JP2001210386A - 電池の充放電制御方法 - Google Patents
電池の充放電制御方法Info
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Abstract
リ効果を解消できる。 【解決手段】 電池の充放電範囲を制御しながら充放電
させる。充放電範囲は、通常の通常設定範囲と、メモリ
効果で実質容量が低下した電池を充放電させるリフレッ
シュ設定範囲とに設定される。リフレッシュ設定範囲
は、通常設定範囲よりも電池を深く放電させる範囲に設
定する。電池のメモリ効果の発生を検出して、メモリ効
果の発生した電池を、通常設定範囲からリフレッシュ設
定範囲に切り換えて充放電させる。
Description
リッドカーの電池制御に使用される充放電制御方法に関
し、とくに、電池の残存容量を所定の設定範囲に制御し
ながら充放電させる方法に関する。
しく低下する。過放電と過充電を防止する充放電方法と
して、残存容量を検出して、残存容量を所定の範囲に制
御しながら充放電させる方法が採用される。たとえば、
ハイブリッドカーのように、大容量の電池を、5〜10
年と極めて長期間に使用する用途においては、過充電と
過放電を防止するために、残存容量を約50%の近傍で
使用している。
と、メモリ効果によって実質的に使用できる容量が低下
する。メモリ効果が、電池を完全に放電させない状態で
繰り返し充放電させるときに発生するからである。メモ
リ効果で実質的に使用できる容量が少なくなった電池
は、完全に放電されるよりも前に電池電圧が一時的に急
峻な勾配で低下する。
カウントして、リフレッシュする方法が開発されている
(特開平7−147166号公報)。この公報に記載さ
れる方法は、二次電池の充電回数をカウントして、カウ
ント値が設定値になるとリフレッシュすることを表示し
ている。
ように、二次電池は、完全に放電させるリフレッシュ放
電でメモリ効果を解消できる。しかしながら、用途によ
っては二次電池を完全に放電させるリフレッシュ放電が
好ましくないことがある。それは、完全に放電された電
池は、充電しないかぎり使用できないからである。たと
えは、ハイブリッドカーの電源に使用される電池は、メ
モリ効果を解消するために完全に放電させると、放電さ
れた状態で自動車の走行に全く利用できなくなる。ハイ
ブリッドカーは、エンジンとモーターの両方で走行する
ように設計されるので、モーターでの走行ができなくな
ると、たとえば、加速状態が極めて悪くなるなどの著し
い弊害が発生する。
を目的に開発されたものである。本発明の重要な目的
は、電池を完全に放電することなく、したがって、電池
を放電できる状態に保持しながら、メモリ効果による実
質的な容量の低下を解消できる電池の充放電制御方法を
提供することにある。
は、電池の充放電範囲を制御しながら充放電させる。と
くに、本発明の充放電制御方法は、通常の通常設定範囲
と、メモリ効果で実質容量が低下した電池を充放電させ
るリフレッシュ設定範囲とを設定し、リフレッシュ設定
範囲を通常設定範囲よりも電池を深く放電させる範囲に
設定する。電池のメモリ効果の発生を検出して、メモリ
効果の発生した電池を、通常設定範囲からリフレッシュ
設定範囲に切り換えて充放電させる。
たは電池電圧で特定することができる。
レッシュ設定範囲で電池を充放電して、リフレッシュ設
定範囲の最下限値まで放電させる回数が設定値になる
と、充放電範囲をリフレッシュ設定範囲から通常設定範
囲に変更することにより、通常設定範囲とリフレッシュ
設定範囲とに交互に切り換えて電池を充放電できる。
ッシュ設定範囲で電池を充放電する電池の充放電積算量
が所定の値となり、かつ、リフレッシュ設定範囲の最下
限値まで放電させる回数が設定値になると、充放電範囲
をリフレッシュ設定範囲から通常設定範囲に変更するこ
ともできる。
は、リフレッシュしてからの経過時間で検出することが
できる。さらに、電池が、自動車を走行させるモーター
を駆動する電源に使用される用途においては、自動車の
走行距離で電池のメモリ効果を検出することもできる。
ッケル−水素電池とニッケル−カドミウム電池のいずれ
かの電池の充放電を制御するのに適している。このタイ
プの電池が、明確にメモリ効果を示すからである。
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するための充放電制御方法を例示す
るものであって、本発明は充放電制御方法を以下のもの
に特定しない。
ン5とモーター3の両方で車輪を駆動するハイブリッド
カーに最適である。ただ、本発明の充放電制御方法は、
ハイブリッドカー以外の用途にも使用できるので、用途
をハイブリッドカーには特定しない。
電制御方法の実施例について詳述する。図1は、本発明
の充放電制御方法に使用する充放電制御回路を示す。こ
の図の充放電制御回路は、モーター3に電力を供給して
自動車を走行させる電池群1と、この電池群1に接続さ
れるモーター3及び発電機4と、このモーター3と発電
機4を制御して電池群1の放電と発電を制御する電池制
御回路2と、発電機4を駆動すると共に自動車を走行さ
せるエンジン5と、エンジン5を制御するエンジン制御
ユニット6と、エンジン制御ユニット6と電池制御回路
2とを制御するコントロールユニット7とを備える。
モリ効果によって、実際に充電できる充電容量が少なく
なるタイプの二次電池を内蔵している。ニッケル−カド
ミウム電池とニッケル−水素電池は、メモリ効果によっ
て充電容量が少なくなる二次電池である。ただし、本発
明は、パック電池に内蔵する二次電池を、ニッケル−カ
ドミウム電池とニッケル−水素電池には特定しない。こ
れ等の二次電池以外の電池であって、メモリ効果により
充電容量が少なくなる電池が開発される可能性が充分に
あるからである。
し、あるいは並列に接続している。ハイブリッドカーに
使用される電池群は、複数の電池モジュールを直列また
は並列に接続している。電池モジュールは、複数の二次
電池を直列に接続している。
温度センサー(図示せず)を電池の表面に固定してい
る。複数の電池モジュールを内蔵する電池群は、好まし
くは、各々の電池モジュールに温度センサーを固定す
る。さらに、電池モジュールを構成している各々の二次
電池に温度センサーを固定して、全ての二次電池の温度
を検出することもできる。温度センサーは、電池制御回
路2に接続されて、電池制御回路2に電池の温度の信号
を出力する。電池の表面に固定される温度センサーは、
電池温度を正確に検出できる。ただし、温度センサー
は、電池から多少離して配設することもできる。この温
度センサーは、電池の周囲の温度を検出して間接的に電
池温度を検出する。
号と電池電圧と充放電電流が入力される。電池制御回路
2は、電池群1から入力される信号を演算して、電池の
充放電範囲を制御しながら充放電させる。充放電範囲は
常に一定ではない。通常設定範囲とリフレッシュ設定範
囲に切り換えて充放電させる。通常設定範囲は、通常の
状態にある電池、いいかえるとメモリ効果の発生してい
ないと判定された電池を放電させる充放電範囲である。
リフレッシュ設定範囲は、メモリ効果で実質容量が低下
したと判定された電池を充放電させる充放電範囲であ
る。
りも電池を深く放電させる範囲に設定する。ただし、リ
フレッシュ設定範囲においても、最下限値は電池を完全
に放電させる値には設定しない。図2は、通常設定範囲
とリフレッシュ設定範囲とを示している。この図の充放
電範囲は、電池の残存容量で特定している。この図のリ
フレッシュ設定範囲は、通常設定範囲に比較して、放電
させる電池の残存容量を小さくして深く放電すると共
に、充電するときの残存容量を大きくして、充放電させ
る範囲を拡大している。ただし、リフレッシュ設定範囲
は、充電する範囲を拡大することなく、放電のみを深く
することもできる。
る信号を演算して残存容量を演算する。残存容量は、充
電容量から放電容量を減算して演算する。充電容量は、
充電電流の積算値に充電効率をかけて演算する。充電効
率は、充電電流が実際に電池の充電に使用される効率に
決定される。放電容量は、放電電流の積算値から演算す
る。
は、電池群1の残存容量を充放電範囲に制御しながら、
発電機4とモーター3を制御する。電池の残存容量を充
放電範囲に制御するために、電池制御回路2は、電池の
残存容量が充放電範囲の最下限値になると、コントロー
ルユニット7とエンジン制御ユニット6を介して発電機
4を駆動して電池群1を充電する。電池が充電されて、
電池の残存容量が最上限値になると、電池制御回路2は
エンジン5からの発電機4の駆動を停止して充電を停止
させる。
電範囲に制御しながら充放電させるが、さらに、電池の
メモリ効果の発生を検出して、充放電範囲を通常設定範
囲とリフレッシュ設定範囲に切り換えて電池を充放電さ
せる。
シュ設定範囲は、電池制御回路2に接続している不揮発
メモリ8に記憶させる。さらに、不揮発メモリ8は、メ
モリ効果を判定する条件等も記憶している。
範囲を制御しながら充放電させることを特徴とするもの
であるが、必ずしも電池の残存容量が充放電範囲を全く
越えないように制御するとは限らない。それは、電池の
残存容量が最下限値になって発電機を起動して電池を充
電する状態で、バッテリーからモーターに一時的に電力
を供給して、充電電流よりも放電電流が一時的に大きく
なる状態で自動車を走行させることもあるからである。
たとえば、自動車の一瞬の加速時には、電池からモータ
ーに大電流を供給することもあるからである。ただ、本
発明の充放電制御方法は、いかなる状態にあっても、充
放電範囲を目標として制御しながら電池を充放電させる
ので、一時的に残存容量が最下限値よりも低下すること
があっても、リフレッシュ設定範囲は通常設定範囲より
も深く放電させる。
囲に制御しながら充放電するフローチャートを示す。こ
のフローチャートは、以下のステップで電池を充放電さ
せる。 [n=1のステップ]このステップで、電池制御回路2
は、充放電範囲を通常設定範囲に設定して、電池を充放
電させる。
池制御回路2は、不揮発メモリ8に記憶している、ハイ
ブリッドカーの走行距離の設定値、たとえば500km
以上走行したかどうかを判定し、走行距離が設定値を越
えていると、n=5のステップにジャンプして、設定値
を越えないと次のステップに進む。 [n=3のステップ]このステップで、電池制御回路2
は、不揮発メモリ8に記憶している、電池の充放電積算
量の設定値、たとえば、1000Ahを越えたかどうか
を判定し、充放電積算量が設定値を越えていると、n=
5のステップにジャンプして、設定値を越えないと次の
ステップに進む。 [n=4のステップ]このステップで、電池制御回路2
は、不揮発メモリ8に記憶している、電池をリフレッシ
ュしてからの所定時間、たとえば、3カ月を越えたかど
うかを判定し、リフレッシュしてからの経過時間が設定
値を越えていると、n=5のステップにジャンプして、
設定値を越えないと、n=2のステップにジャンプす
る。
設定値を越え、あるいは、電池の充放電容量が設定値を
越え、あるいはまた、リフレッシュしてからの経過時間
が設定時間を越えていると、このステップにおいて、電
池制御回路2は充放電範囲を通常設定範囲からリフレッ
シュ設定範囲に切り換えて、電池を充放電させる。
定範囲からリフレッシュ設定範囲に切り換えて、電池を
充放電させた後、このステップにおいて、電池制御回路
2は、電池の充放電積算量が設定値である、たとえば、
100Ahを越えたかどうかを判定し、充放電積算量が
設定値を越えていると次のステップに進み、設定値を越
えないと越えるまでこのステップをループする。 [n=7のステップ]このステップで、電池制御回路2
は、電池の残存容量が最下限値に達する回数が、設定回
数である、たとえば、15回を越えたかどうかを判定
し、回数が設定値を越えないとn=6のステップにジャ
ンプし、回数が設定値を越えると、n=1のステップに
ジャンプする。
をループして、電池の残存容量を通常設定範囲とリフレ
ッシュ設定範囲のいずれかに制御しながら充放電させ
る。
る方法は、自動車の走行距離と、電池の充放電積算量
と、電池をリフレッシュしてからの経過時間のいずれか
が設定値を越えると、メモリ効果で実質容量が低下した
電池と判定する。したがって、メモリ効果の発生した電
池を正確に判定できる特長がある。ただ、本発明は、電
池のメモリ効果を検出する方法をこの方法に特定しな
い。本発明は、以上の3つのパラメータ以外の方法、た
とえば、残存容量から演算した電池電圧を実際の電池電
圧に比較して、電池のメモリ効果を検出することもでき
る。メモリ効果の発生した電池は、残存容量から演算し
た電池電圧より電圧が低下するからである。
7との間で信号を相互に伝送して、電池を充放電させ
る。たとえば、コントロールユニット7からモーター3
を回転させる信号が入力されると、電池を充放電範囲に
制御しながらモーター3を回転させる。モーター3を回
転させて、電池の残存容量が充放電範囲の最下限値にな
ると、電池制御回路2はエンジン5を駆動する信号をコ
ントロールユニット7に出力する。コントロールユニッ
ト7は、この信号でエンジン制御ユニット6を制御して
エンジン5を起動して電池を充電する。電池の残存容量
が充放電範囲の最上限値になると、電池制御回路2は、
コントロールユニット7に電池の残存容量が充放電範囲
の最上限値になった信号を出力する。コントロールユニ
ット7は、この信号が入力されると、エンジン5が発電
機4を駆動する出力を出さないように制御する。さら
に、電池制御回路2は、発電機4を制御して、発電機4
が電池を充電しないように制御する。
存容量で特定して充放電させるが、本発明は充放電範囲
を電池電圧で特定して充放電させることもできる。電池
電圧で充放電範囲を特定する方法は、充放電範囲の最下
限値と最上限値とを電池電圧で設定する。そして、リフ
レッシュ設定範囲は、最下限値の電圧を、通常設定範囲
の電圧よりも低く設定する。電池電圧による方法も、図
2に示すように、リフレッシュ設定範囲の最下限値を通
常設定範囲よりも低電圧として、最上限値を通常設定範
囲よりも高電圧に設定することができる。
に放電することなく、電池を常に放電できる状態に保持
しながら、メモリ効果による実質的な容量の低下を解消
できる特長がある。それは、本発明の充放電制御方法
が、電池を充放電範囲に制御しながら充放電させると共
に、充放電範囲を通常設定範囲と、この通常設定範囲よ
りも電池を深く放電させるリフレッシュ設定範囲とに区
分し、メモリ効果のない電池を通常設定範囲で充放電さ
せて、メモリ効果が発生したと判定した電池をリフレッ
シュ設定範囲で深く充放電させるからである。
放電制御回路を示すブロック線図
電範囲である通常設定範囲とリフレッシュ設定範囲とを
示す図
ら充放電する工程を示すフローチャート図
Claims (8)
- 【請求項1】 電池の充放電範囲を制御しながら充放電
させる充放電制御方法において、 通常の通常設定範囲と、メモリ効果で実質容量が低下し
た電池を充放電させるリフレッシュ設定範囲とを設定
し、リフレッシュ設定範囲を通常設定範囲よりも電池を
深く放電させる範囲に設定し、電池のメモリ効果の発生
を検出して、メモリ効果の発生した電池を、通常設定範
囲からリフレッシュ設定範囲に切り換えて充放電させる
ことを特徴とする電池の充放電制御方法。 - 【請求項2】 電池の充放電範囲を、電池の残存容量で
特定する請求項1に記載される電池の充放電制御方法。 - 【請求項3】 電池の充放電範囲を、電池電圧で特定す
る請求項1に記載される電池の充放電制御方法。 - 【請求項4】 リフレッシュ設定範囲で電池を充放電
し、リフレッシュ設定範囲の最下限値まで放電させる回
数が設定値になると、充放電範囲をリフレッシュ設定範
囲から通常設定範囲に変更する請求項1に記載される電
池の充放電制御方法。 - 【請求項5】 リフレッシュ設定範囲で電池を充放電す
る電池の充放電積算量が所定の値となり、かつ、リフレ
ッシュ設定範囲の最下限値まで放電させる回数が設定値
になると、充放電範囲をリフレッシュ設定範囲から通常
設定範囲に変更する請求項4に記載される電池の充放電
制御方法。 - 【請求項6】 電池のメモリ効果を、充放電積算量、ま
たは、リフレッシュしてからの経過時間で検出する請求
項1に記載される電池の充放電制御方法。 - 【請求項7】 電池が、自動車を走行させるモーターを
駆動する電源に使用され、自動車の走行距離で電池のメ
モリ効果を検出する請求項1に記載される電池の充放電
制御方法。 - 【請求項8】 電池がニッケル−水素電池とニッケル−
カドミウム電池のいずれかである請求項1に記載される
電池の充放電制御方法。
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JP2007089352A (ja) * | 2005-09-26 | 2007-04-05 | Nissan Motor Co Ltd | 組電池の容量調整装置 |
CN1637427B (zh) * | 2003-12-01 | 2010-04-28 | 株式会社尼康 | 电池、照相机、照相机系统和便携式设备 |
JP2017221076A (ja) * | 2016-06-10 | 2017-12-14 | トヨタ自動車株式会社 | 電池システム |
-
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- 2000-01-31 JP JP2000021424A patent/JP3759569B2/ja not_active Expired - Fee Related
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