JP2001216258A - データ処理装置およびバスサイクル制御方法 - Google Patents

データ処理装置およびバスサイクル制御方法

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JP2001216258A
JP2001216258A JP2000025475A JP2000025475A JP2001216258A JP 2001216258 A JP2001216258 A JP 2001216258A JP 2000025475 A JP2000025475 A JP 2000025475A JP 2000025475 A JP2000025475 A JP 2000025475A JP 2001216258 A JP2001216258 A JP 2001216258A
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bus cycle
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Yasuhiro Ishibashi
泰博 石橋
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Toshiba Corp
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F13/00Interconnection of, or transfer of information or other signals between, memories, input/output devices or central processing units
    • G06F13/38Information transfer, e.g. on bus
    • G06F13/382Information transfer, e.g. on bus using universal interface adapter
    • G06F13/385Information transfer, e.g. on bus using universal interface adapter for adaptation of a particular data processing system to different peripheral devices

Abstract

(57)【要約】 【課題】PCIバス上でAVストリームの転送を効率よ
く実行する。 【解決手段】ストリームアクセスでは、イニシエータ
は、アドレス/データ(AD)線にI/Oアドレスやメ
モリアドレスの代わりに有効なチャネル番号(chN
o.)を出力し、またC/BE#線にはストリームアク
セスを示すバス・コマンド(S)を出力する。データフ
ェーズでは、in側のデバイスからout側のデバイス
へのデータ転送が実行される。データの送受信は、クロ
ックの立ち上がりおよび立ち下がりの両エッジに同期し
て行われる(ダブルエッジアクセス)。また、IRDY
#,TRDY#は無効化され、それらIRDY#,TR
DY#を用いたウェイト制御のためのハンドシェイクは
実行されず、バイトイネーブルBE#に合わせてクロッ
ク同期でデータの転送が連続的に順次実行される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデータ処理装置およ
びバスサイクル制御方法に関し、特にオーディオ/ビデ
オデータ、他のデータ、およびプログラム等の各種デー
タを扱うデータ処理装置およびその装置で用いられるバ
スサイクル制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータ技術の発達に伴い、
マルチメディア対応のパーソナルコンピュータ、セット
トップボックス、デジタルTV、ゲーム機などの各種デ
ジタル情報機器が開発されている。この種のデジタル情
報機器においては、放送メディア、通信メディア、スト
レージメディアなどの様々なメディアを扱う能力が要求
されている。
【0003】このため、パーソナルコンピュータにおい
ては、通常のプログラム処理のための機能に加え、リア
ルタイム性が必要とされるAV(オーディオ/ビデオ)
ストリームデータを扱うための機能が要求されている。
一方、セットトップボックス、デジタルTV、ゲーム機
などのコンシューマAV機器においては、ソフトウェア
制御を利用したインタラクティブなタイトル再生などに
対応するために、コンピュータデータ、つまりA/Vス
トリームデータ以外の他のデータやプログラムを扱うた
めの機能が要求されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、コンピュータ
で用いられているバスサイクルは、コンピュータデータ
を正確に受け渡すことを前提としたものであるため、広
いバンド幅を必要とするAVストリームの転送には適さ
なかった。例えば、PCIバスでは、マスタおよびター
ゲットは互いに相手からのレディー信号(IRDY,T
RDY)の状態を監視しながら動作するので、そのため
にクロックサイクル毎にハンドシェイクを行うことが必
要とされている。PCIバスでは1クロックサイクルは
30ns程度であるが(クロック周波数が33MHzの
場合)、マスタおよびターゲットは、その間に相手から
のレディー信号の状態を調べ、さらに次のクロックサイ
クルにおける動作を決定するというハンドシェイク動作
を行うことが必要となるのである。
【0005】このようなハンドシェイクの存在はコンピ
ュータデータの信頼性を確保できる反面、AVストリー
ムについてはバンド幅の向上を阻害する要因となる。A
Vデータはその特性上、データの一部が欠損したとして
も、利用者の視覚または聴覚に与える影響はほとんどな
いので、コンピュータデータほど高い信頼性を要求しな
いからである。
【0006】また、PCIでは、アドレッシングのため
にCPUのリソース(メモリアドレス、I/Oアドレス
など)が使用されており、PCIバス上のデバイス間で
直接データの受け渡しを行う方が効率的な場合であって
も、CPUやメモリを介在したデータ転送が行われるの
が通常である。CPUのリソース(メモリアドレス、I
/Oアドレスなど)を用いたアドレッシング方式は、ア
クセス対象のデバイスのレジスタ仕様などが明確である
ことが必要となるため、製造メーカなどが異なるデバイ
ス同士の直接的な通信には不適切だからである。
【0007】一方、従来のAV機器では、AVストリー
ムの処理順に複数のデバイスを縦続接続することによっ
て、AVストリームを扱うデバイス同士を物理的にピア
ツーピア(Peer to Peer)接続していた。
よって、AVストリームは、基本的に、CPUに入るこ
とはなかった。しかし、最近では、AVストリームとイ
ンタラクティブ命令が融合されたタイトルの出現によ
り、必要に応じてCPUでストリームを処理することが
要求され始めている。よって、今までのようにデバイス
間を物理的にPeer to Peer接続することが
困難となりつつあり、柔軟な処理形態を実現しうるバス
接続への模索が始まりつつある。
【0008】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、PCIバスのような既存のバス上でストリ
ームデータの転送を効率よく行うことが可能なデータ処
理装置およびバスサイクル制御方法を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明は、バスを介してデバイス間のデータ転送を
実行するデータ処理装置において、前記バスを介したデ
バイス間のデータ転送をハンドシェイクによって実行す
る第1のバスサイクルモードと、前記バスを介したデバ
イス間のデータ転送を前記ハンドシェイク無しで実行す
る第2のバスサイクルモードとを有し、ストリームデー
タの転送のために、デバイス間のデータ転送を前記第2
のバスサイクルモードで実行させる手段を具備すること
を特徴とする。
【0010】このデータ処理装置においては、デバイス
間のデータ転送をハンドシェイクによって実行するとい
う通常の第1のバスサイクルモードに加え、そのバスサ
イクルの拡張モードとして、デバイス間のデータ転送を
ハンドシェイク無しで実行する第2のバスサイクルモー
ドが用意されており、ストリームデータの転送には第2
のバスサイクルモードが利用される。ハンドシェイクを
無くすことによりデータの信頼性は低下するものの、ハ
ンドシェイクに要する時間を本来のデータ送受信動作に
割り当てることができるので、ダブルエッジアクセスを
行うことが可能となる。また、ウェイトサイクルの挿入
が無くなるため、それによるバンド幅の向上も期待でき
る。したがって、信頼性よりも高速性が要求されるスト
リームデータの転送に好適なシステムを実現することが
可能となる。
【0011】また、I/Oアドレスやメモリアドレスの
代わりに、バス上のデータ転送経路を示すチャネル番号
を用いることにより、転送相手のデバイスのレジスタ仕
様を知らずとも、デバイス間で直接的にデータ転送を行
うことが可能となる。
【0012】また、バスサイクルの種別を示す通常のコ
マンドの他に第2のバスサイクルモードを示すコマンド
を追加することにより、バスサイクルを開始するマスタ
デバイスがそのコマンドをアドレスフェーズにてバス上
に出力するだけで、第2のバスサイクルモードの実行を
相手先のデバイスに指定することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。
【0014】図1には、本発明の一実施形態に係るデー
タ処理装置のシステム構成が示されている。このデータ
処理装置はマルチメディア対応のコンピュータであり、
放送メディア、通信メディア、ストレージメディアなど
の様々なメディアを扱うことができる。また、このデー
タ処理装置は、プログラム処理機能とAV(オーディオ
/ビデオ)ストリームデータを扱うための機能とを高い
次元で両立するために、その内部バスの機能拡張を図っ
ている。すなわち、本実施形態においては、内部バスと
してPCIバス200を使用しているが、PCIバス2
00上のバスサイクルとして、デバイス間のデータ転送
をハンドシェークを行いながら実行するという通常モー
ドの他に、AVストリームデータ転送用の拡張モード
(以下、ストリームアクセス)を用意している。
【0015】ストリームアクセスの詳細は図3以降で説
明するが、基本的には、PCI仕様で規定された既存の
バストランザクションをそのまま利用しつつ、デバイス
間のデータ転送をハンドシェーク無しで行うように拡張
したものであり、ストリームアクセスでは一切のウェイ
ト制御は行われない。これにより、ハンドシェークに要
する動作時間を本来のデータ送受信動作に割り当てるこ
とができるので、ダブルエッジアクセスによるストリー
ムデータ転送を実現できる。なお、PCIバス200自
体のバス構成はPCI仕様で規定された既存のものであ
る。
【0016】(システム構成)以下、具体的なシステム
構成について説明する。このシステムには、図示のよう
に、CPU11、システムメモリ12、およびCPUイ
ンターフェイス(ホストブリッジ)14が設けられてい
る。CPU11はシステム全体の動作を制御するための
ものであり、システムメモリ12上のオペレーティング
システムや各種アプリケーションプログラム、およびデ
バイスドライバ等を実行する。CPUインターフェイス
14はCPUバスとPCIバス200間を双方向で接続
するバスブリッジであり、PCIデバイスの1つとして
機能する。このCPUインターフェイス14には、シス
テムメモリ12をアクセス制御するためのメモリコント
ローラなども設けられている。
【0017】PCIバス200には、図示のように、メ
ディアプロセッサ16、VGAコントローラ17、CA
Sモジュール18,PCMCIAインターフェイス1
9、IEEE1394インターフェイス21、およびI
/Oコントローラ22などがPCIデバイスとして接続
されている。
【0018】メディアプロセッサ16は、MPEG2デ
コード、ストリーム暗号化、NTSCエンコード、2D
グラフィクス演算などの機能を有しており、AVストリ
ームの復号再生処理などの制御はこのメディアプロセッ
サ16によって実行される。VGAコントローラ17は
本データ処理装置のディスプレイモニタを制御するため
のものである。ディスプレイモニタとしては、LCDや
外部CRTの他、TVを用いることもできる。CASモ
ジュール18はCATV/サテライトチューナ20を接
続するための専用インターフェイスである。また、CA
TV/サテライトチューナ20は、PCMCIAインタ
ーフェイス19を介して接続することもできる。もちろ
ん、CATV/サテライトチューナ20をPCIデバイ
スとして実現し、PCIバス200に直接接続するよう
にしても良い。
【0019】I/Oコントローラ22はデジタルビデオ
信号を外部AV機器などに出力するためのインターフェ
イスを初め、各種周辺装置との通信のためのインターフ
ェイス(SIOインターフェイス、ICバスインター
フェイス、IR(赤外線)インターフェイス、USBイ
ンターフェイス、IDEインターフェイス、MIDIイ
ンターフェイス)を有している。DVDドライブやHD
DなどのストレージデバイスはIDE/ATAPIイン
ターフェイスを介してI/Oコントローラ22に接続さ
れる。
【0020】(PCIバスサイクル)次に、図2を参照
して、PCIバス200上で実行される通常のバスサイ
クルについて説明する。図2には、ライトトランザクシ
ョン時のバスサイクルの様子が示されている。
【0021】まず、PCIバス200に含まれる信号線
の意味について説明する。PCIバス200には、クロ
ック信号(CLK)線、バスサイクルの期間を示すフレ
ーム信号(FRAME#)線、32ビット幅のアドレス
/データ(AD)線、4ビット幅のコマンド/バイトイ
ネーブル信号(C/BE#)線、マスタデバイス(イニ
シエータ)の準備状態を示すイニシエータ・レディー信
号(IRDY#)線、ターゲットデバイスの準備状態を
示すターゲット・レディー信号(TRDY#)線、およ
びターゲットデバイスが選択されたことを示すセレクト
信号(DEVSEL)線などが含まれている。記号#は
アクティブ“L”の信号であることを示している。
【0022】PCIバス200のバスサイクルはアドレ
スフェーズとそれに後続する1以上のデータフェーズと
から構成される。まず、バスサイクルを開始するイニシ
エータ(マスタデバイス)によってフレーム信号(FR
AME#)がアサートされ、アドレスフェーズが開始さ
れる。アドレスフェーズ中は、アドレス/データ(A
D)線は有効なアドレス(I/Oアドレス、またはメモ
リアドレス)を含み、C/BE#は有効なバス・コマン
ドを含む。バス・コマンドはバスサイクルの種別(I/
Oリードサイクル、I/Oライトサイクル、メモリライ
トサイクル、メモリリードサイクル、コンフィグレーシ
ョンサイクルなど)を示す。このアドレスフェーズの
後、データフェーズが開始される。
【0023】データフェーズでは、アドレス/データ
(AD)線は有効なデータを含む。データの送受信は、
クロックCLKの立ち上がりに同期して実行される(シ
ングルエッジアクセス)。また、各データフェーズ毎
(クロックサイクル)にIRDY#、TRDY#のチェ
ックが行われ、これによりウェイトサイクルを挿入する
ことができる。図2においては、2番目のデータフェー
ズと3番目のデータフェーズとの間に、ターゲットによ
って3つのウェイトサイクルが挿入された場合が示され
ている。
【0024】このように、通常モードにおいては、イニ
シエータとターゲットは互いにIRDY#、TRDY#
をモニタしながら次のクロックサイクルにおける動作を
決定するというハンドシェイク形式で動作する。
【0025】(バス・コマンドの拡張)図3には、アド
レスフェーズで指定可能なバス・コマンドとそれに対応
するバスサイクル種別(コマンドタイプ)との対応関係
が示されている。PCI仕様では、アドレスフェーズで
出力されるコマンドによってバスサイクルの種別が決定
される。このコマンドには、“0100”、“010
1”、“1000”、“1001”の4つが空いており
(予約)、本実施形態では、その内の一つが前述のスト
リームアクセス用に割り当てられる。図3では、“01
00”をストリームアクセスを示す拡張コマンドとして
使用する場合が示されている。
【0026】(チャネル)ストリームアクセスでは、P
CIデバイスのアクセスはチャネル番号によって管理さ
れる。チャネル番号は、ストリームアクセスにおけるデ
ータ転送経路を示すものであり、同一チャネル番号が割
り当てられたPCIデバイス間でストリームアクセスに
よるデータ転送が実行される。ストリームアクセスを実
行する場合、前述のデータフェーズでは、マスタデバイ
スは、I/Oアドレスまたはメモリアドレスの代わり
に、自身に割り当てられたチャネル番号をAD上に出力
する。AD上のチャネル番号と同一のチャネル番号が割
り当てられたPCIデバイスがターゲットデバイスとな
る。各PCIデバイスに対するチャネル割り当ては、ス
トリームデータの転送に先立ち予め実行される。また、
実際には、チャネル番号のみならず、送信側であるか受
信側であるかを示す情報も各PCIデバイスに割り当て
られる。
【0027】図4では、デバイスAがチャネル番号1の
送信側デバイス、デバイスDがチャネル番号1の受信側
デバイスである。この場合、共にチャネル番号1が割り
当てられたデバイスAとデバイスDとがPCIバス20
0上で論理的にピアツーピア接続された形式となり、そ
の間のデータ転送がハンドシェイク無しで実行される。
この場合、送信側のデバイスAは、受信側のデバイスB
の状態によらず投機的(一方的)にデータ送信を行う。
【0028】また、一つの送信側デバイスに対して、そ
の送信側デバイスと同一チャネル番号の受信側デバイス
を複数設定することもできる。図4においては、デバイ
スBをチャネル番号2の送信側デバイス、デバイスCお
よびEをチャネル番号2の受信側デバイスとした場合が
示されている。この場合、デバイスBからのストリーム
データは、デバイスCおよびデバイスEにマルチキャス
トされる。
【0029】(チャネルコントロールレジスタ)図5に
は、ストリームアクセスのサポートのためにPCIデバ
イスに設けられるチャネルコントロールレジスタの内容
が示されている。
【0030】チャネルコントロールレジスタはPCI仕
様で規定されたコンフィグレーション空間の一部に定義
されており、複数チャネル分の制御情報を持つことがで
きる。各チャネルの制御情報は、チャネルコントロール
情報(Ch Cnt)、およびチャネル番号情報(Ch
No)を1組として構成される。チャネル番号情報の
設定は、ソフトウェアから構成されるバスマネージャに
よって行われる。バスマネージャはOSの一部にAVデ
ータ処理用のモジュールとして組み込んでも良いし、あ
るいは専用のユーティリティ/デバイスドライバとして
実現しても良い。
【0031】チャネルコントロール情報には、該当する
チャネルの有効/無効を示すチャネルアベイラブル情報
(Ch.Ava)、該当するチャネルが入力チャネル
(受信側デバイス)であるか出力チャネル(送信側デバ
イス)であるかを示すI/O情報(In/Out)など
が含まれている。
【0032】どのノードが、どのチャネルに対して出力
/入力するかは、前述のバスマネージャ(ソフトウェ
ア)によるConfigレジスタの設定によって決定さ
れる。バスマネージャ(ソフトウェア)によるConf
igレジスタの設定(チャネルの制御情報の設定)は、
オペレーティングシステムの起動時に実行されるシステ
ム環境設定処理の中で行われる。
【0033】(ストリームアクセス)図6には、ストリ
ームアクセス時のバスサイクルの様子が示されている。
まず、ストリームアクセスを開始するイニシエータ(マ
スタデバイス)によってフレーム信号(FRAME#)
がアサートされ、アドレスフェーズが開始される。アド
レスフェーズにおいては、イニシエータは、アドレス/
データ(AD)線にI/Oアドレスやメモリアドレスの
代わりに有効なチャネル番号(ch No.)を出力
し、またC/BE#線にはストリームアクセスを示すバ
ス・コマンド(S)を出力する。チャネル番号で指定さ
れたPCIデバイスは、DEVSEL#をアサートし、
自身がストリームアクセスのターゲットとして選択され
たことを表明する。このアドレスフェーズの後、必要に
応じてターンアラウンドの期間を得た後に、データフェ
ーズが開始される。
【0034】データフェーズでは、out側のデバイス
からin側のデバイスへのデータ転送が実行される。デ
ータ(D)の送受信は、クロックの立ち上がりおよび立
ち下がりの両エッジに同期して行われる(ダブルエッジ
アクセス)。また、IRDY#,TRDY#は無効化さ
れ、それらIRDY#,TRDY#を用いたウェエイト
制御のためのハンドシェイクは実行されず、バイトイネ
ーブルBE#に合わせてクロック同期でデータの転送が
連続的に順次実行される。
【0035】このように、ストリームアクセスはPCI
仕様の信号やプロトコルをそのまま使って実現されてい
る。ここで、ストリームアクセスを用いたAVストリー
ムの流れについて説明する。まず、図7を参照して、C
ATV/サテライトチューナ(チューナモジュール)2
0で受信したAVストリームをデコードしてモニタに表
示する動作を説明する。ここでは、チューナモジュール
20がPCIデバイスとして機能する場合を想定する。
【0036】まず、システム起動時には、バスマネージ
ャにより、チューナモジュール20およびメディアプロ
セッサ16に同一のチャネル番号が割り当てられ(ここ
では、チャネル1)、且つチューナモジュール20につ
いてはチャネル1の送信側デバイス(out)、メディ
アプロセッサ16についてはチャネル1の受信側デバイ
ス(in)の指定がなされる。
【0037】そして、チューナモジュール20がAVス
トリームの受信を開始すると、チューナモジュール20
がイニシエータとしての動作を開始し、ストリームアク
セスのためのバスサイクルを実行する。AVストリーム
はMPEG2トランスポートストリームから構成されて
おり、このMPEG2トランスポートストリームは、P
CIバス200上のストリームアクセスにより、システ
ムメモリ12を介さずに、CATV/サテライトチュー
ナ(チューナモジュール)20からメディアプロセッサ
16に直接的に転送される。メディアプロセッサ16で
は、MPEG2トランスポートストリームのデコード再
生処理が順次実行される。
【0038】なお、このデコード再生処理によって得ら
れた表示データはVGAコントローラ17を介してディ
スプレイモニタに表示される。メディアプロセッサ16
とVGAコントローラ17との間には専用のビデオバス
が設けられているので(図1)、メディアプロセッサ1
6からVGAコントローラ17への表示データの転送は
そのビデオバスを介して実行することが好ましい。これ
は、PCIバス200上のトラフィックをできるだけ少
なくするためである。
【0039】次に、図8を参照して、DVDドライブ3
0からAVストリームを読み出し、それをデコードして
モニタに表示する場合を説明する。
【0040】システム起動時には、バスマネージャによ
り、I/Oコントローラ(IDE/ATAPIインター
フェイス)22およびメディアプロセッサ16に同一の
チャネル番号が割り当てられ(ここでは、チャネル
2)、且つIDE/ATAPIインターフェイスについ
てはチャネル2の送信側デバイス(out)、メディア
プロセッサ16についてはチャネル2の受信側デバイス
(in)の指定がなされる。
【0041】そして、バスマネージャがメディアプロセ
ッサ16に対してAVストリームの受信及びデコードを
指示することにより、メディアプロセッサ16がイニシ
エータとして動作し、ストリームアクセスのためのバス
サイクルを開始する。これにより、I/Oコントローラ
22を介してDVDドライブ30からAVストリームが
読み出され、そのAVストリームがシステムメモリ12
を介さずに、メディアプロセッサ16に直接的に転送さ
れる。
【0042】図9には、バスマネージャ100とこれに
よって制御されるPCIデバイスA,Bとの関係が示さ
れている。
【0043】バスマネージャ100は、AVストリーム
の転送をストリームアクセスで実行させるための設定を
行うものであり、AVストリームの転送時には、そのA
Vストリームの転送に係わる各PCIデバイスA,Bに
対してチャネル番号(chNo.)および入出力チャネ
ル(in/out)の設定を行う。これにより、PCI
デバイスA,B間で実行されるPCIバスサイクルは通
常モードからストリームアクセスにモード変更され、ハ
ンドシェイク無しで、ダブルエッジアクセスによる高バ
ンド幅の転送が実行される。
【0044】以上のように、本実施形態のシステムにお
いては、PCIバスサイクルの拡張により必要に応じて
バンド幅を高められるようにすることにより、AVスト
リームとコンピュータデータの融合に好適なシステムを
実現することができる。また、本実施形態のシステム
は、コンピュータのみならず、セットトップボックス、
デジタルTV、ゲーム機などの各種デジタル情報機器の
プラットフォームとして使用することができる。
【0045】なお、本実施形態ではPCIバスの拡張と
してストリームアクセスモードを実現したが、PCIバ
スに限らず、他のバスについても同様の拡張を行うこと
ができる。
【0046】また、AVストリームのみを扱うPCIデ
バイスについては、データ転送を常にストリームアクセ
スで実行させるようにしてもよい。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
PCIバスのような既存のバス上でストリームデータの
転送を効率よく行うことが可能となり、AVストリーム
とコンピュータデータの融合に好適なシステムを実現で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るデータ処理装置のシ
ステム構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態で用いられるPCIバスの標準的な
バスサイクルを説明するためのタイミングチャート。
【図3】同実施形態で用いられるバス・コマンドの定義
を説明するための図。
【図4】同実施形態で用いられるストリームアクセスの
原理を説明するための図。
【図5】同実施形態のシステムで使用されるチャネルコ
ントロールレジスタの内容を示す図。
【図6】同実施形態で用いられるストリームアクセス時
のバスサイクルを説明するためのタイミングチャート。
【図7】同実施形態のストリームアクセスを用いたAV
ストリームのデータ転送の一例を示す図。
【図8】同実施形態のストリームアクセスを用いたAV
ストリームのデータ転送の他の例を示す図。
【図9】同実施形態で用いられるバスマネージャとこれ
によって制御されるPCIデバイスとの関係を示す図。
【符号の説明】
11…CPU 12…システムメモリ 16…メディアプロセッサ 17…VGAコントローラ 20…ケーブル/サテライトチューナ 21…IEEE1394インターフェイス 22…I/Oコントローラ 200…PCIバス

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バスを介してデバイス間のデータ転送を
    実行するデータ処理装置において、 前記バスを介したデバイス間のデータ転送をハンドシェ
    イクによって実行する第1のバスサイクルモードと、前
    記バスを介したデバイス間のデータ転送を前記ハンドシ
    ェイク無しで実行する第2のバスサイクルモードとを有
    し、ストリームデータの転送のために、デバイス間のデ
    ータ転送を前記第2のバスサイクルモードで実行させる
    手段を具備することを特徴とするデータ処理装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のバスサイクルモードは、バス
    サイクルを開始するマスタデバイスと、該マスタデバイ
    スから前記バスに出力されるI/Oまたはメモリアドレ
    スによって指定されたターゲットデバイスとの間で実行
    され、 前記第2のバスサイクルモードは、バスサイクルを開始
    するマスタデバイスが自身に割り当てられたチャネル番
    号を前記バス上に出力することにより、予め同一のチャ
    ネル番号が割り当てられたデバイス間で実行されること
    を特徴とする請求項1記載のデータ処理装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のバスサイクルモードにおける
    データ転送は、クロックの立ち上がりおよび立ち下がり
    の一方のエッジに同期して実行され、 前記第2のバスサイクルモードにおけるデータ転送は、
    クロックの立ち上がりおよび立ち下がりの両エッジに同
    期して実行されることを特徴とする請求項1記載のデー
    タ処理装置。
  4. 【請求項4】 前記バスには、デバイス間のデータ転送
    をハンドシェイクで行うために必要なウェイト制御用の
    信号線が定義されており、 前記第2のバスサイクルモードでは、前記信号線を用い
    たウェイト制御を使用せずに、送信側のデバイスから受
    信側のデバイスへのデータ転送が投機的に実行されるこ
    とを特徴とする請求項1記載のデータ処理装置。
  5. 【請求項5】 前記バス上で実行されるバスサイクル
    は、バスサイクルの種別およびアドレスを指定するため
    のアドレスフェーズとそれに後続する1以上のデータフ
    ェーズとから構成され、 バスサイクルを開始するマスタデバイスがアドレスフェ
    ーズにて出力するコマンドによって、前記バス上で前記
    第1および第2のどちらのバスサイクルモードを実行す
    るかが決定されることを特徴とする請求項1記載のデー
    タ処理装置。
  6. 【請求項6】 バスを介してデバイス間のデータ転送を
    実行するデータ処理装置において、 ウェイト制御のためのレディー信号を用いることによ
    り、前記バスを介したデバイス間のデータ転送をハンド
    シェイク形式で実行する第1のバスサイクルモードと、
    前記レディー信号を使用せずに、前記バスを介したデバ
    イス間のデータ転送を前記ハンドシェイク無しで実行す
    る第2のバスサイクルモードとを有し、ストリームデー
    タの転送のために前記バス上で実行すべきバスサイクル
    を前記第2のバスサイクルモードに設定する手段を具備
    することを特徴とするデータ処理装置。
  7. 【請求項7】 バスサイクルの種別およびアドレスを指
    定するアドレスフェーズとそれに後続する1以上のデー
    タ転送フェーズとから構成されるバスサイクルの制御方
    法であって、 ストリームデータ転送のために拡張された拡張バスサイ
    クルモードの実行を示すコマンドを前記アドレスフェー
    ズにてバス上に出力し、 前記バス上で実行されるバスサイクルを、ウェイト制御
    のためのレディー信号を用いることによりデバイス間の
    データ転送をハンドシェイク形式で実行する標準バスサ
    イクルモードから、前記拡張バスサイクルモードに切り
    替え、 前記レディー信号を使用せずに、前記バスを介したデバ
    イス間のデータ転送を前記ハンドシェイク無しで実行さ
    せることを特徴とするバスサイクル制御方法。
  8. 【請求項8】 前記拡張バスサイクルモードは、同一チ
    ャネル番号が割り当てられたデバイス間で実行され、前
    記拡張バスサイクルモードを開始するバスマスタは、自
    身に割り当てられたチャネル番号を前記バス上に出力す
    ることによって、相手先となるターゲットデバイスを指
    定することを特徴とする請求項7記載のバスサイクル制
    御方法。
  9. 【請求項9】 前記標準バスサイクルモードにおけるデ
    ータ転送は、クロックの立ち上がりおよび立ち下がりの
    一方のエッジに同期して実行され、 前記拡張バスサイクルモードにおけるデータ転送は、ク
    ロックの立ち上がりおよび立ち下がりの両エッジに同期
    して実行されることを特徴とする請求項7記載のバスサ
    イクル制御方法。
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