JP2001221779A - 環境ホルモン毒性評価装置及び評価方法 - Google Patents

環境ホルモン毒性評価装置及び評価方法

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JP2001221779A
JP2001221779A JP2000030430A JP2000030430A JP2001221779A JP 2001221779 A JP2001221779 A JP 2001221779A JP 2000030430 A JP2000030430 A JP 2000030430A JP 2000030430 A JP2000030430 A JP 2000030430A JP 2001221779 A JP2001221779 A JP 2001221779A
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environmental hormone
toxicity
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Koichi Kurita
耕一 栗田
Keiji Yoshimura
敬二 吉村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排ガス,排水,灰,土壌中等の例えばダイオ
キシン類等環境ホルモンの毒性を簡易・迅速に評価する
ことができる環境ホルモン毒性評価装置及び評価方法を
提供することを課題とする。 【解決手段】 分離した試料を真空チャンバー12内で
噴射するノズル13と、該噴射試料14に電子線15を
照射する電子線発生手段16と、該電子線15の照射に
より発生した荷電粒子17を検出し、イオン化ポテンシ
ャルを測定するファラデーカップ18a及びイオン電流
計18bからなる荷電粒子検出器18と、上記噴射試料
14を透過した透過電子線19の電子親和力を測定する
透過電子電流計20と、上記計測データを処理する制御
装置21とからなり、該制御装置21において、イオン
化ポテンシャルと、電子親和力から絶対ハードネス[η
=(イオン化ポテンシャル(IP )−電子親和力
(Ea ))/2]を決定22し、分子の毒性を評価23
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排ガス,排水,
灰,土壌中等の例えばダイオキシン類等環境ホルモンの
毒性を簡易・迅速に評価することができる環境ホルモン
毒性評価装置及び評価方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば都市ゴミ焼却炉,産業廃棄物焼却
炉,汚泥焼却炉等の各種焼却炉から排出される排ガス中
には、焼却対象物の種類や焼却条件によって、窒素酸化
物の他、ダイオキシン類やPCB類に代表される有害な
塩素化芳香族化合物、高縮合度芳香族炭化水素等の有害
物質が含有されることがあり、環境ホルモン(或いはホ
ルモン作用攪乱物質(内分泌攪乱物質))として人体や
動植物に被害をもたらし、自然環境を破壊するものとし
て、深刻な社会問題化している。ここで、上記ダイオキ
シン類とは、ポリ塩化ジベンゾ−p−ダイオキシン類
(PCDDs)、ポリ塩化ジベンゾフラン類(PCDF
s)及びコプラナPCBの総称であり、塩素系化合物と
ある種の有機塩素化合物の燃焼時に微量発生するといわ
れ、化学的に無色の結晶である。塩素の数によって一塩
化物から八塩化物まであり、異性体にはPCDDsで7
5種類、PCDFsで135種類におよび、これらのう
ち、特に四塩化ジベンゾ−p−ダイオキシン(T4 CD
D)は、最も強い毒性を有するものとして知られてい
る。
【0003】上記ダイオキシン類は上記排ガスのみなら
ず、工場排水,焼却灰,埋め立て土壌中に含まれている
場合があり、これらのダイオキシン類の含有濃度を分析
する方法として、公定分析法である「廃棄物処理におけ
るダイオキシン類標準測定分析マニュアル」(財団法人
廃棄物研究財団、平成9年3月発行)が制定されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
定分析法である「廃棄物処理におけるダイオキシン類標
準測定分析マニュアル」では、図5に示すように、分析
試料01を先ず酸処理(塩酸処理)02した後、ソック
スレー抽出器による溶媒抽出(特に灰試料)03を行
い、共存物質分離工程として硫酸処理04及びカラクク
ロマトグラフィー処理05によるクリーンアップを行っ
た後、高分解能ガスクロマトグラフィー質量分析装置
(以下、「高分解能GC/MS装置」という)06によ
る異性体分析を行って定量分析が実施されているので、
分析値が判明するまで、約1ヵ月から1.5カ月必要であ
り、さらにコストがかかるという問題がある。
【0005】一方、ダイオキシン類等の環境ホルモンの
分析の要請は近年増大しており、分析の迅速性が要求さ
れている。また、分析対象にダイオキシン類等の環境ホ
ルモンが存在しているか否かの評価を判断する際、高分
解能GC/MS装置を用いて環境ホルモンの毒性等価濃
度(Toxicity Equivalency Quantity,TEQ)までのデータ
を求める必要がないような場合に、簡易で且つ分析結果
が迅速に判明する評価方法の確立が望まれている。
【0006】また、現在環境ホルモンと認定された物質
以外においても、環境ホルモンの可能性が高い物質も注
目されており、今後益々環境ホルモンの分析は煩雑さを
増すことが予想されており、このような状況のなかにお
いて、疑いのあるような物質を全て高精度な分析をしよ
うとすると膨大な時間がかかるという問題があるので、
そのような高精度な分析を行う前のスクリーニングを簡
易に評価する方法が望まれている。
【0007】さらに、環境ホルモン等に汚染された地域
の土壌等を処理した場合に、完全に処理されているかの
評価は再度高精度な分析による場合には、迅速性に欠け
るので、汚染処理後の土壌等を一度の計測により短時間
で環境ホルモンの毒性濃度の有無を直接計測する技術が
望まれている。
【0008】以上の問題に鑑み、本発明は、排ガス,排
水,灰,土壌中等の例えばダイオキシン類等のような環
境ホルモンの毒性の評価を簡易・迅速に測定することが
できる環境ホルモン毒性評価装置及び評価方法を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
[請求項1]の発明は、分離した試料を噴射するノズル
と、該噴射試料に電子線を照射する電子線発生手段と、
該電子線の照射により発生した荷電粒子を検出し、イオ
ン化ポテンシャルを測定する荷電粒子検出器と、上記噴
射試料を透過した透過電子線の電子親和力を測定する透
過電子電流計とからなり、イオン化ポテンシャルと、電
子親和力から絶対ハードネス[η=(イオン化ポテンシ
ャル(IP )−電子親和力(Ea ))/2]を決定し、
分子の毒性を評価することを特徴とする。
【0010】[請求項2]の発明は、請求項1におい
て、上記荷電粒子検出器で検出する荷電粒子を含む電子
線に磁場をかけてなることを特徴とする。
【0011】[請求項3]の発明は、請求項1又は2に
おいて、上記荷電粒子検出器がファラデーカップである
ことを特徴とする。
【0012】[請求項4]の発明は、請求項1又は2に
おいて、上記試料を分離する手段がガスクロマトグラフ
ィであることを特徴とする。
【0013】[請求項5]の発明は、請求項1又は2に
おいて、上記分離した試料は予め酸処理を施してなるこ
とを特徴とする。
【0014】[請求項6]の発明は、噴射試料に電子線
を照射し、該電子線の照射により発生した荷電粒子を検
出してイオン化ポテンシャルを測定し、上記噴射試料を
透過した透過電子線の電子親和力を測定し、その後イオ
ン化ポテンシャルと、電子親和力から絶対ハードネスを
決定し、分子の毒性を評価することを特徴とする。
【0015】[請求項7]の発明は、請求項6におい
て、上記荷電粒子検出器で検出する荷電粒子を含む電子
線に磁場をかけてなることを特徴とする。
【0016】[請求項8]の環境ホルモン無害化処理・
評価システムの発明は、環境ホルモン汚染物質中の環境
ホルモンを分解処理した後、当該処理後の汚染処理物質
を請求項1乃至5の環境ホルモン評価装置で評価するこ
とを特徴とする。
【0017】[請求項9]の環境ホルモン無害化処理・
評価システムの発明は、環境ホルモン汚染物質を有機溶
媒処理し、環境ホルモンを有機溶媒で抽出した後、当該
有機溶媒に電子線を照射することにより、当該環境ホル
モンを分解する無害化処理し、その無害化処理した後の
有機溶媒を請求項1乃至5の環境ホルモン評価装置で評
価することを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を以下に
説明するが、本発明はこれらの実施の形態に限定される
ものではない。
【0019】[第1の実施の形態]図1に環境ホルモン
毒性評価装置の概略図を示す。図1に示すように、本実
施の形態にかかる環境ホルモン毒性評価装置は、ガスク
ロマトグラフィ11により分離した評価対象試料を真空
チャンバー12内で噴射するノズル13と、該噴射試料
14に電子線15を照射する電子線発生手段16と、該
電子線15の照射により発生した荷電粒子17を検出
し、イオン化ポテンシャルを測定するファラデーカップ
18a及びイオン電流計18bからなる荷電粒子検出器
18と、上記噴射試料14を透過した透過電子線19に
よって電子親和力を測定する透過電子電流計20と、上
記計測データを処理する制御装置21とからなり、該制
御装置21において、イオン化ポテンシャルと、電子親
和力から絶対ハードネス[η=(イオン化ポテンシャル
(IP )−電子親和力(Ea))/2]を決定22し、
分子の毒性を評価23するものである。
【0020】ここで、評価対象の試料は、例えば分析対
象が灰等の場合には、ガスクロマトグラフィ11に送る
前段階において塩酸等の酸処理を施して、当該灰の周囲
に付着している消石灰等のアルカリ成分を中和し、その
後抽出溶媒で抽出した後の溶媒を用いるようにしてい
る。なお、この前処理工程は公定法と同様である。ま
た、上記抽出溶媒に対して環境ホルモンの無害化処理を
施したような場合には、当該無害化処理が確実になされ
ているかどうかを無害化処理溶媒を上記評価装置を用い
て評価することで確認することができる。
【0021】すなわち、本発明では、図2に示すよう
に、物質の毒性が環境ホルモンの絶対ハードネスという
物理量が相関関係にあることを利用して、分子の種類を
同定することなく環境ホルモンの毒性を直接評価するよ
うにしたものである。図2においては、一例としてポリ
塩化ジベンゾ−p−ダイオキシン類(PCDDs)の絶
対ハードネス[eV]とAHH誘導能[−]との関係を
示すものであり、AHH(aryl hydrocarbon hydroxyla
se) 誘導能が高い場合には、毒性が高いものであり
(2,3,7,8−四塩化ジベンゾ−p−ダイオキシン
(T4 CDD)),AHH誘導能が低い場合には、毒性
が低い(或いは毒性がない)もの2,8−二塩化ジベン
ゾ−p−ダイオキシン(T2 CDD))であることを示
している(「環境ホルモンの電子構造と毒性評価」、E
CO INDUSTRY Vol.3 No.7,19
98 25〜35頁参照)。当該文献の第29頁には、
絶対ハードネスが小さい環境ホルモンほど毒性や生物活
性が強いということが示されている。
【0022】また、上記文献には、一例としてジベンゾ
−p−ダイオキシンの塩素化位の化学的性質の違い(2,
3,7,8-塩素化位はソフトであり、1,4,6,9-塩素化位はハ
ードであること、及びPCBの塩素化位の化学的性質の
違い(m−,p−塩素化位(白矢印)はソフトであり、
o−塩素塩素化位はハードであることが示されており、
そのことを下記に示します(「環境ホルモンの電子構造
と毒性評価」、ECOINDUSTRY Vol.3
No.7,1998 32頁、図6及び図7参照)。
【化1】
【0023】この結果、本発明の装置によれば、従来で
は不可能であった環境ホルモンの分析を短時間で評価す
ることができるものとなる。すなわち、従来法では、図
5(B)に示すような方法により、個々の環境ホルモン
分子について濃度計測を実施して毒性を評価していたた
め、分析工程が煩雑で分析する環境ホルモンの数が増加
すると膨大な分析時間を必要としていたが、本発明によ
れば、図5(A)に示すように、評価対象試料31を酸
処理32し、環境ホルモン抽出溶媒で溶媒抽出33した
後、上述したような環境ホルモン評価装置によりイオン
化ポテンシャルと、電子親和力を計測34し、これらの
計測結果から演算により絶対ハードネス[η=(イオン
化ポテンシャル−電子親和力)/2]という指標を決定
することで、分子の毒性評価35するので、一回の計測
で多数の環境ホルモンの毒性濃度を直接計測することが
できる。
【0024】また、環境ホルモン汚染物質については、
該環境ホルモンを溶媒抽出した後に、環境ホルモン無害
化処理した抽出溶媒中に、残渣として環境ホルモンがな
いことを確認することにより、無害化処理が確実に終了
されているか否かを確認することもできる。無論、環境
ホルモンを抽出した物質が完全に環境ホルモンが抽出さ
れているか否かの確認も行うことができ、両方の側面か
ら環境ホルモンの評価が可能となる。
【0025】また、従来においては環境ホルモンの毒性
が高い物質として塩素等のハロゲンを有するハロゲン系
物質についての数多くの分析がなされているが、例えば
ビスフェノールA等のように全く塩素を有しない物質も
環境ホルモンであるとの疑いが持たれているが、従来の
ハロゲン系官能基に着目した分析手法では毒性の評価が
困難である。これに対し、本発明では特定の官能基に限
定されることなく、全ての物質についても毒性が簡易に
評価できるものとなる。
【0026】この装置はコンパクトに構成できるので、
当該装置が移動手段に載置することで可能であり、実際
に計測する場所において直接的に計測が可能となる。
【0027】よって、環境ホルモン等に汚染された地域
の土壌等の毒性物質を分解処理した場合に、完全に処理
されているかの評価を一度の計測により短時間で環境ホ
ルモンの毒性濃度の有無を直接計測することができる。
【0028】さらに、現在環境ホルモンと認定された物
質以外においても、今後環境ホルモンの可能性が高い物
質のスクリーニングに用いることができ、簡易迅速な手
段により、早期に環境ホルモンの毒性の評価を行うこと
ができる。
【0029】[第2の実施の形態]図3に環境ホルモン
毒性評価装置の概略図を示す。図3に示すように、本実
施の形態にかかる環境ホルモン毒性評価装置は、ガスク
ロマトグラフィ11により分離した試料を真空チャンバ
ー12内で噴射するノズル13と、該噴射試料14に電
子線15を照射する電子線発生手段16と、該電子線1
5の照射により発生した荷電粒子17を検出し、イオン
化ポテンシャルを測定するファラデーカップ18a及び
イオン電流計18bからなる荷電粒子検出器18と、上
記噴射試料14を透過した透過電子線19によって電子
親和力を測定する透過電子電流計20と、上記噴射試料
14に磁場をかける相対向する磁石41,41と、上記
計測データを処理する制御装置21とからなり、該制御
装置21において、イオン化ポテンシャルと、電子親和
力から絶対ハードネス[(イオン化ポテンシャル−電子
親和力)/2]を決定22し、分子の毒性を評価23す
るものである。
【0030】この際、磁石41,41が設けられている
ので、拡散電子線が磁束によって曲がり、軽い電子(e
- )がファラデーカップ18a内に到達しないので、重
たいイオンのみが該ファラデーカップ18a内に到達
し、イオンの検出感度が上昇する。
【0031】[第3の実施の形態]次に、本発明の毒性
評価装置とダイオキシン類等の汚染物質を分解する分解
装置とを併用してなる環境ホルモン無害化処理・評価シ
ステムについて説明する。この環境ホルモン無害化処理
・評価システムは、先ず環境ホルモン汚染物質中の環境
ホルモンを分解処理した後、当該処理後の汚染処理物質
を第1の実施の形態又は第2の実施の形態の環境ホルモ
ン評価装置で評価するものである。
【0032】本実施の形態では、分析対象として環境ホ
ルモン(ダイオキシン類)に汚染された土壌を用い、該
土壌から溶媒抽出処理法を適用した汚染土壌無害化処理
方法及びその評価方法の実施の形態を図4を用いて次に
説明する。図4は、汚染土壌無害化処理方法を使用した
汚染土壌無害化処理装置の概略構成図である。
【0033】図4に示すように、本実施の形態では、土
壌100aをトルエン等の有機溶媒である抽出剤205
を加えて加熱・加圧し、前記有害物質を抽出して抽出液
Aを生成する抽出手段200と、この抽出手段200か
ら供給される抽出液Aを加熱して抽出剤205を回収す
ることにより抽出液Aを濃縮し、アルカリ性アルコール
溶媒207を加えて溶解させた処理液Bを生成する濃縮
槽206と、前記処理液Bを移送する移送手段72と、
前記移送手段72の処理液Bに向って電子線76を照射
する電子線照射手段75とを備え、処理液B中の有害物
質を脱ハロゲン化反応により分解処理するものであり、
次の第1〜6のステップから構成されており、この分解
処理した土壌100bの毒性評価に図1に示す毒性評価
装置を用いている。
【0034】第1ステップでは、抽出容器200内に土
壌100aと抽出剤205とを入れ密閉した後、加熱・
加圧し所定時間保持し、有害物質を抽出した抽出液Aを
生成する。第2ステップでは、抽出液Aを加熱し、前記
抽出剤205を回収することにより有害物質を濃縮す
る。第3ステップでは、濃縮された抽出液Aにイソプロ
ピルアルコール(IPA)および水酸化カリウム(KO
H)等を混合したアルカリ性アルコール溶媒207に溶
かして処理液Bを生成する。第4ステップでは、処理液
Bを回転テーブル72の凹溝71内で薄膜状の処理液7
1aに形成した後、電子線76を照射して有害物質をほ
ぼ全部分解する。第5ステップでは、電子線76を照射
された分解処理後の処理液71bを貯槽部78へ集め、
加熱することによって処理液中のアルコール溶媒207
aを回収する。第6ステップでは、貯槽部78に残った
無害化された土壌100bを取り出し、廃棄処理する。
第7ステップでは、無害化された土壌100b又は溶媒
207の一部をを取り出し、評価装置において無害化さ
れていることを評価する。
【0035】以下、更に装置構成の詳細を説明する。図
1に示すように、不活性ガス雰囲気の抽出容器201の
外周には、断熱材202が設けられている。断熱材20
2の内部には、加熱手段203が設けられている。この
抽出容器201内に土壌100bおよび抽出剤73を投
入し、加熱手段203によって加熱し、図示しない加圧
手段によって加圧することにより、土壌100a中の有
害物質を抽出することができる。
【0036】なお、抽出容器201は、上蓋201aお
よびシール用ガスケットがボルトを介して締結され、処
理物の投入、排出時に開閉できるようになっている。ま
た、抽出剤液面より上の空間には、窒素ガス等の不活性
ガスで酸素を排除しておくことができるようになってい
る。加熱手段203は、例えば、50〜200℃程度に
加熱するヒータであり、好ましくは150〜200℃
(10kg/cm2 G未満、好適には2〜8kg/cm
2 G)程度としている。前記抽出条件としては、ダイオ
キシン類等の再合成が起こらないようなマイルドな条件
とする。
【0037】前記抽出容器201の内部には、下方から
取り出される抽出液Aと抽出処理された土壌100aと
を分離するフィルタ201bが配設されており、抽出液
Aが抜き出された後に土壌100aが残り、この土壌1
00aは、別途、重金属回収又は固定処理後、廃棄処理
される。固液分離された抽出液Aは、一部残渣を含むも
のである。
【0038】ここで、前記抽出剤205としては、加圧
抽出により有害物質を抽出処理するものであれば特に限
定されるものではないが、特にトルエンが好適である。
また、他の溶剤としては、例えば、ベンゼン、o−ジク
ロロベンゼン、クロロベンゼン、アセトン、アトニトリ
ル、DMSO、LSO(直鎖アルキルベンゼンスルホン
酸ナトリウム)等を例示することができる。
【0039】前記溶解槽206では、前記溶解槽200
から供給された抽出液Aを加熱コイル82により加熱
し、前記抽出剤205を管路83から抽出剤回収装置8
4へ回収することによって抽出液Aを濃縮している。前
記アルカリ性アルコール溶媒207は、イソプロピルア
ルコール等の溶媒207aと水酸化カリウム(KOH)
等のアルカリ207bとを混合したものであり、濃縮さ
れた前記抽出液Aに当該溶媒207を溶かして処理液B
(一部残渣を含む)を生成している。
【0040】ここで、前記アルカリ性アルコール溶媒2
07のアルカリの濃度は、特に限定されるものではない
が、例えば、KOHを用いた場合、0.1重量%〜飽和量
の範囲にすると好ましく、より好適には1〜10重量%
とするのがよい。これは、0.1重量%未満であると、ア
ルカリの添加効果がなく、飽和以上となると、更なる添
加効果がなく、共に好ましくないからである。また、水
酸化カリウム(KOH)の代わりに水酸化ナトリウム
(NaOH)等のアルカリを用いるようにしてもよい。
【0041】また、前記アルカリ性アルコール溶媒20
7のアルコールの代わりに、濃縮された前記処理液Aを
溶解できて回収可能な有機溶媒を用いるようにしてもよ
い。ここで、本発明において前記溶媒207aとして
は、イソプロピルアルコール(IPA:CH3 CH(O
H)CH3 )、エタノール等のアルコール系を用いるこ
とができ、特にイソプロピルアルコールは、メタノール
とは異なり、水素供与体(ドナー)が多く、電子線照射
後の脱塩素置換反応がよりスムーズに進行するので好ま
しい。
【0042】前記抽出剤回収装置84は、低真空ポンプ
(又はコンプレッサ)85と空冷ファン86と空冷タン
ク87と等から構成されている。
【0043】処理液(一部の残渣を含む)Bは、駆動モ
ータMによって回転される円盤状の回転テーブル72
(例えば、直径が500〜1000φmm程度に小型化さ
れている。)の上面に形成された凹溝(その深さは数mm
程度に形成されている)73内へ供給手段70から供給
され、当該回転テーブル72の回転によって薄膜状の処
理液71aとなり、電子線照射装置75から電子線76
が照射されることにより有害物質が分解された後、スク
レーパ74により分解処理済の処理液(一部の残渣を含
む)71bとして貯蔵部78に貯蔵される。貯蔵部78
においては、分解処理済の処理液71bからイソプロピ
ルアルコール等の溶媒207を溶媒回収装置88へ管路
89を介して回収され、該溶媒回収装置88は低真空ポ
ンプ(又はコンプレッサ)90と空冷ファン91と空冷
タンク92から構成されている。
【0044】なお、図4中、93は、水冷エンジン94
の冷却水放熱用のラジエータ、95は、エンジン94に
よって駆動される自家発電機、96は、加熱コイル82
からラジエータ93への戻り配管、97は、エンジン9
4の冷却水(温水)を加熱コイル82へ送る供給配管、
98は、自家発電機95から発生した電力を制御部77
へ送る電力ケーブルである。
【0045】加熱コイル82は、溶解・抽出槽200、
濃縮・溶解槽206、貯蔵部78に各々設けられ、エン
ジン94の冷却水(温水)が供給配管97から各々並列
に送られて、熱交換に供した上記冷却水を戻り配管96
からラジエータ93へ循環させるように接続されてい
る。なお、前記溶解・抽出槽200及び濃縮・溶解槽2
06に回転羽根等の攪拌手段を適宜配設することによ
り、溶解効率又は濃縮効率の向上を図ることができる。
また、空冷ファン86および空冷タンク87を、他の冷
却手段として、冷却コイルおよび水冷タンクに置き換え
てもよく、この場合、冷却水及び冷却水クーラは、本装
置の一部として外部から水の供給を受けないものとす
る。
【0046】前記のように構成された分解処理装置によ
れば、第1ステップとして抽出剤205を用い高温高圧
下の条件の抽出槽200内で土壌100aから有害物質
が抽出され、抽出液Aが得られる。第2ステップとし
て、有害物質の抽出された土壌100aと抽出液Aとに
固液分離する。なお、土壌100aの表面に付着した抽
出液Aを取り除くために、新しい抽出剤205を投入し
て洗うこともできるが、水を注入し、付着した抽出液A
を水の表面に浮かせて抽出液Aのみを回収することがで
きる。第3ステップとして、濃縮・溶解槽206へ送ら
れた抽出液Aを加熱コイル82によって加熱し、前記抽
出剤205を管路83から回収装置84の低真空ポンプ
(又はコンプレッサ)85によって空冷タンク87へ回
収することにより、有害物質を含有する抽出剤205
(一部残渣を含む)が濃縮される。この抽出剤205は
再利用に供される。第4ステップとして、濃縮された抽
出液Aが溶媒207によって溶解され、処理液B(一部
残渣を含む)が生成される。この処理液Bが、例えば約
1リットル/分の一定量で供給管70から回転テーブル
72の凹溝73へ供給されると、例えば30rpmの回
転速度で回転テーブル72が回転しており、次第に薄膜
状の処理液71aとなり、略3/4回転した位置まで来
ると上方から電子線76が照射される。この電子線76
は、制御部77からの制御信号が電子線照射装置75へ
送られて、電子線エネルギー、吸収線量などが調整され
る。第5ステップとして、電子線76が薄膜状の処理液
71a(一部の残渣を含む)へ向けて照射されることに
よって、処理液71a中の有害物質がほぼ全部分解され
る。この分解処理された処理液(一部の残渣を含む)7
1bは、回転しながらスクレーパ74によって凹溝73
から取り出され貯蔵部78へ貯められる。貯蔵部78へ
貯められた処理液71bは、加熱コイル82によって加
熱されることにより、溶媒207の内のイソプロピルア
ルコール等の溶媒207aが管路89から溶媒回収装置
88の低真空ポンプ(又はコンプレッサ)90によって
空冷タンク92へ回収される。この溶媒207aは再利
用に供される。第6ステップとして、貯蔵部78に残っ
た無害化された土壌100bを取り出し、廃棄処理す
る。第7ステップでは、無害化された土壌100b又は
溶媒207の一部を採取し、図1又は図3に示す毒性評
価装置10を用い、無害化された土壌100b中にダイ
オキシン類等の有害な環境ホルモンがないこと又は溶媒
207中に環境ホルモンが存在していないことを確認す
る。その後、有害物質がない分解処理土壌を再度埋め
る。
【0047】なお、前記電源として自家発電機95から
の電力が各機器及び制御部77へ送られ、エンジン94
の冷却水(温水)が供給配管97から各加熱コイル82
へ送られ熱源として利用された後、戻り配管96からラ
ジエータ93へ帰り循環利用されている。
【0048】上述した構成による無害化処理によれば、
より少量の線量の電子線で、ハロゲン化合物を99%以
上低減させることが可能となり、この分解処理が完全に
なされていることを毒性評価装置により確認することが
できる。
【0049】また、上述したような汚染土壌無害化処理
装置は、小型化によって搬送可能となっており、トラッ
ク又は移動台車に搭載し、自家発電機95を備え、電
力、水など本装置以外からのユーティリティを必要とし
ないので、先に説明した汚染土壌前処理装置と共に対象
領域の現場にまで搬送して、汚染された土壌100aの
無害化処理を現場で行えば、無害化処理された土壌10
0bも毒性評価装置10により完全に無害化されている
ことが確認されるので、当初の場所に埋め戻すことがで
き、無害化処理にかかる手間やエネルギや費用などをさ
らに大幅に抑制することができる。
【0050】
【発明の効果】以上述べたように、[請求項1]の発明
によれば、分離した試料を噴射するノズルと、該噴射試
料に電子線を照射する電子線発生手段と、該電子線の照
射により発生した荷電粒子を検出し、イオン化ポテンシ
ャルを測定する荷電粒子検出器と、上記噴射試料を透過
した透過電子線の電子親和力を測定する透過電子電流計
とからなり、イオン化ポテンシャルと、電子親和力から
絶対ハードネス[η=(イオン化ポテンシャル(IP
−電子親和力(Ea ))/2]を決定し、分子の毒性を
評価するので、簡易且つ迅速に環境ホルモンの毒性を評
価することができる。
【0051】[請求項2]の発明によれば、請求項1に
おいて、上記荷電粒子検出器で検出する荷電粒子を含む
電子線に磁場をかけてなるので、拡散電子線が磁束によ
って曲がり、軽い電子(e- )が荷電粒子検出器内に到
達せずに重たいイオンのみが検出器内に到達し、これに
よりイオンの検出感度が上昇する。
【0052】[請求項3]の発明によれば、請求項1又
は2において、上記荷電粒子検出器がファラデーカップ
であるので、荷電粒子の検出が確実となる。
【0053】[請求項4]の発明によれば、請求項1又
は2において、上記試料を分離する手段がガスクロマト
グラフィであるので、試料の分離が確実となる。
【0054】[請求項5]の発明によれば、請求項1又
は2において、上記分離した試料は予め酸処理を施して
なるので、アルカリに汚染された分析対象を中和して評
価制度を向上させることができる。
【0055】[請求項6]の発明によれば、噴射試料に
電子線を照射し、該電子線の照射により発生した荷電粒
子を検出してイオン化ポテンシャルを測定し、上記噴射
試料を透過した透過電子線の電子親和力を測定し、その
後イオン化ポテンシャルと、電子親和力から絶対ハード
ネスを決定し、分子の毒性を評価するので、簡易且つ迅
速に環境ホルモンの毒性を評価することができる。
【0056】[請求項7]の発明によれば、請求項6に
おいて、上記荷電粒子検出器で検出する荷電粒子を含む
電子線に磁場をかけてなるので、拡散電子線が磁束によ
って曲がり、軽い電子(e- )が荷電粒子検出器内に到
達せずに重たいイオンのみが検出器内に到達し、これに
よりイオンの検出感度が上昇する。
【0057】[請求項8]の環境ホルモン無害化処理・
評価システムの発明によれば、環境ホルモン汚染物質中
の環境ホルモンを分解処理した後、当該処理後の汚染処
理物質を請求項1乃至5の環境ホルモン評価装置で評価
するので、無害化処理後の評価を確実になすことができ
る。
【0058】[請求項9]の環境ホルモン無害化処理・
評価システムの発明によれば、環境ホルモン汚染物質を
有機溶媒処理し、環境ホルモンを有機溶媒で抽出した
後、当該有機溶媒に電子線を照射することにより、当該
環境ホルモンを分解する無害化処理し、その無害化処理
した後の有機溶媒を請求項1乃至5の環境ホルモン評価
装置で評価するので、有機溶媒抽出で環境ホルモンを抽
出して無害化処理することができると共に、当該無害化
処理の評価を確実になすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1の実施の形態にかかる環境ホ
ルモン毒性評価装置の概略構成図である。
【図2】本発明による抽出回数とダイオキシン類の回収
率がとの関係を示す図である。
【図3】本発明による第2の実施の形態にかかる環境ホ
ルモン毒性評価装置の概略構成図である。
【図4】本発明による第3の実施の形態にかかる汚染物
質の分解装置の概略構成図である。
【図5】本発明の分析法と、公定分析法とのフローチャ
ートである。
【符号の説明】 11 ガスクロマトグラフィ 12 真空チャンバー 13 ノズル 14 噴射試料 15 電子線 16 電子線発生手段 17 荷電粒子 18a ファラデーカップ 18b イオン電流計 18 荷電粒子検出器 19 透過電子線 20 透過電子電流計 21 制御装置 41 磁石 31 評価対象試料 32 溶媒抽出 33 酸処理 34 イオン化ポテンシャルと電子親和力の計測 35 毒性評価

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分離した試料を噴射するノズルと、 該噴射試料に電子線を照射する電子線発生手段と、 該電子線の照射により発生した荷電粒子を検出し、イオ
    ン化ポテンシャルを測定する荷電粒子検出器と、 上記噴射試料を透過した透過電子線の電子親和力を測定
    する透過電子電流計とからなり、 上記イオン化ポテンシャルと上記電子親和力とから絶対
    ハードネス[η=(イオン化ポテンシャル(IP )−電
    子親和力(Ea ))/2]を決定し、分子の毒性を評価
    することを特徴とする環境ホルモン毒性評価装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記荷電粒子検出器で検出する荷電粒子を含む電子線に
    磁場をかけてなることを特徴とする環境ホルモン毒性評
    価装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、 上記荷電粒子検出器がファラデーカップであることを特
    徴とする環境ホルモン毒性評価装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2において、 上記試料を分離する手段がガスクロマトグラフィである
    ことを特徴とする環境ホルモン毒性評価装置。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2において、 上記分離した試料は予め酸処理を施してなることを特徴
    とする環境ホルモン毒性評価装置。
  6. 【請求項6】 噴射試料に電子線を照射し、該電子線の
    照射により発生した荷電粒子を検出してイオン化ポテン
    シャルを測定し、上記噴射試料を透過した透過電子線の
    電子親和力を測定し、その後イオン化ポテンシャルと、
    電子親和力から絶対ハードネスを決定し、分子の毒性を
    評価することを特徴とする環境ホルモン毒性評価方法。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 上記荷電粒子検出器で検出する荷電粒子を含む電子線に
    磁場をかけてなることを特徴とする環境ホルモン毒性評
    価方法。
  8. 【請求項8】 環境ホルモン汚染物質中の環境ホルモン
    を分解処理した後、当該処理後の汚染処理物質を請求項
    1乃至5の環境ホルモン評価装置で評価することを特徴
    とする環境ホルモン無害化処理・評価システム。
  9. 【請求項9】 環境ホルモン汚染物質を有機溶媒処理
    し、環境ホルモンを有機溶媒で抽出した後、当該有機溶
    媒に電子線を照射することにより、当該環境ホルモンを
    分解する無害化処理し、その無害化処理した後の有機溶
    媒を請求項1乃至5の環境ホルモン評価装置で評価する
    ことを特徴とする環境ホルモン無害化処理・評価システ
    ム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006084204A (ja) * 2004-09-14 2006-03-30 Tokyo Electric Power Co Inc:The 電線ケーブル中の有機塩素化合物の抽出方法およびこれを用いる有機塩素化合物の分析方法
CN102500305A (zh) * 2011-11-02 2012-06-20 中国科学院高能物理研究所 一种污染物电子束辐照降解装置

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