JP2001228791A - 脱臭フィルタによる脱臭効果体感装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】見学者に脱臭フィルタによる脱臭効果を実際に
体感してもらうことのできる装置を提供する。 【解決手段】脱臭フィルタ７による脱臭効果を比較体感
するための装置であって、基台Ａ上に略密閉された透明
体からなる容器１、２が２個配置され、これら容器１、
２の上面には、開閉蓋１１、２１が開閉自在に設けられ
るとともに、適宜なテスト用の臭気を当該容器１、２内
に滴下するための滴下孔１２、２２が設けられ、さらに
上記各容器１、２内には当該容器１、２内に滴下された
上記臭気を拡散するためのファン５、６が設けられ、上
記２個の容器１、２のうち一方の容器１内に脱臭フィル
タ７を所定の高さ位置に載置する載置台３が設けられて
なる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、室内に脱臭フィル
タを装備した場合における脱臭効果を見学者に体感して
もらうための脱臭フィルタによる脱臭効果体感装置に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】居住者は、住宅などの建物内の臭気に敏
感であり、特にペットを飼っている家庭などではぺット
の臭気が問題の種になっている。よって、この臭気を解
消するために室内の適所に脱臭フィルタを装備した住宅
が提供されており、住宅展示場などでは、この脱臭フィ
ルタを装備したことを見学者に積極的に説明し、それを
セールスポイントとしてアピールしている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、見学者
が室内に脱臭フィルタを設けている住宅を見学して説明
を受けても、脱臭フィルタによる実際の脱臭効果がどの
ようなものか把握するのが困難であった。つまり、脱臭
フィルタを設けた場合のメリットが実感できないため、
セールスポイントとしての効果があまり期待できない。

【０００４】本発明は、上記問題に鑑みなされたもの
で、見学者に脱臭フィルタによる脱臭効果を実際に体感
してもらうことのできる装置を提供することを目的とす
るものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】請求項１に係る発明の脱
臭フィルタによる脱臭効果体感装置は、脱臭フィルタに
よる脱臭効果を比較体感するための装置であって、基台
上に略密閉された透明体からなる容器が２個配置され、
これら容器の上面には、開閉蓋が開閉自在に設けられる
とともに、適宜なテスト用の臭気を当該容器内に滴下す
るための滴下孔が設けられ、さらに上記各容器内には当
該容器内に滴下された上記臭気を拡散するためのファン
が設けられ、上記２個の容器のうち一方の容器内に脱臭
フィルタを所定の高さ位置に載置する載置台が設けられ
てなるものである。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。

【０００７】図１は、脱臭フィルタによる脱臭効果体感
装置の構成を示している。

【０００８】図１において、１、２は基台Ａの上面に配
置された２個の容器である。これら容器１、２は、略密
閉された箱状の透明体からなり、その上面には開閉蓋１
１、２１が開閉自在に設けられるとともに、適宜なテス
ト用の臭気を当該容器１、２内に滴下するための滴下孔
１２、２２が設けられている。

【０００９】そして、これら容器１、２内には載置台
３、４とファン５、６が設けられている。

【００１０】載置台３、４は、薄板状に形成された脱臭
フィルタ７を載置するためのもので、その上面が格子状
の載置面３１、４１になされ、本実施の形態では容器１
内の載置台３にのみ脱臭フィルタ７が載置されている。

【００１１】前記ファン５、６は、容器１、２内の空気
を拡散するためのもので、容器１、２の手前となる基台
Ａの上面に配設されたスイッチ５１、６１により作動さ
れるようになされている。

【００１２】図１における符号８は、基台Ａの上面に載
置された小物入れで、容器１、２内に滴下するテスト用
の臭気が封入された容器や、スポイトなどを収容する。

【００１３】次に、上述のようにして構成された脱臭フ
ィルタによる脱臭効果体感装置を用いて当該脱臭フィル
タによる脱臭効果を見学者に体感してもらう際の手順に
ついて説明する。

【００１４】まず、始めに、テスト用の臭気、例えば適
量の酢酸をスポイトで滴下孔１２、２２を通じて各容器
１、２内に導入する。この後、スイッチ５１、６１によ
りファン５、６を作動させ、各容器１、２内の臭気を拡
散させる。

【００１５】この際、脱臭フィルタ７が配置された容器
１内では、ファン５による臭気の拡散に伴い発生する容
器内の気流により臭気が脱臭フィルタ７を通過し、この
ときに臭気が脱臭される。

【００１６】このファン５、６の作動を所定時間継続さ
せた後に、ファン５、６の作動を停止させ、開閉蓋１
１、２１を開放してこれら開口を通じて容器１、２内の
臭いをそれぞれ見学者に嗅いでもらう。

【００１７】この結果、脱臭フィルタ７を設けた容器１
の方は、当該脱臭フィルタ７により臭気が脱臭されてい
るため、見学者は臭気を感じることが殆ど無いのに対し
て、脱臭フィルタ７の無い容器２の方は、臭気が拡散さ
れただけで脱臭たれていないため、見学者は刺激臭を嗅
ぐことになる。

【００１８】これにより、見学者自らが脱臭フィルタ７
による実際の脱臭効果を体感して容易に理解することが
できるとともに、セールスポイントとしても高い効果が
期待できる。

【００１９】

【発明の効果】以上述べたように、脱臭フィルタを配置
した容器と、脱臭フィルタがない容器とを用いて、これ
ら容器に臭気を実際に滴下し、脱臭フィルタで臭気を脱
臭した後に、見学者に両容器内の臭気を嗅いでもらうこ
とで、見学者自らが脱臭フィルタによる実際の脱臭効果
を体感して容易に理解することができるとともに、セー
ルスポイントとしても高い効果が期待できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】脱臭フィルタによる脱臭効果体感装置を示す斜
視図である。

【符号の説明】

１、２ 容器 １１、２１ 開閉蓋 １２、２２ 滴下孔 ３、４ 載置台 ５、６ ファン ７ 脱臭フィルタ Ａ 基台

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 脱臭フィルタによる脱臭効果を比較体感
   するための装置であって、 基台上に略密閉された透明体からなる容器が２個配置さ
   れ、これら容器の上面には、開閉蓋が開閉自在に設けら
   れるとともに、適宜なテスト用の臭気を当該容器内に滴
   下するための滴下孔が設けられ、さらに上記各容器内に
   は当該容器内に滴下された上記臭気を拡散するためのフ
   ァンが設けられ、上記２個の容器のうち一方の容器内に
   脱臭フィルタを所定の高さ位置に載置する載置台が設け
   られてなることを特徴とする脱臭フィルタによる脱臭効
   果体感装置。