JP2001219471A - 管ライニング材とその製造方法及び管ライニング工法 - Google Patents

管ライニング材とその製造方法及び管ライニング工法

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JP2001219471A
JP2001219471A JP2000035149A JP2000035149A JP2001219471A JP 2001219471 A JP2001219471 A JP 2001219471A JP 2000035149 A JP2000035149 A JP 2000035149A JP 2000035149 A JP2000035149 A JP 2000035149A JP 2001219471 A JP2001219471 A JP 2001219471A
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lining material
pipe
resin adsorbent
tubular
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Takao Kamiyama
隆夫 神山
Yasuhiro Yokoshima
康弘 横島
Shigeru Endo
茂 遠藤
Hiroyuki Aoki
啓之 青木
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Shonan Plastic Manufacturing Co Ltd
Yokoshima and Co
All KK
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ALL KK
GET Inc
Shonan Plastic Manufacturing Co Ltd
Yokoshima and Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 接合部へのリボン状樹脂吸着材の溶着を省略
しても接合部に十分な強度を確保することができるとと
もに、作業性良く容易に製造し得る管ライニング材を提
供すること。 【構成】 帯状樹脂吸着材3’の端部同士を重ね合わせ
て縫合して得られる管状樹脂吸着材3に未硬化の硬化性
樹脂を含浸せしめて管ライニング材1を構成し、該管ラ
イニング材1を管状に開いたときに接合部aの端部が互
いに重なり合っているようにする。本発明によれば、管
ライニング材1は、これを管状に押し広げたときにその
接合部aにおいて帯状樹脂吸着材3’の端部同士が重な
り合う状態となるため、補強部材としてのリボン状樹脂
吸着材を従来のように接合部aに溶着する必要がなく、
接合部aへのリボン状樹脂吸着材の溶着を省略しても該
接合部aに十分な強度を確保することができとともに、
管ライニング材1を作業性良く容易に製造することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、老朽化した管路の
ライニングに供される管ライニング材とその製造方法及
び該管ライニング材を用いて施工される管ライニング工
法に関する。
【0002】
【従来の技術】地中に埋設された下水管等の管路が老朽
化した場合、この管路を地中から掘出することなくその
内周面にライニングを施して当該管路を補修する管ライ
ニング工法が知られている。
【0003】上記管ライニング工法は、可撓性の管状樹
脂吸着材に未硬化の硬化性樹脂を含浸せしめて成る管ラ
イニング材を流体圧によって管路内に反転させながら挿
入した後、該管ライニング材を流体圧によって管路の内
周面に押圧し、その状態を保ったまま管ライニング材を
加熱等してこれに含浸された硬化性樹脂を硬化させるこ
とによって管路内にプラスチック管を形成して管路を補
修する工法である。
【0004】ところで、斯かる管ライニング工法に使用
される管ライニング材は、帯状樹脂吸着材の端部同士を
接合して得られる管状樹脂吸着材に未硬化の硬化性樹脂
を含浸せしめて構成されるが、この管ライニング材を管
路内で流体圧によって膨張させた場合、その接合部が開
き、硬化後の管ライニング材の強度が接合部で部分的に
低下するという問題があった。
【0005】そこで、管ライニング材の製造に際して帯
状樹脂吸着材の端部同士を縫製によって接合した後、そ
の接合部にリボン状樹脂吸着材を溶着等してその接合部
を補強していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、帯状樹
脂吸着材の端部同士を縫製によって接合した後、その接
合部にリボン状樹脂吸着材を溶着するには、重ね合わせ
て縫製した帯状樹脂吸着材の端部同士を押し開いて両者
を互いに突き合わせて接合部を平坦とし、その平坦な接
合部の上からリボン状樹脂吸着材を溶着する必要があ
り、その作業が容易ではなかった。
【0007】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、接合部へのリボン状樹脂吸着
材の溶着を省略しても接合部に十分な強度を確保するこ
とができるとともに、作業性良く容易に製造し得る管ラ
イニング材とその製造方法及び該管ライニング材を用い
て施工される管ライニング工法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、帯状樹脂吸着材の端部同士
を重ね合わせて縫合して得られる管状樹脂吸着材に未硬
化の硬化性樹脂を含浸せしめて管ライニング材を構成
し、該管ライニング材を管状に開いたときに接合部の端
部が互いに重なり合っているようにしたことを特徴とす
る。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記帯状樹脂吸着材をプラスチックファイ
バーとグラスファイバークロスの複合材で構成したこと
を特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記管状樹脂吸着材を多層構造と
し、各管状樹脂吸着材の接合部同士が互いに重ならない
ように接合部を周方向にオフセットしたことを特徴とす
る。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、最外層の管状樹脂吸着材をプラスチックフ
ァイバー単体で構成したことを特徴とする。
【0012】請求項5記載の発明は、帯状樹脂吸着材の
端部同士を重ね合わせ、その重ね合わせ部を縫製によっ
て接合した後、その接合部を開いて該接合部に帯状樹脂
吸着材の端部同士が重ね合わされた状態の管状樹脂吸着
材とし、該管状樹脂吸着材に未硬化の硬化性樹脂を含浸
せしめて管ライニング材を製造するようにしたことを特
徴とする。
【0013】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明において、帯状樹脂吸着材の重ね合わせ部をロック縫
いによって接合し、その縫い幅を5m/m以上とするこ
とを特徴とする。
【0014】請求項7記載の発明は、帯状樹脂吸着材の
端部同士を重ね合わせて縫合して得られる管状樹脂吸着
材に未硬化の硬化性樹脂を含浸せしめて構成され、これ
を管状に開いたときに接合部の端部が互いに重なり合っ
ている管ライニング材を管路内に挿入し、該管ライニン
グ材を流体圧によって管路内壁に押圧した状態で、管ラ
イニング材に含浸された硬化性樹脂を硬化させることを
特徴とする。
【0015】請求項8記載の発明は、請求項7記載の発
明において、前記管ライニング材を流体圧によって管路
内に反転挿入することを特徴とする。
【0016】従って、本発明によれば、管ライニング材
は、これを管状に押し広げたときにその接合部において
帯状樹脂吸着材の端部同士が重なり合う状態となるた
め、補強部材としてのリボン状樹脂吸着材を従来のよう
に接合部に溶着する必要がなく、接合部へのリボン状樹
脂吸着材の溶着を省略しても該接合部に十分な強度を確
保することができる。そして、接合部へのリボン状樹脂
吸着材の溶着を省略することによって、管ライニング材
を作業性良く容易に製造することができるようになる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0018】図1〜図5は本発明に係る管ライニング材
の製造方法をその工程順に示す斜視図、図6は図4のA
部拡大詳細図である。
【0019】本発明に係る管ライニング材1は、図5に
示すように、外表面が気密性の高いプラスチックフィル
ム2でコーティングされた管状樹脂吸着材3に未硬化の
硬化性樹脂を含浸せしめて構成されている。ここで、管
状樹脂吸着材3の接合部aは縫製によって接合されてお
り、該管ライニング材1が管状に開かれたときには接合
部aが押し開かれて図示のように帯状樹脂吸着材3’の
端部同士が互いに重ね合わされている。次に、本発明に
係る管ライニング材1の製造方法をその工程順に説明す
る。
【0020】先ず、図1に示す帯状樹脂吸着材3’を図
2に示すように折り畳んでその端部同士を上下に重ね合
わせ、その重ね合わせ部を図3に示すように縫い針4と
糸5を用いてロック縫いして縫合する。尚、この場合の
縫い幅W1は、帯状樹脂吸着材3’の厚さをtとすると
(3×t)程度とされ、少なくとも5m/m以上に設定
される。又、帯状樹脂吸着材3’の端部重ね合わせ部の
縫製時には糸5が弛まないように注意する必要があり、
糸5としては引張伸びの小さなグラスファイバーヤーン
やケブラー糸等が好適である。
【0021】ここで、管状樹脂吸着材3の外表面にコー
ティングされる前記プラスチックフィルム2としてはポ
リウレタンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリエチ
レン/ナイロン/EVOHの複合フィルム等が用いられ
る。又、管状樹脂吸着材3に含浸される前記硬化性樹脂
としては不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ビニ
ールエステル樹脂等の熱硬化性樹脂が用いられる。尚、
硬化性樹脂として不飽和ポリエステル樹脂又はビニール
エステル樹脂を使用する場合には、粘度調整のためにア
エロジル、酸化マグネシウム、タルク、水酸化アルミニ
ウム等を添加しても良い。
【0022】而して、図3に示すように、帯状樹脂吸着
材3’の重ね合わされた端部同士をロック縫いによって
接合した後、該帯状樹脂吸着材3’を管状に開けば図4
に示すような管状樹脂吸着材3が得られ、このとき、そ
の接合部aは帯状樹脂吸着材3’の端部同士が互いに重
なり合っている状態となる。
【0023】ここで、管ライニング材1(管状樹脂吸着
材3)が管状に押し開かれたときの接合部aの詳細を図
6に示すが、接合部aにおいては帯状樹脂吸着材3’の
端部同士は幅ΔWだけオーバーラップする形で互いに重
なり合っており、帯状樹脂吸着材3’の一方の端部の縫
い幅をW’、他方の端部の縫い幅をW”とすると、これ
らの値W’,W”と全体の縫い幅W2との間には、 W’+W”>W2 なる関係が成立している。
【0024】上述のようにして図4に示す管状樹脂吸着
材3が得られると、公知の方法によって該管状樹脂吸着
材3の外周面に前記プラスチックフィルム2をコーティ
ングするとともに、管状樹脂吸着材3に未硬化の硬化性
樹脂を含浸させることによって図5に示す本発明に係る
管ライニング材1が得られる。尚、管ライニング材1は
その周長がライニング施工後の値に対して+3%〜−5
%に設定される。
【0025】而して、以上の工程を経て製造される管ラ
イニング材1は、これを管状に押し広げたときにその接
合部aにおいて帯状樹脂吸着材3’の端部同士が重なり
合う状態となるため、補強部材としてのリボン状樹脂吸
着材を従来のように接合部aに溶着する必要がなく、接
合部aへのリボン状樹脂吸着材の溶着を省略しても該接
合部aに十分な強度を確保することができる。そして、
接合部aへのリボン状樹脂吸着材の溶着を省略すること
によって、管ライニング材1を作業性良く容易に製造す
ることができるようになる。
【0026】尚、管ライニング材1としては、管路のラ
イニング作業に使用される前の状態(管状に押し広げら
れる前の状態)においては接合部aが図5に示すように
重なっている必要は必ずしもなく、図7に示すように接
合部が縫製されたままの状態となっていても良い。図7
に示す状態の管ライニング材1であっても、重ね合わせ
部がロック縫いされていれば、ライニングに際して該管
ライニング材1が管路内で流体圧によって管状に押し広
げられれば、その接合部は図5及び図6に示すように帯
状樹脂吸着材3’の端部同士が重なる状態になる。
【0027】ところで、前記帯状樹脂吸着材3’はプラ
スチックファイバーとグラスファイバークロスの複合材
で構成されている。
【0028】ここで、帯状樹脂吸着材3’の構成と製造
方法を図8〜図10に基づいて説明する。尚、図8は帯
状樹脂吸着材の構成とその製造方法を示す断面図、図9
は管状樹脂吸着材の一部を構成するグラスファイバーク
ロスマットの部分平面図、図10は図9のB−B線断面
図である。
【0029】本実施の形態においては、帯状樹脂吸着材
3’は図7に示すように3種5層構造を成しており、図
8(a)に示すように下から順にプラスチックファイバ
ー不織布3’A、グラスファイバークロスマット3’
B、グラスファイバーチョップドストランドマット3’
C、グラスファイバークロスマット3’B及びプラスチ
ックファイバー不織布3’Aを5層に重ね合わせ、この
重ね合わせたものを図8(b)に示すようにパンチング
加工機6を用いてニードルパンチング加工することによ
って図示のように一体化された3種5層構造を成す帯状
樹脂吸着材3’が得られる。
【0030】ところで、上記グラスファイバークロスマ
ット3’Bは、図9及び図10に示すように、複数のグ
ラスファイバーを束ねて成る複数のグラスファイバーク
ロス3bを縦、横及び斜め方向に配列して多層に重ね合
わせ、それらの各々を接着剤で互いに接着することによ
ってマット状に成形されている。尚、この場合、グラス
ファイバークロス3bの一部をプラスチックファイバー
を束ねて成るプラスチックファイバークロスに置き換え
ても良い。
【0031】次に、本発明の別形態に係る管ライニング
材を図11及び図12にそれぞれ示す。尚、図11及び
図12は本発明の別形態に係る管ライニング材の横断面
図である。
【0032】図11に示す管ライニング材11は2層構
造を成し、内層と外層は共にプラスチックファイバーと
グラスファイバークロスの複合材で構成された管状樹脂
吸着材13A,13Bで構成され、各接合部a,bは互
いに重ならないように周方向にオフセットされている。
このように各接合部a,bが互いに重ならないようにす
ることによって、各接合部a,bを他の層で補強するこ
とができる。尚、管路のライニングに際して管ライニン
グ材11が管路内に反転挿入されると、該管ライニング
材11の内層と外層は反転されるため、内側の管状樹脂
吸着材13Aの周長は外側の管状樹脂吸着材13Bのそ
れよりも長く設定されており、反転前の管ライニング材
11においては周長の長い内側の管状樹脂吸着材13A
は周長の短い外側の管状樹脂吸着材13Bの内部に折り
畳まれた状態で収納されている。又、外側の管状樹脂吸
着材13Bの外周面には気密性の高いプラスチックフィ
ルム12がコーティングされている。
【0033】又、図12に示す管ライニング材21は3
層構造を成し、内側の2層はプラスチックファイバーと
グラスファイバークロスの複合材で構成された管状樹脂
吸着材23A,23Bで構成され、最外層を成す管状樹
脂吸着材23Cは厚さの薄いプラスチックファイバー単
体で構成されており、該管状樹脂吸着材23Cの外表面
には気密性の高い不図示のプラスチックフィルムがコー
ティングされている。尚、最外層を成す管状樹脂吸着材
23Cはポリエステル、アクリル、ビニロン等のプラス
チックファイバーの不織布で構成され、その目付は80
g/m2 〜800g/m2 に設定されている。又、この
管状樹脂吸着材23Cは、帯状樹脂吸着材を丸めてその
端部同士を突き合わせ、その突き合わせ部の外面にリボ
ンテープ26を接着することによって構成されている。
【0034】そして、この管ライニング材21において
も、接合部a,b,cが互いに重ならないようにこれら
は周方向にオフセットされている。又、管路のライニン
グに際して管ライニング材21が管路内に反転挿入され
ると、該管ライニング材21の最外層を成す管状樹脂吸
着材23Cが内側に位置し、最内層を成す管状樹脂吸着
材23A,23Bが外側に位置するため、管状樹脂吸着
材23C,23B,23Aの順に周長が長くなってお
り、反転前の管ライニング材21においては内側の2層
の管状樹脂吸着材23A,23Bは図示のように折り畳
まれた状態で最外層を成す管状樹脂吸着材23Cの内部
に収納されている。
【0035】次に、図5に示す管ライニング材1を用い
て施工される本発明に係る管ライニング工法を図13〜
図17に基づいて説明する。尚、図13〜図16は本発
明に係る管ライニング工法をその工程順に示す断面図、
図17は図16のC−C線断面図である。
【0036】図13において、10は地中に埋設された
下水管等の管路であり、この管路10には地上に開口す
るマンホール20が接続されている。
【0037】而して、管路10のライニングに際して
は、図13に示すように、管ライニング材1の一端が外
側へ折り返され、その折り返された端部は地上に設置さ
れたトップカラー7の上端外周部に取り付けられる。
尚、本実施の形態においては、管ライニング材1の管状
樹脂吸着材3には未硬化の熱硬化性樹脂が含浸されてい
る。
【0038】その後、図13に示すように、トップカラ
ー7に取り付けられた管ライニング材1の一端開口部か
ら注水ホース8によって管ライニング材1の内部に水を
注入すると、管ライニング材1は水圧によって反転しな
がら管路10内に挿入されていく。そして、管ライニン
グ材1が管路10内に所定長さだけ反転挿入された時点
で、図14に示すように管ライニング材1の内部にエア
ーホース9を導入し、地上に設置されたコンプレッサー
15を駆動して圧縮エアーを管ライニング材1の内部に
噴射すると、管ライニング材1の内部に水でシールされ
た加圧空間S’が形成され、この加圧空間S’に供給さ
れる圧縮エアーの圧力によって管ライニング材1が反転
しながら管路10内に順次挿入されていく。尚、このよ
うに管ライニング材1が管路10内に反転挿入される
と、反転された管ライニング材1の内面がプラスチック
フィルム2でコーティングされ、管状樹脂吸着材3の外
周面が管路10の内壁面に押圧される状態となる。
【0039】而して、図15に示すように、管ライニン
グ材が管路10内にその全長に亘って反転挿入される
と、該管ライニング材1の内部には温水ホース16が引
き込まれる。尚、温水ホース16には複数の不図示の噴
出口が穿設されており、該温水ホース16の一端は管ラ
イニング材1のエンド端(閉止端)に取り付けられてい
る。
【0040】又、管ライニング材1が管路10内にその
全長に亘って反転挿入されると、図15に示すようにト
ップカラー7の上部にはヘッドカラー17が気密に被着
され、該ヘッドカラー17と管ライニング材1の内部に
は密閉空間Sが形成される。
【0041】ところで、図15に示すように、上記密閉
空間S内には温水排出ホース18がヘッドカラー17を
気密に貫通して導入されており、この温水排出ホース1
8の密閉空間S内に臨む一端は管ライニング材1の底部
に開口し、他端はヘッドカラー17を貫通して密閉空間
S外へ延出し、地上に設置された温水タンク19の上方
に開口している。尚、温水排出ホース18の途中にはバ
ルブ24が設けられている。又、温水タンク19内には
所定温度の温水が収容されている。
【0042】他方、前記温水ホース16はヘッドカラー
17を気密に貫通して密閉空間S外へ延出しており、そ
の端部は地上に設置された前記温水タンク19の下部側
壁に接続され、その途中には温水ポンプ25とバルブ2
7及びボイラー28が設けられている。
【0043】而して、図15に示す状態において、コン
プレッサー29からエアーホース30を経て密閉空間S
に供給された圧縮エアーによって密閉空間Sの内圧を一
定に保ち、管ライニング材1を膨張させてこれを管路1
0の内壁に押圧した状態で、該管ライニング材1を温水
によって加熱してこれに含浸された熱硬化性樹脂を硬化
させるが、この管ライニング材1の硬化作業は以下の要
領でなされる。
【0044】即ち、温水ポンプ25とボイラー28が駆
動されて温水タンク19内の温水がボイラー28にて所
定温度に加熱され、この加熱された温水が温水ホース1
6を通って管ライニング材1の内部に送り込まれると、
図15に示すように、温水は温水ホース16に穿設され
た複数の噴射口からシャワー状に噴出(シャワリング)
して管ライニング材1の加熱に供される。そして、管ラ
イニング材1の加熱に供されて温度の下がった温水は管
ライニング材1の底部に溜り、この溜った温水は密閉空
間Sの内圧によって温水排出ホース18へと押し出さ
れ、温水排出ホース18を通って密閉空間S外へと排出
されて温水タンク19に戻される。
【0045】以下、上記と同様にして管ライニング材1
は温水ホース16から連続的にシャワリングされる温水
によって加熱され、該管ライニング材1に含浸された熱
硬化性樹脂が熱によって硬化し、図16及び図17に示
すように、硬化した管ライニング材1によって管路10
の内周壁がライニングされる。この場合、図17に示す
ように、管ライニング材1の管状樹脂吸着材3の接合部
aには重なり部分が形成されているため、この接合部a
に従来のように補強用のリボン状樹脂吸着材を溶着しな
くても、該接合部aに十分な強度を確保することができ
る。
【0046】尚、図12に示した管ライニング材21を
用いて管路10のライニングを行った場合の管路10内
の様子を図18に示す。
【0047】ところで、本実施の形態に係る管ライニン
グ工法では管ライニング材を流体圧によって管路内に反
転挿入する方式を採用したが、牽引によって管ライニン
グ材を管路内に挿入する方式等を採用することもでき
る。又、以上の実施の形態では、管ライニング材の管状
樹脂吸着材に含浸される未硬化の硬化性樹脂として特に
熱硬化性樹脂を採用したが、光硬化性樹脂等の他の硬化
性樹脂を採用しても同様の効果が得られる。
【0048】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、帯状樹脂吸着材の端部同士を重ね合わせて縫合
して得られる管状樹脂吸着材に未硬化の硬化性樹脂を含
浸せしめて管ライニング材を構成し、該管ライニング材
を管状に開いたときに接合部の端部が互いに重なり合っ
ているようにしたため、接合部へのリボン状樹脂吸着材
の溶着を省略しても接合部に十分な強度を確保すること
ができるとともに、管ライニング材を作業性良く容易に
製造することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る管ライニング材の製造方法を示す
斜視図である。
【図2】本発明に係る管ライニング材の製造方法を示す
斜視図である。
【図3】本発明に係る管ライニング材の製造方法を示す
斜視図である。
【図4】本発明に係る管ライニング材の製造方法を示す
斜視図である。
【図5】本発明に係る管ライニング材の部分斜視図であ
る。
【図6】図4のA部拡大詳細図である。
【図7】本は発明の別形態に係る管ライニング材の横断
面図である。
【図8】本発明に係る管ライニング材の帯状樹脂吸着材
の構成とその製造方法を示す断面図である。
【図9】本発明に係る管ライニング材の帯状樹脂吸着材
の一部を構成するグラスファイバークロスマットの部分
平面図である。
【図10】図9のB−B線断面図である。
【図11】本発明の別形態に係る多層構造(2層構造)
を有する管ライニング材の横断面図である。
【図12】本発明の別形態に係る多層構造(3層構造)
を有する管ライニング材の横断面図である。
【図13】本発明に係る管ライニング工法を示す断面図
である。
【図14】本発明に係る管ライニング工法を示す断面図
である。
【図15】本発明に係る管ライニング工法を示す断面図
である。
【図16】本発明に係る管ライニング工法を示す断面図
である。
【図17】図16のC−C線断面図である。
【図18】図12に示した管ライニング材を用いてライ
ニングを行った場合の管路内の様子を示す管路の横断面
図である。
【符号の説明】
1 管ライニング材(単層) 3 管状樹脂吸着材 3’ 帯状樹脂吸着材 10 管路 11 管ライニンク材(2層) 13A,13B 管状樹脂吸着材 21 管ライニング材(3層) 23A〜23C 管状樹脂吸着材 a〜c 接合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29K 105:08 B29L 23:00 B29L 23:00 B29C 67/14 L (71)出願人 592004301 株式会社オール 埼玉県所沢市林1丁目194番地の4 (72)発明者 神山 隆夫 神奈川県平塚市代官町31番27号株式会社湘 南合成樹脂製作所内 (72)発明者 横島 康弘 茨城県結城郡石下町大字篠山175−3有限 会社 横島内 (72)発明者 遠藤 茂 茨城県つくば市花畑2−12−4株式会社ゲ ット内 (72)発明者 青木 啓之 埼玉県所沢市林1丁目194番地の4株式会 社オール内 Fターム(参考) 3H024 EA01 EB08 EC09 EE05 3H025 EA01 EB01 EB23 EC01 ED02 4F205 AA21 AA24 AD04 AD05 AD12 AD16 AD20 AG03 AG08 AG21 AH43 HA06 HA33 HA35 HA43 HB01 HC04 HC06 HC10 HC12 HC13 HC16 HG02 HM02 HT03 HT13 4F211 AD04 AD05 AD12 AD16 AD20 AG03 AG08 AG21 AH43 SA13 SC03 SD04 SD11 SD18 SD19 SD23 SH18 SH30

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状樹脂吸着材の端部同士を重ね合わせ
    て縫合して得られる管状樹脂吸着材に未硬化の硬化性樹
    脂を含浸せしめて構成され、これを管状に開いたときに
    接合部の端部が互いに重なり合っていることを特徴とす
    る管ライニング材。
  2. 【請求項2】 前記帯状樹脂吸着材をプラスチックファ
    イバーとグラスファイバークロスの複合材で構成したこ
    とを特徴とする請求項1記載の管ライニング材。
  3. 【請求項3】 前記管状樹脂吸着材を多層構造とし、各
    管状樹脂吸着材の接合部同士が互いに重ならないように
    接合部を周方向にオフセットしたことを特徴とする請求
    項1又は2記載の管ライニング材。
  4. 【請求項4】 最外層の管状樹脂吸着材をプラスチック
    ファイバー単体で構成したことを特徴とする請求項3記
    載の管ライニング材。
  5. 【請求項5】 帯状樹脂吸着材の端部同士を重ね合わ
    せ、その重ね合わせ部を縫製によって接合した後、その
    接合部を開いて該接合部に帯状樹脂吸着材の端部同士が
    重ね合わされた状態の管状樹脂吸着材とし、該管状樹脂
    吸着材に未硬化の硬化性樹脂を含浸せしめて管ライニン
    グ材を得ることを特徴とする管ライニング材の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 帯状樹脂吸着材の重ね合わせ部をロック
    縫いによって接合し、その縫い幅を5m/m以上とする
    ことを特徴とする請求項5記載の管ライニング材の製造
    方法。
  7. 【請求項7】 帯状樹脂吸着材の端部同士を重ね合わせ
    て縫合して得られる管状樹脂吸着材に未硬化の硬化性樹
    脂を含浸せしめて構成され、これを管状に開いたときに
    接合部の端部が互いに重なり合っている管ライニング材
    を管路内に挿入し、該管ライニング材を流体圧によって
    管路内壁に押圧した状態で、管ライニング材に含浸され
    た硬化性樹脂を硬化させることを特徴とする管ライニン
    グ工法。
  8. 【請求項8】 前記管ライニング材を流体圧によって管
    路内に反転挿入することを特徴とする請求項7記載の管
    ライニング工法。
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