JP2001218180A - 画像配信システム - Google Patents

画像配信システム

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JP2001218180A
JP2001218180A JP2000026568A JP2000026568A JP2001218180A JP 2001218180 A JP2001218180 A JP 2001218180A JP 2000026568 A JP2000026568 A JP 2000026568A JP 2000026568 A JP2000026568 A JP 2000026568A JP 2001218180 A JP2001218180 A JP 2001218180A
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photographing
speaker
camera devices
distribution system
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JP2000026568A
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Nobuyuki Tokura
信之 戸倉
Shigeo Yago
栄郎 矢後
Tomohide Takano
友英 鷹野
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OPTOWAVE LAB Inc
OPTOWAVE LABORATORY Inc
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OPTOWAVE LAB Inc
OPTOWAVE LABORATORY Inc
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 講演風景全体の画像情報を少ない帯域により
安価に受講者に配信する。 【解決手段】 画像情報の変化が大きい場所、例えば、
講演者が写っている場所の画像信号を取得する時間間隔
を短くした状態で、複数台のカメラ装置により講演風景
全体を分割してそれぞれ撮影し、撮影後に、これら複数
のカメラ装置による画像信号を合成して講演風景全体の
画像信号再生する。分割して撮影された画像信号は、画
像が頻繁に変化している部分を選択的に通信網に送出す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像情報を通信網
を介して遠隔地に配信する装置に利用する。特に、それ
ぞれ遠隔地にいる講演者と受講者との間を通信網を介し
て接続し、講義の受講を実現する遠隔講義システムに利
用するに適する。
【0002】
【従来の技術】受講者のいる地点と講演者のいる地点と
を通信網を介して接続し、遠隔地相互間で講義を受講す
る遠隔講義システムが普及しつつある。
【0003】このような遠隔講義システムでは、通信に
用いることが許された伝送帯域を有効に利用するため
に、送信情報の選択方法が検討されている。
【0004】例えば、講演者の教室内での状況をその立
ち位置や音声の情報により自動的に検出することにより
自動的にカメラ装置のパン、チルト、ズームをコントロ
ールすることにより、必要な画像情報を選択して撮影
し、通信網に送出される情報量を制限する、あるいは、
講演者がコンピュータ画面上のマウス操作によりカメラ
装置をコントロールすることにより、必要な画像情報を
選択して撮影し、通信網に送出される情報量を制限す
る、などの技術が研究開発されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の遠隔
講義システムにおいては、限られた伝送帯域で画像や音
声の情報を転送しなければならないため、講演風景の全
体像をそのまま受講者に転送することは行われていな
い。
【0006】例えば、講演者が黒板に板書した文字を画
像情報として受講者に転送する例を考えてみると、今ま
さに講演者が黒板に板書している部分のみが受講者側に
画像情報として転送され、それ以前の板書は画面上に写
し出されない状態となる。
【0007】受講者が板書をノートに書き取る早さには
個人差があり、黒板全体の画像情報をそのまま受講者に
転送し、画像の切替えは受講者側が選択できることが望
ましいが、黒板全体の画像情報をその板書書きが読める
程度の高解像で送ることはできない。
【0008】このように、従来の遠隔講義システムで
は、解像度の低いカメラ装置を使用し、カメラ装置のズ
ームや向きを制御して、必要な資料や黒板の板書を選択
的に伝送する必要があり、講演者側にとっては手間がか
かり、また、受講者側にとっては自己のペースで受講で
きないという問題がある。
【0009】また、黒板の板書書きに代わる文字情報を
別途、受講者側に転送することも考えられるが、この場
合には、講演者側があらかじめプレゼンテーションソフ
トなどで別途資料を用意していかなければならず手間が
かかるという問題がある。
【0010】あるいは、受講者側からカメラ装置を制御
することにより、受講者の見たい画像情報を得ることも
考えられるが、複数の受講者が同時にカメラ装置を任意
の方向に制御することは困難である。
【0011】さらに、近年、ファーストイーサネット、
ギガビットイーサネットなどにより大容量の帯域が確保
できるようになってきたが、高解像度の画像情報を伝送
するためのビデオカメラが高価過ぎるという問題があ
る。
【0012】本発明は、このような背景に行われたもの
であって、講演風景全体の画像情報を少ない帯域により
安価に受講者に配信することができる遠隔講義システム
に用いる画像配信システムを提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、一台の高解像
度のカメラ装置で講演風景全体を撮影するのではなく、
複数台のカメラ装置により講演風景全体を分割して撮影
し、撮影後に、これらの複数のカメラ装置による画像信
号を合成して講演風景全体の画像信号を再生することを
特徴とする。
【0014】このように一つの被写体の画像信号を分割
して撮影することにより、分割された画像信号を一つず
つ所定の基準にしたがって通信網に送出することができ
るため、限られた伝送帯域を有効に活用することができ
る。受講者側では、このようにして一つずつ所定の基準
にしたがって配信された画像信号を受信し、これを合成
することにより、講演風景全体を再生することができ
る。
【0015】カメラ装置では、一つの被写体を分割した
画像信号をあらかじめ重複部分を含みそれぞれ撮影して
いるので、この重複部分の相関を検出することにより、
誤りなく効率のよい画像信号の合成を行うことができ
る。
【0016】さらに、重複部分を共有する複数のカメラ
装置相互間で、画素単位で画像のズレを補正することに
より、後の画像合成作業を簡単化することもできる。ま
た、カメラ装置のダイナミックレンジを有効に使うた
め、複数の画像信号相互間の明るさと色を調整して画像
合成することもできる。
【0017】複数のカメラ装置により撮影された複数の
画像信号の中で、情報内容が変化する時間間隔を検出
し、情報内容が頻繁に変化する画像信号を含むカメラ装
置では、臨場感を増すため、その撮影時間間隔を他のカ
メラ装置と比較して短くしたり、あるいは、情報内容が
頻繁に変化する部分については、複数のカメラ装置で重
複して撮影することにより、結果的にその部分の撮影時
間間隔をさらに短くでき、頻繁に変化する情報に対応す
ることができる。
【0018】情報内容が頻繁に変化する場所に講演者が
写っていると推定することにより、板書書き部分のリフ
レッシュレートを上げることができる。
【0019】このように、一台の高価な高解像度のカメ
ラ装置で講演風景全体を撮影することなく、複数の安価
なカメラ装置により講演風景全体を撮影することによ
り、安価な画像配信システムを構成できるとともに、限
られた帯域を有効に利用して画像信号を配信することが
できる。また、受講者側では、講演風景全体の画像信号
を得ることができるので、受講者側の見たい画像を任意
に選択して拡大表示することができる。また、将来、高
解像度のカメラ装置が廉価になった場合は、一台のカメ
ラ画像を分割することにより適用可能である。
【0020】これにより、講演者側では、カメラ装置の
制御をせずに常に同じ範囲の撮影を繰り返せばよく、カ
メラ装置を操作する人を付けておく必要がない。そし
て、受講者側では、複数の受講者が異なる画面を見るこ
とができるので、受講者は自己のペースに合わせて受講
することができる。
【0021】ここで、本発明の特徴とするところは、前
記撮影する手段は、前記被写体を重複部分を含んで複数
のカメラ装置によりそれぞれ撮影する手段を含み、前記
配信する手段は、前記複数のカメラ装置によりそれぞれ
撮影された複数の画像信号を前記通信網に所定の基準に
したがって送出する手段を含むところにある。
【0022】前記重複部分の相関を検出する手段と、こ
の検出された相関にしたがって前記複数の画像信号を一
つの画像信号に合成する手段とを備えることができる。
画像配信には、網のマルチキャスト機能を使ってクライ
アントへ最新画像を送る方法とWebのPush技術を
使ってクライアントへ送る方法がある。
【0023】前記複数の画像信号のそれぞれについて時
間の経過にともなう情報量変化を検出する手段と、この
検出結果にしたがって複数のカメラ装置の撮影時間間隔
をそれぞれ調整する手段を備えることが望ましい。この
とき、撮影時間間隔は一定のままクライアント側で読み
出す画像の間隔を変えることもできる。
【0024】この情報量変化の大きな画面には講演者が
写っていると見なすことができる。これにより、画像デ
ータに講演者の有無を示すフラグを設けておくことがで
きる。さらに、講演者がマイクを持って話しているとき
に、画像の情報量変化から推定される講演者の位置に音
位を合わせることにより臨場感を増すことができる。
【0025】また、複数のカメラ装置によりそれぞれ撮
影された複数の画像信号それぞれに、サーバ側で撮影時
のタイムスタンプを付け、クライアント側でタイムスタ
ンプの比較により最新の画像を選択合成する手段を持つ
ことにより、講演者が写っている状態の最新の画像と講
演者が写っていない状態の最新の画像を選択的に得るこ
とができる。
【0026】さらに、前記合成する手段は、前記複数の
画像信号の前記重複部分の明るさと色を等しく調整する
手段を含むことができる。
【0027】本発明を他の観点から見ると、本発明の画
像配信システムを備えた遠隔講義システムであって、前
記被写体は講演風景全体であり、前記クライアント側に
受講者がいることを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明実施例の画像配信システム
を図1ないし図4を参照して説明する。図1は本発明実
施例の画像配信システムの全体構成図である。図2はカ
メラ制御・画像配信用サーバの要部ブロック構成図であ
る。図3は画像処理用クライアントの要部ブロック構成
図である。図4はカメラ装置の撮像位置調整部を示す図
である。
【0029】本発明は、図1に示すように、被写体とし
ての講演風景を撮影する手段としてのカメラ装置1〜3
と、撮影された講演風景の画像信号を通信網10を介し
て複数の受講先に備えられた画像処理用クライアントP
C2に配信する手段としてのカメラ制御・画像配信用サ
ーバPC1とを備え、カメラ装置1〜3は、前記被写体
を重複部分を含んでそれぞれ撮影し、カメラ制御・画像
配信用サーバPC1は、図2に示すように、前記複数の
画像信号のそれぞれについて時間経過に対する情報量の
変化を検出する手段としての更新状態検出部20と、こ
の検出結果にしたがって時間経過にともなうカメラ装置
1〜3のそれぞれの撮影時間間隔を調整する手段として
の撮影時間間隔調整部22とを備え、カメラ装置1〜3
により撮影された複数の画像信号を通信網10に所定の
基準にしたがって送出することを特徴とする。
【0030】本発明実施例における前記所定の基準と
は、カメラ装置1〜3により撮影された複数の画像信号
を一つずつ通信網10に送出することである。
【0031】さらに、図3に示す画像処理用クライアン
トPC2は、前記重複部分の相関を検出する手段として
の相関検出部30と、この検出された相関にしたがって
前記複数の画像信号を一つの画像信号に合成する手段と
しての画像合成部31とを備える。さらに、カメラ装置
1〜3により撮影された前記複数の画像信号の前記重複
部分の明るさと色を等しく調整する明暗・色調整部32
を含む。
【0032】また、カメラ装置1〜3は、図4に示すよ
うに、前記重複部分を共通に撮影する複数のカメラ装置
1〜3における前記重複部分の画素単位のズレを物理的
に補正する手段としての撮像位置調整部40を含む。物
理的方法以外に、図3の画像合成部31において、相関
検出部30で画像のズレ量分シフトしても合成できる。
この場合には、合成後に長方形画像にすると総画素数が
減少する。
【0033】次に、本発明実施例の画像配信システムの
動作を説明する。本発明実施例では、カメラ装置1〜3
として、ビデオカメラに比べると解像度が高い、一般家
庭用CCDカメラを複数台用い、部分的に画像を伝送す
ることにより、安価なカメラ装置で容易に高精細画像を
伝送することができる。また、受講者側は、講演風景全
体の画像信号が配信されて来るので、自分の見たい部分
を選んで拡大することによりどの部分も見ることができ
る。
【0034】本発明実施例の画像配信システムの送り側
は、大きく分けて画像取り込み部と画像配信部の二つに
分かれている。画像取り込み部はカメラ装置1〜3とカ
メラ制御・画像配信用サーバPC1によって構成され
る。取得したい視野の各部をそれぞれ別々のカメラ装置
1〜3で撮影する。各カメラ装置1〜3は、画像を撮影
し、得られたデータを圧縮する。圧縮された画像ファイ
ルはカメラ装置1〜3からカメラ制御・画像配信用サー
バPC1に転送される、もしくは、この圧縮がカメラ制
御・画像配信用サーバPC1で行われてもよい。画像配
信部は、図2に示す構成である。
【0035】画像配信システムの受け側として受講者側
に設置されたWebブラウザである画像処理用クライア
ントPC2を用いる。クライアントプログラムは、カメ
ラ制御・画像配信用サーバPC1に対し、更新された画
像の送信を要求する。更新画像か否かはファイルのタイ
ムスタンプ比較により判断する。また、受信した複数の
画像信号から一つの画像を合成し、受講者が要求する箇
所をディスプレイ上に選択表示する。
【0036】(第一実施例)本発明第一実施例を図5を
参照して説明する。図5は本発明第一実施例における画
像分割方法を示す図である。本発明第一実施例では、三
台のカメラ装置1〜3をカメラ制御・画像配信用サーバ
PC1に接続する。このときの接続に用いるネットワー
クは、USB、IEEE1394、無線LANなどを用
いる。図5に示すように、黒板50を三分割し、各カメ
ラ装置1〜3によりそれぞれ撮影する。
【0037】このとき、1台目のカメラ装置1で撮影し
た画像Aと二台目のカメラ装置2で撮影した画像Bには
重なる部分ABがある。画像処理用クライアントPC2
では、相関検出部30によりこのAB部分の相関を求
め、画像合成部31により画像AとBとが連続的に繋が
るように画像を合成する。また、相関検出部30により
検出された相関情報は、カメラアングル調整用制御信号
として用いることもできる。このとき、この部分にA、
AB、Bにまたがるマークを書いておくと、より正確に
画像を繋げることができる。また、画像BとCも同様に
繋げることができる。
【0038】カメラ制御・画像配信用サーバPC1で
は、各カメラ装置1〜3で撮影した画像情報の変化を圧
縮した画像ファイルのサイズから観測することができ
る。このとき、画像情報の変化が大きい画像に、講演者
が写っていると見なすことができる。
【0039】これにより、撮影時間間隔調整部22で
は、この画像情報の変化の大きなカメラ装置の撮影時間
間隔を短くし、画像情報の変化が小さなカメラ装置の撮
影時間間隔を長くする。あるいは、カメラ装置の撮影は
一定の時間間隔で行っても、画像処理用クライアントP
C2側で、画像情報の変化の大きい画像の読込み時間間
隔を短くし、画像情報の変化が小さい画像の読込み時間
間隔を長くする。これにより、カメラ制御・画像配信用
サーバPC1と画像を受信する画像処理用クライアント
PC2を結ぶ通信網10の帯域を有効に使うことができ
る。
【0040】(第二実施例)本発明第二実施例は、本発
明第一実施例と同様に、三台のカメラ装置1〜3をカメ
ラ制御・画像配信用サーバPC1に接続する。このとき
の接続に用いるネットワークは、USB、IEEE13
94、無線LANなどを用いる。本発明第二実施例は、
図5に示すように、黒板を三分割してカメラ装置1〜3
によりそれぞれ撮影する。講演者は画面の中心付近に写
ることが多く、Bの部分は、A、Cの部分と比べると頻
繁に画像が変化する。これは、画像をDCT、ハフマン
法などで圧縮したgifやjpegファイルのサイズ変
化から検出できる。この変化の検出は更新状態検出部2
0により行う。そこで、ファイルサイズの変化の大きい
画像に講演者が撮影されているとみなし、カメラ制御・
画像配信用サーバPC1でその部分の画像に講演者の有
無を示すフラグを添付する。
【0041】このようにして得られた講演者の位置に講
演者の音像を定位させることにより、臨場感を増すこと
ができる。また、画像を受信する画像処理用クライアン
トPC2側で、講演者の有無を示すフラグと、画像ファ
イルのタイムスタンプを検出することにより、講演者が
写っている最新画像、あるいは、講演者が写っていない
最新画像を選択的に合成表示することができる。
【0042】図6に、情報量変化の時間依存性を示す。
図6の記号Tは講演者が写っている時間帯を示す。講演
者がいる部分は黒板に文字が書き込まれていくので情報
量が徐々に増える。図6では、最初は講演者がカメラ装
置1に写っているのでカメラ装置1の情報量が増えてい
く。講演者は黒板を消さずに位置を移動し、一度、カメ
ラ装置1とカメラ装置2の両方に写る。カメラ装置2の
視野に移動して板書書きをしているので、今度はカメラ
装置2の情報量が増えていく。そして、さらに板書書き
の位置を移動したときには、素早く動いたので、カメラ
装置2とカメラ装置3の両方に写ることなく、カメラ装
置3の視野に飛んでいる。そして、カメラ装置3の画像
情報量が増えている。このようにして、講演者の位置を
推定することができる。
【0043】(第三実施例)本発明第三実施例を図7を
参照して説明する。図7は本発明第三実施例の画像分割
方法を示す図である。本発明第三実施例では、三台のカ
メラ装置1〜3をカメラ制御・画像配信用サーバPC1
に接続する。このときの接続に用いるネットワークは、
USB、IEEE1394、無線LANなどを用いる。
図7に示すように、黒板50を四分割し、各カメラ装置
1〜3によりそれぞれ撮影する。講演者は、画面の中心
付近にいることが多く、B、Cの部分は、A、Dの部分
に比べると頻繁に画像が変化する。これは、画像の圧縮
したファイルサイズから検出できる。この変化は更新状
態検出部20により検出される。
【0044】そこで、一台目のカメラ装置1は、A、
B、二台目のカメラ装置2は、B、C、三台目のカメラ
装置3はC、Dの部分をそれぞれ撮影する。B、Cの部
分はどちらも二台のカメラ装置1、2および2、3で撮
影されるため、画像の書き替え時間間隔が短くなり、画
像の頻繁な変化に追従できる。
【0045】(第四実施例)本発明第四実施例を図8を
参照して説明する。図8は画像のズレを示す図である。
ディジタルカメラであるカメラ装置1〜3で撮影した画
像は、1ドットずつCCDの素子の単位で一致している
とは限らない。
【0046】このズレによって、複数の画像を合成する
ときに画像の不整合が生じる。よって、CCDのチップ
を図4に示す撮像位置調整部40によって微動させるこ
とによりCCDへの光の入射光路をずらし、画像結合部
の補正を行う。撮像位置調整部40は圧電素子により微
動するアクチュエータを含み構成される。これは、画像
の相関に応じ、CCDチップの位置を調整する、あるい
は接合部に形の分かっている記号をあらかじめ書いてお
き、この形が再現されるように、CCDチップの位置を
制御することにより実現される。
【0047】このようなCCDチップへの入射光路をず
らす方法には、圧電素子などのアクチュエータで機械的
に光路をずらす方法の他に、複屈折性光学素子などで、
光学的に光路をずらす方法がある。
【0048】(第五実施例)本発明第五実施例を図9を
参照して説明する。図9は明るさの分布が異なる画像を
示す図である。図9の横線はそれぞれ画像の異なる明る
さを示し、横線が密であればあるほど暗い画像を表す。
図9(a)に示すように、撮影したい画像に明るさの分
布がある場合には、複数のカメラ装置1〜3の明るさを
同じに設定しておくと、あるカメラ装置は明る過ぎた
り、暗過ぎたりして画像が得られないことがある。ま
た、画像が得られても明るさ方向に十分なダイナミック
レンジを取れないことがある。よって、図9(b)に示
すように、それぞれのカメラ装置1〜3で、最適な明る
さ(絞りと露光時間)にてそれぞれ撮影し、画像を合成
する。そして、表示するときに、図9(c)に示すよう
に、境界面の明るさが等しくなるように調整する。この
調整は図2に示す明暗・色調整部32により行われる。
また、明るさだけでなく、境界面での色が等しくなるよ
うに調整できることが好ましい。
【0049】(実施例まとめ)本発明の画像配信システ
ムは、分割した複数画像を一枚に合成することにより高
解像度画像を配信する安価なシステムを提供できる。こ
れにより、講演者が黒板などに書いた文字をそのまま伝
送できる。また、カメラ装置の向き(パン、チルト)や
ズームを制御しなくてよい。したがって、カメラ装置の
制御をせずに、複数の受講者がそれぞれ見たい部分を選
んで拡大して見ることができる。
【0050】また、画像の変化が大きい場所、例えば、
講演者のいる場所を検出し、その検出結果を用いて、部
分的に画像情報の変化が大きくとも、その部分のみの画
像取得時間間隔を短くすることにより、少なめの伝送デ
ータで画像を送ることができる。また、カメラ装置一台
の取り込みでそれを分割してそれぞれの部分に対して本
発明を用いることもできる。
【0051】本発明実施例では、画像の分割数を三分
割、カメラ装置の台数を三台として説明したが、この数
字はいくつであっても同じ効果が得られる。また、画像
を分割するとき、分割された画像サイズが同じである必
要はないし、カメラ装置の倍率(ズーム)が一致してな
くてもよい。また、分割された画像間の角度が必ずしも
90°の倍数になっていなくてもよく、傾いていてもよ
い。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
講演風景全体の画像情報を少ない帯域により安価に受講
者に配信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の画像配信システムの全体構成
図。
【図2】カメラ制御・画像配信用サーバの要部ブロック
構成図。
【図3】画像処理用クライアントの要部ブロック構成
図。
【図4】撮像位置調整部を示す図。
【図5】本発明第一実施例における画像分割方法を示す
図。
【図6】情報量変化の時間依存性を示す図。
【図7】本発明第二実施例における画像分割方法を示す
図。
【図8】画像のズレを示す図。
【図9】明るさの分布が異なる画像を示す図。
【符号の説明】
1〜3 カメラ装置 10 通信網 20 更新状態検出部 21 重複部分調整部 22 撮影時間間隔調整部 30 相関検出部 31 画像合成部 32 明暗・色調整部 40 撮像位置調整部 50 黒板 PC1 カメラ制御・画像配信用サーバ PC2 画像処理用クライアント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鷹野 友英 神奈川県横須賀市光の丘3番1号 株式会 社オプトウェーブ研究所内 Fターム(参考) 5C064 AA06 AB04 AC04 AC07 AC08 AD02 AD14

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を撮影する手段と、撮影された前
    記被写体の画像信号を通信網を介して複数の配信先であ
    るクライアントに送るサーバとを備え、 前記撮影する手段は、前記被写体を重複部分を含んで複
    数のカメラ装置によりそれぞれ撮影する手段を含み、 前記配信する手段は、前記複数のカメラ装置によりそれ
    ぞれ撮影された複数の画像信号を前記通信網に所定の基
    準にしたがって送出する手段を含み、 前記複数の画像のそれぞれについて時間経過に対する情
    報量変化を検出する手段を備え、 この情報量変化の検出結果にしたがって前記複数のカメ
    ラ装置の撮影時間間隔をそれぞれ調整する手段を備えた
    ことを特徴とする画像配信システム。
  2. 【請求項2】 被写体を撮影する手段と、撮影された前
    記被写体の画像信号を通信網を介して複数の配信先であ
    るクライアントに送るサーバとを備え、 前記撮影する手段は、前記被写体を重複部分を含んで複
    数のカメラ装置によりそれぞれ撮影する手段を含み、 前記配信する手段は、前記複数のカメラ装置によりそれ
    ぞれ撮影された複数の画像信号を前記通信網に所定の基
    準にしたがって送出する手段を含み、 前記複数の画像のそれぞれについて時間経過に対する情
    報量変化を検出する手段を備え、 この情報量変化の検出結果にしたがって既定周期で撮影
    された画像データを入れ替えるか否かを決定する手段を
    備えたことを特徴とする画像配信システム。
  3. 【請求項3】 前記被写体に講演者が含まれる場合に、
    前記各カメラ装置毎の時間経過に対する情報量変化と各
    カメラ装置間の情報量変化とを比較した結果により、講
    演者がどのカメラ装置に撮影されているかを推定する手
    段を含む請求項1または2記載の画像配信システム。
  4. 【請求項4】 前記推定する手段によりそれぞれのカメ
    ラ装置が撮影した画像データに、講演者の有無を示すフ
    ラグを添付する手段を含む請求項3記載の画像配信シス
    テム。
  5. 【請求項5】 前記複数のカメラ装置により撮影された
    複数の画像信号それぞれに、サーバ側で撮影時のタイム
    スタンプを付与する手段を備え、 クライアント側でタイムスタンプの比較により最新の画
    像を選択する手段を備え、 この選択する手段の選択結果および前記推定する手段の
    推定結果にしたがって講演者が写っていない状態の最新
    画像をクライアント側で選択合成する手段を備えた請求
    項3記載の画像配信システム。
  6. 【請求項6】 前記複数のカメラ装置により撮影された
    複数の画像信号それぞれに、サーバ側で撮影時のタイム
    スタンプを付与する手段を備え、 クライアント側でタイムスタンプの比較により最新の画
    像を選択する手段を備え、 この選択する手段の選択結果および前記推定する手段の
    推定結果にしたがって講演者が写っている状態の最新画
    像をクライアント側で選択合成する手段を備えた請求項
    3記載の画像配信システム。
  7. 【請求項7】 前記選択合成する手段により選択合成さ
    れた前記講演者が写っていない状態の最新画像または前
    記講演者が写っている状態の最新画像のいずれかをクラ
    イアント側で選択する手段を備えた請求項5または6記
    載の画像配信システム。
  8. 【請求項8】 前記推定する手段により推定された講演
    者の位置にクライアント側で音像を定位させる手段を備
    えた請求項3記載の画像配信システム。
  9. 【請求項9】 前記情報量変化を検出する手段は、圧縮
    した画像データのサイズ変化を検出する手段を含む請求
    項1記載の画像配信システム。
  10. 【請求項10】 前記重複部分の相関を検出する手段
    と、この検出された相関にしたがって前記複数の画像信
    号を一つの画像信号に合成する手段とを備えた請求項1
    記載の画像配信システム。
  11. 【請求項11】 前記合成する手段は、前記重複部分を
    共通に撮影する複数のカメラ装置における前記重複部分
    の画素単位のズレをカメラ装置相互間で補正する手段を
    含む請求項10記載の画像配信システム。
  12. 【請求項12】 前記合成する手段は、前記複数の画像
    信号の前記重複部分の明るさおよび色を等しく調整する
    手段を含む請求項10記載の画像配信システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006038701A (ja) * 2004-07-28 2006-02-09 Nikon Corp データの連結合成方法及び連結合成プログラム
JP2008306764A (ja) * 2008-08-26 2008-12-18 Olympus Corp 無線通信システム

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