JP2001230480A - ラマン増幅利用の励起光源および光ファイバ通信システム - Google Patents

ラマン増幅利用の励起光源および光ファイバ通信システム

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JP2001230480A
JP2001230480A JP2000035755A JP2000035755A JP2001230480A JP 2001230480 A JP2001230480 A JP 2001230480A JP 2000035755 A JP2000035755 A JP 2000035755A JP 2000035755 A JP2000035755 A JP 2000035755A JP 2001230480 A JP2001230480 A JP 2001230480A
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laser
lasers
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polarization
excitation light
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Koji Masuda
浩次 増田
Noboru Takachio
昇 高知尾
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏波合波器を必要とせず、その挿入損失を低
減でき、経済化および高性能化を図り得るとともに、障
害発生時に現用から予備への切り替えを高速に行い得る
ラマン増幅利用の励起光源および光ファイバ通信システ
ムを提供する。 【解決手段】 励起光源5では複数のレーザ11s,1
2p,17s,18pで異なる波長λp1,λp1*,
λp2,λp2*の複数の励起光を出射するも、この複
数の励起光のうち2つずつの励起光の波長λp1とλp
1*、およびλp2とλp2*が互いに近接して設定さ
れ、この波長が近接した各2つの励起光の偏波状態が互
いに直交しているように設定される複数の励起光を出射
し、この複数の励起光を波長選択型合波器61で合波す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバ中を伝
送される信号光を増幅するラマン増幅器に適用し得るラ
マン増幅利用の励起光源および光ファイバ通信システム
【0002】
【従来の技術】この種の従来のラマン増幅器および該ラ
マン増幅器を用いた波長多重の光ファイバ通信システム
の基本構成を図9に示す(Y.Emori et al., Proc.OFC,P
D19,1999 および H.Masuda et al., IEEE Phtonics Tec
hnology Letters,Vol.11,p.647-649,1999 参照)。同図
に示すラマン増幅器は、ラマン増幅の利得媒質である光
ファイバ1、該光ファイバ1を励起する励起光源59、
および該励起光源59から出射される励起光と信号光を
合波する合波器3から構成されている。なお、図9で
は、励起光の伝搬方向が信号光の伝搬方向と逆である後
方向励起の場合を示しているが、両者の伝搬方向が同じ
である前方向励起の場合、または双方向励起の場合にも
本発明のラマン増幅器は適用し得るものであるととも
に、以下に説明するすべてのラマン増幅器に適用し得る
ものである。
【0003】光ファイバ1は、線形中継器や端局間等に
敷設された伝送ファイバ、またはボビンなどに巻くなど
して収容したラマンファイバと呼ばれる高開口数のファ
イバである。なお、伝送ファイバを用いる場合には、分
布定数的に増幅を行い、ラマンファイバを用いる場合に
は、集中定数的に増幅を行う。
【0004】励起光源59は、波長がλp1で偏波sの
励起光を出射するレーザ11sと、波長がレーザ11s
の波長と同じλp1であって、偏波sに直交する偏波p
の励起光を出射するレーザ11pと、波長がλp2で偏
波sの励起光を出射するレーザ17sと、波長がレーザ
17sの波長と同じλp2であって、偏波sに直交する
偏波pの励起光を出射するレーザ11pと、レーザ11
sおよび11pから出射される同一波長で異なる偏波の
励起光を偏波領域で合波する偏波合波器(P)31と、
レーザ17sおよび17pから出射される同一波長で異
なる偏波の励起光を偏波領域で合波する偏波合波器33
と、偏波合波器31および33からの異なる波長の励起
光を波長領域で合波する波長選択型合波器(WSC)6
7とから構成されている。複数のレーザ11s、11
p、17s、17pは、半導体レーザやラマンファイバ
レーザなどの単一偏波のレーザである。
【0005】このように構成されるラマン増幅器では、
偏波合波器31,33において各レーザから出射される
励起光を偏波領域で合波することにより、光ファイバ中
で生じるラマン利得に信号光偏波依存性が存在する場合
には、その偏波依存性を解消している。また、波長選択
型合波器67において波長領域で合波することにより、
ラマン利得の平坦利得帯域幅の拡大を行っている。
【0006】上述した従来のラマン増幅器の励起光パワ
ースペクトルの例を図10に示す。λp1とλp2をそ
れぞれ1500nmおよび1530nmとしている。た
だし一般に、励起光波長は任意の波長でよい。また、λ
p1とλp2における励起光パワーの大小は、利得媒質
である光ファイバ中での励起光の相互作用の大きさによ
り図10と異なる。図10の励起光パワースペクトルに
対応した利得スペクトルを図11に示す。sおよびp偏
波成分の励起光によるラマン利得の平均値およびそれら
の和を示している。励起光波長λp1からλp2(15
00nmから1530nm)の約100nm長波長側の
1600nmから1630nmの信号光波長域で平坦化
された利得スペクトルが得られていることがわかる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のラマン
増幅器では、第1に、励起光源が偏波合波器31,33
を含んでおり、偏波領域での合波の際に、偏波合波器の
挿入損失(例えば0.5dBないし1dB)分だけ励起
光パワーが低下する。また、励起光源の構成部品数が多
く高価であるという欠点がある。第2に、励起光源の予
備がないため、励起光源に障害が生じたときに、励起光
源を手動で取り替えなければならず、現用から予備への
切り替えに時間がかかる等のシステム劣化があるという
欠点がある。
【0008】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、偏波合波器を必要とせず、そ
の挿入損失を低減でき、経済化および高性能化を図り得
るとともに、障害発生時に現用から予備への切り替えを
高速に行い得るラマン増幅利得の励起光源および光ファ
イバ通信システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の本発明は、光ファイバ中を伝送され
る信号光を増幅するラマン増幅器を有するラマン増幅利
用の光ファイバ通信システムであって、前記ラマン増幅
器は、ラマン増幅の利得媒質である光ファイバと、該光
ファイバを励起する励起光源と、該励起光源から出射し
た励起光と信号光とを合波する合波器とを有し、前記励
起光源は、各々が波長の異なる複数の励起光を出射する
複数の単一偏波のレーザであって、複数の励起光のうち
2つずつの励起光の波長が互いに近接して設定され、こ
の波長が近接して設定された各2つの励起光の組のう
ち、少なくとも1組以上の組において波長が互いに近接
した2つの励起光の偏波状態が互いに直交している複数
のレーザと、該レーザから出射した励起光をその波長に
応じて合波する波長選択型合波器とを有することを要旨
とする。
【0010】請求項1記載の本発明にあっては、複数の
レーザで波長の異なる複数の励起光を出射するも、この
複数の励起光のうち2つずつの励起光の波長が互いに近
接して設定され、この波長が近接して設定された各2つ
の励起光の組のうち、少なくとも1組以上の組において
波長が互いに近接した2つの励起光の偏波状態が互いに
直交しているように設定される複数の励起光を出射し、
この複数の励起光を波長選択型合波器で合波しているた
め、従来のように偏波合波器を必要とせず、励起光に対
するレーザから増幅用光ファイバまでの挿入損失を低減
することができるとともに、部品点数が少なく、経済化
を図ることができる。
【0011】また、請求項2記載の本発明は、光ファイ
バ中を伝送される信号光を増幅するラマン増幅器を有す
るラマン増幅利用の光ファイバ通信システムであって、
前記ラマン増幅器は、ラマン増幅の利得媒質である光フ
ァイバと、該光ファイバを励起する励起光源と、該励起
光源から出射される励起光と信号光とを合波する合波器
とを有し、前記励起光源は、現用励起光源と、予備励起
光源と、該現用励起光源および予備励起光源から出射さ
れる励起光を合波する偏波合波器と、前記現用励起光源
を監視して、該現用励起光源の故障を検出した場合、現
用励起光源を停止し、予備励起光源を駆動して現用から
予備に切り替える励起光監視部とを有し、前記現用励起
光源は、各々が波長の異なる複数の励起光を出射する複
数の単一偏波のレーザであって、複数の励起光のうち2
つずつの励起光の波長が互いに近接して設定されている
複数の単一偏波のレーザと、該レーザから出射される励
起光をその波長に応じて合波する波長選択型合波器とを
有し、前記予備励起光源は、各々が異なる波長を有する
とともに、前記現用励起光源の複数のレーザから出射さ
れる励起光の偏波に直交する偏波の複数の励起光を出射
する複数の単一偏波のレーザであって、複数の励起光の
うち2つずつの励起光の波長が互いに近接して設定され
ている複数のレーザと、該レーザから出射される励起光
をその波長に応じて合波する波長選択型合波器とを有す
ることを要旨とする。
【0012】請求項2記載の本発明にあっては、現用励
起光源と予備励起光源では複数のレーザで波長の異なる
複数の励起光を出射するも、複数の励起光のうち2つず
つの励起光の波長が互いに近接して設定される複数の励
起光を出射し、この複数の励起光を合波して出射すると
ともに、励起光監視部で現用励起光源を監視して、その
故障を検出した場合、現用励起光源を停止し、予備励起
光源を駆動して現用から予備に切り替えるため、励起光
源の現用から予備への切り替えを高速に行うことがで
き、従来のような手動切り替えによる長時間のシステム
停止を回避することができる。
【0013】更に、請求項3記載の本発明は、光ファイ
バ中を伝送される信号光を増幅するラマン増幅器を有す
るラマン増幅利用の光ファイバ通信システムであって、
前記ラマン増幅器は、ラマン増幅の利得媒質である光フ
ァイバと、該光ファイバを励起する励起光源と、該励起
光源から出射される励起光と信号光とを合波する合波器
とを有し、前記励起光源は、各々の対では偏波が互いに
直交した同一波長の一対の励起光を出射し、複数の対間
では波長の異なる励起光を出射する複数対のレーザであ
って、該複数対のレーザのうち、2対ずつのレーザにお
いては出射される励起光の波長が互いに近接して設定さ
れている複数対のレーザと、各々が前記複数対のレーザ
の各対に対応して設けられる複数の偏波合波器であっ
て、各偏波合波器は各対のレーザから出射される同一波
長の励起光を合波する複数の偏波合波器と、該複数の偏
波合波器から出射される複数の励起光をその波長に応じ
て合波する波長選択型合波器と、前記複数対のレーザの
各対において出射される同一波長の一対の励起光の互い
に直交した偏波のうち、一方の偏波を有するレーザを現
用のレーザとし、他方の偏波を有するレーザを予備のレ
ーザとし、現用のレーザを監視して、該レーザの故障を
検出した場合、現用のレーザを停止し、予備のレーザを
駆動して現用から予備に切り替える励起光監視部とを有
することを要旨とする。
【0014】請求項3記載の本発明にあっては、複数対
のレーザでは各対において偏波が互いに直交した同一波
長の一対の励起光を出射し、複数の対間では励起光の波
長の異なり、複数対のレーザのうち、2対ずつのレーザ
において励起光の波長が互いに近接している複数の励起
光を出射するとともに、複数対のレーザの各対において
互いに直交した偏波のうち、一方の偏波を有するレーザ
を現用のレーザとし、他方の偏波を有するレーザを予備
のレーザとし、現用のレーザを監視して、その故障を検
出した場合、現用のレーザを停止し、予備のレーザを駆
動して現用から予備に切り替えるため、励起光源の現用
から予備への切り替えを高速に行うことができ、従来の
ような手動切り替えによる長時間のシステム停止を回避
することができる。
【0015】請求項4記載の本発明は、光ファイバ中を
伝送される信号光を増幅するラマン増幅器を有するラマ
ン増幅利用の光ファイバ通信システムであって、前記ラ
マン増幅器は、ラマン増幅の利得媒質である光ファイバ
と、該光ファイバを励起する励起光源と、該励起光源か
ら出射される励起光と信号光とを合波する合波器とを有
し、前記励起光源は、各々の対では偏波が互いに直交し
た同一波長の一対の励起光を出射し、複数の対間では波
長の異なる励起光を出射する複数対のレーザであって、
該複数対のうち、2つずつの対のレーザから出射される
励起光の波長が互いに近接して設定されている複数対の
レーザと、各々が前記複数対のレーザの各対に対応して
設けられる複数の偏波合波器であって、各偏波合波器は
各対のレーザから出射される同一波長の励起光を合波す
る複数の偏波合波器と、該複数の偏波合波器から出射さ
れる複数の励起光をその波長に応じて合波する波長選択
型合波器と、前記波長が互いに近接して設定されている
各2対のレーザにおいて第1の波長の第1の偏波の励起
光を出射するレーザと第2の波長の前記第1の偏波に直
交した第2の偏波の励起光を出射するレーザを現用のレ
ーザとし、第1の波長の第2の偏波の励起光を出射する
レーザと第2の波長の前記第2の偏波に直交した第1の
偏波の励起光を出射するレーザを予備のレーザとし、現
用のレーザを監視して、該レーザの故障を検出した場
合、現用のレーザを停止し、予備のレーザを駆動して現
用から予備に切り替える励起光監視部とを有することを
要旨とする。
【0016】請求項4記載の本発明にあっては、複数対
のレーザでは各対において偏波が互いに直交した同一波
長の一対の励起光を出射し、複数の対間では励起光の波
長の異なり、複数対のレーザのうち、2対ずつのレーザ
において励起光の波長が互いに近接している複数の励起
光を出射するとともに、波長が互いに近接した各2対の
レーザにおいて第1の波長の第1の偏波の励起光を出射
するレーザと第2の波長の前記第1の偏波に直交した第
2の偏波の励起光を出射するレーザを現用のレーザと
し、第1の波長の第2の偏波の励起光を出射するレーザ
と第2の波長の前記第2の偏波に直交した第1の偏波の
励起光を出射するレーザを予備のレーザとし、現用のレ
ーザを監視して、その故障を検出した場合、現用のレー
ザを停止し、予備のレーザを駆動して現用から予備に切
り替えるため、励起光源の現用から予備への切り替えを
高速に行うことができ、従来のような手動切り替えによ
る長時間のシステム停止を回避することができる。
【0017】また、請求項5記載の本発明の励起光源
は、各々が波長の異なる複数の励起光を出射する複数の
単一偏波のレーザであって、複数の励起光のうち2つず
つの励起光の波長が互いに近接して設定され、この波長
が近接して設定された各2つの励起光の組のうち、少な
くとも1組以上の組において波長が互いに近接した2つ
の励起光の偏波状態が互いに直交している複数のレーザ
と、該レーザから出射した励起光をその波長に応じて合
波する波長選択型合波器とを有することを要旨とする。
【0018】請求項5記載の本発明にあっては、複数の
レーザで波長の異なる複数の励起光を出射するも、この
複数の励起光のうち2つずつの励起光の波長が互いに近
接して設定され、この波長が近接して設定された各2つ
の励起光の組のうち、少なくとも1組以上の組において
波長が互いに近接した2つの励起光の偏波状態が互いに
直交しているように設定される複数の励起光を出射し、
この複数の励起光を波長選択型合波器で合波しているた
め、従来のように偏波合波器を必要とせず、励起光に対
するレーザから増幅用光ファイバまでの挿入損失を低減
することができるとともに、部品点数が少なく、経済化
を図ることができる。
【0019】更に、請求項6記載の本発明の励起光源
は、現用励起光源と、予備励起光源と、該現用励起光源
および予備励起光源から出射される励起光を合波する偏
波合波器と、前記現用励起光源を監視して、該現用励起
光源の故障を検出した場合、現用励起光源を停止し、予
備励起光源を駆動して現用から予備に切り替える励起光
監視部とを有し、前記現用励起光源は、各々が波長の異
なる複数の励起光を出射する複数の単一偏波のレーザで
あって、複数の励起光のうち2つずつの励起光の波長が
互いに近接して設定されている複数の単一偏波のレーザ
と、該レーザから出射される励起光をその波長に応じて
合波する波長選択型合波器とを有し、前記予備励起光源
は、各々が波長の異なるとともに、前記現用励起光源の
複数のレーザから出射される励起光の偏波と異なる偏波
の複数の励起光を出射する複数の単一偏波のレーザであ
って、複数の励起光のうち2つずつの励起光の波長が互
いに近接して設定されている複数のレーザと、該レーザ
から出射される励起光をその波長に応じて合波する波長
選択型合波器とを有することを要旨とする。
【0020】請求項6記載の本発明にあっては、現用励
起光源と予備励起光源では複数のレーザで波長の異なる
複数の励起光を出射するも、複数の励起光のうち2つず
つの励起光の波長が互いに近接して設定される複数の励
起光を出射し、この複数の励起光を合波して出射すると
ともに、励起光監視部で現用励起光源を監視して、その
故障を検出した場合、現用励起光源を停止し、予備励起
光源を駆動して現用から予備に切り替えるため、励起光
源の現用から予備への切り替えを高速に行うことがで
き、従来のような手動切り替えによる長時間のシステム
停止を回避することができる。
【0021】請求項7記載の本発明の励起光源は、各対
では偏波が互いに直交した同一波長の一対の励起光を出
射し、複数の対間では波長の異なる励起光を出射する複
数対のレーザであって、該複数対のレーザのうち、2対
ずつのレーザにおいては出射される励起光の波長が互い
に近接して設定されている複数対のレーザと、各々が前
記複数対のレーザの各対に対応して設けられる複数の偏
波合波器であって、各偏波合波器は各対のレーザから出
射される同一波長の励起光を合波する複数の偏波合波器
と、該複数の偏波合波器から出射される励起光をその波
長に応じて合波する波長選択型合波器と、前記複数対の
レーザの各対において出射される同一波長の一対の励起
光の互いに直交した偏波のうち、一方の偏波を有するレ
ーザを現用のレーザとし、他方の偏波を有するレーザを
予備のレーザとし、現用のレーザを監視して、該レーザ
の故障を検出した場合、現用のレーザを停止し、予備の
レーザを駆動して現用から予備に切り替える励起光監視
部とを有することを要旨とする。
【0022】請求項7記載の本発明にあっては、複数対
のレーザでは各対において偏波が互いに直交した同一波
長の一対の励起光を出射し、複数の対間では励起光の波
長の異なり、複数対のレーザのうち、2対ずつのレーザ
において励起光の波長が互いに近接している複数の励起
光を出射するとともに、複数対のレーザの各対において
互いに直交した偏波のうち、一方の偏波を有するレーザ
を現用のレーザとし、他方の偏波を有するレーザを予備
のレーザとし、現用のレーザを監視して、その故障を検
出した場合、現用のレーザを停止し、予備のレーザを駆
動して現用から予備に切り替えるため、励起光源の現用
から予備への切り替えを高速に行うことができ、従来の
ような手動切り替えによる長時間のシステム停止を回避
することができる。
【0023】また、請求項8記載の本発明の励起光源
は、各対では偏波が互いに直交した同一波長の一対の励
起光を出射し、複数の対間では波長の異なる励起光を出
射する複数対のレーザであって、該複数対のうち、2つ
ずつの対のレーザから出射される励起光の波長が互いに
近接して設定されている複数対のレーザと、各々が前記
複数対のレーザの各対に対応して設けられる複数の偏波
合波器であって、各偏波合波器は各対のレーザから出射
される同一波長の励起光を合波する複数の偏波合波器
と、該複数の偏波合波器から出射される励起光をその波
長に応じて合波する波長選択型合波器と、前記波長が互
いに近接して設定されている各2対のレーザにおいて第
1の波長の第1の偏波の励起光を出射するレーザと第2
の波長の前記第1の偏波に直交した第2の偏波の励起光
を出射するレーザを現用のレーザとし、第1の波長の第
2の偏波の励起光を出射するレーザと第2の波長の前記
第2の偏波に直交した第1の偏波の励起光を出射するレ
ーザを予備のレーザとし、現用のレーザを監視して、該
レーザの故障を検出した場合、現用のレーザを停止し、
予備のレーザを駆動して現用から予備に切り替える励起
光監視部とを有することを要旨とする。
【0024】請求項8記載の本発明にあっては、複数対
のレーザでは各対において偏波が互いに直交した同一波
長の一対の励起光を出射し、複数の対間では励起光の波
長の異なり、複数対のレーザのうち、2対ずつのレーザ
において励起光の波長が互いに近接している複数の励起
光を出射するとともに、波長が互いに近接した各2対の
レーザにおいて第1の波長の第1の偏波の励起光を出射
するレーザと第2の波長の前記第1の偏波に直交した第
2の偏波の励起光を出射するレーザを現用のレーザと
し、第1の波長の第2の偏波の励起光を出射するレーザ
と第2の波長の前記第2の偏波に直交した第1の偏波の
励起光を出射するレーザを予備のレーザとし、現用のレ
ーザを監視して、その故障を検出した場合、現用のレー
ザを停止し、予備のレーザを駆動して現用から予備に切
り替えるため、励起光源の現用から予備への切り替えを
高速に行うことができ、従来のような手動切り替えによ
る長時間のシステム停止を回避することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に
係るラマン増幅利用の光ファイバ通信システムに適用し
得るラマン増幅器の構成を示す図である。同図に示した
第1の実施形態のラマン増幅器は、ラマン増幅の利得媒
質である光ファイバ1と、該光ファイバ1を励起する励
起光源5と、該励起光源5から出射した励起光と信号光
とを合波する合波器3とを有する。
【0026】また、励起光源5は、各々が異なる波長λ
p1,λp1*,λp2,λp2*を有する複数の励起
光を出射する複数(本実施形態では4個)の単一偏波の
レーザ11s,12p,17s,18pであって、複数
の励起光のうち2つずつの励起光の波長λp1とλp1
*およびλp2とλp2*が互いに隣接、すなわち近接
して設定され、この波長が近接して設定された各2つの
励起光の組のうち、少なくとも1組以上の組において波
長が互いに近接した2つの励起光の偏波状態が偏波sお
よび偏波pというように互いに直交している複数のレー
ザ11s,12p,17s,18pと、該複数のレーザ
11s,12p,17s,18pからそれぞれ出射した
複数の励起光をその波長に応じて合波する波長選択型合
波器61とから構成されている。
【0027】すなわち、複数のレーザ11s,12p,
17s,18pのうち、レーザ11sは、波長λp1で
偏波sの励起光を出射するレーザであり、レーザ12p
は、波長がλp1に近接している波長λp1*であり、
偏波が偏波sに直交している偏波pの励起光を出射する
レーザであり、レーザ17sは、波長λp2で偏波sの
励起光を出射するレーザであり、レーザ18pは、波長
がλp2に近接している波長λp2*であり、偏波pの
励起光を出射するレーザである。
【0028】波長λp1*およびλp2*は、それぞれ
波長λp1およびλp2に近接している波長、すなわち
近傍にある波長であるが、それらとは異なっている波長
である。具体的には、波長λp1*と波長λp1との差
および波長λp2*とλp2との差は、波長λp1とλ
p2との差の絶対値よりも小さいものである。従って、
波長選択型合波器61は、4波長を合波するものであ
る。
【0029】上述した第1の実施形態のラマン増幅器に
おける励起光パワースペクトルを図2に示す。同図にも
示すように、λp1とλp2はそれぞれ1500nmお
よび1530nmとし、それらの偏波状態はs偏波とし
ている。一方、λp1*とλp2*は1505nmおよ
び1535nmとし、それらの偏波状態はp偏波として
いる。4つのレーザからの総合の励起光パワーは、従来
技術と本構成でほぼ同じである。図2の励起光パワース
ペクトルに対応した利得スペクトルを図3に示す。sお
よびp偏波成分の励起光によるラマン利得の平均値およ
びそれらの和を示している。従来技術の図11のスペク
トルとは1600nmおよび1630nm近傍の波長で
若干異なるが、総合利得に関して、1600nmから1
630nmの信号光波長域で図11とほぼ同様に平坦化
された利得スペクトルが得られていることがわかる。た
だし、利得スペクトル上の若干のリップルは簡単のため
省略してある。
【0030】本実施形態の励起光源5を従来と比較する
と、本実施形態では偏波合波器31,33を必要としな
いため、励起光に対するレーザから増幅用光ファイバま
での挿入損失を低減できる。また、構成部品点数が少な
く、低価格化が可能である。ただし、波長選択型合波器
61は、従来技術に比べ合波する励起光波長数が増加し
ても、価格等の顕著な劣化なく対応可能である。
【0031】本第1の実施形態のラマン増幅器では、更
に詳しくは、励起光源5からの励起光は波長選択型合波
器61で合波されて信号光と励起光の合波器3により光
ファイバ1に導入される。励起光源5のレーザはファブ
リーペロー型の高出力半導体レーザであり、外付けのフ
ァイバグレーティングを用いて発振波長の狭窄化等を行
っている。波長選択型合波器61は、マッハツェンダー
型の導波路型光回路(Planar Lightwave Circuit:PL
C)であり、1500nmと1505nmおよび153
0nmと1535nmの2波長を5nmのFSRで各々
合波し、その後、それら2波長毎をやはり5nmのFS
Rで合波している。励起光パワーのスペクトルは図2に
示す通りである。すなわち、1500nmと1505n
mおよび1530nmと1535nmの励起光の偏波
は、波長選択型合波器61の出力において互いに直交し
ている。当然ながら、各レーザと波長選択型合波器まで
の光ファイバなどの光導波路は、各励起光の偏波状態を
一定に保持する偏波保持型ファイバのような光導波路で
ある。
【0032】利得媒質である光ファイバ1に入力する励
起光パワーは、各レーザ当たり100mWであり、総合
で400mWである。光ファイバ1は、80kmの分散
シフト伝送ファイバまたは5kmのラマンファイバであ
る。ラマン利得は、図3に示す形状であり、伝送ファイ
バを用いた場合、分布利得として、約20dB、ラマン
ファイバを用いた場合、集中利得として、約15dBで
ある。
【0033】図9の従来技術で用いる偏波合波器31,
33は、プリズム型のものであり、その典型的な挿入損
失は約0.5dBないし1dBである。また、波長選択
型合波器61は、PLCであり、そのFSRは30nm
である。波長選択型合波器61の性能・価格等は、従来
技術と本発明で顕著な違いはなく、従って本発明のラマ
ン増幅器は偏波合波器31,33を有しない分だけ、価
格が低い。また、偏波合波器31,33の挿入損失分だ
け、励起光の挿入損失が低く、高い励起光パワーが得ら
れたり、あるいは安価な励起レーザを採用できる。
【0034】図4は、本発明の第2の実施形態に係るラ
マン増幅器の構成を示す図である。同図に示すラマン増
幅器は、ラマン増幅の利得媒質である光ファイバ1と、
該光ファイバ1を励起する励起光源51と、該励起光源
51から出射される励起光と信号光とを合波する合波器
3とから構成されている。
【0035】また、励起光源51は、現用励起光源5a
と、予備励起光源5bと、該現用励起光源5aおよび予
備励起光源5bから出射される励起光を合波する偏波合
波器7と、現用励起光源5aを監視して、その故障を検
出した場合、現用励起光源5aを停止し、予備励起光源
5bを駆動して現用から予備に切り替える励起光監視部
9とから構成されている。
【0036】更に、現用励起光源5aは、各々が異なる
波長λp1,λp1*,λp2,λp2*を有し、偏波
sの複数の励起光を出射する複数の単一偏波のレーザ1
1s,12s,17s,18sであって、この複数の励
起光のうち2つずつの励起光の波長λp1とλp1*お
よびλp2とλp2*が互いに隣接、すなわち近接して
設定されている複数の単一偏波のレーザ11s,12
s,17s,18sと、該複数のレーザ11s,12
s,17s,18sから出射される複数の励起光をその
波長に応じて合波する波長選択型合波器62とから構成
されている。
【0037】また、予備励起光源5bは、各々が現用励
起光源5aと同様に異なる波長λp1,λp1*,λp
2,λp2*を有するとともに、現用励起光源5bの複
数のレーザ11s,12s,17s,18sから出射さ
れる励起光の偏波sに直交する偏波pの複数の励起光を
出射する複数の単一偏波のレーザ11p,12p,17
p,18pであって、複数の励起光のうち2つずつの励
起光の波長が互いに近接して設定されている複数のレー
ザ11p,12p,17p,18pと、該複数のレーザ
11p,12p,17p,18pから出射される複数の
励起光をその波長に応じて合波する波長選択型合波器6
3とから構成されている。
【0038】すなわち、複数のレーザ11s,12s,
17s,18sおよび11p,12p,17p,18p
のうち、レーザ11sは、波長λp1で偏波sの励起光
を出射するレーザであり、レーザ12sは、波長がλp
1に近接している波長λp1*であり、偏波sの励起光
を出射するレーザであり、レーザ17sは、波長λp2
で偏波sの励起光を出射するレーザであり、レーザ18
sは、波長がλp2に近接している波長λp2*であ
り、偏波sの励起光を出射するレーザであり、レーザ1
1pは、波長λp1で偏波pの励起光を出射するレーザ
であり、レーザ12pは、波長がλp1に近接している
波長λp1*であり、偏波pの励起光を出射するレーザ
であり、レーザ17pは、波長λp2で偏波pの励起光
を出射するレーザであり、レーザ18pは、波長がλp
2に近接している波長λp2*であり、偏波pの励起光
を出射するレーザである。また、波長λp1*およびλ
p2*は、それぞれ波長λp1およびλp2に近接して
いる波長、すなわち近傍にある波長であるが、それらと
は異なっている波長であり、具体的には波長λp1*と
波長λp1との差および波長λp2*とλp2との差
は、波長λp1とλp2との差の絶対値よりも小さいも
のであることは第1の実施形態のラマン増幅器と同じで
ある。
【0039】なお、図4に示した第2の実施形態のラマ
ン増幅器においては、現用励起光源5aから出射される
複数の励起光の偏波状態はsであり、予備励起光源5b
から出射される複数の励起光の偏波状態はpであるが、
逆に現用励起光源5aの偏波状態がpであり、予備励起
光源5bの偏波状態がsであってもよいものである。
【0040】以上のように構成される第2の実施形態の
ラマン増幅器において、現用および予備の励起光源5
a,5bを出射した励起光は、偏波合波器7で偏波領域
で合波される。励起光監視部9で現用励起光源5aの劣
化を検出した場合に、現用励起光源5aの電気的な駆動
をやめ、予備励起光源5bの電流駆動を同時に開始して
現用から予備への切り替えを行う。本構成は、利得媒質
の光ファイバ1においてラマン利得が、単一偏波の励起
光に対して、信号光偏波依存性を有しない場合に適用さ
れる。なぜならば、ラマン利得が単一偏波の励起光に対
して信号光偏波依存性を有すると、一般に光ファイバ中
を伝搬する信号光の偏波はランダムに変動するため、ラ
マン利得が変動するからである。励起光源の現用から予
備への切り替えが電気的に高速に行えるため、従来技術
で問題であった手動切り替えによる長時間のシステム停
止が回避できる。
【0041】また、第2の実施形態において、光ファイ
バ1は、第1の実施形態の光ファイバ1と類似している
が、ラマン利得が単一偏波の励起光に対して無偏波とな
るような光ファイバである(R.H.Stolen,IEEE Journal
of Quantum Electronics,Vol.QE-15,pp.1157-1160,1979
参照)。例えば、光ファイバ1は、真円性の高い海底
ケーブル中の伝送ファイバなどである。励起光源5a,
5bからの励起光は偏波合波器7で合波されて信号光と
励起光の合波器3により光ファイバ1に導入される。
【0042】現用と予備の切り替えのための励起光の監
視は、励起光監視部9で行われるが、第1の監視方法と
しては、現用励起光源5aからの励起光パワーを偏波合
波器7の後段でファイバ分岐器(簡単のため図では省
略)により50対1の分岐比で分岐し、フォトダイオー
ド受光器により受光する。受光した励起光パワーがある
規定値以下になったときに現用励起光源5aが劣化した
と判断して、予備励起光源5bに切り替える。その後同
様にして予備励起光源5bからの励起光パワーをモニタ
することも可能である。
【0043】第2の監視方法としては、現用励起光源5
aの各半導体レーザの後端面からのレーザ光をフォトダ
イオード受光器により受光してモニタし、そのモニタ値
がある規定値以下になったときに現用励起光源5aが劣
化したと判断して、予備励起光源5bに切り替える。そ
の後、予備励起光源についても同様のモニタを行う。
【0044】現用励起光源5aから予備励起光源5bへ
の切り替えは電気的に行い、十分高速に行える。その切
り替え時間は、例えば10マイクロ秒である。一方、従
来技術では、手動で切り替えるため、明らかに切り替え
時間が長い。その切り替え時間は、例えば10分であ
る。
【0045】励起光パワーのスペクトルは前記第1の実
施形態と類似しており、図2において偏波状態を現用励
起光源5aに対してすべてs偏波、また予備励起光源5
bに対してすべてp偏波としたものである。ラマン利得
は、図3に示すものと類似しており、利得成分を現用励
起光源5aに対してすべてs偏波、また予備励起光源5
bに対してすべてp偏波としたものである。
【0046】図5は、本発明の第3の実施形態に係るラ
マン増幅器の構成を示す図である。同図に示す第3の実
施形態のラマン増幅器は、ラマン増幅の利得媒質である
光ファイバ1と、該光ファイバ1を励起する励起光源5
3と、該励起光源53から出射される励起光と信号光と
を合波する合波器3とから構成されている。
【0047】励起光源53は、各々の対では互いに直交
した偏波sとpである同一波長λp1とλp1、λp1
*とλp1*、λp2とλp2、λp2*とλp2*の
一対の励起光を出射し、複数の対間では異なる波長λp
1,λp1*,λp2,λp2*の励起光を出射する複
数対のレーザ11s,11p;12s,12p;17
s,17p;18s,18pであって、該複数対のレー
ザのうち、2対ずつのレーザにおいては出射される励起
光の波長が互いに近接した波長λp1とλp1*および
λp2とλp2*に設定されている複数対のレーザ11
s,11p;12s,12p;17s,17p;18
s,18pと、各々が複数対のレーザ11s,11p;
12s,12p;17s,17p;18s,18pの各
対に対応して設けられる複数の偏波合波器31,32,
33,34であって、各偏波合波器31,32,33,
34は各対のレーザ11s,11p;12s,12p;
17s,17p;18s,18pから出射される同一波
長の励起光を合波する複数の偏波合波器31,32,3
3,34と、該複数の偏波合波器31,32,33,3
4から出射される複数の励起光をその波長に応じて合波
する波長選択型合波器64と、複数対のレーザ11s,
11p;12s,12p;17s,17p;18s,1
8pの各対において出射される同一波長の一対の励起光
の互いに直交した偏波のうち、一方の偏波sを有するレ
ーザ11s,12s,17s,18sを現用のレーザと
し、他方の偏波pを有するレーザ11p,12p,17
p,18pを予備のレーザとし、現用のレーザを監視し
て、該レーザの故障を検出した場合、現用のレーザを停
止し、予備のレーザを駆動して現用から予備に切り替え
る励起光監視部91とから構成されている。
【0048】すなわち、複数のレーザ11s,11p;
12s,12p;17s,17p;18s,18pのう
ち、レーザ11sは、波長λp1で偏波sの励起光を出
射するレーザであり、レーザ11pは、波長λp1で偏
波pの励起光を出射するレーザであり、レーザ12s
は、波長がλp1に近接している波長λp1*であり、
偏波sの励起光を出射するレーザであり、レーザ12p
は、波長がλp1に近接している波長λp1*であり、
偏波pの励起光を出射するレーザであり、レーザ17s
は、波長λp2で偏波sの励起光を出射するレーザであ
り、レーザ17pは、波長λp2で偏波pの励起光を出
射するレーザであり、レーザ18sは、波長がλp2に
近接している波長λp2*であり、偏波sの励起光を出
射するレーザであり、レーザ18pは、波長がλp2に
近接している波長λp2*であり、偏波pの励起光を出
射するレーザである。また、波長λp1*およびλp2
*は、それぞれ波長λp1およびλp2に近接している
波長、すなわち近傍にある波長であるが、それらとは異
なっている波長であり、具体的には波長λp1*と波長
λp1との差および波長λp2*とλp2との差は、波
長λp1とλp2との差の絶対値よりも小さいものであ
ることは第1の実施形態のラマン増幅器と同じである。
【0049】すなわち、現用のレーザ11s,12s,
17s,18sは、それぞれ異なる波長λp1,λp1
*,λp2,λp2*の励起光を出射するが、その偏波
はすべて同じ偏波sである。また、予備のレーザ11
p,12p,17p,18pは、それぞれ異なるλp
1,λp1*,λp2,λp2*の励起光を出射する
が、その偏波は現用のレーザの偏波に直交するすべて同
じ偏波pである。
【0050】そして、レーザ11s,11pから出射さ
れる波長が同一のλp1であり、s偏波とp偏波の励起
光が偏波合波器31で合波され、レーザ12s,12p
から出射される波長が同一のλp1*であり、s偏波と
p偏波の励起光が偏波合波器32で合波され、またレー
ザ17s,17pから出射される波長が同一のλp2で
あり、s偏波とp偏波の励起光が偏波合波器33で合波
され、レーザ18s,18pから出射される波長が同一
のλp2*であり、s偏波とp偏波の励起光が偏波合波
器34で合波され、それから更に波長選択型合波器64
で合波され、合波器3に出射される。
【0051】なお、図5に示す第3の実施形態のラマン
増幅器における光ファイバ1は、第2の実施形態と同様
にラマン利得が単一偏波の励起光に対して無偏波となる
ような光ファイバである。また、現用と予備の切り替え
のための励起光の監視も上述した第2の実施形態と同様
に行われる。更に、励起光パワーのスペクトルも第2の
実施形態と同様である。
【0052】図6は、本発明の第4の実施形態に係るラ
マン増幅器の構成を示す図である。同図に示す第4の実
施形態のラマン増幅器は、現用および予備のレーザとし
て使用するレーザが異なるのみであり、その構成は図5
に示した第3の実施形態に使用されている励起光管理部
91の代わりに励起光監視部92が使用されていること
を除いて、図5の第3の実施形態と同じである。
【0053】すなわち、図6に示す第4の実施形態のラ
マン増幅器では、互いに近接した波長λp1とλp1*
およびλp2とλp2*に設定されている各2対のレー
ザ11s,11p;12s,12p;17s,17p;
18s,18pにおいて第1の波長λp1,λp2の第
1の偏波sの励起光を出射するレーザ11s,17sと
第2の波長λp1*,λp2*の前記第1の偏波sに直
交した第2の偏波pの励起光を出射するレーザ12p,
18pを現用のレーザとし、第1の波長λp1,λp2
の第2の偏波pの励起光を出射するレーザ11p,17
pと第2の波長λp1*,λp2*の前記第2の偏波p
に直交した第1の偏波sの励起光を出射するレーザ12
s,18sを予備のレーザとしている。
【0054】すなわち、現用のレーザ11s,12p,
17s,18pは、それぞれ波長λp1で偏波sの励起
光、波長λp1*で偏波pの励起光、波長λp2で偏波
sの励起光、および波長λp2*で偏波pの励起光を出
射し、また予備のレーザ11p,12s,17p,18
sは、それぞれ波長λp1で偏波pの励起光、波長λp
1*で偏波sの励起光、波長λp2で偏波pの励起光、
および波長λp2*で偏波sの励起光を出射する。そし
て、励起光管理部92は、現用のレーザ11s,17
s,12p,18pを監視して、該現用のレーザ11
s,17s,12p,18pの故障を検出した場合、現
用のレーザ11s,17s,12p,18pを停止し、
予備のレーザ11p,17p,12s,18sを駆動し
て現用から予備に切り替えている。なお、現用と予備の
励起光源の偏波状態は上記と逆でもよい。本実施形態で
は、利得媒質の光ファイバ1においてラマン利得が単一
偏波の励起光に対して信号光偏波依存性を有しない場合
のみならず、偏波依存性を有する場合にも適用すること
ができる。
【0055】また、図6に示す第4の実施形態のラマン
増幅器においては、光ファイバ1は、第2および第3の
実施形態と異なり、ラマン利得が単一偏波の励起光に対
して偏波依存性を有していてもよい。その光ファイバの
例としては、ボビン等に収容したラマンファイバや、真
円性の低い陸上システム適用の伝送ファイバなどがあ
る。また、励起光源53の構成は第3の実施形態と類似
している。そして、上述したように、現用の励起光を近
接波長(λp1とλp1*、およびλp2とλp2*)
で偏波が直交するように設定している。また、予備の励
起光は、現用の励起光と異なる偏波としている。すなわ
ち、現用の励起光の偏波の波長配置は、第1の実施形態
と同様である。従って、ラマン利得が励起光の偏波に依
存する光ファイバ1に対しても、信号光偏波に無依存な
ラマン利得を得ることができる。ちなみに、励起光の偏
波状態を第2および第3の実施形態のごとく、現用と予
備でそれぞれ単一偏波としたとき、光ファイバ1におけ
るラマン利得の信号光偏波依存性の例は、ランダムな任
意偏波に対し、ラマン利得20dBに対する変動利得と
して20dB程度である。なお、現用と予備の切り替え
のための励起光の監視は、第2の実施形態と同様であ
り、また励起光パワーのスペクトルは第1の実施形態と
同様である。
【0056】図7は、本発明の第5の実施形態に係るラ
マン増幅器の構成を示す図である。同図に示す第5の実
施形態のラマン増幅器は、図1に示した第1の実施形態
において励起光源におけるレーザの数を増やした点が異
なるのみであり、その基本的構成および作用は図1の第
1の実施形態と同じである。
【0057】すなわち、図7に示すラマン増幅器の励起
光源55は、図1のラマン増幅器の4個のレーザ11
s,12p,17s,18pに加えて、更に4個のレー
ザ21s,22p,27s,28pを有し、レーザ21
sは波長でλp3で偏波sの励起光を出射し、レーザ2
2pは波長がλp3に近接したλp3*で偏波pの励起
光を出射し、レーザ27sは波長がλp4で偏波sの励
起光を出射し、レーザ28pは波長がλp4に近接した
λp4*で偏波pの励起光を出射するようになってい
る。そして、この8個のレーザ11s,12p,17
s,18p,21s,22p,27s,28pからそれ
ぞれ出射される複数の励起光が波長選択型合波器65で
合波される。
【0058】本第5の実施形態における励起光パワーの
スペクトルを図8に示す。励起光波長は、同図に示すよ
うに、1500nmから1535nmの波長域に5nm
間隔で配置されている。ラマン利得のスペクトルは図1
に示した第1の実施形態の場合の図3に示すスペクトル
に類似しているものである。ただし、本第5の実施形態
では、励起光波長が第1の実施形態に比較して、密に配
置されているので、利得スペクトル上でのリップルが第
1の実施形態に比較して小さくなっている。なお、リッ
プルは簡単化のため図3では省略されている。
【0059】各波長のレーザからの励起光パワーは、第
1の実施形態では約100mWであったが、本第5の実
施形態では、第1の実施形態と同じ利得を得るための励
起光パワーは、約50mWである。これは、本実施形態
の励起光波長数が第1の実施形態の2倍の8波長である
ためである。約50mWより高い励起光パワーであれ
ば、明らかにより高い利得が得られる。つまり、本実施
形態を第1の実施形態と比較した場合、励起レーザの個
数は増えるが、リップルが少なく、より平坦な利得スペ
クトルが得られる。また、レーザ当たりの所用励起光パ
ワーが少なくてすむなどの利点がある。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
波長の異なる複数の励起光のうちの2つずつの励起光の
波長が互いに近接して設定され、この波長が近接した各
2つの励起光の組のうち、少なくとも1組以上の組にお
いて波長が近接した2つの励起光の偏波状態が互いに直
交しているように設定される複数の励起光を出射し、こ
の複数の励起光を合波しているので、従来のように偏波
合波器を必要とせず、励起光に対するレーザから増幅用
光ファイバまでの挿入損失を低減することができるとと
もに、部品点数が少なく、経済化を図ることができる。
【0061】また、本発明によれば、現用励起光源と予
備励起光源では波長の異なる複数の励起光のうち2つず
つの励起光の波長が互いに近接して設定される複数の励
起光を出射し、この複数の励起光を合波して出射すると
ともに、現用励起光源を監視して、その故障を検出した
場合、現用励起光源を停止し、予備励起光源を駆動して
現用から予備に切り替えるので、励起光源の現用から予
備への切り替えを高速に行うことができ、従来のような
手動切り替えによる長時間のシステム停止を回避するこ
とができる。
【0062】更に、本発明によれば、各対のレーザで偏
波が直交した同一波長の一対の励起光を出射し、複数の
対間では波長の異なり、2対ずつのレーザにおいて励起
光の波長が互いに近接している複数の励起光を出射する
とともに、各対において互いに直交した偏波のうち、一
方の偏波を有するレーザを現用のレーザとし、他方の偏
波を有するレーザを予備のレーザとし、現用のレーザを
監視して、その故障を検出した場合、現用のレーザを停
止し、予備のレーザを駆動して現用から予備に切り替え
るので、励起光源の現用から予備への切り替えを高速に
行うことができ、従来のような手動切り替えによる長時
間のシステム停止を回避することができる。
【0063】本発明によれば、各対のレーザで偏波が直
交した同一波長の一対の励起光を出射し、複数の対間で
は波長の異なり、2対ずつのレーザにおいて励起光の波
長が互いに近接している複数の励起光を出射するととも
に、波長が近接した各2対のレーザにおいて第1の波長
の第1の偏波の励起光を出射するレーザと第2の波長の
第2の偏波の励起光を出射するレーザを現用のレーザと
し、第1の波長の第2の偏波の励起光を出射するレーザ
と第2の波長の第1の偏波の励起光を出射するレーザを
予備のレーザとし、現用のレーザを監視して、その故障
を検出した場合、現用のレーザを停止し、予備のレーザ
を駆動して現用から予備に切り替えるので、励起光源の
現用から予備への切り替えを高速に行うことができ、従
来のような手動切り替えによる長時間のシステム停止を
回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るラマン増幅利用
の光ファイバ通信システムに適用し得るラマン増幅器の
構成を示す図である。
【図2】図1に示した第1の実施形態のラマン増幅器の
励起光パワースペクトルを示すグラフである。
【図3】図1に示した第1の実施形態のラマン増幅器の
利得スペクトルを示すグラフである。
【図4】本発明の第2の実施形態に係るラマン増幅利用
の光ファイバ通信システムに適用し得るラマン増幅器の
構成を示す図である。
【図5】本発明の第3の実施形態に係るラマン増幅利用
の光ファイバ通信システムに適用し得るラマン増幅器の
構成を示す図である。
【図6】本発明の第4の実施形態に係るラマン増幅利用
の光ファイバ通信システムに適用し得るラマン増幅器の
構成を示す図である。
【図7】本発明の第5の実施形態に係るラマン増幅利用
の光ファイバ通信システムに適用し得るラマン増幅器の
構成を示す図である。
【図8】図7に示した第5の実施形態のラマン増幅器の
励起光パワースペクトルを示すグラフである。
【図9】従来のラマン増幅器の構成を示す図である。
【図10】図9に示した従来のラマン増幅器の励起光パ
ワースペクトルを示すグラフである。
【図11】図9に示した従来のラマン増幅器の利得スペ
クトルを示すグラフである。
【符号の説明】
1 光ファイバ 3 合波器 5,51,53,54,55 励起光源 5a 現用励起光源 5b 予備励起光源 7 偏波合波器 11s,11p,12s,12p,17s,17p,1
8s,18p レーザ 61,62,63,64,65 波長選択型合波器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2K002 AA02 AB12 AB30 BA01 CA15 DA10 HA24 5F072 AB07 AK06 KK30 PP07 QQ07 YY17

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバ中を伝送される信号光を増幅
    するラマン増幅器を有するラマン増幅利用の光ファイバ
    通信システムであって、 前記ラマン増幅器は、 ラマン増幅の利得媒質である光ファイバと、 該光ファイバを励起する励起光源と、 該励起光源から出射した励起光と信号光とを合波する合
    波器とを有し、 前記励起光源は、 各々が波長の異なる複数の励起光を出射する複数の単一
    偏波のレーザであって、複数の励起光のうち2つずつの
    励起光の波長が互いに近接して設定され、この波長が近
    接して設定された各2つの励起光の組のうち、少なくと
    も1組以上の組において波長が互いに近接した2つの励
    起光の偏波状態が互いに直交している複数のレーザと、 該レーザから出射した励起光をその波長に応じて合波す
    る波長選択型合波器とを有することを特徴とするラマン
    増幅利用の光ファイバ通信システム。
  2. 【請求項2】 光ファイバ中を伝送される信号光を増幅
    するラマン増幅器を有するラマン増幅利用の光ファイバ
    通信システムであって、 前記ラマン増幅器は、 ラマン増幅の利得媒質である光ファイバと、 該光ファイバを励起する励起光源と、 該励起光源から出射される励起光と信号光とを合波する
    合波器とを有し、 前記励起光源は、 現用励起光源と、予備励起光源と、該現用励起光源およ
    び予備励起光源から出射される励起光を合波する偏波合
    波器と、前記現用励起光源を監視して、該現用励起光源
    の故障を検出した場合、現用励起光源を停止し、予備励
    起光源を駆動して現用から予備に切り替える励起光監視
    部とを有し、 前記現用励起光源は、 各々が波長の異なる複数の励起光を出射する複数の単一
    偏波のレーザであって、複数の励起光のうち2つずつの
    励起光の波長が互いに近接して設定されている複数の単
    一偏波のレーザと、 該レーザから出射される励起光をその波長に応じて合波
    する波長選択型合波器とを有し、 前記予備励起光源は、 各々が異なる波長を有するとともに、前記現用励起光源
    の複数のレーザから出射される励起光の偏波に直交する
    偏波の複数の励起光を出射する複数の単一偏波のレーザ
    であって、複数の励起光のうち2つずつの励起光の波長
    が互いに近接して設定されている複数のレーザと、 該レーザから出射される励起光をその波長に応じて合波
    する波長選択型合波器とを有することを特徴とするラマ
    ン増幅利用の光ファイバ通信システム。
  3. 【請求項3】 光ファイバ中を伝送される信号光を増幅
    するラマン増幅器を有するラマン増幅利用の光ファイバ
    通信システムであって、 前記ラマン増幅器は、 ラマン増幅の利得媒質である光ファイバと、 該光ファイバを励起する励起光源と、 該励起光源から出射される励起光と信号光とを合波する
    合波器とを有し、 前記励起光源は、 各々の対では偏波が互いに直交した同一波長の一対の励
    起光を出射し、複数の対間では波長の異なる励起光を出
    射する複数対のレーザであって、該複数対のレーザのう
    ち、2対ずつのレーザにおいては出射される励起光の波
    長が互いに近接して設定されている複数対のレーザと、 各々が前記複数対のレーザの各対に対応して設けられる
    複数の偏波合波器であって、各偏波合波器は各対のレー
    ザから出射される同一波長の励起光を合波する複数の偏
    波合波器と、 該複数の偏波合波器から出射される複数の励起光をその
    波長に応じて合波する波長選択型合波器と、 前記複数対のレーザの各対において出射される同一波長
    の一対の励起光の互いに直交した偏波のうち、一方の偏
    波を有するレーザを現用のレーザとし、他方の偏波を有
    するレーザを予備のレーザとし、現用のレーザを監視し
    て、該レーザの故障を検出した場合、現用のレーザを停
    止し、予備のレーザを駆動して現用から予備に切り替え
    る励起光監視部とを有することを特徴とするラマン増幅
    利用の光ファイバ通信システム。
  4. 【請求項4】 光ファイバ中を伝送される信号光を増幅
    するラマン増幅器を有するラマン増幅利用の光ファイバ
    通信システムであって、 前記ラマン増幅器は、 ラマン増幅の利得媒質である光ファイバと、 該光ファイバを励起する励起光源と、 該励起光源から出射された励起光と信号光とを合波する
    合波器とを有し、 前記励起光源は、 各々の対では偏波が互いに直交した同一波長の一対の励
    起光を出射し、複数の対間では波長の異なる励起光を出
    射する複数対のレーザであって、該複数対のうち、2つ
    ずつの対のレーザから出射される励起光の波長が互いに
    近接して設定されている複数対のレーザと、 各々が前記複数対のレーザの各対に対応して設けられる
    複数の偏波合波器であって、各偏波合波器は各対のレー
    ザから出射される同一波長の励起光を合波する複数の偏
    波合波器と、 該複数の偏波合波器から出射される複数の励起光をその
    波長に応じて合波する波長選択型合波器と、 前記波長が互いに近接して設定されている各2対のレー
    ザにおいて第1の波長の第1の偏波の励起光を出射する
    レーザと第2の波長の前記第1の偏波に直交した第2の
    偏波の励起光を出射するレーザを現用のレーザとし、第
    1の波長の第2の偏波の励起光を出射するレーザと第2
    の波長の前記第2の偏波に直交した第1の偏波の励起光
    を出射するレーザを予備のレーザとし、現用のレーザを
    監視して、該レーザの故障を検出した場合、現用のレー
    ザを停止し、予備のレーザを駆動して現用から予備に切
    り替える励起光監視部とを有することを特徴とするラマ
    ン増幅利用の光ファイバ通信システム。
  5. 【請求項5】 各々が波長の異なる複数の励起光を出射
    する複数の単一偏波のレーザであって、複数の励起光の
    うち2つずつの励起光の波長が互いに近接して設定さ
    れ、この波長が近接して設定された各2つの励起光の組
    のうち、少なくとも1組以上の組において波長が互いに
    近接した2つの励起光の偏波状態が互いに直交している
    複数のレーザと、 該レーザから出射した励起光をその波長に応じて合波す
    る波長選択型合波器とを有することを特徴とするラマン
    増幅利用の励起光源。
  6. 【請求項6】 現用励起光源と、予備励起光源と、該現
    用励起光源および予備励起光源から出射される励起光を
    合波する偏波合波器と、前記現用励起光源を監視して、
    該現用励起光源の故障を検出した場合、現用励起光源を
    停止し、予備励起光源を駆動して現用から予備に切り替
    える励起光監視部とを有し、 前記現用励起光源は、 各々が波長の異なる複数の励起光を出射する複数の単一
    偏波のレーザであって、複数の励起光のうち2つずつの
    励起光の波長が互いに近接して設定されている複数の単
    一偏波のレーザと、 該レーザから出射される励起光をその波長に応じて合波
    する波長選択型合波器とを有し、 前記予備励起光源は、 各々が波長の異なるとともに、前記現用励起光源の複数
    のレーザから出射される励起光の偏波と異なる偏波の複
    数の励起光を出射する複数の単一偏波のレーザであっ
    て、複数の励起光のうち2つずつの励起光の波長が互い
    に近接して設定されている複数のレーザと、 該レーザから出射される励起光をその波長に応じて合波
    する波長選択型合波器とを有することを特徴とするラマ
    ン増幅利用の励起光源。
  7. 【請求項7】 各対では偏波が互いに直交した同一波長
    の一対の励起光を出射し、複数の対間では波長の異なる
    励起光を出射する複数対のレーザであって、該複数対の
    レーザのうち、2対ずつのレーザにおいては出射される
    励起光の波長が互いに近接して設定されている複数対の
    レーザと、 各々が前記複数対のレーザの各対に対応して設けられる
    複数の偏波合波器であって、各偏波合波器は各対のレー
    ザから出射される同一波長の励起光を合波する複数の偏
    波合波器と、 該複数の偏波合波器から出射される励起光をその波長に
    応じて合波する波長選択型合波器と、 前記複数対のレーザの各対において出射される同一波長
    の一対の励起光の互いに直交した偏波のうち、一方の偏
    波を有するレーザを現用のレーザとし、他方の偏波を有
    するレーザを予備のレーザとし、現用のレーザを監視し
    て、該レーザの故障を検出した場合、現用のレーザを停
    止し、予備のレーザを駆動して現用から予備に切り替え
    る励起光監視部とを有することを特徴とするラマン増幅
    利用の励起光源。
  8. 【請求項8】 各対では偏波が互いに直交した同一波長
    の一対の励起光を出射し、複数の対間では波長の異なる
    励起光を出射する複数対のレーザであって、該複数対の
    うち、2つずつの対のレーザから出射される励起光の波
    長が互いに近接して設定されている複数対のレーザと、 各々が前記複数対のレーザの各対に対応して設けられる
    複数の偏波合波器であって、各偏波合波器は各対のレー
    ザから出射される同一波長の励起光を合波する複数の偏
    波合波器と、 該複数の偏波合波器から出射される励起光をその波長に
    応じて合波する波長選択型合波器と、 前記波長が互いに近接して設定されている各2対のレー
    ザにおいて第1の波長の第1の偏波の励起光を出射する
    レーザと第2の波長の前記第1の偏波に直交した第2の
    偏波の励起光を出射するレーザを現用のレーザとし、 第1の波長の第2の偏波の励起光を出射するレーザと第
    2の波長の前記第2の偏波に直交した第1の偏波の励起
    光を出射するレーザを予備のレーザとし、現用のレーザ
    を監視して、該レーザの故障を検出した場合、現用のレ
    ーザを停止し、予備のレーザを駆動して現用から予備に
    切り替える励起光監視部とを有することを特徴とするラ
    マン増幅利用の励起光源。
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