JP2001212233A - 液体供給チューブ - Google Patents

液体供給チューブ

Info

Publication number
JP2001212233A
JP2001212233A JP2000023849A JP2000023849A JP2001212233A JP 2001212233 A JP2001212233 A JP 2001212233A JP 2000023849 A JP2000023849 A JP 2000023849A JP 2000023849 A JP2000023849 A JP 2000023849A JP 2001212233 A JP2001212233 A JP 2001212233A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
liquid
branch
liquid supply
supply tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000023849A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Kanai
雅弘 金井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aubex Corp
Original Assignee
Aubex Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aubex Corp filed Critical Aubex Corp
Priority to JP2000023849A priority Critical patent/JP2001212233A/ja
Publication of JP2001212233A publication Critical patent/JP2001212233A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/80Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
    • Y02A40/81Aquaculture, e.g. of fish

Landscapes

  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)
  • Catching Or Destruction (AREA)
  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアーブロックの発生を防ぐことができる液
体供給チューブを提供する。 【解決手段】 ゴム様弾性膜内に収納された液体を微量
ずつ供給する液体供給チューブであって、分岐部41を
介して分岐された少なくとも2本以上の主幹溝42,4
3,44と、この各主幹溝42,43,44の先端に分
岐部41A,41B,41Cを介して分岐された少なく
とも2本以上の枝状溝42A,42B、43A,43
B、44A,44Bとを備える。各分岐部41,41
A,41B,41Cは、主幹溝42〜44および枝状溝
42A〜44Bの溝幅より狭く形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体収納部内に収
納された液体を、持続的に微量ずつ供給するための液体
供給チューブに関する。たとえば、人体や動物などの生
体に薬液や輸液剤などを持続的に供給するため、あるい
は、植物に水、栄養剤(液)、薬液(防虫液)などを持
続的に供給するため、さらには、魚用水槽に抗生物質な
どの薬液、餌(液体)や水草用栄養剤(液)などを持続
的に供給するためなどに用いられる液体供給チューブに
関する。
【0002】
【背景技術】従来、人体に薬液を持続的に微量ずつ注入
する薬液注入装置として、薬液を収納するバルーンと、
このバルーンに接続されバルーン内に収納された薬液を
微量ずつ供給する微細径の液体供給チューブとを備えた
構造(たとえば、特開平6−121835号公報参照)
のものが知られている。このものは、使用にあたって、
シリンジなどによって薬液をバルーン内に押し出すと、
薬液は、バルーンを膨らませながらバルーン内に収納さ
れる。バルーン内に収納された薬液は、バルーンの収縮
力により液体供給チューブを通じて人体に持続的に微量
ずつ注入される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、液体供給チ
ューブの液体流路が断面円形の場合、流路内に気泡が入
ると、その気泡が流路内で停滞する、いわゆる、エアー
ブロックと呼ばれる現象が生じやすい。このような現象
が生じると、流路内で停滞した気泡によって、液体の供
給が遮断されるため、一旦、流路内で停滞した気泡を外
部へ排出させる操作を行わなければならないから、取り
扱い性が悪い。
【0004】本発明の目的は、このような従来の欠点を
解消し、エアーブロックの発生を防ぐことができ、取り
扱い性を向上させることができる液体供給チューブを提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の液体供給チュー
ブは、上記目的を達成するため、次の構成を採用してい
る。請求項1に記載の液体供給チューブは、液体収納部
内に収納された液体を微量ずつ供給する液体供給チュー
ブであって、分岐部を介して分岐された少なくとも2本
以上の主幹溝と、この各主幹溝の先端に分岐部を介して
分岐された少なくとも2本以上の枝状溝とを有し、導管
機能および流量調整機能を有する液体流路を備え、前記
各分岐部は、主幹溝および枝状溝の溝幅より狭く形成さ
れていることを特徴とする。
【0006】ここで、液体供給チューブの用途として
は、人体に対して鎮痛剤、抗ガン剤、抗生物質などを微
量ずつ持続的に供給するため、動物、魚などの生体に対
して薬液、栄養剤、餌などを微量ずつ持続的に供給する
ため、昆虫に対する誘引剤、忌避剤、殺虫剤などを微量
ずつ持続的に供給するため、植物に対して水、栄養剤
(液)、薬液(防虫液)などを微量ずつ持続的に供給す
るためなどに用いられる。このほか、工業用の用途とし
て、エアコンのドレンパンに薬液を微量ずつ持続的に供
給するため、クーリングタワーや浄水槽などに薬液を微
量ずつ注入するため、工業用機械などに油(たとえば、
潤滑油)などを注油するため、芳香剤を微量ずつ浸出さ
せるためなどに用いられる。
【0007】このような構成によれば、気泡が液体流路
内に入っても、その気泡が液体流路の断面の全ての周囲
壁に接することがなく、主に、主幹溝の周囲壁に接して
いる状態となる。この際、主幹溝の先端には、分岐部を
介して2本以上の枝状溝が分岐され、その分岐部が主幹
溝および枝状溝の溝幅より狭く形成されているから、主
幹溝の壁に接している気泡は、分岐部から枝状溝側に吸
引されながら流動するため、いわゆる、エアーブロック
の発生を防止することができる。従って、従来の断面円
形の流体流路に比べ、取り扱い性を向上させることがで
きる。
【0008】請求項2に記載の液体供給チューブは、請
求項1に記載の液体供給チューブにおいて、前記主幹溝
と枝状溝とを持つ液体流路を有するチューブ本体の外側
には、被覆層が設けられていることを特徴とする。この
ような構成によれば、被覆層によってチューブ本体を保
護することができるとともに、取り扱いやすい径にでき
る。
【0009】請求項3に記載の液体供給チューブは、請
求項2に記載の液体供給チューブにおいて、前記チュー
ブ本体の外周面および前記被覆層の内周面には、互いに
嵌合する凹凸部が周方向に沿って形成されていることを
特徴とする。このような構成によれば、チューブ本体に
対して被覆層が回ることがないから、チューブ本体と被
覆層とを一体化することができ、取扱性の向上に寄与で
きる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。本実施形態は人体に薬液を注入す
る薬液注入装置に適用した例である。図1は斜視図、図
2は断面図である。これらの図において、1は保護ケー
スで、プラスチックやガラスなどの透明な材料によって
有底筒状に形成された筒体2と、ポリプロピレンなどの
材料によって形成され前記筒体2の開口端に嵌合された
蓋体5とから構成されている。
【0011】前記筒体2は、内周部が円形を除く異形断
面を有する形状、ここでは、断面形状が楕円形状(図3
参照)の有底筒状に形成されているとともに、開口端側
内周壁に突起3が、外周壁に目盛4がそれぞれ設けられ
ている。目盛4としては、筒体2の上下方向中間位置か
ら底部に向かって薬液収納量(後述するゴム様弾性膜1
1内の薬液収納量)をcc単位で表す「0」「20」
「40」「60」の偶数目盛4Aと、これらの間の「1
0」「30」「50」を表す奇数目盛4Bとが設けられ
ている。
【0012】前記蓋体5には、その外周壁面に前記筒体
2の突起3に係合する係合凹部6が形成されているとと
もに、上壁略中央位置に前記筒体2内に向かって延びる
細長円筒状の薬液導入管7および通気孔9がそれぞれ設
けられている。薬液導入管7は、両端が開口され、か
つ、周面に内外を連通させる複数条のスリット8を有す
る。通気孔9には、図4に示すように、保護ケース1の
内外の気体(空気)を流通させることができ、かつ、薬
液の流通を阻止する撥水通気フィルタ9Aが取り付けら
れている。撥水通気フィルタ9Aとしては、たとえば、
合成繊維束を撥水処理した耐薬品性のものが好ましい。
【0013】前記薬液導入管7には、有底チューブ状ゴ
ム様弾性膜11が密着する状態で被嵌され、かつ、その
開口端縁がピンチ12により保持されている。ここに、
薬液導入管7の外径および長さは、ゴム様弾性膜11の
収縮時の内径および長さに略等しい寸法に形成されてい
る。ゴム様弾性膜11内には、最大60ccの薬液が収
納できるようになっている。ちなみに、癌疼痛用の薬液
の場合、通常1日に20cc程度の注入であるから、略
3日分の薬液が収納できるようになっている。薬液の注
入、収納に伴って、ゴム様弾性膜11は膨張されるが、
その外周にはゴム様弾性膜11の膨張に伴って伸長する
スプリング10が配置されている。スプリング10は、
たとえば、線径0.6〜0.8mm程度の線材によって構
成され、かつ、上端が前記蓋体5に係止されているとと
もに、直径が下方へ向かうに従って次第につぼまった螺
旋状に巻かれ、さらに最下端がゴム様弾性膜11を介し
て薬液導入管7の先端に当接されている。
【0014】前記ゴム様弾性膜11は、高靱性で伸縮性
に富み、薬液などの作用によっても容易に損傷しない耐
薬品性の材料から作られることが好ましく、特に、透明
あるいは半透明の材料が好ましい。たとえば、市販のシ
リコンゴムやラテックスゴムなどが好適である。また、
厚みは0.4mm程度である。ゴム様弾性膜11に薬液を
収納したときの収縮力は、1000〜7000mm水柱
(9.8〜68.6kPa)の圧力が好ましい。通常、
人体静脈は60mm水柱先後であるから、これ以上の圧力
があれば患者に注入できる。ゴム様弾性膜11の収縮力
が1000mm水柱以下では、コントロールが困難とな
り、7000mm水柱以上では、ゴム様弾性膜11内にシ
リンジから薬液を注入するのが人の力では困難になるか
らである。しかし、これに限定されるものではない。
【0015】また、前記薬液導入管7の上部位置(蓋体
5)には、前記ゴム様弾性膜11内に薬液を注入する液
体流入孔としての流入孔19と、前記ゴム様弾性膜11
内に収納された薬液を流出する液体流出孔としての流出
孔18とが近接してV字状に設けられている。つまり、
蓋体5には、流入孔19と、流出孔18と、薬液導入管
7とが略Y字状にかつ互いに連通して設けられている。
前記流入孔19内には、外部から薬液導入管7への流入
を許容しかつ薬液導入管7から外部への流出を阻止する
逆止弁13が設けられている。逆止弁13は、流入孔1
9内に埋設されかつ途中に弁座14を有する弁筒15
と、この弁筒15内に進退自在に収納され弁座14を開
閉するシリコンゴムなどからなる耐薬品性の弁棒16と
を備える。なお、弁筒15の外端部には、キャップ17
が着脱自在に装着できるようになっている。また、前記
流出孔18の周囲には、三方弁20を着脱自在に係合さ
せる螺旋溝18Aが形成されている。三方弁20は、3
つの切換口21A,21B,21Cを有する弁体22
と、流路を切り換えるコック23とを含んで構成されて
いる。
【0016】前記三方弁20の切換口21Cには、流量
制御手段を兼ねる液体供給チューブとしての熱可塑性樹
脂チューブ24の一端に設けられたコネクタ25が着脱
可能に接続されている。コネクタ25の内部には、薬液
内の塵埃などを除去するフィルタ26が収納されてい
る。チューブ24の他端にはコネクタ25と同様なコネ
クタ28が固着され、このコネクタ28の先端には注射
針29が着脱可能に取り付けられている。従って、流量
制御手段としての熱可塑性樹脂チューブ24を介してゴ
ム様弾性膜11内と、注射針29とが連結されている。
【0017】熱可塑性樹脂チューブ24に用いられるチ
ューブは、図5に示すように、チューブ本体31と、こ
のこのチューブ本体31の外側を被覆する被覆層32と
を備える。チューブ本体31の外周面および前記被覆層
32の内周面には、互いに嵌合する凹凸部33が周方向
に沿って形成されている。なお、被覆層32がない単層
チューブでもよい。チューブ本体31の材料としては、
ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリ
アセタール(POM)、ポリカーボネート(PC)、A
BS、ポリアミド樹脂、ポリスチレン(PS)などが使
用できるが、透明のものが好ましい。被覆層32を構成
する被覆材は、柔軟性のあるものが好ましく、熱可塑性
樹脂エラストマーを用いることができ、ポリオレフィン
(LDPE,LLDPE)系エラストマー、熱可塑性ポ
リウレタンエラストマー、軟質塩化ビニル樹脂、EVA
などが使用できる。
【0018】また、チューブ本体31には、従来の流量
制御手段のように円形の開孔ではなく、異形開孔の液体
流路40を有する。具体的には、液体流路40の断面開
孔形状は、図6にも示すように、分岐部41を介して分
岐された少なくとも2本以上(ここでは3本)の主幹溝
42,43,44と、この各主幹溝42,43,44の
先端に分岐部41A,41B,41Cを介して分岐され
た少なくとも2本以上(ここでは2本)の枝状溝42
A,42B、43A,43B、44A,44Bとを備え
ている。
【0019】ここで、各分岐部41,41A,41B,
41Cは、主幹溝42,43,44および枝状溝42
A,42B、43A,43B、44A,44Bの溝幅よ
り狭く形成されている。つまり、主幹溝42,43,4
4は、その両端の分岐部41,41A,41B,41C
へ向かうに従って溝幅が次第に狭くなる紡錘形状に形成
され、同様に、枝状溝42A,42B、43A,43
B、44A,44Bも紡錘形状に形成されている。
【0020】ちなみに、以上のような微細な異形開孔形
状のチューブ24の製造方法は、例えば特開昭51-21927
号に記載のようなダイスを用いて成形できる。すなわ
ち、チューブ24の外径に略等しい範囲内に多数の樹脂
導入孔を有するとともに、開孔に相当する部分には孔を
形成しないモノフィラメント用ダイスを用い、この導入
孔から溶融樹脂モノフィラメントを押し出し、この多数
の接近したモノフィラメントを融着させ、微細な異形開
孔形状のチューブ24を得るものであるが、チューブ2
4の製法は、これに特定するものではない。
【0021】次に、本実施例の使用法につき説明する。
ゴム様弾性膜11内に薬液を収納するにあたり、図7に
示されるように、キャップ17を逆止弁13の弁筒15
から外し、薬液を収容したシリンジ61の先端を逆止弁
13の弁筒15内に挿入する。この状態でシリンジ61
内の薬液を押し出すと、薬液は逆止弁13を通ってゴム
様弾性膜11を膨らませながらゴム様弾性膜11内に収
納される。このとき、ゴム様弾性膜11の膨張に伴って
スプリング10も伸長するから、そのスプリング10の
先端位置と対応する目盛4の値からゴム様弾性膜11内
に収納された薬液の量を把握できる。
【0022】やがて、ゴム様弾性膜11は保護ケース1
の筒体2の内周壁に接する。このとき、図8に示すよう
に、保護ケース1の断面形状は楕円形状に形成されてい
るから、ゴム様弾性膜11の保護ケース1との接触面積
を円形のものと比べ少なくできる。また、保護ケース1
内での空気の流れを確保できるから、筒体2内の空気は
ゴム様弾性膜11の膨張に伴い、撥水通気フィルタ9A
を通って外部へ放出される。従って、薬液を持続的に微
量ずつ正確に供給できるとともに、通気孔9の取付位置
も制限されることがない。薬液の収納後、シリンジ61
の先端を逆止弁13から引き抜くと、逆止弁13の弁座
14は閉じられる。従って、ゴム様弾性膜11内の薬液
が外部に漏出することがない。
【0023】次に、チューブ24の先端のコネクタ28
に注射針29を取付け、この注射針29を人体に装着し
た後、三方弁20のコック23を開放すれば、チューブ
24内を通って微少流量づつ順次薬液が人体内に注入さ
れる。ちなみに、本発明の微少流量とは、0.8ml/hr
程度の使用が多いが、異形開孔形状、長さおよび薬液粘
度により任意に特定でき、この流量に限定するものでは
ない。このようにしてゴム様弾性膜11内の薬液が全て
人体内に注入されたら、前述と同様にしてゴム様弾性膜
11内に薬液を収納し、前述の動作を繰り返す。
【0024】なお、注射針29を人体に装着する前にゴ
ム様弾性膜11内のエア抜きを行う。これには、保護ケ
ース1を蓋体5側を上にして垂直に立て、コック23を
開放し、針先から薬液が流出するまで放置する。このと
き、ゴム様弾性膜11内のエア(気泡)がチューブ24
内に入り、チューブ24内で停滞しようとしても、チュ
ーブ24内の液体流路40は、主幹溝42,43,44
の先端に分岐部41A,41B,41Cを介して枝状溝
42A,42B、43A,43B、44A,44Bが分
岐された構造であるから、気泡が液体流路40内に入っ
ても、その気泡は分岐部41A,41B,41Cから枝
状溝42A,42B、43A,43B、44A,44B
に吸引されながら流動するため、いわゆる、エアーブロ
ックの発生を防止することができる。
【0025】上述した実施形態によれば、チューブ24
は、分岐部41を介して分岐された3本の主幹溝42,
43,44と、この各主幹溝42,43,44の先端に
分岐部41A,41B,41Cを介して分岐された2本
の枝状溝42A,42B、43A,43B、44A,4
4Bとを有し、導管機能と流量調整機能とを有する液体
流路40を備え、前記各分岐部41,41A,41B,
41Cは、主幹溝42,43,44および枝状溝42
A,42B、43A,43B、44A,44Bの溝幅よ
り狭く形成されているから、気泡が液体流路40内に入
っても、その気泡は分岐部41A,41B,41Cから
枝状溝42A,42B、43A,43B、44A,44
Bに吸引されながら流動するため、いわゆる、エアーブ
ロックの発生を防止することができる。
【0026】また、導管として従来の円形開孔チューブ
を用いるときは、その内径寸法よりも大きなゴミが浮遊
した薬液または凝固しやすい薬液では、それらが入口を
塞ぎ薬液は全く流れなくなるのに対し、本実施形態で
は、特定された異形開孔形状のチューブ24を用いてい
るので、チューブ24の異形開孔の長辺を全てゴミで塞
ぐことがない。従って、薬液にゴミなどの異物、凝固物
があっても、従来の円形開孔チューブよりも開孔の閉塞
を有効に防止できる。
【0027】さらに、導管が従来の円形開孔チューブで
は横になった患者の体重によりチューブが折れ曲がり、
塞がったりしたが、本実施例の異形開孔チューブ24を
用いると曲げにも強く、体重がかかっても閉塞すること
がなく、安全である。安全を重視する医療分野では、こ
のような塞がらない薬液注入装置が重要である。しか
も、本実施形態では熱可塑性樹脂チューブ24により導
管機能と流量調整機能と兼ねた構造であるから、従来の
導管チューブと流量制御手段を組み合わせたものと較べ
構造が簡単であるとともに、異形開孔を有する長尺の熱
可塑性樹脂チューブ24としたから、開孔形状、チュー
ブ長さを任意に設定することで精密な流量制御ができ
る。
【0028】また、従来のステンレス細管、ガラス細管
を導管機能と流量調整機能とを兼ねて使用すると、割れ
たり、折れたり、細すぎて取扱いにくいなど問題が多か
ったが、本実施形態では熱可塑性樹脂からなるチューブ
24に限定したので、特定形状の異形開孔に生産するの
も容易で、取扱いやすく、微量流量調節機能と導管機能
とを兼ねることもできた。さらに、本実施形態では、ゴ
ム様弾性膜11と、流量制御手段であるチューブ24と
が個々に独立しているので、異なる異形開孔形状および
長さのチューブ24を選び交換することで、流量変更が
容易であり、広範な微少流量に対応できる。
【0029】また、主幹溝42,43,44と枝状溝4
2A,42B、43A,43B、44A,44Bとを持
つ液体流路40を有するチューブ本体31の外側には、
被覆層32が設けられているから、被覆層32によって
チューブ本体31を保護することができるとともに、取
り扱いやすい径にできる。さらに、チューブ本体31の
外周面および被覆層32の内周面には、互いに嵌合する
凹凸部33が周方向に沿って形成されているから、チュ
ーブ本体31に対して被覆層32が回ることがないか
ら、チューブ本体31と被覆層32とを一体化すること
ができる。
【0030】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での改
良、変形等は、本発明に含まれる。前記実施形態では、
分岐部41を介して分岐された3本の主幹溝42,4
3,44の先端に、それぞれ分岐部41A,41B,4
1Cを介して2本の枝状溝42A,42B、43A,4
3B、44A,44Bを分岐させたが、主幹溝の数や枝
状溝の数は、これに限らず2本以上であればよい。たと
えば、図9に示すように、分岐部41を介して分岐され
た2本の主幹溝45,46の先端に、それぞれ分岐部4
1A,41Bを介して2本の枝状溝45A,45B、4
6A,46Bを分岐させた構造でもよい。
【0031】また、主幹溝42,43,44および枝状
溝42A,42B、43A,43B、44A,44Bの
形状は、分岐部から離れるに従って溝幅を大きくなった
後、溝幅が狭まる、紡錘形状であったが、これに限られ
ない。要は、分岐部の溝幅より大きい形状であればよ
い。
【0032】また、本発明の液体供給チューブは、静脈
用、泌尿用、産婦人科用など広く医療用薬液注入装置と
して利用できる。たとえば、鎮痛剤、抗ガン剤、抗生物
質の投与などにも利用できる。
【0033】また、動物、魚などの生体への薬液、栄養
剤などの注入にも利用できる。たとえば、動物に対して
は、栄養剤のほか、排卵誘発剤やホルモン剤の投与など
にも利用できる。魚などに対しては、魚用水槽に抗生物
質などの薬液、餌(液体)や水草用栄養剤(液)などを
微量ずつ供給するためなどにも利用できる。この場合に
は、チューブ24の先端に針などを付けず、その先端を
水槽内に位置させるだけでよい。
【0034】また、昆虫などに対して、誘引剤、忌避
剤、殺虫剤を微量ずつ流出させるために利用できる。
【0035】さらに、植物に水、栄養剤(液)、薬液
(防虫液)などを微量ずつ供給するためにも利用でき
る。たとえば、野菜や花木の栽培にあたって、水や栄養
剤(液)などを微量ずつ供給するには、それらの周囲の
地中にチューブ24の先端、あるいは、チューブ24の
先端に取り付けた針を埋設しておくだけでよい。この場
合、チューブ24が踏まれて曲がってもチューブ24の
開孔が塞がれることがないから、液の供給が停止される
ことがない。また、樹木に対して薬液を注入する場合に
は、保護ケース1を適宜な手段により樹木に吊り下げる
とともに、チューブ24の先端の針を樹木に差し込めば
よい。この場合、吊り下げた保護ケース1から下向きに
液を流出させる場合に限らず、保護ケース1よりも上方
位置に薬液を注入することもできる。
【0036】その他、工業用の用途として、エアコンの
ドレンパンに薬液を微量ずつ持続的に供給する装置に適
用できる。たとえば、図10に示すように、エアコンの
凝縮器71の下に、ドレン管74を有するドレンパン7
2が配置された構造において、そのドレンパン72に薬
液収納容器73に収納された薬液をチューブ24を通じ
て微量ずつ持続的に供給することができる。このように
すれば、ドレンパン72の汚れや不快な臭いの発生を防
止できる。この場合、薬液収納容器73内に薬液を収納
し、それにチューブ24を差し込んでおくだけで、チュ
ーブ24の毛管現象を利用して薬液を微量ずつ浸出させ
ることができる。
【0037】また、クーリングタワーや浄水槽などに薬
液を微量ずつ注入する際、工業用機械などに油(たとえ
ば、潤滑油)などを注油する際、芳香剤を微量ずつ浸出
させる際にも利用できる。
【0038】
【発明の効果】本発明の液体供給チューブによれば、分
岐部を介して分岐された少なくとも2本以上の主幹溝
と、この各主幹溝の先端に分岐部を介して分岐された少
なくとも2本以上の枝状溝とを有し、各分岐部が、主幹
溝および枝状溝の溝幅より狭く形成されているから、気
泡が液体流路内に入っても、その気泡は分岐部から枝状
溝に吸引されながら流動するため、いわゆる、エアーブ
ロックの発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液体供給チューブを用いた実施形
態(薬液注入装置)を示す斜視図である。
【図2】同上実施形態の断面図である。
【図3】同上実施形態の保護ケースの断面図である。
【図4】同上実施形態の撥水通気フィルタの断面図であ
る。
【図5】同上実施形態の装置に用いられるチューブの断
面形状を示す断面図である。
【図6】同上実施形態の装置に用いられるチューブ本体
部分の拡大断面図である。
【図7】同上実施形態の装置に薬液を注入するときの状
態を示す図である。
【図8】同上実施形態の装置に薬液を注入したときの保
護ケースとゴム様弾性膜との関係を示す断面図である。
【図9】チューブ本体部分の他の例を示す断面図であ
る。
【図10】本発明に係る液体供給チューブをエアコン用
ドレンパンに薬液を流出させる装置に適用した例を示す
図である。
【符号の説明】
11 ゴム様弾性膜(液体収納部) 24 熱可塑性樹脂チューブ(液体供給チューブ) 31 チューブ本体 32 被覆層 33 凹凸 41,41A,41B,41C 分岐部 42,43,44 主幹溝 42A,42B、43A,43B、44A,44B 枝
状溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体収納部内に収納された液体を微量ず
    つ供給する液体供給チューブであって、 分岐部を介して分岐された少なくとも2本以上の主幹溝
    と、この各主幹溝の先端に分岐部を介して分岐された少
    なくとも2本以上の枝状溝とを有し、導管機能および流
    量調整機能を有する液体流路を備え、前記各分岐部は、
    主幹溝および枝状溝の溝幅より狭く形成されていること
    を特徴とする液体供給チューブ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の液体供給チューブにお
    いて、 前記主幹溝と枝状溝とを持つ液体流路を有するチューブ
    本体の外側には、被覆層が設けられていることを特徴と
    する液体供給チューブ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の液体供給チューブにお
    いて、 前記チューブ本体の外周面および前記被覆層の内周面に
    は、互いに嵌合する凹凸部が周方向に沿って形成されて
    いることを特徴とする液体供給チューブ。
JP2000023849A 2000-02-01 2000-02-01 液体供給チューブ Pending JP2001212233A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000023849A JP2001212233A (ja) 2000-02-01 2000-02-01 液体供給チューブ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000023849A JP2001212233A (ja) 2000-02-01 2000-02-01 液体供給チューブ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001212233A true JP2001212233A (ja) 2001-08-07

Family

ID=18549942

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000023849A Pending JP2001212233A (ja) 2000-02-01 2000-02-01 液体供給チューブ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001212233A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101006871B1 (ko) * 2008-06-12 2011-01-12 주식회사 중외 배액용 연결 유니트 및 이를 갖는 수액 용기 일체구조
CN106912470A (zh) * 2017-02-21 2017-07-04 宿州瑞丰农业科技有限公司 一种植保用喷雾装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101006871B1 (ko) * 2008-06-12 2011-01-12 주식회사 중외 배액용 연결 유니트 및 이를 갖는 수액 용기 일체구조
CN106912470A (zh) * 2017-02-21 2017-07-04 宿州瑞丰农业科技有限公司 一种植保用喷雾装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5360411A (en) Liquid medicine injecting device
EP0427852B1 (en) Balloon-carrying instrument for use in continuously injecting medical fluid
US4865845A (en) Release rate adjustment of osmotic or diffusional delivery devices
AU764894C (en) Implantable device for access to a treatment site
CA1333555C (en) Continuous injector of liquid medicine
BG63142B1 (bg) Транскорнеална система за освобождаване на лекарствено средство
JP4585060B2 (ja) 流量制御装置
KR100610461B1 (ko) 액체공급장치
JP3499317B2 (ja) 液体供給装置
JP2001212233A (ja) 液体供給チューブ
JP4028072B2 (ja) 液体供給装置
JP2017189277A (ja) 流量制御チップ及び輸液セット
CN112654331A (zh) 包括多孔管的细胞包封装置
CN1137736C (zh) 液体供给装置
JPH0751151B2 (ja) 液体を連続して微量注入する装置
CN112169067A (zh) 一种具有缓释管和控制器的连续缓释给药留置管

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070125

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070816

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090519

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090521

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090929