JP2001227678A - ケーブル保護管の支持具 - Google Patents

ケーブル保護管の支持具

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JP2001227678A
JP2001227678A JP2000035424A JP2000035424A JP2001227678A JP 2001227678 A JP2001227678 A JP 2001227678A JP 2000035424 A JP2000035424 A JP 2000035424A JP 2000035424 A JP2000035424 A JP 2000035424A JP 2001227678 A JP2001227678 A JP 2001227678A
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tube
pipe
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protection tube
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JP2000035424A
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Naoshi Nakayama
尚士 中山
Hiroto Sugawara
広人 菅原
Akira Kaneko
明 兼子
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CI Kasei Co Ltd
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CI Kasei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 下水管の強度を低下させることなく、コンパ
クト、かつ安価に製作でき、しかも、下水管への取付け
施工性も向上させることを可能とする。 【解決手段】 合成樹脂材からなる管37の内部天面3
9にケーブル保護管を支持するケーブル保護管の支持具
21において、連結天板29により連結され間隙31を
隔てて同軸上に配置され内部にケーブル保護管が挿通さ
れる一対の支持環27,27と、連結天板29に穿設さ
れた挿通孔35に挿入され先端に形成された抜止手段4
9が管37の内壁に加熱されながら圧入されて管37の
内部天面39に連結天板29を固定するインサート金具
25とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂材からな
る例えば下水管の内部天面に、例えば光ケーブルなどの
ケーブルの挿通されるケーブル保護管を支持するケーブ
ル保護管の支持具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電気通信線に比べて大量の信号伝
送が可能な光ケーブルの埋設が行われ始めている。この
光ケーブルを新規に地中に布設するには、土圧、衝撃等
の外的要因からの保護のために、材料費、埋設施工費が
増大する。そこで、既存、若しくは新設の下水道管を利
用して光ケーブルを布設することが提案され、一部では
実現され始めている。
【0003】この種の光ケーブル支持のための支持具に
は、例えば特開平11−311369号公報に開示され
る鞘管支持具がある。図11に示すように、この従来例
では、下水管1の上部に適当な間隔をあけて複数の貫通
孔3が設けられ、各貫通孔3に鞘管支持具5が装着され
る。鞘管支持具5は、下水管1の上部外周面に支持され
る支持板7を有し、支持板7に取付けられたブラケット
9が、貫通孔3を通って下水管1の上部内に突出してい
る。ブラケット9は、下水管1の管軸方向に沿って配置
された鞘管11が、挿入されるようにリング状になって
いる。この鞘管支持具5にて支持された鞘管11の内部
には光ケーブル15が挿入される。
【0004】この鞘管支持具5によれば、下水管の管軸
方向に沿って配置された鞘管11を適当な間隔で支持で
き、下水管内における鞘管11の占有面積を小さくでき
るので、下水の流下能力を低下させることがない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の支持具5は、外部からブラケット9を下水管1
の内部へ挿入するための大きな貫通孔3を、ホールソー
によって下水管1に穿設するため、下水管1の強度を低
下させる問題があった。
【0006】また、ブラケット9を支持するには、大き
な貫通孔3を外部側から覆うようにして設けられる、少
なくともこの貫通孔3より大きい支持板7を使用するた
め、支持具全体が大型となり、かつ材料コストが増大し
て支持具が高価となる問題があった。
【0007】さらに、上述した従来の支持具5では、支
持板7に二液性接着剤を塗布し、貫通孔3を下水管1の
外部側から覆うようにして支持板を配置し、その支持板
を番線で固定し、接着剤の硬化の後、番線を取り除いて
支持具の下水管への固定を終了するので、作業が煩雑で
あるとともに、接着剤硬化のための養生時間も必要とな
り、施工性が悪かった。
【0008】本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、下水管の強度を低下させることなく、コンパクト、
かつ安価に製作でき、しかも、下水管への取付け施工性
も向上させることのできるケーブル保護管の支持具を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】次に、上記の課題を解決
するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照し
て説明する。この発明の請求項1記載のケーブル保護管
の支持具21は、合成樹脂材からなる管37の内部天面
39にケーブル保護管71を支持するケーブル保護管の
支持具21であって、連結天板29により連結され間隙
31を隔てて同軸上に配置され内部に前記ケーブル保護
管71が挿通される一対の支持環27,27と、前記連
結天板29に穿設された挿通孔35に挿入され先端に形
成された抜止手段49が前記管37の内壁に加熱されな
がら圧入されて前記管37の内部天面39に前記連結天
板29を固定するインサート金具25と、を具備したこ
とを特徴とする。
【0010】このケーブル保護管の支持具21では、イ
ンサート金具25の先端が、管壁を貫通することなく、
管37の内壁に圧入される。従って、管37には、貫通
穴が穿設されない。そして、管壁に穿設される穴は、イ
ンサート金具25のみが圧入される小さな穴となる。こ
れにより、管37の強度が低下することがない。また、
管37の内壁に圧入されるインサート金具25のみによ
り、支持具21の支持が行える。これにより、支持環2
7を支持するための部材が小型となり、支持具全体がコ
ンパクトにかつ安価になる。さらに、インサート金具2
5が、管37の内部側からのみ加熱圧入され、管37の
外側からの施工が不要になって、支持具固定のための施
工が迅速かつ容易となる。
【0011】請求項2記載のケーブル保護管の支持具8
1は、合成樹脂材からなる管37の内部天面39にケー
ブル保護管71を支持するケーブル保護管の支持具81
であって、内部に前記ケーブル保護管71が挿通される
支持環83と、該支持環83の外部から該支持環83の
軸線に直交する方向で突設され前記管37の管壁を貫通
して前記内部天面39に穿設された貫通穴89に挿通さ
れ前記管37の外部へ突出した先端にナット87が螺合
されることで前記管37の内部天面39に前記支持環8
3を固定する植込みボルト85と、を具備したことを特
徴とする。
【0012】このケーブル保護管の支持具81では、支
持環83の外部に突設された植込みボルト85が、管3
7の内部天面39に穿設された貫通穴89に挿通され、
管37の外部へ突出した先端にナット87が螺合される
ことで、支持環83が管37の内部天面39に支持され
る。従って、このケーブル保護管の支持具81において
も、管壁に穿設される穴は、植込みボルト85のみが挿
通される小さな穴となり、管37の強度が低下すること
がない。また、管壁に挿通固定する植込みボルト85の
みにより、支持具81の支持が行える。これにより、支
持環83を支持するための部材が小型となり、支持具全
体がコンパクトにかつ安価になる。さらに、管37の外
部へ突出した植込みボルト85の先端に、ナット87を
螺合するのみで支持環83が管37の内部天面39に固
定され、特別な工具或いは装置を用いずに、支持具81
の固定が可能になる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るケーブル保護
管の支持具の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に
説明する。図1は本発明に係る支持具を下水管に固定し
た状態を表す斜視図、図2は支持具本体の側面図、図3
は支持具本体を支持環の軸線方向から視た正面図、図4
はインサート金具の半断面図、図5は支持具の取付け施
工状況を表す正面図、図6は図5のA−A矢視図、図7
は支持具によりケーブル保護管の支持された下水管の側
面視を(a)、平面視を(b)で示した説明図である。
【0014】本実施の形態によるケーブル保護管の支持
具21は、支持具本体23と、インサート金具25とで
大略構成される。支持具本体23は、一対の支持環2
7,27と、この支持環27,27を連結する連結天板
29とからなる。支持環27,27は、後述するインサ
ート金具25が通過可能な間隙31を隔てて同軸線上と
なって連結構成される。この支持環27,27は、例え
ば円環形状に形成され、内部に図示しないケーブル保護
管が挿通されるようになっている。そして、そのケーブ
ル保護管の内部にはさらに光ケーブル等の通信線が挿通
される。
【0015】連結天板29は、支持環27,27と同一
半径の円弧で湾曲して形成される。この連結天板29の
凸曲面側には略円柱形状の突出部32が突設されてい
る。この突出部32の中心には挿通孔35が穿設されて
いる。この挿通孔35には、インサート金具25が挿入
される。突出部32の上面32aは下水管37の内径と
同一径の円弧である湾曲面で形成されている。つまり、
突出部32の上面は、支持環27,27の軸線が下水管
37の管軸と同方向とされた状態で、下水管37の内部
天面39に密着するようになっている。
【0016】突出部32の上面には、挿通孔35と同心
円の上面座ぐり部41が凹設されている。この上面座ぐ
り部41は、後述するインサート金具25の圧入時に、
膨出した合成樹脂材の逃げ部となる。また、連結天板2
9の凹曲面側には挿通孔35と同心円の下面座ぐり部4
3が凹設されている。この下面座ぐり部43には、イン
サート金具25の後述する頭部が収容されるようになっ
ている。
【0017】インサート金具25は、中空パイプ状の軸
部45と、この軸部45の下端に形成されたフランジ状
の頭部47と、軸部45の先端側に形成された抜止手段
49とからなる。
【0018】軸部45は、外径が挿通孔35の内径より
若干小さく形成される。頭部47は、連結天板29の下
面座ぐり部43に嵌入するようになっている。従って、
頭部47は、下面座ぐり部43に嵌入することで、支持
環27、27の内周側には突出しないようになってい
る。軸部45は、頭部47が下面座ぐり部43に嵌入し
た状態で、突出部32の上面から少なくとも抜止手段4
9が突出する長さを有している。
【0019】抜止手段49は、例えば、軸部45の先端
側が小径部49a、下端側が大径部49bとなり、この
小径部49aと大径部49bとを傾斜面49cで連続さ
せて先端側が先細り状に形成した傘部49dが、軸線方
向に複数段で設けられた形状とすることができる。
【0020】なお、このインサート金具25は、高強度
を有するとともに、耐腐食性を有し、さらに良好な熱伝
導性を有する例えばステンレス等の金属材により形成さ
れる。この他、真鍮等の銅合金にメッキを施したもの
や、チタン等であってもよい。
【0021】支持具本体23は、上記の支持環27,2
7、連結天板29、突出部32が、硬質合成樹脂により
一体に成形されるものであってもよく、また、それぞれ
別体に形成したものを一体に接合するものであってもよ
い。
【0022】また、具体的な寸法としては、下水管37
に内径が200mmのもの(VU−200)が使用され
る場合、支持環27,27の内径は38mm、外径が4
5mm、インサート金具25の軸径は5mm、頭部下の
軸長は8mm程度がめやすとなる。
【0023】次に、このように構成された支持具21を
下水管37へ固定するための加熱圧入装置51及びそれ
を用いた支持具21の固定方法を説明する。支持具21
を下水管37に固定するには、図5に示す加熱圧入装置
51が使用される。
【0024】この加熱圧入装置51は、下水管内の底部
に下水管37の直径と平行となり略水平に配置される基
台53と、この基台53上に設置され基台53に対して
直交する垂直方向に昇降駆動する駆動部を備えた薄型の
エアシリンダー55と、このエアシリンダー55の駆動
部57上端に設けられる電気ヒーター59とを主要構成
として有している。
【0025】シリンダー55は、作動流体(エア)が供
給されることで、駆動部57を図5の上方へ上昇させ
る。駆動部57が上昇されることにより、ヒーター59
も同時に上方へ上昇する。
【0026】ヒーター59は、例えば円柱形状で形成さ
れ、上昇方向が軸線方向となるように配置される。この
ヒーター59の外径は、インサート金具25の頭部47
と略同一外径となる。すなわち、ヒーター59は、先端
面を、頭部47に密接することにより、熱伝導によって
インサート金具25を加熱可能としている。
【0027】また、ヒーター59は、先端に突起部59
aを設け、この突起部59aをインサート金具25の中
空部に嵌入させることで、インサート金具25との接触
面積を大きくして、熱伝導による加熱効率を高めるもの
としてもよい。また、この突起部59aは、ヒーター5
9の上端面に、インサート金具25を保持させるものと
して用いてもよい。ヒーター59としては、駆動部57
に対しての着脱交換が容易なカートリッジ型のものを好
適に用いることができる。
【0028】また、駆動部57にはヒーター59に並設
されて、下水管37の管軸方向に一対の位置決めホルダ
ー61,61が立設されている。位置決めホルダー6
1,61は、駆動部57が上昇されることにより、支持
環27,27の間隙31に嵌入して支持環27,27を
位置規制し、支持具本体23の位置及び向きを位置決め
するようになっている。
【0029】支持具21を下水管37の内部天面39に
固定するには、駆動部57の上端にインサート金具25
を取付け、さらにこのインサート金具25に挿通孔35
を挿通させた支持具本体23を保持させ、下水管37の
支持具固定位置の下方に加熱圧入装置51を移動配置さ
せる。
【0030】加熱圧入装置51が所定位置に配置された
なら、シリンダー55を駆動させて、駆動部57を上昇
させる。この際、ヒーター59は、加熱状態としてお
き、保持させたインサート金具25を所定温度に昇温さ
せておく。インサート金具25の先端が、下水管37の
内部天面39に接触した状態から、さらにシリンダー5
5を上昇させる。従って、インサート金具25は、下水
管37の内部天面39を加熱により軟化させながら圧入
される。この際、インサート金具25は、先端を管壁か
ら突出させず、下水管37の管壁厚み範囲内で圧入し
て、下水管37の強度低下、及び気密性低下を防止す
る。これにより、支持具本体23は、連結天板29を介
して支持環27,27が内部天面39に固定されること
になる。
【0031】このようにして、一つの支持具21を固定
したなら、同様に加熱圧入装置51を下水管37の管軸
方向に移動配置して、次の支持具21を固定する。所定
間隔で下水管37の内部天面39に固定された支持具2
1には、図7に示すケーブル保護管71が支持環27,
27に下水管37に沿って挿通される。下水管37は、
この状態で、地中に埋設される。そして、埋設された下
水管37のケーブル保護管71には、図示しない光ケー
ブルが挿通されることになる。
【0032】なお、このようにして、支持具21、ケー
ブル保護管71を設けた下水管37には、ケーブル保護
管71の布設領域を下水管37の外表面に表示すること
が好ましい。例えばこの表示は、図7(b)に示すよう
に、ケーブル保護管71を挟む、平行な連続したライン
73とすることができ、そのライン73同士の間に、ハ
ッチング等を記せばさらにケーブル保護管71の布設領
域を明確にすることができる。このようなケーブル保護
管71の布設領域を予め表示しておくことにより、下水
管37布設後に、この下水管37に分岐管を後加工にて
設けるに際して、ケーブル保護管71の破損を防止する
ことができる。
【0033】この支持具21では、インサート金具25
の先端が、管壁を貫通することなく、下水管37の内壁
に圧入される。従って、下水管37には、貫通穴が穿設
されない。そして、管壁に穿設される穴は、インサート
金具25のみが圧入される小さな穴となる。これによ
り、下水管37の強度、及び気密性が低下することがな
い。
【0034】また、下水管37の内壁に圧入するインサ
ート金具25のみにより、支持具21の支持が行える。
これにより、支持環27、27を支持するための部材を
小型にでき、支持具全体がコンパクトにかつ安価にな
る。
【0035】さらに、インサート金具25が、下水管3
7の内部側からのみにより加熱圧入され、下水管37の
外側からの施工が不要になって、支持具固定のための施
工が迅速かつ容易となる。また、これにより、既設の下
水管37への支持具取付け施工も可能となる。
【0036】従って、この実施の形態の支持具21によ
れば、管の強度を低下させることがない。また、支持具
をコンパクトにかつ安価にすることができる。さらに、
施工性も向上させることもできる。
【0037】次に、本発明に係るケーブル保護管の支持
具の他の実施の形態を説明する。図8は他の実施の形態
の支持具を下水管に固定した状態を表す正面図、図9は
図8の支持具の分解斜視図、図10は図8の支持具の変
形例を示す分解斜視図である。
【0038】この実施の形態による支持具81は、内部
にケーブル保護管71が挿通される支持環83と、この
支持環83の外部から支持環83の軸線に直交する方向
で突設された植込みボルト85と、この植込みボルト8
5の先端に螺合されるナット87とからなる。
【0039】下水管37には、管壁を貫通して貫通穴8
9が穿設される。この貫通穴89は、植込みボルト85
が挿通される大きさの穴でよい。また、下水管37の外
周面には、貫通穴89と同心円で平坦な座ぐり91を形
成し、ナット87の下面を全面で密着させるようにす
る。
【0040】この支持具81では、支持環83の外部に
突設された植込みボルト85が、下水管37の管壁に穿
設された貫通穴89に挿通され、下水管37の外部へ突
出した先端にナット87が螺合されることで、支持環8
3が下水管37の内部天面39に支持される。植込みボ
ルト85の挿通される貫通穴89には、予め水膨張性の
シール材を塗布または装着しておくこととしてもよい。
【0041】所定間隔で下水管37の内部天面39に固
定された支持具81には、ケーブル保護管71が支持環
83に挿通される。下水管37は、この状態で、地中に
埋設される。そして、埋設された下水管37のケーブル
保護管71には、光ケーブル93が挿通されることにな
る。
【0042】従って、このケーブル保護管の支持具81
においても、管壁に穿設される穴は、植込みボルト85
のみが圧入される小さな穴となり、下水管37の強度が
低下することがない。また、管壁に挿通固定する植込み
ボルト85のみにより、支持具81の支持が行える。こ
れにより、支持環83を支持するための部材が小型とな
り、支持具全体がコンパクトにかつ安価になる。さら
に、管の外部へ突出した植込みボルト85の先端に、ナ
ット87を螺合するのみで支持環83が下水管37の内
部天面39に支持されるので、特別な工具或いは装置を
用いずに、支持具81の固定が容易に可能となる。
【0043】なお、この実施の形態において、支持環8
3に植込みボルト85を植設した構成を示したが、支持
具81は、図10に示すように、支持環83の植込みボ
ルト85を廃止し、それに代えて支持環83に雌ねじ部
95を形成し、挿通孔89の外方から挿通したボルト9
7を、雌ねじ部95に螺着して、支持環83を固定する
ものとしてもよい。このような支持具81とすれば、植
込みボルト85が不要となり、支持具構造をさらに簡素
なものとすることができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る請求
項1のケーブル保護管の支持具は、連結天板により連結
され間隙を隔てて同軸上に配置され内部にケーブル保護
管が挿通される一対の支持環と、連結天板に穿設された
貫通穴に挿入され先端に形成された抜止手段が管の内壁
に加熱されながら圧入されて管の内部天面に支持環を支
持するインサート金具とを具備したので、管には、管壁
を貫通することのない、インサート金具のみが圧入され
る小さな穴が開けられるのみで、管の強度を低下させる
ことがないという効果が得られる。また、インサート金
具のみにより支持が行えるため、支持具をコンパクトに
かつ安価にすることができる効果がある。さらに、管の
内部側からのみでインサート金具を固定できるので、施
工性も向上させることが可能となる。
【0045】また、請求項2のケーブル保護管の支持具
では、支持環の外部に突設された植込みボルトが、管壁
に穿設された貫通穴に挿通され、管の外部へ突出した先
端にナットが螺合されることで、支持環が管の内部天面
に支持される。従って、このケーブル保護管の支持具に
おいても、管壁に穿設される穴は、植込みボルトのみが
挿通される小さな穴となり、管の強度が低下することが
ないという効果返られる。また、管壁に挿通固定する植
込みボルトのみにより、支持具の支持が行え、これによ
り、支持環を支持するための部材が小型となり、支持具
全体がコンパクトにかつ安価になる。さらに、管の外部
へ突出した植込みボルトの先端に、ナットを螺合するの
みで支持環が管の内部天面に固定され、特別な工具或い
は装置を用いずに、支持具の固定が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る支持具を下水管に固定した状態を
表す斜視図である。
【図2】支持具本体の側面図である。
【図3】支持具本体を支持環の軸線方向から視た正面図
である。
【図4】インサート金具の半断面図である。
【図5】支持具の取付け施工状況を表す正面図である。
【図6】図5のA−A矢視図である。
【図7】(a)支持具によりケーブル保護管の支持され
た下水管の側面視を示した説明図である。 (b)同下水管の平面視を示した説明図である。
【図8】他の実施の形態の支持具を下水管に固定した状
態を表す正面図である。
【図9】図8の支持具の分解斜視図である。
【図10】図8の支持具の変形例を示す分解斜視図であ
る。
【図11】従来の支持具を下水管に固定した状態を表す
正面図である。
【符号の説明】
21,81…ケーブル保護管の支持具 25…インサート金具 27,83…支持環 29…連結天板 31…間隙 35…挿通孔 37…管(下水管) 39…内部天面 49…抜止手段 71…ケーブル保護管 85…植込みボルト 87…ナット 89…貫通穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 兼子 明 東京都中央区京橋1丁目18番1号 シーア イ化成株式会社内 Fターム(参考) 3H023 AA05 AB07 AC04 AC13 AC75 5G363 AA16 BA10 DA20 5G369 AA19 BA04 CB10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂材からなる管の内部天面にケー
    ブル保護管を支持するケーブル保護管の支持具であっ
    て、 連結天板により連結され間隙を隔てて同軸上に配置され
    内部に前記ケーブル保護管が挿通される一対の支持環
    と、 前記連結天板に穿設された挿通孔に挿入され、先端に形
    成された抜止手段が前記管の内壁に加熱されながら圧入
    されて前記管の内部天面に前記連結天板を固定するイン
    サート金具と、 を具備したことを特徴とするケーブル保護管の支持具。
  2. 【請求項2】 合成樹脂材からなる管の内部天面にケー
    ブル保護管を支持するケーブル保護管の支持具であっ
    て、 内部に前記ケーブル保護管が挿通される支持環と、 該支持環の外部から該支持環の軸線に直交する方向で突
    設され、前記管の管壁を貫通して前記内部天面に穿設さ
    れた貫通穴に挿通され前記管の外部へ突出した先端にナ
    ットが螺合されることで前記管の内部天面に前記支持環
    を固定する植込みボルトと、 を具備したことを特徴とするケーブル保護管の支持具。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103486340A (zh) * 2013-10-11 2014-01-01 吴俊� 一种复合管道
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CN104654022A (zh) * 2015-03-12 2015-05-27 成都大漠石油机械有限公司 一种石油管道安全监控装置
CN104676116A (zh) * 2015-03-12 2015-06-03 成都大漠石油机械有限公司 易于拆装的石油管道支撑结构
CN104806821A (zh) * 2015-03-12 2015-07-29 成都大漠石油机械有限公司 用于石油管道的支撑架

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