JP2001228029A - 温度感知装置及び温度検出装置 - Google Patents

温度感知装置及び温度検出装置

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JP2001228029A
JP2001228029A JP2000039912A JP2000039912A JP2001228029A JP 2001228029 A JP2001228029 A JP 2001228029A JP 2000039912 A JP2000039912 A JP 2000039912A JP 2000039912 A JP2000039912 A JP 2000039912A JP 2001228029 A JP2001228029 A JP 2001228029A
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temperature
temperature sensing
sensing device
transponder
switching
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JP2000039912A
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Yasushi Hattori
泰 服部
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で使用不可能状態になり難い温度
感知装置及び温度検出装置を提供する。 【解決手段】 特定の切り替え対象温度を境にして周囲
温度に応じてトランスポンダの動作可能状態と動作不可
能状態とを切り替える温度感知部10を複数個備えると
共に、切り替え対象温度を温度感知部10毎に異なる温
度に設定した温度感知装置1に対して、温度検出装置2
から質問信号を送信し、応答信号を返した温度感知部1
0を温度検出装置2において認識することにより温度感
知装置1が感知した温度を検出する。これにより何れか
の温度感知部10が動作不良になっても他の温度感知部
10によって温度感知が行われるので、完全な動作不良
状態になり難い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は温度感知装置及び温
度検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、固体や環境の温度を測定する際
に、測定対象となる固体や環境に測定者が接触すること
なく行う手法としてトランスポンダを用いた温度感知装
置が知られている。例えば、特表平11−504585
号公報(PCT/US96/03132)には、検出し
た周囲温度に比例したアナログ信号を出力する温度セン
サとトランスポンダとを接続し、トランスポンダのアナ
ログポートに温度センサの出力信号を入力して温度デー
タを送信できるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前述した
従来の装置においては、温度センサから出力されたアナ
ログ信号をディジタル信号に変換するためにアナログ・
ディジタル変換回路を設ける必要があるので、回路が複
雑になっていた。さらに、温度センサが動作不良を起こ
したときは完全に使用不可能となる。また、これを回避
するために2組以上の温度センサとアナログ・ディジタ
ル変換回路を設けて、温度センサの故障に備えることも
考えられるが、さらに回路が複雑になると共にコスト高
になってしまう。
【0004】本発明の目的は上記の問題点に鑑み、簡単
な構成で使用不可能状態になり難い温度感知装置及び温
度検出装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために請求項1では、動作可能状態にあるときに
質問信号を受信すると応答信号を送信するトランスポン
ダと特定の切り替え対象温度を境にして周囲温度に応じ
て前記トランスポンダの動作可能状態と動作不可能状態
とを切り替える切り替え手段とからなる温度感知部を2
つ以上備えると共に、前記切り替え対象温度が前記温度
感知部毎に異なる温度に設定されてなる温度感知装置を
提案する。
【0006】該温度感知装置によれば、各温度感知部の
トランスポンダは周囲温度に応じて特定の切り替え対象
温度を境にして動作可能状態と動作不可能状態が切り替
わる。さらに、各温度感知部の前記切り替え対象温度は
異なる温度に設定されているため、外部から各トランス
ポンダに対して通信を試みて、動作可能状態にあるトラ
ンスポンダと動作不可能状態にあるトランスポンダを把
握することにより、温度感知装置の周囲温度を知ること
ができる。
【0007】また、請求項2では、請求項1記載の温度
感知装置において、前記切り替え手段は、特定の切り替
え対象温度を境にして周囲温度の変化に応じて通電可能
状態と通電不可能状態とが切り替わるスイッチング回路
からなる温度感知装置を提案する。
【0008】該温度感知装置によれば、前記スイッチン
グ回路によってトランスポンダ内の所定の導電路におけ
る通電がオンオフされてトランスポンダの動作可能状態
と動作不可能状態が切り替えられる。
【0009】また、請求項3では、請求項1記載の温度
感知装置において、前記切り替え手段は、周囲温度が前
記切り替え対象温度以上のときに前記トランスポンダを
動作可能状態に切り替える温度感知装置を提案する。
【0010】該温度感知装置によれば、前記切り替え手
段によって、周囲温度が前記切り替え対象温度以上のと
きに前記トランスポンダは動作可能状態に切り替えられ
る。
【0011】また、請求項4では、請求項1記載の温度
感知装置において、前記切り替え手段は、周囲温度が前
記切り替え対象温度以上のときに前記トランスポンダを
動作不可能状態に切り替える温度感知装置を提案する。
【0012】該温度感知装置によれば、前記切り替え手
段によって、周囲温度が前記切り替え対象温度以上のと
きに前記トランスポンダは動作不可能状態に切り替えら
れる。
【0013】また、請求項5では、請求項1記載の温度
感知装置において、各温度感知部の切り替え対象温度が
等間隔をあけて設定されている温度感知装置を提案す
る。
【0014】該温度感知装置によれば、各温度感知部の
切り替え対象温度が等間隔をあけて設定されているた
め、前記間隔に対応した温度範囲を単位として温度を検
出することが可能になる。
【0015】また、請求項6では、請求項1記載の温度
感知装置において、前記温度感知部が半導体集積回路チ
ップからなる温度感知装置を提案する。
【0016】該温度感知装置によれば、前記温度感知部
が半導体集積回路チップからなるため、装置形状が小型
になる。
【0017】また、請求項7では、請求項1記載の温度
感知装置において、前記2つ以上の温度感知部が同一の
半導体集積回路チップ上に形成されている温度感知装置
を提案する。
【0018】該温度感知装置によれば、2つ以上の温度
感知部が同一の半導体集積回路チップ上に形成されてい
るため、装置形状が小型になる。
【0019】また、請求項8では、請求項1記載の温度
感知装置において、前記トランスポンダは電磁波を用い
て質問信号及び応答信号の送受信を行う温度感知装置を
提案する。
【0020】該温度感知装置によれば、前記トランスポ
ンダによる質問信号及び応答信号の送受信が電磁波を用
いて行なわれる。
【0021】また、請求項9では、請求項1記載の温度
感知装置において、前記トランスポンダは電磁波を用い
て質問信号及び応答信号の送受信を行うと共に、前記温
度感知部は前記トランスポンダが受信した前記質問信号
の電磁波のエネルギーによって動作する温度感知装置を
提案する。
【0022】該温度感知装置によれば、前記トランスポ
ンダによる質問信号及び応答信号の送受信が電磁波を用
いて行なわれ、前記質問信号の電磁波のエネルギーによ
って動作する。
【0023】また、請求項10では、請求項1記載の温
度感知装置において、前記トランスポンダは、切り替え
対象温度を表す情報を予め記憶しておく記憶手段と、該
記憶されている切り替え対象温度を表す情報を前記応答
信号に含めて送信する手段を有する温度感知装置を提案
する。
【0024】該温度感知装置によれば、前記トランスポ
ンダは、動作可能状態にあるときに質問信号を受信する
と前記切り替え対象温度を表す情報を含めた応答信号を
送信する。これにより、各トランスポンダの切り替え対
象温度を容易に認識可能となる。
【0025】また、請求項11では、請求項1記載の温
度感知装置において、前記トランスポンダは、所定の識
別情報を記憶する手段と、前記質問信号に前記識別情報
が含まれているときに応答信号を送信する手段とを有す
る温度感知装置を提案する。
【0026】該温度感知装置によれば、前記トランスポ
ンダは、動作可能状態にあるときに質問信号を受信する
と該質問信号に自己が記憶している識別情報、例えば温
度感知装置毎に異なる識別情報が含まれているときだけ
応答信号を送信する。
【0027】また、請求項12では、前記請求項1乃至
請求項11の何れかに記載の温度感知装置のトランスポ
ンダをアクセスして前記温度感知装置の周囲温度を検出
する温度検出装置であって、前記トランスポンダに対す
る質問信号を送信する送信手段と、前記トランスポンダ
から送信された応答信号を受信する受信手段と、受信し
た応答信号に基づいて、応答信号を送信した温度感知部
に設定されている切り替え対象温度を検出する検出手段
と、該検出した切り替え対象温度に基づいて前記温度感
知装置の周囲温度を特定する特定手段とを備えた温度検
出装置を提案する。
【0028】該温度検出装置によれば、送信手段によっ
て前記トランスポンダに対する質問信号が送信され、前
記トランスポンダから送信された応答信号が受信手段に
よって受信される。また、受信した応答信号に基づい
て、検出手段により、該応答信号を送信した温度感知部
に設定されている切り替え対象温度が検出され、該検出
した切り替え対象温度に基づいて特定手段によって前記
温度感知装置の周囲温度が特定される。
【0029】また、請求項13では、請求項12記載の
温度検出装置において、前記特定した前記温度感知装置
の周囲温度を表示する手段を設けた温度検出装置を提案
する。
【0030】該温度検出装置によれば、前記特定された
温度が表示される。
【0031】また、請求項14では、請求項12記載の
温度検出装置において、前記送信手段と受信手段は、電
磁波を用いて質問信号の送信及び応答信号の受信を行う
温度検出装置を提案する。
【0032】該温度検出装置によれば、前記温度感知装
置の各トランスポンダとの間の質問信号及び応答信号の
送受信が電磁波を用いて行われる。
【0033】また、請求項15では、請求項12記載の
温度検出装置において、前記送信手段は前記質問信号に
所定の識別情報を含めて送信する温度検出装置を提案す
る。
【0034】該温度検出装置によれば、温度検出装置に
おいて指定した識別情報に対応した識別情報が割り当て
られている温度感知装置からだけ応答信号を返すような
構成が可能になる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施形態を説明する。
【0036】図1は、本発明の第1の実施形態における
温度感知装置及び温度検出装置を示す構成図である。図
において、1は温度感知装置、2は温度検出装置であ
る。
【0037】温度感知装置1は、2個以上の温度感知部
10から構成され、これらの温度感知部10は同一の半
導体チップ上に集積して形成されている。本実施形態に
おいては16個の温度感知部10(10-1〜10-16)
を備えた温度感知装置1を構成した。1つの温度感知部
10は1mm×1mmの面積を有するチップに形成可能
であり、本実施形態の温度感知装置1は5mm×5mm
の面積を有するチップに形成されている。
【0038】温度検出装置2は、送信部21、送信アン
テナ21a、受信部22、受信アンテナ22a、中央処
理部23、記憶部24、表示部25、操作部26を備
え、図示していないがハンドヘルド形のケースに収めら
れて携帯使用可能になっている。
【0039】送信部21は、中央処理部23から送信命
令を入力したときに所定時間だけ特定周波数の電磁波を
送信アンテナ21aから送信する。この電磁波の周波数
は、温度感知装置1の各温度感知部10によって受信さ
れるものである。
【0040】受信部22は、受信アンテナ22aを用い
て各温度感知部10から送信された電磁波を受信すると
共に受信信号を検波してディジタル信号に変換した後、
このディジタル信号を中央処理部23に出力する。これ
らの送信部21,受信部22で使用される電磁波の周波
数は、短時間で複数の温度感知装置1をアクセスしてデ
ータを受け取るため高い周波数であることが好ましく、
本実施形態では2GHz帯の周波数を用いている。
【0041】中央処理部23は、記憶部24に記憶され
ているプログラムに従って動作する周知のCPUを主体
として構成され、操作部26を介して入力される操作者
の指示に応じて送信部21に電磁波を送信させると共
に、記憶部24に記憶されている情報に基づいて、受信
部22から入力されるディジタルデータを解析して、1
つの温度感知装置1に含まれる16個の温度感知部のそ
れぞれに関して応答の有無と設定温度とを表示部25に
表示する。
【0042】記憶部24は、周知のRAM(ランダムア
クセスメモリ)とROM(リードオンリーメモリ)とか
ら構成され、ROMには中央処理部23のCPUを駆動
するためのプログラムと温度検出処理に必要な情報が記
憶されている。
【0043】表示部25は液晶表示器から構成され、操
作部26は複数の操作スイッチからなるキーボードによ
って構成されている。
【0044】図2は温度感知部10を示す構成図であ
る。図において、10は温度感知部で、トランスポンダ
本体11、アンテナ12、切り替え回路13から構成さ
れ、これらの全てが前述したように半導体ウェハー上に
形成されている。
【0045】トランスポンダ本体11は、整流・平滑回
路31、主回路32から構成されている。ここで図2に
示す、トランスポンダ本体11とアンテナ12によって
トランスポンダが構成される。
【0046】整流・平滑回路31は、その入力側がアン
テナ12に接続され、温度検出装置2から送信された電
磁波をアンテナ12によって受信したときに発生する誘
導起電力を整流すると共に平滑して直流電流に変換し、
さらにこれをコンデンサに一時的に蓄電し、この蓄電さ
れた電圧V1を切り替え回路13を介して主回路32の
各構成部に供給する。
【0047】主回路32は、中央処理部321、高周波
回路322、メモリ323から構成されている。
【0048】中央処理部321は、周知のCPUを主体
として構成され、予め設定されたプログラムに基づいて
動作し、動作を開始するとメモリ323に記憶されてい
る応答情報をバイナリーデータに変換して応答信号とし
て高周波回路322を介して送信する。
【0049】高周波回路322は、温度検出装置2の受
信部22が受信できる周波数の電磁波を送信する送信回
路を備え、この送信回路の出力側はアンテナ12に接続
され、中央処理部321から出力されるバイナリーデー
タを応答信号として送信する。
【0050】メモリ323は、個々のトランスポンダに
固有の8ビットの識別情報及び設定温度情報が予め応答
情報として記憶されたリードオンリーメモリ(ROM)
からなり、中央処理部321から読み出し信号を入力し
たときに、記憶している応答情報を中央処理部321に
対して出力する。ここで、応答情報の内容は、応答情報
であることを表すヘッダー部に続く識別情報及び設定温
度情報である。
【0051】切り替え回路13は、Nチャネルの電界効
果トランジスタ131、サーミスタ132、抵抗器13
3,134から構成されている。電界効果トランジスタ
131のドレインは整流・平滑回路31に接続されると
共に抵抗器134を介してゲートに接続され、ソースは
主回路32に接続されると共に直列接続されたサーミス
タ132と抵抗器133を介してゲートに接続されてい
る。
【0052】また、サーミスタ132及び抵抗器13
3,134の特性及び抵抗値は、特定の温度を境にして
電界効果トランジスタ131の導通状態と非導通状態と
が切り替わるように設定されている。ここでは、周囲温
度が設定温度以上のときに電界効果トランジスタ131
を導通状態に設定する。本実施形態では、16個の温度
感知部10-1〜10-16のそれぞれにおける切り替え回
路13の設定温度は0℃を初めとして5℃間隔で異なる
温度値に設定されている。また、サーミスタ132は半
導体ウェハー上に形成されたものであって負の温度特性
を有する。
【0053】上記のトランスポンダは、温度検出装置2
から送信された電磁波を受信したときに電界効果トラン
ジスタ131が導通状態になっていれば駆動し、この受
信した電磁波自体を質問信号としてこれに対する応答信
号を送信するものである。また、アンテナ12は、送受
信に使用する周波数に共振するように形成されている。
また、温度感知部1は電磁波を透過する材料、例えば樹
脂などによって覆われ、外界からの電気的及び機械的な
障害から保護されている。
【0054】前述の構成よりなる温度感知装置1と温度
検出装置2によって温度検出を行うときは、温度感知装
置1を温度検出の対象物に接触させておく或いは温度検
出の対象領域内に設けておく。これにより、各温度感知
部10のサーミスタ132は検出対象温度と同じ温度に
なり、この温度に対応する抵抗値を示す。このため、温
度検出対象物或いは温度検出対象領域の温度によってト
ランスポンダが動作可能な温度感知部10と動作不可能
な温度感知部10が生ずる。
【0055】温度検出装置2を用いて質問信号となる電
磁波を送信すると、この電磁波を受信した各温度感知部
10では整流・平滑回路31によって駆動電力が生成さ
れるが切り替え回路13の電界効果トランジスタ131
が導通状態になっている温度感知部10は動作するが、
これら以外は動作しない。従って、温度検出装置2にお
いては応答信号を送信してきた温度感知部10の設定温
度に基づいて、検出対象となる温度を知ることができ
る。
【0056】例えば、検出対象物或いは検出対象領域の
温度が23℃である場合には、各温度感知10-1〜10
-16の応答は図3に示すように設定温度が0℃〜20℃
の温度感知部10-1〜10-5が応答信号を返し、他の温
度感知部10-6〜10-16が応答信号を返さないので、
検出対象の温度は20℃以上25℃未満の範囲内の温度
であることが温度検出装置2によって検出される。
【0057】温度検出装置2は、図3に表す全ての情報
を表示する表示モードと、検出温度のみを表示する表示
モードを有し、これらの表示モードは操作部26からの
キー入力によって選択できるようになっている。
【0058】従って、検出対象物或いは検出対象領域の
温度を所定の範囲をもって特定することができる。この
特定される範囲は、各温度感知部10の設定温度間隔に
よって決定されるので、特に詳細に特定する必要がある
範囲内において設定温度間隔を狭くし、大体の温度が分
かればよい温度範囲では設定温度間隔を広く設定してお
くことも可能である。
【0059】また、何れかの温度感知部10が故障して
も他の温度感知部10が動作可能であれば、特定範囲が
広がることもあるが検出対象となる温度の範囲を特定す
ることができ完全に使用不可能になることはない。
【0060】また、簡単な回路構成のトランスポンダに
切り替え回路13を設けた構成の温度感知部10である
ので、複数の温度感知部10を備えた温度感知装置1で
あっても単純な構成であり複雑な回路を使用していない
のでコスト高になることもない。
【0061】次に、本発明の第2の実施形態を説明す
る。
【0062】図4は、第2の実施形態における温度感知
装置10Aを示す構成図である。図において前述した第
1の実施形態と同一構成部分は同一符号をもって表す。
【0063】第2の実施形態では、第1の実施形態にお
ける温度感知装置10に代えて温度感知装置10Aを設
けた。この温度感知装置10Aは切り替え回路13に代
えて切り替え回路14を設けたものである。
【0064】前述した切り替え回路13は周囲温度が設
定温度以下のときに電界効果トランジスタ131を導通
状態に設定する回路であったのに対して、切り替え回路
14は周囲温度が設定温度以上のときに電界効果トラン
ジスタ141を導通状態に設定する回路である。即ち、
切り替え回路14は、Nチャネルの電界効果トランジス
タ141、サーミスタ142、抵抗器143から構成さ
れている。電界効果トランジスタ141のドレインは整
流・平滑回路31に接続されると共にサーミスタ142
を介してゲートに接続され、ソースは主回路32に接続
されると共に抵抗器143を介してゲートに接続されて
いる。
【0065】また、サーミスタ142及び抵抗器143
の特性及び抵抗値は、周囲温度が設定温度以下のときに
電界効果トランジスタ141が導通状態に切り替わるよ
うに設定されている。
【0066】また、第2の本実施形態においても、16
個の温度感知部10-1〜10-16のそれぞれにおける切
り替え回路14の設定温度は0℃を初めとして5℃間隔
で異なる温度値に設定され、サーミスタ142は半導体
ウェハー上に形成されたものであって負の温度特性を有
する。
【0067】第2の実施形態によれば、例えば、検出対
象物或いは検出対象領域の温度が23℃である場合に
は、各温度感知10-1〜10-16の応答は図5に示すよ
うに設定温度が25℃〜75℃の温度感知部10-6〜1
0-16が応答信号を返し、他の温度感知部10-1〜10-
5が応答信号を返さないので、検出対象の温度は20℃
より高く25℃以下の範囲内の温度であることが温度検
出装置2によって検出される。
【0068】次に、本発明の第3の実施形態を説明す
る。
【0069】図6は第3の実施形態における温度感知部
10Bを示す構成図である。図において、前述した第1
の実施形態と同一構成部分は同一符号をもって表しその
説明を省略する。また、第3の実施形態と第1の実施形
態との相違点は、温度感知装置を識別できるようにする
と共に温度検出装置から特定の温度感知装置を指定して
温度検出できるようにしたことである。
【0070】即ち、温度感知装置10Bにおいては、ト
ランスポンダ本体11の主回路32に代えて主回路33
を設けた。主回路33は、中央処理部331、高周波回
路332、メモリ333から構成されている。
【0071】中央処理部331は、周知のCPUを主体
として構成され、予め設定されたプログラムに基づいて
動作し、動作状態にあるときに温度検出装置2から自己
の温度感知装置を指定した質問信号を高周波回路332
を介して受信したときに、メモリ333に記憶されてい
る応答情報をバイナリーデータに変換して応答信号とし
て高周波回路332を介して送信する。
【0072】高周波回路332は、所定周波数の電磁波
の送信回路と受信回路とを備え、この送信回路の出力側
及び受信回路の入力側はアンテナ12に接続されてい
る。この送信回路は中央処理部331から出力されるバ
イナリーデータを応答信号として送信し、受信回路はア
ンテナ12から入力した高周波信号をディジタルデータ
に復調して中央処理部331に出力する。
【0073】メモリ333は、温度感知装置1を識別す
るための第1識別情報と個々のトランスポンダに固有の
第2識別情報及び設定温度情報が予め記憶されリードオ
ンリーメモリ(ROM)からなり、中央処理部331か
ら読み出し信号を入力したときに、記憶している情報を
中央処理部331に対して出力する。ここで、応答情報
の内容は、応答情報であることを表すヘッダー部に続く
識別情報及び設定温度情報である。
【0074】一方、温度検出装置2は、複数の温度感知
装置1のうちの1つを指定して温度を検出したいときに
操作部26からのキー入力によって特定の温度感知装置
1の識別情報(前記第1識別情報)を質問信号として送
信できるようにした。
【0075】上記構成により、狭い領域内に2個以上の
温度感知装置1が配置されているとき、これらの温度感
知装置1の識別情報が異なったものであれば、温度検出
装置2を用いてそれぞれの温度感知装置1の感知温度を
1つずつ個別に検出することができる。
【0076】尚、上記各実施形態では電界効果トランジ
スタとサーミスタを用いた切り替え回路13,14によ
って主回路32,33への電源供給をオン・オフするよ
うに構成したがこれに限定されることはなく、他の回路
素子を用いた切り替え回路を構成しても良いし、主回路
32,33への電源供給のオン・オフ以外の方法によっ
て応答信号を返さないようにしても良い。
【0077】また、上記各実施形態では温度感知部10
から識別信号と設定温度情報を応答信号として送信する
構成であるが、識別情報のみ或いは設定温度情報のみを
応答信号として送信し、温度検出装置2に識別情報と設
定温度情報との対応テーブルを持たせておいて受信情報
と対応付けできるようにしても良い。
【0078】また、温度感知装置1毎に温度感知部10
の送受信周波数を異なるものにして、アクセス対象とす
る温度感知装置1を選択できるようにしても良い。
【0079】また、上記各実施形態では温度感知装置1
に設定温度が等間隔に設定された16個の温度感知部1
0を備えたがこの数に限定されることはなく、用途或い
は詳細に知りたい温度範囲等に応じて個数及び設定温度
を決めても良い。
【0080】また、温度感知部10のトランスポンダを
電池で駆動するようにしても良いことは言うまでもな
い。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1乃
至請求項11に記載の温度感知装置によれば、何れかの
温度感知部が故障しても他の温度感知部が動作可能であ
れば、検出対象となる温度の範囲を特定することができ
るので、完全に使用不可能になることはない。さらに、
簡単な回路構成のトランスポンダに切り替え手段を設け
た構成の温度感知部であるので、複数の温度感知部を備
えた温度感知装置であっても単純な構成であり複雑な回
路を使用していないのでコスト高になることもない。
【0082】また、請求項6及び請求項7に記載の温度
感知装置によれば、上記の効果に加えて、温度感知部単
体或いは複数の温度感知部からなる温度感知装置を半導
体集積技術を用いて作製することにより極めて小型に形
成することができるので、用途の範囲が広がり多数の産
業分野において有効に利用することができる。
【0083】また、請求項9に記載の温度感知装置によ
れば、上記の効果に加えて、電池を必要としないのでさ
らに小型に形成することができる。
【0084】また、請求項11に記載の温度感知装置に
よれば、上記の効果に加えて、複数の温度感知装置の中
から特定の温度感知装置を識別情報によって選択してア
クセスし温度を検出することができる。
【0085】また、請求項12乃至請求項15に記載の
温度検出装置によれば、温度感知装置から離れた場所か
ら非接触で温度感知装置が感知した温度を検出すること
ができる。
【0086】また、請求項15に記載の温度検出装置に
よれば、上記の効果に加えて、特定の温度感知装置を選
択して温度感知装置が感知した温度を検出することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における温度感知装置
及び温度検出装置を示す構成図
【図2】本発明の第1の実施形態における温度感知部を
示す構成図
【図3】本発明の第1の実施形態における温度感知装置
の各温度感知部からの応答状態を説明する図
【図4】本発明の第2の実施形態における温度感知部を
示す構成図
【図5】本発明の第2の実施形態における温度感知装置
の各温度感知部からの応答状態を説明する図
【図6】本発明の第3の実施形態における温度感知部を
示す構成図
【符号の説明】
1…温度感知装置、2…温度検出装置、10(10-1〜
10-16),10A,10B…温度感知部、11,11
B…トランスポンダ本体、12…アンテナ、13,14
…切り替え回路、131,141…電界効果トランジス
タ、132,142…サーミスタ、133,134,1
43…抵抗器、21…送信部、21a…送信アンテナ、
22…受信部、22a…受信アンテナ、23…中央処理
部、24…記憶部、25…表示部、26…操作部、31
…整流・平滑回路、32…主回路、321,331…中
央処理部、322,332…高周波回路、323,33
3…メモリ。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動作可能状態にあるときに質問信号を受
    信すると応答信号を送信するトランスポンダと特定の切
    り替え対象温度を境にして周囲温度に応じて前記トラン
    スポンダの動作可能状態と動作不可能状態とを切り替え
    る切り替え手段とからなる温度感知部を2つ以上備える
    と共に、 前記切り替え対象温度が前記温度感知部毎に異なる温度
    に設定されてなることを特徴とする温度感知装置。
  2. 【請求項2】 前記切り替え手段は、特定の切り替え対
    象温度を境にして周囲温度の変化に応じて通電可能状態
    と通電不可能状態とが切り替わるスイッチング回路から
    なることを特徴とする請求項1記載の温度感知装置。
  3. 【請求項3】 前記切り替え手段は、周囲温度が前記切
    り替え対象温度以上のときに前記トランスポンダを動作
    可能状態に切り替えることを特徴とする請求項1記載の
    温度感知装置。
  4. 【請求項4】 前記切り替え手段は、周囲温度が前記切
    り替え対象温度以上のときに前記トランスポンダを動作
    不可能状態に切り替えることを特徴とする請求項1記載
    の温度感知装置。
  5. 【請求項5】 各温度感知部の切り替え対象温度が等間
    隔をあけて設定されていることを特徴とする請求項1記
    載の温度感知装置。
  6. 【請求項6】 前記温度感知部が半導体集積回路チップ
    からなることを特徴とする請求項1記載の温度感知装
    置。
  7. 【請求項7】 前記2つ以上の温度感知部が同一の半導
    体集積回路チップ上に形成されていることを特徴とする
    請求項1記載の温度感知装置。
  8. 【請求項8】 前記トランスポンダは電磁波を用いて質
    問信号及び応答信号の送受信を行うことを特徴とする請
    求項1記載の温度感知装置。
  9. 【請求項9】 前記トランスポンダは電磁波を用いて質
    問信号及び応答信号の送受信を行うと共に、前記温度感
    知部は前記トランスポンダが受信した前記質問信号の電
    磁波のエネルギーによって動作することを特徴とする請
    求項1記載の温度感知装置。
  10. 【請求項10】 前記トランスポンダは、切り替え対象
    温度を表す情報を予め記憶しておく記憶手段と、該記憶
    されている切り替え対象温度を表す情報を前記応答信号
    に含めて送信する手段を有することを特徴とする請求項
    1記載の温度感知装置。
  11. 【請求項11】 前記トランスポンダは、所定の識別情
    報を記憶する手段と、前記質問信号に前記識別情報が含
    まれているときに応答信号を送信する手段とを有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の温度感知装置。
  12. 【請求項12】 前記請求項1乃至請求項11の何れか
    に記載の温度感知装置のトランスポンダをアクセスして
    前記温度感知装置の周囲温度を検出する温度検出装置で
    あって、 前記トランスポンダに対する質問信号を送信する送信手
    段と、 前記トランスポンダから送信された応答信号を受信する
    受信手段と、 受信した応答信号に基づいて、応答信号を送信した温度
    感知部に設定されている切り替え対象温度を検出する検
    出手段と、 該検出した切り替え対象温度に基づいて前記温度感知装
    置の周囲温度を特定する特定手段とを備えたことを特徴
    とする温度検出装置。
  13. 【請求項13】 前記特定した前記温度感知装置の周囲
    温度を表示する手段を設けたことを特徴とする請求項1
    2記載の温度検出装置。
  14. 【請求項14】 前記送信手段と受信手段は、電磁波を
    用いて質問信号の送信及び応答信号の受信を行うことを
    特徴とする請求項12記載の温度検出装置。
  15. 【請求項15】 前記送信手段は前記質問信号に所定の
    識別情報を含めて送信することを特徴とする請求項12
    記載の温度検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4827853B2 (ja) * 2005-01-04 2011-11-30 ビーエフエス デバーシファイド プロダクツ エルエルシー 距離指示システムおよび方法

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