JP2001210244A - 多極電子管 - Google Patents

多極電子管

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JP2001210244A
JP2001210244A JP2000015585A JP2000015585A JP2001210244A JP 2001210244 A JP2001210244 A JP 2001210244A JP 2000015585 A JP2000015585 A JP 2000015585A JP 2000015585 A JP2000015585 A JP 2000015585A JP 2001210244 A JP2001210244 A JP 2001210244A
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JP
Japan
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grid
cathode
electron tube
stem
anode
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JP2000015585A
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English (en)
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Akio Kato
昭夫 加藤
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Toshiba Corp
Toshiba Development and Engineering Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Electronic Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コストを低減し、製造が容易な多極電子管を
提供すること。 【解決手段】 電子を発生する陰極19と、電子の流れ
を制御するグリッド21と、このグリッド21で制御さ
れた電子が流れ込む陽極11と、陰極19およびグリッ
ド21に電気的に接続されるリード部品18が貫通する
とともに管外に電極端子20、29が固定されたセラミ
ックス製のステム部13とを具備した多極電子管におい
て、ステム部13の表面の一部にメタライズ領域25、
27、28を形成し、グリッド21とメタライズ領域2
5、27、28を電気的に接続している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子ビーム制御
用の制御電極を有する多極電子管に関する。
【0002】
【従来の技術】多極電子管は増幅作用などを有する電子
管で、陰極が放出した電子ビームの流れを制御するため
の制御電極が設けられている。ここで、従来の多極電子
管について、送信管を例にとりその一部を断面で示した
図3の概略の構造図を参照して説明する。
【0003】符号31は筒状の陽極で、陽極31は、陽
極31の下方に配置されたセラミックス製の絶縁部材3
2などとともに、内部が真空の真空容器を構成してい
る。陽極31の下端は環状の陽極端子33に接続され、
陽極端子33は、絶縁部材32に取り付けられた環状の
封止部材34に接合されている。陽極31の上部には金
属排気管35が設けられ、金属排気管35を囲んで保護
キャップ36が固定されている。なお、保護キャップ3
6には、陽極の配線を接続するためのねじ36aが取り
付けられている。また、陽極31の外側に冷却フィン3
7が配置されている。
【0004】送信管の真空容器の一部を構成する絶縁部
材32は有底円筒状に形成され、円筒部32aと底部3
2bから構成されている。
【0005】陽極31の中心軸上にリード部品38が配
置され、リード部品38を囲んで螺旋状に陰極39が設
けられている。陰極39の一端はリード部品38の上端
に接続されている。リード部品38はタングステンやモ
リブデンなどで形成され、絶縁部材32の底部32bを
貫通し、管外に位置する陰極端子40に接続されてい
る。陰極39の他端も、リード部品を通して管外に位置
する陰極端子に接続されているが、陰極39の他端に接
続されるリード部品や陰極端子は、図面の関係で示され
ていない。
【0006】陽極31と陰極39間には網目状のグリッ
ド41が配置されている。グリッド41は支持部材42
で支持され、支持部材42はタングステンやモリブデン
などで形成されたリード部品43に接続されている。リ
ード部品43は、陰極39に接続されたリード部品38
と同様、絶縁部材32の底部32bを貫通し、管外に位
置するグリッド端子44に接続されている。
【0007】上記の陰極端子40およびグリッド端子4
4は電子管用のソケットに装着され、動作時、電力や制
御信号が供給される。
【0008】上記した構成の送信管は、一般に、陰極3
9としてトリウムタングステン・フィラメントが多く用
いられる。このフィラメントは、動作温度が約1600
℃と高く、陰極39に隣接するグリッド41も動作中は
1000℃前後の温度になる。そのため、リード部品3
8、43、および、グリッド41を支持する支持部材4
2には、高融点金属が使用されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の多極電子管は、
陰極やグリッドと外部端子とを接続するためにリード部
品が用いられている。リード部品には高融点金属が使用
されるため、材料コストが高くなっている。また、リー
ド部品の使用によって部品点数が増え、また、接続作業
などの組立工数が多くなり、製造コストを増大させる原
因になっている。
【0010】また、グリッドを支持する支持部品とリー
ド部品とを接続する場合に、陰極とグリッドとの同軸度
が要求され、安定した特性の電子管を製造するために
は、グリッド支持部品の取り付けに熟練した技術が必要
で、製造を困難にしている。
【0011】この発明は、上記した欠点を解決するもの
で、コストを低減し、製造が容易な多極電子管を提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、電子を発生す
る陰極と、前記電子の流れを制御するグリッドと、この
グリッドで制御された電子が流れ込む陽極と、前記陰極
および前記グリッドに電気的に接続されるリードが貫通
するとともに管外に電極端子が固定されたセラミックス
製のステム部とを具備した多極電子管において、前記ス
テム部の表面の一部にメタライズ領域を形成し、前記グ
リッドと前記メタライズ領域を電気的に接続したことを
特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態について、送信
管を例にとりその一部を断面で示した図1の概略の構造
図を参照して説明する。
【0014】符号11は筒状の陽極で、陽極11は、陽
極11の下方に配置されるセラミックス製の円筒状絶縁
部材12や絶縁部材12の下方に位置するステム部13
などとともに、内部が真空の真空容器を構成している。
陽極11の下端は、断面がL字状の環状陽極端子14に
接続され、陽極端子14は絶縁部材12と気密に接合さ
れている。陽極11の上部に金属排気管15が設けら
れ、金属排気管15を囲んで保護キャップ16が固定さ
れている。なお、保護キャップ16には、陽極の配線を
接続するためのねじ16aが取り付けられている。陽極
11の外側には冷却フィン17が配置されている。
【0015】陽極11の中心軸上にリード部品18が配
置され、リード部品18を囲んで螺旋状に陰極19が設
けられている。陰極19の一端はリード部品18の上端
に接続されている。リード部品18はタングステンやモ
リブデンなどで形成され、ステム部13を貫通し、管外
に位置する陰極端子20と電気的に接続されている。陰
極19の他端もリード部品に接続され、このリード部品
も管外に位置する陰極端子に接続されている。陰極19
の他端に接続されたリード部品や陰極端子は、図面の関
係で示されていない。
【0016】陽極11と陰極19間には、陰極19を囲
んで網目状のグリッド21が配置されている。グリッド
21は、その下端が金属製のグリッド支持部材22に支
持されている。グリッド支持部材22は、グリッド21
の下端に接合される径が小さい径小部22a、これより
も径が大きい径大部22b、径大部22bから外側に広
がるフランジ部22cなどから形成され、フランジ部2
2cが、絶縁部材12の下端に取り付けられた環状支持
部材23中央の下面に接合されている。そして、グリッ
ド支持部材22を構成する径大部22cを挟む形で、径
大部22cの下面に、断面がU字状で全体が環状の接続
部材24が接合されている。接続部材24は、ステム部
13の真空側の表面に形成されたメタライズ領域25と
電気的に接続されている。メタライズ領域25は、ステ
ム部13に形成された貫通穴26の内表面に形成された
メタライズ領域27と電気的に接続され、メタライズ領
域27は、ステム部13の大気側の表面に形成されたメ
タライズ領域28と電気的にに接続されている。メタラ
イズ領域28には、外部に位置するグリッド端子29が
気密に接合されている。
【0017】上記の陰極端子20およびグリッド端子2
9は電子管用のソケットに装着され、動作時、陰極端子
20から陰極に電力が供給され、グリッド端子29から
グリッド21に制御信号が印加される。
【0018】次に、図1の円Rで囲まれたステム部13
の構造について図2を参照して説明する。図2では、図
1に対応する部分には同一の符号を付し、重複する説明
を一部省略する。図2(a)はステム部の真空側の表
面、(b)はステム部の断面、(c)はステム部の大気
側の表面を示している。
【0019】図の(a)に示すように、ステム部13に
は、陰極19に電力を供給するためのリード部品が通る
2個の貫通穴f1、f2と、グリッド21に制御信号を
印加する電気回路を構成するための2個の貫通穴26
が、たとえば90°の間隔で交互に形成されている。ス
テム部13表面の周辺には環状にメタライズ領域25が
形成されている。メタライズ領域25は、2個の貫通穴
26の部分で内側に入り込み、2個の貫通穴26の周囲
にまで形成されている。
【0020】また、図の(b)に示すように、ステム部
13の真空側表面の中央に凹部13aが形成され、ま
た、2個の貫通穴26の内側表面の全体にメタライズ領
域27が形成されている。また、図(c)に示すよう
に、ステム部13の大気側の面には、4個の貫通穴2
6、f1、f2の周囲にそれぞれメタライズ領域28が
独立して形成されている。なお、図1に示したように、
貫通穴f1、f2周囲のメタライズ領域28に陰極端子
20が気密にろう付けされ、また、貫通穴26周囲のメ
タライズ領域28にグリッド端子29が気密にろう付け
される。
【0021】上記の各メタライズ領域25、27、28
は、たとえばモリブデンなどの金属膜で形成され、厚さ
は20μm程度に薄く形成される。この場合、メタライ
ズ領域25、27、28の厚さが薄くても、グリッド2
1に印加される制御信号の電流値は、通常、1A未満と
小さいため実用上の問題は生じない。
【0022】そして、送信管を動作させるための入力電
力が、2つの陰極端子20から陰極19に供給される。
また、グリッド端子29に加えられる制御信号は、メタ
ライズ領域28からメタライズ領域27、メタライズ領
域25、接続部材24、支持部材22をそれぞれ経て、
グリッド21に印加される。
【0023】上記した構成によれば、グリッド端子29
とグリッド21間を制御信号が伝送する電気回路の一部
として、ステム部13に形成されたメタライズ領域、た
とえば、ステム部13の真空側の表面に形成されたメタ
ライズ領域25および貫通穴26の内側の表面全体に形
成されたメタライズ領域27、そしてグリッド端子29
が気密にろう付けされるメタライズ領域28が利用され
ている。したがって、タングステンやモリブデンなどで
形成された制御信号を伝送するためのリード部品が不要
となり、材料コストが低減する。また、グリッド21を
支持するグリッド支持部品22の取り付けなどに熟練し
た技術が必要とされず、その分、製造が容易になる。ま
た、リード部品が少なくなることにより、リード部品の
接続作業が減少する。その結果、製造が容易で、製造原
価が低減した多極電子管が得られる。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、製造が容易で、コスト
を低減した多極電子管を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を説明するための概略の構造
図で、その一部を断面で示している。
【図2】本発明に使用されるステム部の構造を説明する
ための概略の構造図である。
【図3】従来例を説明するための概略の構造図で、その
一部を断面で示している。
【符号の説明】
11…陽極 12…絶縁部材 13…ステム部 14…陽極端子 15…封止部 16…固定部材 17…冷却フィン 18…リード部品 19…陰極 20…陰極端子 21…グリッド 22…グリッド支持部品 23…支持部材 24…接続部材 25、27、28…メタライズ領域 26…ステム部の貫通穴 29…グリッド端子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子を発生する陰極と、前記電子の流れ
    を制御するグリッドと、このグリッドで制御された電子
    が流れ込む陽極と、前記陰極および前記グリッドに電気
    的に接続されるリードが貫通するとともに管外に電極端
    子が固定されたセラミックス製のステム部とを具備した
    多極電子管において、前記ステム部の表面の一部にメタ
    ライズ領域を形成し、前記グリッドと前記メタライズ領
    域を電気的に接続したことを特徴とする多極電子管。
  2. 【請求項2】 ステム部に真空側の面から大気側の面に
    貫通する貫通穴を設け、メタライズ領域が、前記ステム
    部の真空側の表面および前記貫通穴の内側の表面に連続
    して形成されている請求項1記載の多極電子管。
  3. 【請求項3】 ステム部に真空側の面から大気側の面に
    貫通する貫通穴を設け、メタライズ領域が、前記ステム
    部の真空側の表面および前記貫通穴の内側の表面、管外
    の電極端子が固定される面に連続して形成されている請
    求項1記載の多極電子管。
  4. 【請求項4】 ステム部の大気側の表面に形成されたメ
    タライズ領域に、グリッドと電気的に接続されるグリッ
    ド端子が気密に接続されている請求項3記載の多極電子
    管。
JP2000015585A 2000-01-25 2000-01-25 多極電子管 Pending JP2001210244A (ja)

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