JP2001229035A - 処理システム及び処理方法 - Google Patents

処理システム及び処理方法

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JP2001229035A
JP2001229035A JP2000043550A JP2000043550A JP2001229035A JP 2001229035 A JP2001229035 A JP 2001229035A JP 2000043550 A JP2000043550 A JP 2000043550A JP 2000043550 A JP2000043550 A JP 2000043550A JP 2001229035 A JP2001229035 A JP 2001229035A
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JP
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child
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processing system
application
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JP2000043550A
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Yoshinori Kubota
芳則 久保田
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プログラムライブラリの活用の機会を広げ,
多様なアプリケーションを作成すること,コンピュータ
資源の無駄を防止することの可能な処理システム及び処
理方法を提供する。 【解決手段】 マルチスレッドで動作するアプリケーシ
ョンを含む処理システム10における処理方法は,アプ
リケーションの起動時(S1)に,マルチスレッドで動
作する親プロセス12,及び,シングルスレッドで動作
する子プロセス13を起動する工程(S2)と,マルチ
スレッドに対応していないプログラムライブラリが必要
な動作であるかを判断する工程(S3)と,マルチスレ
ッドに対応していないプログラムライブラリが必要であ
ると判断された場合に,待機状態の子プロセスがあるか
を判断する工程(S4)と,待機状態の子プロセスがな
いと判断された場合に,停止状態の子プロセスを新たに
起動する工程(S5)とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,マルチスレッド非
対応のプログラムライブラリを使って作られたアプリケ
ーションを,マルチスレッドで実行させることの可能
な,処理システム及び処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に,マルチスレッドに対応していな
いプログラムライブラリを使って作られたアプリケーシ
ョンは,マルチスレッドで動作させることはできない。
このため,マルチスレッド非対応のプログラムライブラ
リを使って作られたアプリケーションを,マルチスレッ
ド対応のアプリケーションと同様の機能として実現する
ためには,ピーク時に必要な数だけのアプリケーション
を予め起動しておく必要があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし,上記の方法で
は通常必要としない数のアプリケーションが動作してい
るため,コンピュータ資源が無駄になるという第1の問
題点があった。また,複数のアプリケーションを連携さ
せて実行させる場合,アプリケーションの中には他のア
プリケーションがマルチスレッド対応であることを前提
としているものもあり,不具合が生じるという第2の問
題点があった。
【0004】本発明は,従来の処理システムが有する上
記問題点に鑑みてなされたものであり,本発明の第1の
目的は,マルチスレッドに対応しているプログラムライ
ブラリとマルチスレッドに対応していないプログラムラ
イブラリとを用いてマルチスレッドで動作するアプリケ
ーションを作成し,プログラムライブラリの活用の機会
を広げ,多様なアプリケーションを作成することの可能
な,新規かつ改良された処理システム及び処理方法を提
供することである。
【0005】また,本発明の第2の目的は,不必要なア
プリケーションを起動しておくという無駄をなくし,コ
ンピュータ資源の無駄を防止することの可能な,新規か
つ改良された処理システム及び処理方法を提供すること
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め,本発明の第1の観点によれば,請求項1に記載のよ
うに,マルチスレッドで動作するアプリケーションを含
む処理システムであって,アプリケーションは,マルチ
スレッドに対応しているプログラムライブラリと,マル
チスレッドに対応していないプログラムライブラリとに
より作成されており,マルチスレッドに対応しているプ
ログラムライブラリが必要な動作時には,マルチスレッ
ドで動作する親プロセスを実行し,マルチスレッドに対
応していないプログラムライブラリが必要な動作時に
は,親プロセスにより起動されシングルスレッドで動作
する子プロセスを実行することを特徴とする処理システ
ムが提供される。
【0007】かかる処理システムによれば,マルチスレ
ッドに対応していないプログラムライブラリが必要な動
作時には,シングルスレッドで動作する子プロセスを実
行するようにしたので,マルチスレッドに対応している
プログラムライブラリと,マルチスレッドに対応してい
ないプログラムライブラリとを用いてマルチスレッドで
動作するアプリケーションを作成することができる。こ
のため,プログラムライブラリの活用の機会を広げ,多
様なアプリケーションを作成することができる。さら
に,不必要なアプリケーションを起動しておくという無
駄がなくなるため,コンピュータ資源の無駄を防止する
ことができる。
【0008】また,請求項2によれば,マルチスレッド
で動作する1又は2以上のクライアントアプリケーショ
ンと,マルチスレッドで動作するサーバアプリケーショ
ンとを含む処理システムであって,1又は2以上のクラ
イアントアプリケーションは,サーバアプリケーション
に実行要求を送り,サーバアプリケーションは,マルチ
スレッドに対応しているプログラムライブラリと,マル
チスレッドに対応していないプログラムライブラリとに
より作成されており,マルチスレッドに対応しているプ
ログラムライブラリが必要な動作時には,マルチスレッ
ドで動作する親プロセスを実行し,マルチスレッドに対
応していないプログラムライブラリが必要な動作時に
は,親プロセスにより起動されシングルスレッドで動作
する子プロセスを実行することを特徴とする処理システ
ムが提供される。
【0009】かかる処理システムは,請求項1に記載の
処理システムと同様のシステムをクライアントサーバシ
ステムに適用したものであり,マルチスレッドで動作す
るサーバアプリケーションを,マルチスレッドに対応し
ていないプログラムライブラリを用いて作成することが
できる。過去のプログラムライブラリ資産を再利用でき
る点や,コンピュータ資源の無駄を防止しうる点につい
ては,上述の場合と同様である。
【0010】また,請求項3によれば,マルチスレッド
で動作する1又は2以上のクライアントアプリケーショ
ンと,シングルスレッドで動作する1又は2以上のサー
バアプリケーションとを含む処理システムであって,1
又は2以上のクライアントアプリケーションは,親プロ
セス及び親プロセスにより起動されシングルスレッドで
動作する複数の子プロセスを実行し,各子プロセスは,
サーバアプリケーションに実行要求を送ることを特徴と
する処理システムが提供される。
【0011】かかる処理システムによれば,クライアン
トサーバシステムにおいて,クライアントアプリケーシ
ョンが,サーバアプリケーションにアクセスする前段階
で,シングルスレッドで動作する子プロセスを起動する
ようにしている。このため,クライアントアプリケーシ
ョンに対してシングルスレッドで動作することを期待す
るサーバアプリケーションに対して,マルチスレッドで
動作するクライアントアプリケーションがアクセスを行
うことが可能となる。
【0012】また,上記課題を解決するため,本発明の
第2の観点によれば,請求項4に記載のように,マルチ
スレッドで動作するアプリケーションを含む処理システ
ムにおける,アプリケーションによる処理方法であっ
て,アプリケーションの起動時に,マルチスレッドで動
作する親プロセス,及び,シングルスレッドで動作する
1又は2以上の子プロセスを起動する工程と,マルチス
レッドに対応していないプログラムライブラリが必要な
動作であるかを判断する工程と,工程で,マルチスレッ
ドに対応していないプログラムライブラリが必要である
と判断された場合に,待機状態の子プロセスがあるかを
判断する工程と,工程で,待機状態の子プロセスがない
と判断された場合に,停止状態の子プロセスを新たに起
動する工程と,子プロセスによる処理結果を親プロセス
に戻す工程とを含むことを特徴とする処理方法が提供さ
れる。
【0013】かかる処理方法によれば,マルチスレッド
に対応していないプログラムライブラリが必要な動作時
には,シングルスレッドで動作する子プロセスを実行す
るようにしたので,マルチスレッドに対応しているプロ
グラムライブラリと,マルチスレッドに対応していない
プログラムライブラリとを用いてマルチスレッドで動作
するアプリケーションを作成することができる。このた
め,プログラムライブラリの活用の機会を広げ,多様な
アプリケーションを作成することができる。さらに,不
必要なアプリケーションを起動しておく無駄がなくなる
ため,コンピュータ資源の無駄を防止することができ
る。
【0014】また,請求項5に記載のように,各子プロ
セスについて待機状態がどの程度続いたかを判定する工
程と,工程による判断の結果,待機状態が予め定められ
た時間以上続いたと判断される子プロセスを待機状態か
ら停止状態に遷移させる工程と,をさらに含むことが好
ましい。かかる処理方法によれば,処理システムの負荷
状況に応じて,不必要な待機状態の子プロセスを停止状
態に遷移させておくことができるので,コンピュータ資
源の無駄を防止し,処理の効率化を図ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照しながら,
本発明にかかる処理システム及び処理方法の好適な実施
の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図
面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素
については,同一の符号を付することにより重複説明を
省略する。
【0016】(第1の実施の形態)第1の実施の形態に
かかる処理方法が適用される処理システム10につい
て,図1を参照しながら説明する。処理システム10
は,マルチスレッドで動作するアプリケーションを含む
システムである。このアプリケーションは,マルチスレ
ッドに対応しているプログラムライブラリと,マルチス
レッドに対応していないプログラムライブラリとにより
作成されている。
【0017】そして,処理システム10は,図1に示し
たように,ユーザが使用するマルチスレッドで動作する
親プロセス12と,親プロセス12により起動されるシ
ングルスレッドで動作する子プロセス13(13−1,
13−2,・・・,13−n)とにより主に構成されて
いる。このように,本実施の形態は,スタンドアロン型
コンピュータのように,コンピュータを他のコンピュー
タやネットワークとは接続せずに単独で利用する場合を
想定している。
【0018】親プロセス12は,上述のように,ユーザ
が使用するプロセスであり,マルチスレッドで動作する
プロセスである。親プロセス12には,マルチスレッド
対応のプログラムライブラリのみが使われている。
【0019】子プロセス13は,上述のように,親プロ
セス12のみとアクセスするプロセスで,シングルスレ
ッドで動作するプロセスである。子プロセス13には,
マルチスレッドに対応していないプログラムライブラリ
のみが使われている。
【0020】次いで,上述のように構成される処理シス
テム10における処理方法について,図2を参照しなが
ら説明する。まず,アプリケーションの起動される(ス
テップS1)。そして,アプリケーション起動時に,親
プロセス12,及び,必要最小限の子プロセス13も起
動される(ステップS2)。子プロセス13は,図1に
示したように,親プロセス12により起動される。ま
た,必要最小限の子プロセス数については,アプリケー
ションの動作内容や,実行時の諸条件により変化させる
ことができる。例えば,アプリケーションがインターネ
ットの検索ソフトなどのように,曜日や時間帯に応じて
使用頻度が変わる場合には,負荷状況に応じて,必要最
小限の子プロセス数を変化させることができる。
【0021】ユーザからの実行要求が来ると,その実行
要求の処理に,マルチスレッドに対応していないプログ
ラムライブラリが必要であるかを判断する(ステップS
3)。マルチスレッドに対応していないプログラムライ
ブラリが必要でないと判断された場合には,ユーザから
の実行要求は親プロセス12により処理が行われる(ス
テップS8)。
【0022】一方,ユーザからの実行要求の処理に,マ
ルチスレッドに対応していないプログラムライブラリが
必要であると判断された場合には,親プロセス12は子
プロセス13に対し,その実行要求の処理を受け渡す。
まず,待機中の子プロセス13があるか否かを判断する
(ステップS4)。待機中の子プロセス13がある場合
には,そのまま,実行要求を待機中の子プロセス13に
渡して実行させる(ステップS6)。
【0023】一方,待機中の子プロセス13が一つもな
かった場合には,停止状態の子プロセス13を新たに起
動する(ステップS5)。そして,親プロセス12は,
実行要求をその子プロセス13に渡して実行させる(ス
テップS6)。子プロセス13による処理が終了する
と,親プロセス12にデータを返し,その子プロセス1
3は待機状態に戻る(ステップS7)。親プロセス12
は,子プロセス13の処理に対し,必要な処理を行う
(ステップS8)。
【0024】こうして,親プロセス12は,マルチスレ
ッドに対応していないプログラムライブラリが必要な実
行要求を,あたかも親プロセス12自身が処理したかの
ごとく動作させることができる。
【0025】待機状態が長く続いた子プロセス13のう
ち,必要最小限の子プロセス13以外については,停止
状態に遷移させることが好ましい。図3を参照しなが
ら,子プロセス13の状態の時系列的な変化について説
明する。なお,図3の説明中においては,ユーザからの
実行要求のうち,マルチスレッドに対応していないプロ
グラムライブラリが必要なもののみを扱うものとする。
また,説明を簡潔化するため,子プロセス13−1〜1
3−4のみについて扱い,子プロセス13−1,13−
2,13−3,13−4の順で優先的に実行要求の処理
を行うものとする。
【0026】時刻t0では,アプリケーション起動とと
もに,親プロセス12,及び,必要最小限の子プロセス
13として,子プロセス13−1,13−2が起動され
る。時刻t0では,子プロセス13−1,13−2は待
機状態になっており,子プロセス13−3,13−4は
停止状態になっている。
【0027】時刻t1でユーザからの実行要求r1が来
ると,子プロセス13−1が待機状態から実行状態に遷
移して,実行要求r1を処理する。
【0028】次いで,時刻t2で実行要求r2が来る
と,子プロセス13−1は実行要求r1を処理中である
ので,子プロセス13−2が待機状態から実行状態に遷
移して,実行要求r2を処理する。
【0029】さらに,時刻t3で実行要求r3が来る
と,子プロセス13−1,13−2はそれぞれ実行要求
r1,r2を処理中であるので,待機中の子プロセスが
ない状態になる。そこで,親プロセス12は,停止状態
の子プロセス13−3を新たに起動する。そして,子プ
ロセス13−3は,実行状態に遷移して,実行要求r3
を処理する。
【0030】時刻t4では,子プロセス13−1は実行
要求r1の処理を終えて待機状態に遷移している。この
とき実行要求r4が来ると,子プロセス13−1が待機
状態から実行状態に遷移して,実行要求r4を処理す
る。
【0031】次いで,時刻t5で実行要求r5が来る
と,子プロセス13−1,13−2,13−3はそれぞ
れ実行要求r4,r2,r3を処理中であるので,待機
中の子プロセスが一つもない状態になる。そこで,親プ
ロセス12は,停止状態の子プロセス13−4を新たに
起動する。そして,子プロセス13−4は,実行状態に
遷移して,実行要求r5を処理する。
【0032】以下同様に,時刻t6で実行要求r6が来
ると,子プロセス13−1は実行要求r4を処理中であ
るが,子プロセス13−2は待機状態であるので,子プ
ロセス13−2が実行状態に遷移して,実行要求r6を
処理する。
【0033】次いで,時刻t7で実行要求r7が来る
と,子プロセス13−1が待機状態であるので,子プロ
セス13−1が待機状態から実行状態に遷移して,実行
要求r7を処理する。
【0034】時刻t8で実行要求r8が来ると,子プロ
セス13−1は実行要求r7を処理中であるが,子プロ
セス13−2は待機状態であるので,子プロセス13−
2が実行状態に遷移して,実行要求r8を処理する。
【0035】時刻t9で実行要求r9が来ると,子プロ
セス13−1は実行要求r7を処理中であり,子プロセ
ス13−2は実行要求r8を処理中であるが,子プロセ
ス13−3は待機状態であるので,子プロセス13−3
が実行状態になって,実行要求r9を処理する。
【0036】時刻t10で実行要求r10が来ると,子
プロセス13−1が待機状態であるので,子プロセス1
3−1が待機状態から実行状態に遷移して,実行要求r
10を処理する。
【0037】時刻t11で実行要求r11が来ると,子
プロセス13−1は実行要求r10を処理中であるが,
子プロセス13−2は待機状態であるので,子プロセス
13−2が待機状態から実行状態に遷移して,実行要求
r11を処理する。
【0038】時刻t12で,待機状態が長く続いていた
子プロセス13−4は,待機状態から停止状態に遷移す
る。待機状態から停止状態へ遷移するまでの時間は,任
意に設定することができる。ユーザからの実行要求の頻
度が高いと判断される場合には,待機状態の子プロセス
を多く必要とするので,待機状態から停止状態へ遷移す
るまでの時間は長くとることが好ましい。
【0039】時刻t13で,実行要求r12が来ると,
子プロセス13−1が待機状態であるので,子プロセス
13−1が実行状態になって,実行要求r12を処理す
る。
【0040】時刻t14で,待機状態が長く続いていた
子プロセス13−3は,待機状態から停止状態に遷移す
る。子プロセス13−3が待機状態から停止状態へ遷移
するまでの時間については,子プロセス13−4が待機
状態から停止状態へ遷移するまでの時間と同じ時間とし
てもよく,異なる時間とすることもできる。
【0041】子プロセス13−1及び子プロセス13−
2については,親プロセス12が起動している間は,必
要最小限の子プロセスとして待機状態を続ける。
【0042】以上説明したように,本実施の形態によれ
ば,マルチスレッドに対応していないプログラムライブ
ラリが必要な動作時には,シングルスレッドで動作する
子プロセス13を実行するようにしたので,マルチスレ
ッドに対応しているプログラムライブラリと,マルチス
レッドに対応していないプログラムライブラリとを用い
てマルチスレッドで動作するアプリケーションを作成す
ることができる。このため,プログラムライブラリの活
用の機会を広げ,多様なアプリケーションを作成するこ
とができる。
【0043】さらに不必要なアプリケーションを起動し
ておくという無駄がなくなるため,コンピュータ資源の
無駄を防止することができる。
【0044】さらにまた,処理システムの負荷状況に応
じて,不必要な待機状態の子プロセスを停止状態に遷移
させておくことができるので,コンピュータ資源の無駄
を防止し,処理の効率化を図ることができる。
【0045】(第2の実施の形態)第2の実施の形態に
かかる処理方法が適用される処理システム20につい
て,図4を参照しながら説明する。処理システム20
は,第1の実施の形態にかかる処理システム10と同様
のシステムをクライアントサーバシステムに適用したも
のであり,マルチスレッドで動作するサーバアプリケー
ションを,マルチスレッドに対応していないプログラム
ライブラリを用いて作成することができることを特徴と
している。
【0046】すなわち,処理システム20は,図4に示
したように,ユーザが使用するマルチスレッドあるいは
シングルスレッドで動作するクライアントアプリケーシ
ョン21と,クライアントアプリケーション21からの
実行要求を受けるマルチスレッドで動作する親プロセス
22と,親プロセス22により起動されるシングルスレ
ッドの子プロセス23(23−1,23−2,・・・,
23−n)とにより主に構成されている。なお,同図中
クライアントアプリケーション21は,一つのみ示され
ているが,親プロセス22に要求を送るクライアントア
プリケーションは,2以上であってもよい。
【0047】上述のように,本実施の形態は,複数のユ
ーザが1又は2以上のクライアントアプリケーション2
1から,親プロセス22に対して要求を出すことを特徴
としており,親プロセス22と子プロセス23との間の
動作については,上記第1の実施の形態における親プロ
セス12と子プロセス13との間の動作と同様である。
【0048】以上説明したように,本実施の形態によれ
ば,マルチスレッドで動作するサーバアプリケーション
を,マルチスレッドに対応していないプログラムライブ
ラリを用いて作成することができる。過去のプログラム
ライブラリ資産を再利用できる点や,コンピュータ資源
の無駄を防止しうる点については,上記第1の実施の形
態と同様の効果を奏する。
【0049】(第3の実施の形態)第3の実施の形態に
かかる処理方法が適用される処理システム30につい
て,図5を参照しながら説明する。処理システム30
は,サーバアプリケーションがクライアントアプリケー
ションに対してシングルスレッドで動作することを期待
するが,クライアントアプリケーションはマルチスレッ
ドで動作させたい場合の構成例である。
【0050】処理システム30は,ユーザが使用するマ
ルチスレッドで動作する親プロセス(クライアントアプ
リケーション)32と,親プロセス32により起動され
シングルスレッドで動作する子プロセス33(33−
1,33−2,・・・,33−n)と,サーバアプリケ
ーション34(34−1,34−2,・・・34−n)
とにより主に構成されている。
【0051】親プロセス32は,サーバアプリケーショ
ン34に直接要求を送るのではなく,シングルスレッド
で動作する子プロセス33を起動し,要求を送る。な
お,親プロセス32と子プロセス33との間の動作につ
いては,上記第1の実施の形態における親プロセス12
と子プロセス13との間の動作と同様である。
【0052】そして,子プロセス33は,サーバアプリ
ケーション34に実行要求を送る。このように,本実施
の形態のサーバアプリケーション34は,クライアント
アプリケーションに対してシングルスレッドで動作する
ことを期待するものである。
【0053】以上説明したように,本実施の形態によれ
ば,クライアントサーバシステムにおいて,クライアン
トアプリケーション32が,サーバアプリケーション3
4にアクセスする前段階で,シングルスレッドで動作す
る子プロセス33を起動するようにしている。このた
め,クライアントアプリケーションに対してシングルス
レッドで動作することを期待するサーバアプリケーショ
ン34に対して,マルチスレッドで動作するクライアン
トアプリケーション32がアクセスを行うことが可能と
なる。
【0054】以上,添付図面を参照しながら本発明にか
かる処理システム及び処理方法の好適な実施形態につい
て説明したが,本発明はかかる例に限定されない。当業
者であれば,特許請求の範囲に記載された技術的思想の
範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得る
ことは明らかであり,それらについても当然に本発明の
技術的範囲に属するものと了解される。
【0055】例えば,上記実施の形態においては,待機
中の子プロセスが一つもないと判断された場合に,停止
状態の子プロセスを新たに起動する場合の一例について
説明したが,本発明はこれに限定されない。例えば,す
べての子プロセスを待機状態にしておくことも可能であ
る。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば,
マルチスレッドに対応しているプログラムライブラリ
と,マルチスレッドに対応していないプログラムライブ
ラリとを用いてマルチスレッドで動作するアプリケーシ
ョンを作成することができる。このため,プログラムラ
イブラリの活用の機会を広げ,多様なアプリケーション
を作成することができる。さらに,不必要なアプリケー
ションを起動しておくという無駄がなくなるため,コン
ピュータ資源の無駄を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態にかかる処理システムの説明
図である。
【図2】第1の実施の形態にかかる処理方法を示すフロ
ーチャートである。
【図3】第1の実施の形態にかかる処理方法を示すタイ
ミングチャートである。
【図4】第2の実施の形態にかかる処理システムの説明
図である。
【図5】第3の実施の形態にかかる処理システムの説明
図である。
【符号の説明】
10 処理システム 12 親プロセス 13(13−1,13−2,・・・,13−n) 子プ
ロセス 20 処理システム 21 クライアントアプリケーション 22 親プロセス 23(23−1,23−2,・・・,23−n) 子プ
ロセス 30 処理システム 32 親プロセス 33(33−1,33−2,・・・,33−n) 子プ
ロセス 34(34−1,34−2,・・・,34−n) サー
バアプリケーション

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マルチスレッドで動作するアプリケーシ
    ョンを含む処理システムであって:前記アプリケーショ
    ンは,マルチスレッドに対応しているプログラムライブ
    ラリと,マルチスレッドに対応していないプログラムラ
    イブラリとにより作成されており,前記マルチスレッド
    に対応しているプログラムライブラリが必要な動作時に
    は,マルチスレッドで動作する親プロセスを実行し,前
    記マルチスレッドに対応していないプログラムライブラ
    リが必要な動作時には,前記親プロセスにより起動され
    シングルスレッドで動作する子プロセスを実行すること
    を特徴とする,処理システム。
  2. 【請求項2】 マルチスレッドで動作する1又は2以上
    のクライアントアプリケーションと,マルチスレッドで
    動作するサーバアプリケーションとを含む処理システム
    であって:前記1又は2以上のクライアントアプリケー
    ションは,前記サーバアプリケーションに実行要求を送
    り,前記サーバアプリケーションは,マルチスレッドに
    対応しているプログラムライブラリと,マルチスレッド
    に対応していないプログラムライブラリとにより作成さ
    れており,前記マルチスレッドに対応しているプログラ
    ムライブラリが必要な動作時には,マルチスレッドで動
    作する親プロセスを実行し,前記マルチスレッドに対応
    していないプログラムライブラリが必要な動作時には,
    前記親プロセスにより起動されシングルスレッドで動作
    する子プロセスを実行することを特徴とする,処理シス
    テム。
  3. 【請求項3】 マルチスレッドで動作する1又は2以上
    のクライアントアプリケーションと,シングルスレッド
    で動作する1又は2以上のサーバアプリケーションとを
    含む処理システムであって:前記1又は2以上のクライ
    アントアプリケーションは,親プロセス及び前記親プロ
    セスにより起動されシングルスレッドで動作する複数の
    子プロセスを実行し,前記各子プロセスは,前記サーバ
    アプリケーションに実行要求を送ることを特徴とする,
    処理システム。
  4. 【請求項4】 マルチスレッドで動作するアプリケーシ
    ョンを含む処理システムにおける,前記アプリケーショ
    ンによる処理方法であって:前記アプリケーションの起
    動時に,マルチスレッドで動作する親プロセス,及び,
    シングルスレッドで動作する1又は2以上の子プロセス
    を起動する工程と;前記マルチスレッドに対応していな
    いプログラムライブラリが必要な動作であるかを判断す
    る工程と;前記工程で,前記マルチスレッドに対応して
    いないプログラムライブラリが必要であると判断された
    場合に,待機状態の子プロセスがあるかを判断する工程
    と,前記工程で,待機状態の子プロセスがないと判断さ
    れた場合に,停止状態の子プロセスを新たに起動する工
    程と;子プロセスによる処理結果を親プロセスに戻す工
    程と;を含むことを特徴とする,処理方法。
  5. 【請求項5】 さらに,各子プロセスについて待機状態
    がどの程度続いたかを判定する工程と;前記工程による
    判断の結果,待機状態が予め定められた時間以上続いた
    と判断される子プロセスを待機状態から停止状態に遷移
    させる工程と;を含むことを特徴とする,処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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