JP2001218365A - 直流電源装置 - Google Patents
直流電源装置Info
- Publication number
- JP2001218365A JP2001218365A JP2000027789A JP2000027789A JP2001218365A JP 2001218365 A JP2001218365 A JP 2001218365A JP 2000027789 A JP2000027789 A JP 2000027789A JP 2000027789 A JP2000027789 A JP 2000027789A JP 2001218365 A JP2001218365 A JP 2001218365A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- solar cell
- series
- connection
- power storage
- units
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/50—Photovoltaic [PV] energy
Landscapes
- Direct Current Feeding And Distribution (AREA)
- Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)
- Photovoltaic Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 太陽電池と電気二重層コンデンサとによって
直流電源装置を構成した場合、効率の良い充電を行うこ
とができる直流電源装置を提供することを目的とするも
のである。 【解決手段】 L個の太陽電池ユニットと、電気二重層
コンデンサを用いたM個の蓄電ユニットと、所定の閾値
を境に、上記L個の発電ユニットが並列、直列の少なく
とも一方で接続される第1の接続状態から、上記L個の
発電ユニットが並列、直列の少なくとも一方で接続さ
れ、上記第1の接続状態とは異なる第2の接続状態に変
化させる制御手段とを有する直流電源装置である。
直流電源装置を構成した場合、効率の良い充電を行うこ
とができる直流電源装置を提供することを目的とするも
のである。 【解決手段】 L個の太陽電池ユニットと、電気二重層
コンデンサを用いたM個の蓄電ユニットと、所定の閾値
を境に、上記L個の発電ユニットが並列、直列の少なく
とも一方で接続される第1の接続状態から、上記L個の
発電ユニットが並列、直列の少なくとも一方で接続さ
れ、上記第1の接続状態とは異なる第2の接続状態に変
化させる制御手段とを有する直流電源装置である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽電池を主な発
電素子として用いる直流電源装置およびその構成法に関
するものである。
電素子として用いる直流電源装置およびその構成法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】経済社会の発展とともにエネルギー問題
は、重要性を増し、特に、近年は、地球環境保全の立場
とのバランスが重視されている。化石燃料の枯渇の危
倶、エネルギー発生に伴い処理または量的削減を要する
廃棄物・排出物の問題等への懸念から、クリーンエネル
ギーへの関心が高まっている。
は、重要性を増し、特に、近年は、地球環境保全の立場
とのバランスが重視されている。化石燃料の枯渇の危
倶、エネルギー発生に伴い処理または量的削減を要する
廃棄物・排出物の問題等への懸念から、クリーンエネル
ギーへの関心が高まっている。
【0003】中でも、太陽電池は、エネルギー発生の源
となる太陽光エネルギーが将来にわたって無尽蔵に存在
すると考え得る点や、エネルギー発生に伴う排出物等の
副産物が無い点から、有望なクリーンエネルギー源とし
て注目されている。
となる太陽光エネルギーが将来にわたって無尽蔵に存在
すると考え得る点や、エネルギー発生に伴う排出物等の
副産物が無い点から、有望なクリーンエネルギー源とし
て注目されている。
【0004】しかし、太陽光発電は、現状においては様
々な欠点を持っている。発生エネルギー当たりのシステ
ム価格が、他の一般的な発電手段に比べて高価であるこ
とが、システムの普及を遅らせている大きな原因である
が、この原因については、太陽電池素子本体と周辺技術
との発展によって今後克服されていく可能性を持ってい
る。
々な欠点を持っている。発生エネルギー当たりのシステ
ム価格が、他の一般的な発電手段に比べて高価であるこ
とが、システムの普及を遅らせている大きな原因である
が、この原因については、太陽電池素子本体と周辺技術
との発展によって今後克服されていく可能性を持ってい
る。
【0005】他の欠点の中で本質的なものとしては、発
電電力の天候依存性・場所依存性(緯度・日当たり等)
が大きく、夜は発電しないというように、時間変動が大
きく一定しない特性を持つことが挙げられる。
電電力の天候依存性・場所依存性(緯度・日当たり等)
が大きく、夜は発電しないというように、時間変動が大
きく一定しない特性を持つことが挙げられる。
【0006】この時間変動が大きいことは、特に、商用
交流電力と連係しない自立型システム用電源として使用
する場合、システムの継続性・信頼性の面で問題とな
る。この特性を緩和・補償するために、通常、何らかの
蓄電手段が取られ、負荷へのエネルギー供給の平滑化が
図られている。蓄電手段の代表的なものとしては、種々
の二次電池が知られているが、一般に、二次電池は寿命
が短く、長期の使用の際にはメンテナンスコスト等の面
で不利である。
交流電力と連係しない自立型システム用電源として使用
する場合、システムの継続性・信頼性の面で問題とな
る。この特性を緩和・補償するために、通常、何らかの
蓄電手段が取られ、負荷へのエネルギー供給の平滑化が
図られている。蓄電手段の代表的なものとしては、種々
の二次電池が知られているが、一般に、二次電池は寿命
が短く、長期の使用の際にはメンテナンスコスト等の面
で不利である。
【0007】また、二次電池の蓄電能力を十全に発揮す
るためには、充放電方法の詳細な制御(特に充電時の電
流電圧の緻密なコントロール等)が必要であり、この面
でもシステムのコストアップに繋がるという欠点があ
る。
るためには、充放電方法の詳細な制御(特に充電時の電
流電圧の緻密なコントロール等)が必要であり、この面
でもシステムのコストアップに繋がるという欠点があ
る。
【0008】一方、他の蓄電手段として、電気二重層コ
ンデンサ(EDLC)が知られている。EDLCは、二
次電池に比べて、充放電繰り返し寿命が長く、大電流取
り出し等の苛酷な使用にも耐える高信頼性の手段であ
り、充放電にあたっても、基本的には、最大許容充電電
圧を監視するのみで済むので、二次電池のような詳細な
充放電制御が不要であるという特徴がある。
ンデンサ(EDLC)が知られている。EDLCは、二
次電池に比べて、充放電繰り返し寿命が長く、大電流取
り出し等の苛酷な使用にも耐える高信頼性の手段であ
り、充放電にあたっても、基本的には、最大許容充電電
圧を監視するのみで済むので、二次電池のような詳細な
充放電制御が不要であるという特徴がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図6は、従来の直流電
源回路DPS1を示す回路と、その特性とを示す図とで
ある。
源回路DPS1を示す回路と、その特性とを示す図とで
ある。
【0010】直流電源回路DPS1は、図6(1)に示
すように、太陽電池ユニット10と、蓄電用EDLC2
0とによって構成されている。
すように、太陽電池ユニット10と、蓄電用EDLC2
0とによって構成されている。
【0011】図6(1)では、電流の逆流防止と過電圧
防止とのためのダイオード等は、説明を簡単にするため
に省略してあり、これによる電圧ドロップ等も省略して
ある。他の図でも、上記と同様に、ダイオード等を省略
して示してある。
防止とのためのダイオード等は、説明を簡単にするため
に省略してあり、これによる電圧ドロップ等も省略して
ある。他の図でも、上記と同様に、ダイオード等を省略
して示してある。
【0012】図6(2)は、直流電源回路DPS1にお
いて、EDLC20への充電特性を示す図である。
いて、EDLC20への充電特性を示す図である。
【0013】その横軸Vは、太陽電池ユニット10、E
DLC20それぞれの両端電圧であり、その縦軸Iは、
太陽電池ユニット10によって生じた電流であり、直流
電源回路DPS1における抵抗値等によって、図6
(2)に示すように、電圧電流特性30を示す。
DLC20それぞれの両端電圧であり、その縦軸Iは、
太陽電池ユニット10によって生じた電流であり、直流
電源回路DPS1における抵抗値等によって、図6
(2)に示すように、電圧電流特性30を示す。
【0014】ここで、Vocは開放電圧、Iscは短絡電流
であり、この太陽電池ユニット10は、動作電圧、電流
がそれぞれVmax、Imaxであるときに、最大出力を示
す。後述の説明時に使用する曲線因子Fは、F=Vmax
・Imax/Voc・Iscで定義される。
であり、この太陽電池ユニット10は、動作電圧、電流
がそれぞれVmax、Imaxであるときに、最大出力を示
す。後述の説明時に使用する曲線因子Fは、F=Vmax
・Imax/Voc・Iscで定義される。
【0015】EDLC20の蓄電量は、使用に伴い、満
充電から空に近く変化する。たとえば、EDLC20の
蓄電量が空に近い場合、EDLC20の両端の電圧は低
く、図6(2)に示すように、動作電圧V1、動作電流
I1で示される。この場合における発電・蓄電電力は、
図6(2)の斜線部31の面積(すなわちV1×I1)
で示される。
充電から空に近く変化する。たとえば、EDLC20の
蓄電量が空に近い場合、EDLC20の両端の電圧は低
く、図6(2)に示すように、動作電圧V1、動作電流
I1で示される。この場合における発電・蓄電電力は、
図6(2)の斜線部31の面積(すなわちV1×I1)
で示される。
【0016】一方、この太陽電池ユニット10が最大出
力を示すのは、図6(2)におけるVmaxで示される動
作電圧、Imaxで示される動作電流のときである。
力を示すのは、図6(2)におけるVmaxで示される動
作電圧、Imaxで示される動作電流のときである。
【0017】ところで、太陽電池の電圧電流特性の特徴
から、電流(ImaxとI1)は大きな違いはないもの
の、電圧の値(VmaxとV1)は大きくかけ離れ、ED
LC蓄電量が小さいときに、斜線部(発電・蓄電電力)
31は、太陽電池の最大出力V max×Imaxに比べて、著
しく小さく、したがって入射する太陽光のエネルギー利
用効率は、低い状態に留まっている。
から、電流(ImaxとI1)は大きな違いはないもの
の、電圧の値(VmaxとV1)は大きくかけ離れ、ED
LC蓄電量が小さいときに、斜線部(発電・蓄電電力)
31は、太陽電池の最大出力V max×Imaxに比べて、著
しく小さく、したがって入射する太陽光のエネルギー利
用効率は、低い状態に留まっている。
【0018】図6(3)は、この系の電圧電力特性を示
す図である。
す図である。
【0019】EDLC20が、空に近い状態から充電さ
れていくに従って(すなわち、充電電圧V1が低い値か
ら、次第に高くなるに従って)、特性曲線40の太線部
分で示される範囲で、充電電力が変化し、概ね右肩上が
りの状態になる。このときの電圧の値は、たとえばゾー
ン0の範囲で変化する。
れていくに従って(すなわち、充電電圧V1が低い値か
ら、次第に高くなるに従って)、特性曲線40の太線部
分で示される範囲で、充電電力が変化し、概ね右肩上が
りの状態になる。このときの電圧の値は、たとえばゾー
ン0の範囲で変化する。
【0020】ゾーン0の中でも特に、図6(3)のゾー
ン1(たとえば図6(2)に示すV1等)では、太陽電
池ユニット10が出力する電流はほとんど変わらない
が、EDLC20の蓄電量が少ないので、充電電圧が低
く、電力Pとしては小さい値である。
ン1(たとえば図6(2)に示すV1等)では、太陽電
池ユニット10が出力する電流はほとんど変わらない
が、EDLC20の蓄電量が少ないので、充電電圧が低
く、電力Pとしては小さい値である。
【0021】上記のような特徴を持つ太陽電池を発電手
段とし、EDLCを蓄電手段とするシステムにおいて、
従来は、それぞれの手段の特性に適合した構成が取られ
ていない。
段とし、EDLCを蓄電手段とするシステムにおいて、
従来は、それぞれの手段の特性に適合した構成が取られ
ていない。
【0022】したがって、システム全体としてのエネル
ギー利用効率が低い。この場合の利用効率とは、入って
来る太陽光エネルギーに対する蓄積エネルギーまたは実
際に利用されたエネルギーの割合で定義される。
ギー利用効率が低い。この場合の利用効率とは、入って
来る太陽光エネルギーに対する蓄積エネルギーまたは実
際に利用されたエネルギーの割合で定義される。
【0023】具体的には、発電手段としての太陽電池
は、晴天でない場合または充分な光量が得られない室内
使用の場合等では、充分な起電力・電流が得られず、ま
た、EDLCへの充電時には、すでに蓄積された電荷に
対応して、EDLCの電圧が大きく異なった値を取るの
で、ある条件(日時・天候・EDLC蓄電状況等)にお
いて、太陽電池が最大出力を生じる際の電圧と、EDL
C電圧との不一致が大きい場合が多く、太陽電池とED
LCとが直結されている直結型である場合、必ずしも効
率の良い充電になってはいないという問題がある。
は、晴天でない場合または充分な光量が得られない室内
使用の場合等では、充分な起電力・電流が得られず、ま
た、EDLCへの充電時には、すでに蓄積された電荷に
対応して、EDLCの電圧が大きく異なった値を取るの
で、ある条件(日時・天候・EDLC蓄電状況等)にお
いて、太陽電池が最大出力を生じる際の電圧と、EDL
C電圧との不一致が大きい場合が多く、太陽電池とED
LCとが直結されている直結型である場合、必ずしも効
率の良い充電になってはいないという問題がある。
【0024】また、利用効率を向上させるために、発電
手段から蓄積手段ヘエネルギーを移す際に、コンバータ
等を用いて電圧・電流を制御することが従来行われてい
るが、特に、小電力自立システムでは、これら制御系に
要するエネルギーと、蓄電された有効エネルギーとの割
合が無視できない値になり、系全体として有効な制御法
になっていないという問題がある。
手段から蓄積手段ヘエネルギーを移す際に、コンバータ
等を用いて電圧・電流を制御することが従来行われてい
るが、特に、小電力自立システムでは、これら制御系に
要するエネルギーと、蓄電された有効エネルギーとの割
合が無視できない値になり、系全体として有効な制御法
になっていないという問題がある。
【0025】本発明は、太陽電池と電気二重層コンデン
サとによって直流電源装置を構成した場合、効率の良い
充電を行うことができる直流電源装置を提供することを
目的とするものである。
サとによって直流電源装置を構成した場合、効率の良い
充電を行うことができる直流電源装置を提供することを
目的とするものである。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明は、L個の太陽電
池ユニットと、電気二重層コンデンサを用いたM個の蓄
電ユニットと、所定の閾値を境に、上記L個の発電ユニ
ットが並列、直列の少なくとも一方で接続される第1の
接続状態から、上記L個の発電ユニットが並列、直列の
少なくとも一方で接続され、上記第1の接続状態とは異
なる第2の接続状態に変化させる制御手段とを有する直
流電源装置である。
池ユニットと、電気二重層コンデンサを用いたM個の蓄
電ユニットと、所定の閾値を境に、上記L個の発電ユニ
ットが並列、直列の少なくとも一方で接続される第1の
接続状態から、上記L個の発電ユニットが並列、直列の
少なくとも一方で接続され、上記第1の接続状態とは異
なる第2の接続状態に変化させる制御手段とを有する直
流電源装置である。
【0027】
【発明の実施の形態および実施例】(第1実施例)図1
は、本発明の第1の実施例である直流電源装置DPS1
0を示す回路図と、その特性図である。
は、本発明の第1の実施例である直流電源装置DPS1
0を示す回路図と、その特性図である。
【0028】図1(1)は、直流電源装置DPS10を
示す回路図である。
示す回路図である。
【0029】直流電源装置DPS10は、2つの太陽電
池ユニット11、11と、蓄電用EDLC20と、スイ
ッチS11、S12、S2と、図示しない制御部とを有
する。
池ユニット11、11と、蓄電用EDLC20と、スイ
ッチS11、S12、S2と、図示しない制御部とを有
する。
【0030】上記実施例では、スイッチS11、S1
2、S2として、安価で低消費エネルギーの自己保持型
リレーを用いている。上記制御部は、スイッチS11、
S12、S2の開閉を制御するものであり、安価で低消
費電力のプロセッサを用いている。
2、S2として、安価で低消費エネルギーの自己保持型
リレーを用いている。上記制御部は、スイッチS11、
S12、S2の開閉を制御するものであり、安価で低消
費電力のプロセッサを用いている。
【0031】図1(2)は、直流電源装置DPS10に
おける電圧電流特性を示す図である。
おける電圧電流特性を示す図である。
【0032】EDLC20の蓄電状況(両端電圧)に応
じて、太陽電池ユニット11、11の接続を、直列、並
列に切り替えることによって、図1(2)の太線32に
沿った電流電圧になる。
じて、太陽電池ユニット11、11の接続を、直列、並
列に切り替えることによって、図1(2)の太線32に
沿った電流電圧になる。
【0033】図1(2)には、太陽電池ユニット11の
単体の電圧電流特性33も同時に示してある。
単体の電圧電流特性33も同時に示してある。
【0034】図2は、直流電源装置DPS10におい
て、スイッチ切り替えすることによって、太陽電池ユニ
ット11、11を並列に接続した場合と直列に接続した
場合とにおける等価回路と、電圧電流特性とを示す図で
ある。
て、スイッチ切り替えすることによって、太陽電池ユニ
ット11、11を並列に接続した場合と直列に接続した
場合とにおける等価回路と、電圧電流特性とを示す図で
ある。
【0035】図2(1)は、直流電源装置DPS10を
構成する2つの太陽電池ユニット11、11が並列接続
されている状態を示す回路図であり、図2(2)は、直
流電源装置DPS10を構成する2つの太陽電池ユニッ
ト11、11が並列接続されている状態における電圧電
流特性を示す図である。
構成する2つの太陽電池ユニット11、11が並列接続
されている状態を示す回路図であり、図2(2)は、直
流電源装置DPS10を構成する2つの太陽電池ユニッ
ト11、11が並列接続されている状態における電圧電
流特性を示す図である。
【0036】図2(3)は、直流電源装置DPS10を
構成する2つの太陽電池ユニット11、11が直列接続
されている状態を示す回路図であり、図2(4)は、直
流電源装置DPS10を構成する2つの太陽電池ユニッ
ト11、11が直列接続されている状態における電圧電
流特性を示す図である。
構成する2つの太陽電池ユニット11、11が直列接続
されている状態を示す回路図であり、図2(4)は、直
流電源装置DPS10を構成する2つの太陽電池ユニッ
ト11、11が直列接続されている状態における電圧電
流特性を示す図である。
【0037】図1(3)は、直流電源装置DPS1にお
ける電圧電力特性41を示す図である。
ける電圧電力特性41を示す図である。
【0038】図1(3)に示す電圧電力特性41は、図
2(2)に示す特性と、図2(4)に示す特性とを重ね
合わせ、効率のよい方の特性を選択した特性である。
2(2)に示す特性と、図2(4)に示す特性とを重ね
合わせ、効率のよい方の特性を選択した特性である。
【0039】つまり、図1(3)に示す電圧電力特性4
1は、EDLC20の両端電圧が、所定の閾値Vth以
下である場合には、太陽電池ユニット11、11を並列
に接続するように、スイッチS11、S12を閉じ、ス
イッチS2を開き、図2(2)に示す電圧電流特性(2
並列時の特性)になり、一方、EDLC20の両端電圧
が、所定の閾値Vthよりも高い場合には、太陽電池ユ
ニット11、11を直列に接続するように、スイッチS
11、S12を開き、スイッチS2を閉じ、図2(4)
に示す電圧電流特性(2直列時の特性)になる。
1は、EDLC20の両端電圧が、所定の閾値Vth以
下である場合には、太陽電池ユニット11、11を並列
に接続するように、スイッチS11、S12を閉じ、ス
イッチS2を開き、図2(2)に示す電圧電流特性(2
並列時の特性)になり、一方、EDLC20の両端電圧
が、所定の閾値Vthよりも高い場合には、太陽電池ユ
ニット11、11を直列に接続するように、スイッチS
11、S12を開き、スイッチS2を閉じ、図2(4)
に示す電圧電流特性(2直列時の特性)になる。
【0040】ところで、図6(3)に示す従来の直流電
源装置DPS1における電圧電流特性が右肩上がりであ
るのに対して、図1(3)に示す直流電源装置DPS1
における電圧電力特性41は、2つのピークを持ち相対
的に平坦に近い特性である。特に、図1(3)における
ゾーン2では、電圧が低い状況において、効率の高いE
DLC充電が行われている。
源装置DPS1における電圧電流特性が右肩上がりであ
るのに対して、図1(3)に示す直流電源装置DPS1
における電圧電力特性41は、2つのピークを持ち相対
的に平坦に近い特性である。特に、図1(3)における
ゾーン2では、電圧が低い状況において、効率の高いE
DLC充電が行われている。
【0041】実際の運用においては、EDLC20の蓄
電量(すなわち両端電圧)が大きく動き、しかも、太陽
電池ユニット11の動作点も、日照の変動によって刻々
と変化する。したがって、これらのバランスによって、
たとえば、上記実施例では、太陽電池ユニットをユニッ
ト分割して構成し、常時、有効なエネルギー利用効率を
達成している。上記実施例において、長時間運用時の平
均エネルギー利用効率は、従来比135%になった。
電量(すなわち両端電圧)が大きく動き、しかも、太陽
電池ユニット11の動作点も、日照の変動によって刻々
と変化する。したがって、これらのバランスによって、
たとえば、上記実施例では、太陽電池ユニットをユニッ
ト分割して構成し、常時、有効なエネルギー利用効率を
達成している。上記実施例において、長時間運用時の平
均エネルギー利用効率は、従来比135%になった。
【0042】上記第1の実施例は、2つの太陽電池ユニ
ット11、11を使用した場合の例であるが、太陽電池
ユニット11の使用数は2つに限定されるものではな
く、直流電源装置が置かれた光照射の環境、利用可能面
積等に応じて、太陽電池ユニット11の使用数を適宜、
設定することが好ましい。
ット11、11を使用した場合の例であるが、太陽電池
ユニット11の使用数は2つに限定されるものではな
く、直流電源装置が置かれた光照射の環境、利用可能面
積等に応じて、太陽電池ユニット11の使用数を適宜、
設定することが好ましい。
【0043】日照量が少ない環境下では、AM1.5
(エアマス1.5)のVOC(太陽電池ユニット11の開
放電圧の平均値)に比べて、各太陽電池ユニット11に
おける発電電圧が低くなるので、太陽電池ユニット11
の直列接続の割合を多くし、全発電電圧の大きさを確保
し、日照量が多い環境下では、並列接続の割合を多く
し、全発電電流を大きくすることが、有利である。な
お、「AM1.5」(エアマス1.5)は、太陽光のス
ペクトルが地上の大気層に吸収される影響(地球の場所
による)を考慮した場合の値である。
(エアマス1.5)のVOC(太陽電池ユニット11の開
放電圧の平均値)に比べて、各太陽電池ユニット11に
おける発電電圧が低くなるので、太陽電池ユニット11
の直列接続の割合を多くし、全発電電圧の大きさを確保
し、日照量が多い環境下では、並列接続の割合を多く
し、全発電電流を大きくすることが、有利である。な
お、「AM1.5」(エアマス1.5)は、太陽光のス
ペクトルが地上の大気層に吸収される影響(地球の場所
による)を考慮した場合の値である。
【0044】(第2実施例)図3は、本発明の第2の実
施例である直流電源装置DPS20を示す図である。
施例である直流電源装置DPS20を示す図である。
【0045】図3(1)は、第2の実施例である直流電
源装置DPS20の構成を示すブロック図である。
源装置DPS20の構成を示すブロック図である。
【0046】直流電源装置DPS20は、6個(L=
6)の太陽電池ユニット11と、図示しないスイッチ
と、図示しない制御部とを有する。
6)の太陽電池ユニット11と、図示しないスイッチ
と、図示しない制御部とを有する。
【0047】上記スイッチは、上記6個の太陽電池ユニ
ット11を全て並列に接続したり(1直6並、つまり、
1個直列・6組並列の接続)、上記6個の太陽電池ユニ
ット11のうちの2個づつを互いに直列接続した3組を
並列接続したり(2直3並、つまり、2個直列・3組並
列の接続)、上記6個の太陽電池ユニット11のうちの
3個づつを互いに直列接続した2組を並列接続したり
(3直2並、つまり、3個直列・2組並列の接続)、上
記6個の太陽電池ユニット11を全て直列に接続したり
(6直1並、つまり、6個直列・1組並列の接続)する
ために回路を切り替えるスイッチである。
ット11を全て並列に接続したり(1直6並、つまり、
1個直列・6組並列の接続)、上記6個の太陽電池ユニ
ット11のうちの2個づつを互いに直列接続した3組を
並列接続したり(2直3並、つまり、2個直列・3組並
列の接続)、上記6個の太陽電池ユニット11のうちの
3個づつを互いに直列接続した2組を並列接続したり
(3直2並、つまり、3個直列・2組並列の接続)、上
記6個の太陽電池ユニット11を全て直列に接続したり
(6直1並、つまり、6個直列・1組並列の接続)する
ために回路を切り替えるスイッチである。
【0048】上記制御部は、EDLC20の蓄電状況
(EDLC20の両端電圧)に応じて、上記各スイッチ
の開閉を制御するものである。つまり、EDLC20の
両端電圧が、低い状態から、高い状態に推移する場合、
この推移に応じて、1直6並、2直3並、3直2並、6
直1並の順で、太陽電池ユニット11の接続状態を変化
させるように、上記スイッチの開閉を制御するものであ
る。
(EDLC20の両端電圧)に応じて、上記各スイッチ
の開閉を制御するものである。つまり、EDLC20の
両端電圧が、低い状態から、高い状態に推移する場合、
この推移に応じて、1直6並、2直3並、3直2並、6
直1並の順で、太陽電池ユニット11の接続状態を変化
させるように、上記スイッチの開閉を制御するものであ
る。
【0049】図3(2)は、直流電源装置DPS20に
おける電圧電流特性34を示す図である。
おける電圧電流特性34を示す図である。
【0050】L=6の場合、6の約数は、1、2、3、
6である。つまり、(L,L1,L2,L3)=(1,
2,3,6)である。電圧電流特性34を見ると明らか
なように、EDLC20の両端電圧が低い場合には、1
直6並、2直3並等のように、並列接続の数を多くして
電流を稼ぎ、EDLC20の両端電圧が高い場合は。直
列接続の数を多くすることによって、電圧を稼ぎ、いず
れの場合でも高エネルギー利用効率を達成している。
6である。つまり、(L,L1,L2,L3)=(1,
2,3,6)である。電圧電流特性34を見ると明らか
なように、EDLC20の両端電圧が低い場合には、1
直6並、2直3並等のように、並列接続の数を多くして
電流を稼ぎ、EDLC20の両端電圧が高い場合は。直
列接続の数を多くすることによって、電圧を稼ぎ、いず
れの場合でも高エネルギー利用効率を達成している。
【0051】図3(3)は、直流電源装置DPS20に
おける電圧電力特性42を示す図である。
おける電圧電力特性42を示す図である。
【0052】直流電源装置DPS20における電圧電力
特性42は、直流電源装置DPS10における電圧電力
特性41よりも、全体的に、より平坦な特性を示し、広
範な電圧範囲において、高エネルギー利用効率を実現す
ることができる。
特性42は、直流電源装置DPS10における電圧電力
特性41よりも、全体的に、より平坦な特性を示し、広
範な電圧範囲において、高エネルギー利用効率を実現す
ることができる。
【0053】直流電源装置DPS20では、太陽電池ユ
ニット11を6個使用している(L=6である)が、太
陽電池ユニット11をたとえば12個使用している(L
=12である)場合には、L=12の約数は、1、2、
3、4、6、12であり、約数が6個であるので、6段
階の電流電圧特性を実現することができる。したがっ
て、要請される電圧値、電力値等の状況に応じて、種々
の応用を行うことができる。
ニット11を6個使用している(L=6である)が、太
陽電池ユニット11をたとえば12個使用している(L
=12である)場合には、L=12の約数は、1、2、
3、4、6、12であり、約数が6個であるので、6段
階の電流電圧特性を実現することができる。したがっ
て、要請される電圧値、電力値等の状況に応じて、種々
の応用を行うことができる。
【0054】これを、一般的に示せば、1とLを含むL
の約数とを小さい順に並べると、1、L1、L2、……
…、Ln-2、Ln-1、Lである場合、上記太陽電池ユニッ
トの接続の組み合わせは、1個直列・(L/1)組並列
の接続、L1個直列・(L/L1)組並列の接続、L2個
直列・(L/L2)組並列の接続、………、Ln-2個直列
・(L/Ln-2)組並列の接続、Ln-1個直列・(L/L
n-1)組並列の接続、L個直列・(L/L)組並列の接
続であり、上記複数の組み合わせの1つから、上記1つ
の組み合わせの隣の組み合わせ(上記した順序における
隣の組み合わせ)に、上記太陽電池ユニットを組替え
る。
の約数とを小さい順に並べると、1、L1、L2、……
…、Ln-2、Ln-1、Lである場合、上記太陽電池ユニッ
トの接続の組み合わせは、1個直列・(L/1)組並列
の接続、L1個直列・(L/L1)組並列の接続、L2個
直列・(L/L2)組並列の接続、………、Ln-2個直列
・(L/Ln-2)組並列の接続、Ln-1個直列・(L/L
n-1)組並列の接続、L個直列・(L/L)組並列の接
続であり、上記複数の組み合わせの1つから、上記1つ
の組み合わせの隣の組み合わせ(上記した順序における
隣の組み合わせ)に、上記太陽電池ユニットを組替え
る。
【0055】なお、「Li個直列・(L/Li)組並列の
接続」は、太陽電池ユニットをi個直列接続した直列回
路を、(L/Li)組並列接続した太陽電池ユニットの
組み合わせである。
接続」は、太陽電池ユニットをi個直列接続した直列回
路を、(L/Li)組並列接続した太陽電池ユニットの
組み合わせである。
【0056】次に、太陽電池ユニット11の接続状態の
組み替えを行う場合における閾値について説明する。
組み替えを行う場合における閾値について説明する。
【0057】これまで説明してきた組み替えでは、たと
えば、図3(2)に示す点35、36、37に対応する
電圧(EDLC20の両端電圧)が、太陽電池ユニット
11の組み替え(太陽電池ユニット11の接続状態の変
更)用の第1の閾値群を構成する。
えば、図3(2)に示す点35、36、37に対応する
電圧(EDLC20の両端電圧)が、太陽電池ユニット
11の組み替え(太陽電池ユニット11の接続状態の変
更)用の第1の閾値群を構成する。
【0058】図4は、上記実施例を説明する特性曲線を
示す図である。
示す図である。
【0059】一般に、太陽電池ユニット11単体におけ
る電圧電流特性は、図4(1)に示す特性曲線60であ
る。このときの開放電圧がVOCであり、曲線因子がFで
あるとする。今、特性曲線60を、図4(2)に示す2
本の線分61、62で近似する。このときの近似線分の
交点の電圧値をVOC×Fに取ると、これら2線分61、
62は、曲線60に対する良い近似になる。
る電圧電流特性は、図4(1)に示す特性曲線60であ
る。このときの開放電圧がVOCであり、曲線因子がFで
あるとする。今、特性曲線60を、図4(2)に示す2
本の線分61、62で近似する。このときの近似線分の
交点の電圧値をVOC×Fに取ると、これら2線分61、
62は、曲線60に対する良い近似になる。
【0060】ここで、2個の太陽電池ユニット11を、
並列接続した場合における電圧電流特性は、図4(3)
に示す電圧電流特性63(図2(2)と同じ特性)にな
り、2個の太陽電池ユニット11を、直列接続した場合
における電圧電流特性は、図4(3)に示す電圧電流特
性64(図2(4)に示す特性)になる。そして、電圧電
流特性63、64を、上記と同様の近似を行うと、線分
65、66、67、68で示される。
並列接続した場合における電圧電流特性は、図4(3)
に示す電圧電流特性63(図2(2)と同じ特性)にな
り、2個の太陽電池ユニット11を、直列接続した場合
における電圧電流特性は、図4(3)に示す電圧電流特
性64(図2(4)に示す特性)になる。そして、電圧電
流特性63、64を、上記と同様の近似を行うと、線分
65、66、67、68で示される。
【0061】この場合に、太陽電池ユニット11の組み
替え(太陽電池ユニット11の接続状態の変更〉用閾値
電圧は、近似的に、Voc×(1+F)/2になる。この
理由を以下に説明する。
替え(太陽電池ユニット11の接続状態の変更〉用閾値
電圧は、近似的に、Voc×(1+F)/2になる。この
理由を以下に説明する。
【0062】つまり、図4(3)で、線分65は並列接
続の場合の近似になっており、その電流値すなわち線分
0Eの長さは、単一ユニットの場合の電流値すなわち線
分0Bの長さの2倍になる。接続の組み替えは点Gで行
われるのであるが、そのときの閾値電圧は、点Gまたは
点Hの横軸座標値で与えられる。図4(3)で点D、
C、Fの横軸座標値は同一であり、Voc・Fである。線
分66は、線分FAの一部である。AFDで表される三
角形と、AGHで表される三角形は、相似であり、各辺
の比は2:1である。したがって、(線分ADの長
さ):(線分AHの長さ)=2:1であり、点Hの横座
標値(点Gの横座標値)は、Voc×(1+F)/2とな
る。
続の場合の近似になっており、その電流値すなわち線分
0Eの長さは、単一ユニットの場合の電流値すなわち線
分0Bの長さの2倍になる。接続の組み替えは点Gで行
われるのであるが、そのときの閾値電圧は、点Gまたは
点Hの横軸座標値で与えられる。図4(3)で点D、
C、Fの横軸座標値は同一であり、Voc・Fである。線
分66は、線分FAの一部である。AFDで表される三
角形と、AGHで表される三角形は、相似であり、各辺
の比は2:1である。したがって、(線分ADの長
さ):(線分AHの長さ)=2:1であり、点Hの横座
標値(点Gの横座標値)は、Voc×(1+F)/2とな
る。
【0063】次に、6個の太陽電池ユニット11のとき
の一例として、太陽電池ユニット11を2個直列・3組
並列の接続から、3個直列・2組並列の接続に組み換え
る場合(またはこの逆に組替える場合)の閾値電圧につ
いて説明する。
の一例として、太陽電池ユニット11を2個直列・3組
並列の接続から、3個直列・2組並列の接続に組み換え
る場合(またはこの逆に組替える場合)の閾値電圧につ
いて説明する。
【0064】図7(1)で、この場合の組み替え点は、
点36(点N)であり、このときの閾値電圧は、点Nま
たは点Pの横座標値で与えられる。上記2個の太陽電池
ユニットの例と同様に、JKMで表される三角形とJN
Pで表される三角形とは相似であり、その比は3:2で
ある。したがって、(JMの長さ):(JPの長さ)=
3:2であり、これから、点P(および点N)の横座標
値は、Voc×2×(1+2F)/3となる。
点36(点N)であり、このときの閾値電圧は、点Nま
たは点Pの横座標値で与えられる。上記2個の太陽電池
ユニットの例と同様に、JKMで表される三角形とJN
Pで表される三角形とは相似であり、その比は3:2で
ある。したがって、(JMの長さ):(JPの長さ)=
3:2であり、これから、点P(および点N)の横座標
値は、Voc×2×(1+2F)/3となる。
【0065】一般に、L個の太陽電池ユニットを用い、
「Li個直列・(L/Li)組並列の接続」から、「L
i+1個直列・(L/Li+1)組並列の接続」へ、太陽電池
ユニット11を組み替える(太陽電池ユニット11の接
続状態を変更する)場合の閾値電圧、または、その逆方
向で、太陽電池ユニット11を組み替える(太陽電池ユ
ニット11の接続状態を変更する)場合の閾値電圧は、
VOC×(Li/Li+1)×(Li+1−Li+LiF)にな
る。この理由を図7(2)を用いて説明する。
「Li個直列・(L/Li)組並列の接続」から、「L
i+1個直列・(L/Li+1)組並列の接続」へ、太陽電池
ユニット11を組み替える(太陽電池ユニット11の接
続状態を変更する)場合の閾値電圧、または、その逆方
向で、太陽電池ユニット11を組み替える(太陽電池ユ
ニット11の接続状態を変更する)場合の閾値電圧は、
VOC×(Li/Li+1)×(Li+1−Li+LiF)にな
る。この理由を図7(2)を用いて説明する。
【0066】この場合の組み替え点は、図7(2)におけ
る点Uであり、このときの閾値電圧は、点Uまたは点W
の横座標値で与えられる。上記2個および6個の太陽電
池ユニットの例と同様に、RSTで表される三角形とR
UWで表される三角形とは相似であり、その比は
Li+1:Liである。
る点Uであり、このときの閾値電圧は、点Uまたは点W
の横座標値で与えられる。上記2個および6個の太陽電
池ユニットの例と同様に、RSTで表される三角形とR
UWで表される三角形とは相似であり、その比は
Li+1:Liである。
【0067】したがって、(RTの長さ):(RWの長
さ)=Li+1:Liとなり、これよって、点Wの横座標値
(点Uの横座標値)は、VOC×(Li/Li+1)×(L
i+1−Li+LiF)となる。ここで、Lの約数は、1、
L1、L2、…、Li、…、Lnと(n+1)個あるとし
た。iは0≦i≦n−1である、なお、(Lj)2=Lの
ように平方が含まれているときには、約数2個(すなわ
ち…、Lj、Lj、…のように)と数える。
さ)=Li+1:Liとなり、これよって、点Wの横座標値
(点Uの横座標値)は、VOC×(Li/Li+1)×(L
i+1−Li+LiF)となる。ここで、Lの約数は、1、
L1、L2、…、Li、…、Lnと(n+1)個あるとし
た。iは0≦i≦n−1である、なお、(Lj)2=Lの
ように平方が含まれているときには、約数2個(すなわ
ち…、Lj、Lj、…のように)と数える。
【0068】ところで、上記組み替えを行うに際して、
有効な組み替えを行うには、各太陽電池ユニット11の
特性が、互いに、ある程度揃っていることが好ましい。
有効な組み替えを行うには、各太陽電池ユニット11の
特性が、互いに、ある程度揃っていることが好ましい。
【0069】各太陽電池ユニット11における開放電圧
VOCの平均値と、1つの太陽電池ユニット11における
開放電圧VOCとの差異が、±20%以内であり、また、
各太陽電池ユニット11における曲線因子Fの平均値
と、1つの太陽電池ユニット11における曲線因子Fと
の差異が、±30%以内であるときに、エネルギー利用
効率は、従来比110%になり、この範囲で有効であ
る。
VOCの平均値と、1つの太陽電池ユニット11における
開放電圧VOCとの差異が、±20%以内であり、また、
各太陽電池ユニット11における曲線因子Fの平均値
と、1つの太陽電池ユニット11における曲線因子Fと
の差異が、±30%以内であるときに、エネルギー利用
効率は、従来比110%になり、この範囲で有効であ
る。
【0070】上記2つの実施例は、太陽電池ユニットの
みを配列組み替えするものであるが、太陽電池ユニット
群に加え、EDLCについてもユニット群を構成し、太
陽電池ユニット群との組合わせに応じて適宜組み替えを
行うことができる。
みを配列組み替えするものであるが、太陽電池ユニット
群に加え、EDLCについてもユニット群を構成し、太
陽電池ユニット群との組合わせに応じて適宜組み替えを
行うことができる。
【0071】つまり、上記実施例は、L個の太陽電池ユ
ニットと、電気二重層コンデンサを用いた蓄電ユニット
とを設けた場合、第1の閾値群を境に、上記L個の太陽
電池ユニットが、並列、直列の少なくとも一方で接続さ
れる第1の接続状態から、上記L個の太陽電池ユニット
が、並列、直列の少なくとも一方で接続され、上記第1
の接続状態とは異なる第2の接続状態に変化させる第1
の制御手段を有し、上記L個の太陽電池ユニットが出力
した電力を、上記蓄電ユニットに蓄える直流電源装置の
例である。
ニットと、電気二重層コンデンサを用いた蓄電ユニット
とを設けた場合、第1の閾値群を境に、上記L個の太陽
電池ユニットが、並列、直列の少なくとも一方で接続さ
れる第1の接続状態から、上記L個の太陽電池ユニット
が、並列、直列の少なくとも一方で接続され、上記第1
の接続状態とは異なる第2の接続状態に変化させる第1
の制御手段を有し、上記L個の太陽電池ユニットが出力
した電力を、上記蓄電ユニットに蓄える直流電源装置の
例である。
【0072】この場合、上記蓄電ユニットの残存容量が
大きいときに、上記太陽電池ユニットの並列接続の割合
を大きくし、上記太陽電池ユニットによる発電電力が小
さいときに、上記太陽電池ユニットの直列接続の割合を
大きくする。
大きいときに、上記太陽電池ユニットの並列接続の割合
を大きくし、上記太陽電池ユニットによる発電電力が小
さいときに、上記太陽電池ユニットの直列接続の割合を
大きくする。
【0073】なお、M個の蓄電ユニットのそれぞれにお
ける許容蓄電電圧、容量の平均値からの差異は、それそ
れ±15%以内であることが好ましい。
ける許容蓄電電圧、容量の平均値からの差異は、それそ
れ±15%以内であることが好ましい。
【0074】(実施例3)図5は、本発明の第3の実施
例である直流電源装置DPS30を示す図である。
例である直流電源装置DPS30を示す図である。
【0075】図5(1)は、第3の実施例である直流電
源装置DPS30を示す回路図である。
源装置DPS30を示す回路図である。
【0076】直流電源装置DPS30は、EDLCユニ
ット21、21と、スイッチS31、S32、S4と、
回路内ゲート100と、DC/DCコンバータ70と、
負荷80とを有するものである。なお、図5(1)で
は、太陽電池ユニット側が省略されている。
ット21、21と、スイッチS31、S32、S4と、
回路内ゲート100と、DC/DCコンバータ70と、
負荷80とを有するものである。なお、図5(1)で
は、太陽電池ユニット側が省略されている。
【0077】直流電源装置DPS30において、EDL
Cユニット21、21に蓄積されたエネルギーを、DC
/DCコンバータ70を介して、負荷80に供給する。
負荷80には、DC/DCコンバータ70によって定電
圧がかかるように調整され、コンバータの入力電圧範囲
・変換効率に応じて、蓄電エネルギーの有効利用がはか
られるように、EDLCユニットの組み替えが行われ
る。すなわち、コンバータ70への入力電圧の適正化が
行われる。
Cユニット21、21に蓄積されたエネルギーを、DC
/DCコンバータ70を介して、負荷80に供給する。
負荷80には、DC/DCコンバータ70によって定電
圧がかかるように調整され、コンバータの入力電圧範囲
・変換効率に応じて、蓄電エネルギーの有効利用がはか
られるように、EDLCユニットの組み替えが行われ
る。すなわち、コンバータ70への入力電圧の適正化が
行われる。
【0078】コンバータ70の入力電圧範囲に、適正に
入るためには、EDLCユニット21の残存容量が大き
いとき(両端電圧が高いとき)に、EDLCユニット2
1の並列接続の割合を大きくし、残存容量が小さいとき
(両端電圧が低いとき)に、EDLCユニット21の直
列接続の割合を大きくすることが好ましい。
入るためには、EDLCユニット21の残存容量が大き
いとき(両端電圧が高いとき)に、EDLCユニット2
1の並列接続の割合を大きくし、残存容量が小さいとき
(両端電圧が低いとき)に、EDLCユニット21の直
列接続の割合を大きくすることが好ましい。
【0079】各太陽電池ユニット11に蓄積されたエネ
ルギーが空に近くなるまで有効に使用されるのは、直列
接続の割合を大きくした場合であり、図5(1)に示す
2個のEDLCユニット21、21の場合、ユニットの
許容蓄電電圧がVcmaxであると、コンバータ70の仕様
出力電圧をVcmax/2[一定]にし、入力電圧範囲(た
とえば、最大電圧Vcmax〜最小電圧Vcmax/2の範囲。
つまり、図5(2)にゾーン4で示す範囲)に設定する
と、EDLCユニット21の放電に伴い、図5(2)に
示すように、2並列(放電特性曲線90)から、2直列
(曲線91[全電圧])に切り替えれば、コンバータ入
力電圧範囲をカバーすることができる(一定の電圧を出
力することができる)。
ルギーが空に近くなるまで有効に使用されるのは、直列
接続の割合を大きくした場合であり、図5(1)に示す
2個のEDLCユニット21、21の場合、ユニットの
許容蓄電電圧がVcmaxであると、コンバータ70の仕様
出力電圧をVcmax/2[一定]にし、入力電圧範囲(た
とえば、最大電圧Vcmax〜最小電圧Vcmax/2の範囲。
つまり、図5(2)にゾーン4で示す範囲)に設定する
と、EDLCユニット21の放電に伴い、図5(2)に
示すように、2並列(放電特性曲線90)から、2直列
(曲線91[全電圧])に切り替えれば、コンバータ入
力電圧範囲をカバーすることができる(一定の電圧を出
力することができる)。
【0080】このときの単一ユニット21の電圧は、V
cmax(並列時;曲線90)から、V cmax/4(直列時;
曲線92)の範囲である。もし、2ユニット構成ではな
く単一ユニット構成であったならば、Vcmax〜Vcmax/
2の範囲でのみ、コンバータが機能することになり、V
の2乗に比例する蓄電エネルギーの利用効率の面で不利
である。
cmax(並列時;曲線90)から、V cmax/4(直列時;
曲線92)の範囲である。もし、2ユニット構成ではな
く単一ユニット構成であったならば、Vcmax〜Vcmax/
2の範囲でのみ、コンバータが機能することになり、V
の2乗に比例する蓄電エネルギーの利用効率の面で不利
である。
【0081】上記実施例のような2ユニット構成に限ら
ず、一般に、M個のEDLCユニットを、「Mj並列、
M/Mj直列」から「Mj+1並列、M/Mj+1直列」へ組
み替えるとき、またはその逆方向へ組み替えるときに
は、個別の蓄電ユニットの蓄電電圧がVcmax×(1/M
j+1)、または、全蓄電電圧がVcmax×(Mj/Mj+1)
である上記第2の閾値群の値をもって組み替えを行え
ば、2ユニット構成の場合と同様に、DC/DCコンバ
ータ70の仕様入力電圧範囲に入れることができ、有利
な蓄電エネルギー利用効率を得ることができる。
ず、一般に、M個のEDLCユニットを、「Mj並列、
M/Mj直列」から「Mj+1並列、M/Mj+1直列」へ組
み替えるとき、またはその逆方向へ組み替えるときに
は、個別の蓄電ユニットの蓄電電圧がVcmax×(1/M
j+1)、または、全蓄電電圧がVcmax×(Mj/Mj+1)
である上記第2の閾値群の値をもって組み替えを行え
ば、2ユニット構成の場合と同様に、DC/DCコンバ
ータ70の仕様入力電圧範囲に入れることができ、有利
な蓄電エネルギー利用効率を得ることができる。
【0082】この場合、閾値許容範囲±10%のとき
に、従来比110%の効率が得られ、この許容範囲のと
きに有効である。
に、従来比110%の効率が得られ、この許容範囲のと
きに有効である。
【0083】なお、図5(1)に示すように、上記実施
例では、EDLCユニット21が放電しない場合に、無
用なエネルギー消費を抑えるように、回路内にゲート1
00が設けられている。負荷80が接続されていない場
合には、ゲート100を遮断し、DC/DCコンバータ
70の稼動によるエネルギー消費を抑制する。
例では、EDLCユニット21が放電しない場合に、無
用なエネルギー消費を抑えるように、回路内にゲート1
00が設けられている。負荷80が接続されていない場
合には、ゲート100を遮断し、DC/DCコンバータ
70の稼動によるエネルギー消費を抑制する。
【0084】図5(3)は、直流電源装置DPS30に
おいて、太陽電池ユニット11、11、EDLCユニッ
ト21、21部分のみを示す回路図である。
おいて、太陽電池ユニット11、11、EDLCユニッ
ト21、21部分のみを示す回路図である。
【0085】直流電源装置DPS30では、太陽電池ユ
ニット11、11、EDLCユニット21、21は、と
もに2ユニット構成になっている。光照射量の多少、刻
々のEDLC電圧の大小によって、それぞれ、直列接続
/並列接続を組み換える。組み替えに要するエネルギー
消費と、制御に伴う効率向上を比較検討し、最大効果を
上げる制御方法(組み替え動作繰り返し周期の選択等)
を採用することによって、エネルギー利用効率の最大化
が達成される。
ニット11、11、EDLCユニット21、21は、と
もに2ユニット構成になっている。光照射量の多少、刻
々のEDLC電圧の大小によって、それぞれ、直列接続
/並列接続を組み換える。組み替えに要するエネルギー
消費と、制御に伴う効率向上を比較検討し、最大効果を
上げる制御方法(組み替え動作繰り返し周期の選択等)
を採用することによって、エネルギー利用効率の最大化
が達成される。
【0086】また、図5(3)は、太陽電池ユニットの
接続の組み合わせを変えるとともに、EDLCユニット
の接続の組み合わせを変えるようにしているが、EDL
Cユニットの接続の組み合わせのみを変化させるように
してもよい。
接続の組み合わせを変えるとともに、EDLCユニット
の接続の組み合わせを変えるようにしているが、EDL
Cユニットの接続の組み合わせのみを変化させるように
してもよい。
【0087】つまり、太陽電池ユニットと、電気二重層
コンデンサを用いたM個の蓄電ユニットとを設け、第2
の閾値群を境に、上記M個の蓄電ユニットが並列、直列
の少なくとも一方で接続される第3の接続状態から、上
記M個の蓄電ユニットが並列、直列の少なくとも一方で
接続され、上記第3の接続状態のとは異なる第4の接続
状態に変化させる第2の制御手段を有し、上記太陽電池
ユニットが出力した電力を、上記M個の蓄電ユニットに
蓄えるようにしてもよい。
コンデンサを用いたM個の蓄電ユニットとを設け、第2
の閾値群を境に、上記M個の蓄電ユニットが並列、直列
の少なくとも一方で接続される第3の接続状態から、上
記M個の蓄電ユニットが並列、直列の少なくとも一方で
接続され、上記第3の接続状態のとは異なる第4の接続
状態に変化させる第2の制御手段を有し、上記太陽電池
ユニットが出力した電力を、上記M個の蓄電ユニットに
蓄えるようにしてもよい。
【0088】この場合、蓄電ユニットの残存容量が大き
いときに、蓄電ユニットの並列接続の割合を大きくし、
蓄電ユニットの残存容量が小さいときに、蓄電ユニット
の直列接続の割合を大きくする。
いときに、蓄電ユニットの並列接続の割合を大きくし、
蓄電ユニットの残存容量が小さいときに、蓄電ユニット
の直列接続の割合を大きくする。
【0089】また、1とMを含むMの約数とを小さい順
に並べると、1、M1、M2、………、Mn-2、Mn-1、M
である場合、上記蓄電ユニットの接続の組み合わせは、
1個直列・(M/1)組並列の接続、M1個直列・(M
/M1)組並列の接続、M2個直列・(M/M2)組並列
の接続、………、Mn-2個直列・(M/Mn-2)組並列の
接続、Mn-1個直列・(M/Mn-1)組並列の接続、M個
直列・(M/M)組並列の接続であり、上記複数の組み
合わせの1つから、上記1つの組み合わせの隣の組み合
わせに、上記蓄電ユニットを組替える。
に並べると、1、M1、M2、………、Mn-2、Mn-1、M
である場合、上記蓄電ユニットの接続の組み合わせは、
1個直列・(M/1)組並列の接続、M1個直列・(M
/M1)組並列の接続、M2個直列・(M/M2)組並列
の接続、………、Mn-2個直列・(M/Mn-2)組並列の
接続、Mn-1個直列・(M/Mn-1)組並列の接続、M個
直列・(M/M)組並列の接続であり、上記複数の組み
合わせの1つから、上記1つの組み合わせの隣の組み合
わせに、上記蓄電ユニットを組替える。
【0090】なお、個別の上記蓄電ユニットの許容蓄電
電圧の平均値をVcmaxとし、上記複数の組み合わせの1
つから、上記1つの組み合わせの隣の組み合わせに、上
記蓄電ユニットを組替える場合の上記閾値は、個別の上
記蓄電ユニットの蓄電電圧が、Vcmax×(1/Mj+1)
であり、または、全蓄電電圧が、Vcmax×(Mj/
Mj+ 1)である(1≦j≦n−1)。
電圧の平均値をVcmaxとし、上記複数の組み合わせの1
つから、上記1つの組み合わせの隣の組み合わせに、上
記蓄電ユニットを組替える場合の上記閾値は、個別の上
記蓄電ユニットの蓄電電圧が、Vcmax×(1/Mj+1)
であり、または、全蓄電電圧が、Vcmax×(Mj/
Mj+ 1)である(1≦j≦n−1)。
【0091】上記実施例では、昼間(すなわち光照射量
大のとき)の組み替え動作周期として5分間が好適であ
り、夜間は10時間の組み替え停止モード後、30分間
周期の組み替え動作を行ない、朝の光照射立ち上がりに
追随した後、5分間周期の昼間モードを繰り返す条件が
好適である。
大のとき)の組み替え動作周期として5分間が好適であ
り、夜間は10時間の組み替え停止モード後、30分間
周期の組み替え動作を行ない、朝の光照射立ち上がりに
追随した後、5分間周期の昼間モードを繰り返す条件が
好適である。
【0092】上記実施例では、周期的な(最短5分間)
組み替え動作時点でのみ、制御のためのエネルギーを消
費するやり方を採用しているので、省エネルギー化を実
現することができる。
組み替え動作時点でのみ、制御のためのエネルギーを消
費するやり方を採用しているので、省エネルギー化を実
現することができる。
【0093】なお、上記のように、上記実施例によれ
ば、日照等の状況による太陽電池ユニット群の組み替え
による発電状況(EDLCへの充電状況)の最適化に加
えて、上記実施例である直流電源装置に負荷を繋いで使
用する場合の状況(EDLCからの放電状況)を最適化
することが、上記と同じに実現することができ、これら
の組合わせによって全体としてロスが少ない、高エネル
ギー利用効率の電源が実現される。
ば、日照等の状況による太陽電池ユニット群の組み替え
による発電状況(EDLCへの充電状況)の最適化に加
えて、上記実施例である直流電源装置に負荷を繋いで使
用する場合の状況(EDLCからの放電状況)を最適化
することが、上記と同じに実現することができ、これら
の組合わせによって全体としてロスが少ない、高エネル
ギー利用効率の電源が実現される。
【0094】つまり、上記実施例によれば、太陽電池の
特性とEDLCの電圧とのバランスをとるために、太陽
電池、EDLCの少なくとも一方を複数のユニットで構
成するので、太陽電池の発電環境とEDLC蓄電状況と
に応じて、太陽電池ユニットを、並列接続、直列接続の
少なくとも一方に、組合わせ可能とし、エネルギー利用
効率の良い発電が可能になる。
特性とEDLCの電圧とのバランスをとるために、太陽
電池、EDLCの少なくとも一方を複数のユニットで構
成するので、太陽電池の発電環境とEDLC蓄電状況と
に応じて、太陽電池ユニットを、並列接続、直列接続の
少なくとも一方に、組合わせ可能とし、エネルギー利用
効率の良い発電が可能になる。
【0095】また、EDLCユニット群についても、太
陽電池ユニット群の構成によって調整された電圧・電流
に適合し、または、負荷側の特性に適合したエネルギー
利用効率の高い、並列接続、直列接続の少なくとも一方
の組合わせを採用したものである。
陽電池ユニット群の構成によって調整された電圧・電流
に適合し、または、負荷側の特性に適合したエネルギー
利用効率の高い、並列接続、直列接続の少なくとも一方
の組合わせを採用したものである。
【0096】したがって、上記実施例によれば、日照の
状況に応じて刻々と変化する太陽電池発電特性と、ED
LC蓄電状況との不一致が大きいために生じるエネルギ
ー利用効率の低下を、構成太陽電池ユニット群、EDL
Cユニット群の少なくとも一方を、直列接続、並列接続
の少なくとも一方の組合わせに配置することによって改
善し、またさらに、負荷側の特性に応じてEDLCユニ
ット群を、並列接続、直列接続の少なくとも一方の組合
わせに配置することによって、安価で高エネルギー利用
効率の直流電源装置を得ることができる。
状況に応じて刻々と変化する太陽電池発電特性と、ED
LC蓄電状況との不一致が大きいために生じるエネルギ
ー利用効率の低下を、構成太陽電池ユニット群、EDL
Cユニット群の少なくとも一方を、直列接続、並列接続
の少なくとも一方の組合わせに配置することによって改
善し、またさらに、負荷側の特性に応じてEDLCユニ
ット群を、並列接続、直列接続の少なくとも一方の組合
わせに配置することによって、安価で高エネルギー利用
効率の直流電源装置を得ることができる。
【0097】また、切り替えに際して各太陽電池ユニッ
ト11群の特性の均一化を配慮すれば、切り替えに伴う
ロスの極小化を図ることができる。
ト11群の特性の均一化を配慮すれば、切り替えに伴う
ロスの極小化を図ることができる。
【0098】
【発明の効果】本発明によれば、太陽電池と電気二重層
コンデンサとによって直流電源装置を構成した場合、効
率の良い充電を行うことができるというこかを奏する。
コンデンサとによって直流電源装置を構成した場合、効
率の良い充電を行うことができるというこかを奏する。
【図1】本発明の第1の実施例である直流電源装置DP
S10を示す回路図と、その特性図である。
S10を示す回路図と、その特性図である。
【図2】直流電源装置DPS10において、スイッチ切
り替えすることによって、太陽電池ユニット11、11
を並列に接続した場合と直列に接続した場合とにおける
等価回路と、電圧電流特性とを示す図である。
り替えすることによって、太陽電池ユニット11、11
を並列に接続した場合と直列に接続した場合とにおける
等価回路と、電圧電流特性とを示す図である。
【図3】本発明の第2の実施例である直流電源装置DP
S20を示す図である。
S20を示す図である。
【図4】上記実施例を説明する特性曲線を示す図であ
る。
る。
【図5】本発明の第3の実施例である直流電源装置DP
S30を示す図である。
S30を示す図である。
【図6】従来の直流電源回路DPS1を示す回路と、そ
の特性とを示す図とである。
の特性とを示す図とである。
【図7】上記実施例において、閾値を説明する図であ
る。
る。
11…太陽電池ユニット、 20…EDLC、 21…EDLCユニット、 31…電圧V1、電流I1のときの電力を表す量、 32…2ユニット構成の電圧電流特性曲線、 33…1ユニットの電圧電流特性曲線、 34…第2の実施例の電圧電流特性曲線、 41…第1の実施例の電圧電力特性曲線、 S11、S12、S2…太陽電池用スイッチ、 S31、S32、S4…EDLC用スイッチ、 60…太陽電池ユニットの電圧電流特性曲線、 61、62…ユニット特性曲線の近似線分、 63…2ユニット並列の電圧電流特性曲線、 64…2ユニット直列の電圧電流特性曲線、 65、66、67、68…2ユニット構成の近似線分、 70…DC/DCコンバータ、 80…負荷、 90、91、92…EDLC放電特性曲線、 100…回路内ゲート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 武 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5F051 BA11 JA17 KA03 KA10 5G065 AA00 DA04 EA03 HA17 JA02 JA05 JA07 LA01 MA10 NA01
Claims (14)
- 【請求項1】 L個の太陽電池ユニットと;電気二重層
コンデンサを用いた蓄電ユニットと;第1の閾値群を境
に、上記L個の太陽電池ユニットが、並列、直列の少な
くとも一方で接続される第1の接続状態から、上記L個
の太陽電池ユニットが、並列、直列の少なくとも一方で
接続され、上記第1の接続状態とは異なる第2の接続状
態に変化させる第1の制御手段と;を有し、上記L個の
太陽電池ユニットが出力した電力を、上記蓄電ユニット
に蓄えることを特徴とする直流電源装置。 - 【請求項2】 請求項1において、 上記蓄電ユニットの残存容量が大きいときに、上記太陽
電池ユニットの並列接続の割合を大きくし、上記太陽電
池ユニットによる発電電力が小さいときに、上記太陽電
池ユニットの直列接続の割合を大きくすることを特徴と
する直流電源装置。 - 【請求項3】 請求項1において、 1とLを含むLの約数とを小さい順に並べると、1、L
1、L2、………、Ln- 2、Ln-1、Lである場合、 上記太陽電池ユニットの接続の組み合わせは、1個直列
・(L/1)組並列の接続、L1個直列・(L/L1)組
並列の接続、L2個直列・(L/L2)組並列の接続、…
……、Ln-2個直列・(L/Ln-2)組並列の接続、L
n-1個直列・(L/Ln-1)組並列の接続、L個直列・
(L/L)組並列の接続であり、 上記複数の組み合わせの1つから、上記1つの組み合わ
せの隣の組み合わせに、上記太陽電池ユニットを組替え
ることを特徴とする直流電源装置。 - 【請求項4】 請求項3において、 個別の上記太陽電池ユニットの開放電圧の平均値をVOC
とし、曲線因子の平均値をFとし、 上記複数の組み合わせの1つから、上記1つの組み合わ
せの隣の組み合わせに、上記太陽電池ユニットを組替え
る場合の上記閾値は、全発電電圧がVOC×(L i/
Li+1)×(Li+1−Li+LiF)である電圧である(0
≦i≦n−1)ことを特徴とする直流電源装置。 - 【請求項5】 請求項3において、 上記L個の太陽電池ユニットの個々の開放電圧・曲線因
子の平均値からの差異が、開放電圧においては、±20
%以内であり、曲線因子においては±30%以内である
ことを特徴とする直流電源装置。 - 【請求項6】 2個の太陽電池ユニットと;電気二重層
コンデンサを用いた蓄電ユニットと;所定の閾値を境
に、上記2個の太陽電池ユニットが、並列接続されてい
る状態と、上記2個の太陽電池ユニットが、直列接続さ
れている状態との間で変化させる第1の制御手段と;を
有し、上記2個の太陽電池ユニットが出力した電力を、
上記蓄電ユニットに蓄えることを特徴とする直流電源装
置。 - 【請求項7】 太陽電池ユニットと;電気二重層コンデ
ンサを用いたM個の蓄電ユニットと;第2の閾値群を境
に、上記M個の蓄電ユニットが並列、直列の少なくとも
一方で接続される第3の接続状態から、上記M個の蓄電
ユニットが並列、直列の少なくとも一方で接続され、上
記第3の接続状態のとは異なる第4の接続状態に変化さ
せる第2の制御手段と;を有し、上記太陽電池ユニット
が出力した電力を、上記M個の蓄電ユニットに蓄えるこ
とを特徴とする直流電源装置。 - 【請求項8】 請求項7において、 上記蓄電ユニットの残存容量が大きいときに、上記蓄電
ユニットの並列接続の割合を大きくし、上記蓄電ユニッ
トの残存容量が小さいときに、上記蓄電ユニットの直列
接続の割合を大きくすることを特徴とする直流電源装
置。 - 【請求項9】 請求項7において、 1とMを含むMの約数とを小さい順に並べると、1、M
1、M2、………、Mn- 2、Mn-1、Mである場合、 上記蓄電ユニットの接続の組み合わせは、1個直列・
(M/1)組並列の接続、M1個直列・(M/M1)組並
列の接続、M2個直列・(M/M2)組並列の接続、……
…、Mn-2個直列・(M/Mn-2)組並列の接続、Mn-1
個直列・(M/Mn -1)組並列の接続、M個直列・(M
/M)組並列の接続であり、 上記複数の組み合わせの1つから、上記1つの組み合わ
せの隣の組み合わせに、上記蓄電ユニットを組替えるこ
とを特徴とする直流電源装置。 - 【請求項10】 請求項9において、 個別の上記蓄電ユニットの許容蓄電電圧の平均値をV
cmaxとし、 上記複数の組み合わせの1つから、上記1つの組み合わ
せの隣の組み合わせに、上記蓄電ユニットを組替える場
合の上記閾値は、個別の上記蓄電ユニットの蓄電電圧
が、Vcmax×(1/Mj+1)であり、または、全蓄電電
圧が、Vcmax×(Mj/Mj+1)である(0≦j≦n−
1)ことを特徴とする直流電源装置。 - 【請求項11】 請求項9において、 上記M個の蓄電ユニットのそれぞれにおける許容蓄電電
圧、容量の平均値からの差異が、それそれ±15%以内
である直流電源装置。 - 【請求項12】 太陽電池ユニットと;電気二重層コン
デンサを用いた2個の蓄電ユニットと;所定の閾値を境
に、上記2個の蓄電ユニットが、並列接続されている状
態と、上記2個の蓄電ユニットが、直列接続されている
状態との間で変化させる第2の制御手段と;を有し、上
記太陽電池ユニットが出力した電力を、上記2個の蓄電
ユニットに蓄えることを特徴とする直流電源装置。 - 【請求項13】 L個の太陽電池ユニットと;電気二重
層コンデンサを用いたM個の蓄電ユニットと;第1の閾
値群を境に、上記L個の太陽電池ユニットが、並列、直
列の少なくとも一方で接続される第1の接続状態から、
上記L個の太陽電池ユニットが、並列、直列の少なくと
も一方で接続され、上記第1の接続状態とは異なる第2
の接続状態に変化させる第1の制御手段と;第2の閾値
群を境に、上記M個の蓄電ユニットが並列、直列の少な
くとも一方で接続される第3の接続状態から、上記M個
の蓄電ユニットが並列、直列の少なくとも一方で接続さ
れ、上記第3の接続状態とは異なる第4の接続状態に変
化させる第2の制御手段と;を有し、上記L個の太陽電
池ユニットが出力した電力を、上記M個の蓄電ユニット
に蓄えることを特徴とする直流電源装置。 - 【請求項14】 請求項13において、 上記蓄電ユニットの残存容量が大きいときに、上記太陽
電池ユニットの並列接続の割合を大きくし、上記太陽電
池ユニットによる発電電力が小さいときに、上記太陽電
池ユニットの直列接続の割合を大きし、また、上記蓄電
ユニットの残存容量が大きいときに、上記蓄電ユニット
の並列接続の割合を大きくし、上記蓄電ユニットの残存
容量が小さいときに、上記蓄電ユニットの直列接続の割
合を大きくすることを特徴とする直流電源装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000027789A JP2001218365A (ja) | 2000-02-04 | 2000-02-04 | 直流電源装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000027789A JP2001218365A (ja) | 2000-02-04 | 2000-02-04 | 直流電源装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001218365A true JP2001218365A (ja) | 2001-08-10 |
Family
ID=18553313
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000027789A Pending JP2001218365A (ja) | 2000-02-04 | 2000-02-04 | 直流電源装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001218365A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004109890A1 (ja) * | 2003-06-09 | 2004-12-16 | Kyosemi Corporation | 発電システム |
JP2005244144A (ja) * | 2004-01-27 | 2005-09-08 | Kyocera Corp | 太陽電池モジュールおよびそれを用いた太陽光発電装置 |
JP2005286070A (ja) * | 2004-03-29 | 2005-10-13 | Kyocera Corp | 太陽電池モジュールおよびそれを用いた太陽光発電装置 |
KR100737367B1 (ko) * | 2005-07-21 | 2007-07-09 | 교세미 가부시키가이샤 | 교류 발전 시스템 |
JP2012044833A (ja) * | 2010-08-23 | 2012-03-01 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 電力変換装置及び接続装置 |
US8587251B2 (en) | 2009-10-29 | 2013-11-19 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Switching circuit, control apparatus, and power generation system |
TWI470902B (zh) * | 2010-03-03 | 2015-01-21 | Sony Corp | Power control device |
US9203262B2 (en) | 2009-11-20 | 2015-12-01 | Sony Corporation | Storage control apparatus and storage control method |
-
2000
- 2000-02-04 JP JP2000027789A patent/JP2001218365A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004109890A1 (ja) * | 2003-06-09 | 2004-12-16 | Kyosemi Corporation | 発電システム |
US7378757B2 (en) | 2003-06-09 | 2008-05-27 | Kyosemi Corporation | Power generation system |
JP2005244144A (ja) * | 2004-01-27 | 2005-09-08 | Kyocera Corp | 太陽電池モジュールおよびそれを用いた太陽光発電装置 |
JP4578127B2 (ja) * | 2004-01-27 | 2010-11-10 | 京セラ株式会社 | 太陽電池モジュールおよびそれを用いた太陽光発電装置 |
JP2005286070A (ja) * | 2004-03-29 | 2005-10-13 | Kyocera Corp | 太陽電池モジュールおよびそれを用いた太陽光発電装置 |
KR100737367B1 (ko) * | 2005-07-21 | 2007-07-09 | 교세미 가부시키가이샤 | 교류 발전 시스템 |
US8587251B2 (en) | 2009-10-29 | 2013-11-19 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Switching circuit, control apparatus, and power generation system |
US9203262B2 (en) | 2009-11-20 | 2015-12-01 | Sony Corporation | Storage control apparatus and storage control method |
TWI470902B (zh) * | 2010-03-03 | 2015-01-21 | Sony Corp | Power control device |
US9442505B2 (en) | 2010-03-03 | 2016-09-13 | Sony Corporation | Electric power control apparatus, electric power control method, and electric power feeding system |
JP2012044833A (ja) * | 2010-08-23 | 2012-03-01 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 電力変換装置及び接続装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Yang et al. | Weather data and probability analysis of hybrid photovoltaic–wind power generation systems in Hong Kong | |
CN101917016B (zh) | 储能型级联多电平光伏并网发电控制系统 | |
Jaboori et al. | A contribution to the simulation and design optimization of photovoltaic systems | |
EP2249457A1 (en) | PV solar cell | |
US20120187920A1 (en) | Method And Device For Charging Multiple Battery Packs | |
EP2200152B1 (en) | A photovoltaic system | |
AU2006225334A1 (en) | Methods and apparatus for coupling an energy storage system to a variable energy supply system | |
KR20190076403A (ko) | 하이브리드 태양광 충방전 에너지 저장장치 | |
Prasai et al. | Minimizing emissions in microgrids while meeting reliability and power quality objectives | |
CN101860218B (zh) | 一种三端口直流变换器 | |
CN202564995U (zh) | 一种多路电池组充放电控制装置 | |
JP2001218365A (ja) | 直流電源装置 | |
Yu et al. | A fully autonomous power management strategy for DC microgrid bus voltages | |
Kumar et al. | Interleaved boost converter for renewable energy application with energy storage system | |
Nozaki et al. | An improved method for controlling an EDLC-battery hybrid stand-alone photovoltaic power system | |
Lavanya et al. | Selection of renewable energy materials for dual input DC–DC converter based hybrid energy system | |
JP4977805B1 (ja) | 独立型電源装置 | |
CN112039181B (zh) | 一种激光输能电源系统 | |
Halder | Modelling and Simulation of a Bi-Directional DC to DC Converter System | |
KR102279981B1 (ko) | 계통 보상 기능을 포함한 태양광 인버터와 pcs의 운영 시스템 | |
CN102570836A (zh) | 升压式副边调整三端口直流变换器 | |
CN110854985A (zh) | 一种基于dsp的最大功率独立供电系统 | |
CN110379361A (zh) | 光伏供电的彩色led点阵屏 | |
CN220421443U (zh) | 一种高容配比夜间并网发电的光伏系统 | |
CN203301400U (zh) | 一种太阳能光伏发电系统电路 |