JP2001226216A - 化粧品用保存剤 - Google Patents

化粧品用保存剤

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JP2001226216A
JP2001226216A JP2000034816A JP2000034816A JP2001226216A JP 2001226216 A JP2001226216 A JP 2001226216A JP 2000034816 A JP2000034816 A JP 2000034816A JP 2000034816 A JP2000034816 A JP 2000034816A JP 2001226216 A JP2001226216 A JP 2001226216A
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cosmetics
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salt
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Sachiko Uchino
祥子 内野
Hideaki Fukushi
英明 福士
Jun Hiraki
純 平木
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JNC Corp
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Chisso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】各種の微生物に対して充分に発育防止効果を有
し、化粧料の保存性を高めることができるとともに、皮
膚刺激の問題がなく安全性の高い化粧品用保存剤、およ
び皮膚刺激の問題がなく安全性が高く保存性に優れてい
る化粧料を提供する。 【解決手段】 ε−ポリリジンもしくはその塩を有効成
分とする化粧品用保存剤及びこれを含有させた化粧品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はε−ポリリジンもし
くはその塩を有効成分とする化粧品用保存剤およびこれ
を含有する化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】化粧品等を微生物による腐敗から防ぐた
めに、抗菌効果を付与し、保存性を高めるために保存料
を加えることが試みられている。現在知られている化粧
品用保存剤としては、カチオン系界面活性剤、フェノー
ル類、ソルビン酸塩、サリチル酸塩、デヒドロ酢酸塩及
び安息香酸塩等の保存料があり、これらの中でもパラヒ
ドロキシ安息香酸メチル、パラヒドロキシ安息香酸エチ
ル等のパラヒドロキシ安息香酸エステル(パラベン)が
汎用されている。
【0003】しかしながら、該パラベンは汚染頻度が高
いグラム陰性菌に対する有効性が低く、化粧品中で発育
しやすい大腸菌、緑膿菌やエンテロバクター等は耐性菌
ができやすいため、規定量の添加では腐敗を生ずること
がある。また、これらの合成保存料には皮膚刺激を起こ
す等の問題があり、皮膚刺激性の低い天然物系の保存料
が望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
の保存料では、十分に発育を防止することが困難である
グラム陰性菌、特に大腸菌、緑膿菌、エンテロバクター
等の微生物に対しても発育を阻止する効果を有し、化粧
料の保存性を高めることができるとともに、皮膚刺激の
問題がなく、安全性の高い天然物系の化粧品用保存剤を
提供すること、およびこれを含有する化粧料を提供する
ことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は下記により構成
される。 (1)ε―ポリリジンもしくはその塩を有効成分とする
化粧品用保存剤。
【0006】(2)ε―ポリリジンもしくはその塩が無
機酸もしくは有機酸の塩である前記第1項記載の化粧品
用保存剤。
【0007】(3)ε―ポリリジンもしくはその塩を、
カチオン系界面活性剤、フェノール類、ソルビン酸塩、
サリチル酸塩、デヒドロ酢酸塩、安息香酸塩、パラヒド
ロキシ安息香酸エステル、ジブチルヒドロキシアニソー
ルの中から選ばれた1種以上に配合してなる前記第1項
記載の化粧品用保存剤。
【0008】(4)前記第1項〜第3項のいずれか1項
記載の化粧品用保存剤を含有した化粧料。
【0009】
【発明の実施の形態】 以下、本発明につき詳細に説明
する。本発明で用いるε−ポリリジンもしくはその塩
は、例えば特許第1245361号明細書に記載のε−ポリリ
ジン生産菌である、ストレプトマイセス・アルブラス・
サブスピーシーズ・リジノポリメラスを培地に好気的に
培養し、その培養液からε−ポリリジンもしくはその塩
を分離精製して得ることができる。
【0010】また、本発明にあっては、ε−ポリリジン
は遊離の形で用いられる他、塩酸塩、有機酸の塩の形で
も用いることができ、該有機酸の塩としては、酢酸塩、
アシ゛ヒ゜ン酸塩、クエン酸塩、リンコ゛酸塩、フマル酸塩、マロン
酸塩、ク゛ルコン酸塩、マレイン酸塩もしくは乳酸塩等を挙げる
ことができ、保存剤としての効果は遊離状のε-ポリリ
ジンであってもその塩の形のものであっても本質的に差
がない。
【0011】本発明の化粧品用保存剤の化粧品に対する
使用量は化粧品を構成する組成物全量に対して、ε-ポ
リリジンとして1〜10000ppm、好ましくは10
〜5000ppm、より好ましくは50〜1000pp
m配合する。使用量が1ppmより少ないと十分な保存
効果が発揮されないおそれがあり、また、10000p
pmより多くしても問題はないが、保存効果に大差がな
く、不経済である。
【0012】本発明の化粧品用保存剤を化粧品に配合す
るときの形状は、特に限定されるものではなく、化粧品
の形状に応じて固形状、粉末状もしくは水溶液状のいず
れの形状でも用いることができる。
【0013】本発明の化粧品用保存剤はあらゆる化粧品
に対して使用でき、好ましい具体例としては、例えば石
鹸類、化粧水、クリーム、乳液、パック、日焼け止め化
粧品等の基礎化粧品、白粉、ファンデーション、口紅、
頬紅等のメークアップ化粧品、アイライナー、アイシャ
ドウ、マスカラ、眉ずみ等のアイメイクアップ化粧品、
マニキュア類、香水類、シャンプー、リンス、ヘアトリ
ートメント、整髪料、パーマネント・ウェーブ用剤、ヘ
アカラー等の毛髪用化粧料等を挙げることができるが、
これらに限定されるものではない。
【0014】なお、本発明の化粧品用保存剤だけで広い
pH域で各種の微生物の増殖を抑える効果を発揮するこ
とができるが、本発明の化粧品用保存剤には、カチオン
系界面活性剤、フェノール類、ソルビン酸塩、サリチル
酸塩、デヒドロ酢酸塩および安息香酸塩、パラベン、ジ
ブチルヒドロキシアニソール等の従来から使用されてい
る化粧品用保存剤を含有させることもできる。これらの
従来から使用されている保存剤を併用することにより、
これら従来から使用されている保存剤が、本発明の化粧
用品用保存剤の希釈剤としての役目も果たし、ε-ポリ
リジンもしくはその塩を化粧品中により均一に配合する
ことが可能となるので好ましい。これら従来から使用さ
れている保存剤の含有割合は、重量基準で、本発明の化
粧品保存剤1対して、0.1〜10の割合である。
【0015】本発明の化粧品用保存剤を化粧料中に含有
させる際、各種成分を配合する順序、使用する装置、混
合条件等に特に制限はなく、本発明の保存剤、油性成分
及び水性成分を室温下または加温下で、常法により十分
混合すれば容易に化粧料に含有させることができ、本発
明の保存剤を含有した化粧料を作製できる。
【0016】化粧料の具体的製造方法を例示すれば、例
えば化粧料を構成する油性成分は該油性成分同士をあら
かじめ混合して油性成分の混合物を作製し、水性成分は
該水性成分同士を予め混合して水性成分の混合物を作製
し、この両者を混合することにより本発明の化粧料が製
造できる。このとき、ε−ポリリジンもしくはその塩は
水溶性なので水性成分の方に混合することが好ましい。
【0017】本発明の保存料は他の保存料に比べて、安
全性および安定性に優れており、加えて広い範囲のpH
にわたって有効に作用する。また、ε−ポリリジンは変
異原性がなく、ウサギの皮膚一次刺激試験において、刺
激性は認められなかった。かつ、ラットへの経口投与に
よる急性毒性試験では、投与最大値である5g/kg以
上であり、高い安全性が認められている。
【0018】
【実施例】以下、実施例、比較例を用いて本発明を具体
的に説明するが以、本発明はこれらになんら限定される
ものではない。
【0019】実施例1 化粧水の作製 以下に示す配合の化粧料を作製し(数値
はいずれも重量%である)、得られた化粧料10mlに
エンテロバクターを1.0×105個接種し、30℃で
48時間、336時間、682時間後の生菌数を測定
し、表1の結果を得た。 エタノール
6.00 1,3−ブチレングリコール 5.0
0 香料 0.30 ε−ポリリジン 0.01 精製水 88.69
【0020】比較例1化粧水の作製 以下に示す配合の
化粧料を作製し(数値はいずれも重量%である)、得ら
れた化粧料10mlにエンテロバクターを1.0×10
5個接種し、30℃で48時間、336時間、682時
間後の生菌数を測定し、表1の結果を得た。 エタノ
ール 6.00 1,3−ブチレングリコール 5.00 香料 0.30 精製水 88.70
【0021】比較例2化粧水の作製 以下に示す配合の
化粧料を作製し(数値はいずれも重量%である)、得ら
れた化粧料10mlにエンテロバクターを1.0×10
5個接種し、30℃で48時間、336時間、682時
間後の生菌数を測定し、表1の結果を得た。 エタノ
ール 6.00 1,3−ブチレン
グリコール 5.00 香料 0.30 パラベン 0.10 精製水 88.60
【0022】
【表1】
【0023】 表1より明らかなように、本発明のε−
ポリリジンもしくはその塩を有効成分とする化粧品用保
存剤を配合した実施例1の化粧料は、長期間、菌の発育
が防止されることが分かる。
【0024】
【発明の効果】本発明の化粧品用保存剤は化粧品中で発
育しやすい、パラ安息香酸エステル耐性菌をはじめとす
る各種微生物に対して発育を防止する効果を有し、化粧
品の保存性を顕著に高めることができるとともに、皮膚
刺激の問題がないことから、種々の化粧品に対してその
保存性を高めるための保存料として有用である。また、
本発明の化粧品保存剤を含有させた化粧料は長期間、菌
の発育が防止され、きわめて保存性の高い化粧料であ
る。
フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AC102 AC122 AC271 AC311 AC471 AC481 AC581 AC582 AC841 BB06 BB48 CC01 CC04 DD23 EE01 EE10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ε―ポリリジンもしくはその塩を有効成分
    とする化粧品用保存剤。
  2. 【請求項2】ε―ポリリジンもしくはその塩が無機酸も
    しくは有機酸の塩である請求項1記載の化粧品用保存
    剤。
  3. 【請求項3】ε―ポリリジンもしくはその塩を、カチオ
    ン系界面活性剤、フェノール類、ソルビン酸塩、サリチ
    ル酸塩、デヒドロ酢酸塩、安息香酸塩、パラヒドロキシ
    安息香酸エステル、ジブチルヒドロキシアニソールの中
    から選ばれた1種以上に配合してなる請求項1記載の化
    粧品用保存剤。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項記載の化粧品
    用保存剤を含有した化粧料。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004182639A (ja) * 2002-12-03 2004-07-02 Shiseido Co Ltd 皮膚外用組成物
JP2005035914A (ja) * 2003-07-18 2005-02-10 Chisso Corp 外用剤組成物
WO2012167935A3 (de) * 2011-06-07 2013-09-26 Beiersdorf Ag WIRKSTOFFKOMBINATIONEN AUS ε-POLYLYSIN (EPSILON-POLYLYSIN) UND EINEM ODER MEHREREN AROMATISCHEN ESTERN, ALDEHYDEN UND/ODER ALKOHOLEN
WO2013010709A3 (de) * 2011-07-21 2013-11-07 Henkel Ag & Co. Kgaa Alkoholisches haarbehandlungsmittel mit poly-l-lysin

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