JP2001228350A - 高分子光導波路製造方法 - Google Patents

高分子光導波路製造方法

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JP2001228350A
JP2001228350A JP2000039234A JP2000039234A JP2001228350A JP 2001228350 A JP2001228350 A JP 2001228350A JP 2000039234 A JP2000039234 A JP 2000039234A JP 2000039234 A JP2000039234 A JP 2000039234A JP 2001228350 A JP2001228350 A JP 2001228350A
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JP
Japan
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optical waveguide
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polymer
core
manufacturing
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JP2000039234A
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Takashi Shioda
剛史 塩田
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Mitsui Chemicals Inc
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Mitsui Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高分子光導波路を安価で簡便に量産するため
に、溝付クラッドへコア材を容易にかつ光損失無く埋め
込む工程を含む光導波路製造方法を提供する。 【解決手段】 光導波路のコアとなる溝が形成されたク
ラッド基板表面にコア材料の高分子溶液を滴下し、前記
クラッド基板表面の余分なコア材料を、スキージ等で掃
き取りと熱硬化させる工程を少なくとも2回繰り返すこ
とを特徴とする光導波路の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高分子光導波路の製
造方法に関し、特に光集積回路、光インターコネクショ
ン、あるいは光合分波等の光学部品を製造する方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】光部品、あるいは光ファイバの基材とし
ては、光伝搬損失が小さく、伝送帯域が広いという特徴
を有する石英ガラスや多成分ガラス等の無機系の材料が
広く使用されているが、最近では高分子系の材料も開発
され、無機系材料に比べて加工性や価格の点で優れてい
ることから、光導波路用材料として注目されている。例
えば、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、あるい
は、ポリスチレンのような透明性に優れた高分子をコア
とし、そのコア材料よりも屈折率の低い高分子をクラッ
ド材料としたコア−クラッド構造からなる平板型光導波
路が作製されている(特開平3−188402号)。こ
れに対して松浦らにより耐熱性の高い透明性高分子であ
るポリイミドを用い低損失の平板型光導波路が実現され
ている(特開平2−110500号)。しかし、これら
の方法はいずれにおいても、クラッド層の表面にコア構
造を形成するに際して、一枚毎にフォトレジストを用い
たコアパターンの形成やこれに引き続いての反応性イオ
ンエッチングなどによる凹凸加工が必要であり、量産性
や低価格化の点で課題があった。そこで、導波路のコア
パターン上に表面を凹凸加工した金型を、溶融状態や溶
液状態の高分子に押し当てそのまま高分子を硬化させ凹
凸の転写を高分子表面に行う方法により量産性を向上し
ようとする検討が行われている。微細な溝が表面に形成
された高分子クラッド基板表面に、硬化させると基板よ
りも屈折率が高くなるコア材料をモノマー状態で滴下し
た後、スキージなどを使って表面を掃くことによって、
溝の中にだけモノマー材料を充填した後、重合、硬化さ
せることによって、ポリマー光導波路を製造する方法が
ある。この方法によれば、溝を形成した基板を射出成形
などの方法で作製することで、低コストで大量生産が可
能となり、低価格にて光部品を提供することができる。
しかしながら、コア材料が溶媒を多く含んだワニスの場
合や硬化収縮が大きい材料の場合、埋め込み直後には1
00%埋め込まれていても、熱硬化の際、体積が縮小
し、凹みが形成される。この形状は光伝搬損失につなが
る。そのためにまず、コア材料を厚目に埋め込み、その
後プラズマエッチング等でエッチバックし、余分なコア
を除去している。この方法では、プラズマエッチング装
置が必要となり、製造コストも高くなってしまう。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上記
従来の問題点を解消すべくなされたものであり、溶液状
態の高分子を溝に埋め込み、低損失な光導波路の製造方
法を提供することを目的とする。このためには、溝にコ
ア材をほぼ100%埋め込むことが課題となる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意検討し
た結果、溝加工されているクラッドに溶液状態の高分子
を少なくとも2回埋め込むことにより前記課題を解決す
ることを見出し本発明を完成させた。
【0005】すなわち、本発明は、光導波路のコアとな
る溝が形成されたクラッド基板表面にコア材料の高分子
溶液を滴下する第一工程と、前記クラッド基板表面の余
分なコア材料を、掃き取り、熱硬化する第二工程を少な
くとも2回繰り返す工程を含むことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。ここでは、ポリイミドの前
駆体であるポリアミド酸溶液を用いたポリイミド光導波
路の作製を例に挙げて説明するが、光導波路の材料とし
てポリアミド酸溶液以外の光学用材料の樹脂溶液などを
用いて作製することももちろん可能である。図1におい
て本発明の光導波路製造工程の一例を工程図として示
す。図1の符号1は溝加工下部クラッド、2はコア材
料、3はスキージ等、4は上部クラッドである。まず、
射出成形などにより幅5μm、深さ5μmの溝加工させ
たクラッドを形成する。次にその溝にコア材料としてポ
リイミドの前駆体である樹脂濃度30wt%ポリアミド
酸溶液を溝部に滴下し、スキージによって余分なコア材
料を掃き取る。その後熱処理によって硬化させる。その
とき溝の充填率は70〜80%である。また、同様に樹
脂濃度30wt%ポリアミド酸溶液を溝部に滴下し、ス
キージによって余分なコア材料を掃き取り、熱処理によ
ってイミド化させる。これにより100%溝部にコア材
料が埋め込まれる。次に上部クラッドとなるポリアミド
酸溶液をスピンコート等の方法でコートし、加熱イミド
化させる。このようにして、溶液状態の高分子について
も溝部への埋め込み方法を用いて、高分子光導波路が作
製できる。
【0007】
【実施例】引き続いて、いくつかの実施例を用いて本発
明を更に詳しく説明する。なお、分子構造の異なる種々
の高分子の溶液を用いることにより数限りない本発明の
高分子光導波路が得られることは明らかである。したが
って、本発明はこれらの実施例のみに限定されるもので
はない。
【0008】実施例1 射出成形により形成した2,2−ビス(3,4−ジカル
ボキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン二無水物(6
FDA)と2,2−ビス(トリフルオロメチル)−4,
4' −ジアミノビフェニル(TFDB)の幅5μm×深
さ5μm×長さ5cm×100本の溝加工ポリイミド上
にコア材料となる6FDAと4, 4' −オキシジアニリ
ン(ODA)の30wt%ポリアミド酸溶液を滴下し、
スキージによって余分なコア材料を掃き取り、加熱イミ
ド化させた。溝の充填率は80%であった。同様にもう
一度、6FDA/ODAの30wt%ポリアミド酸溶液
を滴下し、スキージによって掃き取り、加熱イミド化さ
せた。次に、その上から、6FDA/TFDBの15w
t%ポリアミド酸溶液をスピンコートにより塗布し、加
熱イミド化させ上部クラッドを形成した。このようにし
て、コア径5μm×5μmの埋込型ポリイミド光導波路
が作製できた。この光導波路の光伝搬損失は0.5dB
/cmであった。
【0009】比較例1 射出成形により形成した6FDA/TFDBの幅5μm
×深さ5μm×長さ5cm×100本の溝加工ポリイミ
ド上にコア材料となる6FDA/ODAの30wt%ポ
リアミド酸溶液を滴下し、スキージによって余分なコア
材料を掃き取り、加熱イミド化させた。次に、その上か
ら、6FDA/TFDBの15wt%ポリアミド酸溶液
をスピンコートにより塗布し、加熱イミド化させ上部ク
ラッドを形成した。このときの光伝搬損失は1.0dB
/cmであった。
【0010】比較例2 射出成形により形成した6FDA/TFDBの幅5μm
×深さ5μm×長さ5cm×100本の溝加工ポリイミ
ド上にコア材料となる6FDA/ODAの30wt%ポ
リアミド酸溶液を加熱イミド化後膜厚が10μmになる
ように滴下し加熱イミド化させた。次に、酸素プラズマ
エッチングにより、10μmエッチングし、余分なコア
材を除去した。次に、その上から、6FDA/TFDB
の15wt%ポリアミド酸溶液をスピンコートにより塗
布し、加熱イミド化させ上部クラッドを形成した。この
ときの光伝搬損失は0.5dB/cmであった。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による高分
子光導波路作製方法により、金型を用いた光導波路製造
が溶液状態の高分子においても可能になり、種々の材料
の高分子光導波路が安価に量産できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるコア材料の埋め込み工程を含む光
導波路作製の一例を示す工程図である。 [符号の説明] 1:溝加工下部クラッド、2:コア材料、3:スキー
ジ、4:上部クラッド

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光導波路のコアとなる溝が形成されたク
    ラッド基板表面にコア材料の高分子溶液を滴下する第一
    工程と、前記クラッド基板表面の余分なコア材料を、掃
    き取り熱硬化させる第二工程を少なくとも2回繰り返す
    ことを特徴とする光導波路の製造方法。
JP2000039234A 2000-02-17 2000-02-17 高分子光導波路製造方法 Pending JP2001228350A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010230919A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Toppan Printing Co Ltd 光導波路の製造方法
CN102363016A (zh) * 2011-10-26 2012-02-29 无锡济民可信山禾药业股份有限公司 一种中药复方滴心丸制剂及其制备方法

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