと後端部を強く摘みし過ぎてしま
うと、該細長舌板と該細長口蓋板との後端部同士が容易
に合わさって該スペースが閉口してしまう恐れもある。
そのため、細長舌板及び/又は細長口蓋板の後端部は互
いに離反する方向に湾曲してなるようにするのが望まし
い。
【0017】これにより、細長舌板と細長口蓋板とを重
ねるように配置することとしても、該細長口蓋板の後端
部は該細長舌板の後端部と相反する方向に湾曲してなる
ものであることから、該細長口蓋板の後端部で中央部に
確保された空気の流通のためのスペースを覆ってしまう
ことがなく、咽頭部を直接目視することが出来ることと
なる。そして、先端側(舌根側)の開口度を大きくする
際に、たとえ後端部を強く摘み操作し過ぎてしまったと
しても、該細長舌板と該細長口蓋板との後端部同士が容
易に合わさってしまうことが無いことから、該スペース
が閉口してしまう恐れもなくなる。さらに、互いに離反
する方向に湾曲することで拡がった後端部が係止片とし
て働き、エアウエイ自体が口内に無闇に落ち込んでしま
う恐れをも無くすことが出来ることとなる。
【0018】また、本願発明は、細長舌板の内部もしく
は表面に、長手方向に沿って貫通する医療機器挿通路を
設けるようにしたものでもある。すなわち、前記本願発
明においては、空気の流通のためのスペースが中央部に
大きく確保された形態となることから、痰などの吸引の
ための吸引用チューブ等の医療機器の挿入がより容易に
行うことが出来ることとなる。そこで、さらに細長舌板
の内部もしくは表面に医療機器挿通路を設けることで、
吸引用チューブや光ファイバー等の医療機器は該細長舌
板の形状に従って位置ずれすること無く湾曲して容易に
奥へ入り込むこととなり、より一層該医療機器の挿入を
容易に行うことを可能にすることが出来ることとなる。
【0019】また、本願発明は、細長舌板の内部に長手
方向に沿って光ファイバーを埋め込むようにしたもの、
もしくは細長舌板を透明部材により構成するようにした
ものでもある。すなわち、前記本願発明においては、空
気の流通のためのスペースが中央部に大きく確保された
形態となることから、咽頭部の直接の目視が可能とな
る。しかしながら、咽頭部は奥まった部位であることか
らなるべく明るくないと観察しづらい。そこで、該咽頭
部を明るく照射できるようにするために、細長舌板の内
部に長手方向に沿って光ファイバーを埋め込むようにし
たり、細長舌板自体を透明部材により構成するようにす
ることが望ましい。
【0020】これにより、細長舌板の内部に光ファイバ
ーを埋め込むようにした場合であれば、口外に準備され
た他の光ファイバーと口内の(すなわち、細長舌板の内
部に埋め込まれた)光ファイバーとを接続することで、
口外の光源の光が先端部より明るく咽頭部を照射し、ま
た、細長舌板自体を透明部材により構成するようにした
場合であれば、口外の光源の光が該細長舌板を透過する
こと及び該細長舌板内を屈折することでやはり明るく咽
頭部を照射することで、該咽頭部の観察においてより好
ましい環境を作り出すことが出来ることとなる。
【0021】さらに、本願発明は、細長舌板と細長口蓋
板とを、分離可能に連結するようにしたものでもある。
すなわち、医療器具の表面に蛋白質が残っていると消毒
薬の効果は大きく失われ、又細菌の繁殖を容易ならしめ
ることになるため、該器具は出来るだけ窪み部の無い洗
浄しやすい形状とするものが好ましい。しかしながら、
該器具の形状自体に窪み部が無くとも、細長舌板と細長
口蓋板とを回動自在に連結する軸部があると、該軸部分
の洗浄が窪み部と同様に洗浄しづらいものとなる。そこ
で、該軸部の洗浄がしやすいように細長舌板と細長口蓋
板とを分離可能に連結したものとすると良い。
【0022】これにより、分離された細長舌板と細長口
蓋板は、洗浄しづらい窪み部が無いことは勿論のこと、
軸部等同様に窪まった部位が無くなることとなり、それ
ぞれあらゆる方向からのブラッシングで十分綺麗に洗浄
出来ることとなる。
【0023】
【実施例】以下、本願発明の一実施例を説明する。本願
発明におけるエアウエイ(1)は全体的に硬質の合成樹
脂により構成されており、図1及び図2に示すように、
舌の曲面形状に適合するように長手方向に湾曲した細長
舌板(2)と、該細長舌板(2)とほぼ同様に湾曲した
細長口蓋板(3)とを、その湾曲向きに従って重ねるよ
うに配置するとともに、その後端部付近に軸部(5)を
設けて回動自在に連結し、さらに、該軸部(5)より先
方位置における細長舌板(2)側に、重ね方向に突出す
るストッパー(4)を設けることで、該細長舌板(2)
と該細長口蓋板(3)の先端部同士が当接せず任意間隔
を保持してその間に呼吸用スペース(10)が確保され
るよう形成してなるものである。
【0024】なお、ストッパー(4)は細長口蓋板
(3)側に重ね方向に突出するように設けることとして
も、機能上は同じであるので何ら問題はないが、呼吸用
スペース(10)内に吸引用チューブ等の医療機器の挿
入したりする場合に、該医療機器が脇にずれてしまわな
いように案内するガイドとして作用することとなるの
で、上述のように細長舌板(2)側に設けることとする
のが望ましい。
【0025】細長舌板(2)には、その後端部(2b)
寄りに一部切り欠いた略円形溝部(7)を有する軸受け
(6)が、舌の曲面形状に適合するように長手方向に凸
状に湾曲して反った上方向、すなわち、重なるように配
置される細長口蓋板(3)方向に延びるように設けられ
ている。また、その先端部(2a)付近には、細長口蓋
板(3)の重ね方向、すなわち、前記湾曲方向に向かっ
て突出するストッパー(4)が設けられている。そし
て、該軸受け(6)及び該ストッパー(4)は、共に細
長舌板(2)の両側縁部にそれぞれ分けて設けられてい
る。
【0026】一方、細長口蓋板(3)には、その後端部
(3b)寄りには、長手方向に凹状に湾曲した下方向、
すなわち、重ねるように配置される細長舌板(2)方向
に延びるように回転脚部(8)が設けられている。ま
た、該回転脚部(8)の先端部に、該細長舌板(2)に
おける軸受け(6)の略円形溝部(7)に適合すること
となる円形突起(9)が設けられ、該円形突起(9)が
該略円形溝部(7)に嵌って回動自在に軸支されるよう
になっている。そして、該回転脚部(8)及びその先端
の円形突起(9)もまた、共に細長口蓋板(3)の両側
縁部にそれぞれ分けて設けられている。
【0027】この際、細長舌板(2)や細長口蓋板
(3)、ストッパー(4)等部材は、口内を傷つけたり
せず、且つ、洗浄がしやすいように、角張らない丸みを
帯びた形状に作成することとする。
【0028】また、細長舌板(2)と細長口蓋板(3)
とを互いに連結する回動自在の軸部(5)は、口内に挿
入した際に門歯が当接することとなる位置に設けられて
おり、エアウエイ(1)の先端部(2a,2b)の開閉
操作が、患者の歯の噛み締め状態に何ら影響をぼすこと
なく容易に取り扱うことが出来るようになっている。
【0029】さらに、細長舌板(2)と細長口蓋板
(3)の各後端部(2b,3b)は、互いに摘むことに
より先端部側が離反される操作が行い易いように、且
つ、唇部に係止されるように、互いに離反する方向に大
きく湾曲するように形成されている。
【0030】そして、細長舌板(2)と細長口蓋板
(3)は、上述のように、一部切り欠いた略円形溝部
(7)を有する軸受け(6)に、回転脚部(8)の先端
部に設けられた円形突起(9)が嵌って軸支されること
で互いに連結され、該軸受け(6)のにおける略円形溝
部(7)の内面と該回転脚部(8)における円形突起
(9)の外面とが密着しながら滑り合うことで、ガタつ
くことが無く、回転の機構が無理なく併存するようにな
っている。
【0031】また、軸受け(6)に設けた略円形溝部
(7)における切り欠き部(7′)は、該回転脚部
(8)を該切り欠き部(7′)に合わせて横方向にスラ
イドさせることで通り抜け可能とするものであり、これ
により細長舌板(2)と細長口蓋板(3)とを分離可能
にしている(図3参照)。
【0032】以上のように構成したエアウエイ(1)
は、図4に示すように、口部から喉頭部へ挿入すること
で、細長舌板(2)と該細長口蓋板(3)の間に呼吸用
スペース(10)が確保されるとともに、該細長舌板
(2)の先端部(2a)が舌根部(A)を挙上し、舌根
沈下による呼吸障害を回避して気道を確保できるように
なっている(図4(イ)参照)。そして、必要に応じて
細長舌板(2)と細長口蓋板(3)における両後端部
(2b,3b)を摘むことで、先端側(舌根側)の開口
具合を任意に調節して湾曲程度が大きくなったように拡
げ、該舌根部(A)の挙上具合や吸引用チューブ等の医
療機器の挿入を容易になし得ることが出来るようにな
る。
【0033】また、本願発明は、図5に示すように、細
長舌板(12)の内部もしくは表面に、長手方向に沿っ
て貫通する医療機器挿通路(15)を設けることによ
り、吸引用チューブや光ファイバー等の医療機器の挿入
がより一層容易に行うことが出来ることとしたエアウエ
イ(11)としても良い。
【0034】さらに、本願発明は、図6に示すように、
細長舌板(22)の内部に長手方向に沿って光ファイバ
ー(25a)を埋め込むようにし、口外に準備された他
の光ファイバー(25b)と接続具(26)によって接
続することで、口外の光源の光が先端部より明るく咽頭
部を照射して該咽頭部の観察においてより好ましい環境
を作り出すことが出来ることとしたエアウエイ(21)
としたり、図示しないが、細長舌板を透明部材により構
成するようにし、口外の光源の光を該細長舌板内に透過
させたり屈折させたりすることで、同様に咽頭部を明る
く照射して該咽頭部の観察においてより好ましい環境を
作り出すことが出来るエアウエイとしても良い。
【0035】
【発明の効果】以上のように、本願発明によれば、細長
舌板と細長口蓋板とからなる2枚の細長板部材がストッ
パー等により全体的に離れて重ね合うように配置されて
いるので、その間に長手方向に通ずる呼吸用スペースや
吸引用チューブ等医療機器の挿入路を確保し得ることが
出来ることとなる。
【0036】しかも、ストッパーや、細長舌板と細長口
蓋板とを連結する軸部を、細長舌板及び/又は細長口蓋
板の側縁部に設けるようにすることで、該呼吸用スペー
スや医療機器の挿入路が長手方向中心部に大きく確保さ
れることとなり、痰などの吸引操作や吸引用チューブ等
他の医療機器の挿入操作がより容易となるとともに、従
来のタイプの医療器具では不可能であった咽頭部の直接
の目視も可能なものとなる。
【0037】また、本願発明によれば、細長舌板と細長
口蓋板とが軸部で回動自在に連結されているので、必要
に応じて該2枚の細長板部材の後端部付近を互いに摘む
こととすれば、該細長板部材の先端側(舌根側)の開口
(拡がり)程度が任意に調節されて、舌根の挙上具合を
大きくしたり、医療機器の挿入を容易になし得ることが
出来ることとなる。
【0038】また、本願発明によれば、細長舌板と細長
口蓋板とを連結する回転軸部が、エアウエイを口内に挿
入した際に門歯が当接することとなる位置に設けられる
こととなるので、患者が口を閉ざすように力を入れて
も、門歯は回転軸となる連結軸部に当接することでエア
ウエイの先端の開閉操作に何ら影響を及ぼすことがなく
容易に取り扱うことが出来、その結果、舌根の挙上が効
率よく行えることとなる。
【0039】また、本願発明によれば、細長舌板及び/
又は細長口蓋板の後端部が、互いに離反する方向に大き
く湾曲するように設けられることとなるので、細長舌板
と細長口蓋板とを重ねるように配置することとしても、
該細長口蓋板の後端部で中央部に確保された呼吸用スペ
ース等を覆ってしまうことがなく、また、先端側(舌根
側)の開口度を大きくする際に、たとえ後端部を強く摘
み操作し過ぎてしまったとしても、該細長舌板と該細長
口蓋板との後端部同士が容易に合わさってしまう恐れも
ないので、どのような状態でも確実に咽頭部を直接目視
することが出来ることとなる。しかも、該後端部が拡が
るように湾曲することで、エアウエイ自体が口内に無闇
に落ち込んでしまう恐れをも無くすことが出来ることと
なる。
【0040】また、本願発明によれば、細長舌板の内部
もしくは表面に長手方向に沿って貫通する医療機器挿通
路を設けることで、痰などの吸引のための吸引用チュー
ブ等の医療機器が該細長舌板の形状に従って湾曲し、位
置ずれすること無く容易に奥へ入り込むこととなり、よ
り一層該医療機器の挿入を容易に行うことを可能にする
ことが出来ることとなる。
【0041】また、本願発明によれば、細長舌板の内部
に長手方向に沿って光ファイバーを埋め込むようにした
り、細長舌板を透明部材により構成することにより、口
外の光源の光によって確実に咽頭部を明るく照射し、該
咽頭部の観察においてより好ましい環境を作り出すこと
が出来ることとなる。
【0042】さらに、本願発明によれば、細長舌板と細
長口蓋板とが分離可能に連結したものであるので、両者
を分離することとすれば、軸部のように洗浄しづらい窪
み部が無くなり、あらゆる方向からのブラッシングで十
分綺麗にエアウエイを洗浄することが出来ることとな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明によるエアウエイの(イ)最小間隔保
持状態を示す斜視図、(ロ)間隔拡張状態を示す斜視
図。
【図2】本願発明によるエアウエイの最小間隔保持状態
を示す側面図。
【図3】本願発明によるエアウエイの分離状態を示す斜
視図。
【図4】本願発明によるエアウエイを(イ)喉頭部へ挿
入した状態を示す概略側方断面図、(ロ)その後間隔を
拡張した状態を示す概略側方断面図。
【図5】本願発明によるエアウエイの他の実施例を示す
側面図。
【図6】本願発明によるエアウエイのさらに他の実施例
の喉頭部への挿入状態を示す概略側面図。
【図7】従来のエアウエイを示す(イ)斜視図、(ロ)
側面図、(ハ)概略側面縦断面図。
【図8】(イ)仰向けに寝た際の気道の状態を示す概略
側方断面図、(ロ)仰向けに寝た際に気道が塞がれた状
態を示す概略側方断面図、(ハ)従来のエアウエイを喉
頭部へ挿入した状態を示す概略側方断面図。
【符号の説明】
A・・・舌根部 1・・・エアウエイ 2・・・細長舌板 2a・・・先端部 2b・・・後端部 3・・・細長口蓋板 3a・・・先端部 3b・・・後端部 4・・・ストッパー 5・・・軸部 6・・・軸受け 7・・・略円形溝部 7′・・・切り欠き部 8・・・回転脚部 9・・・円形突起 10・・・呼吸用スペース 11・・・エアウエイ 12・・・細長舌板 13・・・細長口蓋板 15・・・医療機器挿通路 21・・・エアウエイ 22・・・細長舌板 23・・・細長口蓋板 25a,25b・・・光ファイバー 26・・・接続具 51・・・医療器具(従来のエアウエイ) 52・・・曲線状口内挿入部 53・・・直線上導入部 54・・・傘状係止部 55・・・凹状窪み部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に湾曲した細長舌板と、該細長
    舌板とほぼ同様に湾曲した細長口蓋板とからなり、該細
    長舌板と該細長口蓋板はその湾曲向きに従って重ねるよ
    うに配置されるとともに、その後端部付近に軸部を設け
    て回動自在に連結され、さらに、該軸部より先方に重ね
    方向に突出するストッパーを少なくとも何れか一方に設
    けて両者の先端部同士が当接せず任意間隔が保持される
    よう形成してなることを特徴とするエアウエイ。
  2. 【請求項2】 ストッパー及び軸部は細長舌板及び/又
    は細長口蓋板の側縁部に設けてなることを特徴とする請
    求項1に記載のエアウエイ。
  3. 【請求項3】 細長舌板と細長口蓋板とを連結する軸部
    は、口内に挿入した際に門歯が当接することとなる位置
    に設けてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    エアウエイ。
  4. 【請求項4】 細長舌板及び/又は細長口蓋板の後端部
    は、互いに離反する方向に大きく湾曲してなることを特
    徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のエアウエイ。
  5. 【請求項5】 細長舌板には、長手方向に沿って貫通す
    る医療機器挿通路が設けられてなることを特徴とする請
    求項1乃至4の何れかに記載のエアウエイ。
  6. 【請求項6】 細長舌板には、長手方向に沿って光ファ
    イバーが埋め込まれてなることを特徴とする請求項1乃
    至5の何れかに記載のエアウエイ。
  7. 【請求項7】 細長舌板は、透明部材からなることを特
    徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のエアウエイ。
  8. 【請求項8】 細長舌板と細長口蓋板は、分離可能に連
    結されてなることを特徴とする請求項1乃至7の何れか
    に記載のエアウエイ。
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