JP2001218854A - 除細動用電極および除細動システム - Google Patents
除細動用電極および除細動システムInfo
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Abstract
に行うことができ、さらに心臓手術中、感染が生じない
ようにすること。 【解決手段】 1対の電極を有する除細動用電極であっ
て、そのうちの一方の電極は内用パドル電極2であり、
他方の電極は貼着型の使い捨て電極6である。この除細
動用電極を使う場合、予め使い捨て電極6を患者の背中
に貼着しておき、手術中に心室細動が生じた際に内用パ
ドル電極2の電極部を患者の心臓に直接当て、これらの
電極間に除細動器3から電流を流し、心臓を刺激する。
Description
電気的除細動に使用される電極に関するものである。
った患者に電気的除細動を施す際には、2本の内用パド
ル電極を用いている。これは、図10に示すように開胸
器1により開かれた状態の開胸部から2本の内用パドル
電極2を体内に挿入し、それらの電極部2cを心臓15
の両側に当て、この状態で除細動器3により電極部2c
間に電流を流し、心臓15に電気的刺激治療を施すもの
である。
術中に除細動を行う場合、過去に心臓手術を受けた患者
の再手術では心臓に癒着があったり、最近行われるよう
になった低侵襲心臓手術(MICS)等では大きく開胸
しないため、2本の内用パドル電極の電極部を両方共、
心臓付近まで挿入できない場合がある。このような場合
はやむをえず滅菌されていない体外用パドル電極を用い
て除細動を行っている。このため、胸部の滅菌状態を維
持できないので、感染のおそれや再滅菌の必要性が生じ
るという欠点があった。
部を心臓付近まで挿入できたとしても、開胸部が狭いた
めその操作は困難なことが多く、更に操作の途中で電極
部同士が接触し、通電時、心臓に電流が流れず、除細動
できないということが起こる。
ものであり、その目的は、除細動を安全に、かつ簡単な
操作で行うことができ、さらに心臓手術中、感染が生じ
ないようにすることである。
の電極を有する除細動用電極であって、そのうちの一方
の電極は心臓表面に直接当てるための内用パドル電極と
し、他方の電極は体表面に貼るための貼着型電極とし
た。
電極を患者の背中に貼着しておき、手術中に心室細動が
生じた際に内用パドル電極の電極部を患者の心臓に直接
当てる。そして、これらの電極を通して除細動器から心
臓に電流を流す。
おいて前記内用パドル電極の電極支持体は、曲げ方向に
作用する外力が、ある大きさ以上のときはそれに応じて
曲り、その大きさに満たないときはそのときの形状を維
持することを特徴とする。
の電極支持体を所望の形状に折り曲げて使用することが
できる。
おいて、内用パドル電極および貼着型電極にそれぞれ一
端を接続されたリード線と、前記リード線のそれぞれの
他端を保持しこれらと除細動器を接続するコネクタとを
有し、さらに前記コネクタには、このコネクタに接続さ
れた除細動用電極は体内式であることを前記除細動器に
知らせるための識別信号を作成する識別信号作成回路が
設けられていることを特徴とする。
電極が体内式であることを認識し、それに応じて出力エ
ネルギーを制限することができる。
て、上記のいずれかの除細動用電極と、この除細動用電
極に接続される除細動器とから成る。
粘着型電極を貼着しておくならば、心臓手術中、除細動
の必要性が生じた場合、一方の電極である内用パドル電
極の電極部を心臓に当てるだけで、除細動器から供給さ
れる電流を心臓に流すことができる。
を示したものである。この図に示すように本システム
は、体表面に貼るための貼着型の使い捨て電極6と、心
臓表面に直接当てるための内用パドル電極2と、除細動
器3とを備えている。使い捨て電極6には、リード線7
の一端が取付けられ、そのリード線7の他端はコネクタ
8aが取り付けられている。コネクタ8aに対し着脱自
在となっているコネクタ8bには、リード線9の一端が
取付けられている。内用パドル電極2にはリード線10
の一端が取付けられている。リード線9の他端とリード
線10の他端は共にコネクタ11に取り付けられてい
る。コネクタ11は、除細動器3の電力供給用端子に対
し着脱自在となっている。内用パドル電極2、リード線
10、リード線9、コネクタ8bおよびコネクタ11は
一体化しており、その詳細を図2に示す。
把持部2aと、この把持部2aの一端に取り付けられた
棒状の電極支持体2bと、電極支持体2bの先端に設け
られた電極部2cから成る。電極部2cはほぼ円盤状で
あり、その背面のほぼ中央に電極支持体2bの先端が取
り付けられている。電極部2cの生体に当接する面は電
極支持体2bの長手方向に対し傾斜した状態にされてい
る。
ド線7およびコネクタ8aは一体化しており、その詳細
を図3に示す。この図に示すように、使い捨て電極6は
シート状の基盤部6aと、その一方の面に貼着されたシ
ート状の電極部6bとを備えている。前記一方の面であ
って電極部6bが貼着されていない箇所には粘着層6c
が形成されている。
説明する。まず予め内用パドル電極2の全体を滅菌して
おく。そしてこれから行われる心臓外科手術が、例えば
低侵襲心臓手術のように開胸部を狭くして行う手術であ
る場合、その手術前に、使い捨て電極6を患者の背中に
貼っておく(図1参照)。そして手術が開始され、図4
に示すように患者の心臓15付近の胸部が開胸器1によ
り開かれた状態にあるとき、患者に心室細動が発生する
と、操作者は、図1に示すようにコネクタ8aとコネク
タ8bを接続し、コネクタ11と除細動器3を接続す
る。次に操作者は図4に示すように、内用パドル電極2
を持ってその電極部2cを患者の心臓15の表面15a
に直接当てる。
用パドル電極2と使い捨て電極6との間に電流を流して
心臓を刺激し、除細動治療を行う。このときの通電エネ
ルギーは、例えば10ジュール程度とし、心室細動が直
らない場合にはさらにエネルギーを増やし、例えば20
ジュールで再度治療を試みるようにする。
て電極6であって、コネクタ8aとコネクタ8bの部分
で容易に外すことができるので、後処理が簡単である。
極部2cは、生体に当接する面が上記のように電極支持
体2bの長手方向に対し傾斜している。その角度が図5
の(a)〜(e)に示すように種々異なるものを複数本
備え、それらを状況に応じて使い分けると便利である。
通常は図5(d)に示す30度が好適である。また、電
極部2cの直径は25mm〜75mm程度が適している
が、患者が平均的な大人であれば、電極部2cの直径は
65mmが好適である。また、電極支持体2bに対する
電極部2cの取付け位置は、図5(f)に示すように電
極部2cの端部でも良い。
2の電極支持体2bは、曲げ方向に作用する外力が、あ
る大きさ以上のときはそれに応じて曲り、その大きさに
満たないときはそのときの形状を維持する構成としても
良い。例えば、電極支持体2bを構成する素材にそのよ
うな性質のものを用いたものでも良いし、関節を持つ構
造のものでも良い。いずれにせよ、操作者が手でその電
極支持体2bを所望の形状に曲げたあとはその形状を維
持するものである。そして、その維持の強さは、患者の
心臓に電極部2cを押し当てた程度では容易に曲がらな
い程度のものとする。このような構造の電極支持体2b
によれば、図5に示したような電極部2の角度が異なる
ものを各種とり揃えなくとも、1本の内用パドル電極2
で同じ機能を果たせることになり、収納、保管が容易と
なる。
は、電極支持体2bは導電性を有する2つの棒状部材2
1、22と、これらを繋ぐステンレス製のベロ−ズ23
と、ベロ−ズ23内で2つの棒状部材21、22を電気
的に接続するテフロン外皮のリード線24とから成る。
棒状部材21の先端には電極部2cが取り付けられてお
り、棒状部材22の基端は把持部2a(図6参照)に取
り付けられている。この電極支持体2bを製造するに
は、図7(b)に示すように、まず電極部2cが取り付
けられた棒状部材21に予めベロ−ズ23を被せてお
き、次に棒状部材21と、棒状部材22とをリード線2
4で接続する。次にベロ−ズ23を棒状部材21、22
の両方にかかる所定位置までずらし、その両端をかし
め、ベロ−ズ23を棒状部材21、22に固定する。次
に、電極面(装着面)を除く電極部2cと電極支持体2
b全体をテフロンコーティングする。こうして製造され
た電極支持体2bによればベローズ23を曲げることに
より電極部2cを把持部2aに対し所望の角度に変える
ことができる。
に、2つでも良い。ただし、このコネクタ8cの内部で
は一対のリード線7のリード部が互いに接続されてお
り、コネクタ8aに対してはコネクタ8cも上記のコネ
クタ8bと同じように接続されるようになっている。
続されるコネクタ11の内部に、電力供給用の端子11
a,11bの他、電極の種類を識別する信号を作成する
識別信号作成回路16を設けても良い。この例では2つ
の端子16a,16bとそれらの端子間に接続された抵
抗器16cから成っている。したがって、このコネクタ
11が除細動器3に接続されると、電力供給のための接
続がなされる他、識別信号の検出のための接続がなされ
る。これによって、除細動器3は、電力供給を行う前
に、抵抗器16cに電流を流して電極の種類を識別し、
その識別結果に応じて出力エネルギーを設定することが
できる。本システムの例では、抵抗器16cの抵抗値は
内用パドル電極すなわち体内式であることに対応してい
る。このように除細動器に接続されるコネクタに識別信
号作成回路があれば、除細動器は、出力するエネルギー
を、電極の種類に応じた大きさに設定することができ
る。これによって、除細動器の操作が簡素化されるとと
もに操作者および患者に対する安全性を高めることがで
きる。
える除細動処置を行う際、電極部同士が接触することが
ないので、短絡が生じることはなく、患者および操作者
に対して極めて安全である。
い場合であっても、簡単な操作で患者の心臓に直接電流
を流すように電極部を配置することができる。このた
め、迅速かつ効果的な除細動処置を行うことができる。
とがなくなるので、胸部の清潔領域は保たれ、感染のお
それがなくなる。
す図。
の内用パドル電極を説明するための図。
明するための図。
図。
るための図。
図。
Claims (4)
- 【請求項1】 1対の電極を有し、そのうちの一方の電
極は心臓表面に直接当てるための内用パドル電極であ
り、他方の電極は体表面に貼るための貼着型電極である
除細動用電極。 - 【請求項2】 前記内用パドル電極の電極支持体は、曲
げ方向に作用する外力が、ある大きさ以上のときはそれ
に応じて曲り、その大きさに満たないときはそのときの
形状を維持することを特徴とする請求項1に記載の除細
動用電極。 - 【請求項3】 前記内用パドル電極および前記貼着型電
極にそれぞれ一端を接続されたリード線と、前記リード
線のそれぞれの他端を保持しこれらと除細動器を接続す
るコネクタとを有し、さらに前記コネクタには、このコ
ネクタに接続された除細動用電極は体内式であることを
前記除細動器に知らせるための識別信号を作成する識別
信号作成回路が設けられていることを特徴とする請求項
1または2に記載の除細動用電極。 - 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
の除細動用電極と、この除細動用電極が接続される除細
動器とから成る除細動システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000033049A JP4103101B2 (ja) | 2000-02-10 | 2000-02-10 | 除細動用電極および除細動システム |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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JP4103101B2 JP4103101B2 (ja) | 2008-06-18 |
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Country | Link |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010099427A (ja) * | 2008-10-21 | 2010-05-06 | Minato Ikagaku Kk | 電極識別機能付き電気刺激装置 |
US9211399B2 (en) | 2008-09-12 | 2015-12-15 | Nihon Kohden Corporation | Disposable electrode and automatic information recognition apparatus |
JP2018538075A (ja) * | 2015-12-14 | 2018-12-27 | スティムディア メディカル, インコーポレイテッド | 横隔膜機能の保持および回復のための電気刺激 |
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2000
- 2000-02-10 JP JP2000033049A patent/JP4103101B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP7039038B2 (ja) | 2015-12-14 | 2022-03-22 | スティムディア メディカル, インコーポレイテッド | 横隔膜機能の保持および回復のための電気刺激 |
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