JP2001231542A - 振盪培養容器及び振盪培養方法 - Google Patents

振盪培養容器及び振盪培養方法

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JP2001231542A JP2000044540A JP2000044540A JP2001231542A JP 2001231542 A JP2001231542 A JP 2001231542A JP 2000044540 A JP2000044540 A JP 2000044540A JP 2000044540 A JP2000044540 A JP 2000044540A JP 2001231542 A JP2001231542 A JP 2001231542A
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Hideo Tanaka
秀夫 田中
Isao Kato
勲 加藤
Yoko Ogawa
洋子 小川
C Ogbonna James
シー. オグボンナ ジェームス
Sadako Sudou
禎子 須藤
Masanori Nagata
政令 永田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高い換気能、高い酸素供給能を有する長期培
養が可能な振盪容器を提供することを目的とする。 【構成】 換気手段を有する円筒形状をした振盪培養容
器であって、該容器の内面に液流動を制御する誘導部材
を少なくとも一カ所以上に突設したことを特徴とする振
盪培養容器である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は優れた通気効果を有
する振盪培養容器に関する。
【0002】
【従来技術】従来より微生物、植物組織の振盪培養を行
うに際しては、培養液中に細胞(組織)を入れ振盪させ
て気体と培養液との接触を良くして行っている。そし
て、この好気培養を行う容器としては、三角フラスコが
広く使用されてきた。しかしながら、三角フラスコの換
気性を調べたところ、三角フラスコには外部の空気と内
部の気相ガスを換気する能力が欠けていることを見出し
た。つまり従来好気条件として考えられてきた三角フラ
スコ内が、実は培養中に発生する炭酸ガスにより嫌気条
件になってしまうのである。
【0003】このような三角フラスコの問題点の解決策
として、先に箱型フラスコを振盪容器として使用するこ
とを提案した(特開平10−99071号公報参照)。
この箱型フラスコは底面が正方形の柱状の形状で、その
上部側面2ヵ所にガス移動用のメンブランフィルターを
取付けたフラスコである。この箱型フラスコは、高い換
気効果を有しており、同時に高い酸素供給能を示し、酵
母や細菌の培養に優れている。反面、この箱型フラスコ
においては回転時の液流動に伴い培養液が激しく飛散す
るためメンブランフィルターに付着することがあり、長
期の培養には適さない場合がある。また、円筒型フラス
コは高い換気効果を有するが、酸素供給能が低いことが
わかり、好気培養フラスコとして適しているものとはい
えない。
【0004】本発明は上記の問題を解決すべく高い酸素
供給能と換気能を有し、且つ長期培養が可能な振盪容器
の開発について検討した結果、従来の換気効果が高く酸
素供給効果の高かった箱型フラスコに換えて新規な振盪
培養用容器を開発し本発明を完成したもので、本発明の
目的は、高い換気能、高い酸素供給能を有する長期培養
が可能な振盪培養用容器を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、換気手
段を有する円筒形状をした振盪培養容器であって、該容
器の内面に液流動に乱れを発生し、且つ必要以上の液の
飛散を防止しつつ乱れを誘導する(以下、これを「制御
する」と表現する)誘導部材を少なくとも一カ所以上に
突設したことを特徴とする振盪培養容器である。
【0006】即ち、本発明は円筒状の振盪培養容器の内
周面に沿って誘導部材を突設することにより振盪に際し
て培養液の液流動の不要な培養液の飛散を抑えつつ制御
されて乱れを誘導し気液接触面積の増大を図るのであ
る。誘導部材としては板状のものを培養容器内の液面に
対して斜めに傾斜しているのが好ましく、また、その形
状としては波形に撓んでいるものが好ましく、正弦曲線
状に撓んでいるものがより好ましい
【0007】
【発明の実施の態様】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明の振盪培養用容器は、円筒形状であって、
その材質は金属、ガラス、合成樹脂シート、耐水性を有
する紙管等何れでも良いが、特にステンレス鋼などの金
属製のものが耐食性を有し、滅菌等の処理が施しやすい
ので好ましい。そして、その容器の大きさとしては特に
限定されるのもではなく、通常使用されている培養フラ
スコと同様に実験室で使用する数mlの物からプラント
用として使用する数十klまでの何れでも良い。この容
器には換気手段を設けておくが、換気手段としては開口
部を設け、これにフィルターを取り付けたり、或いは、
送気管により容易に送気する等の手段によって行なう。
【0008】図面をもって本発明にかかる培養容器を説
明する。図1は本発明にかかる培養容器の正面図を示
す。図1において円筒形状の硝子槽1の上部に開口部と
それを覆うフィルター3を有するステンレス胴部を載せ
て培養容器を構成する。培養容器の内面に沿って誘導部
材吊棒5を設け、その先端に誘導部材4を固定する。誘
導部材4の設置位置は誘導部材吊棒5を高さ方向に移動
することによって調整する。本発明において使用する誘
導部材は円筒形状の容器内の液流動に乱れを発生し且つ
必要以上の波の飛散を防止しつつ乱れを誘導するもので
あれば良いのであるが、誘導部材としては、板状部材を
培養容器内の液面に対して斜めになるように突設したも
のが液の流動を大きく変化させるので好ましく、板状部
材の形状としては特に正弦曲線状に撓んだ所謂波型形状
のものが好ましい。更に、正弦曲線状に撓んだ所謂波型
形状のもの中でも、波型の湾曲点近傍で切除したものが
好ましい。切除部分としては下部を切除したもの、ある
いは上部と下部を切除したもの等がある。図2には、そ
の誘導部材4の形状の一例として、波型形状の誘導板で
その上部の湾曲点近傍と下部の湾曲点近傍で切除した波
型形状の誘導板を示す。
【0009】誘導部材の設置位置は誘導部材の形状と共
に液流動に大きく影響する。従って、誘導部材の設置位
置は高さ方向、即ち液面に対してその位置が変更できる
ように設けることが好ましい。特に気体と液体の接触面
積の増大をはかり、酸素供給能を増大するために、液面
近傍に取付けることが好ましい。そのため誘導部材の一
部は液面下に、残り部分は液面上になるように設置する
ことが好ましい。また、設置する誘導部材の数は1つも
しくは2個以上何れでも良いが、円筒型容器の中心点を
対称に2個程度設けることが好ましい。また、誘導部材
の大きさとしては培養液容器の大きさにより異なるが、
板状部材の場合、通常突出幅が容器直径の5〜30%、
長さが設置された誘導部材を合計した長さで容器円周の
20%〜200%である。図3は誘導部材を設置した円
筒型容器の概念図である。
【0010】円筒形状の容器内に誘導部材を突設する方
法としては、容器の材質によって種々の方法で行なうこ
とが出来るが、先に述べたように、設置位置は液流動に
大きく影響するので、高さ方向に移動できる誘導板吊棒
を容器上部より垂設し、誘導板吊棒の先端部に誘導部材
を固定し、容器内の液面の変動により誘導部材の位置を
調整することが好ましい。例えば、誘導部材を2個設け
た場合、その一方の誘導部材の大部分を液面下に残余の
部分を液面上になるように設置し、他方の誘導部材の少
部分を液面下に残余の部分を液面上になるように設置す
ることにより液流動の制御がされやすい。
【0011】次に、容器の形状による換気能、酸素供給
能及び長期の培養の適否について参考例をもって説明す
る。 参考例1 図4に示されている寸法を有する容積500mlの三角
フラスコ(エルレンマイヤーフラスコ)、容積1.8l
の箱型フラスコ及び容積1.8lの円筒型フラスコの3
種類のフラスコに、揮発性のアセトアルデヒドを添加し
た液を、その容器の容積の1/3の量を注入し、130
rpmの回転数で12時間回転振盪を行ない、アセトア
ルデヒドの揮散量を測定したところ、図5の結果を得
た。図5において、▲は三角フラスコ、■は箱型フラス
コ、●は円筒型フラスコのそれぞれ場合を示す。なお、
箱型フラスコとは、箱型のフラスコの上部側面2ヶ所に
ガス移動用のメンブランフィルターを取り付けたフラス
コであり、円筒状フラスコとは、円筒フラスコの上部側
面2ヶ所にガス移動用のメンブランフィルターを取り付
けたフラスコである。そして、三角フラスコには綿栓を
用いた。上記の測定結果より、三角フラスコは外部の空
気の取り込みにより内部の気相ガスを換気する能力が欠
けていることを示しており、このことは、従来好気条件
として考えられていた三角フラスコ内は、培養中に発生
する炭酸ガスが徐々に充満することにより嫌気条件にな
ることを示している。更に、上記3種類のフラスコにつ
いて、回転数140、170及び200rpmの場合の
Working VolumeとKLa(酸素移動容量係数)との関係
について測定したところ、図6の結果が得られ、箱型フ
ラスコは何れの回転振盪速度でも高いKLaを有するこ
とが明らかになった。なお、図6において、○、●及び
◎は140rpm、△及び▲170rpm、□及び■2
00rpmのそれぞれの回転数による回転振盪の場合で
あって、○、△、□は三角フラスコ、◎は円筒型フラス
コ、●、▲、■は箱型フラスコの場合を示す。
【0012】参考例2 上記各種類のフラスコにおいて、箱型フラスコ及び円筒
型フラスコに600mlの蒸留水を、三角フラスコに2
00mlの蒸留水をそれぞれ投入し、振盪時間に伴う蒸
留水の減少経過を測定した。その理由は換気効果の高い
フラスコは、培養において、湿度の低い外気と飽和湿度
のフラスコ内気体が換気するためにフラスコ内の液量の
減少が考えられるからである。測定条件は30℃、17
0rpmの回転速度であった。その結果を図7に示し
た。図7において、▲は三角フラスコ、●は円筒型フラ
スコ、■は箱型フラスコのそれぞれ場合である。この結
果、三角フラスコでは水の減少が少なかったのに対し、
箱型フラスコの場合は激しい減少を示した。これは、箱
型フラスコでは液流動に伴い、しばしば水が激しく飛散
し、メンブランフィルターに直接付着し、フィルターを
通して漏れ出ることに原因があると考えられる。これに
対し円筒型フラスコの場合は液が直接フィルターに付着
することなく、徐々に水が減少することが明らかになっ
た。以上の3種類のフラスコについて酸素供給能、換気
能、長期間の培養の適否という点について比較した結果
を表1に示した。この結果より換気効果が高く酸素供給
能の高い箱型フラスコでは長期の培養に適さない。円筒
型フラスコは高い換気能と長期間の培養が可能と考えら
れるので、円筒型フラスコをベースとしこのフラスコに
高い酸素供給能を付与することによって本発明は完成さ
れたのである。
【0013】
【表1】
【0014】
【実施例及び比較例】次に本発明を実施例をもって、具
体的に説明する。 実施例 1 直径107mm、高さ200mmの円筒型容器の上部側
面に20cm2のメンブランフィルター2枚を中心点に
対し対称の位置に取り付けた培養容器に培養液600m
lを入れた。培養容器の内面には長さ90mmの誘導部
材の2枚が容器の中心点に対して対称の位置に突設して
いる。誘導部材として正弦曲線状に撓んだ所謂波型誘導
板を使用し、液面上に20mm、液面下に10mmで液
面に対する傾斜角が20〜25゜になるように設けた
(図8参照)。このような誘導部材の配置をHという。
この培養溶液を回転振盪により容器内の液量の減少過程
を測定した結果を図9の●印で示した。同時に容器内の
換気能を測定した。その測定方法は揮発性のアセトアル
デヒドを液中に添加して8時間回転振盪を行った時、ア
セトアルデヒドの時間の経過に対するアセトアルデヒド
の通気量(ventilation)を測定した。測定
結果を図10の■印で示した。なお、図10におけるk
vは揮発速度定数である。
【0015】実施例 2 実施例1と同様の培養容器及び誘導部材を用いて回転培
養を行なった。ただ、この場合の誘導部材の配置は液面
上と液面下とがそれぞれ15mmで、液面に対する傾斜
角が20〜25゜になるに設けた。このような誘導部材
の配置をMという(図8参照)。この培養溶液を実施例
1と同様に回転培養を行ない容器内の液量の減少過程を
測定した。その結果を図9の■印で示した。実施例1の
場合と同様に換気能についても測定しその結果を図10
の●印で示した。
【0016】実施例 3 実施例1と同様の培養容器及び誘導部材を用いて回転培
養を行なった。ただ、この場合の誘導部材の配置は液面
上に10mm、液面下に20mmで液面に対する傾斜角
が20〜25゜になるよう設けた。この誘導部材の配置
を以下Lという(図8参照)。この培養溶液を実施例1
と同様に回転培養を行ない容器内の液量の減少過程及び
換気能を測定した。その結果を図9の□印で、換気能を
図10の□印で示した。
【0017】実施例 4 実施例1と同様の培養容器及び誘導部材を用いて回転培
養を行なった。ただ、この場合の誘導部材の配置とし
て、一方の誘導部材は液面上に10mm、液面下に20
mmであり、他の誘導部材は液面上に20mm、液面下
に10mmで両方の液面に対する傾斜角は20〜25゜
になるようにした。この誘導部材の配置をH&Lとい
う。この培養溶液を実施例1と同様に回転培養を行ない
容器内の液量の減少過程及び換気能を測定した。その結
果を図9の▲印、及び図10の▲印で示した。
【0018】実施例 5 上述の実施例1〜4に示した4組の誘導部材を取り付け
た円筒型容器の酸素供給能について測定した。測定方法
は亜硫酸酸化法によって行なった。亜硫酸酸化法とは、
発酵液を使用しない間接法であり、Cooperらによ
って通気撹拌槽の性能を比較するのに提案された方法で
ある。培養条件は30℃で培養液600ml,回転数1
30rpmの回転培養であった。この結果を表2に示
す。
【0019】
【表2】
【0020】以上の結果より、液量の減少量は、(L)
<(H&L)<(M)<(H)の順に増加した。また、
酸素供給能については、誘導部材なしの場合に比べ、
L、M、H&Lの順で酸素供給能が増加した。
【0021】比較例 1 円筒型容器の下部側面に液面に対して垂直方向に2枚の
誘導部材を突設させ、実施例1と同様に回転培養を行な
ったところ、液流動に伴い、しばしば邪魔板にぶつかっ
た液が飛散して上部のメンブランに付着することが観測
され、長期間の培養には不適であることが分かった。
【0022】実施例 6 実施例1と同じ大きさの円筒容器に誘導部材をH&Lに
配置し、グリセロールを炭素源(栄養源)とした培地を
用い、その中に放線菌(ストレプトマイセス)を添加し
振盪培養を行い、容器内のグリセロールの濃度及び細胞
濃度を測定した。その結果を図11に示した。比較の
為、三角容器(エルレンマイヤーフラスコ)を用いて、
同様の測定を行ないその結果を図11に併記した。この
図より明らかなように、細胞の増殖及びグリセロール濃
度のいずれも本発明の誘導板付き円筒型容器の方が従来
より使用されているエルレンマイヤーフラスコよりも優
れており、4日間培養の最終細胞量が、本発明の培養容
器において誘導板をH&Lに配置したものはエルレンマ
イヤーフラスコの約1.5倍を示した。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように、本発明においては、
換気手段を有する円筒形状の振盪培養容器に液流動を制
御する誘導部材を少なくとも一カ所以上に突設したこと
より、換気効果が高く酸素供給効果が高く、しかも長期
培養に適した振盪培養用容器を提供することが出来、特
に誘導板をH&Lに設置したときは従来使用されている
エルレンマイヤーフラスコの場合に比して1.5倍の細
胞量を得ることが出来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる培養容器の1例の正面図
【図2】 誘導部材の1例の形状を示す断面図
【図3】 誘導部材を設置した本発明にかかる円筒型容
器の概念図
【図4】 参考例1及び2で使用した三角フラスコ(エ
ルレンマイヤーフラスコ)、箱型フラスコ及び円筒型フ
ラスコの3種類のフラスコの形状及び寸法を示す図
【図5】 参考例1で行った3種類のフラスコの時間経
過に伴うアセトアルデヒドの揮散量を測定結果の図
【図6】 参考例1で行なったWorking VolumeとKL
(酸素移動容量係数)との関係についての測定結果の図
【図7】 参考例2の3種のフラスコ内の振盪時間に対
する液量の関係図
【図8】 実施例1〜4における誘導部材の配置を示し
た説明図
【図9】 実施例1〜4における容器内の液量の減少過
程を測定した図
【図10】実施例1〜4におけるアセトアルデヒドの通
気量を示した図
【図11】実施例6における培養容器内のグリセロール
の濃度及び細胞濃度の測定結果の図
【符号の説明】
1 硝子槽(容器) 2 ステンレス胴 3
フィルター 4 誘導部材 5 誘導部材吊棒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 勲 茨城県つくば市天王台1−1−1 筑波大 学 応用生物化学系 内 (72)発明者 小川 洋子 茨城県つくば市天王台1−1−1 筑波大 学 応用生物化学系 内 (72)発明者 ジェームス シー. オグボンナ 茨城県つくば市天王台1−1−1 筑波大 学 応用生物化学系 内 (72)発明者 須藤 禎子 東京都中央区日本橋馬喰町1丁目4番16号 藤森工業株式会社内 (72)発明者 永田 政令 東京都中央区日本橋馬喰町1丁目4番16号 藤森工業株式会社内 Fターム(参考) 4B029 AA08 BB03 BB04 BB06 BB12 CC01 GA02 GA08 GB07 GB10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 換気手段を有する円筒形状をした振盪培
    養容器であって、該容器の内面に液流動を制御する誘導
    部材を少なくとも一カ所以上に突設したことを特徴とす
    る振盪培養容器。
  2. 【請求項2】 前記誘導部材が板状部材を培養液面に対
    して斜めになるように突設したものであることを特徴と
    する請求項1記載の振盪培養容器。
  3. 【請求項3】 前記誘導部材が波形に撓んでいることを
    特徴とする請求項1または2のいずれかの項記載の振盪
    培養容器。
  4. 【請求項4】 前記誘導部材が少なくとも高さ方向の位
    置を変更可能に突設されていることを特徴とする振盪培
    養容器。
  5. 【請求項5】 前記誘導部材が少なくとも二種類の異な
    る高さの位置に突設されていることを特徴とする請求項
    1ないし4のいずれかの項に記載の振盪培養容器。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかの項に記載
    の振盪培養容器を用いる振盪培養方法であって、少なく
    とも一の誘導部材の少なくとも一部が培養液の液面下に
    存在するように培養液液面及び/または誘導部材の位置
    を調整した後、回転振盪を行う振盪培養方法。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の振盪培養容器を用いる
    振盪培養方法であって、少なくとも一の誘導部材の大部
    分が培養液の液面下に存在し、他の誘導部材の小部分が
    液面下に存在するように培養液液面及び/または誘導部
    材の位置を調整した後、回転振盪を行う振盪培養方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005019406A1 (ja) * 2003-08-22 2005-03-03 Astec Co., Ltd. インキュベータ用収容容器及びインキュベータ
JP2007209920A (ja) * 2006-02-10 2007-08-23 Nagoya Institute Of Technology 大量培養用の酸素吸収効率の高い振とう容器
CN103614298A (zh) * 2013-12-11 2014-03-05 常州英德生物科技有限公司 一种细胞培养方法及其使用的细胞培养板

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