JP2001229892A - 電子機器、機器システム、及び電池パック交換方法 - Google Patents

電子機器、機器システム、及び電池パック交換方法

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JP2001229892A
JP2001229892A JP2000039020A JP2000039020A JP2001229892A JP 2001229892 A JP2001229892 A JP 2001229892A JP 2000039020 A JP2000039020 A JP 2000039020A JP 2000039020 A JP2000039020 A JP 2000039020A JP 2001229892 A JP2001229892 A JP 2001229892A
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JP
Japan
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battery pack
electronic device
battery
power supply
supply terminal
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JP2000039020A
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Fuminori Sano
文則 佐野
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 電池駆動可能な電子機器、機器システムにお
いて装置の電源を切ることなしに簡単に電池交換ができ
る方法の提供。 【解決手段】 電池駆動可能な電子機器、機器システム
において長尺状の形態をした電源端子部を設け、電池パ
ックの電力供給端子部が接触したままスライドすること
で電池の交換を可能とするようにすることで、電子機
器、機器システムの電源を切ることなく電池交換が可能
となるようにした。また、電子機器及び機器システムと
電池パックが完全な装着状態であるか否かについて検出
を行い、電子機器及び機器システムと電池パックが完全
な装着状態である場合は充放電可能とし、電子機器及び
機器システムと電池パックが完全な装着状態でない場合
は放電のみ可能となるように制御することで、電池パッ
クへの電流の流れ込みを防ぎ、電池パックの劣化、破
壊、燃焼、破裂といった危険を回避することにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、電池駆動可能な電
子機器、機器システムにおける電池パック交換に関す
る。
【従来の技術】一般的に電池駆動可能な電子機器及び機
器システムの電源としては、装置駆動の為に使用するメ
イン電池と、メイン電池が消耗した時やメイン電池を交
換する時に半導体メモリの内容を保護する為のサブ電池
の2種類の電池を使用している。また装置駆動の為に使
用するメイン電池を複数有し、現在使用している第1の
電池容量が低下した場合、第2の電池を使用するように
切り替えることで、装置の電源を投入したまま電池交換
を可能とする方法もある。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電池駆
動可能な電子機器及び機器システムにおいて、メイン電
池を交換する場合には一般的に装置電源を切る必要があ
った。更にサブ電池が消耗しているにも関らずそれを知
らずにメイン電池を交換した場合、半導体メモリの保存
データが消去されてしまう問題もあった。また、装置駆
動の為に使用するメイン電池を複数有し、現在使用して
いる第1の電池容量が低下した場合、第2の電池を使用
するように切り替えることで、装置の電源を投入したま
ま電池交換を可能とする方法においては、機構と電子回
路が複雑になりコストが増加するうえに、電池交換の作
業も煩わしいという問題があった。そこで本発明におけ
る課題は、電池駆動可能な電子機器及び機器システムに
おいて、装置の電源を切ることなく簡単に電池の交換が
できる方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明における電子機器及び機器システムは、電力
供給源と電力供給端子部とを備えた電池パックが脱着自
在に接続され、その電池パックの装着状態においてその
電池パックの電力供給端子部から供給される電力を受け
て駆動するようにし、前記電池パックにおける前記電力
供給端子部との接触により電力供給を受ける長尺状に形
成された電源端子部と、前記電池パックを機器本体から
取外す際にスライド状態にて取外すべくガイドするガイ
ド部材とを備え、前記電子機器は、前記電池パックを前
記ガイド部材にてガイドされつつスライドさせた状態に
あっても、その電池パックの電源供給端子部と前記電源
端子部の電気接続を保持することを特徴とする。また、
電力供給を受けて駆動する電子機器と、その電子機器に
対して電力供給を行う電池パックとからなるシステムで
あって、前記電池パックは、前記電子機器に対して電力
供給を行う為の電力供給端子部を有し、前記電子機器
は、前記電池パックにおける前記電力供給端子部との接
触を保持してその電気的接続を保持しながら、その電池
パックをスライド可能に保持する長尺状の電源端子部を
有したことを特徴とする。また、前記電池パック内に設
けられる電池は2次電池であり、その電池パック内に
は、前記電子機器との電気的接続状態が所定の固定状態
にあるのか否かを判別する判別手段と、前記判別手段に
て、前記固定状態にあると判別された際は前記2次電池
を充放電状態に制御し、前記固定状態にないと判別され
た際は前記2次電池を放電状態に制御する制御手段とを
具備したことを特徴とする。更に、第1の電池パックか
らの電力供給を受けて駆動する電子機器に対してその第
1の電池パックを第2の電池パックに交換する方法であ
って、前記第1、第2の電池パックは、前記電子機器に
対して電力供給を行う為の電力供給端子部、を有し、前
記電子機器は、前記電池パックにおける前記電力供給端
子部との接触を保持してその電気的接続を保持しなが
ら、その電池パックをスライド可能に保持する長尺状の
電源端子部を有し、前記第1の電池パックを前記第2の
電池パックに交換する際は、前記第1の電池パックを、
その電気的接続を保持しながら前記電源端子部の一端の
取外し方向にスライドさせ、前記電源端子部の他端の方
向から前記第2の電池パックの電力供給端子部を接触さ
せて新たな電気的接続を行わせ、その電気的接続を保持
しながら前記電子機器への取付け方向にスライドさせる
ことで、前記第1の電池パックの取外しと前記第2の電
池パックの取付けによる電池パック交換を行うようにし
たことを特徴とする。
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1は本実施形態の装置を
示す図である。本発明における装置は、電子機器1と、
前記電子機器1に装着可能な電池パック2から成る。電
子機器1はノート型パソコンの形状を有しており、装置
背面下部に電池パック2を装着可能な形態としている。
システムを動作させる為の電源はAC電源ケーブル1e
又は電池パック2から得る。電池パック装着面には、電
池パック装着検出用スイッチ1a、1bと、電池パック
電極用端子1c、1dが装備されている。電池パック装
着検出用スイッチ1a、1bは、電子機器1に電池パッ
ク2が装着されかどうかを検出するスイッチであり、後
述する電池パック2、2'に装備された電池パック装着
検出用スイッチ2a、2bと勘合した時にONする構造
を有している。また、電池パック装着検出用スイッチ1
a、1bは、電池パック装着検出用スイッチ1aと電池
パック装着検出用スイッチ1bの両方同時に電池パック
2の装着検出が行われた時に、電子機器1に電池パック
2が確実に装着されたことを検出する。電池パック電極
用端子1c、1dは、長尺状の形状を有しており、後述
する電池パック2の電池パック電極用端子2c1、2c
2、2d1、2d2と勘合することで電子機器1と電池
パック2が装着状態となり電気的に導通状態となる。こ
の時、電子機器1がAC電源ケーブル1eから電力供給
を受けていない場合は、電池パック2から電子機器1に
対して電力を供給する。一方電子機器1がAC電源ケー
ブル1eから電力供給を受けている場合は、電子機器1
は電池パック2を充電する。更に、電池パック電極用端
子1c、1dは凸型形状をしており、凸部を後述する電
池パック2の凹型形状をした電池パック電極用端子2c
1、2c2、2d1、2d2に勘合させながらスライド
させて電子機器1に電池パック2を装着させる。また電
池パック電極用端子1c、1dの凸形状の表面は、一端
から他端まで電気的に導通状態としているので電池パッ
ク2が確実に電子機器1に装着されていなくても電池パ
ック2の電池パック電極用端子2c1、2d1又は電池
パック電極用端子2c2、2d2のどちらかが電子機器
1の電池パック電極用端子1c、1dに勘合していれ
ば、電池パック2の電力を電子機器1に供給することが
可能となる。電池パック2は、電池パック装着検出用ス
イッチ2a、2bと、電池パック電極用端子2c1、2
c2、2d1、2d2と、ガイド溝2c3、2d3と、
からなる。電池パック装着検出用スイッチ2a、2b
は、電子機器1に電池パック2が装着されたかどうかを
検出するスイッチであり、電子機器1に装備された電池
パック装着検出用スイッチ1a、1bと勘合した時にO
Nする構造を有している。また、電池パック装着検出用
スイッチ2a、2bは、電池パック装着検出用スイッチ
2aと電池パック装着検出用スイッチ2bの両方同時に
電池パック2の装着検出が行われた時に、電子機器1に
電池パック2が確実に装着されたことを検出する。電池
パック電極用端子2c1、2c2、2d1、2d2は、
長尺状の形状を有しており、電子機器1の電池パック電
極用端子1c、1dと勘合することで電子機器1と電池
パック2が装着状態となり電気的に導通状態となる。こ
の時、電子機器1がAC電源ケーブル1eから電力供給
を受けていない場合は、電池パック2から電子機器1に
対して電力を供給する。一方電子機器1がAC電源ケー
ブル1eから電力供給を受けている場合は、電子機器1
は電池パック2を充電する。更に、電池パック電極用端
子2c1、2c2、2d1、2d2は凹型形状をしてお
り、凹部を電子機器1の凸型形状をした電池パック電極
用端子1c、1dに勘合させながらスライドさせて電子
機器1に電池パック2を装着させる。また前記電池パッ
ク電極用端子1c、1dの凸型形状の表面は、一端から
他端まで電気的に導通状態としているので電池パック2
が確実に電子機器1に装着されていなくても電池パック
2の電池パック電極用端子2c1、2d1又は電池パッ
ク電極用端子2c2、2d2のどちらかが電子機器1の
電池パック電極用端子1c、1dに勘合していれば、電
池パック2の電力を電子機器1に供給することが可能と
なる。電池パック2のガイド溝2c3、2d3は凹型形
状を有し、電池パック電極用端子2c1、2c2、2d
1、2d2の凹型形状部と一体となっており、電子機器
1に電池パック2をスライドさせながら装着する時のガ
イド溝となる。即ち電子機器1の電池パック電極用端子
1c、1dに対して、電池パック2の電池パック電極用
端子2c1、2c2、2d1、2d2とガイド溝2c
3、2d3とを勘合させることで電子機器1に電池パッ
ク2をスライドさせて装着及び脱着することができる。
図2は、電子機器1へ予め装着されている電池パック2
を電池パック2'へ交換する様子を示した図である。図
2(a)は電子機器1に電池パック2が装着されている
場合の図である。上述したように凸型形状を有する電子
機器1の電池パック電極用端子1c、1dに対して、凹
型形状を有する電池パック2の電池パック電極用端子2
c1、2c2、2d1、2d2と、ガイド溝2c3、2
d3が勘合している。図2(b)は電池パック2を電池
パック2'に交換する時の様子を示した図である。電池
パック2'は電池パック2を押しながら電子機器1の背
面下部をスライドして電子機器1に装着される。このと
き凸型形状を有する電子機器1の電池パック電極用端子
1c、1dと、凹型形状を有する電池パック2及び電池
パック2'の電池パック電極用端子2c1、2c2、2
d1、2d2及び、ガイド溝2c3、2d3が勘合して
スライドする。図2(c)は図2(a)、図2(b)に
よって電子機器1に電池パック2'が装着された時の図
である。図3は、電池パック2及び電池パック2'の内
部構造を示す図である。電池パック2及び電池パック
2'の構造は、電池パック装着検出用スイッチ2a、2
b、電池パック電極用端子2c1、2c2、2d1、2
d2、電池セル2e、ダイオード2f、FET(fie
ld effect transistor)2g、AN
D型回路2h、抵抗1 2i、抵抗2 2j、抵抗3 2
k、正極端子2l、負極端子2mから成る。なおダイオ
ード2fは、FET2g内部のソースとドレイン間にあ
る内部ダイオードとは別のものである。またFET2g
は本実施例ではNチャネル型パワーMOS(metal
−oxide semiconductor)FETを
使用して説明する。また図4は、図3に示すダイオード
2f、FET2gの端子について説明する為のもので、
ダイオード2fにおけるアノード100、カソード10
1、及びFET2gにおけるドレイン102、ソース1
03、ゲート104から成る。電池パック電極用端子2
c1、2c2、2d1、2d2は前述のとおり、電子機
器1と電池パック2及び電池パック2'とを電気的に接
続し、電池パック2及び電池パック2'から電子機器1
への電力供給と、電子機器1から電池パック2及び電池
パック2'への充電を行う為の端子である。電池パック
電極用端子2c1、2c2は正極となり、電池パック電
極用端子2d1、2d2は負極となる。また電池パック
電極用端子2c1、2c2、2d1、2d2は前述のと
おり、凹型形状をしており、凸型形状をした電子機器1
の電池パック電極用端子1c、1dに勘合し、スライド
しながら電子機器1に装着される。電池パック装着検出
用スイッチ2a、2bは、前述のとおり電子機器1に電
池パック2が確実に装着された場合に、電子機器1に装
備された電池パック装着検出用スイッチ1a、1bと勘
合してONとなる。また、電池パック装着検出用スイッ
チ2a、2bは、電池パック装着検出用スイッチ2a及
び2bの両方同時に装着検出が行われた時に、電子機器
1に電池パック2が確実に装着されたことを検出する。
電池パック装着検出用スイッチ2a、2bの一方の端子
は電池セル2eの正極端子2lに接続されている。ま
た、電池パック装着検出用スイッチ2a、2bの他方の
端子は、AND型回路2hの入力に接続されると同時
に、抵抗2 2j、抵抗3 2kを替えして電池セル2e
の負極端子2mに接続されている。従って、電池パック
装着検出用スイッチ2a、2bがOFFの場合はAND
型回路2hに電池セル2eの負極端子と同電位の電圧が
入力される。一方、電池パック装着検出用スイッチ2
a、2bがONの場合はAND型回路2hに電池セル2
eの正極端子と同電位の電圧が入力される。AND型回
路2hは、両方の入力に所定の電圧が印加された時にの
み一定電圧を出力する回路である。つまり電子機器1に
電池パック2、2'が確実に装着された場合のみ、電子
機器1に装備された電池パック装着検出用スイッチ1
a、1bと電池パック2に装備された電池パック装着検
出用スイッチ2a、2bが勘合し、電池パック装着検出
用スイッチ1a、1bがONとなると共に電池パック装
着検出用スイッチ2a、2bもONとなり、AND型回
路2hの、両方の入力に所定の電圧を印加する。そして
このときにAND型回路2hから一定の電圧が出力され
る。そしてAND型回路2hから出力された一定の電圧
は、抵抗1 2iに印加されてFET2gのゲート電流
を生成した後、FET2gのゲート104に印加され
る。FET2gのゲート104に一定の電圧が印加され
るとドレイン102とソース103間が導通状態とな
り、電池セル2eの正極端子2lと電池パック2及び
2'の電池パック電極用端子2c1、2c2が電気的に
導通状態となる。この時電池パック2及び電池パック
2'から電子機器1への電力供給と、電子機器1から電
池パック2及び電池パック2'への充電が可能となる。
本実施例におけるダイオード2fは、アノード100と
カソード101の間に一定の電位差がある場合におい
て、電位の高いアノード100から電位の低いカソード
101に電流を流す作用があるが、電位の高いカソード
101から電位の低いアノード100へは電流は流さな
い。前述のようにFET2gにおいてドレイン102と
ソース103間が導通の場合には、ダイオード2fのア
ノード100とカソード101の電位がほぼ等しくなり
一定の電位差は発生しないので、前記ダイオード2fの
作用は働かない。一方電池パック2を電池パック2'へ
交換する作業において、電子機器1に電池パック2及び
電池パック2'が確実に装着されていない場合は、電池
パック装着検出用スイッチ2a、2bは電子機器1の電
池パック装着検出用スイッチ1a、1bと勘合しないの
でOFF状態となる。この時はAND型回路2hの双方
の入力にはそれぞれ抵抗2 2j、抵抗3 2kの作用に
より電池セル2eの負極端子2kと同電位の電圧が印加
されることになり、AND型回路2hの出力は電池セル
2eの負極電圧と同電位の電圧が出力されることにな
る。そして電池セル2eの負極電圧と同電位の電圧は、
抵抗1 2iを経由してFET2gのゲート104に印
加される。前記の場合は、FET2gのドレイン102
とソース103間は非導通状態となる為、電池セル2e
の正極端子2lと電池パック電極用端子2c1、2c2
はダイオード2fを経由して接続される。この場合は、
電池パック2及び電池パック2'から電子機器1への電
力供給は可能だが、電子機器1から電池パック2及び電
池パック2'への充電はできないこととなる。前述のよ
うに、ダイオード2fはアノード100とカソード10
1の間に一定の電位差がある場合において、電位の高い
アノード100から電位の低いカソード101に電流を
流す作用があるが、電位の高いカソード101から電位
の低いアノード100へは電流は流さない。従って前述
のようにFET2gにおいてドレイン102とソース1
03間が非導通の場合には、ダイオード2fを経由して
電池セル2eの電力を電子機器1へ電力を供給するのみ
となる。次に図5に示す電池パック交換に関するフロー
チャートについて説明する。電子機器1の電池パック交
換をする時は、交換する第2の電池パックを電子機器1
の背面下部の交換される第1の電池パックと同一線上に
あてがい、第1の電池パックを押しながら電子機器1の
背面下部をスライドさせる。この時、第1の電池パック
及び第2の電池パックの電池パック電極用端子2c1、
2c2の一方と電池パック電極用端子2d1、2d2の
一方が電子機器1の電池パック電極用端子1c、1dに
接触したままスライドするので、電子機器1の電池パッ
ク電極用端子1c、1dと第1の電池パック及び第2の
電池パックの電池パック電極用端子2c1、2c2、2
d1、2d2は電気的に導通状態となる。なお、ガイド
溝2c3、2d3の溝は、電池パック電極用端子2c
1、2c2、2d1、2d2と一体形状になっており、
電池パック電極用端子2c1、2c2、2d1、2d2
が電池パック電極用端子1c、1dと勘合して電子機器
1の電池パック装着面をスライドする時のスライド動作
を円滑に行う働きをする(ステップS1)。第1の電池
パック及び第2の電池パックが電子機器1の電池パック
装着面をスライドしている間は、第1の電池パック及び
第2の電池パックの電池パック装着検出用スイッチ2
a、2bと、電子機器1の背面下部に位置する電池パッ
ク検出用端子1a、1bはOFFを検出する(ステップ
2)。第1の電池パック及び第2の電池パックの電池パ
ック装着検出用スイッチ2a、2bと、電子機器1の背
面下部に位置する電池パック検出用端子1a、1bがO
FF状態になると、第1の電池パック及び第2の電池パ
ック内部のAND型回路2hの入力は、それぞれ抵抗2
2j、抵抗3 2kの作用により電池セル2eの負極端
子2kと同電位の電圧が印加される。そして、AND型
回路2hの出力からは、電池セル2eの負極端子2kと
同電位の電圧が出力され、抵抗1 2iを経由してFE
T2gのゲート104に印加することで、FET2gの
ドレイン102とソース103間は否導通状態となる。
この時、ダイオード2fを還して電池セル2eと電池パ
ック電極用端子2c1、2c2が電気的に導通状態とな
る。この場合第1の電池パックは、第1の電池パックか
ら電子機器1へ電力を供給する為の放電のみが行われる
(ステップS3)。電池パック2及2'のスライド操作
を続けると、電子機器1から電池パック2が外れて電池
パック2'が電子機器1に完全に装着される(ステップ
S4)。電子機器1に交換電池パック2'が完全に装着
されると、電池パック装着検出用スイッチ2a、2bは
電子機器1の電池パック装着検出用スイッチ1a、1b
と勘合されON状態となる(ステップS5)。このとき
電池パック2及び2'内部のAND型回路2hの入力
は、それぞれ電池セル2eの正極端子2kと同電位の電
圧が印加され、AND型回路2iの出力からは一定の電
圧が出力される。そして前記一定の電圧は、抵抗1 2
iを還してFET2gのゲート104に印加され、FE
T2gのドレイン102とソース103間を導通状態と
するので、電池パック電極用端子2c1、2c2は電池
セル2eの正極端子2jと電気的に接続され、電池パッ
ク2'から電子機器1への放電と、電子機器1から電池
パック2'への充電が可能となる(ステップS6)。な
お、図2(b)に示すように電子機器1に対して電池パ
ック2と電池パック2'を同時に装着させた場合、ダイ
オード2fの働きにより電池パック2と電池パック2'
は共に放電のみとなる。そしてこの時電池パック2の方
が電池パック2'より電圧が高いとした場合、前記ダイ
オード2fの働きにより電池パック2'からは放電され
ず電池パック2のみの放電となり、また電池パック2'
のほうが電池パック2より電圧が高いとした場合は電池
パック2からは放電されず電池パック2'のみの放電と
なる。
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、電子機器
の電力供給を受ける長尺状に形成された電源端子部に対
して、電池パックの電力供給端子部が接触しながらスラ
イドすることで電池パックの装着及び脱着を行うように
したことにより、電池パック交換を簡単に手早く行うこ
とが可能となる。請求項2記載の発明によれば、機器シ
ステムにおいて電力供給を受ける長尺状に形成された電
源端子部に対して、電池パックの電力供給端子部が接触
しながらスライドすることで電池パックの装着及び脱着
を行うようにしたことにより、電池パック交換を簡単に
手早く行うことが可能となる。請求項3記載の発明によ
れば電池パック交換時に、交換する電圧の高い電池パッ
クから交換される電圧の低い電池パックへの電流の流れ
込みを防ぐことで、電池パックの劣化、破壊、更には燃
焼、破裂といった危険を回避することができる。請求項
4記載の発明によれば、電子機器、機器システムの電力
供給を受ける長尺状に形成された電源端子部に対して、
第1及び第2の電池パックの電力供給端子部が接触しな
がらスライドすることで電池パックの交換を行えるよう
にしたことにより、電子機器、機器システムの電源を遮
断することなく作業を継続したまま簡単に電池パック交
換を行うことができるので、作業効率をより向上させる
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において対象とする電子機器、機器シス
テムと脱着可能な電池パックを示す図である。
【図2】本発明において対象とする電子機器、機器シス
テムの電池パック交換の様子を示す図である。
【図3】本発明における電池パックの内部構成を示す図
である。
【図4】図3で示した電池パックの内部構成部品の端子
を示す図である。
【図5】本発明における電池パック交換に関するフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 電子機器 1a、1b 電池パック装着検出用スイッチ 1c、1d 電池パック電極用端子 1e AC電源ケーブル 2、2' 電池パック 2a、2b 電池パック装着検出用スイッチ 2c1、2c2、2d1、2d2 電池パック電極用端
子 2c3、2d3 ガイド溝 2e 電池セル 2f ダイオード 2g FET(field effect transi
stor) 2h AND型回路 2i 抵抗1 2j 抵抗2 2k 抵抗3 2l 正極端子 2m 負極端子 100 アノード 101 カソード 102 ドレイン 103 ソース 104 ゲート
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年2月25日(2000.2.2
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 電子機器、機器システム、及び電
池パック交換方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電池駆動可能な電
子機器、機器システムにおける電池パック交換に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般的に電池駆動可能な電子機器及び機
器システムの電源としては、装置駆動の為に使用するメ
イン電池と、メイン電池が消耗した時やメイン電池を交
換する時に半導体メモリの内容を保護する為のサブ電池
の2種類の電池を使用している。また装置駆動の為に使
用するメイン電池を複数有し、現在使用している第1の
電池容量が低下した場合、第2の電池を使用するように
切り替えることで、装置の電源を投入したまま電池交換
を可能とする方法もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電池駆
動可能な電子機器及び機器システムにおいて、メイン電
池を交換する場合には一般的に装置電源を切る必要があ
った。更にサブ電池が消耗しているにも関らずそれを知
らずにメイン電池を交換した場合、半導体メモリの保存
データが消去されてしまう問題もあった。
【0004】また、装置駆動の為に使用するメイン電池
を複数有し、現在使用している第1の電池容量が低下し
た場合、第2の電池を使用するように切り替えること
で、装置の電源を投入したまま電池交換を可能とする方
法においては、機構と電子回路が複雑になりコストが増
加するうえに、電池交換の作業も煩わしいという問題が
あった。
【0005】そこで本発明における課題は、電池駆動可
能な電子機器及び機器システムにおいて、装置の電源を
切ることなく簡単に電池の交換ができる方法を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明における電子機器及び機器システムは、電力
供給源と電力供給端子部とを備えた電池パックが脱着自
在に接続され、その電池パックの装着状態においてその
電池パックの電力供給端子部から供給される電力を受け
て駆動するようにし、前記電池パックにおける前記電力
供給端子部との接触により電力供給を受ける長尺状に形
成された電源端子部と、前記電池パックを機器本体から
取外す際にスライド状態にて取外すべくガイドするガイ
ド部材とを備え、前記電子機器は、前記電池パックを前
記ガイド部材にてガイドされつつスライドさせた状態に
あっても、その電池パックの電源供給端子部と前記電源
端子部の電気接続を保持することを特徴とする。
【0007】また、電力供給を受けて駆動する電子機器
と、その電子機器に対して電力供給を行う電池パックと
からなるシステムであって、前記電池パックは、前記電
子機器に対して電力供給を行う為の電力供給端子部を有
し、前記電子機器は、前記電池パックにおける前記電力
供給端子部との接触を保持してその電気的接続を保持し
ながら、その電池パックをスライド可能に保持する長尺
状の電源端子部を有したことを特徴とする。
【0008】また、前記電池パック内に設けられる電池
は2次電池であり、その電池パック内には、前記電子機
器との電気的接続状態が所定の固定状態にあるのか否か
を判別する判別手段と、前記判別手段にて、前記固定状
態にあると判別された際は前記2次電池を充放電状態に
制御し、前記固定状態にないと判別された際は前記2次
電池を放電状態に制御する制御手段とを具備したことを
特徴とする。
【0009】更に、第1の電池パックからの電力供給を
受けて駆動する電子機器に対してその第1の電池パック
を第2の電池パックに交換する方法であって、前記第
1、第2の電池パックは、前記電子機器に対して電力供
給を行う為の電力供給端子部、を有し、前記電子機器
は、前記電池パックにおける前記電力供給端子部との接
触を保持してその電気的接続を保持しながら、その電池
パックをスライド可能に保持する長尺状の電源端子部を
有し、前記第1の電池パックを前記第2の電池パックに
交換する際は、前記第1の電池パックを、その電気的接
続を保持しながら前記電源端子部の一端の取外し方向に
スライドさせ、前記電源端子部の他端の方向から前記第
2の電池パックの電力供給端子部を接触させて新たな電
気的接続を行わせ、その電気的接続を保持しながら前記
電子機器への取付け方向にスライドさせることで、前記
第1の電池パックの取外しと前記第2の電池パックの取
付けによる電池パック交換を行うようにしたことを特徴
とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1は本実施形態の装置を
示す図である。本発明における装置は、電子機器1と、
前記電子機器1に装着可能な電池パック2から成る。
【0011】電子機器1はノート型パソコンの形状を有
しており、装置背面下部に電池パック2を装着可能な形
態としている。システムを動作させる為の電源はAC電
源ケーブル1e又は電池パック2から得る。電池パック
装着面には、電池パック装着検出用スイッチ1a、1b
と、電池パック電極用端子1c、1dが装備されてい
る。
【0012】電池パック装着検出用スイッチ1a、1b
は、電子機器1に電池パック2が装着されかどうかを検
出するスイッチであり、後述する電池パック2、2'に
装備された電池パック装着検出用スイッチ2a、2bと
勘合した時にONする構造を有している。また、電池パ
ック装着検出用スイッチ1a、1bは、電池パック装着
検出用スイッチ1aと電池パック装着検出用スイッチ1
bの両方同時に電池パック2の装着検出が行われた時
に、電子機器1に電池パック2が確実に装着されたこと
を検出する。
【0013】電池パック電極用端子1c、1dは、長尺
状の形状を有しており、後述する電池パック2の電池パ
ック電極用端子2c1、2c2、2d1、2d2と勘合
することで電子機器1と電池パック2が装着状態となり
電気的に導通状態となる。この時、電子機器1がAC電
源ケーブル1eから電力供給を受けていない場合は、電
池パック2から電子機器1に対して電力を供給する。一
方電子機器1がAC電源ケーブル1eから電力供給を受
けている場合は、電子機器1は電池パック2を充電す
る。
【0014】更に、電池パック電極用端子1c、1dは
凸型形状をしており、凸部を後述する電池パック2の凹
型形状をした電池パック電極用端子2c1、2c2、2
d1、2d2に勘合させながらスライドさせて電子機器
1に電池パック2を装着させる。また電池パック電極用
端子1c、1dの凸形状の表面は、一端から他端まで電
気的に導通状態としているので電池パック2が確実に電
子機器1に装着されていなくても電池パック2の電池パ
ック電極用端子2c1、2d1又は電池パック電極用端
子2c2、2d2のどちらかが電子機器1の電池パック
電極用端子1c、1dに勘合していれば、電池パック2
の電力を電子機器1に供給することが可能となる。
【0015】電池パック2は、電池パック装着検出用ス
イッチ2a、2bと、電池パック電極用端子2c1、2
c2、2d1、2d2と、ガイド溝2c3、2d3と、
からなる。
【0016】電池パック装着検出用スイッチ2a、2b
は、電子機器1に電池パック2が装着されたかどうかを
検出するスイッチであり、電子機器1に装備された電池
パック装着検出用スイッチ1a、1bと勘合した時にO
Nする構造を有している。また、電池パック装着検出用
スイッチ2a、2bは、電池パック装着検出用スイッチ
2aと電池パック装着検出用スイッチ2bの両方同時に
電池パック2の装着検出が行われた時に、電子機器1に
電池パック2が確実に装着されたことを検出する。
【0017】電池パック電極用端子2c1、2c2、2
d1、2d2は、長尺状の形状を有しており、電子機器
1の電池パック電極用端子1c、1dと勘合することで
電子機器1と電池パック2が装着状態となり電気的に導
通状態となる。この時、電子機器1がAC電源ケーブル
1eから電力供給を受けていない場合は、電池パック2
から電子機器1に対して電力を供給する。一方電子機器
1がAC電源ケーブル1eから電力供給を受けている場
合は、電子機器1は電池パック2を充電する。
【0018】更に、電池パック電極用端子2c1、2c
2、2d1、2d2は凹型形状をしており、凹部を電子
機器1の凸型形状をした電池パック電極用端子1c、1
dに勘合させながらスライドさせて電子機器1に電池パ
ック2を装着させる。また前記電池パック電極用端子1
c、1dの凸型形状の表面は、一端から他端まで電気的
に導通状態としているので電池パック2が確実に電子機
器1に装着されていなくても電池パック2の電池パック
電極用端子2c1、2d1又は電池パック電極用端子2
c2、2d2のどちらかが電子機器1の電池パック電極
用端子1c、1dに勘合していれば、電池パック2の電
力を電子機器1に供給することが可能となる。
【0019】電池パック2のガイド溝2c3、2d3は
凹型形状を有し、電池パック電極用端子2c1、2c
2、2d1、2d2の凹型形状部と一体となっており、
電子機器1に電池パック2をスライドさせながら装着す
る時のガイド溝となる。即ち電子機器1の電池パック電
極用端子1c、1dに対して、電池パック2の電池パッ
ク電極用端子2c1、2c2、2d1、2d2とガイド
溝2c3、2d3とを勘合させることで電子機器1に電
池パック2をスライドさせて装着及び脱着することがで
きる。
【0020】図2は、電子機器1へ予め装着されている
電池パック2を電池パック2'へ交換する様子を示した
図である。図2(a)は電子機器1に電池パック2が装
着されている場合の図である。上述したように凸型形状
を有する電子機器1の電池パック電極用端子1c、1d
に対して、凹型形状を有する電池パック2の電池パック
電極用端子2c1、2c2、2d1、2d2と、ガイド
溝2c3、2d3が勘合している。
【0021】図2(b)は電池パック2を電池パック
2'に交換する時の様子を示した図である。電池パック
2'は電池パック2を押しながら電子機器1の背面下部
をスライドして電子機器1に装着される。このとき凸型
形状を有する電子機器1の電池パック電極用端子1c、
1dと、凹型形状を有する電池パック2及び電池パック
2'の電池パック電極用端子2c1、2c2、2d1、
2d2及び、ガイド溝2c3、2d3が勘合してスライ
ドする。
【0022】図2(c)は図2(a)、図2(b)によ
って電子機器1に電池パック2'が装着された時の図で
ある。
【0023】図3は、電池パック2及び電池パック2'
の内部構造を示す図である。電池パック2及び電池パッ
ク2'の構造は、電池パック装着検出用スイッチ2a、
2b、電池パック電極用端子2c1、2c2、2d1、
2d2、電池セル2e、ダイオード2f、FET(fi
eld effect transistor)2g、A
ND型回路2h、抵抗1 2i、抵抗2 2j、抵抗3
2k、正極端子2l、負極端子2mから成る。
【0024】なおダイオード2fは、FET2g内部の
ソースとドレイン間にある内部ダイオードとは別のもの
である。またFET2gは本実施例ではNチャネル型パ
ワーMOS(metal−oxide semicon
ductor)FETを使用して説明する。
【0025】また図4は、図3に示すダイオード2f、
FET2gの端子について説明する為のもので、ダイオ
ード2fにおけるアノード100、カソード101、及
びFET2gにおけるドレイン102、ソース103、
ゲート104から成る。
【0026】電池パック電極用端子2c1、2c2、2
d1、2d2は前述のとおり、電子機器1と電池パック
2及び電池パック2'とを電気的に接続し、電池パック
2及び電池パック2'から電子機器1への電力供給と、
電子機器1から電池パック2及び電池パック2'への充
電を行う為の端子である。電池パック電極用端子2c
1、2c2は正極となり、電池パック電極用端子2d
1、2d2は負極となる。
【0027】また電池パック電極用端子2c1、2c
2、2d1、2d2は前述のとおり、凹型形状をしてお
り、凸型形状をした電子機器1の電池パック電極用端子
1c、1dに勘合し、スライドしながら電子機器1に装
着される。
【0028】電池パック装着検出用スイッチ2a、2b
は、前述のとおり電子機器1に電池パック2が確実に装
着された場合に、電子機器1に装備された電池パック装
着検出用スイッチ1a、1bと勘合してONとなる。
【0029】また、電池パック装着検出用スイッチ2
a、2bは、電池パック装着検出用スイッチ2a及び2
bの両方同時に装着検出が行われた時に、電子機器1に
電池パック2が確実に装着されたことを検出する。
【0030】電池パック装着検出用スイッチ2a、2b
の一方の端子は電池セル2eの正極端子2lに接続され
ている。また、電池パック装着検出用スイッチ2a、2
bの他方の端子は、AND型回路2hの入力に接続され
ると同時に、抵抗2 2j、抵抗3 2kを替えして電池
セル2eの負極端子2mに接続されている。
【0031】従って、電池パック装着検出用スイッチ2
a、2bがOFFの場合はAND型回路2hに電池セル
2eの負極端子と同電位の電圧が入力される。一方、電
池パック装着検出用スイッチ2a、2bがONの場合は
AND型回路2hに電池セル2eの正極端子と同電位の
電圧が入力される。
【0032】AND型回路2hは、両方の入力に所定の
電圧が印加された時にのみ一定電圧を出力する回路であ
る。つまり電子機器1に電池パック2、2'が確実に装
着された場合のみ、電子機器1に装備された電池パック
装着検出用スイッチ1a、1bと電池パック2に装備さ
れた電池パック装着検出用スイッチ2a、2bが勘合
し、電池パック装着検出用スイッチ1a、1bがONと
なると共に電池パック装着検出用スイッチ2a、2bも
ONとなり、AND型回路2hの、両方の入力に所定の
電圧を印加する。そしてこのときにAND型回路2hか
ら一定の電圧が出力される。
【0033】そしてAND型回路2hから出力された一
定の電圧は、抵抗1 2iに印加されてFET2gのゲ
ート電流を生成した後、FET2gのゲート104に印
加される。
【0034】FET2gのゲート104に一定の電圧が
印加されるとドレイン102とソース103間が導通状
態となり、電池セル2eの正極端子2lと電池パック2
及び2'の電池パック電極用端子2c1、2c2が電気
的に導通状態となる。この時電池パック2及び電池パッ
ク2'から電子機器1への電力供給と、電子機器1から
電池パック2及び電池パック2'への充電が可能とな
る。
【0035】本実施例におけるダイオード2fは、アノ
ード100とカソード101の間に一定の電位差がある
場合において、電位の高いアノード100から電位の低
いカソード101に電流を流す作用があるが、電位の高
いカソード101から電位の低いアノード100へは電
流は流さない。前述のようにFET2gにおいてドレイ
ン102とソース103間が導通の場合には、ダイオー
ド2fのアノード100とカソード101の電位がほぼ
等しくなり一定の電位差は発生しないので、前記ダイオ
ード2fの作用は働かない。
【0036】一方電池パック2を電池パック2'へ交換
する作業において、電子機器1に電池パック2及び電池
パック2'が確実に装着されていない場合は、電池パッ
ク装着検出用スイッチ2a、2bは電子機器1の電池パ
ック装着検出用スイッチ1a、1bと勘合しないのでO
FF状態となる。この時はAND型回路2hの双方の入
力にはそれぞれ抵抗2 2j、抵抗3 2kの作用により
電池セル2eの負極端子2kと同電位の電圧が印加され
ることになり、AND型回路2hの出力は電池セル2e
の負極電圧と同電位の電圧が出力されることになる。
【0037】そして電池セル2eの負極電圧と同電位の
電圧は、抵抗1 2iを経由してFET2gのゲート1
04に印加される。
【0038】前記の場合は、FET2gのドレイン10
2とソース103間は非導通状態となる為、電池セル2
eの正極端子2lと電池パック電極用端子2c1、2c
2はダイオード2fを経由して接続される。この場合
は、電池パック2及び電池パック2'から電子機器1へ
の電力供給は可能だが、電子機器1から電池パック2及
び電池パック2'への充電はできないこととなる。
【0039】前述のように、ダイオード2fはアノード
100とカソード101の間に一定の電位差がある場合
において、電位の高いアノード100から電位の低いカ
ソード101に電流を流す作用があるが、電位の高いカ
ソード101から電位の低いアノード100へは電流は
流さない。従って前述のようにFET2gにおいてドレ
イン102とソース103間が非導通の場合には、ダイ
オード2fを経由して電池セル2eの電力を電子機器1
へ電力を供給するのみとなる。
【0040】次に図5に示す電池パック交換に関するフ
ローチャートについて説明する。電子機器1の電池パッ
ク交換をする時は、交換する第2の電池パックを電子機
器1の背面下部の交換される第1の電池パックと同一線
上にあてがい、第1の電池パックを押しながら電子機器
1の背面下部をスライドさせる。この時、第1の電池パ
ック及び第2の電池パックの電池パック電極用端子2c
1、2c2の一方と電池パック電極用端子2d1、2d
2の一方が電子機器1の電池パック電極用端子1c、1
dに接触したままスライドするので、電子機器1の電池
パック電極用端子1c、1dと第1の電池パック及び第
2の電池パックの電池パック電極用端子2c1、2c
2、2d1、2d2は電気的に導通状態となる。
【0041】なお、ガイド溝2c3、2d3の溝は、電
池パック電極用端子2c1、2c2、2d1、2d2と
一体形状になっており、電池パック電極用端子2c1、
2c2、2d1、2d2が電池パック電極用端子1c、
1dと勘合して電子機器1の電池パック装着面をスライ
ドする時のスライド動作を円滑に行う働きをする(ステ
ップS1)。
【0042】第1の電池パック及び第2の電池パックが
電子機器1の電池パック装着面をスライドしている間
は、第1の電池パック及び第2の電池パックの電池パッ
ク装着検出用スイッチ2a、2bと、電子機器1の背面
下部に位置する電池パック検出用端子1a、1bはOF
Fを検出する(ステップ2)。
【0043】第1の電池パック及び第2の電池パックの
電池パック装着検出用スイッチ2a、2bと、電子機器
1の背面下部に位置する電池パック検出用端子1a、1
bがOFF状態になると、第1の電池パック及び第2の
電池パック内部のAND型回路2hの入力は、それぞれ
抵抗2 2j、抵抗3 2kの作用により電池セル2eの
負極端子2kと同電位の電圧が印加される。そして、A
ND型回路2hの出力からは、電池セル2eの負極端子
2kと同電位の電圧が出力され、抵抗1 2iを経由し
てFET2gのゲート104に印加することで、FET
2gのドレイン102とソース103間は否導通状態と
なる。
【0044】この時、ダイオード2fを還して電池セル
2eと電池パック電極用端子2c1、2c2が電気的に
導通状態となる。この場合第1の電池パックは、第1の
電池パックから電子機器1へ電力を供給する為の放電の
みが行われる(ステップS3)。
【0045】電池パック2及2'のスライド操作を続け
ると、電子機器1から電池パック2が外れて電池パック
2'が電子機器1に完全に装着される(ステップS
4)。
【0046】電子機器1に交換電池パック2'が完全に
装着されると、電池パック装着検出用スイッチ2a、2
bは電子機器1の電池パック装着検出用スイッチ1a、
1bと勘合されON状態となる(ステップS5)。
【0047】このとき電池パック2及び2'内部のAN
D型回路2hの入力は、それぞれ電池セル2eの正極端
子2kと同電位の電圧が印加され、AND型回路2iの
出力からは一定の電圧が出力される。そして前記一定の
電圧は、抵抗1 2iを還してFET2gのゲート10
4に印加され、FET2gのドレイン102とソース1
03間を導通状態とするので、電池パック電極用端子2
c1、2c2は電池セル2eの正極端子2jと電気的に
接続され、電池パック2'から電子機器1への放電と、
電子機器1から電池パック2'への充電が可能となる
(ステップS6)。
【0048】なお、図2(b)に示すように電子機器1
に対して電池パック2と電池パック2'を同時に装着さ
せた場合、ダイオード2fの働きにより電池パック2と
電池パック2'は共に放電のみとなる。そしてこの時電
池パック2の方が電池パック2'より電圧が高いとした
場合、前記ダイオード2fの働きにより電池パック2'
からは放電されず電池パック2のみの放電となり、また
電池パック2'のほうが電池パック2より電圧が高いと
した場合は電池パック2からは放電されず電池パック
2'のみの放電となる。
【0049】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、電子機器
の電力供給を受ける長尺状に形成された電源端子部に対
して、電池パックの電力供給端子部が接触しながらスラ
イドすることで電池パックの装着及び脱着を行うように
したことにより、電池パック交換を簡単に手早く行うこ
とが可能となる。
【0050】請求項2記載の発明によれば、機器システ
ムにおいて電力供給を受ける長尺状に形成された電源端
子部に対して、電池パックの電力供給端子部が接触しな
がらスライドすることで電池パックの装着及び脱着を行
うようにしたことにより、電池パック交換を簡単に手早
く行うことが可能となる。
【0051】請求項3記載の発明によれば電池パック交
換時に、交換する電圧の高い電池パックから交換される
電圧の低い電池パックへの電流の流れ込みを防ぐこと
で、電池パックの劣化、破壊、更には燃焼、破裂といっ
た危険を回避することができる。
【0052】請求項4記載の発明によれば、電子機器、
機器システムの電力供給を受ける長尺状に形成された電
源端子部に対して、第1及び第2の電池パックの電力供
給端子部が接触しながらスライドすることで電池パック
の交換を行えるようにしたことにより、電子機器、機器
システムの電源を遮断することなく作業を継続したまま
簡単に電池パック交換を行うことができるので、作業効
率をより向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において対象とする電子機器、機器シス
テムと脱着可能な電池パックを示す図である。
【図2】本発明において対象とする電子機器、機器シス
テムの電池パック交換の様子を示す図である。
【図3】本発明における電池パックの内部構成を示す図
である。
【図4】図3で示した電池パックの内部構成部品の端子
を示す図である。
【図5】本発明における電池パック交換に関するフロー
チャートである。
【符号の説明】 1 電子機器 1a、1b 電池パック装着検出用スイッチ 1c、1d 電池パック電極用端子 1e AC電源ケーブル 2、2' 電池パック 2a、2b 電池パック装着検出用スイッチ 2c1、2c2、2d1、2d2 電池パック電極用端
子 2c3、2d3 ガイド溝 2e 電池セル 2f ダイオード 2g FET(field effect transi
stor) 2h AND型回路 2i 抵抗1 2j 抵抗2 2k 抵抗3 2l 正極端子 2m 負極端子 100 アノード 101 カソード 102 ドレイン 103 ソース 104 ゲート

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力供給源と電力供給端子部とを備えた
    電池パックが着脱自在に接続され、その電池パックの装
    着状態においてその電池パックの電力供給端子部から供
    給される電力を受けて駆動する電子機器であって、 前記電池パックにおける前記電力供給端子部との接触に
    より電力供給を受ける長尺状に形成された電源端子部
    と、 前記電池パックを機器本体から取外す際にスライド状態
    にて取外すべくガイドするガイド部材とを備え、 前記電子機器は、前記電池パックを前記ガイド部材にて
    ガイドされつつスライドさせた状態にあっても、その電
    池パックの電源供給端子部と前記電源端子部との電気接
    続を保持する、 ことを特徴とする電子機器。
  2. 【請求項2】 電力供給を受けて駆動する電子機器と、
    その電子機器に対して電力供給を行う電池パックと、か
    らなるシステムであって、 前記電池パックは、前記電子機器に対して電力供給を行
    う為の電力供給端子部、を有し、 前記電子機器は、前記電池パックにおける前記電力供給
    端子部との接触を保持してその電気的接続を保持しなが
    ら、その電池パックをスライド可能に保持する長尺状の
    電源端子部、 を有したことを特徴とする電力供給システム。
  3. 【請求項3】 前記電池パック内に設けられる電池は2
    次電池であり、 その電池パック内には、前記電子機器との電気的接続状
    態が所定の固定状態にあるのか否かを判別する判別手段
    と、 前記判別手段にて、前記固定状態にあると判別された際
    は前記2次電池を充放電状態に制御し、前記固定状態に
    ないと判別された際は前記2次電池を放電状態に制御す
    る制御手段と、 を具備したことを特徴とする請求項2記載の電子機器シ
    ステムにおける電池パック。
  4. 【請求項4】 第1の電池パックからの電力供給を受け
    て駆動する電子機器システムに対してその第1の電池パ
    ックを第2の電池パックに交換する方法であって、 前記第1、第2の電池パックは、前記電子機器に対して
    電力供給を行う為の電力供給端子部、を有し、前記電子
    機器は、前記電池パックにおける前記電力供給端子部と
    の接触を保持してその電気的接続を保持しながら、その
    電池パックをスライド可能に保持する長尺状の電源端子
    部、を有し、 前記第1の電池パックを前記第2の電池パックに交換す
    る際は、前記第1の電池パックを、その電気的接続を保
    持しながら前記電源端子部の一端の取外し方向にスライ
    ドさせ、 前記電源端子部の他端の方向から前記第2の電池パック
    の電力供給端子部を接触させて新たな電気的接続を行わ
    せ、 その電気的接続を保持しながら前記電子機器への取付け
    方向にスライドさせることで、前記第1の電池パックの
    取外しと前記第2の電池パックの取付けによる電池パッ
    ク交換を行うようにした、 ことを特徴とする電池パック交換方法。
JP2000039020A 2000-02-17 2000-02-17 電子機器、機器システム、及び電池パック交換方法 Pending JP2001229892A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100513193B1 (ko) * 2001-08-27 2005-09-07 닛본 덴끼 가부시끼가이샤 배터리 교환 기기, 배터리 교환 방법 및 전자 기기
JP2014158390A (ja) * 2013-02-18 2014-08-28 Nakayo Telecommun Inc 受電装置

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