JP2001231052A - 固体撮像素子出力信号処理方法およびそれを用いたカメラ - Google Patents

固体撮像素子出力信号処理方法およびそれを用いたカメラ

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JP2001231052A
JP2001231052A JP2000039157A JP2000039157A JP2001231052A JP 2001231052 A JP2001231052 A JP 2001231052A JP 2000039157 A JP2000039157 A JP 2000039157A JP 2000039157 A JP2000039157 A JP 2000039157A JP 2001231052 A JP2001231052 A JP 2001231052A
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固体撮像素子からの出力信号に対する信号処
理方法により、微細で高精細な被写体や被写体の輪郭部
における色誤差を低減する。 【解決手段】 第1のカラーフィルタによるカラー情報
に対して画素相関をとり、該画素相関の結果に基づい
て、第1のカラーフィルタによるカラー情報が欠落する
二次元的な座標に対して画素補間を行うための補間処理
方法を決定すると共に、上記画素相関の結果に基づい
て、第1のカラーフィルタによるカラー情報とは異なる
複数のカラーフィルタによるカラー情報が欠落する二次
元的な座標に対して、垂直方向または水平方向への画素
補間を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体撮像素子出力
信号処理方法およびそれを用いたカメラに関し、特に、
画素補間回路技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ビデオカメラやデジタルスチルカ
メラは、その小型、軽量などの使い易さと高画質化によ
り成長してきている。その中でも画像の高品質化に対す
る要望が高まっており、新しい機能が実現できるデジタ
ル信号処理技術が差別化のキーポイントとなっている。
【0003】以下、図3から図6を用いて、従来の画素
補間回路について説明する。
【0004】図3は、従来の固体撮像装置を用いたカメ
ラの概略構成を示すブロック図である。
【0005】図3において、6は固体撮像装置、7は駆
動パルス発生回路、8は相関二重サンプリング(CD
S)回路、9は前処理回路、10はA/Dコンバータ、
11はデジタル映像信号処理回路(DSP)をそれぞれ
示す。
【0006】固体撮像装置6は、駆動パルス発生回路7
から出力される垂直及び水平転送パルスなどの駆動パル
スにより駆動され、固体撮像装置出力信号を出力する。
相関二重サンプリング回路8では、入力した固体撮像装
置出力信号に含まれるリセットノイズを、駆動パルス発
生回路7から出力する相関二重サンプリング回路用サン
プリングパルスにより低減させ、差動増幅回路によって
正論理に極性を反転させて出力する。前処理回路9で
は、入力した相関二重サンプリング回路出力信号のゲイ
ン及び出力DCレベルを設定して出力する。A/Dコン
バータ10では、入力した前処理回路出力信号を、駆動
パルス発生回路7から出力するA/Dコンバータ用サン
プリングパルスによりサンプリングしてデジタル信号化
する。最後に、デジタル映像信号処理回路11では、こ
のデジタル信号化された固体撮像装置出力信号に輝度信
号処理及び色信号処理などの信号処理を施した後、映像
信号として出力する。
【0007】次に、以上のように構成された固体撮像装
置を用いたカメラを構成するデジタル映像信号処理回路
11について説明する。
【0008】ここでは、一つの例として光電変換素子に
ベイヤー配列のG、B、Rのフィルタを搭載した固体撮
像装置のデジタル映像信号処理回路について説明する。
【0009】図4は、従来の固体撮像装置を用いたカメ
ラを構成するデジタル映像信号処理回路の概略ブロック
図である。
【0010】図4において、12はGBR生成回路、1
3は輝度信号処理回路、14は輪郭補正回路、15は色
信号処理回路、16はホワイトバランス回路、17はガ
ンマ補正回路、18はゲイン回路、19はエンコーダ回
路をそれぞれ示す。図3に示すA/Dコンバータ10に
よりデジタル化された固体撮像装置出力信号は、GBR
生成回路12に入力され、個別のG,B,R信号に分離
生成され出力される。個別のG,B,R信号は、輝度信
号処理回路13に入力され輝度信号に変換され、輪郭補
正回路14により信号のエッジ部を強調されてガンマ補
正回路17に入力される。
【0011】また、同様に、G,B,R信号に分離生成
された固体撮像装置出力信号は、色信号処理回路15に
入力され色信号に変換され、ホワイトバランス回路16
によりホワイトバランス補正を施されてガンマ補正回路
17に入力される。
【0012】ガンマ補正回路17では、入力された輝度
信号及び色信号にガンマ補正を施し、ゲイン回路18で
は、入力された輝度信号及び色信号のゲインを調整す
る。ゲイン調整された輝度信号及び色信号は、最後に、
エンコーダ回路19によって、水平及び垂直同期信号と
重畳させて映像信号として出力される。
【0013】次に、以上のように構成されたデジタル映
像信号処理回路11におけるGBR生成回路12につい
て説明する。
【0014】図5は、従来のデジタル映像信号処理回路
11におけるGBR生成回路12の概略構成を示すブロ
ック図である。
【0015】図5において、20はGBR分離回路、2
1は画素相関検出回路、22はG出力補間回路、23は
B出力補間回路、24はR出力補間回路をそれぞれ示
す。
【0016】図6は、一例として光電変換素子にベイヤ
ー配列のG、B、Rフィルタを搭載した固体撮像装置の
出力信号の座標と、GBR分離回路20により分離生成
されたG出力、B出力、R出力の座標とを、それぞれ、
(a)GBR出力アドレス、(b)G出力アドレス、
(c)B出力アドレス、(d)R出力アドレスとして示
す模式図である。
【0017】図6の各アドレスから分かるように、G出
力の画素情報量に対してB及びR出力の画素情報量は半
分であるため、G出力とB及びR出力とでは異なる画素
補間方法となる。
【0018】G出力では、垂直方向及び水平方向に隣接
する周辺画素の画素相関検出回路21出力をもとに高精
度な画素補間が可能であるが、B及びR出力では、画素
情報が少ないためG出力の画素補間方法に比較して精度
の低い画素補間方法となる。
【0019】図5に示す画素相関検出回路21における
G出力が欠落する座標アドレスのGデータを補間するた
めのG出力の画素相関を検出する方法と、G、B、R出
力の画素補間方法とを図6を用いて説明する。
【0020】ここで、座標アドレス(x、y)のG、
B、R出力の位置をそれぞれG(xy)、B(xy)、
R(xy)と表現し、該当する座標アドレスに存在する
既存のG、B、Rの出力の値及び画素補間回路22、2
3、24により補間されるG、B、Rデータの値をそれ
ぞれGd(xy)、Bd(xy)、Rd(xy)と表現
し、さらに座標アドレス(x、y)の画素相関検出回路
21出力をそれぞれg(xy)、b(xy)、r(x
y)と表現する。
【0021】まず最初に、G出力が欠落する座標アドレ
スのGデータを補間する方法について説明する。
【0022】G出力の画素補間方法は、最初に、着目画
素に隣接する周辺4画素の相関を算出し、その後、その
結果をもとに、着目画素の垂直方向に隣接する上下2画
素を用いた補間方法、着目画素の水平方向に隣接する左
右2画素を用いた補間方法、着目画素に隣接する周辺4
画素を用いた補間方法のいずれかの補間方法を決定す
る。
【0023】ここでは、例として図6のG出力アドレス
(x、y)=(2、3)位置にGデータを補間する方法
を説明する。
【0024】第一に、以下の式1、式2にしたがって、
着目画素G(23)に垂直方向に隣接する画素G(2
2)とG(24)の出力値Gd(22)とGd(24)
との差、及び着目画素G(23)に水平方向に隣接する
画素G(13)とG(33)の出力値Gd(13)とG
d(33)との差を求める。 (数1) Gd(22−24)=|Gd(22)−Gd(24)| …(1)
【0025】 (数2) Gd(13−33)=|Gd(13)−Gd(33)| …(2)
【0026】第二に、以下の式3にしたがって、それぞ
れの値の差を算出し、G出力アドレス(x、y)=
(2、3)位置に対する画素相関検出回路21の出力g
(23)を求める。 (数3) g(23)=|Gd(22−24)−Gd(13−33)| …(3)
【0027】第三に、画素相関検出回路21の出力g
(23)があらかじめ設定したしきい値Kgより大きい
場合には、着目画素G(23)を境界にして水平方向あ
るいは垂直方向でG出力に大きな信号差がある輪郭情報
が存在し、その方向では相関性が無いと判断する。その
場合に以下の関係式が成り立つ。 (数4) g(23)>Kgの場合、 Gd(22−24)>Gd(13−33)または、 Gd(22−24)<Gd(13−33) …(4)
【0028】つまり、着目画素G(23)に垂直方向に
隣接する画素の差Gd(22−24)と水平方向に隣接
する画素の差Gd(13−33)とを比較して、垂直方
向差Gd(22−24)が水平方向差Gd(13−3
3)より大きい場合は、水平方向に相関性が有る(垂直
方向に輪郭情報が存在する)ことになり、逆に、垂直方
向差Gd(22−24)が水平方向差Gd(13−3
3)より小さい場合には、垂直方向に相関性が有る(水
平方向に輪郭情報が存在する)ことになる。
【0029】この結果をもとに、Gd(22−24)>
Gd(13−33)の場合には、着目画素G(23)を
境界として水平方向に相関性が有るので、以下の式5に
示すように、着目画素G(23)に補間するGデータG
d(23)として、水平方向に隣接する画素G(13)
とG(33)の出力値Gd(13)とGd(33)との
和の1/2の値をあてはめる。 (数5) Gd(22−24)>Gd(13−33)の場合、 Gd(23)={Gd(13)+Gd(33)}/2 …(5)
【0030】逆に、Gd(22−24)<Gd(13−
33)の場合には、着目画素G(23)を境界として垂
直方向に相関性が有るので、以下の式6に示すように、
着目画素G(23)に補間するデータGデータGd(2
3)として、垂直方向に隣接する画素G(22)とG
(24)の出力値Gd(22)とGd(24)との和の
1/2の値をあてはめる。 (数6) Gd(22−24)<Gd(13−33)の場合、 Gd(23)={Gd(22)+Gd(24)}/2 …(6)
【0031】第四に、画素相関検出回路出力g(23)
がしきい値Kgより小さい場合は、着目画素G(23)
を中心に均一出力値が分布していると考えられるので、
以下の式7に示すように、着目画素G(23)に補間す
るGデータGd(23)として、着目画素G(23)の
周辺4画素G(22)、G(13)、G(33)及びG
(24)の出力値Gd(22)、Gd(13)、Gd
(33)及びGd(24)の和の1/4の値をあてはめ
る。 (数7) g(23)<Kgの場合、 Gd(23)={Gd(22)+Gd(13)+Gd(33)+Gd(2 4)}/4 …(7)
【0032】以上、説明した通り、G出力に関しては、
着目画素の周辺画素の相関を検出することで高精度な画
素補間を実施している。
【0033】次に、B出力が欠落する座標アドレスのB
データを補間する方法について説明する。
【0034】B出力の画素補間方法は、最初に、B出力
が存在する偶数行の画素補間を行い、その後、B出力が
存在しない奇数行の画素補間を行う。
【0035】第一に、B出力が存在する偶数行の画素補
間方法を説明する。ここでは、例として図6のB出力ア
ドレス(x、y)=(4、4)位置にBデータを補間す
る方法について説明する。
【0036】以下の式8に示すように、着目画素B(4
4)に補間するBデータBd(44)として、Gデータ
の画素補間方法のような画素相関を検出することなく、
一義的に水平方向に隣接する画素B(34)とB(5
4)の出力値Bd(34)とBd(54)との和の1/
2の値をあてはめる。 (数8) Bd(44)={Bd(34)+Bd(54)}/2 …(8)
【0037】これにより、偶数行のBデータが補間され
たことになる。
【0038】第二に、B出力が存在しない奇数行の画素
補間方法を説明する。ここでは、例として図6のB出力
アドレス(x、y)=(4、3)位置にBデータを補間
する方法について説明する。
【0039】以下の式9に示すように、着目画素B(4
3)に補間するBデータBd(43)として、上述した
偶数行の画素補間方法と同様に、Gデータの画素補間方
法のような画素相関を検出することなく、一義的に垂直
方向に隣接する画素B(42)とB(44)の出力値B
d(42)とBd(44)との和の1/2の値をあては
める。 (数9) Bd(43)={Bd(42)+Bd(44)}/2 …(9)
【0040】ここで、Bd(42)={Bd(32)+
Bd(52)}/2である。
【0041】以上、説明した通り、B出力に関しては、
一義的に水平方向補間と垂直方向補間とを実行する簡易
的な画素補間となっている。
【0042】最後に、R出力が欠落する座標アドレスの
Rデータを補間する方法については、B出力が欠落する
座標アドレスのBデータを補間する方法と同様であるの
で、説明は省略する。
【0043】このように、光電変換素子にベイヤー配列
のGBRフィルタを搭載した固体撮像素子を用いたカメ
ラにおいては、デジタル映像信号処理回路11内のGB
R生成回路12で、GBR出力のそれぞれの欠落する画
素データを補間することによって、高品質で高解像度の
画像を得ようとしている。
【0044】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記回
路構成では、G出力とB及びR出力との画素情報量の違
いにより、方法の異なる画素補間を行っているため、1
画素あるいは2画素単位で出力レベルが変化している微
細で高精細な被写体や被写体の輪郭部において、GBR
各出力の位置的なズレが生じ、色誤差と呼ばれる、色成
分が存在しない無彩色部にもかかわらずある特定な色に
着色する不具合が発生して、著しく画像の品質を劣化さ
せることとなる。
【0045】よって、本発明は、上記問題点に鑑みてな
されたものであり、その目的は、微細で高精細な被写体
や被写体の輪郭部においてGBR各出力の位置的なズレ
による色誤差を発生させない固体撮像素子出力信号処理
方法およびそれを用いたカメラを提供することにある。
【0046】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係る第1の固体撮像素子出力信号処理方法
は、異なる複数のカラー情報を検出する所定の配列のカ
ラーフィルタが形成されている光電変換素子が二次元状
に配置されてなる固体撮像素子からの出力信号を信号処
理する信号処理方法であって、第1のカラーフィルタに
よるカラー情報に対して画素相関をとり、該画素相関の
結果に基づいて、前記第1のカラーフィルタによるカラ
ー情報が欠落する二次元的な座標に対して画素補間を行
うための補間処理方法を決定すると共に、前記画素相関
の結果に基づいて、前記第1のカラーフィルタによるカ
ラー情報とは異なる複数のカラーフィルタによるカラー
情報が欠落する二次元的な座標に対して、垂直方向また
は水平方向への画素補間を行うことを特徴とする。
【0047】この構成によれば、最初に、B及びR出力
が存在する行を一義的に垂直方向または水平方向に隣接
する画素の出力値で画素補間を行い、次に、G出力の画
素相関結果を用いて垂直水平方向の画素補間を行うた
め、水平方向または垂直方向に存在する輪郭部における
色誤差を大幅に低減することができる。
【0048】前記の目的を達成するため、本発明に係る
第2の固体撮像素子出力信号処理方法は、異なる複数の
カラー情報を検出する所定の配列のカラーフィルタが形
成されている光電変換素子が二次元状に配置されてなる
固体撮像素子の出力信号を信号処理する信号処理方法で
あって、第1のカラーフィルタによるカラー情報に対し
て画素相関をとり、該画素相関の結果に基づいて、前記
第1のカラーフィルタによるカラー情報が欠落する二次
元的な座標に対して画素補間を行うための補間処理方法
を決定すると共に、前記画素相関の二次元的な座標内で
の分布に基づいて画素補間処理領域を細分化し、前記第
1のカラーフィルタによるカラー情報とは異なる複数の
カラーフィルタによるカラー情報が欠落する二次元的な
座標に対して、前記画素補間処理領域に応じて垂直方向
および水平方向への画素補間のいずれを行うかを選択す
ることを特徴とする。
【0049】この構成によれば、第一に、G出力座標ア
ドレス領域内でのG出力に対する画素相関の二次元的な
分布に基づいて、着目画素と水平方向に隣接する画素の
出力値および補間されたデータで補間する最小限の矩形
領域を決定し、この矩形領域では、BおよびR出力に対
して水平方向への画素補間を行い、第二に、前記矩形領
域以外では、垂直方向に隣接する画素の出力値および補
間されたデータで画素補間を行うか、あるいは着目画素
の周辺4画素の出力値で画素補間を行う。
【0050】これにより、撮像する被写体の輪郭情報に
応じて画素補間方法を選択し、常に最適な画素補間方法
を実行することで、様々な条件下においても、微細で高
精細な被写体や被写体の輪郭部における色誤差を低減す
ることができる。
【0051】前記第1および第2の固体撮像素子出力信
号処理方法において、前記第1のカラーフィルタによる
カラー情報は、該カラー情報とは異なる前記複数のカラ
ーフィルタによるカラー情報よりも情報量が多いことが
好ましい。
【0052】また、前記第1および第2の固体撮像素子
出力信号処理方法において、前記カラーフィルタの所定
の配列は原色ベイヤー配列であり、前記第1のカラーフ
ィルタはグリーンフィルタであることが好ましい。
【0053】上記構成によれば、より効果的な画素補間
方法を実現することができる。
【0054】前記の目的を達成するため、本発明に係る
カメラは、前記第1および第2の固体撮像素子出力信号
処理方法を用いたことを特徴とする。
【0055】上記構成によって、微細で高精細な被写体
や被写体の輪郭部において色誤差を発生させない信号処
理方法を提供することができ、高品質で高解像度の画像
を出力可能なビデオカメラ及びデジタルスチルカメラを
実現することができる。
【0056】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1および図2を参照しながら説明する。
【0057】図1は、本発明の一実施形態によるデジタ
ル映像信号処理回路のGBR生成回路の概略構成を示す
ブロック図である。
【0058】図1において、1はGBR分離回路、2は
画素相関検出回路、3はG出力補間回路、4はB出力補
間回路、5はR出力補間回路をそれぞれ示す。
【0059】図2は、光電変換素子にベイヤー配列の
G、B、Rカラーフィルタを搭載した固体撮像素子の出
力信号の座標と、GBR分離回路1により分離生成され
たG出力、B出力、R出力の座標とを、それぞれ、
(a)GBR出力アドレス、(b)G出力アドレス、
(c)B出力アドレス、(d)R出力アドレスとして示
す模式図である。
【0060】次に、本実施形態によるB及びR出力の画
素補間方法について、図1および図2を用いて説明す
る。
【0061】本実施形態にによるG出力の画素補間方法
は、従来のG出力の画素補間方法と同様であり、また、
本実施形態によるB出力とR出力の画素補間方法も同様
であるため、本実施形態では、B出力の画素補間方法に
ついてのみ説明する。
【0062】本実施形態によるB出力の画素補間方法
は、従来のB出力の画素補間方法と同様に、最初に、B
出力が存在する偶数行の画素補間を行い、その後、B出
力が存在しない奇数行の画素補間を行う。
【0063】第一に、B出力が存在する偶数行の画素補
間方法を説明する。
【0064】ここでは、例として図2(c)のB出力ア
ドレス(x、y)=(4、4)位置にBデータを補間す
る方法について説明する。
【0065】水平方向に隣り合う画素間には相関性があ
ると判断できるので、以下の式10に示すように、着目
画素B(44)に補間するBデータBd(44)とし
て、一義的に水平方向に隣接する画素B(34)とB
(54)の出力値Bd(34)とBd(54)との和の
1/2の値をあてはめる。 (数10) Bd(44)={Bd(34)+Bd(54)}/2 …(10)
【0066】これにより、偶数行のBデータが補間され
たことになる。
【0067】第二に、B出力の着目画素と同一アドレス
に存在するG出力に対する画素相関検出回路2の出力を
用いて、B出力が存在しない奇数行の画素補間を行う方
法について説明する。
【0068】最初に、奇数行でかつB出力が存在しない
列、例えばx=2,4,6など、について説明する。
【0069】ここでは、例としてB出力アドレス(x、
y)=(2、3)位置にBデータBd(23)を補間す
る方法について説明する。
【0070】例えば、着目画素B(23)と同じアドレ
スに位置するG出力に対する画素相関検出回路2の出力
g(23)が、垂直方向に相関性が有る、あるいは、周
辺4画素と相関性が有ることを指示する場合は、着目画
素B(23)の垂直方向に相関性がある、あるいは、着
目画素B(23)と周辺4画素に相関性があると判断で
きる。
【0071】よって、着目画素B(23)に補間するB
データBd(23)として、垂直方向に隣接する画素B
(22)とB(24)の補間されたデータBd(22)
とBd(24)との和の1/2の値をあてはめる。参考
として、以下の式11に条件および演算式を示す。 (数11) g(23)>KgかつGd(22−24)<Gd(13−33)またはg( 23)<Kgの場合、 Bd(23)={Bd(22)+Bd(24)}/2 …(11) ここで、Bd(22)=Bd(12)+Bd(32)、
Bd(24)=Bd(14)+Bd(34)である。
【0072】一方、着目画素B(23)と同じアドレス
に位置するG出力に対する画素相関検出回路2の出力g
(23)が、水平方向に相関性が有ることを指示する場
合は、着目画素B(23)の水平方向に相関性があると
判断できる。
【0073】この場合、垂直方向の相関性が着目画素B
(23)の上方および下方のいずれで無いのかを判断し
水平方向で画素補間を行うため、着目画素B(23)に
隣接して同一行にあるG(13)とG(33)の出力値
Gd(13)とGd(33)が、着目画素B(23)の
上下方向の行にあるG(22)とG(24)の出力値G
d(22)とGd(24)のいずれに近い値であるかで
相関性をとる。そのために、以下の式12を用いる。 (数12) g(23)>KgかつGd(22−24)>Gd(13−33)の場合、 P={|Gd(33)−Gd(22)|+|Gd(13)−Gd(22) |}/2 Q={|Gd(33)−Gd(24)|+|Gd(13)−Gd(24) |}/2 …(12)
【0074】式12から得られるPの値がQの値よりも
大きい場合、着目画素B(23)はその下方の画素B
(24)と相関性があると判断できるので、以下の式1
3に示すように、着目画素B(23)に補間するデータ
Bd(23)として、下方で隣接する画素B(24)に
補間された上記データBd(24)をあてはめる。 (数13) P>Qの場合、Bd(23)=Bd(24) …(13)
【0075】一方、式12から得られるPの値がQの値
以下である場合、着目画素B(23)はその上方の画素
B(22)と相関性があると判断できるので、以下の式
14に示すように、着目画素B(23)に補間するデー
タBd(23)として、上方で隣接する画素B(22)
に補間された上記データBd(22)をあてはめる。 (数14) P≦Qの場合、Bd(23)=Bd(22) …(14)
【0076】以上説明したようにして、奇数行でかつB
出力が存在しない列の画素補間が完了する。
【0077】次に、奇数行でかつB出力が存在する列、
例えばx=1,3,5など、について説明する。
【0078】ここでは、例としてB出力アドレス(x、
y)=(3、3)位置にBデータを補間する方法につい
て説明する。
【0079】まず、着目画素B(33)の水平方向に隣
接するG出力に対する画素相関検出回2の路出力g(2
3)及びg(43)が共に、垂直方向に相関性が有るこ
とを指示する場合、以下の式15に示すように、着目画
素B(33)に補間するBデータBd(33)として、
垂直方向に隣接する画素B(32)とB(34)の出力
値Bd(32)とBd(34)との和の1/2の値をあ
てはめる。 (数15) g(23)>KgかつGd(22−24)<Gd(13−33)であると共 に、g(43)>KgかつGd(42−44)<Gd(33−53)の場合、 Bd(33)={Bd(32)+Bd(34)}/2 …(15)
【0080】一方、着目画素B(33)の水平方向に隣
接するG出力に対する画素相関検出回路2の出力g(2
3)及びg(43)が共に、水平方向に相関性が有るこ
とを指示する場合は、以下の式16に示すように、着目
画素B(33)に補間するBデータBd(33)とし
て、水平方向に隣接する画素B(23)とB(43)の
補間された上記データBd(23)と、同様にして求め
られるBd(43)との和の1/2の値をあてはめる。 (数16) g(23)>KgかつGd(22−24)>Gd(13−33)であると共 に、g(43)>KgかつGd(42−44)>Gd(33−53)の場合、 Bd(33)={Bd(23)+Bd(43)}/2 …(16)
【0081】しかしながら、着目画素B(33)の水平
方向に隣接するG出力に対する画素相関検出回路2の出
力g(23)及びg(43)が、水平方向および垂直方
向のいずれでも相関性が無いと指示した場合は、以下の
式17に示すように、着目画素B(33)の周辺4画素
に相当する、出力値Bd(32)、Bd(34)、補間
されたデータBd(23)およびBd(43)の和の1
/4の値をあてはめる。 (数17) Bd(23)={Bd(32)+Bd(23)+Bd(43)+Bd(34 )}/4 …(17)
【0082】以上説明したようにして、奇数行かつB出
力が存在する列の画素補間が完了する。
【0083】最後に、R出力に対する画素補間方法は、
G出力の相関検出回路2の出力を用いたB出力に対する
画素補間方法と同様であるので説明は省略する。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
様々な条件下においても、微細で高精細な被写体や被写
体の輪郭部における色誤差を低減可能な信号処理方法を
提供することができる。また、その信号処理方法を用い
ることで、高品質で高解像度の画像を出力可能なビデオ
カメラ及びデジタルスチルカメラを実現することができ
る。したがって、その実用的効果は大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態によるデジタル映像信号
処理回路のGBR生成回路の概略構成を示すブロック図
【図2】 図1に示すGBR生成回路による補間方法を
説明するために、固体撮像素子の出力信号の座標、分離
生成されたG出力、B出力、およびR出力の座標を、そ
れぞれ、(a)GBR出力アドレス、(b)G出力アド
レス、(c)B出力アドレス、(d)R出力アドレスと
して示す模式図
【図3】 従来の固体撮像装置を用いたカメラの概略構
成を示すブロック図
【図4】 従来のデジタル映像信号処理回路の概略構成
を示すブロック図
【図5】 従来のデジタル映像信号処理回路のGBR生
成回路の概略構成を示すブロック図
【図6】 図5に示すGBR生成回路による補間方法を
説明するために、固体撮像素子の出力信号の座標、分離
生成されたG出力、B出力、およびR出力の座標を、そ
れぞれ、(a)GBR出力アドレス、(b)G出力アド
レス、(c)B出力アドレス、(d)R出力アドレスと
して示す模式図
【符号の説明】 1 GBR分離回路 2 画素相関検出回路 3 G出力補間回路 4 B出力補間回路 5 R出力補間回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる複数のカラー情報を検出する所定
    の配列のカラーフィルタが形成されている光電変換素子
    が二次元状に配置されてなる固体撮像素子からの出力信
    号を信号処理する信号処理方法であって、 第1のカラーフィルタによるカラー情報に対して画素相
    関をとり、該画素相関の結果に基づいて、前記第1のカ
    ラーフィルタによるカラー情報が欠落する二次元的な座
    標に対して画素補間を行うための補間処理方法を決定す
    ると共に、前記画素相関の結果に基づいて、前記第1の
    カラーフィルタによるカラー情報とは異なる複数のカラ
    ーフィルタによるカラー情報が欠落する二次元的な座標
    に対して、垂直方向または水平方向への画素補間を行う
    ことを特徴とする固体撮像素子出力信号処理方法。
  2. 【請求項2】 異なる複数のカラー情報を検出する所定
    の配列のカラーフィルタが形成されている光電変換素子
    が二次元状に配置されてなる固体撮像素子の出力信号を
    信号処理する信号処理方法であって、 第1のカラーフィルタによるカラー情報に対して画素相
    関をとり、該画素相関の結果に基づいて、前記第1のカ
    ラーフィルタによるカラー情報が欠落する二次元的な座
    標に対して画素補間を行うための補間処理方法を決定す
    ると共に、前記画素相関の二次元的な座標内での分布に
    基づいて画素補間処理領域を細分化し、前記第1のカラ
    ーフィルタによるカラー情報とは異なる複数のカラーフ
    ィルタによるカラー情報が欠落する二次元的な座標に対
    して、前記画素補間処理領域に応じて垂直方向および水
    平方向への画素補間のいずれを行うかを選択することを
    特徴とする固体撮像素子出力信号処理方法。
  3. 【請求項3】 前記第1のカラーフィルタによるカラー
    情報は、該カラー情報とは異なる前記複数のカラーフィ
    ルタによるカラー情報よりも情報量が多い請求項1また
    は2記載の固体撮像素子出力信号処理方法。
  4. 【請求項4】 前記カラーフィルタの所定の配列は原色
    ベイヤー配列であり、前記第1のカラーフィルタはグリ
    ーンフィルタである請求項1から3のいずれか一項記載
    の固体撮像素子出力信号処理方法
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれか一項記載の固
    体撮像素子出力信号処理方法を用いたことを特徴とする
    カメラ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100667803B1 (ko) 2005-06-21 2007-01-11 삼성전자주식회사 컬러 채널 상호간의 특성을 고려한 컬러 잡음 제거 방법 및장치
US7301573B2 (en) 2003-08-07 2007-11-27 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Apparatus for and method of edge enhancement in image processing
US7522946B2 (en) 2004-05-19 2009-04-21 Samsung Electronics Co., Ltd. Hinge apparatus for mobile communication terminals
US7542082B2 (en) 2004-03-30 2009-06-02 Canon Kabushiki Kaisha Method and apparatus for correcting a defective pixel
US7801355B2 (en) 2004-02-13 2010-09-21 Seiko Epson Corporation Image processing method, image processing device, semiconductor device, electronic apparatus, image processing program, and computer-readable storage medium

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