JP2001210272A - ダブルエンド型高圧放電ランプ - Google Patents

ダブルエンド型高圧放電ランプ

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JP2001210272A
JP2001210272A JP2000018848A JP2000018848A JP2001210272A JP 2001210272 A JP2001210272 A JP 2001210272A JP 2000018848 A JP2000018848 A JP 2000018848A JP 2000018848 A JP2000018848 A JP 2000018848A JP 2001210272 A JP2001210272 A JP 2001210272A
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light distribution
primary
electrode
discharge lamp
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Application number
JP2000018848A
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English (en)
Inventor
Masazumi Yoshida
允済 吉田
Shinya Omori
信哉 大森
Yasuhisa Yaguchi
泰久 矢口
Yoshifumi Takao
義史 高尾
Kimihiro Iritono
公浩 入戸野
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Stanley Electric Co Ltd
Original Assignee
Stanley Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】一つの封体内にすれ違い用アークと走行用アー
クを形成した放電ランプを提供する。 【解決手段】一方の端部付近の電極を走行用ア−クを形
成するための走行用一次電極2aとすれ違いア−クを形
成するためのすれ違いア−ク用一次電極2bの二つの一
次電極とし、他方の端部付近の二次電極は、該走行用一
次電極と該すれ違い用一次電極と共通の二次電極2cで
あり、バッファ−ガスが希ガスからなり、充填物はハロ
ゲン化金属を含有し、封体(発光管)の壁厚t、該電極
間の中間の封体(発光管)の内径D、一次配光用一次電
極と二次電極の先端間の距離dH、二次配光用一次電極
と二次電極の先端間の距離dL、一次配光用一次電極及
び二次配光用一次電極及び二次電極の各電極が封体(発
光管)内に突出している夫々の距離lH、lL、l、を
新規に規定し、一次配光用ア−クと二次配光用ア−クを
夫々、一つの封体(発光管)内で切換えて照射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高圧放電灯に関するも
ので特に複数の電極の組み合わせにより1つの封体内に
違った形状や長さの放電ア−クを有することで、異なる
配光特性を提供するダブルエンド型放電灯に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来のダブルエンド型高圧放電ランプに
は、特公平6−30239号に開示されているようなも
のがあり、それは反射器内に取付けられ、水平位置にて
作動させる車両用として使用するのに好適な放電ランプ
であって、細長形の放電空間を有する石英ガラス製の封
体(発光管)を具え、前記放電空間の内部にはその各端
部付近にそれぞれ電極を配置し、これらの電極から封体
(発光管)における気密シールを経て外部にまで電流供
給導体を通し、封体(発光管)にはイオン化ガス充填物
を充填させて成るダブルエンド型高圧放電ランプがあ
る。
【0003】この種のダブルエンド型高圧放電ランプは
ドイツ国特許第20432179号明細書から既知であ
る。車両の前照灯に放電ランプを用いることは、一般に
用いられている白熱ランプに比べて効率が高いので有利
である。しかし、この種のランプには、良好な光ビーム
を得るのにコンパクトな光源が必要とされるために放電
アークの大きさに欠点がある。さらに、放電ランプを前
照灯に用いるには、その放電ランプの放電ア−クがほぼ
水平となるように放電ランプを配置しなければならな
い。
【0004】しかし、このような水平配置では放電アー
クが上方に湾曲することになる。このことは前照灯によ
つて発生される光ビームに極めて不都合な影響を及ぼ
す。特にランプを反射器、前面ガラスおよび反射器の一
部を遮蔽して車両用の下向きのビームを発生させるため
のスクリーンと共に使用する場合には、放電アークをほ
ぼ直線的とすることが重要である。従って、従来のダブ
ルエンド型高圧放電ランプでは水平作動状態にてほぼ直
線的な放電アークを発生し、かつ高効率を奏するダブル
エンド型高圧放電ランプを提供していた。
【0005】このように従来は、冒頭にて述べた種類の
ダブルエンド型高圧放電ランプにおいて、ガス充填物が
希ガスと、水銀と、ハロゲン化金属を含有し、電極間の
中間における封体(発光管)の壁厚tを1.5mm≦t
≦2.5mmとし、電極間の中間の封体(発光管)の内
径Dを1〜3mmとし、電極の先端間の距離dを3.5
〜6mmとし、各電極が封体(発光管)内に突出してい
る距離lを0.5〜1.5mmとし、封体(発光管)中
の水銀の量Aをmgの単位で、次式、即ち0.002
(d+4・l)・D・2<A<0.2(d+4・l)・D・1/3
に相当する量とし、式中のD、dおよびlをmmの単位
とするようにしている。
【0006】上述した従来例によるダブルエンド型高圧
放電ランプは図9に示されるように放電アークが制御さ
れ、ほぼ直線的となり、高効率を奏することを確認して
いる。電極間の中間における放電アークの直径は約1.
5mm以下で詳細には、1.10±0.25mmであっ
た。なお、ここにいう「直径」とは、電極間の中間にて
測定され、ア−クの「拡散s」を意味し輝度分布がアー
クの最大輝度Lmaxの20%となる点を直線的に結んだ
2点間の距離のことを意味している。このようにアーク
の直径が小さいということはアークが拡散しないで収縮
特性を奏することを意味している。また、電極間を結ぶ
仮想線を基準軸とした時、輝度Lmaxまでの距離を「ア
−ク湾曲r」という。このア−ク湾曲rは、0.50±
0.25mmであった。図9にア−ク形状及びア−クの
中央断面において相対輝度分布を測定した時、最大値L
maxと基準軸に対する拡散s及び湾曲rを示すグラフを
示す。Lmaxの20%の時にアークの拡散sを示している
のが判る。また、基準軸からLmaxまでの距離がア−ク
湾曲rを示している。
【0007】このような放電アークの特性はいずれも優
れたものであった。水銀の量を規定量よりも大きくする
と、放電アークは湾曲してしまい、水銀の量を少なくす
ると、ランプ効率が許容値以下に低下してしまう。また
Dの値を大きくすると、放電アークは湾曲し、ア−クの
熱により劣化し車載用として不適で、Dの値を規定値よ
りも小さくすると、熱損失のために効率が満足できない
低い値となる。封体(発光管)内への電極の突出距離l
を規定距離よりも長くする場合には、ハロゲン化金属の
蒸発が不十分となるため、ランプ効率が低下し、また距
離lを規定距離よりも短くする場合には封体(発光管)
のガラスに許容以上の熱的負荷がかかることを確めてい
る。
【0008】壁厚tは封体(発光管)の温度にとって重
要なものである。壁厚tが規定値以下の場合には、封体
(発光管)の円周部に沿う温度差が大きくなり、封体
(発光管)の上側はガラスの耐熱温度よりも高くなる
が、下側は非常に低い温度となり熱容量が大きくなり放
電ア−クの立ち上がりが遅くなる。封体(発光管)の壁
厚を最大値よりも大きくする場合には封体(発光管)全
体の温度が低くなり、満足な効率が得られなくなってい
る。また、電極の先端間の距離dの値が規定値より大き
くても、また小さくても良好な光ビームを発生させるこ
とはできなかった。
【0009】始動ガスとしてランプは例えばアルゴン、
クリプトン、キセノンまたはそれらの混合物の希ガスを
3000Paまたはそれ以上の圧力で含有している。使
用し得る金属ハロゲン化物は希土類金属、スカンジウ
ム、トリウム、アルカリ金属、スズ、タリウム、インジ
ウムおよびカドミウムのような沃化物およびこれら沃化
物の混合物、例えば沃化スカンジウム、沃化トリウムお
よび沃化ナトリウムおよびこれらの混合物としている。
これらの金属ハロゲン化物はランプの効率を高めると共
に放電を良好にし、青色を弱め、演色性を良くしてい
る。これは交通標識を見たり、判断したりするのに重要
なことである。また約20W〜50Wの消費電力で約8
0〜120Vの管電圧(作動電圧)であった。
【0010】放電空間の形状については、米国特許第3
259777号明細書に開示されているランプに多少似
ていたが、これに記載されているランプはいずれも車両
用前照灯に使用するのには適さないものであり、しかも
これらのランプの消費電力は極めて高く、従つて発生す
る光束も車両用には高過ぎていた。さらに、これらのラ
ンプは水銀を含有しておらず、放電アークの拡散が大き
くなるものである。これに対し、英国特許願第2000
637号(特開昭54−63567号公報に相当)に記
載されている水銀希ガス及び金属ハロゲン化物含有の放
電ランプの消費電力は250W以下である。この出願に
よるランプの放電空間は卵形または球形とする必要があ
り、この空所はランプ電力を低くする際には空所の長さ
に比例して幅広とするのが好適であるとされている。3
0Wの電力では斯かる出願のランプの放電空間は正に球
形となつている。さらに、封体(発光管)の壁部は薄く
なつている。しかし、この低電力の放電ランプではその
独立の放電アークが車両用に使用するには困難な程湾曲
してしまうという欠点があった。
【0011】従来、放電ランプには口金を設けて、その
ランプを反射器および前面ガラスを備えているヘツドラ
ンプに取換自在の放電ランプとして配置することができ
た。反射をなくすために外管はない方が好適であった。
放電ランプに反射器および前面ガラスを設けて、一体に
形成するのも好適であった。この様にすることで、アー
クがほぼ直線的となり、しかも収縮するため、従来放電
ランプは電極間のア−クの横方向に延在し、従つて反射
器の一部を遮蔽する遮蔽物によつてすれ違い用ビームを
発生させるのに特に好適であった。この種の遮蔽物は、
例えばセラミック材料で構成することができる。
【0012】従来の放電ランプはハロゲン白熱ランプの
輝度よりも数倍高い極めて高い輝度を奏することから、
通常の標準化ビームを得るには相当小さな反射面を有す
る反射器で十分であった。従つて、前面ガラスが僅か数
センチ、例えば5cmの高さとなるように平坦とした反
射器を用いることができた。このことは従来の放電ラン
プを使用する車両の前部を低くして、車両の空気抵抗を
低くすることができるという利点があった。従来の放電
ランプの放電空間はほぼ円筒状をしているが、封体(発
光管)の両端部に向けてテ−パ−を付けることもでき
る。排気管の残りの部分はできれば電極付近に位置させ
ていた。この排気管の残りの部分を電極間に位置させる
場合には、この残りの部分により封体(発光管)の体積
が増大するので、斯かる残りの部分はできるだけ小さく
して、冷却点が形成されないようにする必要がある。
【0013】放電ランプ内の水銀の量を決定するため
に、封体(発光管)の内径Dは封体(発光管)以外の排
気管の残りの部分を位置させる封体(発光管)の中心線
を通る平面内にて測定するものとしている。封体(発光
管)の壁厚は相当厚くして、ランプ周囲に沿う温度が均
一となるようにしている。封体(発光管)の壁厚は放電
空間の長さ全体にわたり同じとするが、放電空間の両端
部付近では薄くすることも可能である。前記従来の放電
ランプは、封体(発光管)の気密シール(封止部)の横
方向の寸法は小さくして、熱損失を抑制している。電流
供給導体は金属箔で構成し、これらをシ−ル箇所に設け
ることができるが、シ−ルの横方向寸法を小さくするた
めに、電流供給導体は金属ワイヤで構成することも有利
であった。
【0014】図面にもとづき従来の技術を説明する。第
10図に示す従来の技術によるダブルエンド型高圧放電
ランプは石英ガラス製の管状の封体(発光管)91を有
しており、その内部にはその各両端部付近にそれぞれ電
極92を配置する。図示の電極92はトリウム タング
ステンピンとするが、この電極はピンにら旋状に巻回し
たタングステンワイヤとすることもできる。各電極92
からは封体(発光管)91の気密シ−ル95を経て外部
まで電流供給導体94、93を延在させる。図示の電流
供給導体は各々タングステンまたはモリブデン製の金属
箔94と、モリブデン製の普通のワイヤ93とで構成す
る。気密シール95はピンチ構成とする。しかし、この
シ−ルは石英ガラスを被着したワイヤに石英ガラスを融
着して得ることもできる。この場合斯かるワイヤは電極
92、箔94およびワイヤ93の機能を兼備する。電極
92間の中間の封体(発光管)91の内径をDとし、電
極92の先端間の距離をdとし、各電極が封体(発光
管)内に突出している距離をlとし、電極間の中間にお
ける封体(発光管)1の壁厚をtとしてそれぞれ示して
ある。
【0015】封体(発光管)91には希ガス、水銀およ
び金属ハロゲン化物の混合物を充填さている。例第9図
に示す形状の従来のダブルエンド型高圧放電ランプは次
のような値によつて特徴付けられている。即ちD=2.
5mm(1.0mm≦D≦3.0mm)d=4.5mm
(3.5mm≦d≦6.0mm)l=1.0mm(0.
5mm≦l≦1.5mm)t=1.75mm(1.5m
m≦t≦2.5mm)水銀量A=1.8mg(0.00
2・(d+4・l)・D・2<A<0.2・(d+4・l)・
D・1/3)で、アルゴン充填圧力53,500Pa、沃化
ナトリウムと沃化スカンジウムと沃化トリウムの各分子
比を94.5:4.4:1.1とする1mgの混合物で
あった。放電ランプを100V、7KHzの電圧で水平
位置にて作動させた場合のこのランプの消費電力は35
Wであった。放電ランプの光束は2500lmであっ
た。電極間の中間位置における放電アークの拡散sは
1.0mmで、基準軸より上に湾曲するアーク湾曲r
は、0.4mmであった。
【0016】図11は従来のダブルエンド型高圧放電ラ
ンプの他の例を示したものであり、ここに図10のダブ
ルエンド型高圧放電ランプに対応する部分には図10の
適用した番号と同一な番号で示してある。この場合の封
体(発光管)91の内側の(放電)空所は樽状に細長く
なつている。
【0017】図12は口金付きランプの側面図であり、
放電ランプ96は口金97と遮蔽物98を有しており、
遮蔽物98は電極間のア−クの横方向に延在しており、
しかもこの遮蔽物98は放電ランプ96を反射器内に配
置した場合に、反射器の一部を遮蔽してすれ違い用ビー
ムを発生させている。
【0018】また、特に図示しないが図12を備えたラ
ンプ反射器ユニツトについて簡単に説明する。この場合
放電ランプ96は前面ガラスを具えている反射器内に遮
蔽物98と一緒に配置している。反射器は放物線状に湾
曲させるが、その上側と下側は平坦としている。これら
の平坦部分は、放電ランプを取付ける反射器の光軸がそ
の反射器の高さの半分よりも低い所に位置するように配
置している。光軸の下側に位置する反射器の部分はその
大部分が遮蔽物98によつて蔽えぎられることになる。
放電ランプ96を反射器の所定の高さに対して幾何学的
に非対称とするために、すれ違い用ビームを発生させる
のに相当大きな反射面が有効に作用している。前述した
従来例におけるダブルエンド型高圧放電ランプは、それ
を全体の高さが5cmの反射器内部に配置した場合に非
常に優れたすれ違い用ビームを発生した。
【0019】ところで車両用の前照灯として現在は、H
4ハロゲンランプが主流であり、この種のランプは放電
灯ではなくフィラメントによるハロゲンランプであるも
のの一つの発光管内にフィラメントを二つ設けてあり、
走行用フィラメントとすれ違い用フィラメントからなっ
ており、走行用ビームとすれ違い用ビームを一つのハロ
ゲンランプで切換えて行えるといった車両用の前照灯に
非常に有効なランプであった。従って、前記したこの種
のダブルエンド型高圧放電ランプを車両用のヘッドラン
プとして使用するには、封体(発光管)内に一つのア−
クしか形成できなかったため、H4ハロゲンランプのよ
うに一つの封体(発光管)内で二つの光源を切換えて発
生させることが出来なかった。
【0020】また、灯体を設計するにあたりH4ハロゲ
ンランプの灯体設計を生かせず、夫々の独立した灯体内
で走行用ア−クとすれ違い用ア−クを形成する設計を行
わなければならず、走行用とすれ違い用の灯体を夫々独
立して設ける必要があり、車両のフロントマスクの大型
化、煩雑化、及び前照灯のコストアップが問題となって
いた。更に、デザインの自由度の低下も問題となってい
た。
【0021】本発明は、従来のダブルエンド型高圧放電
ランプを改良し一つの封体(発光管)内で走行用ア−ク
とすれ違い用ア−クを形成するために、夫々走行用のア
−クとすれ違い用のア−クを独立して切換えて放電する
ことでH4ハロゲンランプを使用しなくとも、H4ハロ
ゲンランプと同様でより明るいダブルエンド型高圧放電
ランプを提供しており、車両用に好適な高圧放電ランプ
の各値を新規に設定してやる必要がある。詳細には、主
電極が封体1(発光管)内に3つあることで新規に夫々
の値を設定しなければならなくなる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】車両用の前照灯として
現在は、H4ハロゲンランプを使用しており、この種の
ランプは放電灯ではなくフィラメントによるハロゲンラ
ンプであるものの一つの発光管内にフィラメントを二つ
設けてあり、走行用フィラメントとすれ違い用フィラメ
ントからなっており、走行用ビームとすれ違い用ビーム
を一つのハロゲンランプで切換えて行えるといった車両
用の前照灯に非常に有効なランプであった。前記したこ
の種のダブルエンド型高圧放電ランプを車両用のヘッド
ランプとして使用するには、封体(発光管)内に一つの
ア−クしか形成できなかったため、H4ハロゲンランプ
のように一つの封体(発光管)内で二つの光源を独立し
て発生できなかった。
【0023】従って、灯体を設計するにあたりH4ハロ
ゲンランプの灯体設計を生かせず、夫々の独立した灯体
内で走行用ア−クとすれ違い用ア−クを形成する設計を
行わなければならず、走行用とすれ違い用の灯体を夫々
独立して設ける必要があり、車両のフロントマスクの大
型化、煩雑化及び前照灯のコストアップが問題となって
いた。更に、デザインの自由度の低下も問題となってい
た。本発明は、従来のダブルエンド型高圧放電ランプを
改良し一つの封体(発光管)内で走行用ア−クとすれ違
い用ア−クを形成するために、夫々走行用のア−クとす
れ違い用のア−クを独立して切換えて放電することでH
4ハロゲンランプの灯体設計を生かすダブルエンド型高
圧放電ランプを提供している。
【0024】
【課題を解決する手段】本発明は、細長形または楕円形
の放電空間を有する石英ガラス製の封体(発光管)を具
え、前記放電空間の内部にはその各端部付近にそれぞれ
電極を配置して一次配光用ア−クと二次配光用ア−クを
照射し、これらの電極から封体(発光管)における電流
供給導体が気密シールを経て外部にまで延び、封体(発
光管)にはバッファ−ガス及び充填物を充填させて成る
ダブルエンド型高圧放電ランプにおいて、該電極は、該
各端部付近に設けられた一方の端部付近の電極を一次電
極とすると一次配光用ア−クを形成するための一次配光
用一次電極と二次配光用ア−クを形成するための二次配
光用一次電極の二つの一次電極からなり、他方の端部付
近の電極を二次電極とすると二次電極は、該一次配光用
一次電極と該二次配光用一次電極と共通の二次電極を有
し、バッファ−ガスが少なくとも希ガスからなり充填物
は、ハロゲン化金属を含有している。
【0025】一次配光用一次電極と二次電極間の中間に
おける封体(発光管)の壁厚tを1.3mm≦t≦3.
0mmとし、該電極間の中間の封体(発光管)の内径D
を1.0mm≦D≦3.0mmとし、一次配光用一次電
極と二次電極の先端間の距離dHを4.8mm≦dH≦
7.0mmとし、二次配光用一次電極と二次電極の先端
間の距離dLを3.0mm≦dH≦5.0mmとし、一
次配光用一次電極及び二次配光用一次電極及び二次電極
の各電極が封体(発光管)内に突出している夫々の長さ
lHを0.5mm≦lH≦1.8mm、lLを2.0m
m≦lL≦3.8mm、lを1.0mm≦l≦2.0m
mとし、一次配光用ア−クと二次配光用ア−クを夫々、
一つの封体(発光管)内で切換えて照射することを特徴
とするダブルエンド型高圧放電ランプを提供している。
前記バッファ−ガスは、希ガスが2〜12気圧で加圧封
入されており、前記バッファ−ガスは、希ガス及び水銀
又は希ガスよりなる。しかし、前記バッファ−ガスは、
水銀を含まなくともよい。
【0026】前記希ガスは、少なくともキセノン、アル
ゴン、クリプトン又はそれらの混合物であることを特徴
とし、前記水銀の量Aをmgの単位で、次式、 0.002・(dH+2・(lH+l))・D・<A<
0.2・(dH+2・(lH+l))・D・1/3 且つ 0.002・(dL+2・(lL+l))・D・<A<
0.2・(dL+2・(lL+l))・D・1/3 に相当する量とし、式中のD、dH、dL、およびl
H、lL、lをmmの単位とするようにしている。
【0027】また、一次配光用ア−ク及び二次配光用ア
−クを一つの封体(発光管)内で独立して切換えて照射
するダブルエンド型高圧放電ランプにおいて、該ダブル
エンド型放電ランプは、紫外線を透過しないアウタ−バ
ルブにより、囲まれて封止されている二重管構造となっ
ており、該ダブルエンド型放電ランプは、反射器内に具
備されており、前面にレンズが具備されており、一つの
発光管(封体)内で二つの放電ア−クを独立して切換え
て行い、該放電アークは、走行用ア−クとすれ違い用ア
−クとに分けられ、該反射器は、該走行用ア−クとすれ
違い用ア−クの少なくともすれ違い用ア−クが十分効率
が満足する位置を焦点とする車両用前照灯を提供してい
る。前記焦点は、一次配光用一次電極と二次電極の電極
中間である。前記ダブルエンド型放電ランプの前面に
は、遮光用のフ−ドが具備されている車両用前照灯を提
供している。
【0028】
【発明の実施形態】本発明の第一及び第二の実施形態を
一次配光用ア−クと二次配光用ア−クを夫々走行用ア−
クとすれ違い用ア−クにて説明する。また、図1と図2
にその側面図を示す。第一の実施形態では、封体1(発
光管)が回転楕円形状で、その内部形状を円筒状として
いる。第二の実施形態では、封体1(発光管)が球状
で、その内面が回転楕円放物面となっている。従って、
第一の実施形態と第二の実施形態では、封体1(発光
管)形状及びその内部形状が異なるだけで後は図の変更
により同一であるので、図1に沿って本発明のダブルエ
ンド型高圧放電ランプの構造を説明する。封体(発光
管)1の両端を封止してなる放電灯で一方の封止部5a
より封体1内に突出する2本の電極を一次電極としたと
き、一次配光用一次電極(以下走行用一次電極)2aと
二次配光用一次電極(以下すれ違い用一次電極)2bと
し、他方の封止部5bより封体1内に突出する電極を二
次電極2cとしている。前記した走行用一次電極2a及び
すれ違い用一次電極2b及び二次電極2cは、夫々金属箔
からなる一次配光用一次電流供給導体(以下走行用電流
供給導体)及び二次配光用一次電流供給導体(以下すれ
違い用電流供給導体)及び二次電流供給導体(以下同
様)に夫々接続されており、夫々走行用電流供給導体3
a及びすれ違い用電流供給導体3b及び二次電流供給導体
3cとしておりモリブデン箔を使用している。また、前
記走行用電流供給導体3a、すれ違い用電流供給導体3
b、二次電流供給導体3cは、金属箔からなる電流供給導
体であり外部に突出する外部リ−ド線として一次配光用
外部リ−ド線(以下走行用外部リ−ド線)4a、二次配
光用外部リ−ド線(以下すれ違い用外部リ−ド線)4
b、二次外部リ−ド線4cに接続されている。
【0029】また、走行用一次電極2aは、走行用電流
供給導体3aを介して走行用外部リ−ド線4aと接続され
ており、すれ違い用一次電極2bは、すれ違い用電流供
給導体3bを介してすれ違い用外部リ−ド線4bと接続さ
れている。そして、それらは、絶縁物6によって絶縁さ
れている。絶縁物6は、絶縁作用だけでなく走行用一次
電極2aとすれ違い用一次電極2bの寸法決定作用として
も効果を奏する。この絶縁物6は、封体と同一材料の石
英ガラスからなっている。本実施形態では、封体と同一
成分の石英ガラスを使用している。また、絶縁物溶融シ
−ルによって封止されていてもよい。
【0030】走行用ア−クを発生させるためには、走行
用一次電極2aとその先端7aから二次電極2cとその
先端7cとの電極間に走行用のア−クを発生させなけれ
ばならない。図3(a)に走行用のア−クを発生させた
側面図を示している。図3(b)は、封体1(発光管)
の回転軸8を基準線とした走行用一次電極2a、すれ違
い用一次電極2b、二次電極2cであり、封体1(発光
管)の外部から見た側面図を説明をわかり易くするため
に電極とア−クだけであらわしている。図3(b)及び
図6に示すように、走行用ア−ク湾曲rHは、図3
(b)に示されており、詳細には図6の走行用ア−クの
基準軸より相対輝度分布の最大輝度HLmaxまでの距離
で現されている。また、走行用ア−クの拡散sHは相対
輝度分布の最大輝度HLmaxの20%の点を結んだ距離
で現されsH=0.95±0.3mmである。車両用の
ダブルエンド型高圧放電ランプでは、定格電力が35W
であり、走行用ア−クは、電極間距離dHを4.8mm
≦dH≦7.0mm好ましくは、5.0mm≦dH≦
6.5mmとして走行用アーク湾曲rHが0.3mm〜
1.0mm程度である。これによって、すれ違い用一次
電極2bの先端7bに走行用のア−クが触れることなく
電極先端7bが消耗したりすることもない。また、すれ
違い用ア−クを発生させるためには、すれ違い用一次電
極2bとその先端7bから二次電極2cとその先端7c
との電極間にすれ違い用のア−クを発生させなければな
らない。図4(a)にすれ違い用のア−クを発生させた
側面図を示している。図4(b)は、封体1(発光管)
の回転軸8を基準軸とした走行用一次電極2a、すれ違
い用一次電極2b、二次電極2cであり、封体1(発光
管)の外部から見た側面図を説明をわかり易くするため
に電極とア−クだけであらわしている。図4(b)及び
図6に示すように、すれ違い用ア−ク湾曲rLは、図4
(b)に示されており、詳細には図6のすれ違い用ア−
クの基準軸より相対輝度分布の最大輝度LLmaxまでの
距離で現されている。また、すれ違い用ア−クの拡散s
Lは相対輝度分布の最大輝度LLmaxの20%の点を結
んだ距離で現されsL=1.15±0.3mmである。
電極間距離dLを3.0mm≦dL≦5.0mm好まし
くは、3.3mm≦dL≦4.5mmとし、車両用に有
効な略直線的なすれ違い用ア−ク湾曲rLを0.35m
m位内に抑えてア−クを発生させている。
【0031】従って、封体(発光管)1内を略円筒状又
は楕円状にし、その内径Dを1.0mm≦D≦3.0m
mとし且つ走行用一次電極2aとすれ違い用一次電極2
bと二次電極2cの封体1(発光管)内への突出部の寸
法を0.5mm≦lH≦1.8mm、2.0mm≦lL
≦3.8mm、1.0mm≦l≦2.0mmと決定し、
それら一次電極の先端7a、7bを封体1(発光管)の
垂直断面に対し仮想線として封体1(発光管)の回転軸
線8を設けたときその回転軸線8に略一次電極2a、2
bの先端7a、7bと二次電極2cの先端7cが配置さ
れるようになっている。これにより、すれ違い用ア−ク
の湾曲rLが0.55mm以下で好ましくは0.35m
m以下に抑えられ略直線状となり、走行用アークの湾曲
rHは、0.3mm〜1.0mm程度湾曲しており、略
水平作動状態では、湾曲した走行用ア−クと略直線的な
すれ違い用ア−クを発生し、反射器内に取付けられ、水
平位置にて作動させ高効率を奏するダブルエンド型高圧
放電ランプを提供している。
【0032】次に図1のダブルエンド型高圧放電ランプ
において、封体1(発光管)内にバッファ−ガスを充填
し、ハロゲン化金属を含有している。バッファ−ガス
は、少なくとも希ガスを充填しておりその希ガスは、キ
セノン、アルゴン、クリプトン又はそれらの混合物であ
る。本実施形態では、キセノンを2〜12気圧で加圧封
入している。また、バッファ−ガスとしては、希ガスの
他に水銀等の希ガスより高い蒸気圧の物質を含有してい
る。水銀を含有しなくても瞬時点灯させることができる
バッファ−作用がある充填物であればよい。本実施形態
では、水銀を1.7mg含有している。また、本実施形
態では、図5(a)に示されるように、ハロゲン化金属
としては、ScI3−NaI系を含有しており、この系
の相対エネルギ−の強度比と分光波長で示した図であ
る。この系の金属ハロゲン化物は、優れた効率及び演色
性を示し、スカンジウムとナトリウムが可視光領域で適
度に分布しており、相対エネルギ−強度比の低下がさほ
ど激しくなく寿命面からみてもすべての分光波長領域で
相対エネルギ−強度比が同様に低下しており、色シフト
が殆どないことが確認されている。また、相対エネルギ
−強度比が走行用ア−クの方が相対的に高い。図5
(b)は、走行用ア−クとすれ違い用ア−クのNaI/
ScI3の封入モル比と効率を示したグラフである。図
5(b)から封入モル比は、走行用ア−クでは、2.8
〜14.2のとき効率が84.0[lm/W]〜81.
0[lm/W]であり、すれ違い用ア−クでは、2.8
〜14.2のとき84.1[lm/W]〜80.5[l
m/W]と優れた特性を示していることが判る。また、
封入モル比が2.5以下のとき夫々のアークが立ち消え
頻発であり短寿命であった。封入モル比を15以上にす
ると共に満足する効率が得られずNaの影響が大きくな
り分光輝度が黄色になった。従って、この系での封入モ
ル比は、2.8〜14.2が好ましいことが判る。
【0033】走行用一次電極2aの先端7aと二次電極
2cの先端7c間の電極間距離を走行用電極間距離dH
とするとその中間における封体(発光管)の壁厚tを
1.3mm≦t≦3.0mmとし、電極間の中間の封体
(発光管)の内径Dを1.0mm≦D≦3.0mmと
し、走行用電極間距離dHを4.8mm≦dH≦7.0
mm好ましくは、5.0mm≦dH≦6.5mmとし、
各電極(走行用一次電極2a、すれ違い用一次電極2
b、二次電極2c)が封体1(発光管)内に突出してい
る距離をそれぞれlH、lL、lとしlHを0.5mm
≦lH≦1.8mm、lLを2.0mm≦lL≦3.8
mm、lを1.0mm≦l≦2.0mmとし、好ましく
は、0.8mm≦lH≦1.5mm、2.3≦lL≦
3.5mm、1.3mm≦l≦1.7mmである。本実
施形態では、lH=1.3mm、lL=3.3mm、l
=1.0mmである。
【0034】封体1(発光管)中の水銀等の蒸気圧の高
い物質の量Aをmgの単位で、一次配光用ア−クと二次
配光用ア−クをともに満足させるためには、次式、 0.002・(dH+4・(lH+l)・1/2)・D・2
A<0.2(dH+4・(lH+l)・1/2)・D・1/3 且つ 0.002・(dL+4・(lL+l)・1/2)・D・2
A<0.2・(dL+4・(lL+l)・1/2)・D・1/3 に相当する量とし、式中のD、dH、dLおよびlH、
lL、lをmmの単位とするようにしている。
【0035】これらを簡潔にまとめると次式 0.002・(dH+2・(lH+l))・D・<A<
0.2(dH+2・(lH+l))・D・1/3 且つ 0.002・(dL+2・(lL+l))・D・2<A<0.
2・(dL+2・(lL+l))・D・1/3 を満足しなければならないことが判る。
【0036】従って、蒸気圧の高い水銀の量Amgは、
次式の 0.002・(dH+2・(lH+l))・D・2<A<
0.2・(dH+2・(lH+l))・D・1/3 且つ 0.002・(dL+2・(lL+l))・D・2<A<
0.2・(dL+2・(lL+l))・D・1/3 で規定されることになる。
【0037】上述した実施形態によるダブルエンド型高
圧放電ランプは、走行用の放電ア−ク及びすれ違い用の
放電アークを一つの封体1(発光管)内で夫々独立して
形成した場合に放電ア−クの夫々の放電ア−クが、高効
率を奏することを本出願人は、確認している。前述した
図6について、更に詳しく説明する。図6は、走行用ア
−クとすれ違い用ア−クの相対輝度分布を示すグラフで
ある。ここで注意しなければならないのは、図3
(a)、図4(a)では一次配光用ア−ク(走行用ア−
ク)及び二次配光用ア−ク(すれ違いア−ク)を断面図
ではなく側面図を示しており図3(b)、図4(b)で
は、封体(発光管)の外から見た側面図を電極とア−ク
形状で示した図であり回転軸8を電極間を結ぶ仮想線と
しており、これが基準線8である。これに基づきア−ク
湾曲及びア−クの拡散を定義するものとする。詳細に
は、封体(発光管)1の回転軸8が一次配光用一次電極
2a及び二次配光用一次電極2bと二次電極2cを結ぶ
仮想線でありこの仮想線を基準軸8としたときの基準軸
8から夫々のア−クの最大輝度までの距離が一次配光用
ア−ク湾曲rH、二次配光用ア−ク湾曲rLで表され、
夫々のア−クの最大輝度HLma x、LLmaxの20%とな
るところの直線的な2点間の距離を一次配光用ア−クの
拡散sH、二次配光用ア−クの拡散sLとして定義す
る。図6のグラフでは図3(b)、図4(b)に示すよ
うに封体(発光管)1外部から見える放電ア−ク形状と
電極だけを抜き出して書いた側面図でありこれによって
湾曲rH、rLと拡散sH、sLが定義されるものとす
る。図6からすれ違い用ア−クの最大輝度が高く、高コ
ントラストであることが判る。また、一次配光用ア−ク
湾曲(走行用ア−ク湾曲)rHは0.5mm、二次配光
用ア−ク湾曲(すれ違い用ア−ク湾曲)rLは0.35
mmでり、夫々のア−クの最大輝度HLmax、LLmax
20%の一次配光用ア−ク(走行用ア−ク)の拡散sH
は0.95mm、二次配光用ア−ク(すれ違い用ア−
ク)の拡散sLは1.15mmであった。これらから本
出願人はア−ク湾曲rH、rLが、0.3mm≦rH≦
1.0mm、rL≦0.55mmで、ア−クの拡散s
H、sLについてもsH=0.95±0.3mm、sL
=1.15±0.3mmであることを確認した。更に消
費電力が30〜60Wのとき管電圧(作動電圧)が約7
5〜100Vであった。
【0038】また、rHは、0.3mm〜1.0mm程
度湾曲し、rLは0.35mm以上の変位は、なかっ
た。このような放電ア−クの特性は、新規に一つの封体
(発光管)内にて走行用及びすれ違い用ア−クを独立し
て切換えて行うのに、非常に優れたものである。
【0039】従来例でも記載されているように、水銀等
の量を規定量よりも大きくすると、放電アークは大幅に
湾曲してしまい、水銀の量を少なくすると、ランプ効率
が許容値以下に低下してしまうことは自明の理である。
また、従来例にも記載されているようにDの値を大きく
すると、放電アークは湾曲し、しかも収縮しなくなり、
Dの値を規定値よりも小さくすると、熱損失のために効
率が満足できない低い値となることも自明の理である。
【0040】しかしながら、本発明においては、走行用
一次電極2a、すれ違い用一次電極2bが封体(発光
管)の一端の封止部から突出し、二次電極が他方の一端
の封止部から突出しているため、走行用一次電極2aと
すれ違い用一次電極2bの突出部間の距離を規定する必
要があり、それにともない当然封体1(発光管)の内径
Dの値も水銀量も新規に規定する必要がある。
【0041】封体1(発光管)内へ電極の突出距離を規
定距離よりも長くする場合には、ハロゲン化金属の蒸発
が不十分となるため、ランプ効率が非常に低下し、また
電極の突出距離を規定距離よりも短くする場合には封体
1(発光管)のガラスに許容以上の熱的負荷がかかるこ
とも従来例より自明の理である。
【0042】それらをも考慮して、本出願人は、走行用
一次電極2aの突出距離lH、すれ違い用一次電極2b
の突出距離lL、二次電極2cの突出距離lを規定して
いる。従来例では、規定距離よりも長くする場合には、
ハロゲン化金属の蒸発が不十分となっていたが、本出願
における走行用一次電極2aは、少なくともすれ違い用
一次電極2bの突出距離より短くすることが好ましい。
これは、走行用ア−クをすれ違い用ア−クよりも長くし
光量を上げるためである。
【0043】また、従来例では、電極突出距離を短くす
る場合には、封体1(発光管)のガラスに許容量以上の
熱的負荷がかかっているが、本出願における走行用一次
電極2aは、少なくともすれ違い用一次電極2bよりも突
出距離を短くすることが好ましい。このようにすること
で、良好な走行用ア−クとすれ違い用ア−クを得ること
が出来ればよい。
【0044】従って、本出願において、電極の突出距離
がそれぞれの規定値をもつことになってくる。本出願に
おいては、走行用一次電極2aと二次電極2cの突出距
離lH、lがハロゲン化金属の蒸発を十分とし、ランプ
効率を低下させないように新規に規定し、すれ違い用一
次電極2bと二次電極2cの突出距離lL、lが、封体
1(発光管)のガラスに許容以上の熱的負荷がかからな
いように新規に規定することで非常に優れた走行用ア−
クとすれ違い用ア−クを形成している。
【0045】従来より壁厚tは封体(発光管)の温度に
とつて重要なものであることは自明の理である。この種
の放電灯にとっては、従来からの課題である。従って従
来例にも記載されているように従来例では、壁厚tが規
定値以下の場合には、封体1(発光管)の円周部に沿う
温度差が大きくなり、封体1(発光管)の上側はガラス
が耐える温度よりも高い温度になるが、下側は非常に低
い温度となっている。また、封体1(発光管)の壁厚を
最大値よりも大きくする場合には封体1(発光管)全体
の温度が低くなり、満足な効率が得られなくなってい
る。従って従来例では、壁厚tの値が規定値より大きく
ても、また小さくても良好な光ビームを発生させること
はできなかった。
【0046】本出願においても当然これらを考慮する必
要があり、封体1(発光管)内に走行用一次電極2aと
すれ違い用一次電極2bと二次電極2cが封体1(発光
管)内に突出しており、走行用ア−クとすれ違い用ア−
クが良好な光ア−クとなるように封体1(発光管)の壁
厚を規定する必要がある。従って、良好な走行用ア−ク
を得る為には、封体1(発光管)の壁厚tを1.3mm
≦t≦3.0mm好ましくは、1.3mm≦t≦1.8
mmとすることが好ましく、良好なすれ違い用ア−クを
得る為には、封体1(発光管)の壁厚tを1.3mm≦
t≦3.0mm好ましくは、1.4mm≦t≦2.0m
mとすることが好ましい。従って、その双方を満足する
封体1(発光管)の壁厚tは、1.3mm≦t≦3.0
mm好ましくは、1.4mm≦t≦1.8mmである。
【0047】従来例では、始動ガスとしてランプは例え
ばアルゴン、クリプトン、キセノンまたはそれらの混合
物の希ガスを3000Paまたはそれ以上の圧力で含有
している。また、使用し得る金属ハロゲン化物は希土類
金属、スカンジウム、トリウム、アルカリ金属、スズ、
タリウム、インジウムおよびカドミウムのような沃化物
およびこれら沃化物の混合物、例えば沃化スカンジウ
ム、沃化トリウムおよび沃化ナトリウムおよびこれらの
混合物としている。これらの金属ハロゲン化物はランプ
の効率を高めると共に放電ア−クを良好にし、青色を弱
め、演色性を良くしている。
【0048】本出願においても前述のように図5
(a)、図5(b)、図6に示すように、金属ハロゲン
化物として特に良好なScI3−NaI系を使用してお
り、この系の金属ハロゲン化物は、優れた効率及び演色
性を示し、図5(a)の、分光エネルギ−分布とその強
度比を示す特性図をみてもスカンジウムとナトリウムが
可視光領域で適度に分布しており、相対エネルギー強度
の低下がさほど激しくなく寿命面からみてもすべての分
光波長領域で相対エネルギ−強度が同様に低下してお
り、色シフトが殆どないことが確認されている。実線で
示されるのは、ScI3−NaI系の分光エネルギ−分
布を示すすれ違い用ア−クの特性図である。点線で示さ
れるのは、ScI3−NaI系の分光エネルギ−分布を
示す走行用ア−クの特性図である。走行用ア−ク及びす
れ違いア−クにおいて、分光エネルギ−分布が略一定で
あるが、相対エネルギ−強度が走行用ア−クの方が相対
的に高いことが判る。
【0049】
【表1】 表1に示す様にNaIとScI3の封入モル比は、重量
比でNaI/ScI3=2.8の時走行用ア−クの効率
84.0[lm/W]ですれ違い用ア−クの効率は、8
4.1[lm/W]であった。また、封入モル比を2.
5以下にすると立ち消えが発生し、更に2.0以下にす
る立ち消えが多発してしまった。封入モル比上げていき
14.2までにすると走行用ア−クの効率81.0[l
m/W]ですれ違い用ア−クの効率は、80.5[lm
/W]まで若干低下するが高効率を示した。更に封入モ
ル比を15.0より高くすると、すれ違い用ア−クの効
率が低下した。
【0050】図5(b)にScI3−NaI系の封入モ
ル比と効率の関係を示す。実線で示されるのは、すれ違
い用ア−クを発生させたときの前記金属ハロゲン化物の
封入モル比と効率の関係である。また、点線で示される
のは、走行用ア−クを発生させたときの前記金属ハロゲ
ン化物の封入モル比と効率の関係である。本発明におい
は、点線で示されるように走行用ア−クの効率が良かっ
たのは、特にこの系での封入モル比NaI/ScI
3が、2.8〜14.2のとき効率84.0[lm/
W]〜81.0[lm/W]であった。実線で示される
ようにすれ違い用ア−クの効率が高かったのは封入モル
比NaI/ScI3が、2.8〜14.2のとき効率8
4.1[lm/W]〜80.5[lm/W]と優れた特
性を示している。従って、この系での封入モル比NaI
/ScI3は、2.8〜14.2で規定すればよいこと
が確認できた。また、約75〜100Vの作動電圧での
同様な傾向は30〜60Wでも確認された。
【0051】このように各種の設計パラメ−タを規定す
ることで、従来のダブルエンド型高圧放電ランプとは全
く異なった異種のダブルエンド型高圧放電ランプを効率
良く優れた演色性で且つH4ハロゲンランプと同様に一
つの封体内で走行用ア−クとすれ違い用ア−クを切換え
て形成でき、H4ハロゲンランプより明るいダブルエン
ド型高圧放電ランプを提供することができる。
【0052】また、従来のダブルエンド型高圧放電ラン
プでは、走行用ア−クとすれ違い用ア−クとを別々の灯
体で形成しなければならず、車両用前照灯のフロントマ
スクの大型化、煩雑化が問題となってしまっていたが、
本発明のダブルエンド型高圧放電ランプを使用すること
で一つの灯体でも走行用ア−クとすれ違い用ア−クを形
成できH4ハロゲンランプの灯体設計を生かすことがで
きるばかりでなく、灯体設計の自由度も高くなる。ま
た、反射器内に取付けられ、水平位置にて作動させるダ
ブルエンド型高圧放電ランプであって、車両用前照灯の
フロントマスクの大型化、煩雑化も解消できる。更に
は、車両用前照灯のデザインの自由度も向上する。
【0053】図7に本発明の第三の実施形態を示す。図
1と略同様であるので符号は図1と同様にする。図1と
異なる点は、金属箔からなる第二の電流供給導体3c
が、金属箔からなる一次配光用一次電流供給導体3a、
二次配光用一次電流供給導体3bと異なる向きで第二電
流供給導体3cが封止されている。詳細には、一次及び
二次配光用一次電流供給導体3a、3bがモリブ箔から
なる金属箔からなっており、その金属箔が、平行に配置
されており平行に配置された金属箔の間に寸法決定作用
を有する絶縁物6を挟んで封止されている。その金属箔
に対し略垂直方向に金属箔(モリブデン箔)からなる二
次電流供給導体3cが配置されて封止されている。
【0054】図8(a)に本発明のアウタ−バルブ(外
管)10を具備し、口金を備えたダブルエンド型放電ラ
ンプの一例を示す。封体1(発光管)からの紫外線をカ
ットするためにCe、Kを夫々3000〜5500pp
m、1500ppm〜3000ppm含有する石英ガラ
スをアウタ−バルブ(外管)として用いている。好まし
くは、Ceを4000〜5000ppm、Kを1800
〜2500ppm含有する石英ガラスをアウタ−バルブ
として使用する。本実施形態のアウタ−バルブでは、石
英ガラスにCeを4600ppm、Kを2200ppm
含有している。
【0055】アウタ−バルブ10(外管)には、車両用
の前照灯として使用するための配光制御被覆11とグレ
ア光防止被覆12を設ける方が好適である。図8(a)
の側面図に示すように、配光制御被覆11は水平方向に
帯状に設けられ、A−A断面に示すように封体1(発光
管)及びアウタ−バルブ10の垂直断面に対して水平線
を基準線としたとき0度と180度を結ぶ基準線であり
そのときの円周面に沿って0度から360度の右回りの
円周状を示す図であり、195度〜360度には、少な
くとも配光制御被覆11を設ける領域とすることですれ
違い用ア−クの配光を制御している。この時、A−A断
面1に示すように、アウタ−バルブ10の下方には配光
制御被覆11を設けず、即ち配光制御被覆11の領域が
少なくなることで光取出し効率を上げシェ−ドや反射器
との組合せによって良好な配光を得る方法もある。
【0056】また、図8(b)及び図8(c)に示すよ
うに180度〜360度及び225度〜315度の領域
に配光制御被覆11を設けてもよい。更に、A−A断面
2及びA−A断面3に示すように配光制御膜をアウタ−
バルブ10の石英管内に形成することでもすれ違いア−
クの配光を制御できる。ここでは、石英管内をアウタ−
バルブ10内面としているがインナ−バルブ9内面でも
良い。内面に被覆する場合には、カ−ボン、セラミック
塗料で被覆してもよい。その場合、カ−ボン等を外部よ
りレ−ザ−で除去するか、予め決まった形状に転写して
もよい。
【0057】従って、図8(a)の構成により、すれ違
い用の配光を得ることができる。また、すれ違い用一次
電極2bの先端7bから配光制御被覆11が帯状に設け
られている。更に、グレア光防止被覆12は、アウタ−
バルブ10(外管)に限らず封体1(発光管)と一次封
止部5a、二次封止部5bに形成される箇所を一次ネック
部(一次頸状部)及び二次ネック部(二次頸状部)とす
ると、少なくとも一次ネック部と二次ネック部のどちら
か一方か両方にその円周面に沿って円周状に設けるか、
前述したアウタ−バルブ10のように上面側に円周面に
沿って設けてもよい。
【0058】また、図8(a)の側面図に示すように、
B−B断面1及びB−B断面に示すように、少なくとも
アウタ−バルブ10の先端若しくは後端(反射器側=口
金側)に円周面に沿って円周状に設ければよい。円周状
でなくとも円周面に沿って設けられ、少なくとも水平方
向の上端部に設けていればよい。これによって、グレア
光を大幅に低減することが可能である。
【0059】次に、図8(d)に示す本発明のダブルエ
ンド型高圧放電灯の円筒状口金15の構造について説明
する。本発明のダブルエンド型高圧放電灯を保持するた
めの構造である。本発明のダブルエンド型放電灯の説明
は前述したので簡単に説明する。また、符号も同一なも
のとする。封体1(発光管)が、石英ガラスからなるイ
ンナ−バルブ9によって形成されており、該インナ−バ
ルブ9の両端が可視光のみを透過する石英を主成分とす
る該インナ−バルブ9の外径より大きい内径を有するア
ウタ−バルブ10によって囲まれていればよい。ここで
は、アウタ−バルブ10を封止している。従って、両端
にアウタ−バルブ封止部22a、22bが形成される。
【0060】アウタ−バルブ10の両端のうち一次外部
リ−ド線4a側を一次端部とし他方を二次端部とすると
き、該一次端部は、該インナ−バルブ9より突出してい
る。二次端部は、インナ−バルブ9と封止されているか
開放されており、二次端部の部分からインナ−バルブが
突出しているか又は、略同じ長さになっている。二次端
部より二次外部リ−ド線4cが、アウタ−バルブ10に
は接触しないで外部に突出しており、二次外部リ−ド線
4cが封体1(発光管)の回転軸線に対し略下方に曲げ
られており、二次外部リ−ド線4cは、アウタ−バルブ
10の外側で下方に設けられる筒状耐熱性絶縁物13で
被覆されてなる外部導線14の一方の二次外部リ−ド線
側14bの端部に交差して溶接されている。他方の外部
導線14である外部導線の口金側14aは、耐熱性絶縁
作用を有するプラスチック製又はセラミック製の円筒状
口金15まで延びている。
【0061】円筒状口金15は、内部に外部導線固定用
円筒部16bと同心円状にアウタ−バルブ固定用円筒部
16aが一体的に成形されており、外部導線固定用円筒
部16bに外部導線14が筒状耐熱性絶縁物13を介し
固定されている。外部導線の口金側14aは、Gで示さ
れるグランド線に溶接され円筒状口金15内の外部導線
固定用円筒部16b内に備えられる。
【0062】アウタ−バルブ固定用円筒部16aによっ
てアウタ−バルブ10の一次端部が金属性のバンド19
又は溶融材質のバンド19を介して溶着されている。位
置調整は、二次配光用一次電極2bと二次電極2c間を
基準として行われており、好ましくは、二次配光用一次
電極2bの先端7b又は二次電極2cの先端7c又は、
二次配光用一次電極2bの先端7bと二次電極2cの先
端7c間の中間で行われる。また、アウタ-バルブ固定
用円筒部16a内に一次配光用一次外部リ−ド線4a及
び二次配光用一次外部リ−ド線4bが貫通する貫通穴2
0を設けている。また、グランド線Gとなる外部リ−ド
線は、アウタ−バルブ固定用円筒部16aより筒状耐熱
性絶縁物13を介して、外部導線14が、図8(d)に
示すようにグランド線Gとなる外部リ−ド線と溶接され
てから外部導線固定用円筒部16b内に備えられる。ま
た、走行用一次外部リ−ド線4a、すれ違い用一次外部
リ−ド線4bは、円筒状口金15内で夫々外部に取出す
リ−ド線H、Lと溶接する。円筒状口金の内部には、一
次配光用一次外部リ−ド線4a及び二次配光用一次外部
リ−ド線4bが、耐熱性絶縁作用を有する部材21によ
って絶縁されている。円筒状口金15の上面には、耐熱
性プレ−ト(セラミックプレ−ト)が備えられ耐熱性プ
レ−ト留部18が円筒状口金15上面に形成されてい
る。更に図8(e)に示すように、走行用一次外部リ−
ド線4a、すれ違い用一次外部リ−ド線4bは、貫通穴
20内で筒状耐熱性絶縁物13によって絶縁されるとよ
り一層高圧電流に対して絶縁作用を発揮することが出来
る。更に、一次配光用外部リ−ド線、二次配光用外部リ
−ド線、二次外部リ−ド線が、口金より円筒状の金属性
のピンで形成されていてもよい。
【0063】このような円筒状口金15により、高圧電
流に対しても口金内での絶縁作用を損なうことなく信頼
性の高いダブルエンド型高圧放電灯を提供することがで
きる。また、走行ビームにハロゲンランプ、すれ違いラ
ンプに高圧放電灯を採用した場合では、発光色が異なる
ため運転者や搭乗者に違和感を与える可能性があった。
しかし、この様に一つの封体(発光管)内で走行用ア−
クとすれ違い用ア−クを形成するために夫々別々のすれ
違い用アークと走行用ア−クを形成することで一つの高
圧放電灯を独立の灯体内に取付け可能な構成にすること
ができる。また口金構造も今までとは違う新規な構造に
することで走行用ア−ク及びすれ違い用ア−クが一つの
封体(発光管)内で独立に形成できるように高圧でも耐
えうる絶縁構造となっている。
【0064】次に本発明のダブルエンド型高圧放電ラン
プ9を反射器ユニットに取付けた構造を図8(f)に示
す。反射器23は、回転放物面としている。前方に照射
される配光を形成する遮光物を25とする。図では、前
方遮光物25は、反射器23に設けていないように書か
れているが、従来のように反射器23から設けられてい
るものとする。そして、この遮光物25を口金に取付け
ることで、車両用のダブルエンド型放電ランプとして、
好ましい配光特性が得られる。ここで、説明を解かり易
くする為に図8(g)にすれ違い用ア−クを24とし、
回転放物面からなる反射器を23とし、配光を制御する
遮光物を25とし、すれ違いビームを26とし、そのす
れ違いビーム26の配光パタ−ンをSLとして説明す
る。また図8(h)では、走行用ア−クを27とし、そ
の走行ビームを28とし、その走行ビーム28の配光パ
タ−ンをSHとして説明する。図8(f)、(g)、
(h)で示すPは、回転放物面からなる反射器23の焦
点である。H−Hで示す線は、水平線である。また、V
−Vで示す線は、垂直線である。29は、焦点Pからの
光軸であり、反射器23で反射して水平線となってい
る。図8(f)に示すように、すれ違い用ア−ク24
が、焦点Pの前方に位置するので、すれ違いア−ク24
からでた上方にでた光は、反射器23で反射され焦点P
からの水平な光軸29より下方向にすれ違いビーム26
となって照射される。また、反射器23の下半分に向か
う光は、遮光物25によって遮光されているので、すれ
違い用ア−ク24からの光は、反射器23の下半分には
届かずよって反射器23の上半分だけですれ違い用ア−
ク24からの光が反射され、すれ違いビ−ム26の配光
は水平線H−Hより下だけに照射される。ここで、遮光
物25が、反射器23の下半分にも照射されるように、
左側通行では右方向に15度(右側通行では、左方向に
15度)遮光されないようにしておくことで、すれ違い
ビーム26の配光パタ−ンは、図示のごとくSLで示さ
れるようになる。
【0065】次に図8(h)に示すように、走行用ア−
ク27が焦点Pの中間に位置するので、走行ア−ク27
からでた光は、反射器23で反射され焦点Pからの水平
な光軸29より上方と下方に走行ビーム28となって照
射される。また、反射器23の下半分は、遮光物25に
よって一部分しか遮光されていないので、走行用ア−ク
27からの光は、反射器23の下半分にも届く、それら
の走行ビーム28は、焦点Pよりの光軸29の水平線よ
り上下方向に走行ビーム28となって照射される。従っ
て、走行ビーム28の配光は水平線H−Hより上下に照
射される。走行ビーム28の配光パタ−ンは、図示のご
とくSHで示されるようになる。
【0066】ここでは、図示のごとく反射器23を回転
放物面として説明したが、配光を制御するための反射器
として、回転放物面の上半分と下半分を前後にそれぞれ
ずらして、焦点を2つ設けたりしてもよい。また、図示
のごとく回転楕円放物面として、第一の焦点だけで、配
光パタ−ンが楕円形状となるようにしてもよい。更に、
回転楕円放物面の上半分と下半分を前後にそれぞれずら
して異なる焦点を設けてもよい。更に、ここでは、遮光
物25を使っているが、遮光物25を前述の配光制御被
覆やグレア光防止被覆としてもよい。
【0067】
【発明の効果】本発明は、一つの封体内で走行用ア−ク
とすれ違い用ア−クを夫々独立で切換えて行うために、
新規に夫々の設計パラメ−タを規定する必要がありその
規定値を設定したものである。従って、それらを規定す
ることで、一つの封体内で走行用ア−ク及びすれ違い用
ア−クを夫々独立して略直線的に形成し、夫々のア−ク
の形状を従来と同様に維持できるダブルエンド型高圧放
電ランプを提供している。また、ダブルエンド型高圧放
電ランプでありながらH4ハロゲンランプよりも明るく
また、同様の効果を兼ね備えている。従って、走行用と
すれ違い用との灯体を別々にしなくともよく、H4ハロ
ゲンランプの灯体設計を生かすことができる。更に、一
つの灯体で走行用ア−クとすれ違い用ア−クを照射でき
るといった利点があるため車両用フロントマスクの大型
化、煩雑化の問題を解消し、小型化にするばかりではな
く、灯体のデザインの自由度の向上及び設計的向上とい
った利点及びコストダウンといった利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のダブルエンド型高圧放電ランプの第一
の実施形態の断面図を示す。
【図2】本発明のダブルエンド型高圧放電ランプの第二
に実施形態の断面図を示す。
【図3(a)】本発明のダブルエンド型高圧放電ランプ
の走行用ア−クが形成された側面図を示す。
【図3(b)】本発明の走行用ア−クが形成された電極
のみを封体1(発光管)外部側面からあらわした側面図
である。
【図4(a)】本発明のダブルエンド型高圧放電ランプ
のすれ違い用ア−クが形成された側面図を示す。
【図4(b)】本発明のすれ違い用ア−クが形成された
電極のみを封体1(発光管)外部側面からあらわした側
面図である。
【図5(a)】本発明のダブルエンド型高圧放電ランプ
の走行用ア−ク及びすれ違い用ア−クの夫々の分光エネ
ルギ−特性を示すグラフである。
【図5(b)】本発明のダブルエンド型高圧放電ランプ
の走行用ア−ク及びすれ違い用ア−クの効率と封入モル
比を夫々示したグラフである。
【図6】本発明のすれ違い用ア−クと走行用ア−クの夫
々の放電ア−クの中央断面の相対輝度分布を示したグラ
フである。
【図7】本発明のダブルエンド型高圧放電ランプの第三
の実施形態の側面図を示す。
【図8(a)】本発明のダブルエンド型高圧放電ランプ
のアウタ−バルブ(外管)と口金を備えた一例を示す。
【図8(b)】本発明のダブルエンド型高圧放電ランプ
のアウタ−バルブ(外管)と口金を備えた一例を示す。
【図8(c)】本発明のダブルエンド型高圧放電ランプ
のアウタ−バルブ(外管)と口金を備えた一例を示す。
【図8(d)】本発明のアウタ−バルブ(外管)を備え
たダブルエンド型高圧放電ランプの円筒状口金の一実施
例の構造を示す図である。
【図8(e)】本発明のアウタ−バルブ(外管)を備え
たダブルエンド型高圧放電ランプの円筒状口金の他の実
施例の構造を示す図である。
【図8(f)】本発明のダブルエンド型高圧放電ランプ
を使用した反射器ユニットを示す図である。
【図8(g)】本発明のダブルエンド型高圧放電ランプ
を使用した車両用の反射器ユニットのすれ違い用ア−ク
による配光パタ−ンを示す図である。
【図8(h)】本発明のダブルエンド型高圧放電ランプ
を使用した車両用の反射器ユニットの走行用ア−クによ
る配光パタ−ンを示す図である。
【図9】従来の放電ア−クの中央断面の相対輝度分布と
基準軸の関係を示したグラフである。
【図10】従来のダブルエンド型高圧放電ランプを示す
図である。
【図11】従来のダブルエンド型高圧放電ランプの他の
例を示す図である。
【図12】従来の口金付きダブルエンド型高圧放電ラン
プを示す図である。
【符号の説明】
9、90・・・ダブルエンド型高圧放電ランプ 1、91・・・封体(発光管) 92・・・電極 93・・・外部リ−ド線 94・・・電流供給導体 95・・・封止部 96・・・前面ガラス 97・・・口金 98・・・遮光物 99・・・前照灯 2a・・・一次配光用一次電極(走行用一次電極) 2b・・・二次配光用一次電極(すれ違い用一次電極) 2c・・・二次電極 3a・・・一次配光用一次電流供給導体(走行用電流供給導
体) 3b・・・二次配光用一次電流供給導体(すれ違い用電流供
給導体) 3c・・・二次電流供給導体 4a・・・一次配光用一次外部リ−ド線(走行用外部リ−ド
線) 4b・・・二次配光用一次外部リ−ド線(すれ違い用外部リ
−ド線) 4c・・・二次外部リ−ド線 5a・・・一次封止部 5b・・・二次封止部 6・・・絶縁物 7a・・・一次配光用一次電極先端(走行用一次電極先端) 7b・・・二次配光用一次電極先端(すれ違い用一次電極
先端) 7c・・・二次電極先端 8・・・封体(発光管)の回転軸線(発光管の垂直断面に
対しての垂直軸線) 9・・・インナ−バルブ(内管) 10・・・アウタ−バルブ(外管) 10a・・・アウタ−バルブの一次端部 10b・・・アウタ−バルブの二次端部 11・・・配光制御用被覆 12・・・グレア光防止用被覆 13・・・筒状耐熱性絶縁物 14・・・外部導線 14b・・・外部導線の二次外部リ−ド線側 14a・・・外部導線の口金側 15・・・円筒状口金 16a・・・アウタ−バルブ固定用円筒部 16b・・・外部導線固定用円筒部 17・・・外周部 18・・・耐熱製プレ−ト留部 19・・・金属製のバンド又は、溶融作用のあるバンド 20・・・貫通穴 21・・・耐熱性絶縁作用を有する部材 22a、22b・・・アウタ−バルブ封止部 23・・・反射器(回転放物面、回転楕円放物面) 24・・・すれ違い用ア−ク 25・・・遮光物 26・・・すれ違いビーム 27・・・走行用ア−ク 28・・・走行ビーム 29・・・焦点よりでる光軸 P・・・・・焦点 SL・・・すれ違いビーム配光パタ−ン(スポットパタ−
ン) SH・・・走行ビーム配光パタ−ン(スポットパタ−ン) s・・・ア−クの拡散 r・・・ア−ク湾曲 sH・・・一次配光用ア−クの拡散(走行用ア−クの拡
散) sL・・・二次配光用ア−クの拡散(すれ違い用ア−クの
拡散) rH・・・一次配光用ア−クの湾曲(走行用ア−クの湾
曲) rL・・・二次配光用ア−クの湾曲(すれ違い用ア−クの
湾曲) D・・・封体(発光管)の最大内径 lH・・・一次配光用一次電極(走行用一次電極)の封体
(発光管)内への突出長 lL・・・二次配光用一次電極(すれ違い用一次電極)の
封体(発光管)内への突出長 l・・・二次電極の封体(発光管)内への突出長 dH・・・一次配光用一次電極と二次電極の電極間距離 dL・・・二次配光用一次電極と二次電極の電極間距離 A・・・水銀量(mg)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01J 61/88 F21Y 101:00 // F21Y 101:00 F21M 3/02 G (72)発明者 高尾 義史 神奈川県横浜市青葉区荏田西1−3−1 スタンレー電気株式会社技術研究所内 (72)発明者 入戸野 公浩 神奈川県横浜市青葉区荏田西1−3−1 スタンレー電気株式会社技術研究所内 Fターム(参考) 3K042 AC06 BB03 BD04 5C015 JJ06 JJ08 QQ07 QQ14 QQ27 QQ53 QQ58 QQ59 QQ62 RR01 5C039 BA06 HH02 HH04

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】細長形又は楕円形の放電空間を有する石英
    ガラス製の封体(発光管)を具え、前記放電空間の内部
    にはその各端部付近にそれぞれ電極を配置して一次配光
    用ア−クと二次配光用ア−クを照射し、これらの電極か
    ら電流供給導体を介して封体(発光管)における気密シ
    ールを経て外部にまで外部リ−ド線が延び、封体(発光
    管)にはバッファ−ガス及び充填物を充填させて成るダ
    ブルエンド型高圧放電ランプにおいて、該電極は、該各
    端部付近に設けられた一方の端部付近の電極を一次電極
    とすると一次配光用ア−クを形成するための一次配光用
    一次電極と二次配光用ア−クを形成するための二次配光
    用一次電極の二つの一次電極からなり、他方の端部付近
    の電極を二次電極とすると二次電極は、該一次配光用一
    次電極と該二次配光用一次電極と共通の二次電極であ
    り、バッファ−ガスが少なくとも希ガスからなり、充填
    物は、ハロゲン化金属を含有し、一次配光用一次電極と
    二次電極間の中間における封体(発光管)の壁厚tを 1.3mm≦t≦3.0mm 該電極間の中間の封体(発光管)の内径Dを 1.0mm≦D≦3.0mm 一次配光用一次電極と二次電極の先端間の電極間距離d
    Hを 4.8mm≦dH≦7.0mm 二次配光用一次電極と二次電極の先端間の電極間距離d
    Lを 3.0mm≦dL≦5.0mm 一次配光用一次電極及び二次配光用一次電極及び二次電
    極の各電極が封体(発光管)内に突出している夫々の長
    さlH、lL、lを 0.5mm≦lH≦1.8mm 2.0mm≦lL≦3.8mm 1.0mm≦l≦2.0mm としたとき一次配光用ア−クと二次配光用ア−クを夫
    々、一つの封体(発光管)内で切換えて照射することを
    特徴とするダブルエンド型高圧放電ランプ。
  2. 【請求項2】前記バッファ−ガスは、希ガスが2〜12
    気圧で加圧封入されていることを特徴とする請求項1記
    載のダブルエンド型高圧放電ランプ。
  3. 【請求項3】前記バッファ−ガスは、希ガス及び水銀又
    は希ガスよりなることを特徴とする請求項1〜2記載の
    ダブルエンド型高圧放電ランプ。
  4. 【請求項4】前記バッファ−ガスは、水銀を含まなくて
    もよいことを特徴とする請求項1〜3記載のダブルエン
    ド型高圧放電ランプ。
  5. 【請求項5】前記希ガスは、少なくともキセノン、アル
    ゴン、クリプトン又はそれらの混合物であることを特徴
    とする請求項1〜4記載のダブルエンド型高圧放電ラン
    プ。
  6. 【請求項6】前記バッファ−ガスが水銀を含むとき水銀
    の量Aをmgの単位で、次式、 0.002・(dH+2・(lH+l))・D2<A<0.
    2・(dH+2・(lH+l))・D・1/3 且つ 0.002・(dL+2・(lL+l))・D2<A<0.
    2・(dL+2・(lL+l))・D・1/3 に相当する量とし、式中のD、dH、dL、およびl
    H、lL、lをmmの単位とするようにしたことを特徴
    とする請求項1〜5記載のダブルエンド型高圧放電ラン
    プ。
  7. 【請求項7】一次配光用ア−ク及び二次配光用ア−クを
    一つの封体(発光管)内で切換えて照射するダブルエン
    ド型高圧放電ランプであって、該ダブルエンド型放電ラ
    ンプは、紫外線を透過しないアウタ−バルブにより、囲
    まれており、一つの封体(発光管)内で二つの放電ア−
    クを切換えて行い、該放電アークは、走行用ア−クとす
    れ違い用ア−クとに分けられることを特徴とする請求項
    1〜6記載のダブルエンド型高圧放電ランプ。
  8. 【請求項8】前記アウタ−バルブが、インナ−バルブよ
    り大きい円筒状石英からなり、配光制御用被覆領域を備
    えることを特徴とする請求項7記載のダブルエンド型高
    圧放電ランプ
  9. 【請求項9】前記一次配光用ア−ク、及び二次配光用ア
    −クの夫々のア−ク湾曲をrH、rLとし、夫々の相対
    輝度分布が最大輝度の20%の時のア−ク拡散をsH、
    sLとたとき、封体(発光管)の外部側面からの一次配
    光用ア−ク及び二次配光用ア−クが sH=0.95±0.3mm sL=1.15±0.3mm を満たすことを特徴とする請求項1〜8記載のダブルエ
    ンド型高圧放電ランプ
  10. 【請求項10】前記配光制御用被覆領域は、アウタ−バ
    ルブの垂直断面が、右周りに0度〜360度で規定する
    円周状であり該垂直断面に対し水平線を0度と180度
    を結ぶ基準線としたとき、該基準線に対し195度〜3
    60度の範囲であることを特徴とする請求項1〜9記載
    のダブルエンド型高圧放電ランプ。
  11. 【請求項11】前記配光制御用被覆領域は、アウタ−バ
    ルブの垂直断面が、右周りに0度〜360度で規定する
    円周状であり該垂直断面に対し水平線を0度と180度
    を結ぶ基準線としたとき、該基準線に対し180度〜3
    60度の範囲であることを特徴とする請求項1〜9記載
    のダブルエンド型高圧放電ランプ。
  12. 【請求項12】前記配光制御用被覆領域は、アウタ−バ
    ルブの垂直断面が、右周りに0度〜360度で規定する
    円周状であり該垂直断面に対し水平線を0度と180度
    を結ぶ基準線としたとき、該基準線に対し225度〜3
    15度の範囲であることを特徴とする請求項1〜9記載
    のダブルエンド型高圧放電ランプ。
  13. 【請求項13】前記配光制御用被覆領域は、前記第二次
    配光用一次電極の先端が隠れるようにアウタ−バルブの
    先端方向に向かい帯状に形成されていることを特徴とす
    る請求項8〜12記載のダブルエンド型高圧放電ラン
    プ。
  14. 【請求項14】前記帯状に形成された配光制御用被覆
    は、アウタ−バルブの垂直断面に対し下方に設けずスト
    ライプ状に形成されていることを特徴とする請求項8〜
    13記載のダブルエンド型高圧放電ランプ。
  15. 【請求項15】前記アウタ−バルブにグレア光防止用被
    覆領域を設けることを特徴とする請求項8〜14記載の
    ダブルエンド型高圧放電ランプ。
  16. 【請求項16】前記グレア光防止用被覆領域は、アウタ
    −バルブの両端又はどちらか一方に設けられアウタ−バ
    ルブの垂直断面が円周状となっており、水平線を基準線
    としたとき基準線より円周面に沿って円周状に上面側だ
    けに設けられるか、円周面に沿って円周状に設けられる
    ことを特徴とする請求項8〜15記載のダブルエンド型
    高圧放電ランプ。
  17. 【請求項17】前記配光制御用被覆領域及び前記グレア
    光防止用被覆領域は、石英ガラス製のアウタ−バルブ又
    はインナ−バルブの内面又は、外周面に形成されること
    を特徴とする請求項7〜16記載のダブルエンド型高圧
    放電ランプ。
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