JP2001215213A - 燃焼排ガス検出装置 - Google Patents

燃焼排ガス検出装置

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JP2001215213A
JP2001215213A JP2000026207A JP2000026207A JP2001215213A JP 2001215213 A JP2001215213 A JP 2001215213A JP 2000026207 A JP2000026207 A JP 2000026207A JP 2000026207 A JP2000026207 A JP 2000026207A JP 2001215213 A JP2001215213 A JP 2001215213A
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heat
sensor
combustion exhaust
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Yoshikatsu Ishikawa
善克 石川
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Harman Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱交換済み燃焼排ガス中の水分が排ガス濃度
検出センサに達するまでに結露しても、適正な値の排ガ
ス濃度検出値を出力することが可能となる燃焼排ガス検
出装置を提供する点にある。 【解決手段】 バーナ1にて燃焼された燃焼排ガス中の
特定成分のガス濃度を検出する排ガス濃度検出センサ9
が、授熱用の熱交換器2を通過して流動する熱交換済み
燃焼排ガスを対象として検出するように設置され、熱交
換済み燃焼排ガス中の水分が排ガス濃度検出センサ9に
達するまでに結露する結露発生量に応じて、排ガス濃度
検出センサ9の検出値が変動する検出値変動分を、燃焼
排ガスの総排気量に対する結露発生量の比率に基づいて
補正して、排ガス濃度検出値として出力する検出制御手
段Hが設けられている燃焼排ガス検出装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バーナにて燃焼さ
れた燃焼排ガス中の特定成分のガス濃度を検出する排ガ
ス濃度検出センサが、授熱用の熱交換器を通過して流動
する熱交換済み燃焼排ガスを対象として検出するように
設置された燃焼排ガス検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような燃焼排ガス検出装置は、燃
焼排ガス中の酸素ガス濃度を検出する酸素センサなどが
設置されているものであり、熱交換済み燃焼排ガス中の
水分が排ガス濃度検出センサに達するまでに結露する
と、その結露発生量に応じて、排ガス濃度検出センサの
検出値が変動することとなるので、その検出値変動分を
補正する必要があるものとなっている。そして、例え
ば、特許第2946279号公報に開示されているよう
に、熱交換済み燃焼排ガスの温度を検出する温度センサ
を設け、その温度センサにおける検出温度に比例して酸
素センサの検出値変動分を補正するようにしている。説
明を加えると、酸素センサの検出値は、結露発生量が増
加するほど高い値に変動するので、熱交換済み燃焼排ガ
スの温度が低いほど、結露発生量としてのドレン生成量
が増加することを利用して、温度センサの検出温度が低
いほど、酸素センサの出力する値が低くなるように補正
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の排ガス検出装置では、熱交換済み燃焼排ガスの温度
に比例して排ガス濃度検出センサにおける検出値変動分
を補正するために、補正する値が、熱交換済み燃焼排ガ
スの温度のみに依存することになり、的確な補正を行う
ことができない虞があった。説明を加えると、例えば、
実際の空気量の理論空気量に対する割合である、いわゆ
る空気比などが変化して、実際のバーナの燃焼状態が変
化しても、熱交換済み燃焼排ガスの温度は変化しなかっ
たりすることがあるなど、熱交換済み燃焼排ガスの温度
は、必ずしも実際のバーナの燃焼状態を反映しているも
のではなく、そのために、熱交換済み燃焼排ガスの温度
に比例して排ガス濃度センサにおける検出値変動分を補
正するものでは、実際のバーナの燃焼状態に応じた補正
を行うことができない虞があった。
【0004】本発明は、かかる点に着目してなされたも
のであり、その目的は、熱交換済み燃焼排ガス中の水分
が排ガス濃度検出センサに達するまでに結露しても、適
正な値の排ガス濃度検出値を出力することが可能となる
燃焼排ガス検出装置を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明によれば、バーナにて燃焼さ
れた燃焼排ガス中の特定成分のガス濃度を検出する排ガ
ス濃度検出センサが、授熱用の熱交換器を通過して流動
する熱交換済み燃焼排ガスを対象として検出するように
設置された燃焼排ガス検出装置であって、前記熱交換済
み燃焼排ガス中の水分が前記排ガス濃度検出センサに達
するまでに結露する結露発生量に応じて、前記排ガス濃
度検出センサの検出値が変動する検出値変動分を、前記
燃焼排ガスの総排気量に対する前記結露発生量の比率に
基づいて補正して、排ガス濃度検出値として出力する検
出制御手段が設けられている。
【0006】すなわち、燃焼排ガスの総排気量に対する
結露発生量の比率を用いて、排ガス濃度検出センサにお
ける検出値変動分を補正するので、実際にバーナにて燃
焼された燃焼排ガスの総排気量など、実際のバーナの燃
焼状態を反映している情報により補正を行うことがで
き、実際のバーナの燃焼状態を加味した状態で、排ガス
濃度検出センサにおける検出値変動分を補正することが
可能となる。したがって、実際のバーナの燃焼状態に合
った補正を行うことができるものとなって、熱交換済み
燃焼排ガス中の水分が排ガス濃度検出センサに達するま
でに結露しても、適正な値の排ガス濃度検出値を出力す
ることが可能となる燃焼排ガス検出装置を提供すること
が可能となった。
【0007】請求項2に記載の発明によれば、前記熱交
換済み燃焼排ガスの温度を検出する燃焼排ガス温度検出
手段が設けられ、前記検出制御手段が、前記燃焼排ガス
温度検出手段の検出情報に基づいて、前記総排気量に対
する前記結露発生量の比率を求めるように構成されてい
る。すなわち、熱交換済み燃焼排ガスの温度を用いて、
燃焼排ガスの総排気量に対する結露発生量の比率を求め
て、排ガス濃度検出センサにおける検出値変動分を補正
するので、熱交換済み燃焼排ガスの温度をも加味した状
態で、排ガス濃度検出センサにおける検出値変動分を補
正することが可能となって、より一層的確な補正を行う
ことが可能となる。
【0008】請求項3に記載の発明によれば、前記排ガ
ス濃度検出センサが、前記熱交換済み燃焼排ガス中の一
酸化炭素ガス濃度を検出するように構成されている。す
なわち、バーナの燃焼状態が不完全燃焼であるときに
は、熱交換済み燃焼排ガス中の一酸化炭素濃度が高くな
るので、排ガス濃度検出センサにより熱交換済み燃焼排
ガス中の一酸化炭素ガス濃度を検出することによって、
バーナの燃焼が不完全燃焼であることを検出することが
でき、バーナの燃焼を停止させるなど不完全燃焼による
異常の発生を防止するための処理を実行することが可能
となる。そして、熱交換済み燃焼排ガス中の水分が排ガ
ス濃度センサに達するまでに結露して、排ガス濃度検出
センサの検出値が変動しても、その検出値変動分を補正
して熱交換済み燃焼排ガス中の一酸化炭素ガス濃度を的
確に検出することができ、バーナの燃焼を停止させるな
どの処理を的確に実行することが可能となる。
【0009】請求項4に記載の発明によれば、前記排ガ
ス濃度検出センサが、前記熱交換済み燃焼排ガス中の酸
素ガス濃度を検出するように構成されている。すなわ
ち、熱交換済み燃焼排ガス中の酸素ガス濃度を検出する
ことにより、その検出濃度から実際の空気量の理論空気
量に対する割合である、いわゆる空気比を求めることが
でき、この空気比を用いてバーナの燃焼状態を適正な状
態に制御することが可能となる。そして、熱交換済み燃
焼排ガス中の水分が排ガス濃度センサに達するまでに結
露して、排ガス濃度検出センサの検出値が変動しても、
その検出値変動分を補正して熱交換済み燃焼排ガス中の
酸素ガス濃度を的確に検出することができるので、バー
ナの燃焼状態における空気比を的確に求めることがで
き、その空気比を用いてバーナの燃焼状態を的確に適正
な状態に制御することが可能となる。
【0010】請求項5に記載の発明によれば、前記排ガ
ス濃度検出センサが、前記熱交換済み燃焼排ガス中の二
酸化炭素ガス濃度を検出するように構成されている。す
なわち、熱交換済み燃焼排ガス中の二酸化炭素ガス濃度
を検出することにより、その検出濃度から実際の空気量
の理論空気量に対する割合である、いわゆる空気比を求
めることができ、この空気比を用いてバーナの燃焼状態
を適正な状態に制御することが可能となる。そして、熱
交換済み燃焼排ガス中の水分が排ガス濃度センサに達す
るまでに結露して、排ガス濃度検出センサの検出値が変
動しても、その検出値変動分を補正して熱交換済み燃焼
排ガス中の二酸化炭素ガス濃度を的確に検出することが
できるので、バーナの燃焼状態における空気比を的確に
求めることができ、その空気比を用いてバーナの燃焼状
態を的確に適正な状態に制御することが可能となる。
【0011】請求項6に記載の発明によれば、前記排ガ
ス濃度検出センサが、前記熱交換済み燃焼排ガス中の窒
素酸化物ガス濃度を検出するように構成されている。す
なわち、バーナに対する燃焼用空気の通風量が低下する
と、熱交換済み燃焼排ガス中の窒素酸化物ガスであるN
Ox濃度が高くなるので、排ガス濃度検出センサにより
熱交換済み燃焼排ガス中のNOx濃度を検出することに
よって、バーナに対する燃焼用空気の通風量が低下して
いることを検出することができ、バーナの燃焼を停止さ
せるなどの処理を実行することが可能となる。そして、
熱交換済み燃焼排ガス中の水分が排ガス濃度センサに達
するまでに結露して、排ガス濃度検出センサの検出値が
変動しても、その検出値変動分を補正して熱交換済み燃
焼排ガス中のNOx濃度を的確に検出することができ、
バーナの燃焼を停止させるなどの処理を的確に実行する
ことが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明にかかる燃焼排ガス検出装
置を給湯装置に適応した例について図面に基づいて説明
する。 〔第1実施形態〕この給湯装置は、図1に示すように、
供給される水を加熱して出湯栓に給湯する給湯部T、こ
の給湯部Tの動作を制御する制御部H、この制御部Hに
動作情報を指令するリモコン操作部Rを備えて構成され
ている。
【0013】前記給湯部Tは、全一次混合型のガス燃焼
式のバーナ1の燃焼により加熱される水加熱用の熱交換
器2およびこの熱交換器2において熱交換された燃焼排
ガスを回収する排気回収部3を備えた本体部4から構成
され、このバーナ1の上流側から燃焼用空気を通風路5
を通して通風し、かつ、その通風に伴って、供給される
燃料ガスを燃焼用空気と混合して供給するターボファン
6、および、授熱用の熱交換器2を通解して流動する熱
交換済み燃焼排ガスを排出する排気路7が本体部4に連
通接続されている。そして、バーナ1の炎の生成方向が
下向きに構成され、バーナ1の下方に熱交換器2を配置
させ、熱交換器2の下方に排気回収部3を配置させてい
る。
【0014】また、排気回収部3は、その内部の底面部
にて、熱交換器2から落下する凝縮水、すなわちドレン
を受け止め回収して、排出路8を通して中和装置Cに供
給するように構成され、この中和装置Cにてドレンを中
和処理するようにしている。
【0015】前記排気路7には、熱交換器にて熱交換さ
れた熱交換済み燃焼排ガス中の酸素ガス濃度を検出する
排ガス濃度検出センサとしての酸素センサ9、および、
熱交換済み燃焼排ガスの温度を検出する温度検出手段と
しての温度センサ10が設けられている。前記酸素セン
サ9は、ジルコニア限界電流型のセンサで、図2に示す
ように、センサエレメント11、端子12、端子台1
3、メッシュカバー14から構成されている。
【0016】前記センサエレメント11は、図3に示す
ように、ディスク状の安定化ジルコニア11aの両側に
白金電極11bを形成し、その片側に小孔11cが設け
られたキャップ11dを接合して構成されている。両電
極11b間に電圧を印加すると、ポンピング作用により
酸素イオンをキャリアとする電流が流れる。そして、キ
ャップ11d内への空気の流入が小孔11cによって制
限されることから電圧の所定領域で電流がほぼ一定(限
界電流)になり、この限界電流は空気中の酸素濃度に比
例して変化するので、一定電圧(監視電圧)を両電極1
1b間に印加しておき、そのときの電流値(実測値
V’)から酸素濃度を検出することができることとな
る。また、ポンピング作用は、高温(例えば、500℃
程度)において発生するので、キャップ11d上部にヒ
ータ11eを一体形成し、ヒータ11eへの通電により
センサエレメント11を加熱するように構成されてい
る。
【0017】前記熱交換器2には、例えば、家庭用の水
道などから水が供給される入水路14、加熱後の湯水を
出湯する出湯路15がそれぞれ接続され、前記入水路1
4には、熱交換器2への通水量を検出する通水量センサ
16、入水路14を通して供給される水の温度を検出す
る入水温サーミスタ17が設けられ、出湯路15には、
出湯栓18から出湯される湯水の温度を検出する出湯温
サーミスタ19が設けられている。
【0018】燃料供給路20はターボファン6の吸引部
に接続されて、その燃料供給路20には、燃料供給方向
の上流側から、燃料供給を断続する電磁操作式の安全弁
21およびメイン弁22、燃料供給量を調整する比例弁
23のそれぞれが設けられ、比例弁23の調整する燃料
ガス供給量に応じて、ターボファン6の通風量が調整さ
れ、比例弁23の調整する燃料ガス供給量が大きくなる
ほど、通風量が大きくなるようになっている。そして、
バーナ1の近くには、バーナに対する点火動作を実行す
るイグナイタ24と、バーナ1が着火されているか否か
を検出するフレームロッド25とがそれぞれ備えられ、
ターボファン6の回転速度を検出する回転速度センサ6
aが設けられている。
【0019】前記リモコン操作部Rは、給湯部Kの運転
の開始・停止を指令する運転スイッチ26、出湯用目標
温度を変更設定自在な温度設定スイッチ27、出湯温度
や出湯用目標温度などを表示する表示部28、運転状態
であることを表示する運転ランプ29、バーナ1が燃焼
状態であることを表示する燃焼ランプ30などを備えて
構成されている。
【0020】前記制御部Hは、マイクロコンピュータを
備えて構成され、熱交換器2への通水が開始されるに伴
ってバーナ1の燃焼を開始して、熱交換器2への通水が
停止されるに伴ってバーナ1の燃焼を停止させるように
制御するとともに、熱交換器2への通水が検出されてい
るときには、出湯温度が出湯用目標温度になるように比
例弁23とターボファン6によって、燃料ガス供給量と
通風量とを調整する処理を実行するように構成されてい
る。すなわち、熱交換器2へ通水されている状態で、リ
モコン操作部Rの制御指令に基づいて出湯温度が出湯用
目標温度になるように比例弁23とターボファン6によ
って、燃料ガス供給量と通風量とを調整するとともに、
酸素センサ9による酸素ガス濃度検出値から求められる
実際の空気量の理論空気量に対する割合である、いわゆ
る空気比が設定範囲内になるようにターボファン6の回
転速度を調整するようにしている。そして、熱交換済み
燃焼排ガスの中の水分が酸素センサ9に達するまでに結
露して、その結露発生量に応じて、酸素センサ9の検出
値が変動しているときには、その酸素センサ9における
検出値変動分を補正して、その補正した値を酸素ガス濃
度検出値として出力して、その酸素ガス濃度検出値から
空気比を求めるように構成され、制御部Hが検出制御手
段として作用するように構成されている。
【0021】具体的に説明すると、運転スイッチ26の
ON操作に伴って運転状態に設された後に、出湯栓18
の開操作に伴って通水量センサ16にて検出される通水
量が設定水量を超えると、ターボファン6による通風作
動を開始し、かつ、安全弁21およびメイン弁22を開
弁させて点火用ガス量になるように比例弁23へ所定の
電流を流すとともに、回転数センサ6aの検出情報に基
づいてターボファン6の回転速度を点火用通風量になる
ように調整し、イグナイタ24によってバーナ1の点火
動作を行い、フレームロッド25によってバーナ1の着
火を確認する点火処理を実行する。
【0022】その後、入水温サーミスタ17、出湯温サ
ーミスタ19、通水量センサ16のそれぞれの検出情
報、および、温度設定スイッチ27にて設定されている
出湯用目標温度の情報に基づいて、出湯温度を出湯用目
標温度にするために必要なガス量になるように比例弁2
3とターボファン6によって、燃料ガス供給量と通風量
とを調整するフィードフォワード制御を実行するととも
に、出湯温サーミスタ19の検出温度と出湯用目標温度
との偏差に応じて比例弁23とターボファン6によっ
て、燃料ガス供給量と通風量とを微調整するフィードバ
ック制御を実行して燃焼制御処理を実行する。このよう
にして、入水路14からの水は、熱交換器2によって加
熱されて、出湯栓18から出湯用目標温度の湯水が出湯
されることになる。
【0023】そして、温度センサ10の検出温度が、熱
交換済み燃焼排ガス中の水分が結露する露点温度よりも
高いときには、下記〔数1〕を用いて、酸素センサ9の
実測値V’から熱交換済み燃焼ガス中の酸素ガス濃度O
2 を求め、下記〔数2〕を用いて、酸素センサ9の検出
した酸素ガス濃度O2 から空気比λを求め、その求めら
れた空気比λが適正範囲(例えば、1.2〜1.4)内
になるようにターボファン6の回転速度を調整する。
【0024】
【数1】O2 =k×V’ ただし、kは、酸素センサの実測値と酸素ガス濃度の関
係を示す係数V’は、酸素センサの実測値
【0025】
【数2】λ=1+(Ew/Lmin)×{O2 /(21
−O2 )} ただし、Ewは、理論排ガス量(水蒸気を含む) Lminは、理論空気量 21は、大気中の酸素濃度を示し、簡便のため、整数を
用いているが20.95としてもよい。
【0026】また、温度センサ10の検出温度が熱交換
済み燃焼排ガス中の水分が結露する露点温度以下のとき
には、熱交換済み燃焼排ガス中の水分が酸素センサ9に
達するまでに結露しているとして、酸素センサ9の検出
値が変動する検出値変動分を、燃焼排ガスの総排気量に
対する結露発生量の比率に基づいて補正して、酸素ガス
濃度検出値として出力するようにしている。具体的に
は、温度センサ10の検出温度tが、熱交換済み燃焼排
ガス中の水分が結露する露点温度TL以下のときには、
下記〔数3〕を用いて、温度センサ10の検出温度tか
らその温度における飽和水蒸気量Hを求め、下記〔数
4〕を用いて、その飽和水蒸気量Hから燃焼排ガスの総
排気量に対する結露発生量の比率aを求める。そして、
下記〔数5〕を用いて、求めた比率aより酸素センサ9
の実測値V’に補正を加えて、酸素ガス濃度検出値Vを
出力して、下記〔数6〕を用いて、酸素ガス濃度検出値
Vから熱交換済み燃焼排ガス中の酸素ガス濃度O2 を求
めて、上記〔数2〕を用いて、酸素センサ9の検出した
酸素ガス濃度O2 から空気比λを求め、その求められた
空気比が適正範囲(例えば、1.2〜1.4)内になる
ようにターボファン6の回転速度を調整する。ただし、
下記〔数3〕および〔数4〕には求めるべきλが含まれ
ており、実際には数式の整理によりλのない下記〔数
7〕を用いて実測値V’と検出温度tより酸素ガス濃度
2 を求めることになる。
【0027】
【数3】 ただし、Ewは、理論排ガス量(水蒸気を含む) Lminは、理論空気量 A,B,Cは、定数
【0028】
【数4】 ただし、Ewは、理論排ガス量(水蒸気を含む) Lminは、理論空気量 Hは、温度tの熱交換済み燃焼ガス中の飽和水蒸気量 Wは、発生水蒸気量 ちなみに、G=(λ−1)×Lmin+Ewとすると、
燃料ガス1Nm3 あたりの燃焼排ガスの総排気量がGと
なる。
【0029】
【数5】V=(1−a)×V’ ただし、aは、燃焼排ガスの総排気量に対する結露発生
量の比率 V’は、酸素センサの実測値
【0030】
【数6】O2 =k×V ただし、kは、酸素センサの実測値と酸素ガス濃度の関
係を示す係数 Vは、酸素ガス濃度検出値
【0031】
【数7】 ただし、kは、酸素センサの実測値と酸素ガス濃度の関
係を示す係数 V’は、酸素センサの実測値 Ewは、理論排ガス量(水蒸気を含む) Edは、理論排ガス量(水蒸気を含まない) 21は、大気中の酸素濃度を示し、簡便のため、整数を
用いているが20.95としてもよい。 A,B,Cは、定数 ちなみに、理論排ガス量(水蒸気を含まない)Edにつ
いては、理論排ガス量(水蒸気を含む)Ewおよび発生
水蒸気量Wを用いて求められる(Ed=Ew−W)。
【0032】このようにして、熱交換済み燃焼排ガス中
の水分が酸素センサ9に達するまでに結露する結露発生
量に応じて、酸素センサ9の検出値が変動しても、その
酸素センサ9における検出値変動分を、実際のバーナの
燃焼状態を反映した燃焼排ガスの総排気量に対する結露
発生量の比率aに基づいて的確に補正することができ、
その補正して出力された酸素ガス濃度検出値から空気比
を求めて、その空気比をバーナの燃焼状態を的確に適正
な状態に制御することが可能となる。
【0033】前記制御部Hの制御動作について、図4の
フローチャートに基づいて説明する。まず、リモコン操
作部Rの運転スイッチ26がON操作されている状態
で、出湯栓18の開操作に伴って通水量センサ16にて
検出される通水量が設定水量を超えて通水量がON状態
となると、酸素センサ9を作動状態にするとともに、比
例弁23およびターボファン6の回転速度を調整して、
イグナイタ24によってバーナ1の点火動作を行うとと
もに、フレームロッド25によってバーナ1の着火を確
認する点火処理を実行する(ステップ1〜3)。
【0034】ちなみに、この点火処理を実行しても、バ
ーナ1の着火を確認できないときには、ターボファン6
を設定時間作動させた後、再度、点火処理を実行するよ
うに構成されている。そして、再度、点火処理を実行し
ても、バーナ1の着火を確認できないときには、エラー
表示を行うとともに、後述する酸素センサ9の出力校正
処理を実行するように構成されている。
【0035】上述の点火処理を行った後、出湯温度を出
湯用目標温度にするために必要なガス量になるように比
例弁23とターボファン6によって、燃料ガス供給量と
通風量とを調整するフィードフォワード制御を実行する
とともに、出湯温サーミスタ19の検出温度と出湯用目
標温度との偏差に応じて比例弁23とターボファン6に
よって、燃料ガス供給量と通風量とを微調整するフィー
ドバック制御を実行する燃焼制御処理を実行する(ステ
ップ4)。その後、酸素センサ9による熱交換済み燃焼
排ガス中の酸素ガス濃度から空気比を求める空気比演算
処理を実行し、その空気比が適正範囲内にないときに
は、空気比が設定範囲内になるようにターボファン6の
回転速度を調整する(ステップ5〜7)。そして、再
度、空気比演算処理を実行し、そのときの空気比が適正
範囲内にないときには、安全弁21およびメイン弁22
を閉弁し、エラー表示を行う(ステップ8〜10)。
【0036】このようにして、燃焼制御処理および空気
比演算処理などが、出湯栓18の閉操作に伴って通水量
センサ16にて検出される通水量が設定水量未満となり
通水量がOFF状態となるか、運転スイッチ26がOF
F操作されるまで継続して実行される(ステップ11,
12)。そして、出湯栓18の閉操作に伴って通水量セ
ンサ16にて検出される通水量が設定水量未満となり通
水量がOFF状態となるか、運転スイッチ26がOFF
操作されると、安全弁21およびメイン弁22を閉弁
し、ターボファン6を設定時間作動させてポストパージ
を行い、後述する酸素センサ出力校正処理を実行し、酸
素センサ9の作動を停止させる(ステップ13〜1
5)。
【0037】前記空気比演算処理について、図5のフロ
ーチャートに基づいて説明する。まず、酸素センサ9の
実測値V’を検出するとともに、温度センサ10にて熱
交換済み燃焼排ガスの温度tを検出する(ステップ2
1,22)。そして、温度センサ10の検出温度tが露
点温度TLより高いときには、上記〔数1〕を用いて、
酸素センサ9の実測値V’から熱交換済み燃焼ガス中の
酸素ガス濃度O2 を求め、上記〔数2〕を用いて、酸素
センサ9の検出した酸素ガス濃度O2 から空気比λを求
める(ステップ24,25)。
【0038】また、温度センサ10の検出温度tが露点
温度TL以下のときには、上記〔数3〕および〔数4〕
を用いて、温度センサ10の検出温度tから燃焼排ガス
の総排気量に対する結露発生量の比率aを求める。そし
て、上記〔数5〕を用いて、求めた比率aより酸素セン
サ9の実測値V’に補正を加えて、酸素ガス濃度検出値
Vを求め、さらに、上記〔数6〕を用いて、酸素ガス濃
度検出値Vから熱交換済み燃焼排ガス中の酸素ガス濃度
2 を求めて、上記〔数2〕を用いて、酸素センサ9の
検出した酸素ガス濃度O2 から空気比λを求める(ステ
ップ26〜28)。ただし、実際には上記〔数7〕およ
び〔数2〕を用いて空気比λを求めることになる。
【0039】前記酸素センサ出力校正処理を、図6のフ
ローチャートに基づいて説明する。ポストパージを終了
してから設定時間経過していると、酸素センサ9の実測
値V’を複数回検出し、それら複数の実測値V’が不安
定であればエラー表示する(ステップ31〜34)。そ
して、複数の実測値V’が安定した値であると、それら
複数の実測値V’の平均値V1を求め、その平均値V1
が、最小値VL未満であるか、または、最大値VHより
も高い場合には、エラー表示を行い、平均値V1が最小
値VL以上でかつ最大値VH以下の場合には、その平均
値V1から酸素センサの実測値と酸素ガス濃度の関係を
示す係数kを求め(k=21/V1)、酸素センサの実
測値と酸素ガス濃度の関係を示す係数kの値を更新する
(ステップ35,36)。
【0040】〔第2実施形態〕この第2実施形態は、上
記第1実施形態における空気比演算処理の別実施形態で
あり、図7のフローチャートに基づいて説明する。な
お、燃焼制御処理などその他の処理、および、給湯装置
の構成については、上記第1実施形態と同様であるの
で、その詳細な説明は省略する。
【0041】つまり、酸素センサ9の実測値V’を検出
し、燃料ガス供給量などから求められるインプット量に
対する入水温サーミスタ17、出湯温サーミスタ19、
通水量センサ16の検出情報から求められるアウトプッ
ト量の比率である熱効率ηを求めるとともに、その熱効
率ηおよび実際にバーナ1の燃焼に要求される空気比
λ’から熱交換済み燃焼排ガスの温度Tを求める(ステ
ップ41〜43)。ちなみに、熱効率ηおよび実際にバ
ーナ1の燃焼に要求される空気比λ’から熱交換済み燃
焼排ガスの温度の求めかたについては、(総発熱量−受
熱量)=排熱量=(熱交換済み燃焼排ガスの上昇温度+
水蒸気潜熱量)の関係を用いると、熱交換済み燃焼排ガ
スの温度Tを熱効率ηおよび実際にバーナ1の燃焼に要
求される空気比λ’の関数、すなわちT=F(η,λ)
で表すことができるので、熱効率ηおよび実際にバーナ
1の燃焼に要求される空気比λ’から熱交換済み燃焼排
ガスの温度Tを求めることができる。
【0042】そして、求めた熱交換済み燃焼排ガスの温
度Tが露点温度TLより高いときには、上記〔数1〕を
用いて、酸素センサ9の実測値V’から熱交換済み燃焼
ガス中の酸素ガス濃度O2 を求め、上記〔数2〕を用い
て、酸素センサ9の検出した酸素ガス濃度O2 から空気
比λを求める(ステップ44〜46)。
【0043】また、求めた熱交換済み燃焼排ガスの温度
Tが露点温度TL以下のときには、上記〔数3〕および
〔数4〕を用いて、求めた熱交換済み燃焼排ガスの温度
Tから燃焼排ガスの総排気量に対する結露発生量の比率
aを求める。そして、上記〔数5〕を用いて、求めた比
率aより酸素センサ9の実測値V’に補正を加えて、酸
素ガス濃度検出値Vを求め、さらに、上記〔数6〕を用
いて、酸素ガス濃度検出値Vから熱交換済み燃焼排ガス
中の酸素ガス濃度O2 を求めて、上記〔数2〕を用い
て、酸素センサ9の検出した酸素ガス濃度O2 から空気
比λを求める(ステップ47〜49)。ただし、実際に
は上記〔数7〕および〔数2〕を用いて空気比λを求め
ることになる。
【0044】〔別実施形態〕以下、上記第1および2実
施形態の別実施形態を列挙する。 (1)上記第1および2実施形態においては、排ガス濃
度検出センサとして、酸素センサ9を用いた例を示した
が、その他各種のセンサを適応させることが可能であ
る。以下、排ガス濃度検出センサとして、一酸化炭素セ
ンサ、二酸化炭素センサ、および、窒素酸化物センサの
夫々を適応した例について説明を加える。
【0045】前記排ガス濃度検出センサとして一酸化炭
素センサ31を適応したものでは、一酸化炭素センサ3
1により熱交換済み燃焼排ガス中の一酸化炭素ガス濃度
を検出して、その検出濃度が設定濃度以上になると、バ
ーナ1の燃焼が不完全燃焼であるとして、安全弁21お
よびメイン弁22を閉弁して、バーナ1の燃焼を停止さ
せるようにしている。そして、熱交換済み燃焼排ガス中
の水分が一酸化炭素センサ31に達するまでに結露する
と、上記第1および2実施形態における酸素センサ9と
同様に、その結露発生量に応じて、一酸化炭素センサ3
1の検出値が変化するので、その検出値変動分を補正す
るようにしている。なお、一酸化炭素センサ31におけ
る検出値変動分の補正については、燃焼排ガスの総排気
量に対する結露発生量の比率aを用いて補正するように
構成され、上記第1および2実施形態と同様であるの
で、その詳細な説明は省略する。
【0046】前記一酸化炭素センサ31は、図8に示す
ように、バーナ1の燃焼排ガスに接触する状態で設けら
れ、燃焼排ガス中に含まれる一酸化炭素ガスの濃度に応
じた検出値を出力するように構成されている。具体的に
説明すると、一酸化炭素センサ31は、ステンレス製の
保護枠32の内側の台座33にセンサ素子34、温度補
償用リファレンス素子35、および、一酸化炭素センサ
31の雰囲気温度を検出する温度センサ36を備えてい
る。このセンサ素子34、温度補償用リファレンス素子
35は夫々触媒を担持した白金線で構成されている。そ
して、図9に示すように、センサ素子34、温度補償用
リファレンス素子35、および、抵抗素子37,38
は、ブリッジ回路状態に接続されている。なお、コネク
タ部39は、リード線を介して制御部Hと接続してい
る。つまり、センサ素子34、温度補償用リファレンス
素子35は、電流が流れることで検出用設定温度(約2
00℃)に加熱され、その表面に接触する未燃成分が触
媒作用によって燃焼する。このとき、センサ素子34に
担持された触媒には、一酸化炭素ガスに対する選択性が
あるため、センサ素子34、温度補償用リファレンス素
子35夫々の素子温度に差が生じる。前記白金線は、温
度により抵抗値が変化するので、熱交換済み燃焼排ガス
中の一酸化炭素濃度が大になるほど、センサ素子34と
温度補償用リファレンス素子35の抵抗値の差が大とな
る。したがって、ブリッジ回路における、センサ素子3
4と温度補償用リファレンス35との接続部、および、
抵抗素子37,38どうしの接続部から電圧値としての
出力値Vsが、熱交換済み燃焼排ガス中の一酸化炭素濃
度に応じた値を出力し、一酸化炭素ガス濃度を検出す
る。ただし、温度センサ36が検出する雰囲気温度に応
じて、出力値を補正して一酸化炭素濃度が算出される。
【0047】前記排ガス濃度検出センサとして二酸化炭
素センサ40を適応したものでは、二酸化炭素センサ4
0により熱交換済み燃焼排ガス中の二酸化炭素ガス濃度
を検出して、その二酸化炭素ガス濃度から空気比を求め
て、その空気比が設定範囲内になるようにターボファン
6の通風量を調整するようにしている。そして、熱交換
済み燃焼排ガス中の水分が二酸化炭素センサ40に達す
るまでに結露すると、上記第1および2実施形態におけ
る酸素センサ9と同様に、その結露発生量に応じて、二
酸化炭素センサ40の検出値が変化するので、その検出
値変動分を補正するようにしている。なお、二酸化炭素
センサ40における検出値変動分の補正については、燃
焼排ガスの総排気量に対する結露発生量の比率aを用い
て補正するように構成され、上記第1および2実施形態
と同様であるので、その詳細な説明は省略する。
【0048】前記二酸化炭素センサ40は、図10に示
すように、測定対象ガスとしての熱交換済み燃焼排ガス
を流動させる第1室41と、基準ガスとしての大気を流
動させる第2室42とが設けられ、光源Qからの光を赤
外線分光して第1室41と第2室42とに照射するフィ
ルター43、および、第1室41および第2室42の夫
々を通過した赤外線の光度を検出する赤外線センサ44
などから構成され、赤外線センサ44が第1室および第
2室の夫々に対応して2つ設けられている。ちなみに、
フィルター43と第1室41および第2室42の間にチ
ョッパを挟み、1個の赤外線センサ44に交互に光が当
たるようにして、1個の赤外線センサ44にて実施する
ことも可能である。
【0049】そして、第1室41および第2室42の夫
々において、二酸化炭素ガス濃度に応じて、赤外線が吸
収されて、赤外線センサ44に到達することになり、赤
外線センサ44に到達する赤外線の光度は、二酸化炭素
ガス濃度に応じて差が生じることとなる。したがって、
第1室41に対応する赤外線センサ44aと、第2室に
対応する赤外線センサ44bとで、到達する赤外線の光
度に差が生じることとなり、この差を検出することによ
り熱交換済み燃焼排ガス中の二酸化炭素ガス濃度を検出
するように構成されている。
【0050】前記排ガス濃度検出センサとして窒素酸化
物センサ45を適応したものでは、窒素酸化物センサ4
5により熱交換済み燃焼排ガス中の窒素酸化物ガス濃度
を検出して、その検出濃度が設定濃度以上になると、何
らかの異常でターボファン6による通風量が低下してい
るとして、安全弁21およびメイン弁22を閉弁して、
バーナ1の燃焼を停止させるようにしている。そして、
熱交換済み燃焼排ガス中の水分が窒素酸化物センサ45
に達するまでに結露すると、上記第1および2実施形態
における酸素センサ9と同様に、その結露発生量に応じ
て、窒素酸化物センサ45の検出値が変化するので、そ
の検出値変動分を補正するようにしている。なお、窒素
酸化物センサ45における検出値変動分の補正について
は、燃焼排ガスの総排気量に対する結露発生量の比率a
を用いて補正するように構成され、上記第1および2実
施形態と同様であるので、その詳細な説明は省略する。
【0051】前記窒素酸化物センサ45は、図11に示
すように、長尺状の板状のセンサ素子46で構成され、
このセンサ素子46は、センサ素子46の長手方向に延
びる2枚の板状の固体電解質としての安定化ジルコニア
47の間に、第1拡散規律速孔48(例えば、多孔質
層)、および、第2拡散規律速孔49(例えば、多孔質
層)を配置させて、測定ガスとしての熱交換済み燃焼排
ガスを流動させる測定ガス導入通路50に沿って第1室
51および第2室52を形成するように、安定化ジルコ
ニア47を含んで積層されて構成され、大気に開放され
た第3室61も設けられている。
【0052】そして、上方側安定化ジルコニア47aの
第1室51内に露呈する部分には、一方の電極が第1室
51内に接しかつ他方の電極が大気に接する状態で第1
ポンプ電極53(例えば、多孔質Pt)が設けられ、下
方側安定化ジルコニア47bの第1室51内に露呈する
部分には、一方の電極が第1室51内に接しかつ他方の
電極が第3室61内に接する状態で測定電極54が設け
られている。また、第1室51内の雰囲気と大気との間
の酸素濃度差に基づいて、測定電極54間で発生する起
電力を測定する電位差計55が設けられ、この電位差計
55にて第1室51中の雰囲気中の酸素分圧が検出さ
れ、この第1室51中の雰囲気中の酸素分圧に基づい
て、可変電源56の電圧が制御され、第1室51内の雰
囲気中の酸素分圧が一定の値に保持されるように構成さ
れている。
【0053】前記下方側安定化ジルコニア47bの第2
室52に露呈する部分には、一方の電極が第2室52内
に接しかつ他方の電極が第3室61に接する状態で第2
ポンプ電極57が設けられ、この第2ポンプ電極57
は、窒素酸化物であるNOxを還元し得る金属(例え
ば、Rh)とジルコニアとから構成され、第2室52内
の雰囲気中に存在するNOxを還元するとともに、定電
圧電源58により第2ポンプ電極57に一定電圧を印加
することにより第2室52内の雰囲気中の酸素を第3室
61内に汲み出すように構成されている。また、センサ
素子46には、前記安定化ジルコニア47を検出用温度
にするためのヒータ59がアルミナ絶縁層60などを介
して設けられ、ヒータ59により第1室51内および第
2室52内を高温に加熱するように構成されている。
【0054】前記熱交換済み燃焼排ガスは、センサ素子
46の長手方向に沿って流動させ、第1拡散規律速孔4
8を通過して、所定の拡散抵抗で第1室51に導かれ、
測定電極54間で発生する起電力に基づいて、可変電源
56の電圧が制御されることにより酸素のポンピング作
用を受けて、第1室51内の熱交換済み燃焼排ガスの酸
素濃度が低下し、第1室51内の雰囲気中の酸素分圧が
一定の値に保持される。そして、第1室51内の熱交換
済み燃焼排ガスは、第2拡散規律速孔49を通過して、
所定の拡散抵抗で第2室52に導かれ、第2室52に導
かれた熱交換済み燃焼排ガスは、定電圧電源58により
第2ポンプ電極57間に一定電圧が印加されることによ
り、酸素のポンピング作用を受けて、第2室52内の熱
交換済み燃焼排ガスの酸素濃度が低下し、NOxが還元
される(例えば、NO→1/2N 2 +1/2O2 )状態
に制御され、NOxが還元されて発生する酸素が第3室
61に導かれることになる。
【0055】前記第2ポンプ電極57に流れる電流値A
2は、第2室52に導かれる熱交換済み燃焼排ガス中の
酸素濃度、すなわち第1室51の熱交換済み燃焼排ガス
中の酸素濃度と、第2ポンプ電極57にてNOxが還元
されて発生した酸素濃度との和になるが、第1室51の
熱交換済み燃焼排ガス中の酸素濃度が一定の値に制御さ
れているので、第2ポンプ電極57に流れる電流値A2
はNOxの濃度に比例することになる。したがって、第
1ポンプ電極53間に流れる電流値A1、測定電極54
間の電位差(電位差計55の検出した電位差)、およ
び、第2ポンプ電極57に流れる電流値A2により、熱
交換済み燃焼排ガス中の窒素酸化物ガス濃度を検出する
ことができるものとなる。
【0056】(2)上記第2実施形態では、熱効率η
を、燃料ガス供給量、入水温サーミスタ17、出湯温サ
ーミスタ19、通水量センサ16の検出情報から求める
ようにしているが、実験などにより予め求められている
熱効率を用いて実施することも可能である。
【0057】(3)上記第1および2実施形態では、本
発明にかかる燃焼排ガス検出装置を給湯装置に適応した
例を示したが、暖房装置などその他各種の装置に適応す
ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態における給湯装置の概略構成図
【図2】酸素センサを示す図
【図3】酸素センサを示す図
【図4】第1実施形態における制御フローチャート
【図5】第1実施形態における制御フローチャート
【図6】第1実施形態における制御フローチャート
【図7】第2実施形態における制御フローチャート
【図8】一酸化炭素センサを示す図
【図9】一酸化炭素センサを示す図
【図10】二酸化炭素センサを示す図
【図11】窒素酸化物センサを示す図
【符号の説明】
1 バーナ 2 熱交換器 9 排ガス濃度検出センサ 31 排ガス濃度検出センサ 40 排ガス濃度検出センサ 45 排ガス濃度検出センサ H 検出制御手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーナにて燃焼された燃焼排ガス中の特
    定成分のガス濃度を検出する排ガス濃度検出センサが、
    授熱用の熱交換器を通過して流動する熱交換済み燃焼排
    ガスを対象として検出するように設置された燃焼排ガス
    検出装置であって、 前記熱交換済み燃焼排ガス中の水分が前記排ガス濃度検
    出センサに達するまでに結露する結露発生量に応じて、
    前記排ガス濃度検出センサの検出値が変動する検出値変
    動分を、前記燃焼排ガスの総排気量に対する前記結露発
    生量の比率に基づいて補正して、排ガス濃度検出値とし
    て出力する検出制御手段が設けられている燃焼排ガス検
    出装置。
  2. 【請求項2】 前記熱交換済み燃焼排ガスの温度を検出
    する燃焼排ガス温度検出手段が設けられ、 前記検出制御手段が、前記燃焼排ガス温度検出手段の検
    出情報に基づいて、前記総排気量に対する前記結露発生
    量の比率を求めるように構成されている請求項1に記載
    の燃焼排ガス検出装置。
  3. 【請求項3】 前記排ガス濃度検出センサが、前記熱交
    換済み燃焼排ガス中の一酸化炭素ガス濃度を検出するよ
    うに構成されている請求項1または2に記載の燃焼排ガ
    ス検出装置。
  4. 【請求項4】 前記排ガス濃度検出センサが、前記熱交
    換済み燃焼排ガス中の酸素ガス濃度を検出するように構
    成されている請求項1または2に記載の燃焼排ガス検出
    装置。
  5. 【請求項5】 前記排ガス濃度検出センサが、前記熱交
    換済み燃焼排ガス中の二酸化炭素ガス濃度を検出するよ
    うに構成されている請求項1または2に記載の燃焼排ガ
    ス検出装置。
  6. 【請求項6】 前記排ガス濃度検出センサが、前記熱交
    換済み燃焼排ガス中の窒素酸化物ガス濃度を検出するよ
    うに構成されている請求項1または2に記載の燃焼排ガ
    ス検出装置。
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